JP3554789B2 - ドアの初期化処理方法および初期化処理装置 - Google Patents

ドアの初期化処理方法および初期化処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアの初期化処理方法および初期化処理装置に関する。さらに詳しくは、例えば鉄道交通機関の駅プラットホームでホーム−線路間隔壁に設けられる、複数の戸板からなるドアの各戸板を起動時等に初期位置とするドアの初期化処理方法および初期化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、一部の新交通システム(例えばポートライナー)で見られるように、駅プラットホーム(以下、単にホームという)上の空間を覆うように隔壁および天井を設け、その内部空間に冷暖房等を施して、乗客が安全かつ快適に列車待ちできるようにするとともに、列車がホームに到着した際には、前掲の隔壁の車両ドア対応位置に設けられた水平開閉式ドアを開いて乗客を乗り降りさせるといったことがなされている。
【0003】
このような、乗客の安全性の確保および快適性の向上に資する施策に対する乗客側の評価も高く、従来の鉄道交通機関、例えば新幹線においても同様の施設を設けることが望ましいものといえる。ところが、現行新幹線で運行される列車には複数の系列のものが有り(例えば300系、500系、700系など)、そして各系列における列車の固有事情から、列車が駅に停車したときの車両ドアのホームに対する位置は区々となり一定していない。このため、前掲のような隔壁に水平開閉式ドアを設けて列車に乗り降りするものとした場合、全ての系列の列車に対して適切な位置にドア開口を設けることが困難であるという問題がある。
【0004】
そこで、現在、各系列の列車の車両ドア位置に対応できるように、隔壁に設けられるドア開口を広めに設計し、この開口を複数枚(例えば、6枚)の戸板(ドア板)を幅方向に並べて塞ぐようにするとともに(図1参照)、ドア開口が車両ドアの対応箇所のみに形成されるように(図2参照)、各戸板の位置制御をなし得るドア装置の開発・実用化が進められている。
【0005】
このドア装置においては、例えばリニアモータによって駆動される各戸板の位置を光学式のリニア・エンコーダにより検出し、この検出信号に基づいて各戸板を所望の位置に移動させるよう各戸板の位置をフィードバック制御するものとされる。ところが、このようなリニア・エンコーダを各戸板の絶対位置が常に検出可能ないわゆるアブソリュート式のものとした場合には、必要とされるセンサ素子の数も増加し、また、リニア・スケールに形成されるスリットのパターンも複雑なものとなるため、センサ部が複雑化してコスト増大の要因になるといった問題がある。
【0006】
そこで、このようなリニア・エンコーダとしていわゆるインクリメンタル式のものを用いるのが好ましいが、この場合には、ドア装置の起動時等に各戸板の絶対位置をなんらかの方法で検出することが必要となる。そして、通常、ドア装置において各戸板の位置制御を実施する場合には、ドア装置の起動時にドア開口が完全に閉じられた状態に初期化して、このときの各戸板の位置を基準に位置制御を行うことが合理的であるものといえる。
【0007】
ところが、前掲のように、所要数の戸板を有し、ドア開口箇所を自由に変更できるようにされたドア装置においては、管理者の手作業で各戸板の位置を精確に初期化することが困難であり、結果として、インクリメンタル式のリニア・エンコーダのみを用いて位置制御することが困難であるといった問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる複数枚の戸板(ドア板部材)を有するドアの初期化処理に関する課題に鑑みなされたものであって、各戸板の位置の初期化を自動的に実施できるドアの初期化処理方法および初期化処理装置を提供することを目的とし、さらにそれを用いたドア開閉制御方法およびドア開閉制御装置を提供することをも目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1形態は、複数枚のドア板部材と、該ドア板部材を検出するセンサ機構とを備えてなるドアの初期化処理方法であって、センサはずし処理をした後にセンサ再入処理をし、センサ再入時点でセンサ機構のエンコーダ値を初期値に設定し、そのエンコーダ値を参照して各ドア板部材を初期位置とすることを特徴とするドアの初期化処理方法に関する。
