JP3558699B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は給紙動作にトレーの上昇と下降を行ない、ADFモードとBOOKモードにて原稿の読み取りが可能なスキャナ、ファクシミリ、複写機等の画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給紙開始時に給紙トレーを上昇させ、ペーパエンド時に下降させる給紙制御がレーザープリンター等で行なわれており、またADFカバーの開閉検知と圧板の開閉検知を別々のセンサーで行なうことは、ある種のスキャナーで行なわれている。さらに特開昭63−186261号公報の画像形成装置では、給紙トレーが空となっったペーパーエンプティ時とそうでない時との処理を変えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、通常動作では給紙開始時に給紙トレーを上昇させ、原稿エンド時にトレーを下降させるが、紙詰まり(ジャム)等のエラーが発生し、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を行なった場合に給紙トレーを初期状態に戻して原稿を再セットしやすい状態とすることは行なわれていなかった。また従来の装置では、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を別々のセンサーで検知するようにしているためその分コストが掛かっていた。さらに原稿がなくなって原稿エンドになっても給紙トレーが下降動作を行なうなど無駄な動作が行なわれてしまうようにもなっていた。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなしたもので、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を行なった後に給紙トレーを初期状態に戻して原稿を再セットしやすく、ADFカバーや圧板の開閉を一つのセンサーで検知できるようにしてその分コストを下げられ、しかも無駄な動作を行なわないようにした原稿読み取り装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読み取り装置は上記目的を達成するために、ローラーと前記ローラーを覆う開閉自在のカバーを備え、原稿トレーに載置された原稿を前記ローラーにより1枚ごとに給紙しながら読み取る第1の原稿読取手段と、原稿台ガラス上に静置されるとともに、開閉自在の圧板によって上方から前記原稿台ガラスに押し付けられた原稿を読み取る第2の原稿読取手段と、前記原稿トレーに前記原稿が載置されているか否かを検知する原稿検知手段と、前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙される第1のポジションまたは、前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙されない第2のポジションの何れかの位置に、前記原稿トレーを移動させる原稿トレー移動手段と、前記カバーの開状態または閉状態を検知するカバー開閉検知手段と、前記圧板の開状態または閉状態を検知する圧板開閉検知手段と、前記第1の読取手段または前記第2の読取手段により前記原稿の読み取りを行わない待機状態のときは、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、前記第1の読取手段により前記原稿の読み取りを始めるとき、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知した場合は、前記原稿トレーを前記第1のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、前記待機状態においては、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知した場合、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知した場合に、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示する制御手段とを備えた構成としてある。
【0006】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記カバー開閉検知手段と前記圧板開閉検知手段は、1つのセンサーを共有する構成としたものである。
【0007】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記原稿トレーが前記第1のポジションまたは前記第2のポジションの何れにあるかを検知する原稿トレー位置検知手段を備え、前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーが前記第2のポジションにあることを前記原稿トレー位置検知手段が検知しているときは、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しない構成とすることができる。
【0008】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知しているときは、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しない構成とすることができる。
【0009】
本発明に係る画像読み取り装置は、給紙のミスフィードが発生しているときは、上記ADFカバーの開閉や上記圧板の開閉を行なった時に、上記給紙トレーを下降させない構成とすることもできる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。まず図1により本発明に係る画像読み取り装置の全体構成を説明する。
【0011】
