JP2904640B2 - 食器洗い機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は食器洗い機に係り、さら
に詳細には、食器の洗浄時間を最適化することにより常
に安定した洗浄性能を有し、かつ運転時間，消費電力の
点でも過不足のない食器洗い機の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、食器洗い機を用いて洗浄をおこな
う場合、その運転時間は、一般に、規定水温、たとえば
４５℃到達後、常に一定の継続運転時間を設定するよう
にしている。

【０００３】なお、この種洗浄機に関する先行技術は、
たとえば特開昭５７−４５８２９号公報に記載されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術によれば、たとえば食器洗い機のヒーターに
よる水温上昇率を１℃／分、規定水温の設定値を４５
℃、規定水温到達後の洗浄継続運転時間を１０分に固定
すると、給水温度が５℃の場合、トータル洗浄時間は５
０分、給水温度が５０℃の場合、トータル洗浄時間は１
０分となり、両者の間で４０分もの運転時間差が生じ
る。

【０００５】すなわち、給水温度が低い場合、トータル
洗浄時間がかなり長くなって運転過剰気味となり、いた
ずらに電力消費量が多くなり、不経済であるばかりでな
く、洗浄機器としての寿命も短くなる。

【０００６】一方、給水温度が高い場合には、前記とは
逆に、トータル洗浄時間が短くなり、油汚れやしつこい
汚れが食器に付着しているときには洗浄不足となり、再
洗浄を余儀なくされ、このような場合、ユーザは洗浄ボ
タンを再セットし直さなければならず、煩わしさをとも
なうことは否めない。

【０００７】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を解消し、給水温度が変化しても常に最適な時間で洗
浄運転をおこなうことができ、安定した洗浄性能が得ら
れるとともに、過剰運転をなくすことにより、いたずら
に電力消費量が多くなって不経済であったり、無駄な運
転により洗浄機器としての寿命を短くすることのない、
使い勝手のよい改良された食器洗い機を提供することに
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的は、洗浄行程ス
タート時の洗浄水温を検知し、その検知水温の高低に応
じて、あらかじめ設定してある規定水温到達後の洗浄継
続運転時間を、前記検知水温が低いほど短めに、前記検
知水温が高いほど長めに、所定の時間に設定するか、あ
るいは洗浄行程開始から規定水温到達までの所要時間を
計測し、規定水温到達所要時間の長短に応じて、あらか
じめ設定してある規定水温到達後の洗浄継続運転時間
を、規定水温到達所要時間が長いほど短めに、規定水温
到達所要時間が短いほど長めに、所定の時間に設定する
制御手段を備えことによって達成される。

【０００９】

【作用】しかして、前記構成よりなる本発明によれば、
洗浄行程スタート時の洗浄水温を検知した場合、その検
知水温の高低に応じて、あらかじめ設定してある規定水
温到達後の洗浄継続運転時間が設定される。

【００１０】すなわち、洗浄行程スタート時の検知水温
が低いほど短めに、洗浄行程スタート時の検知水温が高
いほど長めに、所定の時間が設定される。

【００１１】なお、洗浄行程開始から規定水温到達まで
の所要時間は、たとえば食器洗い機のヒーターによる水
温上昇率を１℃／分とすると、その水温上昇率から把握
される。

【００１２】一方、洗浄行程開始から規定水温到達まで
の所要時間を計測した場合は、規定水温到達所要時間の
長短に応じて、あらかじめ設定してある規定水温到達後
の洗浄継続運転時間が設定される。

【００１３】すなわち、規定水温到達所要時間が長いほ
ど短めに、規定水温到達所要時間が短いほど長めに、所
定の時間が設定される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明を、図示実施例にもとづいて説
明する。

【００１５】図２において、符号１は食器洗い機を総称
しており、食器洗い機１は、箱形の外枠２を有してい
る。

【００１６】外枠２内には、食器収納槽３が配置されて
おり、その前面開口部にドア４が設けられている。

【００１７】食器収納槽３の側壁下部には、段部３ａが
設けられており、この段部３ａに食器収納用下かご５が
着脱自在に配置されている。

【００１８】食器収納槽３の側壁上部には、前後に可動
するレール６が取り付けられており、レール６に食器収
納用上かご７をはめ込むことにより、この食器収納用上
かご７を自由に出し入れすることができる。

