JP2002280767A - プリント基板の固定具 - Google Patents
プリント基板の固定具Info
- Publication number
- JP2002280767A JP2002280767A JP2002040538A JP2002040538A JP2002280767A JP 2002280767 A JP2002280767 A JP 2002280767A JP 2002040538 A JP2002040538 A JP 2002040538A JP 2002040538 A JP2002040538 A JP 2002040538A JP 2002280767 A JP2002280767 A JP 2002280767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printed circuit
- holding
- circuit board
- locking
- spring piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決課題】 シャーシーに対して起立状に取付けられ
るプリント基板の固定具を簡潔にして製造性を高めると
共に、取扱い作業を容易にしたプリント基板の固定具を
提供する。 【解決手段】 下面に係止手段を備える基台2から一対
の保持枠5,6を対立状に立設しプリント基板Bを受け
入れ保持する保持部4を形成し、前記一方の保持枠5の
外側面から肉薄のヒンジ部9を介して該外側面に沿って
上向き方向に揺動腕8を延設し、この揺動腕8の上部か
ら前記他方の保持枠6に向けて直角状にV字形に屈曲成
形してなる係止バネ片10を延設し、該係止バネ片の自
由揺動片10aの外側面に係止爪11を設けて前記プリ
ント基板の縁に係脱自由に掛け止めるようにする。
るプリント基板の固定具を簡潔にして製造性を高めると
共に、取扱い作業を容易にしたプリント基板の固定具を
提供する。 【解決手段】 下面に係止手段を備える基台2から一対
の保持枠5,6を対立状に立設しプリント基板Bを受け
入れ保持する保持部4を形成し、前記一方の保持枠5の
外側面から肉薄のヒンジ部9を介して該外側面に沿って
上向き方向に揺動腕8を延設し、この揺動腕8の上部か
ら前記他方の保持枠6に向けて直角状にV字形に屈曲成
形してなる係止バネ片10を延設し、該係止バネ片の自
由揺動片10aの外側面に係止爪11を設けて前記プリ
ント基板の縁に係脱自由に掛け止めるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
電気機器の内部に装備されるプリント基板を固定するた
めの固定具に関する。
電気機器の内部に装備されるプリント基板を固定するた
めの固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機等の電気機器には各
種のプリント基板が組込まれるが、基板の種類によって
は機器の機能を高めるために、或いは変更するために組
込んだ基板を交換したり、増加する場合がある。このた
めこの種プリント基板においては機器に対して組付けが
簡単であると共に、取外しが容易に行える固定具が求め
られる。本出願人は、この様な要請に基づき先に実願平
2ー126562号を以てプリント基板の着脱操作が容
易に行える固定具を提案した。
種のプリント基板が組込まれるが、基板の種類によって
は機器の機能を高めるために、或いは変更するために組
込んだ基板を交換したり、増加する場合がある。このた
めこの種プリント基板においては機器に対して組付けが
簡単であると共に、取外しが容易に行える固定具が求め
られる。本出願人は、この様な要請に基づき先に実願平
2ー126562号を以てプリント基板の着脱操作が容
易に行える固定具を提案した。
【0003】この既提案に係る固定具、特にその第3,
第4の実施例に示す固定具は柱状主体に設ける装着溝部
に、つまり保持部にプリント基板の側縁部を差し入れた
のち、上記主体に軸を介して揺動自由に枢着する係止腕
の自由端に備えるV字状の係止爪を上記プリント基板に
設ける切欠き係合部に係入し前記装着溝部からプリント
基板の抜け出しを阻止することにより固定できるように
してあり、また上記係止爪を切欠き係合部から外すこと
によって上記係合を解除し、取り外せるようにしてあ
る。
第4の実施例に示す固定具は柱状主体に設ける装着溝部
に、つまり保持部にプリント基板の側縁部を差し入れた
