JP3555454B2 - 車両の変速機用操作レバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の車両の変速機用操作レバー装置に係り、特にノブの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
マニュアルトランスミッション搭載車両のシフトレバーやオートマチックトランスミッション搭載車両のセレクトレバーは、変速機側に連結されるレバー本体と、レバー本体の上端に設けるノブを備えている。また、レバーの操作フィーリングの要求に応じて比重の大きいマスとして機能する金属製のノブが使われることもある。ノブにはレバー本体のねじ部を螺合させるねじ孔が形成されており、このねじ孔にレバー本体のねじ部を螺合させ、ノブを回転させることによってノブをレバー本体に固定することが行なわれている。
【0003】
車両に対して前後方向または左右方向への操作位置が決まっているノブでは、レバー本体に対してノブを所定の向きで固定する必要があるが、金属製のノブの場合には、レバー本体のねじ部とノブのねじ孔との摩擦力のみでノブを正規の向きに固定することが難しいため、ノブを固定するために従来より種々の対策が講じられていた。
[従来技術1]レバー本体のねじ部に特殊ナイロンを焼き付けたのち、ノブのねじ孔をレバー本体のねじ部に螺合させ、前記特殊ナイロンの弾性によって弛み止め機能をもたせる方法。
[従来技術2]レバー本体のねじ部にマイクロカプセルタイプの接着剤を塗布したのち、この接着剤を乾燥させ、ノブのねじ孔をレバー本体のねじ部に螺合させる。このものは、レバー本体のねじ部にノブを螺合させる際の圧力によってマイクロカプセルタイプの接着剤が液化したのち硬化することにより、ノブが固定される。
[従来技術3]溶剤に溶いた有機系の接着剤をレバー本体のねじ部に塗布し、この接着剤の粘着力によってノブの弛み止めとする。
[従来技術4]レバー本体のねじ部の下部に予めナットを螺合させておき、ノブを所定量ねじ込んだのちに、このナットによってノブを固定するダブルナット方式。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術1では、特殊ナイロンを用いるためコストがかなり高くなり、しかもナイロンの焼付け工程が必要であるなど、コストと工程管理などに問題がある。
従来技術2は、高価なマイクロカプセルタイプの接着剤を用いるためにコストが高くなり、しかも接着剤を塗布および乾燥させるための工程が必要である。また、レバー本体のねじ部に油などが付着すると所定の接着強度を発揮できなくなる。
【0005】
従来技術3は、有機系接着剤の成分が揮発すると作業環境が悪化する。また、接着剤を塗布する際に接着剤がたれたり、周囲に付着して汚れの原因になりやすい。
従来技術4のダブルナット方式は、ノブのねじ孔以外にナットを必要とし、しかもノブをねじ込む工程以外にナットを締付ける工程が必要であり、ナットを回転させるためのスパナ等の工具が干渉しないようなスペースも必要となる。しかもノブの組付け後にナットが見えることがあるため体裁が良くない。
【0006】
従ってこの発明の目的は、弛み止め用の接着剤や特殊な塗布剤あるいはダブルナットなどの手間のかかる固定手段を用いることなく確実かつ簡単な工程によって、ノブを正規の位置と向きに固定できるような変速機用操作レバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を果たすために、請求項1に記載した本発明の変速機用操作レバー装置では、レバー本体にノブを組付ける際に、スリーブの位置決め部によってレバー本体の小径ねじ部に対するスリーブの軸線方向の位置決めがなされる。そしてノブのねじ孔をレバー本体の小径ねじ部に螺合させてノブを回転させる。ノブのねじ孔が小径ねじ部に対してある程度ねじ込まれた時点でスリーブの孔部の周壁が大径ねじ部に食い込み始め、孔部の周壁が変形螺合しつつ、スリーブが大径ねじ部を螺進するためノブを回転させるのに必要なトルクが増大する。こうしてトルクが増大した時点から、ノブを所定量回転させるとともに、ノブを正規の方向に向ける。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の第1の実施形態について図1から図6に示す変速機用操作レバー装置10について説明する。この操作レバー装置10はマニュアルトランスミッションのシフトレバーに適用されるものであり、図1に示すようにレバー本体11と、ノブ12と、スリーブ13とを主な構成要素としている。
