JP7276033B2 - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関するものである。
例えば、パワースライドドア装置等、駆動源を有して車両の開閉体を開閉動作させる車両用の開閉体制御装置においては、多くの場合、その駆動源にモータが用いられている。そして、従来、モータ制御装置には、例えば、特許文献1に記載があるように、そのモータの駆動回路に出力するモータ制御信号の位相を進角させる進角制御を実行するものがある。
即ち、進角制御を実行することで、そのモータトルク(T)と回転速度(N:回転数)との関係、即ち所謂N-T特性が変化する。そして、これにより、上記従来技術に例示したワイパ制御装置のように、そのモータ駆動による制御対象を高速で移動させることができるようになる。
特開2015-168273号公報
しかしながら、進角制御には、その実行により、電圧変化や回転速度の変化に対する追従性が低下するという問題がある。このため、上記のような開閉体制御装置に進角制御を適用した場合、進角制御の実行を伴う開閉体の駆動中に、その開閉体の駆動を停止させようとした場合には、この開閉体の挙動が不安定化する可能性がある。そして、これにより、その質感が低下するおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、開閉体を円滑に停止させることのできる車両用開閉体制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置は、車両の開口部に設けられた開閉体の作動要求を検出する作動要求検出部と、前記作動要求に基づいて駆動源となるモータを制御することにより前記開閉体の作動を制御する開閉制御部と、を備え、前記開閉制御部は、モータ制御信号の位相を進角させる進角制御を実行するとともに、前記進角制御の実行を伴う前記開閉体の駆動中に該開閉体の停止要求が検出された場合には、前記モータに供給する駆動電力を低減するとともに前記進角制御の進角値を低減することにより、前記開閉体の駆動を停止することが好ましい。
上記構成によれば、進角制御の実行を伴う開閉体の駆動中に検出された停止要求に基づいて、その開閉体を円滑に停止させることができる。そして、これにより、質感の低下を招くことなく、進角制御の実行による開閉動作の高速化を図ることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記開閉制御部は、前記モータに対する駆動電力の供給を停止する前に、前記進角値をゼロにすることが好ましい。
即ち、挙動の不安定化は、その開閉体が停止する際に顕在化しやすい傾向がある。しかしながら、上記構成によれば、開閉体の駆動が停止される前に、その進角制御が停止される。そして、これにより挙動の安定化を図ることで、より円滑に、その開閉体を停止させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記開閉制御部は、前記駆動電力の低減と同時に前記進角値の低減を開始することが好ましい。
上記構成によれば、円滑且つ速やかに、その開閉体を停止させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記開閉制御部は、前記駆動電力の低減が開始される前に、前記進角値の低減を開始することが好ましい。
上記構成によれば、速やかに、進角制御の進角値を低減することができる。そして、これにより挙動の安定化を図ることで、より円滑に、その開閉体を停止させることができる。
上記課題を解決する車両用開閉体制御装置において、前記開閉体は、車両のドア開口部に設けられたスライドドアであることが好ましい。
即ち、スライドドアは、その進角制御の実行による開閉動作の高速化が利便性の向上に寄与しやすい。更に、スライドドアが停止する際、その挙動の不安定化が、所謂揺り返しやガタツキとして顕在化しやすいという特徴がある。従って、上記構成によれば、より顕著な効果を得ることができる。
本発明によれば、開閉体を円滑に停止させることができる。
スライドドアが設けられた車両の側面図。 パワースライドドア装置の概略構成図。 パワースライドドア装置の制御ブロック図。 進角制御の態様を示すフローチャート。 スライドドアの開閉駆動と進角制御との関係を示すタイムチャート。 停止要求の検出に基づいた駆動停止制御の処理手順を示すフローチャート。 進角制御時駆動停止制御の態様を示すタイムチャート。 別例の進角制御時駆動停止制御の態様を示すタイムチャート。