【0010】
本発明の第1形態においては、センサはずし処理は、初期位置センサ部を少なくとも片かかりとするものとされ、センサ再入処理は、初期位置センサ部を両かかりとするものとされる。
【0011】
また、本発明の第1形態においては、センサ機構は、ドア板部材上部でその幅方向に配設された位置検出用のスリットを有する帯状部材と、前記帯状部材およびそのスリットを検出可能とされた一対のセンサ部とからなるものとされる。
【0012】
本発明の第2形態は、複数枚のドア板部材と、該ドア板部材を検出するセンサ機構とを備えてなるドアの初期化処理装置であって、センサはずし処理をした後にセンサ再入処理をし、センサ再入時点でセンサ機構のエンコーダ値を初期値に設定し、そのエンコーダ値を参照して各ドア板部材を初期位置とするよう構成されてなることを特徴とするドアの初期化処理装置に関する。
【0013】
本発明の第2形態においては、センサはずし処理は、初期位置センサ部を少なくとも片かかりとするものとされ、センサ再入処理は、初期位置センサ部を両かかりとするものとされる。
【0014】
また、本発明の第2形態においては、センサ機構は、ドア板部材上部でその幅方向に配設された位置検出用のスリットを有する帯状部材と、前記帯状部材およびそのスリットを検出可能とされた一対のセンサ部とからなるものとされる。
【0015】
本発明の第3形態は、複数枚のドア板部材を備えてなるドアの開閉制御方法であって、前記のいずれかのドアの初期化処理方法により各ドア板部材を初期位置とした後に、各ドア板部材の開閉制御をなすことを特徴とするドアの開閉制御方法に関する。
【0016】
本発明の第3形態は、複数枚のドア板部材を備えてなるドアの開閉制御装置であって、前記のいずれかに記載のドアの初期化処理装置を備えてなることを特徴とするドアの開閉制御装置に関する。
【0017】
しかして、本発明の第3形態のドアの開閉制御装置はドアに備えられる。
【0018】
【作用】
本発明は前記の如く構成されているので、確実かつ自動的に複数枚のドア板部材を有するドアの各ドア板部材を確実かつ自動的に初期位置とできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0020】
図1および図2に、本発明の一実施形態に係るドアの初期化処理方法が適用されるドア装置の概略構成を示し、このドア装置Kは、例えば鉄道交通機関の駅プラットホームで、ホーム側と線路側とを区画するように設けられた隔壁(不図示である)の乗降客通行用開口部(以下、単に開口部という)1を列車の各車両のドアに対応させて部分的に開口して乗降用開口1aを形成するためのドア装置とされる。
【0021】
より具体的には、ドア装置Kは、図3および図4に示すように、幅方向に1列に並べられて、雨戸式に開口部1を部分的に開閉する所要数(本実施形態では6枚)の戸板(ドア板部材)2(2A,2B、2C、2D、2E、2F)と、各戸板2を幅方向に水平駆動する駆動機構10と、各戸板2の位置を検出するためのセンサ機構20と、センサ機構20の出力信号に基づいて、各列車の車両ドア位置に対応した箇所で乗降用開口1aが形成されるよう駆動機構10を制御する制御装置30とを主要構成要素として備えてなる。また、制御装置30は、ドア装置Kの起動時に開口部1が完全に閉じられた状態となるように各戸板2を移動させるとともに、このときの各戸板2の位置(初期位置)をセンサ機構20が各戸板2を位置制御する際に用いる基準位置として設定する処理(以下、この処理を初期化処理という)を実施するものとされる。
【0022】
以下、ドア装置Kの各部についてさらに詳細に説明する。
【0023】
開口部1は、当該ホームに停車する各列車における車両ドアの配設パターンを参照して、各列車が全ての車両ドアを開口部1と正対させて停車できるように、その幅および隔壁における配設箇所が設定されている。また、開口部1の両脇には、それぞれ所定枚数(図示例では3枚)の戸板2を1列に並べて収納できるように戸袋3(3A、3B)が形成されている。