【0009】
レバー本体11の一端すなわち下端側は、図示しない変速機(マニュアルトランスミッション)のシフト操作アセンブリに連結されている。レバー本体11の上部に所定長さの小径ねじ部20が形成されているとともに、小径ねじ部20の下側に小径ねじ部20よりも外径の大きい大径ねじ部21が形成されている。大径ねじ部21の下方に設けたグロメット25にダストカバー26の上端部が固定されている。ダストカバー26の下端側は変速機のアッパーカバー(図示せず)に固定される。
【0010】
ノブ12は、後述するノブ組付け工程により、レバー本体11の他端すなわち上端部に固定される。このノブ12は、質量体(マス)として機能させるために比重の大きい材料(例えば金属)からなるノブ本体12aを有しており、ノブ本体12aの外側が合成樹脂等のソフトなカバー部材(図示せず)によって覆われている。
【0011】
ノブ12の下部に嵌合孔30が形成されている。この嵌合孔30はノブ12の下面側に開口している。嵌合孔30は、その下端(開口側)の内径に比べて上端(奥側)の内径が僅かに小さくなるように奥が狭まったテーパ形状としてある。このようなテーパ形状とすることにより、後述するようにスリーブ13を嵌合孔30の奥まで移動させたときにスリーブ13と嵌合孔30とがタイトに嵌合するようにしている。
【0012】
嵌合孔30の内周面に、ノブ12の軸線方向に沿う凸条などからなる複数の回り止め部31が嵌合孔30の周方向に等ピッチでセレーション状に形成されている。回り止め部31の下端31aは、先が尖ったテーパ形状としている。
【0013】
ノブ12の内部にねじ孔35が形成されている。このねじ孔35は嵌合孔30の奥にあって嵌合孔30と同一軸線上に延びている。ねじ孔35のピッチ等は、レバー本体11の小径ねじ部20と同一サイズとし、このねじ孔35を小径ねじ部20に螺合させることができるようにしている。
【0014】
スリーブ13はレバー本体11とノブ12との間に介装される。このスリーブ13はナイロン等の合成樹脂の一体成形品である。図2および図3等に示すように、スリーブ13はその中心部を上下方向に貫通する孔40と、孔40の上端開口部に設けた位置決め部41と、スリーブ13の外周面に形成された係合部42などが一体に成形されている。
【0015】
位置決め部41の一例は孔40の内側に突出する小突起であり、この位置決め部41がレバー本体11の上端面11aに当接することによって、スリーブ13がレバー本体11の軸線方向の所定位置に仮止めされるようにしている。この位置決め部41は、小さな力で小径ねじ部20を螺進してゆくことができる小突起である。
【0016】
係合部42の一例は、ノブ12の回り止め部31の形状に対応して、例えばスリーブ13の軸線方向に延びるスプライン状の複数の凸部であり、ノブ12の回り止め部31の間に係合部42がノブ12の下側から入り込むことができるようになっている。係合部42の上端42aは先が尖ったテーパ形状となっており、スリーブ13を嵌合孔30に挿入する際に、係合部42が回り止め部31の間に容易に入ってゆけるようにしている。スリーブ13を嵌合孔30に挿入した状態において、係合部42と回り止め部31とが互いに係合することにより、ノブ12と一体にスリーブ13が回転することができる。
【0017】
小径ねじ部20が挿通されるスリーブ13の孔40の内径は、小径ねじ部20の外径と同等あるいはそれよりもやや大きく、かつ、孔40の内径は大径ねじ部21の外径よりも小さい寸法としている。孔40とその周壁(壁部)40aは、この発明でいう孔部に相当する。
【0018】
このスリーブ13には軸線方向に沿うスリット45が形成され、スリーブ13が径方向にある程度広がることができるようにしている。こうすることにより、小径ねじ部20とスリーブ13との嵌め合いに自由度をもたせている。また、スリーブ13の孔40の下面側開口端に、下側が広がるテーパ状ガイド斜面46が形成されている。このテーパ状ガイド斜面46を設けたことにより、スリーブ13をレバー本体11の上端に嵌める作業が容易となる。
