JP6374759B2 - 部品の取付構造及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、部品の取付構造及び建具に関する。
建具の枠や框等のフレームに部品を取り付ける方法としては、ネジを用いたものが多く適用されている。すなわち、部品にネジ挿通孔を形成するとともに、部品の取付対象となるフレームにネジ孔を形成し、ネジ挿通孔を介してネジ孔にネジを締め付けることにより、部品をフレームに保持させる方法である。この取付方法によれば、ネジを弛緩させることでフレームから部品を取り外すことが可能であり、部品の交換を容易に行うことができる等の利点がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4749826号公報
ところで、部品の寸法によっては、複数のネジ挿通孔を設けることが困難な場合がある。こうした部品にあっては、ネジを締め付けた場合、ネジとともに締め付け方向に回転し、先端部に位置ずれが生じるおそれがある。また、複数のネジ挿通孔を有した部品であっても、先に一方のネジのみを締め付けた場合には、同様の事態が起こり得る。部品の先端部に位置ずれが生じた場合には、例えば相手側となる挿通孔に部品の先端部を挿通することが困難になる等の問題を招来することになる。
こうした問題を防止するには、部品やフレームに回り止めを設け、フレームに対する部品の回転を規制すれば良い。しかしながら、回り止めを設けるには、部品やフレームに新たな加工が必要となるため、製造コストに大きな影響を与えることになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストを増大させることなく、ネジによって部品を取り付けた際の位置ずれを防止することのできる部品の取付構造及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る部品の取付構造は、プレート状を成す部品の基端部をフレームに設けた長孔を介して前記フレームの中空内部に挿入し、前記部品の先端部が前記長孔から外部に突出した所定の取付姿勢で前記フレームに設けた取付面のネジ孔に前記部品に設けたネジ挿通孔を介してネジを締め付けることにより、前記部品を前記フレームに支持させるようにした部品の取付構造であって、前記部品は、前記ネジ挿通孔を前記取付面のネジ孔に合致させた状態で前記ネジの締め付け方向に沿って回転した場合に前記長孔の一方の端面に接近する一方の側面と、前記長孔の他方の端面から離隔する他方の側面とを有したものであり、前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする。
この発明によれば、ネジ挿通孔をネジ孔に合致させた状態でネジの締め付け方向に沿って回転した場合に長孔の一方の端面に接近する部品の一方の側面が長孔の一方の端面に近接して配置されるため、ネジの締め付けの際に部品の先端部がネジとともに回転しようとした場合、直ちに部品が長孔の一方の端面に当接する。従って、部品を取り付けた際の部品の位置ずれを防止することができる。しかも、部品の他方の側面と長孔の他方の端面との間には、一方の側面との間よりも大きな間隔が確保されているため、長孔に部品の基端部を挿入する作業が煩雑化するおそれもない。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記取付面のネジ孔に対して前記長孔を偏心させて形成することにより、前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする。
この発明によれば、ネジ孔に対して長孔を偏心させることにより、ネジを締め付けた場合の部品の回転を規制することができる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、前記部品のネジ挿通孔を両側面に対して偏心して設けることにより、前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする。
この発明によれば、部品のネジ挿通孔を両側面に対して偏心して設けることにより、ネジを締め付けた場合の部品の回転を規制することができる。
また本発明は、上述した部品の取付構造において、樹脂材によって成形した前記フレームの中空内部に補強材を配設し、前記補強材に前記ネジ孔を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、樹脂材によって成形したフレームに対しても位置ずれすることなく部品を強固に取り付けることができる。