のち、上記主体に軸を介して揺動自由に枢着する係止腕
の自由端に備えるV字状の係止爪を上記プリント基板に
設ける切欠き係合部に係入し前記装着溝部からプリント
基板の抜け出しを阻止することにより固定できるように
してあり、また上記係止爪を切欠き係合部から外すこと
によって上記係合を解除し、取り外せるようにしてあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】この様に上記固定具
は係止腕に備える係止爪をプリント基板の切欠き係合部
に掛け止め、或いはこれを外すことによって簡単にプリ
ント基板の着脱ができるものとなっており、更にこの着
脱操作を片手で行うことができるようになっておりそれ
までの同種固定具にはなかった優れた利点がある。しか
し、この固定具の難点はヒンジ部を形成する軸を介して
揺動自由に枢着する係止腕を主体と別体に形成するこ
と、そしてこれを一つに組立なければならないことにあ
り、このため必然的にコスト高になることであった。本
発明は、この点に鑑み特に一体成形化を図って部品成形
後の組立工程を省略し生産性の向上を図ると共に、一体
化に伴わせて製品の堅牢化を図った改善された固定具を
提供しようとするものである。また、本発明は従来主体
の装着溝部に保持されたプリント基板を保持するため、
この基板を止め付ける係止爪を直接基板に掛け止めるこ
となく止め付け固定できるようにしたプリント基板の固
定具を提供しようとするものである。
は係止腕に備える係止爪をプリント基板の切欠き係合部
に掛け止め、或いはこれを外すことによって簡単にプリ
ント基板の着脱ができるものとなっており、更にこの着
脱操作を片手で行うことができるようになっておりそれ
までの同種固定具にはなかった優れた利点がある。しか
し、この固定具の難点はヒンジ部を形成する軸を介して
揺動自由に枢着する係止腕を主体と別体に形成するこ
と、そしてこれを一つに組立なければならないことにあ
り、このため必然的にコスト高になることであった。本
発明は、この点に鑑み特に一体成形化を図って部品成形
後の組立工程を省略し生産性の向上を図ると共に、一体
化に伴わせて製品の堅牢化を図った改善された固定具を
提供しようとするものである。また、本発明は従来主体
の装着溝部に保持されたプリント基板を保持するため、
この基板を止め付ける係止爪を直接基板に掛け止めるこ
となく止め付け固定できるようにしたプリント基板の固
定具を提供しようとするものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明は上述目
的を達成するため、プリント基板の縁部を受け入れる溝
形をなす保持部を形成する保持枠と、プリント基板に設
ける切欠き係合部に掛け止める係止バネ片を備える揺動
腕とを一体に成形し、この揺動腕の基端部に肉薄のヒン
ジ部を設けて該揺動腕を揺動自由にして前記係止バネ片
を前記切欠き係合部に係脱自由に掛け止められるように
したことにある。
的を達成するため、プリント基板の縁部を受け入れる溝
形をなす保持部を形成する保持枠と、プリント基板に設
ける切欠き係合部に掛け止める係止バネ片を備える揺動
腕とを一体に成形し、この揺動腕の基端部に肉薄のヒン
ジ部を設けて該揺動腕を揺動自由にして前記係止バネ片
を前記切欠き係合部に係脱自由に掛け止められるように
したことにある。
【0006】更に本発明の固定具を詳述すれば、その特
徴とするところは下面に係止手段を備える基台から一対
の保持枠を対立状に立設しプリント基板を受け入れる保
持部を形成すると共に、一方の保持枠の外側面から肉薄
のヒンジ部を介して上向きに揺動腕を延設し、この揺動
腕の上部から他方の保持枠に向けて直角状に突き出すV
字形に屈曲成形してなる係止バネ片を延設し、該係止バ
ネ片の自由揺動片の外側面に係止爪を設けてなることを
特徴としたプリント基板の固定具を提供することにあ
る。
徴とするところは下面に係止手段を備える基台から一対
の保持枠を対立状に立設しプリント基板を受け入れる保
持部を形成すると共に、一方の保持枠の外側面から肉薄
のヒンジ部を介して上向きに揺動腕を延設し、この揺動
腕の上部から他方の保持枠に向けて直角状に突き出すV
字形に屈曲成形してなる係止バネ片を延設し、該係止バ
ネ片の自由揺動片の外側面に係止爪を設けてなることを
特徴としたプリント基板の固定具を提供することにあ
る。
【0007】また、本発明は前記揺動腕につき常態にお
