JP3557102B2 - インターライン転送型固体撮像装置 - Google Patents

インターライン転送型固体撮像装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電荷結合素子(CCD)などにて形成した固体撮像装置に関し、特に、スチル画像の撮像に適したインターライン転送型固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDなどの固体撮像装置を用いて高解像度のスチル画像を得るには、インターライン転送型固体撮像装置を用いる場合、光学的シャッタと組み合わせる方法が知られている。これを、図5に示す。
【0003】
図5において、(a)〜(e)は、各々、インターライン転送型CCDの2画素分を模式的に表しており、(a)〜(e)で時間経過を示している。また、1aは奇数番目の受光部、1bは偶数番目の受光部、2は垂直転送部であり、図示のように、2つの受光部が垂直転送部1ビットに対応する。
【0004】
光学的シャッタで必要な露光が完了後、シャッタを閉じた直後の状態を(a)とし、これ以降、(e)までの間、シャッタは閉じた状態を保つとする。(a)では、全受光部に信号電荷(黒丸で示す)が蓄積している。次いで、(b)では、奇数番目の受光部1aの信号電荷を全て垂直転送部2へ読み出す。その後、(c)では、垂直転送部2に読み出された信号電荷を順次読み出し、奇数番目の受光部1aに対応する第1フィールドの画像信号を得る。次いで、(d)では、残りの偶数番目の受光部1bの信号電荷を全て垂直転送部2へ読み出す。その後、(e)では、垂直転送部2に読み出された信号電荷を順次読み出し、偶数番目の受光部1bに対応する第2フィールドの画像信号を得る。
【0005】
図6は、図5に模式的に示した画素部を、平面パターン例で示した図である。ここで、破線は下側電極、実線は上側電極を示し、また、斜線ハッチング部5はチャネル阻止領域、ドット部4は表面チャネル領域を示す。また、1a、1b、2は、それぞれ、奇数番目受光部、偶数番目受光部、垂直転送部を表しており、図5の同じ記号と対応している。画素部は、全体が低濃度P層の上に形成されている。受光部1a、1b(PD)には、一般に埋め込み型フォトダイオード構造が採用され、表面は高濃度のP+層であり、その下層に信号電荷(電子)の蓄積層となるN層が、低濃度P層の上に形成されている。また、垂直転送部2(VCCD)は、通常埋め込みチャネル型であり、上記低濃度P層の上の表面N層により形成されている。下側電極には、クロックφV2、φV4が印加され、上側電極には、クロックφV1、φV3が印加される。
【0006】
図6の動作を、図7にタイミングチャートで示す。露光期間が終わり、光学的シャッタが閉じた時点をt とする。期間t では、垂直転送部を高速で駆動し、垂直転送部内の不要電荷を排出する。時刻t では、奇数番目受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出す。これは、図5の(b)に相当する。次いで、期間t では、垂直転送部を通常駆動し、垂直転送部の信号電荷を読み出して、奇数番目の受光部に対応する第1フィールドの信号を得る。これは、図5の(c)に相当する。その後、時刻t で、偶数番目受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出す。これは、図5の(d)に相当する。最後に、期間t で、垂直転送部を通常駆動し、垂直転送部の信号電荷を読み出して、偶数番目の受光部に対応する第2フィールドの信号を得る。これは、図5の(e)に相当する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5〜7に示した従来の構成では次の問題が生じる。
【0008】
受光部1a、1b等は、最近では縦型オーバーフロードレイン構造が採用されるのが一般的である。すなわち、図8(a)に示すように、高濃度P+層13、信号電荷蓄積のN層12、低濃度P層11の下に、低濃度N基板10が設けられている。このため、図8(b)にポテンシャル分布で示すように、過大光などにより信号電荷が大量に発生し、信号電荷蓄積層12に流入すると、蓄積可能な量を越えた過剰分はN基板側へオーバーフローさせることが可能となる。これは、信号電荷に対してN基板10がドレインとなる一方、低濃度P層11がポテンシャルバリアを形成するため、ある飽和値Qsatまでは信号電荷を蓄積し、それ以上の信号電荷を基板側へ排出することができるからである。
【0009】
