JP3550483B2 - フランジトリム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等において、フランジ部分に取り付けられるウェザーストリップや目隠し、覆い、あるいは、装飾部品等のフランジトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に例示されているように、車両における従来のフランジトリム1は、その凹部2内で対向するように舌状部3が形成されており、相対的に凹部2内へ挿入されたフランジ部分4の両側面がそれぞれ両側の舌状部3で弾力的に挟み付けられることにより、フランジ部分4にフランジトリム1が取り付けられるようになっているが、舌状部3とフランジ部分4とはほぼ線接触をしているに過ぎないため両者間にすべりが生じやすくて、舌状部3によるフランジ部分4の保持力が比較的小さいので、フランジトリム1がフランジ部分4から外れやすい不具合があった。
【0003】
また、特開平7−315147号公報に記載されたウェザーストリップの取付け構造は、ウェザーストリップ取付凹部の両内壁に係合爪が突設されると共に、ドリップフランジの突縁部が略矢じり状に形成されていて、ウェザーストリップ取付凹部に挿入されたドリップフランジの突縁部が上記係合爪に係合しているが、ドリップフランジの突縁部を略矢じり状に確実に形成させることは実際上難しく、とくに、ほぼ長方形のトランクリッドにおけるコーナー部のようにフランジ部分が長手方向に屈曲している場合には、その先端の略矢じり状がくずれやすく、従って、ウェザーストリップを安定した姿勢で保持することが困難であって、この部分から水洩れが起きやすい等の欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、フランジ部分に取り付けられたフランジトリムが、そのフランジ部分から外れにくくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかるフランジトリムは、フランジ部分を覆う凹部の内壁面から上記フランジ部分の側面に向かって突出する首部と、同首部から上記凹部の断面開口側及びその反対側の両側方へ延びる支持部とをそなえ、上記首部及び上記支持部の全体的断面がT字状となったリップを有し、上記首部の弾力的反力により上記支持部の両側部が上記フランジ部分の側面へ平面的に圧接されるように構成されている。
【0006】
すなわち、フランジ部分が相対的にフランジトリムの凹部内へ挿入されてリップの支持部を押圧したとき、リップの首部が弾力的に屈曲して、支持部の両側部がフランジトリム凹部の断面開口側及びその反対側の両側方でフランジ部分の側面へ平面的に圧接するため、フランジトリムの凹部内からフランジ部分が相対的に抜き出される場合には、リップの首部が上記と逆方向に屈曲することとなって、フランジ部分の側面と平面的に接触している支持部の側部がフランジ部分の側面へくい付くように作用し、支持部がフランジ部分の側面を強力に保持する結果、フランジトリムがフランジ部分から外れることを強く制止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1〜図3において、車両のトランクルーム10を区画する車体11の端縁フランジ部分12に、ゴム状弾性体からなるウェザーストリップ13が取り付けられ、トランクルーム10を覆うトランクリッド14の下面にウェザーストリップ13の上端が接触して、トランクルーム10内を外方からシールしている。
【0008】
ウェザーストリップ13は、その凹部15内にそれぞれ対向するように複数のリップ16が一体成形されており、各リップ16は凹部15の内壁面からフランジ部分12の側面に向かって突出する首部17と、首部17の先端で首部17に交叉して凹部15の断面開口側及びその反対側の両側(図3の上下)へ延びる支持部18とによって断面T字状となっており、各支持部18には、凹部15の開口側における端部に凹部15の内壁面へ向かって屈曲する受入れ部19が形成されている。
【0009】
また、凹部15の開口端に前記従来装置と同様な一対の舌状部20が一体成形されており、凹部15へ相対的に挿入されたフランジ部分12の両側面と各リップ16の支持部18とが首部17の弾力的屈曲により平面的に圧接して、ウェザーストリップ13がフランジ部分12へ弾力的に保持されていると共に、舌状部20の先端によっても弾力的に保持されている。
【0010】
フランジ部分12にウェザーストリップ13を取り付ける場合には、図4(a)に示されているように、フランジ部分12の先端に対してウェザーストリップ13を矢印のように被せていくと、ウェザーストリップ13の凹部15内へ相対的に挿入されたフランジ部分12の先端が先ずリップ支持部18の受入れ部19に当接して、図4(b)のように受入れ部19を弾力的に押し開き、すなわち、リップ16の首部17と支持部18との連結点Aをほぼ中心として支持部18を回転させ、さらにフランジ部分12の先端がそれぞれ対向するリップ16間へ相対的に挿入されることにより、リップ16の首部17がフランジ部分12の挿入方向へ弾力的に倒れ込んで、図3及び図4(c)のようにフランジ部分12の両側面が、その両側面を挟んでそれぞれ対向するリップ16の支持部18により弾力的に挟持されることとなるので、フランジ部分12に対するウェザーストリップ13の取付けは比較的容易に行うことができる。
【0011】
フランジ部分12にウェザーストリップ13が取り付けられた状態において、フランジ部分12からウェザーストリップ13を引き外そうとすると、フランジ部分12の側面と平面的に接触したリップ16の支持部18が、フランジ部分12と共に凹部15の開口側へ向かって相対的に引き戻されようとするが、リップ16の首部17及び支持部18が一体成形されているため、上記のように倒れ込んでいた首部17が凹部15の開口側へ起こされようとし、従って、各リップ16の支持部18は首部17との連結点Aをほぼ中心として図4(c)の矢印のようにフランジ部分12の側面へ向かって回動しようとするので、フランジ部分12の側面と平面的に接触している各支持部18において、首部17に対し凹部15の開口と反対側に位置している部分はフランジ部分12の側面へくい付くように作用する。
【0012】
すなわち、リップ16の支持部18がフランジ部分12を比較的広いその両側面において強力に保持することとなるので、ウェザーストリップ13がフランジ部分12から外れることを強く制止して、ウェザーストリップ13の確実な抜け止めを行うことができる。