以下、車両用開閉体制御装置をパワースライドドア装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面2sに設けられたドア開口部3を開閉するスライドドア4を備えている。具体的には、この車両1には、その前後方向(図1中、左右方向)に延びる複数のガイドレール5a~5cと、これらの各ガイドレール5に連結される複数のガイドローラユニット6a~6cと、が設けられている。即ち、本実施形態のスライドドア4は、これらの各ガイドレール5及び各ガイドローラユニット6を介して車体2の側面2sに支持される。また、これらの各ガイドレール5及び各ガイドローラユニット6は、各ガイドレール5の延伸方向に沿って、その各ガイドレール5に対する各ガイドローラユニット6の係合位置を移動させることが可能となっている。そして、本実施形態のスライドドア4は、これにより、その車体2の側面2sに沿う状態で車両前後方向に移動する構成になっている。
即ち、本実施形態のスライドドア4は、車両前方側(図1中、左側)に移動することにより、そのドア開口部3を閉塞する全閉状態となり、車両後方側(同図中、右側)に移動することにより、そのドア開口部3を介して車両1の乗員が乗降可能な全開状態となる。そして、このスライドドア4には、当該スライドドア4を開閉操作するためのドアハンドル10が設けられている。
また、図2に示すように、このスライドドア4には、複数のロック装置11が設けられている。尚、このスライドドア4には、当該スライドドア4を全閉位置で拘束する全閉ロックとしてのフロントロック11a及びリアロック11bが設けられている。更に、このスライドドア4には、当該スライドドア4を全開位置で拘束するための全開ロック11cが設けられている。そして、本実施形態のスライドドア4において、これらの各ロック装置11は、リモコン12を介してドアハンドル10に連結されている。
即ち、本実施形態のスライドドア4は、そのドアハンドル10を操作することで、各ロック装置11による拘束状態が解除されるようになっている。尚、このスライドドア4は、車室内に設けられた操作スイッチ、或いは携帯機等を乗員が操作することにより、遠隔操作によっても、その各ロック装置11による拘束状態を解除することが可能になっている。そして、このスライドドア4は、そのドアハンドル10を把持部として、手動により開閉動作させることが可能となっている。
また、本実施形態のスライドドア4には、モータ20を駆動源とするドアアクチュエータ21が設けられている。更に、このドアアクチュエータ21のモータ20は、ドアECU25から駆動電力の供給を受けることにより回転する。即ち、ドアECU25は、モータ20に対する駆動電力の供給を通じてドアアクチュエータ21の作動を制御する。そして、本実施形態の車両1においては、これにより、そのモータ20の駆動力に基づきスライドドア4を開閉動作させることが可能な車両用開閉体制御装置としてのパワースライドドア装置30が形成されている。
詳述すると、本実施形態のドアアクチュエータ21は、モータ20の駆動力に基づいて、その開閉体とスライドドア4を開閉駆動する開閉駆動部31を備えている。
また、本実施形態のドアアクチュエータ21には、その開閉駆動部31の動作に同期したパルス信号Spを出力するパルスセンサ32が設けられている。そして、本実施形態のドアECU25は、このパルスセンサ32のパルス出力に基づいて、そのドアアクチュエータ21に駆動されたスライドドア4の移動位置X及び移動速度Vdrを検出する。
更に、本実施形態のドアECU25には、ドアハンドル10や車室内、或いは携帯機等に設けられた操作入力部33から操作入力信号Scrが入力されるようになっている。即ち、本実施形態のドアECU25は、この操作入力信号Scrに基づいて、利用者によるスライドドア4の作動要求を検出する。そして、その要求された作動方向にスライドドア4を移動させるべく、ドアアクチュエータ21の作動を制御する構成になっている。