いて上部から延設する係止バネ片を保持部の上方から一
方の保持枠側に後退した位置に支持し、プリント基板の
嵌合時にこの係止バネ片が邪魔にならないようにしたこ
とを特徴とするプリント基板の固定具を提供することに
ある。
いて上部から延設する係止バネ片を保持部の上方から一
方の保持枠側に後退した位置に支持し、プリント基板の
嵌合時にこの係止バネ片が邪魔にならないようにしたこ
とを特徴とするプリント基板の固定具を提供することに
ある。
【0008】そして更に本発明は前記揺動腕並びに該揺
動腕の上部から延設される係止バネ片につき所要幅員を
有する板状に形成する一方、揺動腕は保持枠との接続基
端部を横断方向に肉薄にしてヒンジ部を形成することを
特徴としたプリント基板の固定具を提供することにあ
る。
動腕の上部から延設される係止バネ片につき所要幅員を
有する板状に形成する一方、揺動腕は保持枠との接続基
端部を横断方向に肉薄にしてヒンジ部を形成することを
特徴としたプリント基板の固定具を提供することにあ
る。
【0009】また更に本発明は、前記プリント基板の保
持部を形成する一方の保持枠はその先端部を他方の保持
枠より高くした延長部を設けて該延長部に係止バネ片を
受け入れ自由揺動片の係止爪を係合する係止窓を設けて
なることを特徴としたプリント基板の固定具を提供する
ことにある。
持部を形成する一方の保持枠はその先端部を他方の保持
枠より高くした延長部を設けて該延長部に係止バネ片を
受け入れ自由揺動片の係止爪を係合する係止窓を設けて
なることを特徴としたプリント基板の固定具を提供する
ことにある。
【0010】
【作 用】本発明によれば上記構成から明らかなよう
にプリント基板を受け入れる保持部を備える保持枠と、
受け入れた基板を係止する揺動腕とを肉薄のヒンジ部を
介して一体とすることから全体を同時成形することがで
き、部品点数を削減することができると共にその組立を
省略することができる。また、本発明固定具は保持部を
形成する対をなす保持枠の一方に延長部を設け、この延
長部に係止窓を設けて揺動腕の係止バネ片を直接係合さ
せることからプリント基板の切欠き係合部に直接係止爪
の掛け止めの負担をかけることがなくなる。更に、本発
明固定具は揺動腕が肉薄のヒンジ部を介して保持枠に接
続し、切欠き係合部に係止バネ片を掛け止めるとき、こ
のヒンジ部を撓めて係合させることから復元力が生じた
常態で上記係止バネ片を掛け止めることとなり、従って
安定した係合状態が得られることになる。次に、この発
明を図示する実施例について具体的に説明し、その特徴
とするところを明らかにする。
にプリント基板を受け入れる保持部を備える保持枠と、
受け入れた基板を係止する揺動腕とを肉薄のヒンジ部を
介して一体とすることから全体を同時成形することがで
き、部品点数を削減することができると共にその組立を
省略することができる。また、本発明固定具は保持部を
形成する対をなす保持枠の一方に延長部を設け、この延
長部に係止窓を設けて揺動腕の係止バネ片を直接係合さ
せることからプリント基板の切欠き係合部に直接係止爪
の掛け止めの負担をかけることがなくなる。更に、本発
明固定具は揺動腕が肉薄のヒンジ部を介して保持枠に接
続し、切欠き係合部に係止バネ片を掛け止めるとき、こ
のヒンジ部を撓めて係合させることから復元力が生じた
常態で上記係止バネ片を掛け止めることとなり、従って
安定した係合状態が得られることになる。次に、この発
明を図示する実施例について具体的に説明し、その特徴
とするところを明らかにする。
【0011】
【実施例1】図1から図5は本発明に係る固定具の第1
の実施例を示したものである。図1は使用前における固
定具の斜視図、図2は固定具の正面図、図3は同じく平
面図、図4はプリント基板を固定した使用状態の斜視
図、図5は一部を断面とした使用状態の正面図であり、
符号の1は固定具を、Aはテレビジョン受像機等の電気
機器のシャーシを、またBはこのシャーシに組付けられ
るプリント基板を示す。
の実施例を示したものである。図1は使用前における固
定具の斜視図、図2は固定具の正面図、図3は同じく平
面図、図4はプリント基板を固定した使用状態の斜視
図、図5は一部を断面とした使用状態の正面図であり、
符号の1は固定具を、Aはテレビジョン受像機等の電気
機器のシャーシを、またBはこのシャーシに組付けられ
るプリント基板を示す。
【0012】固定具1は熱可塑性の合成樹脂、例えばナ
イロン樹脂等適度の剛性と弾性を有した樹脂素材を以て
