JP4227707B2 - 保温式炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は保温式炊飯器、特に、炊飯釜の底部に保温用の底ヒータが設けられていると共に蓋側には結露防止用の蓋ヒータが設けられている保温式炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
保温式ガス炊飯器として、図6に示すようなものが一般的である。
このものでは、本体ケース(1) 内に炊飯釜(10)が取り出し自在に収容されており、炊飯釜(10)の下方にガスバーナ(B) が設けられていると共に、その炎孔部(B1)の外周域に底ヒータ(H) が配設された構成となっている。これによると、ガスバーナ(B) による炊飯加熱終了後は、この底ヒータ(H) によって炊飯釜(10)内で炊き上がった米飯が保温加熱される。
底ヒータ(H) は、図7に示すように、炊飯釜(10)の底部に沿って位置するように配設された略C字状のシーズヒータが採用されており、その開放端部の両端から垂下させた一対の脚部(H1)は、炊飯釜(10)の後部側に延長され、サーマルリードスイッチ(図示せず)を介して電源コードと接続される。
【0003】
又、本体ケース(1) の上方開放端部には、蓋体(4) がその後部に回動自在に取り付けられており、これにより、炊飯釜(10)の上方は蓋体(4) によって開放自在に被蓋されることとなる。
尚、前記蓋体(4) の後部側には蒸気抜き用の筒部(45)が形成されていると共に、下面側には結露防止用の蓋ヒータユニット(40)が内蔵されている。
【0004】
蓋ヒータユニット(40)は、図7に示すように、一部に切欠部(44)が形成された略U字状の台シート(41)と、これと一致する大きさ形状のアルミ箔製の被覆シート(43)と、これらの間に挟まれて位置するヒータ線(42)とからなり、前記ヒータ線(42)は、台シート(41)及び被覆シート(43)の形状に沿って屈曲させた所定のパターンを構成するように配設されている。
【0005】
前記台シート(41)は両面接着テープにより構成されており、その上面側の接着面には、前記所定のパターンに配設されたヒータ線(42)を介して被覆シート(43)が被覆貼着されているとともに、下面側の接着面で、蓋体(4) の下面部材の上面に貼着している。このとき、蓋体(4) に形成されている前記蒸気抜き用の筒部(45)に前記切欠部(44)が対応するように、台シート(41)は、蓋体(4) 内に貼着されるものとする。これにより、蓋ヒータユニット(40)は蓋体(4) 内に内蔵されて蓋体(4) を加熱することとなる。
【0006】
このように、炊飯釜(10)の下方には、炊飯釜(10)を保温する為の底ヒータ(H) が設けられていると共に、炊飯釜(10)の上方開放部を閉塞させる蓋体(4) には、蓋体(4) を加熱するための蓋ヒータユニット(40)が内蔵されているから、炊飯完了後の米飯は底ヒータ(H) によって保温されると共に、蓋ヒータユニット(40)によって蓋体(4) が所定温度に加熱されるから、蓋体(4) の下面には炊飯釜(10)からの湯気による結露が生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の保温式炊飯器に用いられている底ヒータ(H) の平面形状は、炊飯釜(10)の後部側に開放する略C字状であるから、この開放部分は、非発熱部(46)となり、その上方域に相当する炊飯釜(10)の底部の後部域は加熱されない。
【0008】
又、炊飯器の蒸気抜き用の筒部(45)は、前記非発熱部(46)と同じ、蓋体(4) の後部域に設けられているから、蓋ヒータユニット(40)のうち、ヒータ線(42)の非配設域となっている切欠部(44)も、炊飯器の後部域に対応するように蓋体(4) 内に配設された構成となっている。
【0009】