まず、原稿台ガラス1上に置かれた原稿は、第1ミラー2と一体に構成された照明ランプ3により照射され、その反射光は第1ミラー2及ぴ第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その後反射光は、レンズ6により集束され、CCD7に照射されて光電変換される。第1ミラー2、照明ランプ3及び第2ミラー4、第3ミラー5は、走行体モーター8を駆動源として、図中矢印A方向に移動可能となっている。
【0012】
一方、原稿トレー9上に積載された原稿は、ピックアップローラー10、レジストローラー対11、搬送ドラム12、搬送ローラー13により読み取り位置Bを経て、排紙ローラー対14、14間ヘ送り込まれ、排紙トレー15上に排出される。原稿は、読み取り位置Bを通過する際に、読み取り位置B近傍に移動されている照明ランブ3により照射され、その反射光は第1ミラー2及び第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その後反射光は、レンズ6により集束され、CCD7に照射され光電変換される。ピックアップローラー10、レジストローラー対11は、図示せぬ給紙モーターにより駆動され、搬送ドラム12、搬送ローラー13、排紙ローラー対14は、搬送モーター16により駆動される。図中20はADFカバー、21は圧板、22は装置本体である。
【0013】
原稿トレー9は、図示せぬモーターによって図2に示すようにカム17を回転させて上昇、下降するようになっているが、この原稿トレー9の上下動は、カム17とともに回転する半月形のフィラー18を検知センサー19が検出することによって検知している。この検知センサー19はフィラー18のエッジを検出するもので、図2(A)に示すようにエッジを検出しないときは原稿トレー9が下降したとみなし、同(B)のようにフィラー18のエッジを検出するときは上昇したものとみなすようになっている。そして、原稿トレー9が上昇したとみなしたときはモータを止めて搬送動作に移り、原稿トレー9が下降したとみなしたときはモータを止めるだけとする。もちろんカム以外の機構も採用できる。
【0014】
図3は、本実施例装置のADFカバーオープン・クローズ検知の構成を示す図であり、図4は圧板オープン・クローズ検知の構成を示す図である。それぞれ(B)はADFカバー20あるいは圧板21のクローズ状態、(C)はオープン状態を示す。装置本体22の側面には開閉検知センサー23が設けてあり、ADFカバー20には被検知部材24が設けてあり、ADFカバー20を開閉しても、圧板21を開閉しても、被検知部材24が開閉動作とともに回動し、開閉検知センサー23によって検知されるようになっている。
【0015】
図5は、本実施例装置の制御装置のブロック図である。本装置は装置外のホストコンピュータ30と接続するCPU31、それぞれこれに接続して信号のやりとりを行なうトレー上下検知センサー19、カバーオープン検知センサー23、原稿有無検知センサー32、トレー上下制御モーター33、搬送制御モーター34、走行体制御モーター35、画像処理部36、ROM37、RAM38を備えている。本装置はマイクロコンピュータあるいはその応用機器と各種センサー等の組み合わせにより実現できる。
【0016】
図6〜図11は、本実施例装置の制御装置における種々の制御フローチャートである。本実施例装置は電源をONとした後、ホストコンピュータ30より「読み取りスタート」のコマンド待ち状態となる。この状態で図6に示すスタート制御が行なわれ、「読み取りスタート」のコマンドがホストコンピュータ30より送信され、これを受信する(ステップ1でY)と読み取り動作に入り(ステップ2)、受信しないとき(ステップ1でN)はそのままコマンド待ち状態を保つ(ステップ3)。
【0017】
このとき図7(A)に示すように、スタート開始となっていれば、原稿トレー9上の原稿有無検知センサー32により原稿有りと検知した場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9を上昇させて給紙動作を行ない、通常の読み取り動作を行なう(ステップ2)。また、原稿無しを検知した場合(ステップ1でN)は、原稿トレー9を下降させる(ステップ3)。そしてスタート待ちの状態であれば、図7(B)に示すように、この間に紙詰まり等でADFカバー20あるいは圧板21をオープンした場合(ステップ1でY)は、ADFカバー20あるいは圧板21を閉じた後、原稿トレー9を下降させ、ADFカバー20あるいは圧板21が開いていなければ(ステップ1でN)、そのままである。
【0018】
また図8に示すように、スタート開始となっていて一度原稿無しを検知し(ステップ1でY)、原稿トレー9を下降させたならば(ステップ2)、トレー下降完了フラグをオンとし(ステップ3)、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉では原稿トレー9を下降させないように制御することもできる。この場合、原稿有りと感知していれば(ステップ1でN)、原稿トレー9を上昇させて給紙動作を行ない、通常の読み取り動作を行ない(ステップ4)、トレー下降完了フラグはオフとする(ステップ5)。そしてスタート待ちの状態であれば、図9に示すように、この間に紙詰まり等でADFカバー20あるいは圧板21をオープンした場合(ステップ1でY)は、トレー下降完了フラグがオンであるか否かをチェックし(ステップ2)、オンでなければ(ステップ2でN)、ADFカバー20あるいは圧板21を閉じた後、原稿トレー9を下降させる。また、ADFカバー20あるいは圧板21が開いていなければ(ステップ1でN)、またはトレー下降完了フラグがオンであれば(ステップ2でY)、そのままである。
【0019】
さらに図10に示すように、スタート待ちの状態で、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉をチェックし(ステップ1)、開閉を行なった場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9上の原稿の有無をチェックし(ステップ2)、原稿エンドでなければ(ステップ2でN)トレーは下降させず、原稿エンドを検出して(ステップ2でY)から原稿トレー9を下降させる(ステップ3)制御を行なうこともできる。
【0020】