しかしながら、この縦型オーバーフロードレイン構造を光学的シャッタと組み合わせる時、以下の問題が発生する。図7に示すように、光学的シャッタが閉じる時t を起点として、信号電荷蓄積層12に蓄積可能な量Qsatを考える。この時、受光部では信号電荷の発生は無いから、Qsatは熱放出効果により減少し続ける。この関係は次式で表される(C.H.Sequin and M.F.Tompsett著、武石、香山訳、「電荷転送デバイス」、p.85、近代科学社、1978年)。
【0010】
Q(t)=Q −C・kT・ln[1+(t−t )/τ]・・・(式1)
ここで、Cは電荷蓄積層容量、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、τは電荷蓄積層の構造で決まる時定数である。実測例では、次のような値となる。
【0011】
C・kT/Q ≒0.05、(t−t )/τ≒1〜500・・・(式2)
したがって、Q(t)/Q ≒0〜0.3 程度となり、Q(t)は初期値の70%程度まで低下することになる。
【0012】
(式1)を図に示すと図9のようになる。したがって、図7のタイミングの場合、奇数番目受光部に対応する第1フィールドのQsatは、t −t =T より、Q となるが、偶数番目受光部に対応する第2フィールドのQsatは、t −t =T よりQ となり、T ≫T だから、第2フィールドの飽和信号が大幅に低下する。高解像度のスチル画像を得るには、第1フィールドと第2フィールドの2つの画像信号により構成する必要があるが、両者間で飽和信号に大きな差があると、画像全体の飽和信号は低い方で制約されるから、ダイナミックレンジが大きく低下してしまうという重大な問題となる。
【0013】
本発明は、以上の問題点に鑑み考案されたものであり、インターライン転送型固体撮像装置に光学的シャッタを組み合わせ、高解像度の画像信号を得る方法において、第1フィールドの飽和信号に比べ、第2フィールドでの飽和信号の低下を引き起こさない、構造及び駆動法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、水平及び垂直方向に配列された複数の受光部と、該受光部の各垂直列に隣接して配列された垂直転送部とを有し、奇数行目(または、偶数行目)の受光部からは第1フィールドに対応する画像信号を読み出し、偶数行目(または、奇数行目)の受光部からは第2フィールドに対応する画像信号を読み出す、インターライン転送型固体撮像装置において、
次のステップで読み出し動作を行う、すなわち、
▲1▼一定期間露光した後、全受光部を遮光状態にする、
▲2▼奇数行目(または、偶数行目)の受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出す、
▲3▼偶数行目(または、奇数行目)の受光部から上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部へ信号電荷の一部を分配する、
▲4▼垂直転送部内にある奇数行目(または、偶数行目)受光部からの信号電荷を、転送動作により読み出す、
▲5▼奇数行目及び偶数行目の受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出し、▲3▼により分配された信号電荷同士を垂直転送部内で加算し、元の偶数行目(または、奇数行目)の受光部信号電荷とする、
▲6▼垂直転送部内にある偶数行目(または、奇数行目)受光部からの信号電荷を、転送動作により読み出す、
ことを特徴とする。
【0015】
第2の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、受光部は、信号電荷蓄積層と基板との間にポテンシャルバリア層が形成され、過剰になった信号電荷を基板へ排出する、縦型オーバーフロードレイン構造であることを特徴とする。
【0016】
第3の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、受光部は、信号電荷蓄積層の表面に信号電荷蓄積層と逆の導電型で高濃度の表面電位固定層が設けられて成ることを特徴とする。
【0017】
第4の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間に、信号電荷転送チャネルを形成したことを特徴とする。
【0018】
第5の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間に下側電極層を形成し、下側電極層の一部は垂直転送部まで延在され、かつ垂直転送部の一部を覆い、下側電極層の下には偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間にチャネルを形成すると共に、下側電極層の下で奇数行目及び偶数行目の受光部と垂直転送部との間はチャネル阻止層を形成し、下側電極層に読み出し信号を印加することにより、偶数行目(または、奇数行目)の受光部から上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部へ信号電荷の一部を分配することを特徴とする。
