JP3312684B2 - コンクリート型枠 - Google Patents

コンクリート型枠

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JP3312684B2
JP3312684B2 JP22741297A JP22741297A JP3312684B2 JP 3312684 B2 JP3312684 B2 JP 3312684B2 JP 22741297 A JP22741297 A JP 22741297A JP 22741297 A JP22741297 A JP 22741297A JP 3312684 B2 JP3312684 B2 JP 3312684B2
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敏志 今崎
信昭 田島
春彦 岩崎
允善 米沢
礼治 大島
誠 右田
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株式会社ニッケンメタル
株式会社オーシマ・デザイン設計
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,矩形等のフレー
ムの内側に受け材を設け,面板をこの受け材に乗せてフ
レームに取り付ける構成のコンクリート型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】矩形等のフレームの内側に受け材を設
け,面板をこの受け材に乗せてフレームに取り付ける構
成のコンクリート型枠において,面板をフレームに固定
する手段は,フレームおよび面板の材質によって異なる
が,例えば鋼製の場合は,図34に示すように,コンク
リート型枠101の周囲のフレーム102の内側に設け
た受け材103にボルト挿通穴103aをあけ,面板1
04にねじ穴104aをあけ,ボルト105をボルト挿
通穴103aから面板104のねじ穴104aにねじ込
んで,受け材103に固定するのが一般的である。ま
た,例えば木材製であれば,面板の周縁部で面と垂直に
釘を打って面板を受け材に固定するのが一般的であり,
合成樹脂製であれば,木材製と同様な釘打ちによる固定
や,鋼製と同様なボルトによる固定等が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の鋼製のコン
クリート型枠101は,面板104の片側面にねじ穴1
04aを持つ構成であるから,この面板104を表裏逆
に用いようとしても,ねじ穴104aのある面をコンク
リート打設面とすることは不都合なので,裏面をコンク
リート打設面として使用することはできない。また,ボ
ルト105をねじ込む作業は煩雑であり,能率的でな
い。また,木材製や合成樹脂製のコンクリート型枠にお
いて釘打ちによる固定を行う場合は,一度あいた釘穴の
ある面をコンクリート打設面とすることは不都合なの
で,一度フレームに固定した面板を表裏反転して使用す
ることはできない。
【0004】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,面板を表裏両面ともコンクリート打設
面として使用することが可能であり,しかも面板のフレ
ームへの取り付けが容易なコンクリート型枠を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のコンクリート型枠は、それぞれ内側に水平な受け材
を持つ周囲の側板で多角形状に構成されたフレームと、
このフレームの前記受け材に乗せた、フレームへの取り
付けのための突起や穴を表裏両面に持たない面板とから
なり、前記面板は、発泡ポリプロピレンの両面にポリプ
ロピレンシートを貼り付けた構造を有し、かつその側端
面から内部に水平に挿入される取付具により前記フレー
ムに着脱可能に取り付けられたことを特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1のコンクリート型枠
におけるフレームが鋼鈑製であることを特徴とする。
【0007】請求項3は,請求項1または2のコンクリ
ート型枠における受け材が側板の中間高さ位置に設けら
れたことを特徴とする。
【0008】請求項4は,請求項1または2のコンクリ
ート型枠における受け材が側板の上端位置に設けられた
ことを特徴とする。
【0009】請求項5は,請求項3のコンクリート型枠
における面板は,弾性材料による概ねコ字形の取付具を
側板にあけた取付具挿入穴から水平に押し込んで,取付
具の上側部分を面板の側端面から内部に水平に挿入しか