そして図11に示すように、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉をチェックし(ステップ1)、開閉を行なった場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9上の原稿の有無をチェックし(ステップ2)、原稿有りの状態(ステップ2でN)でも、ミスフィードエラーかどうかをチェックし(ステップ3)、原稿なし(ステップ2でY)かミスフィードエラーの場合(ステップ3でY)に給紙トレー9を下降させる(ステップ4)制御を行なうこともできる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に係る画像読み取り装置は、原稿エンド時以外でもADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行ない、給紙トレーを下降させるようにしたので、給紙トレーを初期状態に戻し、原稿を再セットしやすい状態を自動的に作り出すことが可能となり、使用者には非常に便利になるという効果がある。
【0022】
請求項2に係る画像読み取り装置は、ADFカバーの開閉と圧板の開閉検知を同一センサーで行なうことにより、コストダウンが可能となるという効果がある。
【0023】
請求項3に係る画像読み取り装置は、一度原稿エンドで給紙トレーが下降している場合はADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行なってもトレー下降動作を行なわないようにしたので、無駄な動作を省くことが可能となるという効果がある。
【0024】
請求項4に係る画像読み取り装置は、原稿が給紙トレーに有る場合はADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行なってもトレーを下降させないようにしたので、無駄な動作を省くことが可能となるという効果がある。
【0025】
なお、原稿が給紙トレーに有る場合は、ミスフィード(給紙不良エラー)が発生してADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉をカバーオープン・クローズを行なった場合はトレーを下降させることによって、使用者が原稿を再セットすることを容易にすることが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読み取り装置の全体構成の断面図である。
【図2】原稿トレーの上昇、下降機構を示す側面図である。
【図3】ADFカバーの開閉検知機構を示す側面図である。
【図4】圧板の開閉検知機構を示す側面図である。
【図5】本実施例装置の制御装置のブロック図である。
【図6】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図7】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図8】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図9】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図10】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図11】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿台ガラス
2 第1ミラー
3 照明ランプ
4 第2ミラー
5 第3ミラー
6 レンズ
7 CCD
8 走行体モーター
9 原稿トレー
10 ピックアップローラー
11 レジストローラー対
12 搬送ドラム
13 搬送ローラー
14 排紙ローラー対
15 排紙トレー
16 搬送モーター
17 カム
18 フィラー
19 検知センサー
20 ADFカバー
21 圧板
22 装置本体
23 開閉検知センサー
24 被検知部材
30 ホストコンピュータ
31 CPU
32 原稿有無検知センサー
33 トレー上下制御モーター
34 搬送制御モーター
35 走行体制御モーター
36 画像処理部
37 ROM
38 RAM
【産業上の利用分野】
本発明は給紙動作にトレーの上昇と下降を行ない、ADFモードとBOOKモードにて原稿の読み取りが可能なスキャナ、ファクシミリ、複写機等の画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給紙開始時に給紙トレーを上昇させ、ペーパエンド時に下降させる給紙制御がレーザープリンター等で行なわれており、またADFカバーの開閉検知と圧板の開閉検知を別々のセンサーで行なうことは、ある種のスキャナーで行なわれている。さらに特開昭63−186261号公報の画像形成装置では、給紙トレーが空となっったペーパーエンプティ時とそうでない時との処理を変えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、通常動作では給紙開始時に給紙トレーを上昇させ、原稿エンド時にトレーを下降させるが、紙詰まり(ジャム)等のエラーが発生し、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を行なった場合に給紙トレーを初期状態に戻して原稿を再セットしやすい状態とすることは行なわれていなかった。また従来の装置では、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を別々のセンサーで検知するようにしているためその分コストが掛かっていた。さらに原稿がなくなって原稿エンドになっても給紙トレーが下降動作を行なうなど無駄な動作が行なわれてしまうようにもなっていた。