【0019】
次に、上記第1の実施形態の操作レバー装置10のノブ12をレバー本体11に組付ける手順について説明する。
図4に示すように、レバー本体11の上端にスリーブ13を嵌める。このときスリーブ13の位置決め部41がレバー本体11の上端面11aに突き当たるため、スリーブ13はそれ以上落ちることなく所定位置に仮止めされる。こうして大径ねじ部21の端部21aからスリーブ13の孔40の端部40bに至るフリー移動距離L1が確保される。
【0020】
この状態から、図5に示すように、レバー本体11の上部およびスリーブ13をノブ12の嵌合孔30に挿入することにより、係合部42を回り止め部31に嵌合させるとともに、小径ねじ部20の上端をねじ孔35に対向させる。
【0021】
嵌合孔30は、その下端(開口側)の内径に比べて上端(奥側)の内径が僅かに小さくなるようなテーパ形状としているから、スリーブ13が嵌合孔30の奥まで移動すると、スリーブ13と嵌合孔30の内周面がタイトに嵌合する。このためスリーブ13とノブ12との間にがたつきが生じることを回避できる。
【0022】
この状態で、ノブ12をねじ込む方向(時計回り)に回転させることにより、小径ねじ部20にノブ12のねじ孔35を螺進させてゆく。この場合、大径ねじ部21の端部21aにスリーブ13の孔40の下端部40bが当接するまでのフリー移動距離L1分については、スリーブ13が小径ねじ部20に対してほとんど抵抗を生じることなく移動するため、ノブ12のねじ孔35を小さなトルクで小径ねじ部20にねじ込んでゆくことができる。
【0023】
スリーブ13の孔40の下端部40bが大径ねじ部21の端部21aに当接してから、ノブ12をさらにねじ込む方向に回転させると、大径ねじ部21にスリーブ13の孔40の周壁40aが食い込んでゆき、周壁40aの一部が変形しながら、セルフタッピングねじのようにスリーブ13が大径ねじ部21を螺進するようになる。この場合、スリーブ13の外周は嵌合孔30の内面によって拘束されているため、ノブ12を回転させるのに要するトルクが急に大きくなることから、作業者はスリーブ13が大径ねじ部21に食い込み始めたことを手の感触によって容易に知ることができる。
【0024】
上記のようにトルクが増大した時点から、ノブ12を数回転(例えば3回転程度)強い力でねじ込むとともに、ノブ12を正規の方向に向ける。こうすることにより、図6に示すようにスリーブ13が大径ねじ部21にある程度食い込んだ状態となり、スリーブ13とレバー本体11との摩擦抵抗等によってノブ12の回り止めがなされる。ノブ12の軸線方向(上下方向)に加わる荷重に対しては小径ねじ部20がノブ12のねじ孔35に螺合していることにより、動き止めがなされる。
【0025】
この実施形態の場合、図4に示すようにスリーブ13をレバー本体11に被せたときに、位置決め部41によってスリーブ13と大径ねじ部21との間にフリー移動距離L1が確保されているため、ノブ12を組付ける際に小径ねじ部20とノブ12のねじ孔35とが充分な長さ螺合したのち、スリーブ13が大径ねじ部21に食い込む。言い換えると、フリー移動距離L1の長さに応じて、スリーブ13が大径ねじ部21に食い込むまでの小径ねじ部20に対するノブ12の螺進量(ノブ12の高さ)を調整できることになる。場合によっては、予めスリーブ13を大径ねじ部21に向って小径ねじ部20の途中まで挿入し、フリー移動距離L1の長さを調整しておくことにより、スリーブ13が大径ねじ部21に食い込み始めるまでの小径ねじ部20に対するノブ12のねじ込み量を変化させれば、ノブ12の固定高さを調整することができる。
【0026】
なお、スリーブ13が最初から大径ねじ部21の端部21aに当接する位置にあると、ノブ12を回転させ始めた時からスリーブ13が大径ねじ部21に食い込むようになって大きなねじ込みトルクが発生してしまうため、小径ねじ部20にノブ12のねじ孔35を充分な長さねじ込むことができなくなる。このためこの実施形態のようにスリーブ13に設けた位置決め部41によってフリー移動距離L1を確保しておくことは、ねじ部20に対するノブ12のねじ込み長さを充分確保する上で大きな意味がある。
