JP3555136B2 - 抵抗式液位計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンクに設置されて液面に浮動するフロートに連動した可動接点の接触位置に対応する抵抗体の抵抗値により液位を検出する抵抗式液位計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンやメタノール等の燃料によって走行する車両にあっては、燃料を収納する燃料タンクを搭載し、ここからの燃料供給によってエンジンを駆動しており、こうした燃料の残量を指示する燃料計を運転席前方のダッシュボードに設置し、運転者はこれを確認することで燃料不足の判断とともに給油を行うようにしている。
【0003】
このような燃料タンク内の燃料残量を指示する燃料計としては、指針により指示をなす交差コイル式計器やステッピングモータ式計器あるいはバーグラフやデジタル数値にて指示をなす液晶表示器や蛍光表示管等が用いられ、タンク内の燃料残量を検出するものとしては、一般には構造が簡単で安価に構成できる抵抗式センサーを燃料タンク内に設置した液位センサーが知られており、運転者は運転席にてこの燃料計にて指示される燃料残量を運転中常に確認でき、目的地までの距離に応じた給油の必要性を判断することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、こうした抵抗式センサーからなる燃料計による燃料残量検出は、液位に応じて浮遊するフロートに連結したアームにより可動接点を角度回動し、あるいは環状フロートに固定した接点にて接触位置が上下動し、絶縁基板上の抵抗体と接続した多くの導体電極との接続位置にて液位に相応した抵抗値を電圧にて求めるようにしているが、ガソリンやメタノール等の燃料中に浸された状態にて接点位置が変化するため、その接点部分における通電がなされる以上その接点部分に接触摩耗や接点不良の問題が生じる可能性があるが接点材料の改良で改善されてきている。しかしながら、こうした導体電極は、例えば実公平4−1682号公報に示されているように、AgPd(銀パラジウム)粉末とガラスとの混合体からなり、Ag(銀)粉末とパラジウム(Pd)粉末とガラス粉末とを混ぜてペースト化したものを絶縁基板に印刷し、これを乾燥後に焼成して得られることが知られている。Ag(銀)は電気抵抗が小さく導電性に優れるが、燃料中での使用では、例えば燃料中の硫黄分、水分、アルコール分等によって劣化もしくは腐食して導通不良の原因となる。
【0005】
特に劣悪なガソリン等の燃料中にあってはその燃料中の硫黄分によって電極や接点のAg(銀)成分が硫化し、電極や接点表面にその硫化銀が堆積することにより、接点間の電気抵抗が増加して接点間の通電電流に影響し、可動接点を接地したりあるいはこの可動接点を出力端子として使用するといったたとえば実公昭60−23709号のような分圧仕様での検出方式においては、こうした硫化物による接点間抵抗の影響にて可変抵抗体の可動接点による実際の分圧が得られず、燃料計としての燃料量の指示に誤差を生じるといった問題を有している。つまり、抵抗値が最大位置でのE点(低域:エンプテイ側)から最小位置に対応するF点(満タン:フル側)において、特にF点にて硫化銀による接点間の電気抵抗が影響し、満タン給油にもかかわらず燃料計の指示がF点を正確に示さなくなるという現象が生じる。
【0006】
こうした現象は、指針式計器においては文字板のF点目盛位置からかなり低域側を指示することとなり、また液晶表示器のような電子式表示器によって複数のセグメントによるバー表示では、F点相当のセグメントが作動せず低域側のセグメントまでの表示がなされ、満タンにもかかわらずF点指示に至らないといった信頼性のない指示となってしまう。低域のE点側でも同様のマイナス指示現象が生じるが、これは若干の燃料が残っている場合でもE点指示することとなるためガス欠といった事態には至らず実用上は特に問題ないものの、F点にて指示がマイナスのままでは給油の際に不信感を与えるという問題を生ずる。
【0007】
さらにこのような現象は、例えば自動二輪車等の燃料タンクに用いられるようなメインタンクとサブタンクを備えて各タンク内に各々抵抗式センサーを設置し、これら抵抗式センサーを直列接続することで、両方のタンク内の燃料残量の和を求める構成においても同様に発生し、硫化銀による接触抵抗の増加での指示誤差がふたつの抵抗式センサーの和としてさらに大きく影響することとなる。
【0008】
本願の発明者は、こうした硫化銀生成メカニズムを解明すべく、多くの抵抗式センサーを用意し、硫黄分を有する液体中に浸して硫化銀が生成することによる接点間電圧すなわち堆積した硫化銀により生じる降下電圧を計測し、燃料計の指示に与える影響を調査研究した。実験対象にした抵抗式センサーは、導体電極材料がAgPdを含み接点材料がCuNi(銅ニッケル)を主成分とする合金、またはCuNiZn(銅ニッケル亜鉛)を主成分とする合金もしくはこれを含む合金とし、電源電圧V=5v,分圧抵抗ROの抵抗値=120Ω,抵抗体R1の抵抗値がE点位置130Ω〜F点位置13Ωにて、硫化銀の堆積による接点間降下電圧VSの変化を計測すると、硫化銀の堆積進度によりその降下電圧VSは徐々に増加してくるものの、約0.4v〜0.6vにてそれ以上の増加がみられず飽和電圧的な現象となり、さらにこうした現象を確認するため、硫化銀の堆積を進めかつ電源電圧Vを変化させるなどの実験を繰り返した結果、やはり0.4v〜0.6v程度にて一定となりそれ以上の増加のないことが判明した。これは、電極表面に堆積する硫化銀を通しての通電メカニズムが、半導体的な作用をなし丁度ダイオードのような機能となって、堆積の量に関係なくまた電源電圧の大きさに関係なく0.4vという一定の電圧降下現象となって現れるものと思われる。なお、接点材料としてAgPd(銀パラジウム)合金、AgCu(銀銅)合金、AgNi(銀ニッケル)合金等を用いても同じ作用によって硫化銀の堆積に対する降下電圧VSはやはり0.4v程度となる。
【0009】
こうした降下電圧VS=0.4vは、電源電圧V=5vにおける分圧抵抗ROと抵抗体R1の接続点を検出電圧VOとして得る場合、VO=(5−0.4)×R1/(RO+R1)+0.4として、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、VF=(5−0.4)×13/(120+13)+0.4=0.85v、VE=(5−0.4)×130/(120+130)+0.4=2.79vとなり、こうした検出電圧VOの指示範囲に対応する変化幅は約2v程度となり、この2vの変化を指示計器の目盛E点からF点にて変換指示させようとすると、硫化銀による降下電圧VS=0.4vの誤差は、全指示角度の25%に達し、硫化銀による接触抵抗増加での降下電圧VSがほとんどない正常の状態での満タン相当の出力電圧VF=5×13/(120+13)=0.49vから低域相当の出力電圧VE=5×130/(120+130)=2.6vに対して、特に満タン相当時にはこの0.4vという降下電圧VSによりF点から大きくE点側にずれてしまい、目盛上での指示誤差としては許容できないものとなり、たとえば給油時に満タンにしているにも関わらず指示がF点より大きく下方位置を示してしまうという問題を有している。
【0010】