成形される。ここでは肉厚の板状に形成した基台2の下
面に錨形をなす係止手段3を備え、上面にはプリント基
板Bを受け入れる保持部4を形成する一対の保持枠5,
6を立設してなる。
イロン樹脂等適度の剛性と弾性を有した樹脂素材を以て
成形される。ここでは肉厚の板状に形成した基台2の下
面に錨形をなす係止手段3を備え、上面にはプリント基
板Bを受け入れる保持部4を形成する一対の保持枠5,
6を立設してなる。
【0013】係止手段3は基台2の下面から垂設する支
持板3aの先端から対称に一対の係止片3b,3bを鉤
形に延設して錨形に形成してあり、シャーシAに開設す
る矩形の取付孔aに突き通すことによって係止され、基
台2をシャーシ上面に固定できるようにしてある。
持板3aの先端から対称に一対の係止片3b,3bを鉤
形に延設して錨形に形成してあり、シャーシAに開設す
る矩形の取付孔aに突き通すことによって係止され、基
台2をシャーシ上面に固定できるようにしてある。
【0014】一方、上記基台の上面から立設する対をな
す保持枠5,6は両者間にプリント基板Bの板厚を受け
入れるに充分な間隔をおいて立設し、両者間に保持部4
を形成する。上記保持部4は保持枠5,6の一側縁間を
塞いで横断面コ字形に形成してあり、上方の開放部から
一側縁の開放部4aを案内にプリント基板Bの側縁部を
受け入れ挟むように保持できるようにしてある。
す保持枠5,6は両者間にプリント基板Bの板厚を受け
入れるに充分な間隔をおいて立設し、両者間に保持部4
を形成する。上記保持部4は保持枠5,6の一側縁間を
塞いで横断面コ字形に形成してあり、上方の開放部から
一側縁の開放部4aを案内にプリント基板Bの側縁部を
受け入れ挟むように保持できるようにしてある。
【0015】上記2つの保持枠5,6のうち、一方の保
持枠6の一側縁に沿った外側面には基台2の上面に亘っ
て補強用のリブ7が設けてあり、他方の保持枠5の外側
面には揺動腕8が延設してある。揺動腕8は前記保持部
4に受け入れたプリント基板Bの抜け出しを拘束する保
持手段であり、板状をなす保持枠5の外側面の高さの途
中からやゝ外方に突き出し加減にして斜め上方に延び出
すように設けてある。
持枠6の一側縁に沿った外側面には基台2の上面に亘っ
て補強用のリブ7が設けてあり、他方の保持枠5の外側
面には揺動腕8が延設してある。揺動腕8は前記保持部
4に受け入れたプリント基板Bの抜け出しを拘束する保
持手段であり、板状をなす保持枠5の外側面の高さの途
中からやゝ外方に突き出し加減にして斜め上方に延び出
すように設けてある。
【0016】この揺動腕8は、ここでは帯板状に形成
し、その基端部に近い部分を横方向に溝状に切除してヒ
ンジ部9を形成し、このヒンジ部9を支店に自由に撓め
られるようにしてある。そして、保持枠5の上端に達す
る揺動自由端には保持枠に向けて直角状に突き出す如く
略V字形をなす係止バネ片10を一体に備え、更にこの
係止バネ片の自由揺動片10aの外側面に係止爪11を
備えている。
し、その基端部に近い部分を横方向に溝状に切除してヒ
ンジ部9を形成し、このヒンジ部9を支店に自由に撓め
られるようにしてある。そして、保持枠5の上端に達す
る揺動自由端には保持枠に向けて直角状に突き出す如く
略V字形をなす係止バネ片10を一体に備え、更にこの
係止バネ片の自由揺動片10aの外側面に係止爪11を
備えている。
【0017】係止バネ片10はヒンジ部9を支店に揺動
腕8を保持枠5に添わせる如く撓ませたとき、その先端
部が他方の保持枠6の上端を越えてその側方に突き出す
長さに形成してあり、また同様に自由揺動片10aに設
けられる係止爪11も保持枠6の上端を越えられるよう
にしてある。この自由揺動片10aは係止バネ片10の
先端部、つまりV字形の折り返し部分を支点にして弾性
揺動できるようにしてあり、その自由端には係止爪11
の係合を外す解除片12が設けてある。
腕8を保持枠5に添わせる如く撓ませたとき、その先端
部が他方の保持枠6の上端を越えてその側方に突き出す
長さに形成してあり、また同様に自由揺動片10aに設
けられる係止爪11も保持枠6の上端を越えられるよう
にしてある。この自由揺動片10aは係止バネ片10の
先端部、つまりV字形の折り返し部分を支点にして弾性
揺動できるようにしてあり、その自由端には係止爪11
の係合を外す解除片12が設けてある。
【0018】上記構成に係る固定具は一枚のプリント基
板Bを止め付けるため一対用意される。その夫々は図1
