JP3556791B2 - 食器洗い機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗い機に係り、さらに詳しくは、ヒータの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗い機におけるヒータの取付構造例としては、図6に示すように、食器収納槽3の外側に位置して、その背面に、湾曲したヒータ取付部3bを設け、ヒータ12はヒータ取付用ピース27を介して食器収納槽3に取り付けられていて、ヒータ12とヒータ取付部3bとの間には、伝熱性および密着性を高めるために、例えばシリコン、その他の充填剤26を充填したものがある。
【0003】
図中、25は、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路で、送風通路25は、ヒータ12で温められた空気を食器収納槽3内に供給する。
【0004】
28はヒータカバー13と食器収納槽3との間に設置した断熱材を示している。
【0005】
なお、前記ヒータ12およびヒータカバー13は、食器収納槽3の外側に位置して、その底面に取り付ける場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来技術において、ヒータ12はヒータ取付用ピース27を介して取り付けられ、ヒータ12を取り付けたヒータ取付用ピース27の外側をヒータカバー13で覆うようにしているため、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路25を通って食器収納槽3の内部に煙が侵入し、その後食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる。
【0007】
本発明の主たる目的は、万一ヒータが異常過熱してヒータとヒータ取付部との間の充填剤から発煙した場合に、そのトラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることのできる食器洗い機を提供することにある。
【0008】
なお、前記主たる目的以外に、本発明によって奏される他の効果は、下記実施例とともに説明する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そして、前記主たる目的は、ヒータの伝熱性および密着性を高める充填剤を介して当該ヒータを食器収納槽の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、ヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーにより被覆することによって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面にもとづいて説明すると、図1は食器洗い機の全体的外観形状を示す斜視図、図2は、図1に示す食器洗い機の内部構造を示す縦断側面図、図3は、図2と異なる部分を切断した図1に示す食器洗い機の縦断側面図、図4は、本発明の一実施例を示す要部(食器洗い機用ヒータ取付部)の一部縦断側面図、図5は図4のA部詳細図である。
【0011】
図1〜図3において、符号1は食器洗い機を総称しており、食器洗い機1は、箱型の外枠2を有している。外枠2内には、食器収納槽3が配置されており、その前面開口部にドア4が設けられている。食器収納槽3の側壁下部には、段部3aが設けられており、この段部3aに、食器収納用下かご5が着脱自在に配置されている。
【0012】
食器収納槽3の側壁上部には、前後に可動するレール6が取付られており、レール6に食器収納用上かご7をはめ込むことにより、この食器収納用上かご7を自由に出し入れすることができる。
【0013】
食器収納槽3の下方には、図2に示すように、給水ポンプ8が配置されており、給水ポンプ8は、ポンプモータ9を有している。食器収納用下かご5の真下には、中央部を支点として回転する下アームノズル10が配置されており、下アームノズル10の上面には、複数個の小孔10aが設けられている。食器収納用下かご5には、給水ポンプ8によって給水された洗浄水を上アームノズル11に送るベンチエリー管11bが配置されている。そして、食器収納用上かご7の真下には、これまた中央部を支点として回転する上アームノズル11が配置されており、上アームノズル11の上面には、複数個の小孔11aが設けられている。
【0014】
食器収納槽3の背面には、図3に示すように、ヒータ12を包むようにヒータカバー13が配置されている。食器収納槽3の背面には、前記ヒータ12以外に、給水電磁弁14が配置されている。
【0015】
食器収納槽3の上方には、排気ダクト15が配置されており、排気ダクト15は排気口16に連結されている。ドア4の上方には、コントロールパネル17が配置されている。
【0016】
食器収納槽3の下方には、前記給水ポンプ8以外に、さらに、図2に示す排水ポンプ18が配置されている。
【0017】
ここで、前記構成よりなる食器洗い機1の洗浄、水すすぎ、温水すすぎ、乾燥動作について説明する。
【0018】