【0024】
戸板2は、例えばステンレス鋼により表面が覆われた長方形状の平板とされ、前掲のように並べられた順番を保持しつつ、開口部1および各戸袋3の上方に配設されるレール4によってガイドされて駆動機構10によって幅方向に水平駆動される。また、各戸板2には、並びの順に先頭から(本明細書では、ホームから線路に向かって左側(図1の左側)を前側とする)、各識別番号(ドア番号)「1」、「2」、…、「6」が付されるものとされる。
【0025】
次に、図3を参照して駆動機構10を説明する。
【0026】
駆動機構10は、レール4に沿って戸板2の上方に所定間隔で配設されるリニアモータ11と、リニアモータ11と対向するように戸板2の上部に設けられるマグネット12と、各リニアモータ11毎に設けられ制御装置30の指示に従ってリニアモータ11を駆動するよう制御するモータ駆動制御部13とから構成されている。
【0027】
リニアモータ11は、戸板2の駆動範囲L(図1参照)に亘って、1枚の戸板2の幅あたり例えば2個ずつ設けられるものとされる。ここで、リニアモータ11、マグネット12およびモータ駆動制御部13の構成および動作原理は公知のものと同様とされるため、その詳細な説明は省略する。
【0028】
次に、図4を参照してセンサ機構20を説明する。
【0029】
センサ機構20は、各リニアモータ11毎に設けられる、例えば光センサからなるセンサ部21と、各センサ部21とそれぞれ対向するように各戸板2の上部に配設される遮光板22とから構成される。センサ機構20は、各戸板2の識別番号を検出する識別番号検出機能と、識別番号が検出された各戸板2の位置を検出する位置検出機能(エンコーダ機能)とを備えるものとされる。
【0030】
識別番号検出機能については、例えば遮光板22の設置態様を識別番号毎に変える(例えば識別番号に応じた個数・配置で遮光板を設ける)ことによって実現可能であり、本明細書ではその詳細説明は省略する。
【0031】
以下、センサ機構20の位置検出機能について説明する。
【0032】
図5に、遮光板22の詳細を示す。遮光板22は、その長手方向を戸板2の幅方向に一致させて配設される帯状部材とされ、センサ部21によって当該戸板2の移動距離が検出可能なように長手方向の片側全長に亘って所定間隔で位置検出用スリット(以下、単にスリットという)22aが設けられてなるものとされる。すなわち、各戸板2の移動中に各センサ部21が遮光板22の端部を検出したときの位置を基準位置として、その時点から各センサ部21の対向位置を通過するスリット22aをカウントすることによって各戸板2の現在位置が検出される。
【0033】
次に、図6〜図8を参照して、制御装置30がドア装置Kの起動時に実施する初期化処理について説明する。
【0034】
図6に制御装置30が実施する初期化処理の流れを示し、図7に制御装置30の指示に従ってモータ駆動制御部13が行う動作の流れを示す。なお、以下の説明においては、図6に示すステップの説明中において関連する図7に示すステップを補助的に説明し、その後に図7に示すステップについて説明する。また、図6中の符号S1〜S4および図7中の符号S11〜S16はそれぞれステップ番号を示す。
【0035】
ステップS1:初期化処理を開始する。この初期化処理は、ドア装置Kの電源が投入されるたびになされる。
【0036】
初期化処理は、基本的には、図8(a)に示すように、ドア装置Kの起動時などに開口部1を完全に閉じた状態とするように、予め決められている隣接する2つのリニアモータ11からなる各1組のリニアモータ11A、11B下方所定位置に各戸板2を位置させることを内容とする処理とされる。
【0037】
この初期化処理の開始と同時に、制御装置30から待機状態とされている、ドア装置Kの全てのリニアモータ11のモータ駆動制御部13に対して初期化処理の開始を指示する信号(以下、初期化開始トリガという)が送出される。
【0038】
この初期化開始トリガがモータ駆動制御部13に入力されると、モータ駆動制御部13はステップS11(待機状態)からステップS12(センサはずし処理)に移行する。
【0039】