【0019】
第6の発明に係わるインターライン転送型固体撮像装置においては、各受光部と垂直転送部との間、及び垂直転送部の一部を覆う上側電極層を形成し、上側電極層の下で各受光部とそれに対応する垂直転送部との間にはチャネルを形成すると共に、対応しない反対側の垂直転送部との間にはチャネル阻止層を形成し、上側電極層に読み出し信号を印加することにより、各受光部から対応する垂直転送部へ信号電荷を読み出すことを特徴とする。
【0020】
本発明に係るインターライン転送型固体撮像装置においては、一定期間、露光した後、全受光部を遮光状態にしてからの信号読み出しを、次のようにしている。
【0021】
第1フィールドに対応する奇数行目(または、偶数行目)受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出した直後に、空になった奇数行目(または、偶数行目)受光部へ偶数行目(または、奇数行目)受光部の信号電荷の半分程度を移動させる。これにより、偶数行目(または、奇数行目)受光部の信号電荷蓄積容量は見かけ上、2倍に増大する。したがって、この後、第1フィールドに対応する垂直転送部内の信号読み出しを時間をかけて行い、その後に、偶数行目(または、奇数行目)受光部信号電荷を垂直転送部へ読み出した場合、特に、縦型オーバーフロードレイン構造で、埋め込みフォトダイオード型の場合、熱放出効果により、偶数行目(または、奇数行目)受光部の飽和信号量が低下しても、容量が奇数行目(または、偶数行目)受光部の飽和信号量より2倍の余裕があるため、現実に問題となることは無い。
【0022】
また、本発明では、偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間にチャネルを形成すると共に、下側電極層の下で、奇数行目及び偶数行目の受光部と垂直転送部との間はチャネル阻止層を形成しているため、下側電極層に読み出し信号を印加すれば、空になった奇数行目(または、偶数行目)受光部へ偶数行目(または、奇数行目)受光部の信号電荷の半分程度を移動させることが可能となる。
【0023】
更に、本発明では、上側電極層の下で、各受光部とそれに対応する垂直転送部との間にはチャネルを形成すると共に、対応しない反対側の垂直転送部との間にはチャネル阻止層を形成しているため、上側電極層に読み出し信号を印加すれば、奇数行目受光部と偶数行目受光部とに分配された偶数行目(または、奇数行目)受光部信号電荷は、それぞれの受光部から対応する垂直転送部へ読み出され、更に、垂直転送部内で対応する信号電荷同士が加算され、第2フィールドに対応する信号電荷が得られる。
【0024】
以上、本発明により、飽和信号量の低下を招くことなく、インターライン転送型固体撮像装置に光学的シャッタを組み合わせ、高解像度の画像信号を得ることが可能となるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明によるインターライン転送型固体撮像装置の例を2画素での動作で示した図である。ここで、(a)〜(f)で時間経過を示しており、1aは奇数番目の受光部、1bは偶数番目の受光部、2は垂直転送部である。
【0027】
光学的シャッタで必要な露光が完了後、シャッタを閉じた直後の状態を(a)とし、これ以降、(f)までの間、シャッタは閉じた状態を保つとする。(a)では、全受光部に信号電荷(黒丸で示す)が蓄積している。次いで、(b)では、奇数番目の受光部1aの信号電荷を全て垂直転送部2へ読み出す。更に、(c)では、本発明の特徴である、偶数番目受光部1bから奇数番目受光部1aへの一部信号電荷の移動が行われる。
【0028】
その後、(d)では、垂直転送部2に読み出された信号電荷を順次読み出し、奇数番目の受光部1aに対応する第1フィールドの画像信号を得る。次いで、(e)では、奇数番目受光部1aと偶数番目受光部1bとに分配された偶数番目受光部信号電荷は、共に、垂直転送部2へ読み出され、引き続き垂直転送部内で対応する信号電荷同士が加算される。最後に、(f)では、垂直転送部に読み出し加算された、偶数番目の受光部1bに対応する信号電荷を順次読み出し、第2フィールドの画像信号を得る。
【0029】
