JP3205236B2 - ボルトの仮止め装置 - Google Patents

ボルトの仮止め装置

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JP3205236B2
JP3205236B2 JP29518995A JP29518995A JP3205236B2 JP 3205236 B2 JP3205236 B2 JP 3205236B2 JP 29518995 A JP29518995 A JP 29518995A JP 29518995 A JP29518995 A JP 29518995A JP 3205236 B2 JP3205236 B2 JP 3205236B2
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卓茂 松木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトの仮止め構
造に関し、特に、板材で形成されるメンバーに他のメン
バーをボルトで締結する場合のボルトの仮止め装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、板材を中空状に形成した車体
のサイドメンバーにサブフレームを取り付ける場合、サ
イドメンバーにサブフレームを下側から当てがい、サイ
ドメンバーおよびサブフレームを貫通する穴に上側から
ボルトを通し、これにナットを下側からねじ込んで取り
付けている。この場合、ボルトを仮止めするものとして
従来、図5(a)、図5(b)に示されるように、ボル
ト51の頭部に直径方向に伸びる回り止めを果たす仮止
め片52が固着され、その先端部にメンバー55に密着
するアタッチメント53またはメンバー55の係合穴5
6に係合する係合片54が設けられているものが使用さ
れている。また、ボルトの回り止めとともに抜け止めの
働きを有するものとして、図6に示されるように、仮止
め片62の先端部に仮止め片62をメンバーに固定する
セットボルト63を設けたものがある。これの他の例と
して、実開昭57−33313号公報等に開示されたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ア
タッチメント53を設けたものでは、ボルト51からア
タッチメント53までの距離をアタッチメント53に当
接するメンバー55までの距離に合わせて形成する必要
があることからボルト51の設定場所が限定される問題
がある。また、設定位置が異なる毎に仮止め片52の種
類が増加する問題がある。また、上記係合片54を設け
たものでは、サブフレームの取り付けや、ナットの締め
付け作業時にボルト51が突き上げられるとメンバーの
係合穴56から係合片54が抜けてしまい再度入れ直す
作業が余分にかかる問題や、抜けてメンバーに乗り上げ
たままで締めつけられる不具合が発生する場合がある。
さらに、上記セットボルト63で固定するものでは、回
り止めも、抜け止めも確実にできるが、部品点数が多く
なり組付作業性が悪く、コストも高くつく問題がある。
本発明はこのような従来の問題点に鑑み、構造が簡単で
部品点数の少ない、しかも作業性がよく安価なボルトの
仮止め装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、静止メンバー
にボルトを貫通させてナットを螺合すると共に、ボルト
の直径方向に伸びる仮止め部材を静止メンバーに係合さ
せている形式のものにおいて、仮止め部材の先端部にボ
ルトの軸方向に屈曲した係合片が形成され、この係合片
にこれが静止メンバーの係合穴に挿入される際、穴の縁
に接触しつつナットの回転方向に移動させられるための
傾斜部が設けられると共に、抜け止めを果たすためのス
トッパ片が設けられ、このストッパ片はナットの回転方
向に伸びていることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て一実施例に基づいて説明する。図1は本発明に係わる
実施例の仮止め部材を備えたボルトの斜視図、図2は本
発明の実施例のボルトの取付状態の上面図、図3は図2
のA−A線に沿う断面図、図4は本発明の係合片の係合
穴への挿入状態を示す状況説明図である。図中、符号1
はボルト、2は仮止め部材、3は係合片、4は傾斜部、
5はストッパ片、6はサイドメンバー、7は係合穴であ
る。前記静止メンバーに相当するサイドメンバー6は板
材により断面形状がコの字状に形成され、この対面する
両板材にボルト1の取付穴が設けられている。また、ボ
ルト1が圧着される上側の板材には、取付穴から離れて
長穴状の係合穴7が長手方向をナット8の締めつけ方向
に合わせて設けられており、これに仮止め部材2がはめ
込まれている。
【0006】ボルト1は通常の六角形の頭部を有し、そ
の下側に仮止め部材2が組み合わされて、これらの頭部
と仮止め部材2がかしめによって一体に固着されてい
る。この仮止め部材2はボルト1の直径方向に先細の形
状に伸ばされ、その先端部をボルト1の軸方向に屈曲し
た係合片3が形成されている。そして、この係合片3の
横幅方向はボルト1の回転半径の接線方向に形成されて
いる。係合片3にはその一方の側端から下端まで斜め下
方向に向けて真っ直ぐに伸びる傾斜部4が設けられてい
るとともに、他方の側端からナット8の回転方向に伸び