に示すようにシャーシAに穿つ矩形の取付孔aに係止手
段3を突き入れることによって取付けられる。2つの固
定具は当然のことながら保持部4の開口部4aを向い合
せにすると共に、基板Bの両側縁部を受け入れるため、
基板の幅員に合わせた間隔を以て立ち上がり状に装着さ
れることになる。尚、上記両固定具の向きを特定するた
め実施例では矩形の取付孔aには対向する2辺に小切欠
き部を向い合せに設けて挿入される係止手段の支持板3
aの両縁部を受け入れられるようにして挿入方向が特定
できるようにしてある。
板Bを止め付けるため一対用意される。その夫々は図1
に示すようにシャーシAに穿つ矩形の取付孔aに係止手
段3を突き入れることによって取付けられる。2つの固
定具は当然のことながら保持部4の開口部4aを向い合
せにすると共に、基板Bの両側縁部を受け入れるため、
基板の幅員に合わせた間隔を以て立ち上がり状に装着さ
れることになる。尚、上記両固定具の向きを特定するた
め実施例では矩形の取付孔aには対向する2辺に小切欠
き部を向い合せに設けて挿入される係止手段の支持板3
aの両縁部を受け入れられるようにして挿入方向が特定
できるようにしてある。
【0019】この様にしてシャーシに本発明固定具を装
着したのち、保持部4の上方からプリント基Aを立ち上
げた状態で臨ませ、その縁部を嵌め入れる。そして下縁
が基台2上面に当接したところでヒンジ部9を支点に揺
動腕8を撓め、係止バネ片10をプリント基板の縁部に
切欠き形成する係合部bに突き入れて係止爪11を係合
部の縁に掛け止め取付けを行うことになる。
着したのち、保持部4の上方からプリント基Aを立ち上
げた状態で臨ませ、その縁部を嵌め入れる。そして下縁
が基台2上面に当接したところでヒンジ部9を支点に揺
動腕8を撓め、係止バネ片10をプリント基板の縁部に
切欠き形成する係合部bに突き入れて係止爪11を係合
部の縁に掛け止め取付けを行うことになる。
【0020】尚、図示するように揺動腕8は常態にある
とき、垂直に起立する保持枠5に対して斜め上方に向け
て延び出し、上端部から直角状に延設する係止バネ片1
0が保持部4の直上から後退した位置にあるようにして
前記プリント基板Bの嵌め込み時にこの係止バネ片10
が差し込みの妨げとならないようにしてある。そして同
時に係止バネ片10はその先端を略保持枠5の上端に臨
ませて保持部4に基板Bが嵌め付けられたとき、これに
設ける係合部bの近接位置に臨むようにしてある。
とき、垂直に起立する保持枠5に対して斜め上方に向け
て延び出し、上端部から直角状に延設する係止バネ片1
0が保持部4の直上から後退した位置にあるようにして
前記プリント基板Bの嵌め込み時にこの係止バネ片10
が差し込みの妨げとならないようにしてある。そして同
時に係止バネ片10はその先端を略保持枠5の上端に臨
ませて保持部4に基板Bが嵌め付けられたとき、これに
設ける係合部bの近接位置に臨むようにしてある。
【0021】このため前述の様に固定具にプリント基板
Bを装着する際には保持部4の上方にプリント基板を支
えてそのまゝ落し込むようにすれば、何等の障害もなく
嵌め付けられると共に嵌め付けたのち指で揺動腕8の外
側面を、若しくは解除片12の先端を保持枠側に押圧す
れば、係止バネ片10が切欠き係合部bに侵入し自動的
に係止状態が得られ取付けが完了することになる。
Bを装着する際には保持部4の上方にプリント基板を支
えてそのまゝ落し込むようにすれば、何等の障害もなく
嵌め付けられると共に嵌め付けたのち指で揺動腕8の外
側面を、若しくは解除片12の先端を保持枠側に押圧す
れば、係止バネ片10が切欠き係合部bに侵入し自動的
に係止状態が得られ取付けが完了することになる。
【0022】
【実施例2】図6乃至図15は本発明の第2の実施例で
ある。この実施例は前記第1の実施例で説明した保持部
4を形成する相対立する保持枠5,6の一方の保持枠6
の上端から延長部13を延設し、この延長部に他方の保
持枠5から延設される揺動腕7の係止バネ片10を受け
入れる係止窓14を形成してプリント基板Bを止め付け
るとき、この係止窓14の縁に係止バネ片10の係止爪
11を掛け止めてプリント基板の抜け出しを拘束するよ
うにした例である。
ある。この実施例は前記第1の実施例で説明した保持部
4を形成する相対立する保持枠5,6の一方の保持枠6
の上端から延長部13を延設し、この延長部に他方の保
持枠5から延設される揺動腕7の係止バネ片10を受け