ステップS2:センサはずし処理が終了したか否か判定する。この判定においてセンサはずし処理が未了の戸板2がある場合は、各々の戸板2についてセンサはずし処理が終了するまで、本ステップS2を繰り返し実施する。一方、各々の戸板2についてセンサはずし処理が終了している場合は、ステップ3に移行する。その際、制御装置30はモータ駆動制御部13にステップS13(センサ再入処理)の実施を指示する信号(以下、センサ再入トリガという)を送出する。
【0040】
ステップS3:全ての戸板2についてエンコーダ値が決定されたか否かを判定する。つまり、全ての戸板2が初期位置とされたか否か判定する。この判定においてエンコーダ値が未定の戸板2がある場合は、全ての戸板2についてエンコーダ値が決定されるまで、本ステップS3を繰り返し実施する。一方、全ての戸板2についてエンコーダ値が決定されている場合は、ステップ4に移行する。
【0041】
ステップ4:初期化処理が完了したとして処理を終了する。
【0042】
次に、図7に示すモータ駆動制御部13が行う動作について説明する。
【0043】
ステップ11:初期状態においては全てのモータ駆動制御部13は待機状態とされている。
【0044】
ステップ12:初期化開始トリガの入力によりセンサはずし処理を実施する。
【0045】
このセンサはずし処理は、各戸板2の遮光板22を初期位置におけるセンサ部21の少なくとも一方の検出外に移動させることによりなされる。なお、このようなセンサ部を以下「初期位置センサ部」ということにする。
【0046】
なお、センサはずし処理を実施する時点で既に初期位置センサ部21から外れている戸板2であって、他の戸板2のセンサはずし処理の支障にならない戸板2については本処理は実施されなくてもよい。また、各戸板2についてのセンサはずし処理は同時的に実施され、全ての戸板2についてのセンサはずし処理が終了するまでは、他の戸板2のセンサはずし処理の障碍とならないよういずれの戸板2についても次の処理には進まないものとされる。
【0047】
ステップS13:各戸板2に対しセンサ再入処理して各戸板2を初期位置センサ部21に移動させる。
【0048】
ステップS14:各戸板2が各初期位置センサ部21により検出されたか否かを判定する。より具体的には、各戸板2が各初期位置センサ部21の両方のセンサ部21A,21Bに検出されたか否かを判定する(図8(a)参照)。なお、ここでは、このような状態を「両かかり」ということにする。また、図8(b),(c)に示すものは「片かかり」とされ、同(b)のものは図中の左側のセンサ部21Aが遮光板22を検出しているので左かかりとされ、同(c)のものは図中の右側のセンサ部21Bが遮光板22を検出しているので右かかりとされる。
【0049】
前記判定において、初期位置センサ部21により検出されない戸板2があると判定された場合は、各々の戸板2が初期位置センサ部21により検出されるまで本ステップS14を実施する。一方、各々の戸板2が初期位置センサ部21により検出されたと判定された場合は、ステップS15に移行する。
【0050】
ステップS15:両かかりとなった時点で、各々の戸板2の移動方向を考慮してエンコーダの初期値設定を行う。例えば、図8(b)の左かかりから両かかりとなった場合は、エンコーダの初期値を−30に設定し、その逆に図8(c)の右かかりから両かかりとなった場合は、エンコーダの初期値を30に設定する。ついで、各戸板2の移動に応じたエンコーダを特定する。つまり、両かかりとなった時点からの各戸板2の移動距離を算出して、ステップS16に移行する。
【0051】
ステップS16:各戸板2の移動距離を参照しながら各戸板2を初期位置に位置決めする。つまり、フィードバック制御により各戸板2を初期位置に位置決めする。そして、各戸板2の位置決めが完了するとその旨が制御装置30に送出される。
【0052】
図9に、初期化処理時における各戸板2の移動範囲にある各リニアモータ11のトルク方向の一例を示す。なお、図9において、矢符の方向がトルク方向を示す。
【0053】
【実施例】
以下、より具体的な実施例により本発明をより具体的に説明する。
【0054】
実施例1