図2は、図1に模式的に示した画素部を、平面パターン例で示した図である。ここで、破線は下側電極、実線は上側電極を示し、また、斜線ハッチング部5はチャネル阻止領域、ドット部3及び4は表面チャネル領域を示す。また、1a、1b、2は、それぞれ、奇数番目受光部、偶数番目受光部、垂直転送部を表しており、図1の同じ記号と対応している。画素部は、全体が低濃度P層の上に形成されている。受光部1a、1b(PD)には、一般に埋め込み型フォトダイオード構造が採用され、表面は高濃度のP+層であり、その下層に信号電荷(電子)の蓄積層となるN層が、低濃度P層の上に形成されている。また、垂直転送部2(VCCD)は、通常埋め込みチャネル型であり、上記低濃度P層の上の表面N層により形成されている。下側電極には、クロックφV2、φV4が印加され、上側電極には、クロックφV1、φV3が印加される。図2では、図6に比べ、奇数番目受光部1aと、偶数番目受光部1bとの間に表面チャネル領域3が形成されている点が異なる。
【0030】
図2の動作を、図3にタイミングチャートで示す。露光期間が終わり、光学的シャッタが閉じた時点をt とする。期間t では、垂直転送部を高速で駆動し、垂直転送部内の不要電荷を排出する。時刻t では、奇数番目受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出す。これは、図1の(b)に相当する。次いで、時刻t の直後の時刻t で、空になった奇数番目受光部へ、偶数番目受光部の信号電荷量の約1/2を移す。これは、図1の(c)に相当する。その後の、期間t では、垂直転送部を通常駆動し、垂直転送部の信号電荷を読み出して、奇数番目の受光部に対応する第1フィールドの信号を得る。これは、図1の(d)に相当する。その後、時刻t で、奇数番目受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出し、垂直転送部内で1/2ビット転送した後、更に引き続き、時刻t で偶数番目受光部の信号電荷を垂直転送部へ読み出し、前記奇数番目受光部の信号電荷と加算する。これにより、元々の偶数番目受光部の全信号電荷が復元される。これは、図1の(e)に相当する。最後に、期間t で、垂直転送部を通常駆動し、垂直転送部の信号電荷を読み出して、偶数番目の受光部に対応する第2フィールドの信号を得る。これは、図1の(f)に相当する。
【0031】
図3に示すように、光学的シャッタが閉じる時点t を起点として、信号電荷蓄積層12に蓄積可能な量Qsatを考える。この時、受光部では信号電荷の発生は無いから、Qsatは熱放出効果により減少し続ける。奇数番目受光部の信号電荷量は、図9に示した従来の場合と同じになるが、偶数番目受光部の信号電荷量は、2つの受光部で分配する時刻t 以降は、従来の2倍となる。したがって、Qsatの関係は図4のようになる。したがって、図3のタイミングの場合、奇数番目受光部に対応する第1フィールドのQsatは、t −t =T よりQ となるが、偶数番目受光部に対応する第2フィールドのQsatは、t −t =T より得られるQ と、t −t =T より得られる2Q との低い方で制約される。
【0032】
前記(式1)及び(式2)の説明で述べたように、一般には、Q(t)/Q ≒0〜0.3程度となるから、T ≫T ≒T であっても、2Q >Q ≒Q となる。即ち、偶数番目受光部の飽和信号量は奇数番目受光部の飽和信号量より大きくなり、従来見られた飽和信号量の低下は起こらない。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のインターライン転送型固体撮像装置によれば、光学的シャッタを組み合わせ、高解像度のスチル画像信号を得る方法において、第1フィールドの飽和信号に比べ第2フィールドでの飽和信号の低下を引き起こすことがないものである。すなわち、本発明により、飽和信号量の低下を招くことなく、インターライン転送型固体撮像装置に光学的シャッタを組み合わせ、高解像度の画像信号を得ることが可能となるものである。また、その方法は、従来の受光部の構造において、チャネル阻止層の形状を一部変更することと、読み出しタイミングを一部変更するのみで可能であり、実現は極めて容易である。以上により、本発明の実用上の効果は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(f)は、本発明によるインターライン転送型固体撮像装置の一実施形態を、2画素分の動作により摸式的に示した図である。
【図2】図1に模式的に示した画素部を平面パターン例で示した図である。
【図3】図1に示す本発明のインターライン転送型固体撮像装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示す本発明のインターライン転送型固体撮像装置において、受光部における飽和信号量の、熱放出により低下する関係を示す図である。
【図5】(a)乃至(e)は、従来のインターライン転送型固体撮像装置の例を、2画素分の動作により摸式的に示した図である。
【図6】図5に模式的に示した画素部を平面パターン例で示した図である。