よって、炊飯釜(10)の後部域側は、底ヒータ(H) による底部からの保温加熱も、ヒータ線(42)の輻射熱による蓋体(4) 側からの加熱も期待することができず、炊飯釜(10)の後部域側の米飯は加熱不足となる。このため、炊飯釜(10)内の米飯に保温ムラが生じてしまうとともにこの部分に相当する炊飯釜(10)の内面には他の部分よりも冷えることから結露が生じてしまうといった不都合がある。
【0010】
本発明は、『本体ケース内に炊飯釜が取り出し自在に収容され、前記炊飯釜の下方に一端に開放する略C字状の底ヒータが配設され、前記本体ケースの上方開放部は蓋体により閉塞自在とし、前記蓋体には結露防止用の蓋ヒータユニットが内蔵されているとともに、前記蓋体の下面のうち前記炊飯釜の開放端部に対向する箇所には環状パッキンが設けられ、蓋体を閉塞させた時に、前記炊飯釜の開放端部と前記蓋体との間には前記環状パッキンが介在される構成の保温式炊飯器』において、前記底ヒータの開放部に相当する炊飯釜の所定箇所の加熱不足を解消することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
<1項> 前述した課題を解決するために講じた本発明の解決手段は、『前記底ヒータの開放部に対応する前記蓋ヒータユニットのヒータ線の密度を高く設定し、前記環状パッキンのほぼ真上に前記ヒータ線の外周縁が位置するように設定されている』ことである。
上記解決手段はつぎのように作用する。炊飯釜の底部に沿って位置する底ヒータは、一端に開放する略C字状に形成されているから、この開放部の間は非発熱部となり、炊飯釜の底部のうち、これに対応する部分は非加熱状態となる。しかしながら、蓋ヒータユニットのうち、この非発熱部に対応する範囲のヒータ線の密度を高く設定したから、底ヒータの非発熱部に対応する蓋体の下面は高密度状態に配された前記ヒータ線によって他の部分よりも高い温度で加熱されることとなる。
【0012】
又、前記蓋体の下面には環状パッキンが設けられており、前記蓋体を閉塞させた状態では、前記蓋体の下面と炊飯釜の開放端部との間には環状パッキンが介在される態様となるから、蓋ヒータユニットによって加熱された蓋体からの熱は、前記環状パッキンを介して炊飯釜の周壁にも伝わることとなる。特に、蓋体のうち、前記した高い温度で加熱される部分からの熱は、環状パッキンを介して炊飯釜の周壁に伝わり易いため、炊飯器のうち底ヒータの非発熱部分側の周壁が、密集させたヒータ線からの熱伝導によって、他の部分よりも高い温度で熱せられることとなる。
さらに、環状パッキンの真上にほぼ一致する位置に、蓋ヒータユニットのヒータ線の外周縁が位置するように設定されているから、ヒータ線の外周縁からの熱によって、環状パッキンが直接熱せられる。これにより、前記熱が、環状パッキンを介して、炊飯釜の開放端部の略全域に渡って伝わり易くなる。
【0013】
<2項>
上記1項に詳述した発明において、『前記蓋体は、前記炊飯釜の開放端部を直接閉塞する中蓋と、前記中蓋に中央で連結されている外蓋とからなる二重構造とし、前記蓋ヒータユニットは前記外蓋の下面部材の上面に設けられ、前記環状パッキンは、前記外蓋と前記中蓋の外周端縁とを連結させるとともに、前記中蓋の外周端縁とそれが載置される前記炊飯釜の開放端部との間に介在される断面形状に形成されており、前記外蓋にはその下面から上面へ連通する蒸気抜き用の筒部が設けられており、前記蓋ヒータユニットは略円板状に形成されているとともにその一側寄りに前記筒部が遊嵌する大きさの開口が形成されており、前記ヒータ線は前記開口を囲む所定パターンに配設されているとともに、その外周線は前記環状パッキンの平面形状に沿うように設けられている』ものでは、前記蓋ヒータユニットの形状は、外蓋に設けられた蒸気抜き用の筒部が遊嵌する大きさの開口が形成された略円板状とするとともに、前記ヒータ線は開口を囲むように配設されるように配設されているから、蓋体のうち、前記底ヒータの非発熱部に対応する部分に前記開口部が位置するように蓋ヒータユニットが外蓋の下面に配設された場合であっても、前記開口部の周縁に配設されたヒータ線によって、蓋体のうち、前記底ヒータの非発熱部に対応する部分の加熱も可能となる。