図10に本発明の実施例1の初期化処理を示す。この初期化処理は、図10(a)に示すように、初期状態が中立状態とされている場合に、初期化処理をなすものである。なお、図中の番号1,2,3…,23,24はモータ番号を示し、白抜きの逆三角印は遮光板がかかっていないセンサ部を示し、黒塗の逆三角印は遮光板がかかっているセンサ部を示し、白抜き矢符はリニアモータのトルク方向を示す。このことは、以下の図11および図12において同様である。
【0055】
まず、各戸板2に対しセンサはずし処理をして初期位置センサ部を片かかりとする。この片かかりは、戸板2A,2B,2Cについては、戸板2A,2B,2Cを図中の左方向に所定量移動させることによりなされ、戸板2D,2E,2Fについては、戸板2D,2E,2Fを図中の右方向に所定量移動させることによりなされる(図10(b),(c)参照)。この場合、戸板2A,2B,2Cは左かかりとなり、戸板2D,2E,2Fは右かかりとなる。
【0056】
各戸板2に対しセンサ再入処理をして初期位置センサ部を片かかりの状態から両かかりとする。この両かかりは、戸板2A,2B,2Cについては、戸板2A,2B,2Cを図中の右方向に所定量移動させることによりなされ、戸板2D,2E,2Fについては、戸板2D,2E,2Fを図中の左方向に所定量移動させることによりなされる(図10(d)参照)。
【0057】
各戸板2の初期位置センサ部が両かかりとなった時点で、各戸板2の移動方向を考慮して各エンコーダを初期値設定する。この初期値は、例えば戸板2A,2B,2Cについては−30とされ、戸板2D,2E,2Fについては30とされる。
【0058】
各戸板2についてエンコーダ値を参照しながらモータのトルクおよびその付勢方向を適宜調整して各戸板2の位置制御を行う(図10(e)参照)。例えば、戸板2Aについては番号が7,8のリニアモータにより位置制御を行い、また戸板2Dについては番号が13,14のリニアモータにより位置制御を行う。
【0059】
前記位置制御により各戸板2が初期位置とされると、初期化処理を終了する。その場合、各戸板2の初期位置からのずれを防止するため、初期化処理終了後においても戸板2が存在する個所のリニアモータ、図示例では番号7〜18のリニアモータのトルクは所定値および所定方向に維持される(図10(f)参照)。
【0060】
このように、この実施例1によれば、初期状態が中立状態であっても確実かつ自動的に各戸板2を初期位置とすることができる。
【0061】
実施例2
図11に本発明の実施例2の初期化処理を示す。この初期化処理は、図11(a)に示すように、初期状態が図中の右端とされている場合に、初期化処理をなすものである。
【0062】
まず、各戸板2に対してセンサはずし処理をして初期位置センサ部を片かかりとする。この片かかりは、各戸板2A,2B,2C,2D,2E,2Fを図中の左方向に所定量移動させることによりなされる(図11(b)参照)。この場合、全戸板2は右かかりとなる。
【0063】
各戸板2に対し再入処理をして初期位置センサ部を片かかり(右かかり)の状態から両かかりとする。この両かかりは、各戸板2A,2B,2C,2D,2E,2Fの前記左方向の移動を継続することによりなされる(図11(c)参照)。
【0064】
各戸板2の初期位置センサ部が両かかりとなった時点で、各戸板2の移動方向を考慮して各エンコーダを初期値設定する。この初期値は、例えば30とされる。
【0065】
各戸板2についてエンコーダ値を参照しながらモータのトルクおよびその付勢方向を適宜調整して各戸板2の位置制御を行う(図11(d)参照)。例えば、戸板2Aについては番号が7,8のリニアモータにより位置制御を行い、また戸板2Dについては番号が13,14のリニアモータにより位置制御を行う。
【0066】
前記位置制御により各戸板2が初期位置とされると、初期化処理を終了する。その場合、各戸板2の初期位置からのずれを防止するため、初期化処理終了後においても戸板2が存在する個所のモータ、図示例では番号7〜18のリニアモータのトルクは所定値および所定方向に維持される(図11(e)参照)。
【0067】
このように、この実施例2によれば、初期状態が右端であっても確実かつ自動的に各戸板2を初期位置とすることができる。