本願発明者は、硫化銀に起因したこのような電圧降下現象に着目し、硫化銀の生成抑制対策となる導体電極材料の変更や改造を行うことなく、あるいは最小限の材料対策に抑えながら、こうした硫化銀の生成現象を受け入れた上での前記電圧降下現象による燃料計指示への影響を現実的使用上無視できる程度に抑制すれば指示計器とのセットで用いられるこうした抵抗式センサーとして十二分なものとなるといった方向への発想転換を行った。また、実用上最も影響のあるF点での0.4vといった硫化銀による降下電圧での電圧指示誤差を押さえれば実用上の問題を解消できるものとして改良を行った。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の抵抗式液位計測装置は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶 縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記可動接点位置にて前記接続点に出力される検出電圧VOが電源電圧V=10〜16v(volt)にて液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)とするとともに、前記導体電極と可動接点間にて生じる硫化銀に起因した降下電圧VSが、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEの差に対して、15%以下好ましくは10%以下となるよう前記分圧抵抗の抵抗値RO,前記抵抗体における液位の低域相当時の抵抗値REおよび満タン相当時の抵抗値RFを設定したことを特徴とする。
【0012】
【0013】
また本発明は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記可動接点位置にて前記接続点に出力される検出電圧VOが電源電圧Vにて液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)となるよう、前記分圧抵抗の抵抗値RO>=300Ω,前記抵抗体における液位の低域相当時の抵抗値RE>=300Ω,満タン相当時の抵抗値RF=<RE×0.1に設定したことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記可動接点の材料として、銅及びニッケルを含む合金または銅及びニッケル及び亜鉛を含む合金を用いることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記電源電圧Vを10〜16v(volt)とし、分圧抵抗ROの抵抗値を350Ω〜450Ωとし、前記抵抗体の液位低域相当時の抵抗値REを400〜500Ωとし、さらに満タン相当時の抵抗値RFを10〜20Ωの範囲内で設定することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記接続点の検出電圧VOを入力し、電源電圧Vとの比により液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備えることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記導体電極のうちの液位の満タン相当にて前記可動接点が接触する導体電極PFとこれと隣接する低域側の導体電極P1との間に位置する抵抗体の抵抗値を、他の低域側に位置する導体電極P間の抵抗値より大きく設定し、前記可動接点が前記導体電極PFと導体電極P1に接触したときの前記接続点における検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFが0.4v(volt)以上となるようにしたことを特徴とする。
【0018】
また本発明は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記抵抗式センサーを燃料タンクのメインタンクとサブタンクに各々設置するとともに、メインタンクとサブタンクの各抵抗式センサーの抵抗体が電源に対して直列接続となるよう、メインタンクあるいはサブタンクの各々の抵抗式センサーの一方の抵抗式センサーの可動接点の出力端を他方の抵抗式サンサーの導体電極に接続し、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記一方の抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記各抵抗式センサーの導体電極のうちの液位の満タン相当にて前記可動接点が接触する導体電極PFとこれと隣接する低域側の導体電極P1との間に位置する抵抗体の抵抗値を、他の低域側に位置する導体電極P間の抵抗値より大きく設定し、前記可動接点が前記導体電極PFと導体電極P1に接触したときの前記接続点における各抵抗式センサーの検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFの和が0.8v(volt)以上となるようにしたことを特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記接続点の検出電圧VOを入力し、電源電圧Vとの比により液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備えるとともに、前記演算部は、前記検出電圧VOが、硫化のない正常時の前記導体電極PFにおける検出電圧VFに0.4v(volt)以上、またメインタンクとサブタンクの各々に抵抗式センサーが設置される場合は検出電圧VFに0.8v(volt)以上加えた電圧となるまでは指示部における満タン相当のF点指示を行うような指示特性を生成することを特徴とする。
【0020】
【0021】
また本発明は、前記導体電極と可動接点間にて生じる硫化銀に起因した降下電圧VSが、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEの差に対して、15%以下好ましくは10%以下となるよう前記分圧抵抗及び抵抗体の抵抗値を設定したことを特徴とする。
【0022】
さらに本発明は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記接続点の検出電圧VOを入力し、この検出電圧VOにより液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備え、前記指示部が、電子式表示器による複数のセグメントからなるバー表示にて構成されるとともに、満タン相当の指示セグメントとこれと隣接する低域側セグメントを駆動する切り替わり点に位置する抵抗式センサーの導体電極間の検出電圧VOの差が、0.4v(volt)以上となるよう設定したことを特徴とする。
【0023】
また本発明は、燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記接続点の検出電圧VOを入力し、この検出電圧VOにより液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備え、前記指示部が、満タン相当の指示位置とこれと隣接する低域側指示位置を指示するための切り替わり点に位置する抵抗式センサーの導体電極間の検出電圧VOの差が、硫化銀が発生したときの硫化銀による降下電圧以上となるよう設定したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明における抵抗式液位計測装置は、燃料タンク2の開口部に取り付けられる取付板3に設けられており、取付板3の下側には、銀を含むたとえばAgPd(銀パラジウム)合金からなる導体電極4と抵抗体5とを印刷形成したセラミックよりなる絶縁基板6と、導体電極4上を摺動する接点部7を備えた摺動体8(可動接点)とでなる抵抗式センサー1として構成されている。導体電極4は、絶縁基板6上に適宜間隔をおいて接点部7の回動軌道に沿って扇形(略平行)に複数配列された電極パターン(複数の導体電極4)からなり、抵抗体5は、例えば酸化ルテニウムを主成分とする印刷層を焼成してなり、導体電極4を構成する複数列の電極パターンの各一部を連続的に覆うように被着されている。
【0025】
