JP3552803B2 - 可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数種類の色を表示できる可逆性感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術、および、発明が解決しようとする課題】
高分子バインダ−中にラクトン環部分をもつ電子供与性呈色性化合物(いわゆるロイコ染料)を分散させた可逆性感熱記録材料が知られている。
【0003】
前記可逆性感熱記録材料は加熱等により高分子バインダ−が軟化し、電子供与性呈色性化合物が電子受容性化合物と接触することにより、ラクトン環部分が開環して発色を示す性質をもつ。また、発色状態で電子受容性化合物との分離もしくは電子供与性化合物との接触が起こると、再びラクトン環部分が閉環して消色する。
【0004】
一般的に、電子受容性化合物を顕色剤、電子供与性化合物を減色剤と称している。このような可逆性感熱記録材料は、例えば、特開平2−188294号や特開平4−247985号等に知られている。
【0005】
可逆性感熱記録材料が発色する色はロイコ染料の分子構造に依存する。しかし、上記可逆性感熱記録材料の表示できる色はロイコ染料の呈する色の有無、すなわち、二色の変化である。
【0006】
ところが、可逆性感熱記録材料は繰返し使用が可能な表示用ラベル、例えば、工程指示ラベル、部品搬送指示ラベル等の表示用ラベルに使用することが期待されているが、行先や使用方法を間違えないように明確にするため、色別して使用することが望まれる。
【0007】
そこで、本発明は複数種類の色を表示できる可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、基材上に、少なくとも、複数の異なる着色部分を有する着色層と、電子供与性呈色性化合物および電子受容性化合物を含有し、熱処理温度条件により発色状態と消色状態とを繰返す記録層とが積層された可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベルであって、 ラベルの周縁部に沿って当該着色層に設けられた複数の色が交互に配列されていることを特徴とする表示用ラベルである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を順を追って説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0010】
本発明の可逆性感熱記録媒体を表示用ラベルに使用した場合の一例の断面図を図1に示す。図2は図1に示した表示用ラベルの表示面を示す。
【0011】
図1に示すように本発明に使用される表示用ラベルは、強度の大きいポリエチレンテレフタレ−トや紙からなる基材1上に、複数の異なる着色部分を有する着色層2、接着層3、ポリエチレンテレフタレ−ト等の基材4、記録層5、接着層6、保護層7が順次積層されている。
【0012】
上記表示用ラベルは、例えば、基材1に着色層2を印刷した印刷シートと、基材4に記録層5、保護層6を形成した記録シートとを接着剤3で貼り合わせることによって、製造することができる。
【0013】
表示用ラベルの表示面は図2に示すように、ラベルの周縁部に沿って、着色層2に設けられた複数の色をあらかじめ配列している。図2においては▲1▼▲2▼▲3▼の3種類の色が交互に配列されている。また、その内側には、表示用ラベルとして必要な情報が記録層5に記載されている。
【0014】
尚、図2は便宜的に▲1▼▲2▼▲3▼の3種類の色が交互に配列された状態を示しているが、後述するように、▲1▼▲2▼▲3▼のうち隠蔽されているものがあっても構わない。
【0015】
記録層5に使用される可逆性感熱記録材料はロイコ染料、顕色剤、減色剤を高分子バインダーに分散させている。
【0016】
本発明で感熱記録材に用いられるロイコ染料としては、ラクトン環を持てば特に限定するものではなく、例えばクリスタルバイオレットラクトンやフルオラン系のロイコ染料、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチルイソペンチルアミノ)フルオラン、3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−メチルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどが挙げられる。
【0017】
顕色剤としては、炭素数12以上のアルキル基をもちヒドロキシ基を1つ以上もつ有機酸が用いられ、有機酸としてはカルボン酸類、フェノール性化合物、芳香族カルボン酸化合物、ナフタレン化合物、スルホン酸化合物が好ましく、例えば、2−ヒドロキシラウリル酸、2−ヒドロキシパルミチン酸、2−ヒドロキシステアリン酸、2−ヒドロキシエイコ酸、ヒドロキシ安息香酸ラウリル、ヒドロキシ安息香酸セチル、ヒドロキシ安息香酸ステアリル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、没食子酸ラウリル、没食子酸セチル、没食子酸ステアリル、没食子酸エイコシル、ヒドロキシナフトエ酸ラウリル、ヒドロキシナフトエ酸セチル、ヒドロキシナフトエ酸ステアリル、ヒドロキシナフトエ酸エイコシル、ジヒドロキシナフトエ酸ラウリル、ジヒドロキシナフトエ酸セチル、ジヒドロキシナフトエ酸ステアリル、ジヒドロキシナフトエ酸エイコシルなどが挙げられる。
【0018】
減色剤としては、アミノ基を1つ以上分子内にもつ化合物、例えばラウリルアミン、セチルアミン、ステアリルアミン、エイコシルアミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、メチルブチルアミン、メチルへキシルアミン、ジドデシルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジベンジルアミン、トリベンジルアミン、ピペラジン、トリフェニルグアニジンなどが挙げられる。
【0019】
高分子バインダーとしては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アルコール共重合体、他の酢酸ビニル化合物、塩化ビニル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン系共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリメタクリレート、またはその共重合体などが挙げられる。
【0020】
また、保護層材料としてはポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアクリレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂などの耐熱性の高い樹脂や紫外線硬化樹脂等が使用される。
【0021】
【実施例】
下記の組成物を、ペイントシェーカーで2時間程度分散を行い塗工液を調整した。
【0022】
塗工液を厚さ50μmの透明ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム4の表面にバーコーターを用いてコーティングし、乾燥して厚さ10μmの記録層5を作製した。記録層5の上に、厚さ2μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを接着層6を介して貼り付けて保護層7とし、記録シ−トを作成した。
【0023】
また、100μmの白色ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム1の表面に、3色▲1▼▲2▼▲3▼の色を矩形状に交互に配色された形で印刷した着色層2を有する印刷シ−トを作成した。
【0024】
上述した、記録シ−トの50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム4と印刷シ−トの記録層2とを接着層3を介して貼合せたのちラベル形状に打ち抜いて、表示用ラベルを作成した。
【0025】
得られた表示用ラベルにサーマルヘッド(0.30mJ/dot)にて必要な文字、数字、バ−コ−ド等を黒色に印字した。同時に、周縁部は1種類の色▲1▼を残して、他の色の箇所を、印字を同様にしてベタで塗り潰した。印字後の表示用ラベルは、周縁部は黒と色▲1▼の交互の配列となり、その内側には必要な情報が印字されている。
【0026】
次に、上記表示用ラベルを90℃の乾燥機で30秒間加熱したところ、画像は印字前の元の状態まで消色していた。このような表示用ラベルに再度、異なる文字等の印字、及び、前回とは異なる色▲2▼以外を塗り潰しを行った。周縁部は黒と色▲2▼の交互の配列となった。このような、印字と消去を50回繰返しても、性能の劣化は見られなかった。
【0027】
上記表示用ラベルは周縁部の配色を黒と色▲1▼、黒と色▲2▼、黒と色▲3▼等変化することができる。そこで、工程指示ラベル、部品搬送指示ラベル等、必要に応じて表示用ラベルの周縁部の配色を変えることにより、ラベルの区別を容易し、行先や使用方法を間違えないように明確にする。
【0028】
本実施例ではロイコ染料を黒色に発色させている。黒色に発色することで、周縁部に設けられた色を配列を効率よく隠蔽しているが、特に、発色を黒に限定する必要はない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の可逆性感熱記録媒体は複数種類の色を表示できるので、用途により色の表示を変えることにより、用途区別を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱記録媒体を表示用ラベルに使用した一例の断面図。
【図2】図2は図1に示した表示用ラベルの表示面を示す。
【符号の説明】
1 基材
2 着色層
3 接着層
4 基材
5 記録層
6 接着層
7 保護層
Claims (1)
- 基材上に、少なくとも、複数の異なる着色部分を有する着色層と、電子供与性呈色性化合物および電子受容性化合物を含有し、熱処理温度条件により発色状態と消色状態とを繰返す記録層とが積層された可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベルであって、 ラベルの周縁部に沿って当該着色層に設けられた複数の色が交互に配列されていることを特徴とする表示用ラベル。
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JP20593295A JP3552803B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベル |
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Publication Number | Publication Date |
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JP20593295A Expired - Fee Related JP3552803B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 可逆性感熱記録媒体からなる表示用ラベル |
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JP4656752B2 (ja) * | 2001-04-23 | 2011-03-23 | 小林クリエイト株式会社 | 情報表示媒体 |
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1995
- 1995-08-11 JP JP20593295A patent/JP3552803B2/ja not_active Expired - Fee Related
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