つ下側部分を受け材の下面に配することにより,取付具
の上下部分で受け材と面板の下側部分とを弾性的に挟持
して受け材に取り付けられたことを特徴とする。
【0010】請求項6は,請求項5のコンクリート型枠
における面板の側端面に,前記コ字形の取付具の上側部
分が挿入される取付用穴を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項7は,請求項5のコンクリート型枠
におけるコ字形の取付具の上側部分が尖った先端部を持
ち,この尖った先端部を面板の側端面に突き刺す構成で
あることを特徴とする。
【0012】請求項8は,請求項5のコンクリート型枠
におけるコ字形の取付具が,板ばねを概ねコ字形に屈曲
して構成されたことを特徴とする。
【0013】請求項9は,請求項8のコンクリート型枠
におけるコ字形の取付具の下側部分の先端部に下向きに
傾斜した案内部を形成したことを特徴とする。
【0014】請求項10は,請求項8のコンクリート型
枠におけるコ字形の取付具の上側部分に,その先端側を
残したコ字形の切り込みを入れ切り込み内部領域を上に
起こして形成した係合用の切り起こし片を設けたことを
特徴とする。
【0015】請求項11は,請求項8のコンクリート型
枠におけるコ字形の取付具の上側部分の先端部に,先端
から折り返され上向きに傾斜した係合用の折り返し傾斜
片を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項12は,請求項3のコンクリート型
枠における面板が,面板内部を水平に貫通し両端が側板
にあけた穴に着脱可能に嵌合する棒材によってフレーム
の側板に取り付けられたことを特徴とする。
【0017】請求項13は,請求項3のコンクリート型
枠における面板が,前記側板の受け材位置の上側にあけ
た取付具挿入穴から面板に設けた取付用穴に,水平面内
で弾性的に左右に拡縮可能な左右の腕部を有して概ねU
字形をなし前記腕部の左右外側部に係合用の突起を持つ
取付具を挿入し,前記係合用の突起によりフレームの側
板に取り付けられたことを特徴とする。
【0018】請求項14は,請求項4のコンクリート型
枠における面板が,弾性材料による概ねコ字形の取付具
の下側部分を前記側板にあけた取付具挿入穴から水平に
押し込んで受け材の下面に配するとともに,取付具の上
側部分を面板の側端面から内部に水平に挿入することに
より,取付具の上下部分で受け材と面板の下側部分とを
弾性的に挟持して受け材に取り付けられたことを特徴と
する。
【0019】請求項15は,請求項8のコンクリート型
枠におけるコ字形の取付具の下側部分を受け材より内側
に延出させるとともに,この下側部分の先端側に,受け
材の内側縁に当たって抜け止め作用を果たす上向き突起
を設けたことを特徴とする。
【0020】
【0021】以下、本発明の実施の形態を図1〜図33
に示した実施例を参照して説明する。図1〜図6に本発
明の一実施例(請求項1、2、3、5、6、8、9等の
実施例)を示す。図1は本発明の一実施例のコンクリー
ト型枠1の平面図、図2は図1におけるA−A拡大断面
図、図3はコンクリート型枠1の分解斜視図である。ま
た、図4(イ)は図2のa部の拡大図、図4(ロ)は図
4(イ)の左側面図、図5(イ)は図4(イ)において
取付具12を挿入する前の状態の図、図5(ロ)は図5
(イ)の左側面図である。これらの図に示すように、こ
のコンクリート型枠1は、それぞれ内側に水平な受け材
2を持つ周囲の側板3で多角形状に構成されたフレーム
4と、このフレームの前記受け材2に乗せた、フレーム
への取り付けのための突起や穴を表裏両面に持たない面
5とからなっている。実施例のコンクリート型枠1は
長方形であり、フレーム4は鋼製、面板5は発泡ポリプ
ロピレンの両面にポリプロピレンシートを貼り付けた構
である。フレーム4は、長方形の短辺の中央間に渡し
た補強用の中リブ6を備え、この中リブ6にも受け材7
を設けている。周囲の側板3には型枠どうしを接合する
ための接合用穴8をあけている。
【0022】前記受け材2は,側板3の高さ中間位置に
設けられており,面板5はフレーム4の内側に嵌合する
形で受け材2上に乗っている。フレーム4の四辺の各側
板3には受け材2高さ位置の上下に開口が形成されるよ
うな取付具挿入穴10を所定間隔で設け,この取付具挿
入穴10に対応して面板5の周囲の側端面に取付用穴1
1を設けている。この取付用穴11は,面板の周囲およ
び内部に格子状にリブを溶接固定した鋼製コンクリート
型枠(いわゆるメタルフォーム)における取付用穴と共