【0027】
図7から図12は本発明の第2の実施形態の操作レバー装置10Aを示している。この操作レバー装置10Aは、スリーブ13Aの形状が第1の実施形態のスリーブ13と異なっている。それ以外は第1の実施形態と共通であるから、両者に共通の部位には共通の符号を付して説明を省略する。
【0028】
第2の実施形態のスリーブ13Aも合成樹脂の一体成形品であり、レバー本体11とノブ12との間に介装される。スリーブ13Aの孔50は、上部側に位置する小径部50aと、その下側に位置しかつ前記小径部50aよりも内径が大きい中間部50bと、その下側に位置しかつ中間部50bよりも内径が大きいガイド部50cとを有している。図8および図9に示すように中間部50bの内周面には、周方向の複数箇所(例えば3箇所)に、位置決め部51として機能するリブが形成されている。
【0029】
位置決め部51は、孔50の内側に突出している。この位置決め部51の下面がレバー本体11の大径ねじ部21の端部21aに当接することにより、スリーブ13Aがレバー本体11の上部の所定位置に仮止めされ、フリー移動距離L1(図10等に示す)が確保されるようになっている。この位置決め部51は、小さな力で大径ねじ部21に噛合いながら螺進できる程度の小さなリブである。
【0030】
スリーブ13Aの外周に設けた係合部42は、第1の実施形態と同様に、スリーブ13Aを嵌合孔30に挿入したときにノブ12の回り止め部31と係合することにより、ノブ12と一体にスリーブ13Aを回転させることができるようになっている。
【0031】
小径ねじ部20が挿通されるスリーブ13Aの小径部50aの内径は、小径ねじ部20の外径と同等、あるいはそれよりもやや大きく、かつ、大径ねじ部21の外径よりも小さい寸法としている。スリーブ13Aの小径部50aとその周壁(壁部)はこの発明でいう孔部に相当する。
【0032】
このスリーブ13Aにもスリット45が形成されており、スリーブ13Aが径方向にある程度広がることができるようにしている。こうすることにより、スリーブ13Aと小径ねじ部20との嵌め合いに自由度をもたせている。また、ガイド部50cの下端側開口縁部に、下側が広がるテーパ状ガイド斜面46が形成されている。このガイド部50cを設けたことにより、スリーブ13をレバー本体11に嵌める作業が容易となる。
【0033】
次に、上記第2の実施形態の操作レバー装置10Aのノブ12をレバー本体11に組付ける手順について説明する。
図10に示すように、レバー本体11の上端部にスリーブ13Aを嵌める。このときスリーブ13Aの位置決め部51の下端が大径ねじ部21の端部21aに突き当たるため、スリーブ13Aはそれ以上落ちることなく所定位置に仮止めされる。こうして、大径ねじ部21の端部21aからスリーブ13Aの小径部50aに至るフリー移動距離L1が確保される。
【0034】
この状態から、図11に示すように、レバー本体11の上部およびスリーブ13Aをノブ12の嵌合孔30に挿入することにより、係合部42を回り止め部31に嵌合させるとともに、小径ねじ部20の上端をねじ孔35に対向させる。嵌合孔30は、その下端(開口側)の内径に比べて上端(奥側)の内径が小さくなるようなテーパ形状であるから、スリーブ13Aが嵌合孔30の奥まで押込まれると、スリーブ13Aと嵌合孔30とがタイトに嵌合する。
【0035】
この状態で、ノブ12をねじ込む方向(時計回り)に回転させることにより、小径ねじ部20にノブ12のねじ孔35を螺進させてゆくと、大径ねじ部21の端部21aにスリーブ13Aの小径部50aの下端が当たるまでのフリー移動距離L1分については、位置決め部51が大径ねじ部21をほとんど抵抗なく移動するため、ノブ12は小さなトルクで小径ねじ部20にねじ込んでゆくことができる。
【0036】
スリーブ13Aの小径部50aの下端が大径ねじ部21の端部21aに当接したのち、ノブ12をさらにねじ込む方向に回転させると、大径ねじ部21にスリーブ13Aの小径部50aが食い込んでゆき、小径部50aの周壁の一部が変形しながら、セルフタッピングねじのようにスリーブ13Aの小径部50aが大径ねじ部21を螺進するようになる。この場合、スリーブ13Aの外周が嵌合孔30の内面によって拘束されているため、ノブ12を回転させるのに要するトルクが急に大きくなることから、作業者はスリーブ13Aが大径ねじ部21に食い込み始めたことを手の感触によって容易に知ることができる。
