JP3547495B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠を取付け、該遊技盤取付枠に遊技盤を着脱可能に装着するようにしたパチンコ機に関し、さらに詳しくは遊技盤を遊技盤取付枠に仮止めするようにしたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機にあっては、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠を取付け、該遊技盤取付枠に遊技盤を着脱可能に装着するようにしている。また、遊技盤取付枠の一側には入賞球集合部や球タンク,景品球払出装置等の裏部品が配設された機構板が開閉自在に装着されると共に、両側部に複数の遊技盤固定部材が取付けられており、機構板を遊技盤の裏面に密着させた後、遊技盤固定部材により遊技盤を機構板と一体に遊技盤取付枠に押圧固定するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたパチンコ機にあっては、遊技盤の交換時や遊技盤裏面の故障時等に機構板を開成する必要があり、この際に遊技盤が倒れないようにするため遊技盤取付枠に遊技盤固定部材とは別の固定金具を取付け、該固定金具により遊技盤を遊技盤取付枠に固定するようにしていた。
【0004】
このように従来のパチンコ機にあっては、固定金具により遊技盤を遊技盤取付枠に固定し、さらに遊技盤固定部材により遊技盤と機構板とを遊技盤取付枠に押圧固定するようにしているため、遊技盤の取付作業に手間が掛かるものであった。また、遊技盤取付枠に遊技盤固定部材と固定金具の両方を設ける必要があって部品点数が増加しコストが高くなるという問題点があった。さらに、固定金具により遊技盤を遊技盤取付枠に固定するには遊技盤が倒れないように手で支える必要があるため、固定金具の固定操作はどうしても片手で行わなければならず、その作業には困難が伴なうという問題がある。
【0005】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、遊技盤取付枠に対する遊技盤の取付けを容易かつ簡略化して作業能率の向上を図ることができるようなパチンコ機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、前面枠の裏面側に遊技盤取付枠を取付け、該遊技盤取付枠に遊技盤を着脱可能に装着するようにしたパチンコ機において、前記遊技盤取付枠の裏面側の所定個所に遊技盤の裏面に当接して該遊技盤が倒れないように仮止めする係止部を設けるようにしたものである。
【0007】
そして、上記係止部は弾性片で形成することが好ましい。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたパチンコ機は、遊技盤取付枠に設けた係止部により遊技盤を遊技盤取付枠に倒れないように仮止めすることができる。このため、固定金具により遊技盤を遊技盤取付枠に固定しなくても機構板を開成することが可能となる。
【0009】
また、固定金具により遊技盤を遊技盤取付枠に固定する場合でも遊技盤が倒れないように手で支える必要がなくなるため、遊技盤の取付けが容易となる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。図1は本発明の一実施例であるパチンコ機の裏面図、図2は機構板を開成して遊技盤の取付状態を示す斜視図、図3は遊技盤を遊技盤取付枠から取外した状態の斜視図である。図において、1はパチンコ機の前面枠、2は前面枠1の裏面側に取付けられた遊技盤取付枠、3は遊技盤、4は遊技盤3の裏面に装着された機構板である。
【0011】
前記遊技盤取付枠2は、図3に示すように遊技盤3の下端を支持する下部枠部5と、該下部枠部5の両側部より上方に門形状に形成された上部枠部6とが合成樹脂により一体的に形成されている。前記上部枠部6の裏面側には遊技盤3の前面周縁を当接する段部7と該段部7に遊技盤3を位置規制して取付けるための突出部8が設けられている。また、下部枠部5および上部枠部6の裏面側の一側には機構板4の取付金具9,9がそれぞれ取付けられており、機構板4に取付けられた可動金具10,10を連結させることにより該機構板4を開閉自在に取付けている。
【0012】
また、下部枠部5および上部枠部6の裏面側には機構板4を遊技盤3の裏面に密着固定させるための複数の固定部材11が取付けられており、機構板4には該固定部材11のフック部11aが挿入される透孔12が穿設されている。そして、機構板4の裏側に回動自在に枢支された係止レバー13の係止部13aを固定部材11のフック部11aに係合させることにより遊技盤3と機構板4とを遊技盤取付枠2に押圧固定するようにされている。
【0013】
しかして本発明では、上部枠部6の裏面側であり、かつ上部枠部6の上辺6aの中央位置に遊技盤3の裏面に当接して該遊技盤3が倒れないように仮止めする係止部14を設けている。この係止部14は図5および図6に示すように上部枠部6の上辺6a下面より垂直板14aを段部7に対向させるように下方に向けて一体的に突出させたもので、該垂直板14aの両側には補強用のリブ141a,141aが一体に設けられている。
【0014】
一方、図4に示すように前記遊技盤3の裏面の中央上縁部分には垂直板14aを臨ませるための切欠凹部3aが形成されている。この切欠凹部3aは横幅Lが垂直板14aの幅方向の長さと等しく形成されている。また、遊技盤3を段部7に当接させて遊技盤取付枠2に取付けた状態で垂直板14aと合致するようにその形成位置が選ばれ、かつ図6に示すように該垂直板14aが切欠凹部3aの奥部に当接するようにその深さが選ばれる。これにより、垂直板14aに遊技盤3の位置規制の用を兼用させることができる。
【0015】