さらに詳述すると、図3に示すように、本実施形態のドアECU25は、スライドドア4を開閉動作させるべく、その駆動源となるモータ20の制御目標εを演算する制御目標演算部41を備えている。また、ドアECU25は、この制御目標εに基づいてモータ制御信号Smcを生成するモータ制御信号生成部43を備えている。更に、ドアECU25は、このモータ制御信号Smcに基づいてモータ20に駆動電力を出力する駆動回路45を備えている。そして、本実施形態のドアECU25は、これにより、そのモータ20に対する駆動電力の供給を通じてドアアクチュエータ21の作動を制御する構成になっている。
具体的には、本実施形態の制御目標演算部41は、利用者の作動要求を示す操作入力信号Scr、並びにスライドドア4の移動位置X及び移動速度Vdr、或いは、例えば車速等、各種の車両状態量に基づいて、そのモータ20の制御目標εを演算する。尚、本実施形態のドアECU25において、この制御目標演算部41の出力する制御目標εは、モータ20の回転方向、及びそのデューティを示すものとなっている。また、本実施形態のモータ20には、ブラシレスモータが採用されており、モータ制御信号生成部43には、回転角センサ47により検出されたモータ20の回転角θが入力される。尚、この場合における回転角θは、電気角である。そして、本実施形態のモータ制御信号生成部43は、これにより、そのモータ20の回転角θに応じて位相が変化するモータ制御信号Smcを出力する構成になっている。
即ち、本実施形態の駆動回路45には、複数のスイッチング素子(FET:Field effect transistor、図示略)をブリッジ状に接続してなる周知のPWMインバータが用いられている。また、モータ制御信号生成部43が出力するモータ制御信号Smcは、駆動回路45の各スイッチング素子について、そのモータ20の回転角θに応じたオン/オフパターンの組み合わせとともに、制御目標演算部41が出力する制御目標εに示されたデューティに対応したオン/オフタイミングを規定するPWM制御信号となっている。尚、このようなモータ制御のデューティは、オンデューティ比に表すことができる。そして、本実施形態のドアECU25は、これにより、その駆動回路45を介して「U」「V」「W」に表される三相の駆動電力をモータ20に出力する構成になっている。
また、本実施形態のドアECU25は、モータ制御信号Smcの位相を進角させる進角制御部51を備えている。即ち、本実施形態のモータ制御信号生成部43には、モータ20の回転角θとともに、この進角制御部51の出力する進角値αが入力される。そして、本実施形態のドアECU25は、これにより、モータ制御信号生成部43が、その進角値αにより位相を進めたモータ制御信号Smcによって、モータ20に対する駆動電力の供給を実行することが可能な構成になっている(進角制御)。
具体的には、図4のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、モータ20の回転速度Nを取得し(ステップ101)、その回転速度Nが所定速度N1以上であるかを判定する(ステップ102)。尚、本実施形態において、この回転速度Nは、例えば、回転数/分に表すことができる。そして、モータ20の回転速度Nが所定速度N1以上である場合(N≧N1、ステップ102:YES)には、進角制御を実行し(ステップ103)、その回転速度Nが所定速度N1に満たない場合(N<N1、ステップ102:NO)には、進角制御を実行しない(ステップ104)。
即ち、進角制御の実行により、そのモータトルクと回転速度Nとの関係を示す所謂N-T特性が高回転・低トルク型に変化する。この点を踏まえ、本実施形態のパワースライドドア装置30においては、予めシミュレーション等によって、その進角制御の実行によりモータ20の回転速度Nを増速させることが可能な当該回転速度Nとモータトルクとの関係が求められている。そして、本実施形態のドアECU25は、その進角制御の実行によりモータ20を増速させることのできる回転速度Nの下限値を上記所定速度N1に設定する、つまりは、その進角制御によって、回転速度Nを増速させる余力を残してモータ20が回転している低負荷領域においてのみ、その進角制御を実行する構成になっている。
具体的には、図5に示すように、スライドドア4の開閉駆動を開始した直後は、その駆動源であるモータ20の負荷が大きい。このため、スライドドア4を停止状態から加速させる加速区間の大部分は、その進角制御をしない非進角区間R0となっている。
