JP3558582B2 - 炊飯器における放熱板加熱構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
炊飯器はその一般的な構造として、内釜を収容する炊飯器本体の上面を開閉自在の蓋で被蓋し、蓋の裏面に内釜の開放面を閉塞する放熱板を設けるものが知られている。この放熱板には、炊飯直後の露を蒸発させるとともに保温時の結露を防止する目的でヒーターを設けている。本発明は上記、炊飯器の放熱板を効果的に加熱するための放熱板の加熱構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来の炊飯器における放熱板加熱構造として、本出願人は図5に示すように内釜Bを収容する炊飯器本体Aの上面を開閉自在の蓋Cで被蓋し、蓋Cの裏面に加熱板Dを固定しその下方に放熱板Eを配置し、加熱板Dの平面部分においてヒータ線Fをアルミニウム箔Gで貼着するとともに、加熱板Dに形成した突起Hを放熱板Eに当接させるようにしたものを実施している。
また、従来の炊飯器の放熱板や内蓋の加熱構造として、内蓋の周辺部に傾斜面を形成してそのコーナー部分にアルミニウム箔でヒータ線を貼着する方法(実開平5−68421号公報)や、放熱板に溝を形成し、この溝にヒータ線を嵌め込んでその上面にアルミニウム箔を貼着する方法(実開平5−317168号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示す従来例では、放熱板Dの平面部分にヒータ線Fを貼着するとともに加熱板Dの複数位置に突出させた突起Hを放熱板Eに当接させている。この従来例では、加熱板からの輻射熱に加え、加熱板Dと放熱板Eの接触部分からの熱伝導によって加熱板Dの熱を放熱板Eに伝えるようにしている。しかしながら、加熱板と放熱板とが点接触をしているため、接触部分に多くの熱が伝わり平面的な広がりのある放熱板Eに加熱むらを生じ、放熱板が均等に加熱されにくいきらいがあった。
【0004】
また近年に至って、炊飯器はより小型で高性能のものが要求されるようになった結果、蓋に各種の機器類を装着するために、加熱板にも大きな孔を穿設する必要が生じてきた。この結果、ヒータ線を貼着する加熱板に、ヒータ線を貼着するための平面的なスペースが不足する事態が生じてきた。すなわち、アルミニウム箔によってヒータ線を貼着するには、ヒータ線の両側に一定幅以上の貼着面積がないと安定した貼着状態を実現することができない。実開平5−68421号公報や実開平5−317168号公報などに記載された構造も、大きな平面を持つ放熱板や放熱板にアルミニウム箔によってヒータ線を貼着する構造を工夫したもので、平面部分が少ない加熱板にヒータ線を貼着するようなことは想定していない。
【0005】
上記従来技術の欠点に鑑み、本発明は大きな貫通孔の配置などによって十分な平面部分を確保することができない加熱板であっても、アルミニウム箔によってヒータ線を確実に貼着することができるようにするとともに、放熱板がなるべく均等に加熱され、十分な結露防止効果を実現することができる放熱板の加熱構造を実現することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では内釜を収容する炊飯器本体1の上面を開閉自在の蓋2で被蓋し、蓋2の裏面に放熱板4を装着し、この放熱板4によって内釜8の開放面を閉塞する。放熱板4を加熱するために、蓋2の裏面にヒータ線で加熱される加熱板3を固定し、加熱板3と接触させて放熱板4を装着することによって加熱板3の熱を放熱板4に伝えるようにする。蓋2の裏面に固定する加熱板3は、貫通孔3aの穿設その他の理由によってアルミニウム箔を用いてヒータ線5を貼着するために利用することができる平面部分が狭くなる部分に、傾斜面や曲面といった上下方向の変形面3bを形成し、この変形面3bにアルミニウム箔6を利用してヒータ線5を貼着するようにしたものである。これにより、加熱板3には小さな投影面積で大きな貼着面積を確保し、ヒータ線6を確実に貼着することができる。
【0007】
また、放熱板4の加熱むらをなくするために、加熱板もしくは加熱板の下方に装着する放熱板4の外周近くの平面に凸条7を形成する。そして、この凸条を放熱板もしくは加熱板に当接させるようにする。これにより、凸条の長い線状の範囲で熱伝導による熱の移動を行わせ、放熱板4をなるべく均等に加熱することが可能となる。放熱板4を均等に加熱させるためには、加熱板もしくは放熱板4に形成する凸条7を、なるべく全周のリング状とするのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の炊飯器における放熱板加熱構造の実施の形態を添付の図に基づいて説明する。
図1は一部を切欠して示す炊飯器の正面図、図2は加熱板の平面図、図3は図2のIII −III 線断面図である。
【0009】
図1に示す炊飯器は、内釜8を収容した炊飯器本体1の上面に後端部を支点として開閉する蓋2を設け、蓋2に装着した放熱板4によって内釜8の上端開放面を閉塞し、炊飯器本体1内に設けた内釜8の加熱手段(図示していない)によって炊飯の調理を行うものである。内釜8の開放面を閉塞する放熱板4は、蓋に固定された加熱板3によって加熱され、炊飯直後に発生する露を蒸発させるとともに、保温時の結露を防止しご飯の湿りを防止している。勿論、放熱板4の熱は炊飯時の補助的熱源としても有効に作用する。
【0010】