また本発明に係る建具は、上述したいずれか一つに記載の取付構造を適用して框に前記部品を取り付け、かつ前記部品の先端部を前記框に係合させた状態で枠に障子を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、ネジ挿通孔をネジ孔に合致させた状態でネジの締め付け方向に沿って回転した場合に長孔の一方の端面に接近する部品の一方の側面が長孔の一方の端面に近接して配置されるため、ネジの締め付けの際に部品の先端部がネジとともに回転しようとした場合、直ちに部品が長孔の一方の端面に当接する。従って、部品を取り付けた際の部品の位置ずれを防止することができ、部品を枠に確実に係合させることが可能となる。しかも、部品の他方の側面と長孔の他方の端面との間には、一方の側面との間よりも大きな間隔が確保されているため、長孔に部品の基端部を挿入する作業が煩雑化するおそれもない。
本発明によれば、ネジ挿通孔をネジ孔に合致させた状態でネジの締め付け方向に沿って回転した場合に長孔の一方の端面に接近する部品の一方の側面が長孔の一方の端面に近接して配置されるため、ネジの締め付けの際に部品の先端部がネジとともに回転しようとした場合、直ちに部品が長孔の一方の端面に当接する。従って、部品を取り付けた際の部品の位置ずれを防止することができる。しかも、部品の他方の側面と長孔の他方の端面との間には、一方の側面との間よりも大きな間隔が確保されているため、長孔に部品の基端部を挿入する作業が煩雑化するおそれもない。
図1は、本発明の実施の形態1である部品の取付構造を適用した建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具の縦断面図である。 図4は、図1に示した建具において上方の障子を装着する状態の縦断面図である。 図5は、図1に示した建具に適用する障子の上框を示す斜視図である。 図6は、図5に示した上框の断面図である。 図7は、図5に示した上框の要部を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 図8は、本発明の実施の形態2である部品の取付構造を適用した建具の要部を示すもので、(a)は上框の平面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る部品の取付構造及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1である取付構造を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、上げ下げ窓と称されるもので、開口枠10及び2枚の障子20,30を備えて構成してある。開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13,14を四周枠組みすることによって構成したものである。障子20,30は、それぞれ複層ガラス等の面材21,31の四周に上框22,32、下框23,33及び左右の縦框24,25,34,35を装着することによって構成したものである。本実施の形態1では、開口枠10を構成する枠11,12,13,14及び障子20,30を構成する框22,23,24,25,32,33,34,35として、それぞれを樹脂材によって成形したものを適用している。図1からも明らかなように、枠11,12,13,14及び障子20,30を構成する框22,23,24,25,32,33,34,35の端面は、それぞれ45°の傾斜面として形成してあり、互いに傾斜面を当接した状態で溶着等の接合方法により相互に接合してある。
この建具においては、開口枠10の室外側に配設した障子(以下、「外障子20」という)が開口枠10に対して上半部に固定してある。開口枠10の室内側に配設した障子(以下、「内障子30」という)は、開口枠10に対して上下方向にスライド可能に配設してあり、上方に移動した場合に開口枠10の下方部を開放することが可能である。内障子30を下方に移動させた場合には、外障子20の下框23と内障子30の上框32とが互いに見込み方向に重なった状態となり、外障子20及び内障子30によって開口枠10が閉じた状態となる。外障子20及び内障子30によって開口枠10が閉じた状態で内障子30の上框32に設けたクレセント36を外障子20の下框23に設けたクレセント受け29に係合させると施錠状態となり、開口枠10に対する内障子30のスライドが規制されることになる。
図3及び図4に示すように、開口枠10の上枠11と外障子20の上框22との間には、脱落防止手段40が構成してある。脱落防止手段40は、火災が発生した場合にも外障子20が室外側に脱落するのを防止するための防火構造である。本実施の形態1では、上枠11の両端部にそれぞれスロット部材41を設け、かつ上框22の両端部にそれぞれブレード部材(部品)42を設けることによって脱落防止手段40が構成してある。スロット部材41及びブレード部材42は、いずれも樹脂材よりも融点の高い材質、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属製のプレート状部材によって成形したものである。
スロット部材41は、基板部41aに矩形状の挿入孔41bを有したもので、基板部41aを上枠11において上框22の上面に対応する部位に配置した状態で上枠11の中空内部に配設してある。図には明示していないが、このスロット部材41は、金属製の連結部材を介して躯体1に固定してある。スロット部材41の挿入孔41bは、上枠11に形成した連通孔11aを介して上枠11の下面から外部に露出された状態にある。