【0037】
上記のようにトルクが大きくなった時点から、ノブ12を数回転(例えば3回転程度)ねじ込むとともに、ノブ12を正規の方向に向ける。こうすることにより、図12に示すように、スリーブ13Aが大径ねじ部21にある程度食い込んだ状態となり、スリーブ13Aとレバー本体11との摩擦抵抗等によってノブ12の回り止めがなされる。ノブ12の軸線方向に加わる荷重に対しては、ノブ12のねじ孔35が小径ねじ部20に螺合していることにより、動き止めがなされる。
【0038】
この第2の実施形態も、フリー移動距離L1の長さに応じて、スリーブ13Aが大径ねじ部21に食い込むまでの小径ねじ部20に対するノブ12のねじ込み量(ノブ12の高さ)を調整できる。場合によっては、予めスリーブ13Aの位置決め部51を大径ねじ部21の途中まで挿入し、フリー移動距離L1の長さを調整しておくことにより、スリーブ13Aが大径ねじ部21に食い込み始めるまでの小径ねじ部20に対するノブ12のねじ込み量を変化させて、ノブ12の固定高さを調整することができる。
【0039】
この発明は、前述したマニュアルトランスミッションのシフトレバー以外に、例えばオートマチックトランスミッションのセレクトレバーにも適用することができる。またこの発明は、金属以外の材料からなるノブにも勿論適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載した本発明の操作レバー装置によれば、レバー本体にノブを組付ける作業はレバー本体とノブとの間にスリーブを介装させるだけの簡単な工程により、接着剤やダブルナット等の従来の固定手段を用いることなくノブを正規の位置と向きでレバー本体に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す操作レバー装置を分解した状態の断面図。
【図2】図1に示された操作レバー装置に使われるスリーブの斜視図。
【図3】図2に示されたスリーブの平面図。
【図4】図1に示された操作レバー装置のレバー本体にスリーブを被せた状態の断面図。
【図5】図1に示された操作レバー装置のレバー本体にノブを被せた状態の断面図。
【図6】図1に示された操作レバー装置のノブをレバー本体に締付けた状態の断面図。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す操作レバー装置を分解した状態の断面図。
【図8】図7に示された操作レバー装置のスリーブを一部断面で示す斜視図。
【図9】図8中のF9−F9線に沿うスリーブの断面図。
【図10】図7に示された操作レバー装置のレバー本体にスリーブを被せた状態の断面図。
【図11】図7に示された操作レバー装置のレバー本体にノブを被せた状態の断面図。
【図12】図7に示された操作レバー装置のノブをレバー本体に締付けた状態の断面図。
【符号の説明】
10,10A…変速機用操作レバー装置
11…レバー本体
12…ノブ
13,13A…スリーブ
20…小径ねじ部
21…大径ねじ部
30…嵌合孔
31…回り止め部
35…ねじ孔
40…孔
41…位置決め部
42…係合部
50…孔
51…位置決め部
Claims (1)
- 一端が変速機に連結されたレバー本体を有する変速機用操作レバー装置において、
上記レバー本体は、
他端に形成された小径ねじ部と、
上記小径ねじ部より上記一端側に形成された大径ねじ部とを備え、
上記レバー本体の他端側には、上記小径ねじ部に螺合取付けされるノブがスリーブを介して配設されるとともに、
上記スリーブは、
上記レバー本体に対して当該スリーブの位置を決める位置決め部と、
上記ノブに対して一体的に係合される係合部と、
上記小径ねじ部が挿通されかつ上記小径ねじ部に対して上記ノブが螺合されるときその壁部に上記大径ねじ部が食い込まれる孔部と、
を備えたことを特徴とする車両の変速機用操作レバー装置。
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