【００１９】食器収納槽３の下方には、図３に示すよう
に、給水ポンプ８が配置されており、給水ポンプ８は、
ポンプモータ９を有している。

【００２０】食器収納用下かご５の真下には、中央部を
支点として回転する下アームノズル１０が配置されてお
り、下アームノズル１０の上面には、複数個の小孔１０
ａが設けられている。

【００２１】食器収納用下かご５には、給水ポンプ８に
よって給水された洗浄水を上アームノズル１１に送るベ
ンチュリー管１１ｂが配置されている。

【００２２】そして、食器収納用上かご７の真下には、
これまた中央部を支点として回転する上アームノズル１
１が配置されており、上アームノズル１１の上面には、
複数個の小孔１１ａが設けられている。

【００２３】食器収納槽３の下方には、前記給水ポンプ
８以外に、図４に示すように、ヒータ１２が配置されて
おり、食器収納槽３の背面にも、ヒータ１２が配置され
ていて、ヒータ１２を包むようにヒータカバー１３が配
置されている。

【００２４】食器収納槽３の背面には、前記ヒータ１２
以外に、給水電磁弁１４が配置されいる。

【００２５】食器収納槽３の上方には、排気ダクト１５
が配置されており、排気ダクト１５は、排気口１６に連
結されている。

【００２６】ドア４の上方には、コントロールパネル１
７が配置されている。

【００２７】食器収納槽３の下方には、前記給水ポンプ
８、およびヒータ１２以外に、さらに図３に示す排水ポ
ンプ１８、および図４に示す送風ユニット１９が配置さ
れている。

【００２８】ここで、前記構成よりなる食器洗い機１の
洗浄，すすぎ，乾燥動作について説明する。

【００２９】まず、洗浄動作は、給水電磁弁１４に通電
し、食器収納槽３に洗浄水を給水して、ヒータ１２に通
電した状態でポンプモータ９に通電し、洗浄用ランナー
２０を回転させて、食器収納槽３の底部に配置されてい
る水留め部２１より洗浄水を吸い込み、ポンプ吐出口２
２より下アームノズル１０内、およびベンチュリー管１
１ｂに圧力水を供給し、ベンチュリー管１１ｂから上ア
ームノズル１１内に供給する。

【００３０】そして、下アームノズル１０の小孔１０ａ
から食器収納用下かご５内の食器に圧力水を直接噴射
し、また上アームノズル１１の小孔１１ａから食器収納
用上かご７内の食器に圧力水を直接噴射することによ
り、これら食器に付着している汚れを剥離・分散させ
る。

【００３１】なお、このとき、下アームノズル１０、お
よび上アームノズル１１は自転していて、下アームノズ
ル１０，上アームノズル１１からの圧力水を食器収納槽
３内の全域にわたって噴射する。

【００３２】一定時間洗浄がおこなわれたならば、ポン
プモータ９およびヒータ１２の通電を停止して洗浄動作
を終了させ、排水ポンプ１８に通電して、食器収納槽３
内の洗浄水を機外に排出させる。

【００３３】次に、すすぎ動作は、前記洗浄操作と同じ
動作を数回繰り返しておこなう。

【００３４】なお、このとき、ヒータ１２への通電は、
最終すすぎ動作時のみおこなわれ、他のすぎ動作時には
おこなわれない。

【００３５】最後に、乾燥動作は、送風ユニット１９に
通電して送風ファン２３を回転させ、食器収納槽３の下
方に配置されている送風ダクト２４，ヒータ１２を介し
て食器収納槽３内に送風する。

【００３６】このとき、ヒータ１２は、一定時間通電を
ＯＮ，ＯＦＦして冷風を温風に変えており、この温風に
より、食器収納槽３内に付着している水滴、および残
水、さらには食器収納用下かご５や食器収納用上かご７
内に収納されている食器に付着の水滴を蒸気に変え、排
気ダクト１５，排気口１６を介して機外に排出する。