通に設けており,したがって,実施例のコンクリート型
枠1はメタルフォームと併用可能である。
【0023】そして,受け材2上に乗せた前記面板5
を,弾性材料による概ねコ字形をなす取付具12でフレ
ーム4に取り付けている。すなわち,図4,図5,ある
いは図6に示すように,前記コ字形の取付具12の上側
部分13が面板5の取付用穴11に挿入され,かつ下側
部分14が受け材2の下面に配されるように,前記取付
具挿入穴10から水平に押し込んで,取付具12の上下
部分13,14で受け材2と面板5の下側部分(取付用
穴11より下側部分)5aとを弾性的に挟持して受け材
2に取り付けている。
【0024】実施例の取付具12は,板ばねを概ねコ字
形に折曲してなるものであり,そして,下側部分14の
先端に下向きに傾斜した案内部15を形成している。し
たがって,取付具12を挿入する時,この案内部15の
案内により下側部分14が容易に受け材2の下面に導か
れる。なお,図4(ハ)に示すように,取付具12の下
側部分14の先端に折り返した案内部15’を形成する
と,この取付具12を取り外す際に,図示のようにハン
マ17等で打ってこれを容易に取り外すことができる。
また,図4(イ)等に示すように,取付具12がコンク
リート型枠1の外周面(側板3の外面)から突出しない
ように,取付具12の厚みを側板3の厚みより薄くして
いる。
【0025】上記のコンクリート型枠1によれば,面板
5には表裏両面ともねじ穴等の穴加工部がないので,ま
た,釘穴等が残ることもないので,面板5は表裏両面を
コンクリート打設面として使用することができる。した
がって,面板5の表面(コンクリート打設面)が傷んだ
場合に,表裏反転して使用することができる。また,面
板5を単なる平滑面とせずに,凹凸模様面を形成する場
合に,表裏を異なる凹凸模様とすれば,2種類の凹凸模
様を選択することが可能となる。
【0026】また,面板5のフレーム4への取り付け
は,面板5をフレーム4の枠内に落とし込んで受け材2
に乗せ,取付具12を横から挿入するという簡単な操作
で済むので,きわめて作業性がよい。また,この取付具
12の取り外しも,単に引き抜けばよいので,きわめて
簡単である。このように,取付具12の着脱がきわめて
簡単である。また,面板5の着脱が自在なので,面板5
が破損した時は容易に面板5を交換することができ,フ
レーム4は再使用することができる。また,多種多様な
凹凸模様の面板を用意しておき,目的に応じて面板を取
り替えて使用することも可能である。
【0027】面板5の材料としてポリプロピレン系合成
樹脂を用いているので、剥離剤が不要であり、この点で
も作業性が向上する。また、面板5の内部材料として発
泡ポリプロピレンを用いているので、面板の一層の軽量
化が図られ、コンクリート型枠の軽量化が図られる。し
たがって型枠の大型化も可能となる。
【0028】また,実施例のように受け材2をフレーム
4の側板3の高さ中間位置に設けた場合は,面板5の周
囲がフレーム4の側板3で拘束される形となるので,特
に面板5の隅部の破損を防止できる。
【0029】図7(イ),(ロ)に取付具の他の実施例
(請求項10の実施例)を示す。この取付具12Aは,
その上側部分13に,先端側を残したコ字形の切り込み
を入れ切り込み内部領域を上に起こして形成した係合用
の切り起こし片13aを設けたものである。この取付具
12Aによれば,切り起こし辺13aが取付用穴11の
上面に弾性的に係合するので,取付具12Aがみだりに
外れることを防止できる。
【0030】図8(イ),(ロ)に取付具のさらに他の
実施例を示す。この取付具12Bは,上側部分13と下
側部分14とを先端側がすぼまる形状に傾斜させたもの
である。この取付具12Bによれば,上側部分13と下
側部分14とで挾む弾性挟持力をさらに強くできる。
【0031】図9(イ),(ロ)は取付具のさらに他の
実施例(請求項11の実施例)を示す。この取付具12
Cは,上側部分13の先端部に,先端から折り返され上
向きに傾斜した係合用の折り返し傾斜片16を設けたも
のである。この取付具12Cによれば,折り返し傾斜片
16が取付用穴11の上面に弾性的に係合するので,取
付具12Cがみだりに外れることを防止できる。
【0032】図10(イ),(ロ)に取付具のさらに他
の実施例(請求項7の実施例)を示す。この取付具12
Dは,上側部分13’の先端側を鋭角に尖らせたもので
ある。この場合,面板5側には,取付用穴11を設けな
い。そして,この取付具12Dの上側部分13’は,尖
った先端部13a’が面板5の側端面に突き刺さる形
で,面板5内に挿入される。この取付具12Dの下側部
分14は前述と同様である。なお,上側部分13a’を
突き刺す際のガイドとなるように,面板5側にV溝等の
凹部を設けてもよい。この構成によれば,面板5側に取
付用穴11を設ける必要がないので,面板5の著しく構
造が簡単になる。
【0033】図11に取付具のさらに他の実施例(請求
項15の実施例)を示す。この取付具12Eは,コ字形
の取付具12の下側部分14を受け材2より内側(図1
1で右側)に延出させるとともに,この下側部分14の
先端側に,受け材2の内側縁に当たって抜け止め作用を
果たす上向き突起14aを設けたものである。なお,図
示例の下側部分14の先端には折り返した案内部15”
を設けている。この構成によれば,上向き突起14aの
存在により,取付具12の確実な抜け止めを果たすこと
ができる。
【0034】図12〜図15に本発明のさらに他の実施
例(請求項12の実施例)を示す。この実施例のコンク
リート型枠1’は取付具として丸棒(棒材)20を用い
たものである。すなわち,面板5の内部を水平に貫通す
る穴21に通され両端がフレーム4の側板3にあけた穴
3a,3bに着脱可能に嵌合する丸棒20によって,面
板5をフレーム4に取り付けた構成である。この丸棒2
0は,先端部(図14で左端部)に形成した小径の取付
軸部20aを側板3の小径の穴3aに嵌合させ,後端部
(図14で右端部)は,例えば円錐状にして側板3の穴
3bに緊密に嵌合させる等の抜け止めを図る。この実施
例では,図13に示すように,面板5の短辺側の側端面
は,前述の実施例と同様に取付用穴11を設け,取付具
12で受け材2に取り付けるようにしている。ただし,
丸棒20のみで十分な結合が可能なので,短辺側におけ
る面板5とフレーム4との結合を省略してもよい(すな
わち,図13における取付用穴11をなくしてもよ
い)。
【0035】図16〜図20に本発明のさらに他の実施
例(請求項13の実施例)を示す。この実施例は,側板
3の受け材2位置の上側にあけた取付具挿入穴25から
面板5に設けた取付用穴26に,水平面内で弾性的に左
右(図17,図18等で左右)に拡縮可能な左右の腕部
27を有して概ねU字形をなし前記腕部27の左右外側
部に係合用の突起28を持つ取付具29を挿入し,前記
係合用の突起28によりフレーム4の側板3に面板5を
取り付ける構成である。
【0036】図示例の取付具29は,例えば合成樹脂の
モールド成形によるものであり,側面から見て若干厚め
の平板状をなし,左右の腕部27の先端に内向き延出部
27aを持ち,基部側に弓状湾曲の弾性反力部30を形
成した構成である。この例では,取付具29の係合用の
突起28は段差の形で形成され,この段差状の突起28
が面板5の取付具挿入穴25の左右の段差部25aに係
合して,フレーム4の側板3に取り付けられる。なお,
図示例の取付用穴26は,金属製または合成樹脂製の中
空部材32を面板5内に埋め込み成形して設けている。
また,取付具挿入穴25の穴形状は,長方形の左右の端
部近傍が若干狭くなって前記の段差部25aga形成さ
れている。
【0037】この取付具29を図18のように取付具挿
入穴25から取付用穴26に押し込むと,図19のよう
に左右の腕部27が閉じて取付用穴26内に収容され,
次いで開放すると,図20のように左右の腕部27が開
き,突起28が側板3の取付具挿入穴25の段差部25
aに係合して,抜け止めされ,これにより面板5がフレ
ーム4の側板3に取り付けられる。この場合,弾性反力
部30の反力で取付具29が外側に押され,突起28が
段差部25aに緩みなく係合する。なお,この取付具2
9の着脱の操作は,適宜の工具を用いて行うとよい。
【0038】図21〜図26に本発明のさらに他の実施
例(同じく請求項13の実施例)を示す。この実施例
も,側板3の受け材2位置の上側にあけた取付具挿入穴
35から面板5に設けた取付用穴36に,水平面内で弾
性的に左右(図22,図23で左右)に拡縮可能な左右
の腕部37を有して概ねU字形をなし前記腕部37の左
右外側部に係合用の突起38を持つ取付具39を挿入
し,前記係合用の突起38によりフレーム4の側板3に
取り付ける構成である。
【0039】図示例の取付具39は,例えば板ばねを屈
曲したものであり,左右の腕部27の先端に外側に広が
る外向き延出部37aを持ち,係合用の突起38は腕部
37の中央部に例えば切り起こし等により形成され,こ
の突起38が取付用穴36内の左右の段差部42aに係
合して,フレーム4の側板3に取り付けられる。なお,
取付用穴36は,前記段差部42aを中空内部の左右に
持つ金属製または合成樹脂製の中空部材42を面板5内
に埋め込み成形して設けている。
【0040】この取付具39を図23のように取付具挿
入穴35から取付用穴36に押し込むと,図24のよう
に左右の腕部37が閉じて取付用穴36内に収容され,
次いで開放すると,図25のように左右の腕部37が開
き,突起38が取付用穴36内の左右の段差部42aに
係合して,抜け止めされ,これにより面板5がフレーム
4の側板3に取り付けられる。この取付具39を外す時
は,図26のように,左右の外向き延出部37aを若干
起こすようにして左右の腕部37の間隔を狭めて,突起
38を段差部42aから外し,外側に引き出す。なお,
この取付具39の着脱の操作も,適宜の工具を用いて行
うとよい。
【0041】図27〜図30に本発明のさらに他の実施
例を示す。図示例の取付具49は,やや幅の広い板ばね
を側方から見て概ね横向きU字形に屈曲し,かつその先
端部に係合用の段差部48を屈曲により形成した構成で
あり,この段差部48が取付具挿入穴45の左右部分に
形成される上下の段差部45aに係合して,フレーム4
の側板3に取り付けられる。なお,図示例の取付用穴4
6は,金属製または合成樹脂製の中空部材52を面板5
内に埋め込み成形して設けている。また,取付具挿入穴
45の穴形状は,左右部分を取付用穴46内の高さ寸法
より若干小寸法としており,これにより取付具49の段
差部48が係合する前述の段差45aを形成している。
また,取付具49の先端に取り外し操作用の穴49aを
あけている。
【0042】この取付具49を図27のように閉ざして
取付具挿入穴45から取付用穴46に押し込むと,図2
8のように取付用穴46内で上下に開き,先端側の段差
部48が側板3の取付具挿入穴45の段差部45aに係
合して,抜け止めされ,これにより面板5がフレーム4
の側板3に取り付けられる。
【0043】この取付具49を取り外す時は,図30に
示すように,取付具49の先端の取り外し用の穴49a
に例えばドライバ50の先端を引っ掛けて,手前に引き
出すと,容易に取り外すことができる。
【0044】図31〜図33に本発明のさらに他の実施
例(請求項4,14の実施例)を示す。この実施例は,
受け材2’をフレーム4の側板3の上端位置に設けた場
合のものであるが,面板5はこの受け材2’上に乗せ,
図2〜図6に示したものと同様な取付具12で受け材
2’に取り付けている。この場合,取付具12の下側部
分14は側板3に設けた取付具挿入穴10から水平に押
し込んで受け材2’の下面に配するが,取付具12の上
側部分13は直接,面板5の側端面から取付用穴11に
水平に挿入する。これにより,取付具12の上下部分1
3,14で受け材2’と面板5の下側部分5aとを弾性
的に挟持して面板5を受け材2’に取り付ける。
【0045】なお,面板をフレームに取り付ける取付具
は,実施例のものに限定されず,適宜設計変更すること
ができる。要するに,面板の表裏に何らの加工を施すこ
とを必要とせず,面板の側端面から内部に水平に挿入さ
れて面板をフレーム側に取り付けることができる取付具
であればよい。
【0046】また、実施例では、鋼製のフレームを持つ
コンクリート型枠として説明したが、フレームとして木
材製あるいは合成樹脂製のものを使用することができ
る。また、実施例では矩形のコンクリート型枠について
説明したが、本発明は三角形、五角形その他の多角形の
コンクリート型枠に適用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば,面板には表裏両面とも
ねじ穴等の穴加工部がないので,また,釘穴等が残るこ
ともないので,面板の表裏両面をコンクリート打設面と
して使用することができる。したがって,面板の片面が
傷んだ場合に反転して使用できる。また,面板を単なる
平滑面とせずに,凹凸模様面を形成する場合に,表裏を
異なる凹凸模様とすれば,2種類の凹凸模様を選択する
ことが可能となる。
【0048】また,面板のフレームへの取り付けは,面
板をフレームの受け材に乗せ,取付具を横から挿入する
という簡単な操作で済むので,また,取付具の取り外し
も容易なので,きわめて作業性がよい。また,面板の着
脱が自在なので,面板が破損した時は容易に面板を交換
することができ,フレームは再使用することができる。
【0049】面板の材料としてポリプロピレン系合成樹
脂を用いているので、剥離剤が不要であり、この点でも
作業性が向上する。また、面板の内部材料として発泡ポ
リプロピレンを用いているので、面板の一層の軽量化が
図られ、コンクリート型枠の軽量化が図られる。したが
って型枠の大型化も可能となる。
【0050】また,請求項3のように受け材をフレーム
の側板の高さ中間位置に設けた場合は,面板の周囲がフ
レームの側板で拘束される形となるので,特に面板の隅
部の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコンクリート型枠の平面図
である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】上記コンクリート型枠の分解斜視図である。
【図4】(イ)は図2のa部の拡大図,(ロ)は(イ)
の左側面図であり,(ハ)は案内部の他の実施例を示す
図である。
【図5】図4(イ),(ロ)に対応する図であり,それ
ぞれ図4(イ),(ロ)において,取付具を挿入する前
の状態の図である。
【図6】図2のa部の近傍についての分解斜視図であ
る。
【図7】(イ)は取付具についての他の実施例を示す斜
視図,(ロ)は同側面図である。
【図8】(イ)は取付具についてのさらに他の実施例を
示す斜視図,(ロ)は同側面図である。
【図9】(イ)は取付具についてのさらに他の実施例を
示す斜視図,(ロ)は同側面図である。
【図10】(イ)は取付具についてのさらに他の実施例
を示す斜視図,(ロ)は同側面図である。
【図11】取付具についてのさらに他の実施例を示すも
ので,図4と同様な箇所の断面図である。
【図12】本発明の他の実施例のコンクリート型枠を示
す平面図である。
【図13】図1のコンクリート型枠における面板の斜視
図である。
【図14】図12におけるB−B拡大断面図である。
【図15】図14における要部のC−C断面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例を示すもので,取
付具で面板をフレームに取り付ける前の状態のコンクリ
ート型枠の要部の断面図である。
【図17】図16の側面図である。
【図18】図16の部分断面の平面図であり,取付具を
若干取付用穴に押し込みつつある状態の図である。
【図19】図18に続いて取付具を取付用穴に押し込ん
だ状態の図である。
【図20】図19に続いて,押し込んだ取付具を開放し
て,取付具が取付用穴内にセットされた状態の図であ
る。
【図21】本発明のさらに他の実施例を示すもので,取
付具で面板をフレームに取り付ける前の状態のコンクリ
ート型枠の要部の断面図である。
【図22】図21の側面図である。
【図23】図21の部分断面の平面図であり,取付具を
若干取付用穴に押し込みつつある状態の図である。
【図24】図23に続いて取付具を取付用穴に押し込ん
だ状態の図である。
【図25】図24に続いて,押し込んだ取付具を開放し
て,取付具が取付用穴内にセットされた状態の図であ
る。
【図26】図25のようにセットされた取付具を取り外
す要領を説明する図である。
【図27】本発明のさらに他の実施例を示すもので,取
付具で面板をフレームに取り付ける前の状態のコンクリ
ート型枠の要部の断面図である。
【図28】図27に続いて取付具を取付用穴に押し込ん
だ状態の図である。
【図29】図27の状態を斜視図で示した図である。
【図30】図28の状態の取付具をドライバで取り外す
要領を説明する斜視図である。
【図31】本発明のさらに他の実施例を示すもので,分
解した示したコンクリート型枠の断面図である。
【図32】図31のコンクリート型枠の組み立てた状態
の断面図である。
【図33】図32におけるc部の拡大図である。
【図34】従来のコンクリート型枠の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンクリート型枠 2,2’ 受け材 3 側板 4 フレーム 5 面板 10,25,35 取付具挿入穴 11,26,36,46 取付用穴 12,29,39,49 取付具 13 上側部分 14 下側部分 15 案内部 20 丸棒(棒材) 27,37 腕部 37a 外向き延出部 28,38 突起 42 中空部材 42a 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 春彦 東京都千代田区岩本町3丁目10番7号 株式会社ニッケンメタル内 (72)発明者 米沢 允善 東京都千代田区岩本町3丁目10番7号 株式会社ニッケンメタル内 (72)発明者 大島 礼治 千葉県市川市市川1−9−11−506 株 式会社オーシマ・デザイン設計内 (72)発明者 右田 誠 千葉県市川市市川1−9−11−506 株 式会社オーシマ・デザイン設計内 (56)参考文献 特開 平7−279411(JP,A) 特開 平8−192419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 9/05

