JPS631804B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 電話通信システムでは外線を中央地域に送給す
る。この中央地域ではワイヤを端子ブロツクに集
めて、そこから個々のワイヤがそれぞれのキー・
ユニツトへ行く。支持板上に端子ブロツクとワイ
ヤがガイドするガイド柱を配置しワイヤとブロツ
クを統合配列する。この装置は米国特許第
3573373号に開示されている。その支持板は、取
付者が触れ易い様に多くの場合垂直になつてい
る。この装置での問題点はワイヤやケーブルが多
数ある場合、それらが幾対もの隣接したガイド柱
の間からはずれ出ることである。

この発明は、ガイド柱の開口を有する頭部にス
ナツプ係合させる掛止装置に関する。前記米国特
許第3573373号におけるガイド柱は支持板の裏側
から通すねじを受入れる盲孔が底部にあけられた
丸棒体である。本発明ではこのガイド柱の上端部
のウエーフア状頭部にも孔によつで開口を設け、
好ましくは底部の孔と連通する様に貫通させる。

そして、この発明はガイド柱の丸いウエーフア
状頭部上に片持梁状に取付け、柱に対し回動して
隣接の柱上に横たわらせ、隣接した柱間に通され
たワイヤを保持することができるスナツプ式の係
合掛止装置を提供することを目的とする。

この発明のもう１つの目的は取付と操作がたや
すくでき、経済的に製作できる簡単な部材を提供
することである。

この発明の更にもう１つの目的は、上述した問
題を除去し、取付者の呼び戻しをあまり必要とし
ない装置を提供することで、以下、本発明を添付
図面を参照して説明する。

第１図には、端子ブロツク１２、複数のガイド
柱１４、この発明の掛止装置１６と、これらを支
持している取付板ないし支持板１０が示してあ
る。支持板１０は便宜上水平になつているが、し
かし通常は支持板は垂直になつている。図示のよ
うに、ケーブル・ワイヤ１８は隣接した対の柱１
４，１４間を通つて端子ブロツクへ導かれ、そこ
で端子列２０と接続し、個々のキー・ユニツトへ
接続のため二次ワイヤもまた取付けられる。

ワイヤ束１８の数が多くなると、支持板１０が
通常垂直状態にあるためワイヤ１８はガイド柱の
間からはじけ出ることがある。本発明の掛止装置
はこの課題を克服するためのものである。

電話通信分野でガイド柱はストツク品目であ
り、第３図、第４図では説明の便宜上想像線で表
わしてある。ガイド柱は丸棒状の胴体２２を有
す。この胴体２２の下部は下に向けて径が大きく
なつた円錐台形の基部２４になつており、又、上
端からこの基部２４に向つて幾らか径が小さくな
つている。そして、基部２４には、支持板１０上
に柱を取付けるためのねじなど締付具を受入れる
孔２６が下面中心に設けられている。又、上端部
はウエーフア状ないし鍔状の径が大きい円形の扁
平な頭部２８を備え、頭部２８の上面中心には開
口３０がある。リード線ないしケーブルを支持板
１０と整合させるには、第１図の左端部に示すよ
うに、柱１４を隣接して対に配置する。尚、孔２
６と開口３０は図示の如く胴体２２内を貫通する
貫通孔３２で連通させてもよい。

この発明の掛止装置１６は、第２〜５図に示し
たように、好ましくは上面に複数の補強リブ４２
を有し、下面４４は平らな片４０を含む。下面４
４には片４０の一端から少し離れて、頭部２８の
開口３０に対し掛止装置１４を位置定めするため
の装置４６が下向きに突出する。この実施例で
は、位置決め装置４６は閉鎖したループであつ
て、ループを弾性にするために切欠溝４８が設け
られている。ループ４６の両側辺間の寸法は開孔
３０の直径よりやや大きいためループ４６は開口
３０の側壁に弾力的に係合し、片４０は頭部２８
に対して旋回できる。下面４４からループ４６を
真中にしてこれを挾んで１対のアーム要素５０，
５２が頭部２８の直径と略々等距離離れて下向き
に突出している。この要素５０は下面４４から頭
部２８の厚さとほぼ等距離離れた切欠み肩部５４
を対向面に有し、半剛性である。要素５２も同様
に対向面に切込み肩部５６を有するが、弾性であ
り、その肩部５６の下はテーパ部５８になつてい
て、頭部２８と係合するカム面を形成する。