【図7】図5に示す従来のインターライン転送型固体撮像装置の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】(a)及び(b)は、埋め込み型フォトダイオードで縦型オーバーフロードレイン構造の、断面図及びポテンシャル分布図である。
【図9】図5に示す従来のインターライン転送型固体撮像装置において、受光部における飽和信号量の、熱放出により低下する関係を示す図である。
【符号の説明】
1a 奇数番目受光部
1b 偶数番目受光部
2 垂直転送部
3 奇数番目受光部と偶数番目受光部との間の表面チャネル領域
4 受光部と垂直転送部との間の表面チャネル領域
5 チャネル阻止領域

Claims (6)

  1. 水平及び垂直方向に配列された複数の受光部と、該受光部の各垂直列に隣接して配列された垂直転送部とを有し、奇数行目(または、偶数行目)の受光部からは第1フィールドに対応する画像信号を読み出し、偶数行目(または、奇数行目)の受光部からは第2フィールドに対応する画像信号を読み出す、インターライン転送型固体撮像装置において、
    次のステップで読み出し動作を行う、すなわち、
    ▲1▼一定期間露光した後、全受光部を遮光状態にする、
    ▲2▼奇数行目(または、偶数行目)の受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出す、
    ▲3▼偶数行目(または、奇数行目)の受光部から上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部へ信号電荷の一部を分配する、
    ▲4▼垂直転送部内にある奇数行目(または、偶数行目)受光部からの信号電荷を、転送動作により読み出す、
    ▲5▼奇数行目及び偶数行目の受光部から垂直転送部へ信号電荷を読み出し、▲3▼により分配された信号電荷同士を垂直転送部内で加算し、元の偶数行目(または、奇数行目)の受光部信号電荷とする、
    ▲6▼垂直転送部内にある偶数行目(または、奇数行目)受光部からの信号電荷を、転送動作により読み出す、
    ことを特徴とする、
    インターライン転送型固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載のインターライン転送型固体撮像装置において、受光部は、信号電荷蓄積層と基板との間にポテンシャルバリア層が形成され、過剰になった信号電荷を基板へ排出する、縦型オーバーフロードレイン構造であることを特徴とする、インターライン転送型固体撮像装置。
  3. 請求項2に記載のインターライン転送型固体撮像装置において、受光部は、信号電荷蓄積層の表面に信号電荷蓄積層と逆の導電型で高濃度の表面電位固定層が設けられて成ることを特徴とする、インターライン転送型固体撮像装置。
  4. 請求項1、2または3に記載のインターライン転送型固体撮像装置において、偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間に、信号電荷転送チャネルを形成したことを特徴とするインターライン転送型固体撮像装置。
  5. 請求項4に記載のインターライン転送型固体撮像装置において、偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間に下側電極層を形成し、下側電極層の一部は垂直転送部まで延在され、かつ垂直転送部の一部を覆い、下側電極層の下には偶数行目(または、奇数行目)の受光部と上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部との間にチャネルを形成すると共に、下側電極層の下で奇数行目及び偶数行目の受光部と垂直転送部との間はチャネル阻止層を形成し、下側電極層に読み出し信号を印加することにより、偶数行目(または、奇数行目)の受光部から上下の1方向に隣接する奇数行目(または、偶数行目)の受光部へ信号電荷の一部を分配することを特徴とするインターライン転送型固体撮像装置。
  6. 請求項5に記載のインターライン転送型固体撮像装置において、各受光部と垂直転送部との間、及び垂直転送部の一部を覆う上側電極層を形成し、上側電極層の下で各受光部とそれに対応する垂直転送部との間にはチャネルを形成すると共に、対応しない反対側の垂直転送部との間にはチャネル阻止層を形成し、上側電極層に読み出し信号を印加することにより、各受光部から対応する垂直転送部へ信号電荷を読み出すことを特徴とするインターライン転送型固体撮像装置。
JP23986698A 1998-08-26 1998-08-26 インターライン転送型固体撮像装置 Expired - Fee Related JP3557102B2 (ja)

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