ブレード部材42は、図5〜図7に示すように、スロット部材41の挿入孔41bに挿通可能となる一定の幅を有した矩形状を成すもので、長手方向の中間部がわずかに屈曲している。このブレード部材42には、先端部にガイド面42aが設けてあるとともに、基端部にネジ挿通孔42bが設けてある。ガイド面42aは、ブレード部材42の先端両隅部に形成した傾斜面であり、先端に向けてブレード部材42の幅が漸次小さくなるように傾斜している。ネジ挿通孔42bは、ネジ50の軸部51を挿通可能、かつネジ50の頭部52を挿通不可とする内径を有した円形の貫通孔である。このネジ挿通孔42bは、ブレード部材42の両側面42c,42dから互いに等距離となる位置に形成してある。
ブレード部材42の取付対象となる外障子20の上框22には、図6及び図7に示すように、中空内部に補強材60が配設してあるとともに、上枠11に対向する上面の両端部に長孔22aが形成してある。
補強材60は、樹脂材よりも融点の高い材質、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、室内側に位置する部位に取付板部61を有している。取付板部61は、上框22の見付け方向に沿って延在する平板部分であり、上框22の両端部となる位置にそれぞれネジ孔61aを有している。ネジ孔61aは、図には明示していないが、右ネジを締め付けることができるように形成したもので、図7の(b)に示すように、開口枠10に外障子20を配設した場合に、ネジ孔61aの中心がスロット部材41の挿入孔41bにおいて長手の中心と合致する部位に設けてある。また本実施の形態1では、取付板部61の下端面からネジ孔61aの中心までの距離が、ブレード部材42の基端面からネジ挿通孔42bの中心までの距離と一致するように、取付板部61にネジ孔61aが設けてある。図5及び図6に示すように、上框22において補強材60のネジ孔61aに対向する部分には、それぞれネジ貫通孔22bが設けてある。ネジ貫通孔22bは、ネジ50の頭部52を挿通可能とする内径を有した円形の孔であり、上框22の中空内部と外部とを連通している。
上框22の長孔22aは、図6及び図7に示すように、補強材60の取付板部61及びその前方域を含む位置の上方に開口するもので、上框22の長手方向に沿って形成してある。上框22の長手方向に沿った長孔22aの寸法は、ブレード部材42の幅よりも大きく設定してある。
図7に示すように、上框22において長孔22aを設ける位置は、補強材60のネジ孔61aに対して上框22の長手方向に偏心した位置である。具体的には、長孔22aを介してブレード部材42の基端部を上框22の中空内部に挿入してネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、かつブレード部材42の先端を上框22の長手方向に対して直交する向きに配置した際(取付姿勢)に、ブレード部材42の先端部においてネジ50の締め付け方向に沿って回転した場合に長孔22aの一方の端面22aAに接近する一方の側面42cと長孔22aの一方の端面22aAとの距離が、ブレード部材42の他方の側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの距離よりも短くなるように上框22に長孔22aが形成してある。
ブレード部材42の先端部においてネジ50の締め付け方向に沿って回転した場合に長孔22aの一方の端面22aAに接近する一方の側面42cとは、本実施の形態1の場合、上述したように、ネジ孔61aが右ネジを締め付けるように構成したものであるため、図7の(b)において右側に位置する側面42cである。以下においては便宜上、図7の(b)において右側に位置する側面を右側面42cと称し、左側に位置する側面を左側面42dと称して両者を区別することとする。同図に示すように、ブレード部材42の先端が上框22の長手方向に対して直交する向きに配置された際には、ブレード部材42の右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAと間にわずかに隙間を確保するようにしている。図7においては省略しているが、上框22の右側端部においても、ネジ孔61aに対して上框22の長孔22aが同一方向に偏心して設けてある。
上記のように構成した上框22に対してブレード部材42を取り付ける場合には、長孔22aを介してブレード部材42の基端部を上框22の中空内部に挿入してネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、この状態から上框22のネジ貫通孔22b及びブレード部材42のネジ挿通孔42bを介して補強材60のネジ孔61aにネジ50を締め付ければ、取付板部61の室内側に位置する面(取付面)61bにブレード部材42が取り付けられる。