入れる係止窓14を形成してプリント基板Bを止め付け
るとき、この係止窓14の縁に係止バネ片10の係止爪
11を掛け止めてプリント基板の抜け出しを拘束するよ
うにした例である。
【0023】この第2の実施例は上述延長部13の形成
と、この延長部に係止窓14を開設する点で第1の実施
例と相違しており、その他の点は第1の実施例と同一で
あるので、共通する構成部分については同一の符号を付
して説明を省略する。
と、この延長部に係止窓14を開設する点で第1の実施
例と相違しており、その他の点は第1の実施例と同一で
あるので、共通する構成部分については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0024】この第2の実施例はその基本の構成を共通
させることによって理解されるようにプリント基板Bを
止め付けるに当たっては2個の固定具1が用意され、こ
の両者はシャーシAに対して保持部4の開口部4aを向
い合せにして装着される。そして装着後プリント基板B
を止め付けるに当たっては前述した場合と全く同様に両
固定具の保持部4の上方から基板Bの両縁を臨ませて落
とし込むように嵌め入れ、基板の下縁が基台2上に当接
したところで揺動腕8をヒンジ部9を支点に揺動させて
その係止バネ片10を切欠き係合部bに突き入れ止め付
けを行うことになる。
させることによって理解されるようにプリント基板Bを
止め付けるに当たっては2個の固定具1が用意され、こ
の両者はシャーシAに対して保持部4の開口部4aを向
い合せにして装着される。そして装着後プリント基板B
を止め付けるに当たっては前述した場合と全く同様に両
固定具の保持部4の上方から基板Bの両縁を臨ませて落
とし込むように嵌め入れ、基板の下縁が基台2上に当接
したところで揺動腕8をヒンジ部9を支点に揺動させて
その係止バネ片10を切欠き係合部bに突き入れ止め付
けを行うことになる。
【0025】この止め付けに当たって本実施例では係止
バネ片10を係止部4に嵌まり付くプリント基板の切欠
き係合部bを貫かせ、係止窓14に突き入れて自由揺動
片10aに設ける係止爪11をこの係止窓14の縁に掛
け止めることによって行うことになる。即ち、この第2
の実施例では係止爪11をプリント基板Bに直接掛け止
めずに他方の保持枠6の延長部13に掛け止めてプリン
ト基板は係合部bに係止バネ片10が貫通することによ
って保持され、該係止バネ片10の反発力が直接プリン
ト基板Bに作用しないようにしてある。
バネ片10を係止部4に嵌まり付くプリント基板の切欠
き係合部bを貫かせ、係止窓14に突き入れて自由揺動
片10aに設ける係止爪11をこの係止窓14の縁に掛
け止めることによって行うことになる。即ち、この第2
の実施例では係止爪11をプリント基板Bに直接掛け止
めずに他方の保持枠6の延長部13に掛け止めてプリン
ト基板は係合部bに係止バネ片10が貫通することによ
って保持され、該係止バネ片10の反発力が直接プリン
ト基板Bに作用しないようにしてある。
【0026】この様にしてプリント基板の止め付けを行
う固定具は係止バネ片10のバネ力に抗して解除片12
を指で押圧し、係止爪11をプリント基板Bの係合部b
若しくは係止窓14の縁から外し引き抜くことによって
止め付けを解除することができる。この解除操作は指で
解除片12の先端を押圧するのと同時に引抜き方向に引
き寄せる作業によって行うことができ、係合を解除した
揺動腕8は原形に復元して係止バネ片10を再び一方の
保持枠5の上端に臨ませ、保持部4に嵌め込まれるプリ
ント基板に対し備えられることになる。
う固定具は係止バネ片10のバネ力に抗して解除片12
を指で押圧し、係止爪11をプリント基板Bの係合部b
若しくは係止窓14の縁から外し引き抜くことによって
止め付けを解除することができる。この解除操作は指で
解除片12の先端を押圧するのと同時に引抜き方向に引
き寄せる作業によって行うことができ、係合を解除した
揺動腕8は原形に復元して係止バネ片10を再び一方の
保持枠5の上端に臨ませ、保持部4に嵌め込まれるプリ
ント基板に対し備えられることになる。
【0027】
【発明の効果】以上本発明を実施例につき詳述したが、
上述説明において明らかな様に本発明固定具は保持枠に
対して係止バネ片を備える揺動腕を肉薄のヒンジ部を介
して一体に成形することから成形後の組立が不要となり
製造が容易となる利点がある。また本発明固定具は常態
にあるとき揺動腕に設けられる係止バネ片が保持部に差