【００３７】そして、一定時間乾燥動作がおこなわれた
ならば、食器洗い機１の運転が終了する。

【００３８】なお、これら一連の動作の制御は、コント
ロールパネル１７内に設けられた制御基板２６内のマイ
クロコンピュータによりおこなわれる。

【００３９】しかして、給水電磁弁１４により給水され
た洗浄水は、洗浄運転開始時、ヒーター１２により加熱
されて温度が上昇する。

【００４０】洗浄水の水温検知は、図４に示すように、
洗浄槽３の底部に固定金具２７ａで密着固定したサーミ
スタ２７ｂによりおこなう。

【００４１】ところで、食器洗い機の洗浄力は、図５に
示すように、水温によって大幅に変動する。

【００４２】したがって、食器洗い機に供給された洗浄
水の水温が高い場合、洗浄時間は比較的短くてもよい。

【００４３】しかしながら、図６に示すごとく、洗浄水
の温度上昇率は、一般的に、１〜１．５℃／分前後であ
り、たとえば食器洗い機のヒーターによる水温上昇率を
１℃／分、規定水温の設定値を４５℃、規定水温到達後
の洗浄継続運転時間を１０分とすると、給水温度が５℃
の場合、トータル洗浄時間は５０分、給水温度が５０℃
の場合、トータル洗浄時間は１０分となり、両者の間で
４０分もの運転時間差が生じる。

【００４４】すなわち、給水温度が低い場合、トータル
洗浄時間がかなり長くなって運転過剰気味となる。

【００４５】一方、給水温度が高い場合には、前記とは
逆に、トータル洗浄時間が短くなり、油汚れやしつこい
汚れが食器に付着しているときには洗浄不足となる。

【００４６】これに対し、図１に示すごとく、規定水温
までの所要時間と、それ以降の洗浄継続運転時間（すな
わち、あらかじめ実験的に確認しておいた規定水温到達
後の洗浄力にもとづいて決定される洗浄継続運転時間）
とを複数段階に分割してそれぞれ対応させることにより
（換言すると、あらかじめ設定してある規定水温到達後
の洗浄継続運転時間を、洗浄行程スタート時の検知水温
が低いほど、すなわち規定水温までの到達所要時間が長
いほど短めに、洗浄行程スタート時の検知水温が高いほ
ど、すなわち規定水温までの到達所要時間が短いほど長
めに、所定の時間に設定することにより）、給水温度が
変化しても常に最適な時間で洗浄運転をおこなうことが
でき、安定した洗浄性能が得られるとともに、過剰運転
をなくすことができる。

【００４７】これを、さらに詳述すると、既述のごと
く、食器洗い機を用いて洗浄をおこなう場合、従来、そ
の運転時間は、一般に、規定水温、たとえば４５℃到達
後、常に一定の継続運転時間を設定するようにしてい
る。

【００４８】しかしながら、前記した従来技術によれ
ば、たとえば食器洗い機のヒーターによる水温上昇率を
１℃／分、規定水温の設定値を４５℃、規定水温到達後
の洗浄継続運転時間を１０分に固定すると、給水温度が
５℃の場合、トータル洗浄時間は５０分、給水温度が５
０℃の場合、トータル洗浄時間は１０分となり、両者の
間で４０分もの運転時間差が生じる。

【００４９】つまり、給水温度が低い場合、トータル洗
浄時間がかなり長くなって運転過剰気味となり、いたず
らに電力消費量が多くなり、不経済であるばかりでな
く、洗浄機器としての寿命も短くなる。

【００５０】一方、給水温度が高い場合には、前記とは
逆に、トータル洗浄時間が短くなり、油汚れやしつこい
汚れが食器に付着しているときには洗浄不足となり、再
洗浄を余儀なくされ、このような場合、ユーザは洗浄ボ
タンを再セットし直さなければならず、煩わしさをとも
なうことは否めないが本発明によれば、これらの問題点
を一挙に解決することができる。

【００５１】なお、本発明の内容をより一層充実させる
ためには、図７に示すごとく、複数の自動運転コース、
たとえば「さっとコース」，「標準コース」，「強力コ
ース」を設け、図８に示すように、それぞれのコースご
とに継続運転時間を変えるようしてもよい。

【００５２】すなわち、図８に示すように、給水温度に
よってｔ₁，ｔ₂，…ｔ₅というように複数段階に分割し
た各ブロックをさらに細分化して「さっとコース」，
「標準コース」，「強力コース」を設けるようにしても
よい。