ここで、ネジ50の頭部52がブレード部材42の表面に当接した以降においては、ネジ50を締め付けた場合にブレード部材42がネジ50とともに締め付け方向に回転するおそれがある。しかしながら、本実施の形態1では、ブレード部材42の先端部において右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAとの距離がブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの距離よりも短くなるように設定してあるため、ブレード部材42の右側面42cが直ちに長孔22aの一方の端面22aAに当接し、上框22に対するブレード部材42の回転が規制される。加えて、取付板部61の下端面からネジ孔61aの中心までの距離が、ブレード部材42の基端面からネジ挿通孔42bの中心までの距離と一致するように、取付板部61にネジ孔61aを設けるようにしている。このため、ブレード部材42のネジ挿通孔42bを取付板部61のネジ孔61aに合致させた際には、ブレード部材42の基端面が上框22の中空内部において底壁22cの上面に当接し、ブレード部材42の回転がより確実に規制されることになる。
従って、ブレード部材42を取り付けた際の先端部の位置ずれを防止することができ、図4に示すように、開口枠10に対して外障子20を配設する際に、上框22の両端部から突出するブレード部材42を上枠11の連通孔11aを介してスロット部材41の挿入孔41bに確実に挿入することが可能となる。これにより、火災が発生した場合にも、上框22の補強材60に取り付けたブレード部材42と、躯体1に固定した上枠11のスロット部材41とが係合した状態を維持し、外障子20が室外側に脱落するのを防止することができるようになる。
しかも、ブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの間には、大きな間隔が確保してあるため、長孔22aに対してブレード部材42の基端部を挿入する際の作業も容易に行うことが可能である。
尚、上述した実施の形態1では、補強材60のネジ孔61aに対して長孔22aを偏心させるようにしているが、本発明はこれに限定されず、ブレード部材42のネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、ブレード部材42の先端を上框22の長手方向に対して直交する向きに配置した際に、ブレード部材42の先端部において右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAとの距離を、ブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの距離よりも短く設定すれば、例えば後述する実施の形態2のように構成することも可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2である取付構造を適用した建具の要部を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、上げ下げ窓と称されるもので、実施の形態1とはブレード部材(部品)42の構成及び上框22に設ける長孔22aの位置のみが異なっている。以下、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して詳細説明を省略し、実施の形態1と異なる構成について詳述する。尚、実施の形態2においてもブレード部材42を締め付けるネジ50として右ネジを適用し、かつブレード部材42の先端部においてネジ50の締め付け方向に沿って回転した場合に長孔22aの一方の端面22aAに接近する一方の側面が右側面42cである点は、実施の形態1と同様である。
実施の形態2で適用するブレード部材42は、スロット部材41の挿入孔41bに挿通可能となる一定の幅を有し、長手方向の中間部がわずかに屈曲した略矩形状を成すもので、先端部にガイド面42aが設けてある。ガイド面42aは、ブレード部材42の先端両隅部に形成した傾斜面であり、先端に向けてブレード部材42の幅が漸次小さくなるように傾斜している。
また、ブレード部材42には、基端部にネジ挿通孔42bが設けてある。ネジ挿通孔42bは、ネジ50の軸部51を挿通可能、かつネジ50の頭部52を挿通不可とする内径を有した円形の貫通孔である。このネジ挿通孔42bは、ブレード部材42の幅方向に偏心して設けてある。具体的には、ブレード部材42の先端部においてネジ50の締め付け方向に沿って回転した場合に長孔22aの一方の端面22aAに接近する側の右側面42cから離隔し、左側面42dに近接する位置に距離aだけ偏心してネジ挿通孔42bが形成してある。
ブレード部材42の取付対象となる外障子20の上框22には、中空内部に補強材60が配設してあるとともに、上枠11に対向する上面に長孔22aが形成してある。