液面の上下動がフロート9とアーム10とを介して摺動体8に伝達され、接点部7が導体電極4上を摺動することにより絶縁基板6上の導体電極4と接点部7とが接触し、その接触した導体電極4の位置と一端側との間にて有効抵抗となる抵抗値が変化し、接点部7と導体電極4間に流れる電流値が決まる。この電流値の変化は出力端子を通じて電圧値としての検出信号として出力される。ここで、各抵抗の抵抗値は、分圧抵抗11の抵抗値RO=420Ω,抵抗体5における液位の低域相当時の抵抗値RE=447Ω,満タン相当時の抵抗値RF=13Ωに設定している。また、このときの電源電圧Vは10vとしている。
【0026】
これにより、抵抗式センサー1を硫黄成分の含まれる燃料中にて使用した際に摺動体8(可動接点)と導体電極4の間に堆積する硫化銀による降下電圧VS=0.4vに対して、検出電圧VOが液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)となる電圧出力が得られ、硫化銀によって生じる降下電圧VSが検出電圧VOの15%以下となり、指示誤差として十分小さく押さえることができる。
【0027】
また、抵抗式センサー1の他の実施形態として、絶縁基板6上の導体電極4を構成する扇形に略平行に配置電極された電極パターンの各導体電極Pのうち、液位の満タン相当のF点に対応する導体電極PFとこれと隣接する低域側導体電極P1との間に位置する抵抗体5の抵抗値を、他の低域側に位置する導体電極P間の抵抗値より大きく設定し、可動接点8が導体電極PFと導体電極P1に接触したときの前記接続点における検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFの和が0.4v(volt)以上となるようにし、指示部102における指示特性を、硫化のないときの導体接点PFでの検出電圧VOに0.4v(volt)以上加えた電圧まではF点指示をなすようにしたことにより、少なくともF点位置における指示を、硫化銀による降下電圧が生じてもそれを誤差として指示することがなくなり、給油における満タン状態にもかかわらずF点を示さないという不具合が解消される。
【0028】
さらに、前記F点での誤差吸収構造に加えて、検出電圧VOが液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)となる電圧出力を得て、硫化銀によって生じる降下電圧VSが検出電圧VOの15%以下となる前述した構成を併用することにより、F点における誤差を吸収するとともに全指示領域における指示誤差も実用上十分小さく押さえることができる。
【0029】
【実施例】
図1から図6は、請求項1から請求項5の発明に係る実施例を示すもので、図1は抵抗式液位計測装置の要部正面図、図2はその要部を拡大した正面図、図3は図2におけるA−A線に沿った断面図、図4は図2における摺動体の背面側を示す正面図である。
【0030】
図1において抵抗式液位計測装置としての抵抗式センサー1は、燃料タンク2内に収納され、燃料タンク2の開口部に取り付けられる取付板3に設けられている。取付板3の下側には、導体電極4と抵抗体5とを印刷形成したセラミックよりなる絶縁基板6と、導体電極4上を摺動する接点部7を備えた摺動体8とでなる検出部が取り付けられている。
【0031】
導体電極4は、図2にも示すように、絶縁基板6上に適宜間隔をおいて接点部7の回動軌道に沿って扇形に複数配列された電極パターンからなる。
【0032】
抵抗体5は、例えば酸化ルテニウムを主成分とする印刷層を焼成してなり、図2に示すように、導体電極4を構成する複数列の電極パターンの各一部を連続的に覆うように被着されている。
【0033】
接点部7は、図3,図4にも示すように、導体電極4に対する摺動接触箇所となる摺動部71と、摺動部71とは反対側となる側に加締め部72を有する接点部材73からなり、加締め部72を通じて可動接点としての摺動体8に加締め固定されている。
【0034】
摺動体8は、バネ性を有する金属板、例えばリン青銅にて形成された金属板からなり、燃料の液面に応じて上下動するフロート9とアーム10とからなる可動子に応動するよう支持固定され、絶縁基板6に対してはこれに取り付け固定された接点部7が前記液面に応じて絶縁基板6上を可動するように支持固定されている。
【0035】
これにより、液面の上下動がフロート9とアーム10とを介して摺動体8に伝達され、接点部7が導体電極4上を摺動することにより絶縁基板6上の導体電極4と接点部7とが接触し、その接触した導体電極4の位置と一端側との間にて有効抵抗となる抵抗値が変化し、接点部7と導体電極4間に流れる電流値が決まる。この電流値の変化を出力端子を通じて検出信号として電圧出力するようになっており、このような抵抗式液位計測装置をなす抵抗式センサー1として使用する回路接続例を図5に示す。
【0036】
車両用燃料タンク内の所定の位置に取り付けられる抵抗式液位計測装置としての抵抗式センサー1は、燃料タンク内の液面に浮遊するフロートアームに連結して回動する可動接点8(摺動体)を有し、たとえばセラミック絶縁基板6上に平行に多数の導体電極4を形成しその上に両端間で同一の抵抗値を持つよう抵抗材料を印刷形成してなる抵抗体5を設け、可動接点8が前記導体電極4上を摺動するように構成されるものである。可動接点8は車載電源BAの負側に接続され、電源BAの正側から分圧抵抗11と直列に抵抗体5を接続しており、分圧抵抗11と抵抗体5の接続点の検出電圧VOを検出出力としている。
【0037】
また、このときの電源電圧Vは、10〜16v(volt)ここでは10vとしており、分圧抵抗11の抵抗値ROは300Ω以上ここでは420Ω、抵抗体5における液位の低域相当時の抵抗値REを300Ω以上ここでは447Ω,満タン相当時の抵抗値RFをRE×0.1ここでは13Ωとしており、これにより、電源電圧V=10vにおける分圧抵抗11の抵抗値ROと抵抗体5の抵抗値R1の接続点を検出電圧VOとして得ると、VO=(10−0.4)×R1/(RO+R1)+0.4として、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、VF=(10−0.4)×13/(420+13)+0.4=0.69v、VE=(10−0.4)×447/(420+447)+0.4=5.35vとなり、こうした検出電圧VOにおける液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたときの、E点とF点の出力電圧の変化幅|VF−VE|が>4v(volt)となり、硫化銀による降下電圧VS=0.4vの誤差は、指示計器の目盛におけるE点とF点の振れ角度に対して10%以下となり、従来のような25%の誤差を含んでの指示に対して大幅な精度改善となり、実用上ほぼ許容できる範囲に抑えることが出来る。
【0038】
すなわちこのように検出した信号に基づいて指示計器により指示する構成を図6にて説明すると、100は演算部としてのマイクロコンピュータ、101はマイクロコンピュータ100の指令信号に応じて所定の電圧出力を行う駆動ドライバ、102は駆動ドライバ101からの駆動電圧出力に応じて指針Pを角度運動させる例えば交差コイル式計器からなる表示部であり、抵抗式センサー1の検出信号を、マイクロコンピュータ100,駆動ドライバ101を通じて液量に応じた駆動信号に変換し、この駆動信号に基づいて指示部102の指針Pを所定の振れ角分回動させ、燃料タンク2内の液量を表示してなるものである。なお、図示しないが、マイクロコンピュータ100は、電源BAから定電圧電源を介してたとえば5vの電圧駆動として設計されるのが一般的であり、その入力電圧として分圧抵抗11と抵抗体5の接続点の検出電圧VOはその変化幅を5v以下にすることが望ましい。また、図5において抵抗体5の一端を分圧抵抗11に接続し他端をマイクロコンピュータ100に接続しているが、これはマイクロコンピュータ100と共通の接地端子に接続されるものであり、実際にはこの他端は接続することなく開放状態にしておけばよい。
