JP3549473B2 - 遊技機枠の配線装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機枠の配線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では多数本の配線を束ねた配線押え具を両面粘着テープ又は止ねじで枠体に取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来例では設置高が高く、使用場所が限定を受けることは否めなかった。
【0004】
そこで、本発明は、設置高を低くすることができる遊技機枠の配線装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、額縁状の前枠の裏面側に固定したリアプレートに配線押え具で配線を押える遊技機枠の配線装置において、リアプレートの平坦な上側壁により形成された配線基体には、頭部を有する立設された複数の支持部と、支持部より左右両側に位置する孔により形成された受止部とが設けられ、配線押え具が弾性変形可能な材料で帯状に形成されると共に固定部と係合部とを備え、固定部が配線押え具の帯状の長手方向中間部において一側部より内部にくびれ部を有して窪む切欠により形成され、係合部が配線押え具の帯状の長手方向両端部において下部への湾曲状の突出部と突出部より外側に延びるアーム部とにより形成され、固定部と係合部とが薄肉ヒンジで互いに連結され、薄肉ヒンジが固定部の近傍に設けられ、薄肉ヒンジと係合部との間が平坦な帯状に形成されている一方、配線押え具の固定部が配線基体の支持部の頭部と配線基体との間にリアプレートの裏側より挿入されて、固定部のくびれ部が撓みつつ配線基体の支持部を通過し、配線押え具の長手方向中間部が配線基体に装着され、配線が配線押え具の長手方向両端部と配線基体の上側壁との間に引き通され、配線押え具の長手方向両端部が押し下げられ、配線押え具の係合部が配線基体の受止部に押込まれると、係合部の突出部が弾性変形して配線基体の受止部の内部に入って受止部に係合することによって、配線基体と配線押え具とが配線を押えることを特徴としている。よって、本発明によれば、配線押え具の一側部より内部にくびれ部を有して窪む切欠により形成された固定部が、リアプレートの裏側から、支持部の立設する方向と交差する方向で、支持部の頭部と配線基板との間、に挿入されることによって、配線押え具がリアプレートの平坦な上側壁により形成された配線基体に装着されるので、配線をリアプレートの周囲に引き回した後に、配線押え具を配線基体に取付ければ、配線装置が配線作業の邪魔にならず、配線作業を容易に行うことができるうえ、配線装置で配線を押えた状態において、配線押え具のアーム部を持上げることにより、配線押え具の係合部と配線基体の受止部との係合を容易に解除することができるうえ、薄肉ヒンジが固定部近傍に設けられ、薄肉ヒンジと係合部との間が平坦な帯状に形成されているので、薄肉ヒンジと係合部との間の平坦な帯状の部分を弾性変形しにくく形成しても、薄肉ヒンジで当該平坦な帯状の部分に十分な開度が得られ、配線による平坦な帯状の部分の盛上がりを最も良く抑えることができる。又、本発明にあっては、配線押え具が突出部のアーム部側の外側面に段差状に突出するフック部を備え、突出部が弾性変形して配線基体の受止部の内部に入ることによって、係合部のフック部が受止部を上から下に超えることで、突出部が復元し、フック部が受止部に係合すれば、配線押え具の配線基体への取付姿勢が安定する。又、本発明にあっては、支持部が配線基体より切起こしたフックで形成され、固定部がフックに嵌め込む平坦に形成され、この固定部の両側に位置決定部を突設しても、配線基体における頭部を有する支持部と配線押え具における切欠による固定部との嵌め合いと同様、配線押え具の平坦に形成された固定部を、リアプレートの裏側から、支持部の立設する方向と交差する方向で、フックと配線基板との間、に挿入されすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は本発明の第1実施形態であって、図1は遊技機枠21の配線装置1の外観を分解して示し、図2は配線基体2の支持部3周りを縦方向に切断した断面を示し、図3は配線基体2に配線押え具5を取付けた外観を示し、図4は配線基体2と配線押え具5とで配線を押えた外観を示し、図5は遊技機枠体21の配線装置1周りの背面を示す。図1において配線押え具5と前枠23との縮尺は同じではなく、配線押え具5を前枠23よりも拡大図示している。
【0007】
図1を参照し、遊技機枠の配線装置1について説明する。遊技機枠の配線装置1は配線基体2とこれとの協働で配線を押える配線押え具5とを備え、配線基体2が支持部3と受止部4とを備え、配線押え具5が弾性変形可能な材料で帯状に形成されると共に支持部3に連結される固定部6と受止部4に連結される係合部7とを備える。
【0008】
第1実施形態では、配線基体2はリアプレート25の平坦な上側壁により形成され、支持部3は図2にも示すように配線基体2に上方より締結された段付ねじにより形成され、受止部4は支持部3より左右両側へ所定間隔の位置に設けられた孔により形成される。配線押え具5は合成樹脂により単一体として形成され、固定部6は帯状の長手方向中間部において一側部より内部にくびれ部を有して窪む切欠により形成され、係合部7は帯状の長手方向両端部において下部への湾曲状の突出部8と突出部8より外側に延びるアーム部9と突出部8のアーム部9側の外側面に段差状に突出するフック部10とにより形成される。固定部6を備えた長手方向中間部と係合部7を備えた長手方向両端部とは左右の薄肉ヒンジ11で互いに連結される。薄肉ヒンジ11は固定部6の近傍に設けられ、薄肉ヒンジ11と係合部8との間が平坦な帯状に形成されている。