【0013】
また、ウェザーストリップ13の各リップ16における支持部18には、凹部15の開口側端部に凹部15の内壁面へ向かって屈曲する受入れ部19が形成されているため、フランジ部分12にウェザーストリップ13を取り付ける場合、ウェザーストリップ13の凹部15内へ相対的に挿入されたフランジ部分12の先端が受入れ部19に当接して、受入れ部19を弾力的に押し開くことができるので、それぞれ対向するリップ16間へフランジ部分12の先端を相対的に容易に挿入させることが可能となり、従って、フランジ部分12に対するウェザーストリップ13の取付け操作が非常に簡単となる。
【0014】
さらに、ウェザーストリップ13はその凹部15内にそれぞれ対向するように複数のリップ16が一体成形されていて、各リップ16の支持部18によりそれぞれフランジ部分12の側面を強力に保持することかできるので、フランジ部分12からウェザーストリップ13が外れることを確実に防止することができる。
【0015】
しかも、ウェザーストリップ13は押出し成形により任意の長さに簡単に製作することができて、コスト的に大層有利であるばかりでなく、フランジ部分12は単なる平板状でよいため、フランジ部分12がトランクルーム10の周囲に沿って角部で長手方向に屈曲していても、フランジ部分12の形状がその部分でとくに変化することはなく、従って、フランジ部分12に取り付けられたウェザーストリップ13の外形がとくに歪むようなことはない長所がある。
【0016】
なお、上記実施形態例では、ウェザーストリップの凹部内にそれぞれ対向する複数の断面T字状リップが一体成形されていると共に、凹部の開口端に一対の舌状部が一体成形されているが、これら舌状部の一方を省略し、あるいは、舌状部自体を省略しても、それぞれ上記実施形態例と同等の作用効果を奏することができ、また、上記各実施形態例においてウェザーストリップの凹部内にそれぞれ一体成形された複数の断面T字状リップがフランジ部分の両側面に対して千鳥状に配置されるようにし、もしくは、フランジ部分の一側面側にのみウェザーストリップの凹部内に断面T字状リップを一体成形して、リップの首部が屈曲することによりリップの支持部がフランジ部分の上記一側面を平面的かつ弾力的に保持するようにしても、それぞれ上記各実施形態例と同様な作用効果を奏することができ、さらに、ウェザーストリップ以外に、フランジ部分に取り付けられる目隠し、覆い、あるいは、装飾部品等の各種フランジトリムに対しても、上記各実施形態例の場合と同様に本発明を実施できるのはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】
本発明にかかるフランジトリムにおいては、フランジ部分が相対的にフランジトリムの凹部内へ挿入されてリップの支持部を押圧したとき、リップの首部が弾力的に屈曲して、支持部の両側部がフランジトリム凹部の断面開口側及びその反対側の両側方でフランジ部分の側面へ平面的に圧接するため、フランジトリムの凹部内からフランジ部分が相対的に抜き出される場合には、フランジ部分の側面と平面的に接触している支持部の側部がフランジ部分の側面へくい付くように作用し、支持部がフランジ部分の側面を強力に保持するため、フランジトリムがフランジ部分から外れることを強く制止することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略斜視図。
【図2】図1のII−II縦断面拡大図。
【図3】上記実施形態例の要部縦断面拡大図。
【図4】上記実施形態例の作用説明図。
【図5】従来装置の縦断面拡大図。
【符号の説明】
10 トランクルーム
12 フランジ部分
13 ウェザーストリップ
15 凹部
16 リップ
17 首部
18 支持部
19 受入れ部
Claims (3)
- フランジ部分を覆う凹部の内壁面から上記フランジ部分の側面に向かって突出する首部と、同首部から上記凹部の断面開口側及びその反対側の両側方へ延びる支持部とをそなえ、上記首部及び上記支持部の全体的断面がT字状となったリップを有し、上記首部の弾力的反力により上記支持部の両側部が上記フランジ部分の側面へ平面的に圧接されるように構成されたフランジトリム。
- 請求項1において、上記凹部の開口側における上記支持部の端部に、上記凹部の内壁面へ向かって屈曲する受入れ部が形成されたフランジトリム。
- 請求項1または請求項2において、上記リップは上記フランジ部分の両側面を挟んでそれぞれ対向し、もしくは、千鳥状に配設されたフランジトリム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25430397A JP3550483B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | フランジトリム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25430397A JP3550483B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | フランジトリム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1178720A JPH1178720A (ja) | 1999-03-23 |
JP3550483B2 true JP3550483B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17263123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25430397A Expired - Lifetime JP3550483B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | フランジトリム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3550483B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP25430397A patent/JP3550483B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1178720A (ja) | 1999-03-23 |
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