又、前記ヒータ線からの熱は、前記外蓋の下面、中蓋及び環状パッキンを介して炊飯釜の周壁に伝えられることとなるが、前記ヒータ線の配設パターンの外周は前記環状パッキンに沿うように配設したことから、前記ヒータ線からの熱が環状パッキンに伝わり易く、これを介して炊飯釜の周壁にも熱移動し易いものとなる。このように、炊飯器の、前記底ヒータの非発熱部に対応する側は、ヒータ線によって上方から及び周壁から確実に熱せられることとなるから、炊飯器内の米飯はより一層保温ムラが解消される。尚、前記開口を前記底ヒータの非発熱部から外れた位置に設けるようにしたものでは、前記効果が一層有効に作用することとなる。
【0014】
<3項>
前記1項及び2項に詳述した発明において、『前記炊飯釜の底部に対接又は近接させて均熱板を設け、前記均熱板を前記底ヒータで加熱するようにした』ものでは前記底ヒータからの熱が前記均熱板を介して炊飯釜の底部の略全域を加熱することとなるので、底部の局所加熱が防止できる。炊飯器の底部からも米飯の保温ムラを防止することができることとなる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
蓋体のうち、底ヒータの非発熱部に対向する部分にヒータ線を密に配設して他の部分よりも加熱度合いが大きくなるように設定されているから、前記非発熱部側に収容されている米飯は、前記蓋体からの輻射熱によって上方から特に加熱されることとなる。又、環状パッキンの真上に前記ヒータ線の外周縁が位置するように設定して、ヒータ線の外周縁からの熱が、環状パッキンを介して炊飯釜の開放端部の略全域に伝わるようにしたから、前記開放端部に続く炊飯釜の周壁も略全域的に加熱される。このように、炊飯器のうち、底ヒータの非発熱部分に対応する部分側に収容されている米飯は、底部からは積極的に加熱されないが、蓋体からの輻射熱によって加熱されるので、加熱不足になることはない。
又、炊飯釜内の米飯は、環状パッキンを介して炊飯釜の周壁に伝導される熱によって、炊飯釜の周壁からも加熱される。
よって、炊飯釜内の米飯は保温中に保温ムラが生じてしまう不都合はない上に、炊飯釜の前記非発熱部分に対応する部分に結露が生じることもない。又、2項のものでは、上記効果が一層確実なものとなる。さらに、3項のものでは、上記効果に加えて底部の加熱ムラも防止されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
図1及び図2に示すものは、本発明実施の形態のガス炊飯器のガスバーナ等の加熱装置部分を省略した分解斜視図である。
【0017】
この実施の形態の炊飯器では、上方に開放する略直方体状の本体ケース(1) 内に、有底筒状の内胴(11)が本体ケース(1) の後方にずれた位置に内挿固定されていると共に、内胴(11)内に丸型の炊飯釜(10)が取り出し自在に収容される構成となっている。尚、内胴(11)の外周には、筒状の断熱材(12)が配設されている。
【0018】
本体ケース(1) 及び内胴(11)の底部には、本体ケース(1) の下方に位置させるガスバーナの炎孔部(図示せず)を突出させるための開口(1a)(11a) がそれぞれ形成されている。
又、本体ケース(1) の上端開放部の後端部には、蓋体(2) が片開き式に支持されている。
【0019】
内胴(11)の開口(11a) の裏面周縁には、環状の均熱板(3) が取り付けられている。均熱板(3) は、内胴(11)の底部の裏面形状に倣った皿状に形成されており、中央には前記開口(11a) と同大の開口(3a)が形成されている。そして、均熱板(3) の裏面には、均熱板(3) に沿った略環状体からなる底ヒータ(H) が略接触状態に取り付けられていると共に、底ヒータ(H) の下方には、前記底ヒータ(H) を下方から支持する環状のヒータ台(30)が設けられている。ヒータ台(30)の中央には開口(30a) が形成されていると共に開口(30a) が本体ケース(1) の開口(1a)に一致するようにその内側周縁に取り付けられている。