【0004】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなしたもので、ADFカバーの開閉や圧板の開閉を行なった後に給紙トレーを初期状態に戻して原稿を再セットしやすく、ADFカバーや圧板の開閉を一つのセンサーで検知できるようにしてその分コストを下げられ、しかも無駄な動作を行なわないようにした原稿読み取り装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読み取り装置は上記目的を達成するために、ローラーと前記ローラーを覆う開閉自在のカバーを備え、原稿トレーに載置された原稿を前記ローラーにより1枚ごとに給紙しながら読み取る第1の原稿読取手段と、原稿台ガラス上に静置されるとともに、開閉自在の圧板によって上方から前記原稿台ガラスに押し付けられた原稿を読み取る第2の原稿読取手段と、前記原稿トレーに前記原稿が載置されているか否かを検知する原稿検知手段と、前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙される第1のポジションまたは、前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙されない第2のポジションの何れかの位置に、前記原稿トレーを移動させる原稿トレー移動手段と、前記カバーの開状態または閉状態を検知するカバー開閉検知手段と、前記圧板の開状態または閉状態を検知する圧板開閉検知手段と、前記第1の読取手段または前記第2の読取手段により前記原稿の読み取りを行わない待機状態のときは、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、前記第1の読取手段により前記原稿の読み取りを始めるとき、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知した場合は、前記原稿トレーを前記第1のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、前記待機状態においては、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知した場合、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知した場合に、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示する制御手段とを備えた構成としてある。
【0006】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記カバー開閉検知手段と前記圧板開閉検知手段は、1つのセンサーを共有する構成としたものである。
【0007】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記原稿トレーが前記第1のポジションまたは前記第2のポジションの何れにあるかを検知する原稿トレー位置検知手段を備え、前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーが前記第2のポジションにあることを前記原稿トレー位置検知手段が検知しているときは、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しない構成とすることができる。
【0008】
本発明に係る画像読み取り装置は、前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知しているときは、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しない構成とすることができる。
【0009】
本発明に係る画像読み取り装置は、給紙のミスフィードが発生しているときは、上記ADFカバーの開閉や上記圧板の開閉を行なった時に、上記給紙トレーを下降させない構成とすることもできる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。まず図1により本発明に係る画像読み取り装置の全体構成を説明する。
【0011】
まず、原稿台ガラス1上に置かれた原稿は、第1ミラー2と一体に構成された照明ランプ3により照射され、その反射光は第1ミラー2及ぴ第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その後反射光は、レンズ6により集束され、CCD7に照射されて光電変換される。第1ミラー2、照明ランプ3及び第2ミラー4、第3ミラー5は、走行体モーター8を駆動源として、図中矢印A方向に移動可能となっている。
【0012】
一方、原稿トレー9上に積載された原稿は、ピックアップローラー10、レジストローラー対11、搬送ドラム12、搬送ローラー13により読み取り位置Bを経て、排紙ローラー対14、14間ヘ送り込まれ、排紙トレー15上に排出される。原稿は、読み取り位置Bを通過する際に、読み取り位置B近傍に移動されている照明ランブ3により照射され、その反射光は第1ミラー2及び第2ミラー4、第3ミラー5で走査される。その後反射光は、レンズ6により集束され、CCD7に照射され光電変換される。ピックアップローラー10、レジストローラー対11は、図示せぬ給紙モーターにより駆動され、搬送ドラム12、搬送ローラー13、排紙ローラー対14は、搬送モーター16により駆動される。図中20はADFカバー、21は圧板、22は装置本体である。
【0013】
原稿トレー9は、図示せぬモーターによって図2に示すようにカム17を回転させて上昇、下降するようになっているが、この原稿トレー9の上下動は、カム17とともに回転する半月形のフィラー18を検知センサー19が検出することによって検知している。この検知センサー19はフィラー18のエッジを検出するもので、図2(A)に示すようにエッジを検出しないときは原稿トレー9が下降したとみなし、同(B)のようにフィラー18のエッジを検出するときは上昇したものとみなすようになっている。そして、原稿トレー9が上昇したとみなしたときはモータを止めて搬送動作に移り、原稿トレー9が下降したとみなしたときはモータを止めるだけとする。もちろんカム以外の機構も採用できる。
【0014】