補強材60は、樹脂材よりも融点の高い材質、例えばアルミニウム、ステンレス、鋼材といった金属によって成形したもので、室内側に位置する部位に取付板部61を有している。取付板部61は、上框22の見付け方向に沿って延在する平板部分であり、上框22の両端部となる位置にそれぞれネジ孔61aを有している。ネジ孔61aは、図には明示していないが、右ネジを締め付けることができるように形成したもので、図8の(b)に示すように、開口枠10に外障子20を配設した場合に、ネジ孔61aの中心がスロット部材41の挿入孔41bにおいて長手の中心から距離aだけ偏心した部位に設けてある。具体的には、図8の(b)に示すように、スロット部材41の挿入孔41bに互いの中心を合致させた状態でブレード部材42を挿入した場合に、ブレード部材42のネジ挿通孔42bに合致する位置にネジ孔61aが設けてある。また本実施の形態2においても、取付板部61の下端面からネジ孔61aの中心までの距離が、ブレード部材42の基端面からネジ挿通孔42bの中心までの距離と一致するように、取付板部61にネジ孔61aが設けてある。上框22において補強材60のネジ孔61aに対向する部分にそれぞれネジ貫通孔22bが設けてあるのは、実施の形態1と同様である。
上框22の長孔22aは、図8に示すように、補強材60の取付板部61及びその前方域を含む位置の上方に開口するもので、上框22の長手方向に沿って形成してある。上框22の長手方向に沿った長孔22aの寸法は、ブレード部材42の幅よりも大きく設定してある。上框22において長孔22aを設ける位置は、補強材60のネジ孔61aに対して互いに中心を合致させた位置である。具体的には、長孔22aを介してブレード部材42の基端部を上框22の中空内部に挿入してネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、かつブレード部材42の先端を上框22の長手方向に対して直交する向きに配置した際(取付姿勢)に、ブレード部材42の先端部においてネジ50の締め付け方向に沿って回転した場合に長孔22aの一方の端面22aAに接近する右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAとの距離が、ブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの距離よりも短くなるように上框22に長孔22aが形成してある。
同図に示すように、ブレード部材42の先端が上框22の長手方向に対して直交する向きに配置された際には、ブレード部材42の右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAと間にわずかに隙間を確保するようにしている。図8においては省略しているが、上框22の右側端部においても、ネジ孔61aに対して上框22の長孔22aが中心を合致させた位置に設けてある。
上記のように構成した上框22に対してブレード部材42を取り付ける場合には、長孔22aを介してブレード部材42の基端部を上框22の中空内部に挿入してネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、この状態から上框22のネジ貫通孔22b及びブレード部材42のネジ挿通孔42bを介して補強材60のネジ孔61aにネジ50を締め付ければ、取付板部61の室内側に位置する面(取付面)61bにブレード部材42が取り付けられる。
ここで、ネジ50の頭部52がブレード部材42の表面に当接した以降においては、ネジ50を締め付けた場合にブレード部材42がネジ50とともに締め付け方向に回転するおそれがある。しかしながら、本実施の形態2では、ブレード部材42の先端部において右側面42cと長孔22aの一方の端面22aAとの距離がブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの距離よりも短くなるように設定してあるため、ブレード部材42の右側面42cが直ちに長孔22aの一方の端面22aAに当接し、上框22に対するブレード部材42の回転が規制される。加えて、取付板部61の下端面からネジ孔61aの中心までの距離が、ブレード部材42の基端面からネジ挿通孔42bの中心までの距離と一致するように、取付板部61にネジ孔61aを設けるようにしている。このため、ブレード部材42のネジ挿通孔42bを取付板部61のネジ孔61aに合致させた際には、ブレード部材42の基端面が上框22の中空内部において底壁22cの上面に当接し、ブレード部材42の回転がより確実に規制されることになる。
従って、ブレード部材42を取り付けた際の先端部の位置ずれを防止することができ、開口枠10に対して外障子20を配設する際に、上框22の両端部から突出するブレード部材42を上枠11の連通孔11aを介してスロット部材41の挿入孔41bに確実に挿入することが可能となる。これにより、火災が発生した場合にも、上框22の補強材60に取り付けたブレード部材42と、躯体1に固定した上枠11のスロット部材41とが係合した状態を維持し、外障子20が室外側に脱落するのを防止することができるようになる。