【0039】
このような構成にて、抵抗式センサー1にて検出された液位に対応する検出電圧VOは、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたときの、F点とE点の出力電圧の変化幅、VFとVEを各々表示部102の目盛上のF点とE点の指示角度にて対応指示するようマイクロコンピュータ100にて変換することになるが、この出力電圧幅が4v以上になるため、4v幅に対応するF点とE点の指示角度に対して硫化銀による誤差電圧が0.4vという10%以下の角度誤差に抑えられるため、実用上大きな影響はなくなり、硫化銀の発生そのものを防止するための電極材料の変更といった面倒なかつ高価な対策を講じなくともよくなる。
【0040】
また、前記抵抗値を採用し、さらに前記可動接点位置にて液位の満タン相当時の可動接点に流れる電流をIF,低域相当時に流れる電流をIEとしたとき、経験的には、電流値を大きくすることなく、IF=<40mA,IE=<40mAとすれば、このような構造の各抵抗体や接点部における発熱等の原因を良好に抑えることができる。前記構成によれば、電源電圧10vにて10v/(420+13)Ω=23mA〜10v/(420+447)Ω=12mAとなり、電源電圧16vとしても、同様の式にて37mA〜18mAとなり、十分電流値を少なくすることができる。また、電源電圧16vにおける検出電圧VOについても、VFとVEの電圧差すなわち、指示角度に対応する検出電圧の幅も10vの時に対してはより大きくなるため、硫化銀による降下電圧VS=0.4vもより小さな誤差として実用上支障のない指示が可能となる。
【0041】
実験的に極めて長時間ガソリン中に浸した状態での希に生じる硫化銀による降下電圧0.6vに対しても、従来構造では、振れ角度に対して30%近くの誤差となってしまうが、本発明での4v以上の電圧幅に対しては、15%に抑えることができ、使用用途に応じての許容範囲に入る誤差での指示が可能となるものである。
【0042】
ここで、分圧抵抗11の抵抗値ROを300Ω以上、抵抗体5の低域相当時の抵抗値REを300Ω以上とするのは、10vの電源電圧にて上述したように通電電流値を大きくしないことと、検出電圧VOが5v以下となって後段のマイクロコンピュータ100の検出に好適であるためであり、検出電圧VOが5v以上となるような抵抗値設定としたとしても、マイクロコンピュータ100との間に分圧抵抗などの電圧変換回路を介在すれば、硫化銀による降下電圧0.4vの影響度はより小さく押さえることができ、たとえば、抵抗や回路の発熱を気にせず通電電流値がある程度大きくなってもよい場合には、分圧抵抗11の抵抗値ROを100Ω、抵抗体5の低域相当の抵抗値REを1000Ω、満タン相当の抵抗値REを50Ωとしても、10v電源電圧でのF点検出電圧VF=10v×50/(100+50)Ω=3.3vから低域相当のE点検出出力VE=10v×1000/(100+1000)Ω=9.1vといった6v程度の電圧幅にて検出できるため、硫化銀による降下電圧VS=0.4〜0.6vも指示誤差として実用上問題のない10%程度に押さえることができる。
【0043】
このように、実施例での分圧抵抗や抵抗体の抵抗値は、自動車用に搭載される標準的電源の電源電圧に対して実験的にも良好な値を設定したものであるが、検出電圧VOが電源電圧V=10〜16v(volt)にて液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)とするとともに、前記導体電極と可動接点間にて生じる硫化銀に起因した降下電圧VSを、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEの差に対して、15%以下好ましくは10%以下に抑えることのできる値に設定すればよいものであり、特にその大きさは限定されるものではない。また、実施例では、フロートにアームを連結した構造であるが、長尺の絶縁基板をタンク内の上下に垂下し、その周囲に可動接点付き環状フロートを浮遊させる構造の液位計測装置であっても同様の抵抗値設定を行うことで同様の結果を得ることができる。
【0044】
図7は請求項6に記載の発明を示す実施例であり、抵抗式センサー1の基本構成は前記実施例の図1から図5に示したものと同様であるが、抵抗値を説明するために導体電極4とその間の抵抗値を等価的に示しており、絶縁基板6上に形成する複数の導体電極4の各導体電極Pのうちの満タン相当のF点に対応する導体電極PFとそれと隣接する低域側導体電極P1との間に位置する抵抗体5の抵抗値r1の大きさを、他の低域側の導体電極P間に位置する抵抗値r2〜reよりも大きく設定し、可動接点を構成する摺動体8の接点部7が導体電極PFと導体電極P1と接触したときの接続点の検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFが、硫化銀による降下電圧相当の0.4v(volt)以上となるようにしてある。
【0045】
すなわち、電源電圧Vに対して、検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFは、分圧抵抗11の抵抗値ROと、F点の導体電極PFと隣接する導体電極P1間の抵抗値r1と、F点における検出抵抗rf(F点相当の導体電極PFと引き出し電極PO間の抵抗値)との関係にて、ΔVF=V×((r1+rf)/(r1+rf+RO)−rf/(rf+RO))>=0.4vとなるように抵抗値を設定するものである。
【0046】
具体的な一例としては、電源電圧V=5vとし、分圧抵抗11の抵抗値RO=120Ωとし、F点における検出抵抗rf=5Ωとし、F点の導体電極PFと隣接する導体電極P1間の抵抗値r1=14Ωとし、その他の低域側の導体電極間抵抗値r2〜re=2.4Ω(この場合、導体電極Pの数は52本としてr2〜reは50個相当にしてある)としており、こうした構成とすることで、硫化のない正常時には、接続点の検出電圧VOのF点時の電圧VFと隣接する導体電極P1との接触時の電圧V1との電圧差ΔVF=5v×((14Ω+5Ω)/(14Ω+5Ω+120Ω)−5Ω/(5Ω+120Ω))=5v×(14Ω+5Ω)/(14Ω+5Ω+120Ω)−5v×5Ω/(5Ω+120Ω)=0.68v−0.2v=0.48vとなり、また、硫化時の接触抵抗による降下電圧0.4vが発生した時にも、この降下電圧が加わった検出電圧1.08vと0.6vとしてもその電圧差ΔVFが0.48vとなる。そこで、演算部であるマイクロコンピュータ100により、F点の導体電極PFにおける硫化のないときの検出電圧0.2vにここでは0.4vを加えた0.6vに検出電圧VOが達するまでは指示部102における指針Pによる指示を目盛上のF点相当位置に維持するような指示特性を生成するとともに、0.6vからは接点部7の接触位置に対応した検出電圧VOによる指示を行うようにしており、これにより仮に硫化が発生して降下電圧0.4vが生じたとしても、この電圧が重畳した検出電圧0.6vまではF点を指示することが可能となり、給油によって満タン相当の導体電極PFに接点部7が接触している場合には、硫化による降下電圧0.4vの重畳があったとしてもこの電圧による低域側への指示誤差が生じることはない。
【0047】