まず、洗浄動作は、給水電磁弁14に通電し、食器収納槽3に洗浄水を給水して、ヒータ12に通電した状態でポンプモータ9に通電し、洗浄用ランナー20を回転させて、食器収納槽3の底部に配置されている水溜め部21より水を吸い込み、ポンプ吐出口22より下アームノズル10内、およびベンチエリー管11bに圧力を供給し、ベンチエリー管11bから上アームノズル11内に供給する。そして、下アームノズル10の小孔10aから食器収納用下かご5内の食器に圧力水を直接噴射し、また上アームノズル11の小孔11aから食器収納用上かご7内の食器に圧力水を直接噴射することにより、これらに付着している汚れを剥離・分散させる。なお、このとき、下アームノズル10および上アームノズル11からの圧力水を食器収納槽3内の全域にわたって噴射する。一定時間洗浄が行なわれたならば、ポンプモータ9およびヒータ12の通電を停止して洗浄動作を終了させ、排水ポンプ18に通電して、食器収納槽3内の洗浄水を機外に排出させる。
【0019】
次に、すすぎ動作は、前記洗浄動作と同じ動作を数回繰り返して行う。なお、このとき、ヒータ12への通電は、温水すすぎ動作のみ行われ、他のすすぎ動作時には行われない。
【0020】
最後に、乾燥動作は送風ユニット19に通電して送風ファン23を回転させ、食器収納槽3の下方に配置されている送風ダクト24、ヒータ12、送風通路25を介して食器収納槽3内に送風する。なお、このとき、ヒータ12は、一定時間通電をON、OFFして冷風を温風に変えており、この温風により、食器収納槽3内に付着している水滴、および残水、さらには食器収納用下かご5や食器収納用上かご7内に収納されている食器に付着の水滴を蒸気に変え、排気ダクト15、排気口16を介して機外に排出する。
【0021】
そして、一定時間乾燥動作が行われたならば、食器洗い機1の運転が終了する。
【0022】
ところで、先に説明した従来形食器洗い機においては、既述のごとく、図6に示すヒータ12がヒータ取付用ピース27を介して取り付けられ、ヒータ12を取り付けたヒータ取付用ピース27の外側をヒータカバー13で覆うようにしているため、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路25を通って食器収納槽3の内部に煙が侵入し、その後食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる。
【0023】
これに対し、本発明によれば、図4に示すごとく、ヒータ12を、充填剤26を除いてヒータカバー13によって被覆する、つまりヒータ12とヒータカバー13との間が完全密閉されない状態に充填剤26を介することなく、ヒータカバー13によって被覆することにより、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、この煙は食器収納槽3の外側とヒータカバー13との間の隙間を通って食器洗い機を構成する各部材から漏れ出し、発煙後直ちに視覚的、嗅覚的に認識されるものであって、従来のように食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる不具合をなくし、トラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることができる。
【0024】
なお、図示実施例においては、食器収納槽3のヒータ取付部3bにナット29を溶接し、このナット29にヒータ12を装着して、ヒータ12を装着したナット29にボルト31を挿通し、前記ボルト31とナット29によりヒータ12を食器収納槽3のヒータ取付部3bに直付けしたものであって、このようにヒータ12を食器収納槽3のヒータ取付部3bに直付けすることにより、ヒータ12と食器収納槽3のヒータ取付部3bとの密着性が高まり、充填剤26の塗布厚を少量で済ませることができ、経済的である。
【0025】
また、図示実施例に示すごとく、ヒータ12とナット29間に絶縁用ピース30(30a,30b)を介装すれば、ヒータ12と食器収納槽3とは絶縁構造となり、ヒータ12が短絡した時においても感電する恐れはなくなる。
【0026】
さらに、ヒータ12の外周部に突起12aを設け、この突起12aを介してヒータ12とヒータカバー13とを合わせて一体的に取り付けることにより、図6に示す従来例のようにヒータ取付用ピース27や断熱材28を必要とすることなく、部品点数の削減が図れ、コスト的にも安価な食器洗い機を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上本発明によれば、ヒータの伝熱性および密着性を高める充填剤を介して当該ヒータを食器収納の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、前記充填剤を除いてヒータカバーによって被覆する、つまりヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーによって被覆することにより、万一ヒータが異常過熱してヒータとヒータ取付部との間の充填剤から発煙した場合、この煙は食器収納槽の外側とヒータカバーとの間の隙間を通って食器洗い機を構成する各部材から漏れ出し、発煙後直ちに視覚的、嗅覚的に認識されるものであって、従来のように食器収納槽の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる不具合をなくし、トラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることができる。
【0028】