しかも、ブレード部材42の左側面42dと長孔22aの他方の端面22aBとの間には、大きな間隔が確保してあるため、長孔22aに対してブレード部材42の基端部を挿入する際の作業も容易に行うことが可能である。
尚、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、上框22にブレード部材42を設ける場合の取付構造について例示しているが、プレート状を成すものであって、基端部をフレームの長孔を介して中空内部に挿入し、フレームに設けた取付面のネジ孔にネジ挿通孔を介してネジを締め付けることにより取り付けられるものであれば、その他の部品を取り付ける場合にも適用することが可能である。この場合、フレームは必ずしも樹脂材によって成形したものに限らず、ネジ孔を設ける部材も補強材に限らない。また、右ネジを適用する場合に限らず、左ネジを締め付けて部品を取り付ける場合にも適用することが可能である。但し、左ネジを締め付けて部品を取り付ける場合には、ネジの締め付け方向に沿って回転した場合に長孔の端面に接近する側の側面が実施の形態1や実施の形態2とは反対側の側面となる。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、取付板部61の下端面からネジ孔61aの中心までの距離が、ブレード部材42の基端面からネジ挿通孔42bの中心までの距離と一致するように、取付板部61にネジ孔61aを設けるようにしているため、ブレード部材42の回転をより確実に規制することができる。しかしながら、本発明では、必ずしも部品の基端面がフレームに当接していない場合であっても、あるいは実施の形態1や実施の形態2において部品のばらつきによって基端面がフレームに当接していない状態であっても、部品の回転を確実に規制することが可能であるのはいうまでもない。
さらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、部品の基端部にネジ挿通孔42bを形成したものを例示しているが、ネジ挿通孔42bの位置は部品の基端部である必要はなく、例えば中心部にネジ挿通孔が設けられている場合であっても同様の作用効果を奏することが可能である。尚、部品の取付姿勢として上述した実施の形態1及び実施の形態2では、ネジ挿通孔42bを補強材60のネジ孔61aに合致させ、かつブレード部材42の先端を上框22の長手方向に対して直交する向きに配置した状態について例示しているが、部品の取付姿勢は必ずしもこれに限定されない。
またさらに、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、上げ下げ窓を例示しているが、本発明はこれに限定されず、その他の建具にも適用することが可能である。
22 上框、22a 長孔、22aA 長孔の一方の端面、22aB 長孔の他方の端面、22b ネジ貫通孔、42 ブレード部材、42b ネジ挿通孔、42c 右側面、42d 左側面、50 ネジ、60 補強材、61 取付板部、61a ネジ孔、61b 取付面

Claims (5)

  1. プレート状を成す部品の基端部をフレームに設けた長孔を介して前記フレームの中空内部に挿入し、前記部品の先端部が前記長孔から外部に突出した所定の取付姿勢で前記フレームに設けた取付面のネジ孔に前記部品に設けたネジ挿通孔を介してネジを締め付けることにより、前記部品を前記フレームに支持させるようにした部品の取付構造であって、
    前記部品は、前記ネジ挿通孔を前記取付面のネジ孔に合致させた状態で前記ネジの締め付け方向に沿って回転した場合に前記長孔の一方の端面に接近する一方の側面と、前記長孔の他方の端面から離隔する他方の側面とを有したものであり、
    前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする部品の取付構造。
  2. 前記取付面のネジ孔に対して前記長孔を偏心させて形成することにより、前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  3. 前記部品のネジ挿通孔を両側面に対して偏心して設けることにより、前記取付姿勢において前記部品の一方の側面と前記長孔の一方の端面との距離を、前記部品の他方の側面と前記長孔の他方の端面との距離よりも短く設定したことを特徴とする請求項1に記載の部品の取付構造。
  4. 樹脂材によって成形した前記フレームの中空内部に補強材を配設し、前記補強材に前記ネジ孔を形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の部品の取付構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の取付構造を適用して框に前記部品を取り付け、かつ前記部品の先端部を前記框に係合させた状態で枠に障子を配設したことを特徴とする建具。
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