本発明は上記のような構成からなり、遊技盤3を遊技盤取付枠2に取付けるには、まず遊技盤3を若干前傾させながら該遊技盤3の切欠凹部3aを垂直板14aに下方から臨ませ、しかる後に遊技盤3を遊技盤取付枠2に押し付けて該遊技盤3の前面を遊技盤取付枠2の段部7に当接させる。これにより、遊技盤3が垂直板14aで係止されて遊技盤取付枠2に対して倒れないように仮止めされる。したがって、機構板4を開成しても遊技盤3が倒れるようなことがないため、従来のように固定金具により遊技盤3を遊技盤取付枠2に固定する必要がなくなり部品点数を削減することができる。また、遊技盤3の取付作業を容易かつ簡略化することができる。
【0016】
図7および図8は他の実施例を示すもので、係止部14を弾性片14bにより構成したものである。この弾性片14bは先端を側断面が横V字形となるように折曲して下面をテーパー状の案内面141bとし、両側に切欠溝142b,142bを形成して弾性を付与するようにしたものである。そして、弾性片14bの先端は図8に示すように遊技盤3を遊技盤取付枠2に取付けた状態で遊技盤3の切欠凹部3aの奥部に当接するようにその位置が選ばれる。
【0017】
この実施例の場合、遊技盤3を遊技盤取付枠2に取付けるには遊技盤3の切欠凹部3aの上端を弾性片14bの案内面141bに当てがって該遊技盤3を弾性片14bの弾性力に抗して遊技盤取付枠2に押しつける。そして、弾性片14bの折曲部先端が遊技盤3の上端を通り過ぎて該遊技盤3が遊技盤取付枠2の段部7に当接すると同時に弾性片14bが弾性により復帰し、折曲部先端が切欠凹部3aの奥部に当接する。これにより、遊技盤3が弾性片14bの案内面141bの先端で係止されて遊技盤取付枠2に対して倒れないように仮止めされる。この実施例では遊技盤3を遊技盤取付枠2に当てがって押しつけるだけの簡単な作業で遊技盤3を遊技盤取付枠2に仮止めすることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るパチンコ機は、遊技盤を遊技盤取付枠に装着した状態において、機構板を開成しても遊技盤が倒れないように仮止めするようにしたものであるから、従来のように遊技盤を固定金具により遊技盤取付枠に固定する必要が全くなくなり、部品点数が削減できてコストダウンが可能となる上、遊技盤の取付作業の簡略化に役立つ。
【0019】
また、遊技盤を固定金具により遊技盤取付枠に固定する場合であっても、従来のように遊技盤が倒れないように手で押さえている必要がないため、遊技盤取付枠に対する遊技盤の取付作業が非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機の裏面図である。
【図2】図1のパチンコ機の機構板を開成して遊技盤の仮止め状態を示す斜視図である。
【図3】図2の遊技盤取付枠から遊技盤を取外した状態の斜視図である。
【図4】遊技盤の裏面斜視図である。
【図5】遊技盤取付枠の係止部部分の斜視図である。
【図6】遊技盤の仮止め状態を示す断面図である。
【図7】遊技盤取付枠の係止部部分の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】図7の係止部による遊技盤の仮止め状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 前面枠
2 遊技盤取付枠
3 遊技盤
14(14a,14b) 係止部
Claims (1)
- 前面枠の裏面側に遊技盤取付枠を取付け、該遊技盤取付枠に遊技盤を着脱可能に装着するようにしたパチンコ機において、
前記遊技盤取付枠は、遊技盤の下端を支持する下部枠部と、該下部枠部の両側部より上方に門形状に形成された上部枠部とより形成され、前記上部枠部の裏面側には遊技盤の前面周縁を当接する段部が設けられ、前記段部に対向させるように先端下面をテーパー状の案内面とした弾性片により構成した係止部を設け、一方遊技盤の裏面に前記係止部の幅方向と長さを等しく形成した切欠凹部を設け、前記係止部を前記切欠き凹部に係止して遊技盤が倒れないように仮止めすると共に遊技盤を位置規制するようにしたことを特徴とするパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23428594A JP3547495B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23428594A JP3547495B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | パチンコ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0871231A JPH0871231A (ja) | 1996-03-19 |
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Family
ID=16968589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23428594A Expired - Fee Related JP3547495B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | パチンコ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3547495B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP23428594A patent/JP3547495B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0871231A (ja) | 1996-03-19 |
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