し込まれるプリント基板の切欠き係合部に臨む位置にあ
ることから保持部に対するプリント基板の差し込み作業
の邪魔にならないことは勿論のこと、差し込み後この係
止バネ片をそのまゝ揺動腕の揺動によって押し込めば自
動的に掛け止めることができ作業を手際よく行うことが
できる。また、本発明における係止窓付き固定具にあっ
ては係止バネ片の係止が係止窓に対して行われ直接切欠
き係合部に係止爪が掛からないことからプリント基板を
損傷する危険が少なく、ことに肉薄のプリント基板の固
定に有効である。
上述説明において明らかな様に本発明固定具は保持枠に
対して係止バネ片を備える揺動腕を肉薄のヒンジ部を介
して一体に成形することから成形後の組立が不要となり
製造が容易となる利点がある。また本発明固定具は常態
にあるとき揺動腕に設けられる係止バネ片が保持部に差
し込まれるプリント基板の切欠き係合部に臨む位置にあ
ることから保持部に対するプリント基板の差し込み作業
の邪魔にならないことは勿論のこと、差し込み後この係
止バネ片をそのまゝ揺動腕の揺動によって押し込めば自
動的に掛け止めることができ作業を手際よく行うことが
できる。また、本発明における係止窓付き固定具にあっ
ては係止バネ片の係止が係止窓に対して行われ直接切欠
き係合部に係止爪が掛からないことからプリント基板を
損傷する危険が少なく、ことに肉薄のプリント基板の固
定に有効である。
【図1】使用前における本発明に係る固定具の斜視図。
【図2】固定具の正面図。
【図3】固定具の平面図。
【図4】固定具の使用状態を説明する斜視図。
【図5】一部断面にして示した使用状態の正面図。
【図6】他の実施例を示す使用前における固定具の斜視
図。
図。
【図7】図6に示した固定具の正面図。
【図8】図6に示した固定具の平面図。
【図9】図6に示した固定具の右側面図。
【図10】図6に示した固定具の左側面図。
【図11】図6に示した固定具の底面図。
【図12】図6に示した固定具の背面図。
【図13】図6に示した固定具の使用状態を説明する斜
視図。
視図。
【図14】図6に示した固定具の一部断面とした使用状
態の正面図である。
態の正面図である。
1 固定具 2 基台 3 係止手段 4 保持部 4a 保持部の一側開口部 5,6 保持枠 8 揺動腕 9 肉薄のヒンジ部 10 係止バネ片 10a 係止バネ片の自由揺動片 11 係止爪 12 解除片 13 延長部 14 係止窓 A シャーシ a 取付孔 B プリント基板 b 切欠き係合部
Claims (3)
- 【請求項1】 下面に係止手段を備える基台から一対の
保持枠を対立状に立設しプリント基板を受け入れる保持
部を形成し、一方の前記保持枠の外側面から肉薄のヒン
ジ部を介して上向きに揺動腕を延設し、この揺動腕の上
部から他方の前記保持枠に向けて直角状にV字形に屈曲
成形してなる係止バネ片を延設し、該係止バネ片の自由
揺動片の外側面に係止爪を設けると共に、前記揺動腕は
常態においてその上部から延設する前記係止バネ片を前
記保持部の上方から一方の保持枠側に後退した位置に支
持することを特徴としたプリント基板の固定具。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、揺動腕並びに
該揺動腕の上部から延設される係止バネ片は所要幅員を
有する板状に形成し、且つ前記揺動腕には保持枠との接
続基端部を横断方向に肉薄に形成してヒンジ部とするこ
とを特徴としたプリント基板の固定具。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、プリント基板
の保持部を形成する一方の保持枠の上端部には延長部を
設け、該延長部に係止バネ片を受け入れ自由揺動片に設
ける係止爪を係合する係止窓を設けてなることを特徴と
したプリント基板の固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040538A JP2002280767A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | プリント基板の固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040538A JP2002280767A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | プリント基板の固定具 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16494894A Division JPH0818257A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | プリント基板の固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002280767A true JP2002280767A (ja) | 2002-09-27 |