【0009】
遊技機枠体21はパチンコ店の島に固定される額縁状の外枠22(図5参照)に額縁状の前枠23を枠ヒンジ24で横前側に片開き可能に取付け、前枠23の裏側面にリアプレート25を固定し、リアプレート25の裏側面に上タンク26、下タンク27、中継基板28が装着された合成樹脂よりなる基板ベース29、球払出機構30、リアカバー31、球樋32、発射制御装置33及び球払出制御装置34等を備える。配線基体2は中継基板28の近傍に位置する。
【0010】
第1実施形態の構造によれば、段付ねじよりなる支持部3を配線基体2に締結して立設し、配線押え具5の固定部6を図2に示す支持部3の頭部と配線基体2との間にリアプレート25の裏側より挿入し、配線押え具5の長手方向中間部を図3に示すように配線基体2に装着する。固定部6を支持部3に装着する場合、固定部6を押込むことで固定部6のくびれ部が撓みつつ支持部3を通過し、その後、支持部3が固定部6のくびれ部より奥に配置されるので、装着後に、固定部6が支持部3より自然に抜けることはなく、配線押え具5が支持部3を介して配線基体2に安定装着される。そして、中継基板28に実装されたコネクタ35に接続された配線36を配線押え具5の長手方向両端部と配線基体2の上側壁との間に引き通す。
【0011】
その後、配線押え具5の長手方向両端部を押し下げて、配線押え具5の係合部7を配線基体2の受止部4に押込む。すると、係合部7の突出部8が弾性変形して配線基体2の受止部4の内部に入り、係合部7のフック部10が受止部4の入口を上から下に超えることで、突出部8が復元し、フック部10が受止部4に係合する。これによって、図4に示すように、配線基体2と配線押え具5とが相互作用である協働により配線36を押える。
【0012】
配線押え具5が帯状の基本形を有するので、図4に示すように配線36を押えた遊技機枠21の配線装置1のリアプレート25からの高さつまり設置高を低くすることができる。このように遊技機枠21の配線装置1の設置高が低くなったことで、前枠23を開閉する場合に、配線36及び遊技機枠21の配線装置1が図5に示すようにリアプレート25と外枠22との狭い隙間dを通過する際に外枠22にひっかることは防止できる。
【0013】
図4に示すように配線装置1で配線36を押えた状態において、配線押え具5のアーム部9を持上げることにより、配線押え具5の係合部7と配線基体2の受止部4との係合は解除される。
【0014】
配線36をリアプレート25の周囲に引き回した後に、配線押え具5を配線基体2に取付ければ、配線装置1が配線作業の邪魔にならず、配線作業を容易に行うことができる。
【0015】
6に示すように、支持部3を配線基体2より切起こしたフックで形成し固定部6をフックなる支持部3に嵌め込む平坦に形成しても良い。この図6では配線押え具5の長手方向中間部に位置決決定部37を突設し、配線押え具5を配線基体2に位置決めしつつ取付けるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の配線装置を示す分解斜視図。
【図2】同第1実施形態の支持部を示す縦断面図。
【図3】同第1実施形態の配線基体と配線押え具との組立形態を示す斜視図。
【図4】同第1実施形態の配線を押えた形態を示す斜視図。
【図5】同第1実施形態の遊技機枠体を示す背面図。
【図6】本発明の第2実施形態の支持部を示す斜視図。
【符号の説明】
1 配線装置
2 配線基体
3 支持部
4 受止部
5 配線押え具
6 固定部
7 係合部
36 配線

Claims (3)

  1. 額縁状の前枠の裏面側に固定したリアプレートに配線押え具で配線を押える遊技機枠の配線装置において、リアプレートの平坦な上側壁により形成された配線基体には、頭部を有する立設された複数の支持部と、支持部より左右両側に位置する孔により形成された受止部とが設けられ、配線押え具が弾性変形可能な材料で帯状に形成されると共に固定部と係合部とを備え、固定部が配線押え具の帯状の長手方向中間部において一側部より内部にくびれ部を有して窪む切欠により形成され、係合部が配線押え具の帯状の長手方向両端部において下部への湾曲状の突出部と突出部より外側に延びるアーム部とにより形成され、固定部と係合部とが薄肉ヒンジで互いに連結され、薄肉ヒンジが固定部の近傍に設けられ、薄肉ヒンジと係合部との間が平坦な帯状に形成されている一方、配線押え具の固定部が配線基体の支持部の頭部と配線基体との間にリアプレートの裏側より挿入されて、固定部のくびれ部が撓みつつ配線基体の支持部を通過し、配線押え具の長手方向中間部が配線基体に装着され、配線が配線押え具の長手方向両端部と配線基体の上側壁との間に引き通され、配線押え具の長手方向両端部が押し下げられ、配線押え具の係合部が配線基体の受止部に押込まれると、係合部の突出部が弾性変形して配線基体の受止部の内部に入って受止部に係合することによって、配線基体と配線押え具とが配線を押えることを特徴とする遊技機枠の配線装置。
  2. 配線押え具が突出部のアーム部側の外側面に段差状に突出するフック部を備え、突出部が弾性変形して配線基体の受止部の内部に入ることによって、係合部のフック部が受止部を上から下に超えることで、突出部が復元し、フック部が受止部に係合することを特徴とする請求項1記載の遊技機枠の配線装置。
  3. 支持部が配線基体より切起こしたフックで形成され、固定部がフックに嵌め込む平坦に形成され、この固定部の両側に位置決定部を突設したことを特徴とする請求項1記載の遊技機枠の配線装置。
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