図3は、本実施例装置のADFカバーオープン・クローズ検知の構成を示す図であり、図4は圧板オープン・クローズ検知の構成を示す図である。それぞれ(B)はADFカバー20あるいは圧板21のクローズ状態、(C)はオープン状態を示す。装置本体22の側面には開閉検知センサー23が設けてあり、ADFカバー20には被検知部材24が設けてあり、ADFカバー20を開閉しても、圧板21を開閉しても、被検知部材24が開閉動作とともに回動し、開閉検知センサー23によって検知されるようになっている。
【0015】
図5は、本実施例装置の制御装置のブロック図である。本装置は装置外のホストコンピュータ30と接続するCPU31、それぞれこれに接続して信号のやりとりを行なうトレー上下検知センサー19、カバーオープン検知センサー23、原稿有無検知センサー32、トレー上下制御モーター33、搬送制御モーター34、走行体制御モーター35、画像処理部36、ROM37、RAM38を備えている。本装置はマイクロコンピュータあるいはその応用機器と各種センサー等の組み合わせにより実現できる。
【0016】
図6〜図11は、本実施例装置の制御装置における種々の制御フローチャートである。本実施例装置は電源をONとした後、ホストコンピュータ30より「読み取りスタート」のコマンド待ち状態となる。この状態で図6に示すスタート制御が行なわれ、「読み取りスタート」のコマンドがホストコンピュータ30より送信され、これを受信する(ステップ1でY)と読み取り動作に入り(ステップ2)、受信しないとき(ステップ1でN)はそのままコマンド待ち状態を保つ(ステップ3)。
【0017】
このとき図7(A)に示すように、スタート開始となっていれば、原稿トレー9上の原稿有無検知センサー32により原稿有りと検知した場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9を上昇させて給紙動作を行ない、通常の読み取り動作を行なう(ステップ2)。また、原稿無しを検知した場合(ステップ1でN)は、原稿トレー9を下降させる(ステップ3)。そしてスタート待ちの状態であれば、図7(B)に示すように、この間に紙詰まり等でADFカバー20あるいは圧板21をオープンした場合(ステップ1でY)は、ADFカバー20あるいは圧板21を閉じた後、原稿トレー9を下降させ、ADFカバー20あるいは圧板21が開いていなければ(ステップ1でN)、そのままである。
【0018】
また図8に示すように、スタート開始となっていて一度原稿無しを検知し(ステップ1でY)、原稿トレー9を下降させたならば(ステップ2)、トレー下降完了フラグをオンとし(ステップ3)、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉では原稿トレー9を下降させないように制御することもできる。この場合、原稿有りと感知していれば(ステップ1でN)、原稿トレー9を上昇させて給紙動作を行ない、通常の読み取り動作を行ない(ステップ4)、トレー下降完了フラグはオフとする(ステップ5)。そしてスタート待ちの状態であれば、図9に示すように、この間に紙詰まり等でADFカバー20あるいは圧板21をオープンした場合(ステップ1でY)は、トレー下降完了フラグがオンであるか否かをチェックし(ステップ2)、オンでなければ(ステップ2でN)、ADFカバー20あるいは圧板21を閉じた後、原稿トレー9を下降させる。また、ADFカバー20あるいは圧板21が開いていなければ(ステップ1でN)、またはトレー下降完了フラグがオンであれば(ステップ2でY)、そのままである。
【0019】
さらに図10に示すように、スタート待ちの状態で、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉をチェックし(ステップ1)、開閉を行なった場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9上の原稿の有無をチェックし(ステップ2)、原稿エンドでなければ(ステップ2でN)トレーは下降させず、原稿エンドを検出して(ステップ2でY)から原稿トレー9を下降させる(ステップ3)制御を行なうこともできる。
【0020】
そして図11に示すように、ADFカバー20あるいは圧板21の開閉をチェックし(ステップ1)、開閉を行なった場合(ステップ1でY)には、原稿トレー9上の原稿の有無をチェックし(ステップ2)、原稿有りの状態(ステップ2でN)でも、ミスフィードエラーかどうかをチェックし(ステップ3)、原稿なし(ステップ2でY)かミスフィードエラーの場合(ステップ3でY)に給紙トレー9を下降させる(ステップ4)制御を行なうこともできる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に係る画像読み取り装置は、原稿エンド時以外でもADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行ない、給紙トレーを下降させるようにしたので、給紙トレーを初期状態に戻し、原稿を再セットしやすい状態を自動的に作り出すことが可能となり、使用者には非常に便利になるという効果がある。
【0022】
請求項2に係る画像読み取り装置は、ADFカバーの開閉と圧板の開閉検知を同一センサーで行なうことにより、コストダウンが可能となるという効果がある。
【0023】
請求項3に係る画像読み取り装置は、一度原稿エンドで給紙トレーが下降している場合はADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行なってもトレー下降動作を行なわないようにしたので、無駄な動作を省くことが可能となるという効果がある。
【0024】
請求項4に係る画像読み取り装置は、原稿が給紙トレーに有る場合はADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉を行なってもトレーを下降させないようにしたので、無駄な動作を省くことが可能となるという効果がある。
【0025】
なお、原稿が給紙トレーに有る場合は、ミスフィード(給紙不良エラー)が発生してADFカバーの開閉もしくは圧板の開閉をカバーオープン・クローズを行なった場合はトレーを下降させることによって、使用者が原稿を再セットすることを容易にすることが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読み取り装置の全体構成の断面図である。
【図2】原稿トレーの上昇、下降機構を示す側面図である。
【図3】ADFカバーの開閉検知機構を示す側面図である。
【図4】圧板の開閉検知機構を示す側面図である。
【図5】本実施例装置の制御装置のブロック図である。
【図6】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図7】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図8】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図9】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図10】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【図11】本実施例装置の制御装置における制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿台ガラス
2 第1ミラー
3 照明ランプ
4 第2ミラー
5 第3ミラー
6 レンズ
7 CCD
8 走行体モーター
9 原稿トレー
10 ピックアップローラー
11 レジストローラー対
12 搬送ドラム
13 搬送ローラー
14 排紙ローラー対
15 排紙トレー
16 搬送モーター
17 カム
18 フィラー
19 検知センサー
20 ADFカバー
21 圧板
22 装置本体
23 開閉検知センサー
24 被検知部材
30 ホストコンピュータ
31 CPU
32 原稿有無検知センサー
33 トレー上下制御モーター
34 搬送制御モーター
35 走行体制御モーター
36 画像処理部
37 ROM
38 RAM
Claims (4)
- ローラーと前記ローラーを覆う開閉自在のカバーを備え、原稿トレーに載置された原稿を前記ローラーにより1枚ごとに給紙しながら読み取る第1の原稿読取手段と、
原稿台ガラス上に静置されるとともに、開閉自在の圧板によって上方から前記原稿台ガラスに押し付けられた原稿を読み取る第2の原稿読取手段と、
前記原稿トレーに前記原稿が載置されているか否かを検知する原稿検知手段と、
前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙される第1のポジションまたは、前記原稿トレーに載置された原稿が前記ローラーにより給紙されない第2のポジションの何れかの位置に、前記原稿トレーを移動させる原稿トレー移動手段と、
前記カバーの開状態または閉状態を検知するカバー開閉検知手段と、
前記圧板の開状態または閉状態を検知する圧板開閉検知手段と、
前記第1の読取手段または前記第2の読取手段により前記原稿の読み取りを行わない待機状態のときは、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、
前記第1の読取手段により前記原稿の読み取りを始めるとき、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知した場合は、前記原稿トレーを前記第1のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示し、
前記待機状態においては、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知した場合、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知した場合に、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示する制御手段とを備えたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 前記カバー開閉検知手段と前記圧板開閉検知手段は、1つのセンサーを共有することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
- 前記原稿トレーが前記第1のポジションまたは前記第2のポジションの何れにあるかを検知する原稿トレー位置検知手段を備え、
前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーが前記第2のポジションにあることを前記原稿トレー位置検知手段が検知しているときは、
前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読み取り装置。 - 前記制御手段は、前記待機状態において、前記原稿トレーに前記原稿が載置されていると前記原稿検知手段が検知しているときは、前記カバーが開状態になり再び閉状態になったことを前記カバー開閉検知手段が検知したとき、または前記圧板が開状態になり再び閉状態になったことを圧板開閉検知手段が検知したときでも、前記原稿トレーを前記第2のポジションに移動させるよう前記原稿トレー移動手段に指示しないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読み取り装置。
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JP26135794A Expired - Fee Related JP3558699B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 画像読み取り装置 |
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- 1994-09-29 JP JP26135794A patent/JP3558699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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