【0068】
なお、図示例においては、初期状態が右端とされているが、初期状態が左端であっても同様に各戸板2を初期位置とすることができる。
【0069】
実施例3
図12に本発明の実施例3の初期化処理を示す。この初期化処理は、図12(a)に示すように、初期状態がランダムとされている場合に、初期化処理をなすものである。
【0070】
まず、各戸板2に対しセンサはずし処理を行う。具体的には、戸板2A,2B,2Cを図中の左方向に移動させ、戸板2D,2E,2Fを図中の右方向に移動させる(図12(b)参照)。
【0071】
ついで、各戸板2に対してセンサ再入処理をして、まず初期位置センサ部を片かかりとする。この片かかりは、戸板2A,2B,2Cについては、戸板2A,2B,2Cを図中の右方向に所定量移動させることによりなされ、戸板2D,2E,2Fについては、戸板2D,2E,2Fを図中の左方向に所定量移動させることによりなされる(図12(c)参照)。この場合、戸板2A,2B,2Cは左かかりとなり、戸板2D,2E,2Fは右かかりとなる。
【0072】
各戸板2に対するセンサ再入処理を継続して初期位置センサ部を片かかりの状態から両かかりとする。この両かかりは、戸板2A,2B,2Cについては、戸板2A,2B,2Cを図中の右方向の移動を継続させることによりなされ、戸板2D,2E,2Fについては、戸板2D,2E,2Fを図中の左方向の移動を継続させることによりなされる(図12(d)参照)。
【0073】
各戸板2について初期位置センサ部が両かかりとなった時点で、各戸板2の移動方向を考慮して各エンコーダを初期値設定する。この初期値は、例えば戸板2A,2B,2Cについては−30とされ、戸板2D,2E,2Fについては 30とされる。
【0074】
各戸板2についてエンコーダ値を参照しながらモータのトルクおよびその付勢方向を適宜調整して各戸板2の位置制御を行う(図12(e)参照)。例えば、戸板2Aについては番号が7,8のリニアモータにより位置制御を行い、また戸板2Dについては番号が13,14のリニアモータにより位置制御を行う。
【0075】
前記位置制御により各戸板2が初期位置とされると、初期化処理を終了する。その場合、各戸板2の初期位置からのずれを防止するため、初期化処理終了後においても、戸板2が存在する個所のモータ、図示例では番号7〜18のリニアモータのトルクは所定値および所定方向に維持される(図12(f)参照)。
【0076】
このように、この実施例3によれば、初期状態がランダムな状態であっても確実に各戸板2を初期位置とすることができる。
【0077】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態においては、戸板の枚数は6枚とされているが、戸板の枚数は6枚に限定されるものではなく、2枚以上の任意の枚数とすることができる。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、複数枚のドア板部材を有するドアの各ドア板部材を確実かつ自動的に初期位置とできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドアの初期化処理方法が適用されるドアの概略図である。
【図2】同実施形態において各列車の車両ドアに対応させて乗降用開口が形成される位置が変更される状態を示す説明図である。
【図3】同実施形態のドアの初期化処理方法が適用されるドアの初期化処理装置の要部ブロック図である。
【図4】同ドアの初期化処理方法に適用されるドア装置の要部ブロック図である。
【図5】遮光板の詳細図である。
【図6】制御装置が実施する初期化処理のフローチャートである。
【図7】モータ駆動制御部が実施する動作のフローチャートである。
【図8】戸板とセンサの位置関係の説明図であって、同(a)はセンサが両かかりの状態を示し、同(b)はセンサが左かかりの状態を示し、同(c)はセンサが右かかりの状態を示す。
【図9】初期化処理における各モータのトルク方向を示すテーブル図である。