以上の指示特性を図8および図9にて説明すると、図8にてX軸の検出電圧VOに対するY軸の指示部102における指針Pの指示特性では、検出電圧VOが前述したように電圧0.6vまでは演算部であるマイクロコンピュータ100によってF点を指示するようにし、それより低域側での接触に対しては抵抗体5の検出抵抗に応じた指示特性とすることで、図9にて示すように、硫化のない正常時には、F点の導体電極PFに接触しているときの検出電圧VOは0.2vとなり、実際の抵抗値変化は隣接する導体電極P1までが大きいため検出電圧VOも破線で示すようにその間で大きく変化するものの、満タン時のF点指示に対しては指示部102での目盛上のF点相当を指示するため、実用上は問題ない。なお、指示特性上でもF点からE点までの指示をリニアにしたい場合には、マイクロコンピュータ100内のROMなどのメモリに検出電圧VOに対する指示特性データを対応させて記憶させ、たとえば検出電圧VO=0.6vまではF点を指示する指示データを、その後は検出電圧VOの一定の電圧変化に対応して指示角1度単位で変化するような指示データを持たせておけば、図9(A)の実線で示すようなリニアな指示特性とすることもできる。
【0048】
実際、燃料タンクの形状は複雑に変化しており、抵抗式センサー1による液位検出すなわち液面の高さを測定する方式では忠実に燃料タンク内の燃料容量を指示することにはならないため、必要に応じて、燃料タンクの形状に応じた液面高さとその高さに対応した燃料容量との関係を予め調べ、この関係に対応した指示データを記憶させておいて検出電圧VOに対する指示を行うようにすることで、燃料容量により忠実な指示を行わせることもできる。
【0049】
従って、図9(A)の実線で示したような指示特性にて検出指示する構成とすれば、硫化によって接点間に0.4vの降下電圧が生じたとしても、検出電圧VOが0.6vとなるまではマイクロコンピュータ100によって0.2v相当のF点指示をなすことになり、給油による満タン時には、硫化が発生していたとしてもF点を指示し、硫化銀による降下電圧0.4vに起因した低域側への指示誤差を生じることなく運転者に対して不信感を与えることがなくなる。なお、硫化時における指示特性は、図9(A)の実線の指示特性にて指示されるため、0.6vを越えるとマイクロコンピュータ100による変換指示もこれに対応したものとなり、図9(B)のように硫化による0.4vが重畳した検出電圧VOの分だけ低域側に指示がずれてしまうが、F点指示が誤差なく行えることで実用上問題とはならない。
【0050】
また、前記実施例では、硫化のない正常時のF点に対応する検出電圧VOに対して、0.4vだけ加えた電圧まではF点を指示するようにして硫化による0.4vの誤差が指示上で生じないようにしたが、この加える電圧は硫化による降下電圧に対応させて設定すればよく、たとえば、硫化による降下電圧が0.6v程度であれば、0.6vを加えた電圧、たとえば検出電圧VOが0.8vまではF点を指示するようにマイクロコンピュータ100により、特性設定すればよい。実験的にはこのように0.4v以上を設定すれば硫化によるF点での指示誤差を解消することができ、F点相当の導体電極PFと隣接する導体電極P1の間の電圧差ΔVFを0.4v以上に設定することで、少なくともF点における0.4〜0.6vの硫化による降下電圧が指示に影響を与えることがなくなるものである。
【0051】
なお、硫化による降下電圧の影響分、たとえば0.4vだけ正常時のF点における検出電圧VOに加えた電圧まではF点を指示するような指示特性とする代わりに、F点相当の導体電極PFと隣接する導体電極P1に接触しているときの硫化時の検出電圧である0.68vまでは指示部102にてF点を指示するような指示特性を生成するよう構成することでも同様の効果が得られる。すなわち、F点の導体電極PFと隣接する導体電極P1の間の電圧差ΔVFをここでは0.68−0.2=0.48vとなるように抵抗値を設定しているため、仮に硫化が発生して降下電圧0.4vが生じたとしても、この電圧が重畳した検出電圧0.6v以上の0.68vまではF点を指示することが可能となり、給油によって満タン相当の導体電極PFに接点部7が接触している場合には、硫化による降下電圧0.4vの重畳があったとしても低域側への指示誤差が生じないようにすることができる。これは、前述した実施例が硫化による降下電圧相当の予め定めた電圧だけ正常時のF点検出電圧VOに加えた電圧までは、F点指示させるのに対して、硫化による降下電圧以上である0.4v以上の電圧差ΔVFを設けた隣接する導体電極P1での実際の検出電圧VOまではF点指示を行うようにすることで、この隣接する導体電極P1での検出電圧VOでの変化点における指針Pの指示特性の変換データ設定を容易にすることができるものであり必要に応じてこうした電圧を採用すればよい。
【0052】
以上の実施例における具体的抵抗値は、これに限定されるものではなく、電源電圧Vも5vにて計算したが、これが10vとした場合にも同様の条件設定にて目的を達成できる。図7にて説明した抵抗式センサー1の構成にて電源電圧Vが10vの場合には、硫化のない正常時に、接続点の検出電圧VOのF点時の電圧VFと隣接する導体電極P1との接触時の電圧V1との電圧差ΔVFは、10v×((14Ω+5Ω)/(14Ω+5Ω+120Ω)−5Ω/(5Ω+120Ω))=10v×(14Ω+5Ω)/(14Ω+5Ω+120Ω)−10v×5Ω/(5Ω+120Ω)=1.37v−0.4v=0.97vとなり、0.4v以上となって硫化時の降下電圧0.4vを吸収できる大きさとなるため、同様に硫化時の指示誤差を押さえることができる。
【0053】
図10及び図11は、請求項7に記載の発明を説明するものであり、燃料タンクとして自動二輪車のように鞍型のタイプが採用される場合には、タンクTがメインタンクTMとサブタンクTSの各々に抵抗式センサー1Mと1Sを設け、この両方の抵抗式センサー1M,1Sの直列接続によるタンクT全体の残燃料を検出表示するようにしている。この場合、回路的には図11に示したように、抵抗式センサー1Mの可動接点8MをサブタンクTSの抵抗式センサー1Sの抵抗体に直列接続しており、これにより、検出電圧VOは、両タンクの抵抗式センサー1M,1Sの各残量に対応した抵抗値の加算として算出され、VO=V×(RM+RS)/(RO+RM+RS)として出力される。
【0054】
この場合も、各抵抗式センサー1M,1Sにおいて、各々硫化が発生したとすると、各々の接点部分に0.4vという電圧降下が生じ、各センサー1M,1Sの両方の直列接続による検出電圧VOには両方のセンサー1M,1Sに硫化が発生したときにはタンク全体としての検出電圧VOに0.4v×2=0.8vという誤差が生じるが、本発明においては、代表的には図7にて説明したような導体電極PF,P1間の抵抗値r1を大きく設定してこの間の電圧降下が0.4v以上となるようにしてあるため、各抵抗式センサー1M,1Sの可動接点8M,8SがF点相当の導体電極PFに接触しているときの検出電圧VO=0.4vとした場合には、マイクロコンピュータ100での検出による指示特性を、0.4v+0.8vまではF点を指示するように設定することで、両方の抵抗式センサー1M,1Sに硫化が発生したとしても、F点においては硫化による降下電圧が指示に反映されることがなく、図8,図9にて説明した指示特性と同様に少なくともF点にて低域側への指示誤差が現れることがない。
【0055】
なお、各抵抗式センサー1M,1Sの導体電極PFとP1の間における抵抗値r1を大きくして、この間の降下電圧を各々0.4vとすることで、全体としての硫化による降下電圧0.8vという判定閾値を設けたが、こうしたタンク形状の場合には、全体として0.8vを設定すればよく、たとえば、抵抗式センサー1Mにおける導体電極PFとP1の間の降下電圧を0.2vとし、抵抗式センサー1Sにおける導体電極PFとP1の間の降下電圧を0.6vとなるよう設定し、全体として0.8vという降下電圧が得られるようにすれば、硫化による0.8vという降下電圧を同様にマイクロコンピュータ100にて特性処理すればよい。
【0056】