また、図示実施例に示すごとく、ヒータを食器収納槽のヒータ取付部に直付けすることにより、ヒータと食器収納槽のヒータ取付部との密着性が高まり、充填剤の塗布厚を少量で済ませることができ、経済的である。
【0029】
さらに、ヒータとナット間に絶縁用ピースを介装すれば、ヒータと食器収納槽とは絶縁構造となり、ヒータが短絡した時においても感電する恐れはなくなる。
【0030】
またさらに、ヒータの外周部に突起を設け、この突起を介してヒータとヒータカバーとを合わせて一体的に取り付けることにより、図6に示す従来例のようにヒータ取付用ピースや断熱材を必要とすることなく、部品点数の削減が図れ、コスト的にも安価な食器洗い機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗い機の全体的外観形状を示す斜視図である。
【図2】図1に示す食器洗い機の内部構造を示す縦断側面図である。
【図3】図2と異なる部位を切断した図1に示す食器洗い機の縦断側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す要部(食器洗い機用ヒータ取付部)の一部縦断側面図である。
【図5】図4のA部詳細図である。
【図6】従来方式による食器洗い機用ヒータの取付構造例を示す一部縦断側面図である。
【符号の説明】
3…食器収納槽、12…ヒータ、12a…合わせ用突起、13…ヒータカバー、25…送風通路、26…シリコン充填剤、29…ナット、30(30a,30b)…絶縁用ピース、31…ボルト。
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗い機に係り、さらに詳しくは、ヒータの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗い機におけるヒータの取付構造例としては、図6に示すように、食器収納槽3の外側に位置して、その背面に、湾曲したヒータ取付部3bを設け、ヒータ12はヒータ取付用ピース27を介して食器収納槽3に取り付けられていて、ヒータ12とヒータ取付部3bとの間には、伝熱性および密着性を高めるために、例えばシリコン、その他の充填剤26を充填したものがある。
【0003】
図中、25は、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路で、送風通路25は、ヒータ12で温められた空気を食器収納槽3内に供給する。
【0004】
28はヒータカバー13と食器収納槽3との間に設置した断熱材を示している。
【0005】
なお、前記ヒータ12およびヒータカバー13は、食器収納槽3の外側に位置して、その底面に取り付ける場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した従来技術において、ヒータ12はヒータ取付用ピース27を介して取り付けられ、ヒータ12を取り付けたヒータ取付用ピース27の外側をヒータカバー13で覆うようにしているため、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路25を通って食器収納槽3の内部に煙が侵入し、その後食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる。
【0007】
本発明の主たる目的は、万一ヒータが異常過熱してヒータとヒータ取付部との間の充填剤から発煙した場合に、そのトラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることのできる食器洗い機を提供することにある。
【0008】
なお、前記主たる目的以外に、本発明によって奏される他の効果は、下記実施例とともに説明する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そして、前記主たる目的は、ヒータの伝熱性および密着性を高める充填剤を介して当該ヒータを食器収納槽の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、ヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーにより被覆することによって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面にもとづいて説明すると、図1は食器洗い機の全体的外観形状を示す斜視図、図2は、図1に示す食器洗い機の内部構造を示す縦断側面図、図3は、図2と異なる部分を切断した図1に示す食器洗い機の縦断側面図、図4は、本発明の一実施例を示す要部(食器洗い機用ヒータ取付部)の一部縦断側面図、図5は図4のA部詳細図である。
【0011】
図1〜図3において、符号1は食器洗い機を総称しており、食器洗い機1は、箱型の外枠2を有している。外枠2内には、食器収納槽3が配置されており、その前面開口部にドア4が設けられている。食器収納槽3の側壁下部には、段部3aが設けられており、この段部3aに、食器収納用下かご5が着脱自在に配置されている。
【0012】
食器収納槽3の側壁上部には、前後に可動するレール6が取付られており、レール6に食器収納用上かご7をはめ込むことにより、この食器収納用上かご7を自由に出し入れすることができる。
【0013】