【0020】
これら、内胴(11)、断熱材(12)、均熱板(3) 、底ヒータ(H) 、ヒータ台(30)は、本体ケース(1) の開口(1a)に各開口(30a)(3a)(11a)が対応するように、取付金具(図示せず)等により一体的に結合されるとともに本体ケース(1) 内に収容されてネジ止めされている。そして、その上方から、内胴(11)の内径よりもやや小さな直径の開口(13a) を有する被覆板(13)及びその前方に操作部(14)が取り付けられている。被覆板(13)及び操作部(14)により、本体ケース(1) のうち、内胴(11)の上方開放部以外の部分は閉塞されることとなる。
【0021】
前記底ヒータ(H) としてはシーズヒータが採用されており、均熱板(3) 及びヒータ台(30)の円に沿った略C字状部と、この開放端から垂下している一対の脚部(H1)とからなり、この脚部(H1)が、炊飯器の後部左側に位置するように、本体ケース(1) 内に収容されている。すなわち、本体ケース(1) の後部左側が、底ヒータ(H) によって加熱されない非発熱部(15)となる。
尚、脚部(H1)は、前記ヒータ台(30)の所定箇所に形成された長円形の開口(30b) を貫通すると共に、ヒータ台(30)の下方において本体ケース(1) の後方の配線接続部を介して、制御部(図示せず)から電源投入部に接続される構成となっている。
【0022】
炊飯工程終了後の炊飯釜(10)は、前記底ヒータ(H) 及びこれによって加熱された均熱板(3) によって炊飯釜(10)の底部が保温されると共に断熱材(12)によって炊飯釜(10)の胴部も保温されることとなる。
このように、底ヒータ(H) の上方には均熱板(3) が配設されていることから、底ヒータ(H) からの熱が炊飯釜(10)の底部を局所的に加熱する不都合はないが、底ヒータ(H) の脚部(H1)間に相当する非発熱部(15)に対応する均熱板(3) は、直接加熱されないことから、非発熱部(15)に対応する炊飯釜(10)の底部は加熱不足気味となる。
【0023】
次に、蓋体(2) について説明する。
蓋体(2) は、図2に示すように、炊飯釜(10)の上方開放部を直接閉塞する中蓋(20)と、中蓋(20)の中央にネジ止めされる外蓋ユニット(22)と、中蓋(20)と外蓋ユニット(22)との間に介在される環状パッキン(21)とからなり、外蓋ユニット(22)の最上層の第1外蓋(23)が、本体ケース(1) の後端部に回動自在に取り付けられることにより、蓋体(2) は、被覆板(13)の開口(13a) の上方を開放自在に被蓋する態様となる。
【0024】
外蓋ユニット(22)は、前記したように本体ケース(1) の後端部に回動自在に軸支される第1外蓋(23)と、その下面に取り付けられてる第2外蓋(24)と、中蓋(20)に環状パッキン(21)を介して取り付けられる第3外蓋(25)と、第2外蓋(24)と第3外蓋(25)との間に介在されている蓋ヒータユニット(31)とからなり、これら第1、第2、第3外蓋(23)(24)(25)には、蒸気抜き用の孔部(23a)(24a)(25a) が形成されている。第1及び第3外蓋(23)(25)の孔部(23a)(25a)は略一致する大きさ形状に形成されており、これらに、蒸気抜き用筒体(26)が第1外蓋(23)の孔部(23a) 側から嵌め込まれることにより、孔部(23a)(24a)(25a) は、第3外蓋(25)から第1外蓋(23)まで連通される構成となる。
尚、蓋ヒータユニット(31)の後部域には、前記筒体(26)が遊嵌する大きさの開口(31a) が形成されているものとする。
【0025】