図12は、本発明の指示部102をたとえば液晶表示器のような電子式表示器とし、液位を複数セグメントによるバー表示とした実施例を示しており、図12(A)は、指示部102のバー表示の一例を示し、同図(B)は、このバー表示のセグメントSを駆動するためのマイクロコンピュータ100における指示特性の出し方を説明するものである。
【0057】
指示部102は液晶表示器にて構成されており、バー表示部103にて複数のセグメントSを駆動制御することにより、セグメントSの点灯量にて液位を指示するようにしている。この場合は、セグメント数を10本としており、F点セグメントSF〜E点セグメントSEの間に8本のセグメントS1〜S8が横並びに配置されている。
【0058】
抵抗式センサー1の構成は、基本的には図1,図2にて示したものとなり、導体電極4と抵抗体の関係も図7に示したものと同等のものを採用するが、この場合の導体電極構造は、たとえば導体電極4の数が50本形成されているとすると、バー表示部103のセグメント10本に対して各セグメントSに5本ずつの導体電極4を対応させて均等割合でのバー表示を行うようにすればよい。このようなバー表示における抵抗式センサー1の導体電極4の構成は、各セグメントSに対応した数のベタ電極とするかあるいは5本ずつの導体電極4を櫛歯状に接続しておくこともできる。ただし、セグメント数と均等割合で導体電極4を割り振ると実際には満タンになっていないにもかかわらず早めにF点セグメントSFが点灯するため、F点セグメントSFをより満タンに近い領域で点灯させるためには、F点セグメントSFに対応する導体電極4を2〜3本程度にすればよい。また、指示特性を任意に変更するには各セグメントSに対応する導体電極4の本数を変更するかあるいは抵抗体の各領域での抵抗値を変えれば容易に行うことができる。
【0059】
いずれにしても、F点セグメントSFとこれに隣接する低域側セグメントS1との切り替わり点に対応する導体電極4間の抵抗値rを、検出電圧VOがこの導体電極間で0.4v以上となるように設定するとともに、マイクロコンピュータ100において検出電圧VOを検出してバー表示部103にてバー表示を行うに際し、F点セグメントSFを点灯する検出電圧VF(この電圧は、F点セグメントSFに対応する導体電極たとえばPF〜P4までの5本にて段階的に0.1vずつ変化する構成では、電極PFとの接触時の電圧ここでは0.2v+0.5vまでが対応する)に0.4vを加えた検出電圧VO=1.1vまではF点セグメントSFを点灯し、それ以上の検出電圧VOに対しては、各セグメントSと対応する導体電極4の接触位置に応じた閾値にて判定制御することで、硫化のない正常時には検出電圧VO=0.7vというF点セグメントSF対応導体電極PF〜P4との接触による出力から、0.4vという電圧差を持たせた隣接するセグメントS1対応導体電極P5に接触する1.1vまではF点セグメントSFを点灯する通常の表示を可能とし、仮に硫化が進行して硫化銀の成長による接触間抵抗増加に起因した降下電圧VS=0.4vが発生したとしても、F点セグメントSFに対応する導体電極P4での検出電圧VO=1.1vまではF点セグメントSFを点灯することができ、硫化による0.4vの電圧降下による隣接セグメントS1への指示誤差(F点セグメントSFの消灯)が発生することはない。また、この硫化状態で燃料が消費され、可動接点が隣接するセグメントS1に対応する導体電極P5と接触すれば、検出電圧VOは1.1v+0.4v=1.5vにて完全にF点セグメントSFを消灯することとなり、硫化が発生しても満タン時には確実にF点セグメントSFを点灯することができ、従来のように満タン給油したにもかかわらず硫化による低域側への指示誤差が生じるといった不具合がなくなる。
【0060】
以上の指示特性は、図12(B)にて説明されるが、X軸に導体電極PF〜P4までの5本を含む導体電極列を示し、Y軸にバー表示部103の10本の表示用のセグメントSF,S1〜SEを示し、各導体電極への接触時における各セグメントSの点灯関係を表している。可動接点での導体電極への接触による検出電圧VOは、F点相当の導体電極PF接触時に0.2vを出力するように抵抗体の抵抗値や分圧抵抗の抵抗値を調整し、電極間での降下電圧が0.1vとなるよう設定することで、単純には、導体電極PF〜P4に対応する0.2v〜0.6vの電圧ではセグメントSFまでのすべてのセグメントSを点灯し、導体電極P5に対応する0.7v以上となったらセグメントSFを消灯し、さらに燃料消費され可動接点がセグメントS1までを点灯する導体電極P5〜P9に対応する0.7v〜1.1vから次のセグメントへの点灯切り替え点の導体電極P10に対応する1.2vと変化していき、マイクロコンピュータ100は、この検出電圧VOの範囲でこれに対応するセグメントSを点消灯するべく制御するが、本発明の場合は、F点相当のセグメントSFに対応する導体電極PF〜P4と低域側で隣接するセグメントS1に対応する導体電極P5の間の検出電圧VOの差を0.4v以上、ここでは0.4vとなるように抵抗値を大きく設定しており、検出電圧VOは、導体電極PF〜P4までは0.2v〜0.6vと変化するが、導体電極P5に移行した時には1.0vとなり、以後導体電極間0.1vの変化にて上昇していくため、マイクロコンピュータ100にて、こうした入力特性に対する指示特性の変換を行う。
【0061】
すなわち、マイクロコンピュータ100では、検出電圧VOをA/D変換にてデジタル化し入力するが、0.2v〜0.6+0.4v=1.0vまではセグメントSFを点灯するようにし、これを超えた時点からは各表示セグメントSに対応する5本の導体電極での降下電圧0.5vの変化ごとにセグメントSFから順に消灯させるような指示特性にてバー表示部103を制御する。なお、各セグメントSに対応する導体電極Pを接続し櫛歯状電極のように一体化した場合にはその導体電極での電位は一定であるため、たとえば、電源電圧5vにてF点とE点の検出電圧差が4v程度に設計されるとすれば、10本のセグメントSに対応した導体電極群に0.4v毎の電圧差が生じることになり、セグメントSFに対応する導体電極群PF〜P4が同電位にて0.2vとして、順次下位セグメントS1に対応する導体電極群P5〜P9は0.2v+0.4v=0.6v,セグメントS2に対応する導体電極群P10〜P14は0.6v+0.4v=1.0vといった検出電圧VOを出力し、マイクロコンピュータ100はこの検出電圧VOのレベルに対応して予め設定したセグメントSの点灯信号を出力(0.6vまではF点セグメント点灯)することになる。この場合は、F点対応の導体電極群と下位セグメント対応の導体電極群との間の検出電圧差を0.4vとしてあるため、結果的に本発明の硫化銀による降下電圧VS=0.4v相当の検出電圧差0.4v以上が確保されており、これにより硫化が発生して0.4vといった接点での電圧降下が生じたとしてもF点セグメント対応の導体電極群に接触している場合には確実にF点セグメントSFを点灯することになる。なお、低域側セグメントS1対応の導体電極群での検出電圧を0.6vとしており、F点セグメントSF点灯のための検出電圧0.6vと一致してしまうため実際にはF点セグメントSF対応の導体電極群と下位セグメントS1対応の導体電極群との間の検出電圧差を0.45vとなるよう抵抗値設定することで、下位セグメントS1への点灯切り替えを確実なものとすることができる。
【0062】
従って、硫化のない正常時には、前記検出電圧VOに対してF点を含めて正確な指示を行うことができ、また、硫化によって接点間降下電圧VS=0.4vが発生したとしても、F点セグメントSFに対応する導体電極PF〜P4での検出電圧VOは、この硫化による降下電圧0.4vが重畳して、0.6v〜1.0vとして出力されるが、マイクロコンピュータ100では1.0vに達するまではセグメントSFを点灯するよう特性設定しており、このような硫化を原因とした指示誤差が発生することはない。