食器収納槽3の下方には、図2に示すように、給水ポンプ8が配置されており、給水ポンプ8は、ポンプモータ9を有している。食器収納用下かご5の真下には、中央部を支点として回転する下アームノズル10が配置されており、下アームノズル10の上面には、複数個の小孔10aが設けられている。食器収納用下かご5には、給水ポンプ8によって給水された洗浄水を上アームノズル11に送るベンチエリー管11bが配置されている。そして、食器収納用上かご7の真下には、これまた中央部を支点として回転する上アームノズル11が配置されており、上アームノズル11の上面には、複数個の小孔11aが設けられている。
【0014】
食器収納槽3の背面には、図3に示すように、ヒータ12を包むようにヒータカバー13が配置されている。食器収納槽3の背面には、前記ヒータ12以外に、給水電磁弁14が配置されている。
【0015】
食器収納槽3の上方には、排気ダクト15が配置されており、排気ダクト15は排気口16に連結されている。ドア4の上方には、コントロールパネル17が配置されている。
【0016】
食器収納槽3の下方には、前記給水ポンプ8以外に、さらに、図2に示す排水ポンプ18が配置されている。
【0017】
ここで、前記構成よりなる食器洗い機1の洗浄、水すすぎ、温水すすぎ、乾燥動作について説明する。
【0018】
まず、洗浄動作は、給水電磁弁14に通電し、食器収納槽3に洗浄水を給水して、ヒータ12に通電した状態でポンプモータ9に通電し、洗浄用ランナー20を回転させて、食器収納槽3の底部に配置されている水溜め部21より水を吸い込み、ポンプ吐出口22より下アームノズル10内、およびベンチエリー管11bに圧力を供給し、ベンチエリー管11bから上アームノズル11内に供給する。そして、下アームノズル10の小孔10aから食器収納用下かご5内の食器に圧力水を直接噴射し、また上アームノズル11の小孔11aから食器収納用上かご7内の食器に圧力水を直接噴射することにより、これらに付着している汚れを剥離・分散させる。なお、このとき、下アームノズル10および上アームノズル11からの圧力水を食器収納槽3内の全域にわたって噴射する。一定時間洗浄が行なわれたならば、ポンプモータ9およびヒータ12の通電を停止して洗浄動作を終了させ、排水ポンプ18に通電して、食器収納槽3内の洗浄水を機外に排出させる。
【0019】
次に、すすぎ動作は、前記洗浄動作と同じ動作を数回繰り返して行う。なお、このとき、ヒータ12への通電は、温水すすぎ動作のみ行われ、他のすすぎ動作時には行われない。
【0020】
最後に、乾燥動作は送風ユニット19に通電して送風ファン23を回転させ、食器収納槽3の下方に配置されている送風ダクト24、ヒータ12、送風通路25を介して食器収納槽3内に送風する。なお、このとき、ヒータ12は、一定時間通電をON、OFFして冷風を温風に変えており、この温風により、食器収納槽3内に付着している水滴、および残水、さらには食器収納用下かご5や食器収納用上かご7内に収納されている食器に付着の水滴を蒸気に変え、排気ダクト15、排気口16を介して機外に排出する。
【0021】
そして、一定時間乾燥動作が行われたならば、食器洗い機1の運転が終了する。
【0022】
ところで、先に説明した従来形食器洗い機においては、既述のごとく、図6に示すヒータ12がヒータ取付用ピース27を介して取り付けられ、ヒータ12を取り付けたヒータ取付用ピース27の外側をヒータカバー13で覆うようにしているため、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、ヒータカバー13の開口部に接続された送風通路25を通って食器収納槽3の内部に煙が侵入し、その後食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる。
【0023】
これに対し、本発明によれば、図4に示すごとく、ヒータ12を、充填剤26を除いてヒータカバー13によって被覆する、つまりヒータ12とヒータカバー13との間が完全密閉されない状態に充填剤26を介することなく、ヒータカバー13によって被覆することにより、万一ヒータ12が異常過熱してヒータ12とヒータ取付部3bとの間の充填剤26から発煙した場合、この煙は食器収納槽3の外側とヒータカバー13との間の隙間を通って食器洗い機を構成する各部材から漏れ出し、発煙後直ちに視覚的、嗅覚的に認識されるものであって、従来のように食器収納槽3の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる不具合をなくし、トラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることができる。
【0024】
なお、図示実施例においては、食器収納槽3のヒータ取付部3bにナット29を溶接し、このナット29にヒータ12を装着して、ヒータ12を装着したナット29にボルト31を挿通し、前記ボルト31とナット29によりヒータ12を食器収納槽3のヒータ取付部3bに直付けしたものであって、このようにヒータ12を食器収納槽3のヒータ取付部3bに直付けすることにより、ヒータ12と食器収納槽3のヒータ取付部3bとの密着性が高まり、充填剤26の塗布厚を少量で済ませることができ、経済的である。
【0025】
また、図示実施例に示すごとく、ヒータ12とナット29間に絶縁用ピース30(30a,30b)を介装すれば、ヒータ12と食器収納槽3とは絶縁構造となり、ヒータ12が短絡した時においても感電する恐れはなくなる。
【0026】