また、本実施形態のドアECU25は、利用者の開作動要求を検出することによりスライドドア4を全開位置に移動させ、その閉作動要求を検出することによりスライドドア4を全閉位置に移動させる。更に、ドアECU25は、その駆動中のスライドドア4が全開位置又は全閉位置の近傍に移動することにより当該スライドドア4の移動速度Vdrを減速させる。このため、その開閉駆動の終点位置近傍もまた、その進角制御をしない非進角区間R0となる。その結果、本実施形態のパワースライドドア装置30においては、そのスライドドア4を開閉駆動する際の始点位置近傍の非進角区間R0と終点位置近傍の非進角区間R0との間の区間が、その進角制御が実行される進角区間R1となっている。
また、図6のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU25は、操作入力信号Scrに基づき利用者によるスライドドア4の停止要求を検出すると(ステップ201)、続いて、そのスライドドア4が進角制御の実行を伴う駆動中であるか否か、即ち上記進角区間R1にあるか否かを判定する(ステップ202)。そして、このステップ202における判定結果に基づいて、そのスライドドア4の駆動を停止する際の制御態様を選択する構成になっている。
詳述すると、本実施形態のドアECU25は、スライドドア4の停止要求が検出された場合(ステップ201:YES)には、その駆動源であるモータ20に供給する駆動電力を徐々に低減することにより、スライドドア4の駆動を停止する。具体的には、そのモータ制御のデューティDをゼロまで徐々に低減する(D→0)。そして、その停止要求の検出が進角制御の実行を伴うスライドドア4の駆動中であった場合(ステップ202:YES)には、上記のような駆動電力の低減に加えて、その進角制御の進角値αをゼロまで徐々に低減する構成になっている(進角時駆動停止制御、D→0&α→0、ステップ203)。
尚、本実施形態のドアECU25は、上記ステップ202において、その停止要求の検出が進角制御の実行を行っていない非進角区間R0であった場合(ステップ202:NO)、駆動電力の低減のみを実行する(通常駆動停止制御、D→0、ステップ204)。そして、上記ステップ201において、停止要求を検出しなかった場合(ステップ201:NO)には、上記ステップ202以降の処理を実行しない。
さらに詳述すると、図7に示すように、本実施形態のドアECU25は、進角制御の実行を伴うスライドドア4の駆動中に、このスライドドア4の停止要求が検出された場合、そのデューティDの低減と進角値αの低減を同時に開始する(図7中、時間t1)。更に、ドアECU25は、モータ制御のデューティDがゼロになる前に、その進角制御の進角値αをゼロにする。つまり、本実施形態のドアECU25は、図7中、時間t3においてモータ20に対する駆動電力の供給を停止する前の時間t2において、その進角制御の実行を停止する。そして、パワースライドドア装置30は、これにより、その進角制御の実行を伴うスライドドア4の駆動中に停止要求が検出された場合であっても、このスライドドア4を円滑に停止させることが可能となっている。
尚、本実施形態のドアECU25は、利用者によるスライドドア4の停止要求を検出する際、その停止要求を確定させる検出確定時間T1を有している。即ち、このドアECU25は、入力される操作入力信号Scrがスライドドア4の停止要求を示す「オン」状態となった後、この「オン」状態が、図7中、その時間t0~時間t1に示す上記検出確定時間T1の間、継続している場合に、その利用者による停止要求の検出を確定する。そして、本実施形態のパワースライドドア装置30は、これにより、その利用者による停止要求を正しく検出することで、スライドドア4を円滑に停止させることが可能となっている。
更に、本実施形態のドアECU25は、その利用者による停止要求の検出を確定した後、新たな作動要求の入力を受け付けない入力マスク時間T2を有している。具体的には、本実施形態のパワースライドドア装置30において、この入力マスク時間T2は、そのモータ20に対する駆動電力の低減による駆動停止制御が完了する時間t1~時間t3までの時間よりも長く設定されている。そして、本実施形態のドアECU25は、これにより、その停止要求の変更を禁止することで、より円滑にスライドドア4を停止させることが可能となっている。
また、本実施形態のドアECU25は、上記のように、スライドドア4の駆動を停止した後、このスライドドア4について、その位置保持制御を実行する。具体的には、車両1の走行状態に応じて、モータ20の各相端子を短絡するショートブレーキ制御(回生ブレーキ制御)と、その通電相を固定する所謂相固定通電による電磁ブレーキ制御と、を選択的に実行する。そして、本実施形態のパワースライドドア装置30は、これにより、その全開位置と全閉位置との間の中間位置で停止したスライドドア4が、外部入力により開閉動作しないように構成されている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ドアECU25は、車両1のドア開口部3に設けられた開閉体としてのスライドドア4の作動要求を検出する作動要求検出部60aとしての機能を備える。また、ドアECU25は、検出された作動要求に基づいて、その駆動源となるモータ20を制御することによりスライドドア4の作動を制御する開閉制御部60bとしての機能を備える。更に、ドアECU25は、モータ制御信号Smcの位相を進角させる進角制御を実行する。そして、ドアECU25は、その進角制御の実行を伴うスライドドア4の駆動中に、このスライドドア4の停止要求が検出された場合には、モータ20に供給する駆動電力を低減するとともに進角制御の進角値αを低減することにより、そのスライドドア4の駆動を停止する。
上記構成によれば、進角制御の実行を伴うスライドドア4の駆動中に検出された停止要求に基づいて、そのスライドドア4を円滑に停止させることができる。そして、これにより、質感の低下を招くことなく、進角制御の実行による開閉動作の高速化を図ることができる。
(2)ドアECU25は、モータ制御信号Smcに規定されるデューティDを徐々に低減することにより駆動電力を低減する。そして、そのデューティがゼロになる前、つまりは、モータ20に対する駆動電力の供給を停止する前に、その進角制御の進角値αをゼロにする。
即ち、スライドドア4が停止する際には、その挙動の不安定化が、所謂揺り返しやガタツキとして顕在化しやすい傾向がある。しかしながら、上記構成によれば、スライドドア4の駆動が停止される前に、その進角制御が停止される。そして、これにより挙動の安定化を図ることで、より円滑に、そのスライドドア4を停止させることができる。
(3)ドアECU25は、デューティDの低減と同時に進角値αの低減を開始する。これにより、円滑且つ速やかに、そのスライドドア4を停止させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、車両1のドア開口部3に設けられたスライドドア4を開閉体とするパワースライドドア装置30に具体化した。しかし、これに限らず、その開閉体として車両後部に設けられたバックドアやスイング式のサイドドア等を開閉するものに適用してもよい。更に、例えば、車両の窓ガラスを昇降させるウィンドレギュレータやサンルーフ装置等、ドア以外の開閉体を対象とするものに適用してもよい。但し、スライドドア4は、その進角制御の実行による開閉動作の高速化が利便性の向上に寄与しやすく、また、挙動の不安定化が、そのスライドドア4が停止する際の所謂揺り返しやガタツキとして顕在化しやすいという特徴がある。従って、スライドドア4を開閉体とする車両用開閉制御装置に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。そして、このような車両用開閉制御装置に限らず、その他の用途に使用可能なモータ制御装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、デューティDの低減による駆動電力の低減と同時に進角値αの低減を開始することとした。
しかし、これに限らず、図8に示すように、駆動電力の低減が開始されるタイミング(時間t1)よりも前に(時間t1´)、進角値αの低減を開始する構成としてもよい。
上記構成によれば、速やかに、進角制御の進角値αを低減することができる。そして、これにより挙動の安定化を図ることで、より円滑に、そのスライドドア4を停止させることができる。
・上記実施形態では、デューティDがゼロになる前、つまりは、モータ20に対する駆動電力の供給を停止する前に、その進角制御の進角値αをゼロにすることとしたが、デューティがゼロになるタイミングと同じタイミングで進角制御の進角値αをゼロにする構成であってもよい。そして、駆動電力の供給が停止したタイミング(図7参照、時間t3)において、進角制御の進角値αがゼロではない、即ち、その進角値αを低減した状態で進角制御が実行されている構成や、駆動電力の低減が開始された後に進角値αの低減を開始する構成についてもまた、これを排除しない。