Family
ID=19192697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002040538A Pending JP2002280767A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | プリント基板の固定具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002280767A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014192335A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Fujitsu Ltd | 支持部材、組立体及び情報処理装置 |
-
2002
- 2002-02-18 JP JP2002040538A patent/JP2002280767A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014192335A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Fujitsu Ltd | 支持部材、組立体及び情報処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7140070B2 (en) | Fastener for attaching floor carpet and wire harness to a rocker panel | |
EP1995097A1 (en) | Fixing clip for interior part of vehicle | |
WO2002066292A3 (en) | Running board mounting bracket | |
JPH0818257A (ja) | プリント基板の固定具 | |
JP2002280767A (ja) | プリント基板の固定具 | |
JP4578347B2 (ja) | 固定機構 | |
JP2004052855A (ja) | 固定具 | |
JP3312684B2 (ja) | コンクリート型枠 | |
JP2002371708A (ja) | くさび式固定具 | |
JP2559532Y2 (ja) | フィルム状ワイヤーハーネスの取付構造 | |
JP2002233038A (ja) | 配線用クリップ | |
JP2557966Y2 (ja) | 家具における棚板の仮止め具 | |
JP3849243B2 (ja) | ピンフック | |
JP2557965Y2 (ja) | 家具における棚板の仮止め具 | |
JPH11175179A (ja) | 車輛用ペダルカバー | |
JPH09104275A (ja) | アームレスト取付構造 | |
JP2606463Y2 (ja) | クリップ取付座 | |
JPH0751827Y2 (ja) | プリント基板の止め具 | |
JPH0733022Y2 (ja) | ワイヤハーネス固定装置 | |
JPH0214485Y2 (ja) | ||
JPS5922731Y2 (ja) | 配線器具の取付装置 | |
JP3798241B2 (ja) | 部材取付構造 | |
KR0126119Y1 (ko) | 세탁기의 마스코트 결합구조 | |
JP3088852U (ja) | オーディオビジュアル用のジャックの取付固定構造及びジャックの取付固定構造 | |
JP2004303955A (ja) | 回路基板固定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050315 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |