JP3551530B2 - 風呂自動給湯装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は1缶2回路式熱交換缶体を設備した給湯設備における風呂自動給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来における風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。この図2に沿って従来装置を以下に説明する。
図2において、1缶2回路式熱交換缶体10に対して、浴槽20からの循環往路31と循環復路32とからなる追い焚き循環回路30と、上水道等からの水を加熱して給湯する給湯回路40とが導かれ、1缶2回路式熱交換缶体10の1つの熱交換部15で2つの回路30、40の水が加熱されるようになされている。風呂の追い焚きは、浴槽水が循環ポンプ33によって浴槽20から循環往路31を通って1缶2回路式熱交換缶体10に入り、加熱されて循環復路32を通って浴槽20に戻ることで行われる。また前記給湯回路40による給湯は、上水道等からの水が入水路41を通って1缶2回路式熱交換缶体10に入り、加熱されて出湯路42に出湯されることで行われる。
前記給湯回路40から風呂自動給湯路50が分岐され、三方弁51を介して追い焚き循環回路30の循環往路31に接続されている。三方弁51には該三方弁51をバイパスして循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側から浴槽側への流れを許容する逆止弁付きバイパス51a を付属させている。
風呂追い焚き運転時には、前記三方弁51が浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とを接続するように切り換えられ、これによって浴槽水が1缶2回路式熱交換缶体10の熱交換部15に導かれて加熱される。
また風呂自動給湯運転時には、前記三方弁51が風呂自動給湯路50側と1缶2回路式熱交換缶体10側とを接続するように切り換えられ、これによって風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水の一部は循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通って循環復路32から浴槽20に導入される。また風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水の残りは、前記三方弁51に付属の逆止弁付きバイパス51a を通って循環往路31の浴槽20側にも流れ、浴槽20に導入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の装置においては、風呂自動給湯運転を行う場合、風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水は循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通った後浴槽20に導入されることから、既に給湯回路40で一回加熱された風呂自動給湯温水が1缶2回路式熱交換缶体10を通る際に再度加熱されることになり、その結果、浴槽20への給湯温度が設定温度よりも高くなるという問題があった。
即ち、浴槽20への自動給湯の第1の経路は、三方弁51、1缶2回路式熱交換缶体10、循環復路32、浴槽20の再加熱がなされる経路であり、第2の経路は、三方弁51、逆止弁付きバイパス51a 、循環往路31、浴槽20の非再加熱の経路である。このとき、給湯回路40への入水温度が20℃、風呂自動給湯の設定給湯温度が40℃、入水圧が2Kgf/cm2 とすると、例えばある一定の条件で第1の経路からは再加熱された60℃の温水が4リットル/分で浴槽20に導入され、第2の経路からは40℃の温水が12リットル/分で浴槽に導入されることになり(各経路での流量の差は通水抵抗の差による)、浴槽20に導入される平均温度は、(60×4+40×12)÷16=45と計算され、前記設定給湯温度40℃よりも5℃高くなる。
【0004】
そこで本発明は、上記従来装置における欠点を解消し、風呂自動給湯の際に、浴槽への導入給湯温度が設定給湯温度を大きく越えるのを確実に軽減することができる風呂自動給湯装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の風呂自動給湯装置は、浴槽からの循環往路と浴槽への循環復路とからなる追い焚き循環回路と上水道からの水を加熱して給湯する給湯回路との2つの回路を1つのバーナで兼用して熱交換加熱する1缶2回路式熱交換缶体を設備し、前記給湯回路から分岐される風呂自動給湯路を三方弁を介して前記追い焚き循環回路の循環往路に接続すると共に該三方弁をバイパスして循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側から浴槽側への流れを許容する逆止弁付きバイパスを設け、且つ風呂追い焚き運転時には前記三方弁を循環往路の浴槽側と1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換えると共に風呂自動給湯運転時には前記三方弁を風呂自動給湯路側と前記循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換える制御部を設けた風呂自動給湯装置であって、前記風呂自動給湯路を三方弁の手前の位置で追い焚き循環回路の循環復路にも接続したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の特徴によれば、リモコン等により風呂自動給湯運転が指令されると、制御部によって、風呂自動給湯路と追い焚き循環回路の循環往路との間に介装される三方弁が、風呂自動給湯路側と循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換えられ、浴槽への自動給湯が開始される。三方弁から追い焚き循環回路の循環往路に入った温水は、その一部が循環ポンプによって1缶2回路式熱交換缶体を通って循環復路から浴槽に導入され、残りは前記三方弁に付属の逆止弁付きバイパスを通って循環往路の浴槽側にも流れ、浴槽に導入される。更に風呂自動給湯路の温水は三方弁の手前の位置からも追い焚き循環回路の循環復路に流れ込んで浴槽に導入される。即ち、従来の2経路に加えて三方弁の手前の位置から循環復路に流れ込んで浴槽に導入される1経路が増える。これによって風呂自動給湯の設定給湯温度での給湯量が増加し、1缶2回路式熱交換缶体を通って設定給湯温度を越える温度となる温水の量が減少することになり、浴槽に導入される温水の平均温度が設定給湯温度に近づく。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。
【0008】
図1において、給湯設備は1缶2回路式熱交換缶体10を設備し、該缶体10には浴槽20からの追い焚き循環回路30と、上水道からの水を加熱して供給する給湯回路40とが導入されている。
前記1缶2回路式熱交換缶体10には、バーナ11と、該バーナ11に空気を供給する送風器12、点火器13、石油等の燃料を供給するための2つのポンプPとその間に配置されるインジェクターIJとバイパス弁SV等からなる燃料供給手段14が設けられ、また缶体10内には追い焚き循環回路30を通って導かれた水の加熱と給湯回路40を通って導かれた水の加熱を兼用して行う1つの熱交換部15が設けられている。
前記浴槽20にはその下側部に循環金具21が設けられ、該循環金具21から追い焚き循環回路30が缶体10に延設されている。
【0009】
前記追い焚き循環回路30は、浴槽20から缶体10への循環往路31と缶体10から浴槽20への循環復路32とからなり、循環往路31には三方弁51よりも缶体10側に循環ポンプ33、水流スイッチ34、浴槽温度センサ35が設けられ、三方弁51よりも浴槽20側に浴槽水位センサ36が設けられている。浴槽水位センサ36は浴槽水位に応じて加わる水圧をとらえて水位を検出する。
前記給湯回路40は、入水路41と、出湯路42と、出湯路42から分岐される一般給湯路43と風呂自動給湯路50と、前記入水路41から出湯路42へバイパスするバイパス路45とからなる。バイパス路45にはバイパス流量を調節する流量調節弁45a が設けられている。
前記入水路41には前記バイパス路45の分岐点よりも下流位置に水量センサ41aと、入水温度センサ41b と、水流スイッチ41c とが設けられている。
前記出湯路42には出湯温度センサ42a と、前記バイパス路45の接続点より下流位置に給湯温度センサ42b 、過流出防止器42c とが設けられている。
前記風呂自動給湯路50は、その先端で三方弁51を介して前記追い焚き循環回路30の循環往路31に接続されている。また風呂自動給湯路50は前記三方弁51の手前の位置の接続点Xで前記追い焚き循環回路30の循環復路32にも接続されている。風呂自動給湯路50には水量センサ53と、落とし込み弁54と、落とし込みホッパ55とが設けられている。
前記三方弁51には付属の逆止弁付きバイパス51a が設けられており、この逆止弁付きバイパス51a は、循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側から三方弁51を迂回して循環往路31の浴槽20側への流れのみを許容する構成となされている。
制御部60は、マイコンを内蔵し、装置各部のセンサ類からの情報を受け、またリモコン70からの指令に基づいて、制御プログラムに従って所定の演算、判定を行い、装置各部に所定の動作指令を行う。
制御部60による三方弁51の切り換え制御機構は、風呂追い焚き運転時には三方弁51を循環往路31の浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換えると共に、風呂自動給湯運転時には三方弁51を風呂自動給湯路50側と前記循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換える構成としている。
【0010】
風呂自動給湯運転の動作を説明する。
今、リモコン70等により、風呂自動給湯運転スイッチがオンされると、制御部60は、三方弁51を風呂自動給湯路50側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換え、次に自動給湯路50の落とし込み弁54を開放する。これによって上水道から水が給湯回路40の入水管41に流れて水流スイッチ41c がオンすると、バーナ11が燃焼を開始する。1缶2回路式熱交換缶体10の熱交換部15を通って加熱された温水は、出湯路42から風呂自動給湯路50を通って供給される。風呂自動給湯路50の温水は落とし込みホッパ55を経て、先ず一部が追い焚き循環回路30との接続点Xから循環復路32に流れ込み、浴槽20へ導入される。また残りは三方弁51を経て追い焚き循環回路30の循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側に流れ込み、このうち一部は三方弁51に付属の逆止弁付きバイパス51a を通って循環往路31の浴槽20側に流れ込んで浴槽20に導入され、残りは循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通って再加熱され、循環復路32から浴槽20に導入される。
【0011】
以上のように本発明の場合は、1缶2回路式熱交換缶体10を通らない2経路と1缶2回路式熱交換缶体10を通る1経路の計3経路で風呂自動給湯が行われる。即ち、浴槽20への自動給湯の第1の経路は、温水が風呂自動給湯路50から三方弁51を経ることなくその手前の位置の接続点Xで追い焚き循環回路30の循環復路32に入って浴槽20に導入される非再加熱の経路で、第2の経路は、三方弁51、1缶2回路式熱交換缶体10、循環復路32、浴槽20からなる再加熱がなされる経路であり、第3の経路は、三方弁51、逆止弁付きバイパス51a 、循環往路31、浴槽20からなる非再加熱の経路である。
今、給湯回路40への入水温度が20℃、風呂自動給湯の設定給湯温度が40℃、入水圧が2Kgf/cm2 とすると、例えば既述した従来例と同じ一定の条件で、第1の経路からは40℃の温水が6.9 リットル/分で浴槽20に導入され、第2の再加熱の経路からは64℃の温水が2.2 リットル/分で浴槽20に導入され、第3の経路からは40℃の温水が6.9 リットル/分で浴槽に導入されることになり(各経路での流量の差は通水抵抗の差による。また第2の再加熱の経路では再加熱された温水の温度を60℃とせずに64℃としたのは、流量減少による温度上昇を考慮加味した。)、浴槽20に導入される平均温度は、(40×6.9 ×2+64×2.2 )÷16=43と計算され、前記設定給湯温度40℃よりも3℃高くなる。が、従来装置における45℃に比べて2℃低くなる。勿論、前記第2の経路における温水温度64℃は最大値を想定したものであるので、実際は64℃未満となると考えられるので、前記平均温度も43℃よりももう少し低い温度になる。
【0012】
水量センサ53が所定量の落とし込み水量を検出すると、制御部60は落とし込み弁54を閉止する。これにより水流スイッチ41c がオフすると、バーナ11をオフし、三方弁51を循環往路31の浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換える。これによって風呂自動給湯運転が終了する。
なお、風呂自動給湯路50を通る温水温度は給湯回路40を通って加熱される際に風呂自動給湯の設定給湯温度に調整される。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、特許請求の範囲に記載の風呂自動給湯装置によれば、風呂自動給湯路を三方弁の手前の位置で追い焚き循環回路の循環復路にも接続したので、風呂自動給湯の温水を再加熱することになる1経路に対して風呂自動給湯の温水を非再加熱の状態で浴槽に導入することができる経路を2経路に増やすことができ、よって風呂自動給湯の設定給湯温度での給湯量を増加することができ、また1缶2回路式熱交換缶体を通って設定給湯温度を越える温度となる温水の量を減少することができることになり、その結果、浴槽に導入される温水の平均温度を設定給湯温度に近づけて、浴槽への自動給湯温度を設定給湯温度を大きく越えるのを確実に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。
【図2】従来の風呂自動給湯装置を備えた給湯設置の全体構成図である。
【符号の説明】
10 1缶2回路式熱交換缶体
11 バーナ
15 熱交換部
20 浴槽
30 追い焚き循環回路
31 循環往路
32 循環復路
33 循環ポンプ
40 給湯回路
50 風呂自動給湯路
51 三方弁
60 制御部
【産業上の利用分野】
本発明は1缶2回路式熱交換缶体を設備した給湯設備における風呂自動給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来における風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。この図2に沿って従来装置を以下に説明する。
図2において、1缶2回路式熱交換缶体10に対して、浴槽20からの循環往路31と循環復路32とからなる追い焚き循環回路30と、上水道等からの水を加熱して給湯する給湯回路40とが導かれ、1缶2回路式熱交換缶体10の1つの熱交換部15で2つの回路30、40の水が加熱されるようになされている。風呂の追い焚きは、浴槽水が循環ポンプ33によって浴槽20から循環往路31を通って1缶2回路式熱交換缶体10に入り、加熱されて循環復路32を通って浴槽20に戻ることで行われる。また前記給湯回路40による給湯は、上水道等からの水が入水路41を通って1缶2回路式熱交換缶体10に入り、加熱されて出湯路42に出湯されることで行われる。
前記給湯回路40から風呂自動給湯路50が分岐され、三方弁51を介して追い焚き循環回路30の循環往路31に接続されている。三方弁51には該三方弁51をバイパスして循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側から浴槽側への流れを許容する逆止弁付きバイパス51a を付属させている。
風呂追い焚き運転時には、前記三方弁51が浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とを接続するように切り換えられ、これによって浴槽水が1缶2回路式熱交換缶体10の熱交換部15に導かれて加熱される。
また風呂自動給湯運転時には、前記三方弁51が風呂自動給湯路50側と1缶2回路式熱交換缶体10側とを接続するように切り換えられ、これによって風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水の一部は循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通って循環復路32から浴槽20に導入される。また風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水の残りは、前記三方弁51に付属の逆止弁付きバイパス51a を通って循環往路31の浴槽20側にも流れ、浴槽20に導入される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の装置においては、風呂自動給湯運転を行う場合、風呂自動給湯路50から追い焚き循環回路30の循環往路31に入った温水は循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通った後浴槽20に導入されることから、既に給湯回路40で一回加熱された風呂自動給湯温水が1缶2回路式熱交換缶体10を通る際に再度加熱されることになり、その結果、浴槽20への給湯温度が設定温度よりも高くなるという問題があった。
即ち、浴槽20への自動給湯の第1の経路は、三方弁51、1缶2回路式熱交換缶体10、循環復路32、浴槽20の再加熱がなされる経路であり、第2の経路は、三方弁51、逆止弁付きバイパス51a 、循環往路31、浴槽20の非再加熱の経路である。このとき、給湯回路40への入水温度が20℃、風呂自動給湯の設定給湯温度が40℃、入水圧が2Kgf/cm2 とすると、例えばある一定の条件で第1の経路からは再加熱された60℃の温水が4リットル/分で浴槽20に導入され、第2の経路からは40℃の温水が12リットル/分で浴槽に導入されることになり(各経路での流量の差は通水抵抗の差による)、浴槽20に導入される平均温度は、(60×4+40×12)÷16=45と計算され、前記設定給湯温度40℃よりも5℃高くなる。
【0004】
そこで本発明は、上記従来装置における欠点を解消し、風呂自動給湯の際に、浴槽への導入給湯温度が設定給湯温度を大きく越えるのを確実に軽減することができる風呂自動給湯装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の風呂自動給湯装置は、浴槽からの循環往路と浴槽への循環復路とからなる追い焚き循環回路と上水道からの水を加熱して給湯する給湯回路との2つの回路を1つのバーナで兼用して熱交換加熱する1缶2回路式熱交換缶体を設備し、前記給湯回路から分岐される風呂自動給湯路を三方弁を介して前記追い焚き循環回路の循環往路に接続すると共に該三方弁をバイパスして循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側から浴槽側への流れを許容する逆止弁付きバイパスを設け、且つ風呂追い焚き運転時には前記三方弁を循環往路の浴槽側と1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換えると共に風呂自動給湯運転時には前記三方弁を風呂自動給湯路側と前記循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換える制御部を設けた風呂自動給湯装置であって、前記風呂自動給湯路を三方弁の手前の位置で追い焚き循環回路の循環復路にも接続したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の特徴によれば、リモコン等により風呂自動給湯運転が指令されると、制御部によって、風呂自動給湯路と追い焚き循環回路の循環往路との間に介装される三方弁が、風呂自動給湯路側と循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換えられ、浴槽への自動給湯が開始される。三方弁から追い焚き循環回路の循環往路に入った温水は、その一部が循環ポンプによって1缶2回路式熱交換缶体を通って循環復路から浴槽に導入され、残りは前記三方弁に付属の逆止弁付きバイパスを通って循環往路の浴槽側にも流れ、浴槽に導入される。更に風呂自動給湯路の温水は三方弁の手前の位置からも追い焚き循環回路の循環復路に流れ込んで浴槽に導入される。即ち、従来の2経路に加えて三方弁の手前の位置から循環復路に流れ込んで浴槽に導入される1経路が増える。これによって風呂自動給湯の設定給湯温度での給湯量が増加し、1缶2回路式熱交換缶体を通って設定給湯温度を越える温度となる温水の量が減少することになり、浴槽に導入される温水の平均温度が設定給湯温度に近づく。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。
【0008】
図1において、給湯設備は1缶2回路式熱交換缶体10を設備し、該缶体10には浴槽20からの追い焚き循環回路30と、上水道からの水を加熱して供給する給湯回路40とが導入されている。
前記1缶2回路式熱交換缶体10には、バーナ11と、該バーナ11に空気を供給する送風器12、点火器13、石油等の燃料を供給するための2つのポンプPとその間に配置されるインジェクターIJとバイパス弁SV等からなる燃料供給手段14が設けられ、また缶体10内には追い焚き循環回路30を通って導かれた水の加熱と給湯回路40を通って導かれた水の加熱を兼用して行う1つの熱交換部15が設けられている。
前記浴槽20にはその下側部に循環金具21が設けられ、該循環金具21から追い焚き循環回路30が缶体10に延設されている。
【0009】
前記追い焚き循環回路30は、浴槽20から缶体10への循環往路31と缶体10から浴槽20への循環復路32とからなり、循環往路31には三方弁51よりも缶体10側に循環ポンプ33、水流スイッチ34、浴槽温度センサ35が設けられ、三方弁51よりも浴槽20側に浴槽水位センサ36が設けられている。浴槽水位センサ36は浴槽水位に応じて加わる水圧をとらえて水位を検出する。
前記給湯回路40は、入水路41と、出湯路42と、出湯路42から分岐される一般給湯路43と風呂自動給湯路50と、前記入水路41から出湯路42へバイパスするバイパス路45とからなる。バイパス路45にはバイパス流量を調節する流量調節弁45a が設けられている。
前記入水路41には前記バイパス路45の分岐点よりも下流位置に水量センサ41aと、入水温度センサ41b と、水流スイッチ41c とが設けられている。
前記出湯路42には出湯温度センサ42a と、前記バイパス路45の接続点より下流位置に給湯温度センサ42b 、過流出防止器42c とが設けられている。
前記風呂自動給湯路50は、その先端で三方弁51を介して前記追い焚き循環回路30の循環往路31に接続されている。また風呂自動給湯路50は前記三方弁51の手前の位置の接続点Xで前記追い焚き循環回路30の循環復路32にも接続されている。風呂自動給湯路50には水量センサ53と、落とし込み弁54と、落とし込みホッパ55とが設けられている。
前記三方弁51には付属の逆止弁付きバイパス51a が設けられており、この逆止弁付きバイパス51a は、循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側から三方弁51を迂回して循環往路31の浴槽20側への流れのみを許容する構成となされている。
制御部60は、マイコンを内蔵し、装置各部のセンサ類からの情報を受け、またリモコン70からの指令に基づいて、制御プログラムに従って所定の演算、判定を行い、装置各部に所定の動作指令を行う。
制御部60による三方弁51の切り換え制御機構は、風呂追い焚き運転時には三方弁51を循環往路31の浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換えると共に、風呂自動給湯運転時には三方弁51を風呂自動給湯路50側と前記循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換える構成としている。
【0010】
風呂自動給湯運転の動作を説明する。
今、リモコン70等により、風呂自動給湯運転スイッチがオンされると、制御部60は、三方弁51を風呂自動給湯路50側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換え、次に自動給湯路50の落とし込み弁54を開放する。これによって上水道から水が給湯回路40の入水管41に流れて水流スイッチ41c がオンすると、バーナ11が燃焼を開始する。1缶2回路式熱交換缶体10の熱交換部15を通って加熱された温水は、出湯路42から風呂自動給湯路50を通って供給される。風呂自動給湯路50の温水は落とし込みホッパ55を経て、先ず一部が追い焚き循環回路30との接続点Xから循環復路32に流れ込み、浴槽20へ導入される。また残りは三方弁51を経て追い焚き循環回路30の循環往路31の1缶2回路式熱交換缶体10側に流れ込み、このうち一部は三方弁51に付属の逆止弁付きバイパス51a を通って循環往路31の浴槽20側に流れ込んで浴槽20に導入され、残りは循環ポンプ33によって1缶2回路式熱交換缶体10を通って再加熱され、循環復路32から浴槽20に導入される。
【0011】
以上のように本発明の場合は、1缶2回路式熱交換缶体10を通らない2経路と1缶2回路式熱交換缶体10を通る1経路の計3経路で風呂自動給湯が行われる。即ち、浴槽20への自動給湯の第1の経路は、温水が風呂自動給湯路50から三方弁51を経ることなくその手前の位置の接続点Xで追い焚き循環回路30の循環復路32に入って浴槽20に導入される非再加熱の経路で、第2の経路は、三方弁51、1缶2回路式熱交換缶体10、循環復路32、浴槽20からなる再加熱がなされる経路であり、第3の経路は、三方弁51、逆止弁付きバイパス51a 、循環往路31、浴槽20からなる非再加熱の経路である。
今、給湯回路40への入水温度が20℃、風呂自動給湯の設定給湯温度が40℃、入水圧が2Kgf/cm2 とすると、例えば既述した従来例と同じ一定の条件で、第1の経路からは40℃の温水が6.9 リットル/分で浴槽20に導入され、第2の再加熱の経路からは64℃の温水が2.2 リットル/分で浴槽20に導入され、第3の経路からは40℃の温水が6.9 リットル/分で浴槽に導入されることになり(各経路での流量の差は通水抵抗の差による。また第2の再加熱の経路では再加熱された温水の温度を60℃とせずに64℃としたのは、流量減少による温度上昇を考慮加味した。)、浴槽20に導入される平均温度は、(40×6.9 ×2+64×2.2 )÷16=43と計算され、前記設定給湯温度40℃よりも3℃高くなる。が、従来装置における45℃に比べて2℃低くなる。勿論、前記第2の経路における温水温度64℃は最大値を想定したものであるので、実際は64℃未満となると考えられるので、前記平均温度も43℃よりももう少し低い温度になる。
【0012】
水量センサ53が所定量の落とし込み水量を検出すると、制御部60は落とし込み弁54を閉止する。これにより水流スイッチ41c がオフすると、バーナ11をオフし、三方弁51を循環往路31の浴槽20側と1缶2回路式熱交換缶体10側とが接続するように切り換える。これによって風呂自動給湯運転が終了する。
なお、風呂自動給湯路50を通る温水温度は給湯回路40を通って加熱される際に風呂自動給湯の設定給湯温度に調整される。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、特許請求の範囲に記載の風呂自動給湯装置によれば、風呂自動給湯路を三方弁の手前の位置で追い焚き循環回路の循環復路にも接続したので、風呂自動給湯の温水を再加熱することになる1経路に対して風呂自動給湯の温水を非再加熱の状態で浴槽に導入することができる経路を2経路に増やすことができ、よって風呂自動給湯の設定給湯温度での給湯量を増加することができ、また1缶2回路式熱交換缶体を通って設定給湯温度を越える温度となる温水の量を減少することができることになり、その結果、浴槽に導入される温水の平均温度を設定給湯温度に近づけて、浴槽への自動給湯温度を設定給湯温度を大きく越えるのを確実に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の風呂自動給湯装置を備えた給湯設備の全体構成図である。
【図2】従来の風呂自動給湯装置を備えた給湯設置の全体構成図である。
【符号の説明】
10 1缶2回路式熱交換缶体
11 バーナ
15 熱交換部
20 浴槽
30 追い焚き循環回路
31 循環往路
32 循環復路
33 循環ポンプ
40 給湯回路
50 風呂自動給湯路
51 三方弁
60 制御部
Claims (1)
- 浴槽からの循環往路と浴槽への循環復路とからなる追い焚き循環回路と上水道からの水を加熱して給湯する給湯回路との2つの回路を1つのバーナで兼用して熱交換加熱する1缶2回路式熱交換缶体を設備し、前記給湯回路から分岐される風呂自動給湯路を三方弁を介して前記追い焚き循環回路の循環往路に接続すると共に該三方弁をバイパスして循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側から浴槽側への流れを許容する逆止弁付きバイパスを設け、且つ風呂追い焚き運転時には前記三方弁を循環往路の浴槽側と1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換えると共に風呂自動給湯運転時には前記三方弁を風呂自動給湯路側と前記循環往路の1缶2回路式熱交換缶体側とが接続するように切り換える制御部を設けた風呂自動給湯装置であって、前記風呂自動給湯路を三方弁の手前の位置で追い焚き循環回路の循環復路にも接続したことを特徴とする風呂自動給湯装置。
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Family Applications (1)
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-
1995
- 1995-02-28 JP JP06679795A patent/JP3551530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08233360A (ja) | 1996-09-13 |
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