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ内側に水平な受け材を持つ周囲
    の側板で多角形状に構成されたフレームと、このフレー
    ムの前記受け材に乗せた、フレームへの取り付けのため
    の突起や穴を表裏両面に持たない面板とからなり、前記
    面板は、発泡ポリプロピレンの両面にポリプロピレンシ
    ートを貼り付けた構造を有し、かつその側端面から内部
    に水平に挿入される取付具により前記フレームに着脱可
    能に取り付けられたことを特徴とするコンクリート型
    枠。
  2. 【請求項2】 前記フレームが鋼鈑製であることを特徴
    とする請求項1記載にコンクリート型枠。
  3. 【請求項3】 前記受け材が側板の中間高さ位置に設け
    られたことを特徴とする請求項1または2記載のコンク
    リート型枠。
  4. 【請求項4】 前記受け材が側板の上端位置に設けられ
    たことを特徴とする請求項1または2記載のコンクリー
    ト型枠。
  5. 【請求項5】 前記面板は、弾性材料による概ねコ字形
    の取付具を側板にあけた取付具挿入穴から水平に押し込
    んで、取付具の上側部分を面板の側端面から内部に水平
    に挿入しかつ下側部分を受け材の下面に配することによ
    り、取付具の上下部分で受け材と面板の下側部分とを弾
    性的に挟持して受け材に取り付けられたことを特徴とす
    る請求項3記載のコンクリート型枠。
  6. 【請求項6】 前記面板の側端面に、前記コ字形の取付
    具の上側部分が挿入される取付用穴を設けたことを特徴
    とする請求項5記載のコンクリート型枠。
  7. 【請求項7】 前記コ字形の取付具の上側部分が尖った
    先端部を持ち、この尖った先端部を面板の側端面に突き
    刺す構成であることを特徴とする請求項5記載のコンク
    リート型枠。
  8. 【請求項8】 前記コ字形の取付具は、板ばねを概ねコ
    字形に屈曲して構成されたことを特徴とする請求項5記
    載のコンクリート型枠。
  9. 【請求項9】 前記コ字形の取付具の下側部分の先端部
    に下向きに傾斜した案内部を形成したことを特徴とする
    請求項8記載のコンクリート型枠。
  10. 【請求項10】 前記コ字形の取付具の上側部分に、そ
    の先端側を残したコ字形の切り込みを入れ切り込み内部
    領域を上に起して形成した係合用の切り起こし片を設け
    たことを特徴とする請求項8記載のコンクリート型枠。
  11. 【請求項11】 前記コ字形の取付具の上側部分の先端
    部に、先端から折り返され上向きに傾斜した係合用の折
    り返し傾斜片を設けたことを特徴とする請求項8記載の
    コンクリート型枠。
  12. 【請求項12】 前記面板は、面板内部を水平に貫通し
    両端が側板にあけた穴に着脱可能に嵌合する棒材によっ
    てフレームの側板に取り付けられたことを特徴とする請
    求項3記載のコンクリート型枠。
  13. 【請求項13】 前記面板は、前記側板の受け材位置の
    上側にあけた取付具挿入穴から面板に設けた取付用穴
    に、水平面内で弾性的に左右に拡縮可能な左右の腕部を
    有して概ねU字形をなし前記腕部の左右外側部に係合用
    の突起を持つ取付具を挿入し、前記係合用の突起により
    フレームの側板に取り付けられたことを特徴とする請求
    項3記載のコンクリート型枠。
  14. 【請求項14】 前記面板は、弾性材料による概ねコ字
    形の取付具の下側部分を前記側板にあけた取付具挿入穴
    から水平に押し込んで受け材の下面に配するとともに、
    取付具の上側部分を面板の側端面から内部に水平に挿入
    することにより、取付具の上下部分で受け材と面板の下
    側部分とを弾性的に挟持して受け材に取り付けられたこ
    とを特徴とする請求項4記載のコンクリート型枠。
  15. 【請求項15】 前記コ字形の取付具の下側部分を受け
    材により内側に延出させるとともに、この下側部分の先
    端側に、受け材の内側縁に当たって抜け止め作用を果た
    す上向き突起を設けたことを特徴とする請求項8記載の
    コンクリート型枠。
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