蓋ヒータユニット(31)は、図3に示すように、円板の周縁の一部を直線で切断した形状の両面接着シートからなる台シート(32)と、台シート(32)の上面に貼着されるヒータ線(33)と、ヒータ線(33)の上方に被覆され且、前記台シート(32)の上面に貼着するアルミ箔製の被覆シート(34)とからなり、台シート(32)と被覆シート(34)には、前記した蒸気抜き用の開口(31a) が形成されており、この開口(31a) が、本体ケース(1) の後部右側寄りに位置するように、台シート(32)の接着性裏面を、第3外蓋(25)の中央部に形成されている隆起部(25b) の上面に貼着させる。
【0026】
このとき、本体ケース(1) の前部右側寄りに、蓋ヒータユニット(31)の切欠部分(35)が位置するものとする。
ヒータ線(33)は、台シート(32)と被覆シート(34)との間において複雑に屈曲させることにより、蓋ヒータユニット(31)の周縁及び、開口(31a) の左側方や前方の全範囲に略均等に配設された構成とする。特に、開口(31a) の左側に位置する部分には、ヒータ線(33)を密に配設しておくことが好ましい。
【0027】
ヒータ線(33)の両端部は、切欠部分(35)の右端近傍から蓋ヒータユニット(31)の外方へ延長されるとともに、リード線を介して保温制御部と電気的に接続される構成となっている。
これにより、保温時にはヒータ線(33)が加熱されることにより、第3外蓋(25)、環状パッキン(21)を介して、中蓋(20)が所定温度に加熱されることとなり、この中蓋(20)の下面での結露が防止されることとなる。
【0028】
尚、中蓋(20)の周縁には、図4に示すように、フランジ部(20a) が環状に配設されており、このフランジ部(20a) が、炊飯釜(10)の開放端縁の環状のフランジ部(10a) に載置される態様で、炊飯釜(10)の開放端部は中蓋(20)によって閉塞されることとなる。
【0029】
又、環状パッキン(21)は、同図に示すように、内方に開放する断面略コ字状に形成されており、その上辺部分(21a) が、第3外蓋(25)の周縁近傍に部分的に形成された円弧状のスリットに差し込まれて固定されると共に、下辺部分(21b) には、中蓋(20)のフランジ部(20a) が嵌め込まれる態様となる。さらに、下辺部分(21b) の下方には付属片(21c) が連続しており、環状パッキン(21)の前記下辺部分(21b) とこの付属片(21c) とによって、炊飯釜(10)のフランジ部(10a) と中蓋(20)のフランジ部(20a) とのシール性を確実なものとしている。
【0030】
尚、環状パッキン(21)の真上にほぼ一致する位置に、蓋ヒータユニット(31)のヒータ線(33)の外周縁が位置するように、蓋ヒータユニット(31)の大きさ及びヒータ線(33)の配設態様は設定されているものとする。これにより、ヒータ線(33)からの熱によって、環状パッキン(21)の上辺部分(21a) が直接熱せられることとなり、前記熱が、環状パッキン(21)を介して、炊飯釜(10)のフランジ部(10a) に伝わり易いものとなる。
【0031】
特に、この実施の形態では、図5に示すように、底ヒータ(H) による非発熱部(15)を、本体ケース(1) の後部左側(図面では上部左側)に位置するように設けると共に、蓋ヒータユニット(31)の開口(31a) を本体ケース(1) の後部右側(図面では上部右側)に位置するように設けるように設定することにより、非発熱部(15)に対向する蓋ヒータユニット(31)の所定部分は、開口(31a) の左側に位置する構成となり、この部分に、ヒータ線(33)を密に配設することができる。こうすることにより、蓋ヒータユニット(31)のうち、非発熱部(15)の上方に対向する部分におけるヒータ線(33)による発熱量は多くなり、この部分に対応する環状パッキン(21)の所定部分も特に加熱されることとなる。
【0032】
蓋ヒータユニット(31)からの熱は、環状パッキン(21)を介して炊飯釜(10)に伝導されることから、環状パッキン(21)の前記所定部分に対応する炊飯釜(10)のフランジ部(10a) 及びそれに続く周壁の一部分は他の部分よりも特に加熱されることとなる。
【0033】
この実施の形態のものでは、均熱板(3) を設けることにより、炊飯釜(10)の底部の局所加熱を防止することができる上に、均熱板(3) のうち底ヒータ(H) の脚部(H1)間の非発熱部(15)の上方に位置して積極的に加熱保温されない部分に対向する炊飯釜(10)の加熱不足部分も、この部分に対向する蓋体(4) に設けた蓋ヒータユニット(31)のヒータ線(33)による輻射熱と環状パッキン(21)を介しての炊飯釜(10)への熱伝導によって炊飯釜(10)の上方及び周壁から特に加熱できる構成となっている。
従って、炊飯釜(10)のうち、底ヒータ(H) の非発熱部(15)に対応する部分も加熱不足が生じることはなく、炊飯釜(10)内に収容されている米飯の保温ムラを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のガス炊飯器の本体部分のガスバーナ等の加熱装置部分を省略した分解斜視図。
【図2】本発明実施の形態のガス炊飯器の炊飯釜と蓋体の分解斜視図。
【図3】本発明実施の形態のガス炊飯器の蓋ヒータユニットの一部切欠平面図。
【図4】本発明実施の形態のガス炊飯器の炊飯釜と中蓋と環状パッキンと外蓋と蓋ヒータユニットとの関係を示す概略断面図。
【図5】本発明実施の形態のガス炊飯器の底ヒータと蓋ヒータユニットとの関係を示す概略平面図。
【図6】従来のガス炊飯器の構成図。
【図7】従来のガス炊飯器における底ヒータと蓋ヒータユニットとの関係を示す概略平面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・本体ケース
(10)・・・・・・・炊飯釜
(2) ・・・・・・・蓋体
(21)・・・・・・・環状パッキン
(31)・・・・・・・蓋ヒータユニット
(33)・・・・・・・ヒータ線
(H) ・・・・・・・底ヒータ
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (3)
- 本体ケース内に炊飯釜が取り出し自在に収容され、前記炊飯釜の下方に一端に開放する略C字状の底ヒータが配設され、前記本体ケースの上方開放部は蓋体により閉塞自在とし、前記蓋体には結露防止用の蓋ヒータユニットが内蔵されているとともに、前記蓋体の下面のうち前記炊飯釜の開放端部に対向する箇所には環状パッキンが設けられ、蓋体を閉塞させた時に、前記炊飯釜の開放端部と前記蓋体との間には前記環状パッキンが介在される構成の保温式炊飯器において、
前記底ヒータの開放部に対応する前記蓋ヒータユニットのヒータ線の密度を高く設定し、
前記環状パッキンのほぼ真上に前記ヒータ線の外周縁が位置するように設定されていることを特徴とする保温式炊飯器。 - 請求項1の記載の保温式炊飯器において、前記蓋体は、前記炊飯釜の開放端部を直接閉塞する中蓋と、前記中蓋に中央で連結されている外蓋とからなる二重構造とし、
前記蓋ヒータユニットは前記外蓋の下面部材の上面に設けられ、
前記環状パッキンは、前記外蓋と前記中蓋の外周端縁とを連結させるとともに、前記中蓋の外周端縁とそれが載置される前記炊飯釜の開放端部との間に介在される断面形状に形成されており、
前記外蓋にはその下面から上面へ連通する蒸気抜き用の筒部が設けられており、
前記蓋ヒータユニットは略円板状に形成されているとともにその一側寄りに前記筒部が遊嵌する大きさの開口が形成されており、
前記ヒータ線は前記開口を囲む所定パターンに配設されているとともに、その外周線は前記環状パッキンの平面形状に沿うように設けられている保温式炊飯器。 - 請求項1又は2に記載の保温式炊飯器において、前記炊飯釜の底部に対接又は近接させて均熱板を設け、前記均熱板を前記底ヒータで加熱するようにした保温式炊飯器。
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