本発明における放熱板4は、蓋2の裏面に固定する加熱板3と接触状態に装着することによって加熱される。放熱板4の外周縁部分にはパッキン9が装着してあり、パッキン9が内釜8に密接しシール状態を維持する。また、放熱板4は蒸気弁10などの機構とともに内蓋セットとして蓋2に対して着脱することができるようにしている。図面上の11は、吹きこぼれ防止のための空洞であって、この空洞構造は前記内蓋セットの一部として取り外すことができる。したがって、加熱板3には蒸気弁10の機構や空洞11の構造を通過させるための大きな貫通孔3aを穿設している。
【0011】
すなわち、加熱板3には大きな貫通孔3aが穿設される結果、図2及び図4に示すようにヒータ線5を配置することができる平面的なスペースが比較的少ない形状となっている。図2はヒータ線5の装着パターンの一例を示すものであって、ヒータ線5の上から一定幅のアルミニウム箔(図示していない)を貼着して固定する。図2に示す実施形態では、図面の右半部に特に狭い幅の部分が形成されている。この、狭い幅の部分の平面的なスペースにアルミニウム箔を用いてヒータ線5を貼着しようとすると、幅の狭いアルミニウム箔しか使用することができない。そのため、アルミニウム箔による貼着力が不足し、ヒータ線5が剥がれてしまう可能性がある。そこで、加熱板3はその一部を変形させて図3の(c) に示すような傾斜面や、図3の(b) に示す曲面といった上下方向に変形する変形面3bを形成し、この変形面3bを利用してヒータ線5を貼着するように工夫した。
【0012】
図2の左半部に形成されるような幅の広い部分には、図3の(a) に示すように一定幅Wのアルミニウム箔6を用いてヒータ線5を平面部分にしっかりと貼着する。これに対し、右半部の幅の狭い部分にヒータ線5を貼着するには、変形面3bに配置したヒータ線5の上から、図3の(b) 及び(c) に示すように、一定幅Wのアルミニウム箔6を用いて貼着する。ヒータ線5の上から貼着するアルミニウム箔は、平面部分と変形面3bの両方にわたって貼着する。これにより、ヒータ線5は投影幅W’の狭い幅に貼着し、かつヒータ線5を保持させるためのアルミニウム箔6は、前記平面部分と同じ幅のものを利用して貼着することができる。すなわち、幅Wによる貼着力をWよりも狭いW’で確保できることになる。
【0013】
加熱板3の下方に配置する放熱板4には、蒸気弁10の機構や空洞11の構造を装着し、蓋2に対して着脱自在とする。図4には、加熱板とともに放熱板4の一例を図示している。放熱板4には、加熱板3と対向する平面の外周部分に、上方に向けて突出するリング状の凸条7を形成している。また、放熱板4には蒸気弁10に連通させるための貫通孔12が穿設されている。
【0014】
上記形状の放熱板4を装着した内蓋セットを蓋2の裏面に装着すると、上方に向けて突出させたリング状の凸条7が蓋2の裏面に固定した加熱板3に当接し、加熱板の熱が熱伝導によって放熱板4に伝わる。このように、比較的長い寸法の凸条7によって熱が伝わることによって、放熱板の加熱むらが少なくなる。放熱板4に形成する凸条7は、リング状とすることによって放熱板の加熱むらをできるだけ少なくすることができるが、バランス良く配置した凸条7であればリング状以外の形状であっても同等以上の効果を奏することができる。また、加熱板と放熱板を凸条部分で当接させることによって放熱板4を安定させ、パッキン9と内釜8の確実な接触状態を維持することができる。
【0015】
図示実施形態においては、放熱板4に凸条7を形成しているが、加熱板3に凸条を形成しておくこともできる。また、放熱板4は加熱板3との接触部分からの熱伝導によって加熱されると同時に、凸条7以外の部分においても加熱板3からの輻射熱によって加熱される。したがって、放熱板4は熱伝導熱及び輻射熱の両方によってなるべく均等に加熱され、放熱板4の裏面における結露現象を効果的に防止することができるものである。
【0016】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の炊飯器における放熱板加熱構造によれば、平面部分が少ない加熱板に対しても十分な貼着強度を維持する状態で、アルミニウム箔を利用してヒータ線を貼着することができる。したがって、ヒータ線の配置パターンを多様に変化させることができる。また、狭いヒータ線の配置スペースにヒータ線を配置できるため、各種の機能を付加した複雑な蓋構造の炊飯器や、より小型で高性能の炊飯器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放熱板加熱構造の実施形態であって、一部を切欠して示す炊飯器全体の側面図、
【図2】図1の炊飯器の加熱板のみの平面図、
【図3】加熱板のヒータ線貼着部分の拡大断面図、
【図4】それぞれ一部を切断して示す加熱板と放熱板の斜視図、
【図5】従来の放熱板加熱構造の一例を示すものであって、一部を切欠、拡大して示す炊飯器の側面図。
【符号の説明】
1…炊飯器本体、 2…蓋、 3…加熱板、 3a…貫通孔、 3b…変形面、 4…放熱板、 5…ヒータ線、 6…アルミニウム箔、 7…凸条、 8…内釜、9…パッキン、 10…蒸気弁、 11…空洞、 12…貫通孔。

Claims (1)

  1. 内釜を収容する炊飯器本体の上面を開閉自在の蓋で被蓋し、該蓋の裏面に加熱される放熱板を装着し、該放熱板によって内釜の開放面を閉塞する炊飯器において、蓋の裏面にヒータ線で加熱される加熱板を固定し、該加熱板と接触させて放熱板を装着することによって加熱板の熱を放熱板に伝えるとともに、放熱板を加熱するための加熱板は貫通孔の穿設などによってその平面部が狭くなる部分に傾斜面や曲面といった上下方向の変形面を形成し、加熱板の平面部分や前記上下方向の変形面にアルミニウム箔によってヒータ線を貼着することを特徴とする炊飯器における放熱板加熱構造。
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