【0063】
なお、F点相当のセグメントSF以下の低域側セグメントS1〜SEについても同様に硫化に起因した0.4vが重畳して出力され、たとえば隣接する導体電極P5への接触時には正常時における1.0v出力に対して+0.4vの1.4vが出力される。マイクロコンピュータ100では、検出電圧VO=1.0v〜1.5vに達するまではセグメントS1までを点灯させるよう特性設定しており、このため、硫化による降下電圧0.4vの重畳によって導体電極P6にて検出電圧VO=1.5vとなった時点でセグメントS1を消灯させてしまうが、この検出点は実用上支障を来たすものではなく、最も重要な給油満タン時のF点セグメントSFの点灯は硫化を伴っていても確実に行うことができ運転者に不信感を与えることがない。
【0064】
以上説明してきた硫化による電圧降下を考慮した加算電圧を0.4vとしたが、燃料の粗悪度や導体電極の使用材料、燃料との相性、使用環境などで、希に0.6v程度まで上昇するケースが確認されたため、状況に応じては切り替わり点にある導体電極間での検出電圧差を0.6vとなるように設定し、演算部での特性設定もこれに合わせることで同様の指示を行うことができ、こうした電圧設定については各々の環境に応じて0.4v〜0.6vを適宜選択して加算するのが現実的であろう。
【0065】
最後に、本発明は、指針式計器やバー表示にてその具体的実施例を説明してきたが、たとえば、リッター単位での粗いデジタル表示にも適用できる。また指針式計器では、文字板上のF点目盛を満タン領域の目安としているが、実際には、給油満タン時には指針はF点目盛以上を指示するような目盛特性を持たせている場合があり、このような場合は、F点目盛以上の最大振れ角位置を満タン相当指示位置として、これに対応する導体電極PFと隣接する導体電極P1の間の検出電圧差を0.4v以上となるようにしてもよいし、あるいは、文字板上のF点目盛以上を満タン相当位置として、F点目盛に対応する導体電極とこれに隣接する導体電極の間の検出電圧差を0.4v以上となるように構成してもよく、要は、満タン相当の指示位置とこれに隣接する低域側指示位置を指示するための切り替わり点に位置する導体電極間の検出電圧VOの差が、硫化銀による降下電圧以上となるよう構成することで、満タン時における低域側への指示誤差が発生することがない。
【0066】
さらに、指示部が指針式計器であっても、あるいはバー表示のような電子式表示器であっても、説明してきたF点指示誤差をなくすように0.4vといった硫化銀による電圧降下分を予めF点相当の導体電極と隣接する導体電極間の検出電圧差として持たせる方式、また0.4vという硫化銀による電圧降下分がF点〜E点の振れ角に対して15%以下の振れ角となるように抵抗値設定する方式のいずれも採用可能であり、両方式を採用することでF点での精度アップとともに全体誤差も実用上問題とならないような少ないものとすることができるが、特に、バー表示のようにF点指示目盛と低域側目盛との切り替わりがはっきりと分かれている場合には、前者の方式が最良であり、低域側セグメントで誤差が生じたとしても実用上問題となるものではなく、硫化時であっても満タン時のF点セグメントの確実な点灯を行うことができる。
【0067】
また、指針式計器にあっては、燃料計目盛の振れ角は90度前後と狭くおおよその残量状況が把握できれば十分なことから、0.4vという硫化銀による電圧降下分による振れ角への影響が15%以下となるような後者の方式を採用することで十分実用に耐える精度が得られるため、硫化が発生したとしてもF点目盛以上の満タン領域の指示は安定したものとすることができるが、さらにF点指示を誤差のないより正確なものとしたい場合には前者の方式を採用すればよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明になる抵抗式液位計測装置において、請求項1に記載の発明によれば、可動接点と導体電極の間に堆積する硫化銀による降下電圧に対して、検出電圧が液位の満タン相当 の電圧と低域相当の電圧の差が4v(volt)となるように設定とすることで、硫化銀によって生じる降下電圧が検出電圧の15%以下とすることができ、指示誤差として十分小さく押さえることができる。
【0069】
また、請求項2に記載の発明による分圧抵抗及び抵抗体の抵抗値の設定によって容易に硫化銀の影響による指示誤差を小さく抑えることができる。
【0070】
また、請求項3に記載の発明にて可動接点の材料を採用することで、導体電極材料が、AgPdを含む材料で形成されている場合、硫化銀による降下電圧が大きくても0.4〜0.6vになることが確認され、これにより上記抵抗値設定による指示誤差の抑制を確実なものとすることができる。
【0071】
また、請求項4に記載の発明のごとく、電源電圧及び分圧抵抗、抵抗体の液位低域と満タン相当時の抵抗値を設定することで、容易に上記同様に指示誤差を抑制することができる。
【0072】
また、請求項5に記載の発明のごとく、演算部と指示部を備えることで、指示誤差の少ない液位計測装置を構成することができる。
【0073】
また、請求項6に記載の発明によれば、指示部における少なくともF点位置における指示を、硫化銀による降下電圧が生じてもそれを誤差として指示することがなくなり、給油における満タン状態にもかかわらずF点を示さないという不具合が解消される。
【0074】
また、請求項7に記載の発明によれば、メインタンクとサブタンクに各々抵抗式センサーを搭載する車両においても、指示部に置ける少なくともF点位置における指示を、硫化銀による降下電圧が生じてもそれを誤差として指示することがなくなり、単一の抵抗式センサーにおけると同様に例えば複数のセグメントからなるバー表示式指示部において給油における満タン状態にもかかわらずF点セグメントを示さないという不具合を解消することができる。
【0075】
また、請求項8及び請求項9に記載の発明になる演算部と指示部を備えることで、硫化が生じても満タン相当のF点指示を行うことができる。
【0076】
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項6乃至9の発明によるF点指示における指示誤差抑制に加え、さらにE点に至る指示範囲に渡って硫化による指示誤差を小さくすることができる。
【0077】
また、請求項11に記載の発明によれば、複数のセグメントからなるバー表示式指示部において給油における満タン状態にもかかわらずF点セグメントを示さないという不具合を解消することができる。
【0078】
また、請求項12における発明によれば、指示部における少なくともF点位置における指示を、硫化銀による降下電圧が生じてもそれを誤差として指示することがなくなり、給油における満タン状態にもかかわらずF点を示さないという不具合が解消される。
【0079】
以上のように、本発明によれば、硫化銀の生成抑制対策となる導体電極材料の変更や改造を行うことなく、あるいは最小限の材料対策に抑えながら、硫化銀に起因した電圧降下現象による燃料計指示への影響を現実的使用上無視できる程度に抑制することができ、実用上の指示精度を確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による液面検出装置の正面図。
【図2】図1のその要部を拡大して示す正面図。
【図3】図2におけるA−A線に沿った断面図。
【図4】図2における摺動体の背面側を示す正面図。
【図5】本発明による液位計測装置の回路接続図。
【図6】本発明による液位計測装置の表示システムとしての一例を示すブロック図。
【図7】本発明による液位計測装置の他の実施例を示す抵抗式センサーの構造図。
【図8】図7における抵抗式センサーによる検出電圧と指示の関係を示す特性図。