【００５３】なお、ここで、「さっとコース」とは、小
人数での食事に使用される食器類のように、洗浄する食
器の数が少なく、しかも食器の汚れが少ない場合であっ
て、その継続運転時間は、「標準コース」よりも短い。

【００５４】また、「強力コース」とは、多人数での食
事に使用される食器類のように、洗浄する食器の数が多
く、しかも食器の汚れがひどい場合であって、その継続
運転時間は、「標準コース」よりも長い。

【００５５】図９は、食器洗い機の運転制御系を示すブ
ロック回路図である。

【００５６】図９において、マイクロコンピュータ２８
は、制御系全体の指令を司るもので、これに各種の入力
回路からの情報が入力され、負荷駆動回路２９を通して
各負荷部品に出力を出し、食器洗い機としての動作をお
こなわしめる。

【００５７】各ブロックの説明をすると、３０は操作パ
ネル１７上に設けられた操作スイッチ入力回路、３１は
操作スイッチ３０の入力に応じて洗い，すすぎ，乾燥な
どの行程を表示するＬＥＤ表示回路、３２は給水弁１４
による給水の水位、さらには排水モータ１８による排水
が完了したかどうかの信号を送る水位検出回路、３３は
給水された水がヒータ１２により加熱されて規定の水温
に達したかどうかを判定する温度検出回路であり、これ
ら入力回路からの情報、さらにはマイクロコンピュータ
２８内のタイマー動作により、規定時間，規定水位到達
時、洗剤投入器３４を動作させて洗剤を投入したり、す
すぎ行程時、仕上剤投入器３５を動作させて乾燥仕上剤
を投入したり、さらには乾燥行程時、送風モータ１９を
動作させて温風送風をおこなう。

【００５８】なお、３６はマイクロコンピュータ２８へ
の電源供給をおこなう電源回路、３７はマイクロコンピ
ュータ２８を初期化するためのリセット回路である。

【００５９】

【発明の効果】本発明は以上のごときであり、本発明
は、洗浄行程スタート時の洗浄水温を検知し、その検知
水温の高低に応じて、あらかじめ設定してある規定水温
到達後の洗浄継続運転時間を、前記検知水温が低いほど
短めにして、トータル洗浄時間を短めにし、前記検知水
温が高いほど長めにして、トータル洗浄時間を長めにす
るか、あるいは洗浄行程開始から規定水温到達までの所
要時間を計測し、規定水温到達所要時間の長短に応じ
て、あらかじめ設定してある規定水温到達後の洗浄継続
運転時間を、規定水温到達所要時間が長いほど短めにし
て、トータル洗浄時間を短めにし、規定水温到達所要時
間が短いほど長めにして、トータル洗浄時間を長めにし
たものであって、本発明によれば、給水温度が変化して
も常に最適な時間で洗浄運転をおこなうことができ、安
定した洗浄性能が得られるとともに、過剰運転をなくす
ことにより、いたずらに電力消費量が多くなって不経済
であったり、無駄な運転により洗浄機器としての寿命を
短くすることのない、使い勝手のよい改良された食器洗
い機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の機能を最も良く表わした食器洗い機運
転時間の設定図である。

【図２】食器洗い機の全体的外観形状を示す斜視図であ
る。

【図３】図２に示す食器洗い機の内部構造を示す縦断側
面図である。

【図４】図３と異なる部位を切断した図２に示す食器洗
い機の縦断側面図である。

【図５】食器洗い機の給水水温−運転時間に対する洗浄
力の関係を示す特性図である。

【図６】食器洗い機の運転時間−水温上昇の関係を示す
特性図である。

【図７】図２〜図４に符号１７で示すコントロールパネ
ルの正面図である。

【図８】本発明の他の実施例を示す食器洗い機運転時間
の設定図である。

【図９】食器洗い機の運転制御系を示すブロック回路図
である。

【符号の説明】

３…食器収納槽（洗浄槽）、８…給水ポンプ、９…ポン
プモータ、１０…下アームノズル、１１…上アームノズ
ル、１２…ヒータ、１４…給水電磁弁、１７…コントロ
ールパネル、１８…排水ポンプ、１９…送風ユニット、
２３…送風ファン、２７ｂ…サーミスタ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−97735（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−33637（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−311924（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−288122（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−138364（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47L 15/42 - 15/46