るストッパ片5が設けられている。この傾斜部4はボル
ト1が取付穴に挿入される際、前記係合穴7の縁に接触
しながら挿入され、ナット8の締めつけの回転方向に係
合片3を案内しつつ係合させる。また、ストッパ片5は
ボルト1の抜け止めを果たすものである。
【0007】係合片3の横幅L1は係合穴7の長手方向
の穴径L2より小さく形成されているが、ストッパ片5
が係合片3の側端よりL3だけ突出して形成されている
ため、係合片3とストッパ片5を合わせた横幅L4は穴
径L2より大きく形成されている。ここで挿入の状況を
図4により説明すると、係合片3が係合穴7に挿入され
るとき、傾斜部4が穴7の縁に当接しながら挿入方向に
押されるので、図中の二点鎖線の位置P1から点線で示
される位置P2を経て、穴7に干渉されることなく実線
の位置P3に挿入される。この位置P3が図3のボルト
1の取付位置に相当している。
【0008】したがって、このような構成によると、係
合片3とストッパ片5を合わせた横幅L4が係合穴7の
穴径L2より大きく形成されているので、サイドメンバ
ー6に挿入されたボルト1にサブフレーム9の取付穴1
0を通す際、万一サブフレーム9がボルト1を突き上げ
た場合でもストッパ片5がサイドメンバー6に突き当た
ってボルト1を制止し、係合片3は係合穴7より抜ける
ことがない。また、下側からナット8で締結する場合、
ボルト1に上向きの力が作用され、締めつけの回転の方
向にトルクが作用されても、ストッパ片5がサイドメン
バー6に突き当たり、また、係合片3の端部が係合穴7
の縁に接触する結果、ボルト1が抜けたり共回りしたり
することを防止するように働く。
【0009】なお、本実施例では、ボルトの頭部を六角
形としたが、この形状に限定されることなく、例えば、
丸形でもよい。また、係合穴を長穴状のもので説明した
が、この形状に限定されず、丸形のものでもよいことは
言うまでもない。さらに、仮止め部材をボルトにかしめ
たもので説明したが、溶接したものでもよく、また、一
体に固着されないものであってもボルトと仮止め部材の
間で回転したり抜けたりせずに係合されているものであ
ればよい。また、本発明のボルトの仮止め装置をサイド
メンバーとサブフレームの結合のように空間部をはさん
で締めつける例で説明したが、これに限定されず、平板
同志の結合であっても成り立つことは言うまでもない。
【0010】
【発明の効果】本発明により次のような効果が得られ
る。すなわち、ボルトの回り止めを防止する係合片の横
幅方向の一方の側端に傾斜部が形成され、他方の側端に
ナットの回転方向に伸びるストッパ片が設けられている
ので、係合片は傾斜部を穴の縁に沿わせながら挿入でき
るが、その挿入されたボルトを組付け作業中に誤って押
した場合などには、ストッパ片が静止メンバーに突き当
たってしまい、係合片は係合穴から抜けないようにする
ことができる。その結果、ボルトの抜けを防止でき、従
来の抜けたボルトを再度入れ直すという手数が不要とな
り、また、抜けた係合片をメンバーに乗り上げたままで
締めつけるという不具合もなくなり、組付け作業性が向
上できる効果が得られる。さらに、係合片に傾斜部とス
トッパ片を一体に設けただけなので、他の追加の部品等
が不必要であり、取付の場所的な制約もなく所望の場所
に、安価に設けることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施例の仮止め部材を備えたボ
ルトの斜視図である。
【図2】本発明に係わる実施例のボルトを取り付けた状
態の上面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係わる実施例の係合片の係合穴への挿
入状態を示す状況説明図である。
【図5】従来例である。
【図6】他の従来例である。
【符号の説明】
1 ボルト 2 仮止め部材 3 係合片 4 傾斜部 5 ストッパ片 6 静止メンバー 7 係合穴 8 ナット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止メンバーにボルトを貫通させてナット
    を螺合すると共に、ボルトの直径方向に伸びる仮止め部
    材を静止メンバーに係合させている形式のものにおい
    て、仮止め部材の先端部にボルトの軸方向に屈曲した係
    合片が形成され、この係合片にこれが静止メンバーの係
    合穴に挿入される際、穴の縁に接触しつつナットの回転
    方向に移動させられるための傾斜部が設けられると共
    に、抜け止めを果たすためのストッパ片が設けられ、こ
    のストッパ片はナットの回転方向に伸びていることを特
    徴とするボルトの仮止め装置。
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JP6374759B2 (ja) * 2014-10-23 2018-08-15 Ykk Ap株式会社 部品の取付構造及び建具
JP7016670B2 (ja) * 2017-10-26 2022-02-07 リンナイ株式会社 調理装置
KR102145365B1 (ko) * 2020-05-19 2020-08-19 주식회사 에이스이디씨 내진수단이 구비된 송전철탑용 앙카구조

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