・上記実施形態では、利用者による停止要求の検出について検出確定時間T1及び入力マスク時間T2を設けることとしたが、これらの設定の有無は、任意に変更してもよい。そして、スライドドア4の駆動を停止した後に実行する位置保持制御の態様、及び、その実行の有無についてもまた、任意に変更してもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記作動要求検出部は、前記停止要求の検出を確定させる検出確定時間を有すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。これにより、利用者による停止要求を正しく検出して、円滑にスライドドアを停止させることができる。
(ロ)前記作動要求検出部は、前記停止要求の検出を確定した後、前記作動要求の入力を受け付けない入力マスク時間を有すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。これにより、停止要求の変更を禁止することで、より円滑にスライドドアを停止させることができる。
(ハ)前記開閉制御部は、前記モータ制御信号に規定されるデューティを徐々に低減することにより前記駆動電力を低減するとともに、前記デューティがゼロになる前に、前記進角値をゼロにすること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
(ニ)モータの作動要求を検出する作動要求検出部と、前記作動要求に基づいて前記モータを制御するモータ制御部と、を備え、前記モータ制御部は、モータ制御信号の位相を進角させる進角制御を実行するとともに、前記進角制御の実行を伴う前記モータの駆動中に該モータの停止要求が検出された場合には、前記モータに供給する駆動電力を低減するとともに前記進角制御の進角値を低減することにより、前記モータの駆動を停止するモータ制御装置。
1…車両、2…車体、2s…側面、3…ドア開口部(開口部)、4…スライドドア、20…モータ、21…ドアアクチュエータ、25…ドアECU、30…パワースライドドア装置、31…開閉駆動部、32…パルスセンサ、33…操作入力部、41…制御目標演算部、43…モータ制御信号生成部、45…駆動回路、47…回転角センサ、51…進角制御部、60a…作動要求検出部、60b…開閉制御部、Sp…パルス信号、X…移動位置、Vdr…移動速度、Scr…操作入力信号、Smc…モータ制御信号、ε…制御目標、θ…回転角、α…進角値、R0…非進角区間、R1…進角区間、N…回転速度、N1…所定速度、D…デューティ、t0~t3…時間、T1…検出確定時間、T2…入力マスク時間。

Claims (5)

  1. 車両の開口部に設けられた開閉体の作動要求を検出する作動要求検出部と、
    前記作動要求に基づいて駆動源となるモータを制御することにより前記開閉体の作動を制御する開閉制御部と、を備え、
    前記開閉制御部は、モータ制御信号の位相を進角させる進角制御を実行するとともに、
    前記進角制御の実行を伴う前記開閉体の駆動中に該開閉体の停止要求が検出された場合には、前記モータに供給する駆動電力を低減するとともに前記進角制御の進角値を低減することにより、前記開閉体の駆動を停止する車両用開閉体制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉制御部は、前記モータに対する駆動電力の供給を停止する前に、前記進角値をゼロにすること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉制御部は、前記駆動電力の低減と同時に前記進角値の低減を開始すること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉制御部は、前記駆動電力の低減が開始される前に、前記進角値の低減を開始すること、を特徴とする車両用開閉体制御装置。
  5. 請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体制御装置において、
    前記開閉体は、車両のドア開口部に設けられたスライドドアであること、
    を特徴とする車両用開閉体制御装置。
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