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】食器収納槽（以下、洗浄槽と云う）と、食
   器洗浄用の加圧水を洗浄槽内に供給するポンプと、洗浄
   槽内に供給された洗浄水の水温を上昇させるヒーター
   と、洗浄槽内に供給された洗浄水の水温を検知する温度
   検知手段とを有し、前記洗浄槽内に供給された洗浄水を
   ヒータにより加熱しながら、同じく洗浄槽内に設けられ
   た回転自在なアームノズルから温水を加圧，噴射して食
   器の洗浄，すすぎをおこなう食器洗い機において、 洗浄行程スタート時の洗浄水温を検知し、その検知水温
   の高低に応じて、あらかじめ設定してある規定水温到達
   後の洗浄継続運転時間を、前記検知水温が低いほど短め
   に、前記検知水温が高いほど長めに、所定の時間に設定
   する制御手段を備えたことを特徴とする食器洗い機。
2. 【請求項２】食器収納槽と、食器洗浄用の加圧水を洗浄
   槽内に供給するポンプと、乾燥運転時外気を取り込んで
   洗浄槽内に送風する送風機と、洗浄槽内に供給された洗
   浄水の水温、さらには乾燥運転時における洗浄槽内温度
   を上昇させるヒーターと、洗浄槽内に供給された洗浄水
   の水温を検知する温度検知手段とを有し、前記洗浄槽内
   に供給された洗浄水をヒータにより加熱しながら、同じ
   く洗浄槽内に設けられた回転自在なアームノズルから温
   水を加圧，噴射して食器の洗浄，すすぎをおこない、一
   方、乾燥運転時には、前記送風機により洗浄槽内に取り
   込んだ外気をヒータにより温風化し、食器に付着した水
   分を蒸発乾燥させる食器洗い機において、 洗浄行程スタート時の洗浄水温を検知し、その検知水温
   の高低に応じて、あらかじめ設定してある規定水温到達
   後の洗浄継続運転時間を、前記検知水温が低いほど短め
   に、前記検知水温が高いほど長めに、所定の時間に設定
   する制御手段を備えたことを特徴とする食器洗い機。
3. 【請求項３】食器収納槽と、食器洗浄用の加圧水を洗浄
   槽内に供給するポンプと、洗浄槽内に供給された洗浄水
   の水温を上昇させるヒーターと、洗浄槽内に供給された
   洗浄水の水温を検知する温度検知手段とを有し、前記洗
   浄槽内に供給された洗浄水をヒータにより加熱しなが
   ら、同じく洗浄槽内に設けられた回転自在なアームノズ
   ルから温水を加圧，噴射して食器の洗浄，すすぎをおこ
   なう食器洗い機において、 洗浄行程開始から規定水温到達までの所要時間を計測
   し、規定水温到達所要時間の長短に応じて、あらかじめ
   設定してある規定水温到達後の洗浄継続運転時間を、規
   定水温到達所要時間が長いほど短めに、規定水温到達所
   要時間が短いほど長めに、所定の時間に設定する制御手
   段を備えることを特徴とする食器洗い機。
4. 【請求項４】食器収納槽と、食器洗浄用の加圧水を洗浄
   槽内に供給するポンプと、乾燥運転時外気を取り込んで
   洗浄槽内に送風する送風機と、洗浄槽内に供給された洗
   浄水の水温、さらには乾燥運転時における洗浄槽内温度
   を上昇させるヒーターと、洗浄槽内に供給された洗浄水
   の水温を検知する温度検知手段とを有し、前記洗浄槽内
   に供給された洗浄水をヒータにより加熱しながら、同じ
   く洗浄槽内に設けられた回転自在なアームノズルから温
   水を加圧，噴射して食器の洗浄，すすぎをおこない、一
   方、乾燥運転時には、前記送風機により洗浄槽内に取り
   込んだ外気をヒータにより温風化し、食器に付着した水
   分を蒸発乾燥させる食器洗い機において、 洗浄行程開始から規定水温到達までの所要時間を計測
   し、規定水温到達所要時間の長短に応じて、あらかじめ
   設定してある規定水温到達後の洗浄継続運転時間を、規
   定水温到達所要時間が長いほど短めに、規定水温到達所
   要時間が短いほど長めに、所定の時間に設定する制御手
   段を備えたことを特徴とする食器洗い機。