【図10】実施例1における初期化処理の説明図であって、同(a)は初期状態を示し、同(b)はセンサを片かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(c)はセンサを片かかりから両かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(d)はセンサが両かかりとなった状態を示し、同(e)は各戸板の位置制御をしている状態を示し、同(f)は各戸板の位置制御が終了した状態を示す。
【図11】実施例2における初期化処理の説明図であって、同(a)は初期状態を示し、同(b)はセンサを片かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(c)はセンサを片かかりから両かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(d)は各戸板の位置制御をしている状態を示し、同(e)は各戸板の位置制御が終了した状態を示す。
【図12】実施例3における初期化処理の説明図であって、同(a)は初期状態を示し、同(b)はセンサを片かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(c)はセンサを片かかりから両かかりとする場合の各戸板の移動方向を示し、同(d)はセンサが両かかりとなった状態を示し、同(e)は各戸板の位置制御をしている状態を示し、同(f)は各戸板の位置制御が終了した状態を示す。
【符号の説明】
1 開口部
1a 乗降用開口
2 戸板
3 戸袋
4 レール
10 駆動装置
11 リニアモータ
12 マグネット
13 モータ駆動制御部
20 位置検出機構
21 センサ部
22 遮光板
30 制御装置
K ドア装置

Claims (9)

  1. 複数枚のドア板部材と、該ドア板部材を検出するセンサ機構とを備えてなるドアの初期化処理方法であって、
    センサはずし処理をした後にセンサ再入処理をし、センサ再入時点でセンサ機構のエンコーダ値を初期値に設定し、そのエンコーダ値を参照して各ドア板部材を初期位置とすることを特徴とするドアの初期化処理方法。
  2. センサはずし処理は、初期位置センサ部を少なくとも片かかりとするものとされ、センサ再入処理は、初期位置センサ部を両かかりとするものとされることを特徴とする請求項1記載のドアの初期化処理方法。
  3. センサ機構は、ドア板部材上部でその幅方向に配設された位置検出用のスリットを有する帯状部材と、前記帯状部材およびそのスリットを検出可能とされた一対のセンサ部とからなるものとされることを特徴とする請求項1記載のドアの初期化処理方法。
  4. 複数枚のドア板部材と、該ドア板部材を検出するセンサ機構とを備えてなるドアの初期化処理装置であって、
    センサはずし処理をした後にセンサ再入処理をし、センサ再入時点でセンサ機構のエンコーダ値を初期値に設定し、そのエンコーダ値を参照して各ドア板部材を初期位置とするよう構成されてなることを特徴とするドアの初期化処理装置。
  5. センサはずし処理は、初期位置センサ部を少なくとも片かかりとするものとされ、センサ再入処理は、初期位置センサ部を両かかりとするものとされることを特徴とする請求項4記載のドアの初期化処理装置。
  6. センサ機構は、ドア板部材上部でその幅方向に配設された位置検出用のスリットを有する帯状部材と、前記帯状部材およびそのスリットを検出可能とされた一対のセンサ部とからなるものとされることを特徴とする請求項4記載のドアの初期化処理装置。
  7. 複数枚のドア板部材を備えてなるドアの開閉制御方法であって、請求項1ないし請求項3のいずれかのドアの初期化処理方法により各ドア板部材を初期位置とした後に、各ドア板部材の開閉制御をなすことを特徴とするドアの開閉制御方法。
  8. 複数枚のドア板部材を備えてなるドアの開閉制御装置であって、請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のドアの初期化処理装置を備えてなることを特徴とするドアの開閉制御装置。
  9. 請求項8記載のドアの開閉制御装置を備えてなることを特徴とするドア。
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