さらに、ヒータ12の外周部に突起12aを設け、この突起12aを介してヒータ12とヒータカバー13とを合わせて一体的に取り付けることにより、図6に示す従来例のようにヒータ取付用ピース27や断熱材28を必要とすることなく、部品点数の削減が図れ、コスト的にも安価な食器洗い機を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上本発明によれば、ヒータの伝熱性および密着性を高める充填剤を介して当該ヒータを食器収納の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、前記充填剤を除いてヒータカバーによって被覆する、つまりヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーによって被覆することにより、万一ヒータが異常過熱してヒータとヒータ取付部との間の充填剤から発煙した場合、この煙は食器収納槽の外側とヒータカバーとの間の隙間を通って食器洗い機を構成する各部材から漏れ出し、発煙後直ちに視覚的、嗅覚的に認識されるものであって、従来のように食器収納槽の排気ダクトに連結されている排気口から煙が出て初めて食器洗い機にトラブルが生じていることを知るというように、食器洗い機のトラブル発見までに時間がかかり、被害が大きくなる不具合をなくし、トラブル発生を従来よりも早期に発見し、被害をでき得る限り小さく止どめることができる。
【0028】
また、図示実施例に示すごとく、ヒータを食器収納槽のヒータ取付部に直付けすることにより、ヒータと食器収納槽のヒータ取付部との密着性が高まり、充填剤の塗布厚を少量で済ませることができ、経済的である。
【0029】
さらに、ヒータとナット間に絶縁用ピースを介装すれば、ヒータと食器収納槽とは絶縁構造となり、ヒータが短絡した時においても感電する恐れはなくなる。
【0030】
またさらに、ヒータの外周部に突起を設け、この突起を介してヒータとヒータカバーとを合わせて一体的に取り付けることにより、図6に示す従来例のようにヒータ取付用ピースや断熱材を必要とすることなく、部品点数の削減が図れ、コスト的にも安価な食器洗い機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗い機の全体的外観形状を示す斜視図である。
【図2】図1に示す食器洗い機の内部構造を示す縦断側面図である。
【図3】図2と異なる部位を切断した図1に示す食器洗い機の縦断側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す要部(食器洗い機用ヒータ取付部)の一部縦断側面図である。
【図5】図4のA部詳細図である。
【図6】従来方式による食器洗い機用ヒータの取付構造例を示す一部縦断側面図である。
【符号の説明】
3…食器収納槽、12…ヒータ、12a…合わせ用突起、13…ヒータカバー、25…送風通路、26…シリコン充填剤、29…ナット、30(30a,30b)…絶縁用ピース、31…ボルト。
Claims (6)
- 食器収納槽と、前記食器収納槽を外方より覆い外郭を構成する本体と、食器洗浄用の加圧水供給手段と、水を温水に変えるためのヒータと、前記食器収納槽内の洗浄水を機外に排出する排水ポンプとを有し、さらに食器の洗浄、水すすぎ、および温水すすぎの各行程を実行する制御装置を備え、前記ヒータを、伝熱性および密着性を高める充填剤を介して食器収納槽の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、ヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーによって被覆したことを特徴とする食器洗い機。
- 食器収納槽と、前記食器収納槽を外方より覆い外郭を構成する本体と、食器洗浄用の加圧水供給手段と、水を温水に変え、かつ前記食器収納槽内の温度を上昇させるためのヒータと、前記食器収納槽内の洗浄水を機外に排出する排水ポンプとを有し、食器の洗浄、水すすぎ、温水すすぎ、および乾燥の各行程を実行する制御装置を備え、前記ヒータを、伝熱性および密着性を高める充填剤を介して食器収納槽の外側に取り付け、ヒータカバーと食器収納槽間を連通する送風通路を有する食器洗い機において、前記ヒータを、ヒータとヒータカバーとの間が完全密閉されない状態に充填剤を介することなく、ヒータカバーによって被覆したことを特徴とする食器洗い機。
- 請求項1または2において、ヒータを食器収納槽のヒータ取付部に直付けした食器洗い機。
- 請求項3において、食器収納槽のヒータ取付部にナットを溶接し、このナットにヒータを装着して、ヒータを装着したナットにボルトを挿通し、前記ボルトとナットによりヒータを食器収納槽のヒータ取付部に直付けした食器洗い機。
- 請求項4において、ヒータとナット間に絶縁用ピースを介装した食器洗い機。
- 請求項1〜5のいずれか1項において、ヒータの外周部に突起を設け、この突起を介してヒータとヒータカバーとを合わせて一体的に取り付けた食器洗い機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02471497A JP3556791B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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