掛止装置１４は第５Ａ，５Ｂ，５Ｃ図に示す様
にしてガイド柱に取付ける。第５Ａ図では半剛性
アーム要素５０の肩部５４を頭部２８の一縁に引
懸け、次に掛止装置１６を第５Ｂ図の矢印方向に
下向きに回動させる。これによつて弾性のループ
要素４６は開口３０に切欠溝４８によつて楕円形
に圧縮変形しながら突入し、弾性の要素５２は頭
部２８の縁に、要素５０とは反対側からかぶさつ
て、第５Ｂ図に示すように着座する。このため、
この掛止装置はガイド柱の頭部から偶然にはずれ
るのが防止され、しかも第４図の如く開口３０を
中心に旋回できる。従つてワイヤ束１８を隣接す
るガイド柱の間に通して保持でき、又、掛止装置
１６の片４０を第４図の矢印とは反対方向に旋回
させるだけでワイヤ束を簡単にはずすことができ
る。

この発明の掛止装置は射出成形によつて通常の
熱可塑性合成樹脂から製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の掛止装置の一実施例の使用
状態を示す斜視図、第２図は同上の掛止装置の側
面図、第３図はガイド柱に取付けた状態の斜下か
ら見た斜視図、第４図は同じく斜上から見た斜視
図、第５Ａ図、第５Ｂ図、第５Ｃ図はガイド柱に
対する取付順序の説明図で、図中、１０は支持
板、１４はガイド柱、１６は掛止装置、１８はケ
ーブルないしワイヤ、２２は胴体、２８は頭部、
３０は開口、４０は細長い片要素、４６は位置決
め装置を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一端で支持板に取付けられ、他端には、上面
   に開口を有するフランジ形の拡大頭部がある細長
   い胴体を有するワイヤーガイド柱に使用する掛止
   装置であつて、上記頭部上に取付けるための細長
   い片要素を含み、細長片要素は頭部上面の開口に
   対し位置決めするための装置と、頭部の縁にかみ
   合うための装置とを含み、頭部に対し回動でき、
   かつ隣接した柱の頭部上に横たわつて、柱間に導
   かれたワイヤを捕捉するようになつているワイ
   ヤ・ガイド柱の掛止装置。 ２ 細長片要素は平らである特許請求の範囲１の
   掛止装置。 ３ 位置決め装置は片要素の一端から少し離れて
   設けられている特許請求の範囲２の掛止装置。 ４ 位置決め装置は片要素と一体的で、頭部の開
   口と摩擦係合するようになつている弾性部材であ
   る特許請求の範囲３の掛止装置。 ５ 弾性部材は当初は頭部上面の開口より大きな
   直径を有し、開口中に押込まれると概ねだ円形に
   撓む閉鎖ループである特許請求の範囲４の掛止装
   置。 ６ 係合装置は位置決め装置から離れて頭部の外
   側縁にかみ合うようになつている少くとも１つの
   弾性肩部付アームを含む特許請求の範囲３の掛止
   装置。 ７ 係合装置は位置決め装置を挾んで頭部の直径
   とほぼ等距離離れて設けられた相対向する２つの
   弾性肩部付アームを含む特許請求の範囲６の掛止
   装置。 ８ 係合装置と位置決め装置が片要素の一端に隣
   接して位置し、片要素は頭部から片持梁状に突出
   する様になつている特許請求の範囲７の掛止装
   置。 ９ 支持装置上に離して取付けられた複数のガイ
   ド柱を含み、各柱は一端を支持装置に固定された
   細長い胴体と、胴体の上端部に設けられた円形の
   頭部と、頭部と胴部を貫通する貫通孔を含む回路
   ワイヤを通信端子ブロツクへ導くためのガイド柱
   の掛止装置であつて、掛止装置は円形頭部上に着
   座させられて頭部から外へ片持梁状に延びた細長
   い概ね平らな片要素と、貫通孔の頭部上面に開口
   した開口に摩擦係合して片要素を旋回させ、隣接
   した柱上に横たわらせるための回転軸として役立
   ち、柱間に導かれたワイヤを捕捉するための弾性
   位置決め装置と、頭部の外側縁を掴んで平らな片
   要素が頭部から不意にはずれるのを防止する少く
   とも１つの弾性係合装置を含んでいる掛止装置と
   ガイド柱。 １０ 位置決め装置は貫通孔に摩擦係合するよう
   になつている弾性部材と、位置決め装置を挾んで
   頭部の直径とほぼ等距離離れている１対の弾性肩
   部付アームとを含み、前記係合装置および位置決
   め装置は細長い片要素の一端に隣接して位置して
   いる特許請求の範囲９の装置。