【図9】図7における抵抗式センサーによる検出位置と指示の関係を示す特性図。
【図10】本発明になるダブルタンク式液位計測装置のタンクへの抵抗式センサー装着構造図。
【図11】図10のダブルタンク式液位計測装置の接続関係を示す回路構成図。
【図12】本発明による液位計測装置のバー表示型実施例の表示正面図と検出表示特性を説明する説明図。
【符号の説明】
1 液面検出装置
2 燃料タンク
3 取付板
4 導体電極
5 抵抗体
6 絶縁基板
7 接点部
8 摺動体
9 フロート
10 アーム
11 分圧抵抗
100 演算部としてのマイクロコンピュータ
102 指示部
103 バー表示部
TM メインタンク
TS サブタンク

Claims (12)

  1. 燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記可動接点位置にて前記接続点に出力される検出電圧VOが電源電圧V=10〜16v(volt)にて液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEとしたとき、|VF−VE|>4v(volt)とするとともに、前記導体電極と可動接点間にて生じる硫化銀に起因した降下電圧VSが、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEの差に対して、15%以下好ましくは10%以下となるよう前記分圧抵抗の抵抗値RO,前記抵抗体における液位の低域相当時の抵抗値REおよび満タン相当時の抵抗値RFを設定したことを特徴とする抵抗式液位計測装置。
  2. 前記分圧抵抗の抵抗値RO>=300Ω,前記抵抗体における液位の低域相当時の抵抗値RE>=300Ω,満タン相当時の抵抗値RF=<RE×0.1に設定したことを特徴とする請求項1に記載の抵抗式液位計測装置。
  3. 前記可動接点の材料として、銅及びニッケルを含む合金または銅及びニッケル及び亜鉛を含む合金を用いることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の抵抗式液位計測装置。
  4. 前記電源電圧Vを10〜16vとし、分圧抵抗ROの抵抗値を350Ω〜450Ωとし、前記抵抗体の液位低域相当時の抵抗値REを400〜500Ωとし、さらに満タン相当時の抵抗値RFを10〜20Ωの範囲内で設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の抵抗式液位計測装置。
  5. 前記接続点の検出電圧VOを入力し、電源電圧Vとの比により液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の抵抗式液位計測装置。
  6. 燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記導体電極のうちの液位の満タン相当にて前記可動接点が接触する導体電極PFとこれと隣接する低域側の導体電極P1との間に位置する抵抗体の抵抗値を、他の低域側に位置する導体電極P間の抵抗値より大きく設定し、前記可動接点が前記導体電極PFと導体電極P1に接触したときの前記接続点における検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFが0.4v(volt)以上となるようにしたことを特徴とする抵抗式液位計測装置。
  7. 燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記抵抗式センサーを燃料タンクのメインタンクとサブタンクに各々設置するとともに、メインタンクとサブタンクの各抵抗式センサーの抵抗体が電源に対して直列接続となるよう、メインタンクあるいはサブタンクの各々の抵抗式センサーの一方の抵抗式センサーの可動接点の出力端を他方の抵抗式サンサーの導体電極に接続し、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記一方の抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記各抵抗式センサーの導体電極のうちの液位の満タン相当にて前記可動接点が接触する導体電極PFとこれと隣接する低域側の導体電極P1との間に位置する抵抗体の抵抗値を、他の低域側に位置する導体電極P間の抵抗値より大きく設定し、前記可動接点が前記導体電極PFと導体電極P1に接触したときの前記接続点における各抵抗式センサーの検出電圧VFとV1の電圧差ΔVFの和が0.8v(volt)以上となるようにしたことを特徴とする抵抗式液位計測装置。
  8. 前記接続点の検出電圧VOを入力し、電源電圧Vとの比により液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備えるとともに、前記演算部は、前記検出電圧VOが、硫化のない正常時の前記導体電極PFにおける検出電圧VFに0.4v(volt)以上加えた電圧となるまでは指示部における満タン相当のF点指示を行うような指示特性を生成することを特徴とする請求項6に記載の抵抗式液位計測装置。
  9. 前記接続点の検出電圧VOを入力し、電源電圧Vとの比により液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備えるとともに、前記演算部は、前記検出電圧VOが、硫化のない正常時の前記導体電極PFにおける検出電圧VFに0.8v(volt)以上加えた電圧となるまでは指示部における満タン相当のF点指示を行うような指示特性を生成することを特徴とする請求項7に記載の抵抗式液位計測装置。
  10. 前記導体電極と可動接点間にて生じる硫化銀に起因した降下電圧VSが、液位の満タン相当の電圧VFと低域相当の電圧VEの差に対して、15%以下好ましくは10%以下となるよう前記分圧抵抗及び抵抗体の抵抗値を設定したことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の抵抗式液位計測装置。
  11. 燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記接続点の検出電圧VOを入力し、この検出電圧VOにより液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備え、前記指示部が、電子式表示器による複数のセグメントからなるバー表示にて構成されるとともに、満タン相当の指示セグメントとこれと隣接する低域側セグメントを駆動する切り替わり点に位置する抵抗式センサーの導体電極間の検出電圧VOの差が、0.4v(volt)以上となるよう設定したことを特徴とする抵抗式液位計測装置。
  12. 燃料タンク内に設置されてタンク内燃料量を検出する液位計測装置であって、前記液位計測装置は、液位に応じて浮動するフロートと、抵抗体と接続された複数の導体電極を有する絶縁基板と、前記フロートの動きに連動して前記絶縁基板上の導体電極と接触する可動接点とからなる抵抗式センサーからなり、前記導体電極あるいは可動接点の材料に銀を含む材料を使用し、電源に前記抵抗体と直列に分圧抵抗を接続してこの分圧抵抗と前記抵抗体の接続点電圧を液位に対応した信号として出力するよう構成するとともに、前記接続点の検出電圧VOを入力し、この検出電圧VOにより液位を検出する演算部と、この演算部の出力により検出液位を指示する指示部を備え、前記指示部が、満タン相当の指示位置とこれと隣接する低域側指示位置を指示するための切り替わり点に位置する抵抗式センサーの導体電極間の検出電圧VOの差が、硫化銀が発生したときの硫化銀による降下電圧以上となるよう設定したことを特徴とする抵抗式液位計測装置。
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