JP3916204B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機に関し、特に基板を収納した基板ケースを取付け機構を介して遊技機本体側に取付けでき、しかも基板ケースが容易に外れないようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の弾球遊技機においては、弾球遊技の為の制御を司るために、入賞手段への入賞を検知したり、図柄始動手段に入賞したときに抽選する為の抽選用数値を更新する等の遊技盤側の制御を主に司る主制御部、発射ハンドル操作による遊技球の発射制御を司る発射制御部、入賞手段への入賞に伴う遊技球の払出しを制御する払出し制御部、図柄表示用ディスプレイに設けられた図柄表示手段の複数の図柄表示部における図柄を変動制御する図柄制御部、入賞時や大当たり状態においてスピーカを鳴動させるサウンド制御部やランプ点灯用のランプ制御部等、遊技制御の為の複数の制御部が設けられている。
【0003】
ところで、最近では、図柄制御部、払出し制御部、ランプ制御部等の副制御部の各々を、主制御部とは独立させ且つマイクロコンピュータを備えた別個の制御基板上に構成し、主制御部から各副制御部へ制御コマンドを一方向通信するコマンド送信方式が採用されている。それ故、主制御部のための制御基板、図柄制御部のための図柄制御基板、ランプ制御部のためのランプ制御基板、更には電源基板等、複数枚の制御基板を、前枠の裏側の裏機構板に設けた裏カバーの後側に着脱可能に装着するようにしてある。
【0004】
特に、発射制御部のための発射制御基板については、発射ハンドルの後側に設けた発射モータの後端に取付け機構を介して着脱可能に取付けられている。この取付け機構について簡単に説明する。実施形態に係る図4に示すように、発射用基板ケース32は、発射制御基板33を固定した本体ケース36と、この本体ケース36を着脱可能に装着されるカバーケース37とを有している。その本体ケース36の前面の左端部と右端部とに夫々上下2箇所ずつで合計4箇所に係合部38〜41が形成されている。
【0005】
発射モータ13の後端には薄板状の取付け板が固定され、この取付け板の左端部と右端とに夫々上下2箇所ずつで合計4箇所に、突起状の取付け部46a〜46c(3つだけ図示)が形成されている。但し、本体ケース36に形成した上側の2つの係合部38,40の上端は、発射モータ13に対する取付け位置を位置決めするための位置規制壁部42の端部で夫々塞がれている。そして、各係合部38〜41の各々を対応する取付け部46a〜46cの直ぐ上側に位置させて、基板ケース32を下方にスライドさせながら押し下げる。これにより、各係合部38〜41は取付け部46a〜46cに係合するので、基板ケース32を発射モータ13に着脱自在に容易に装着できるようになっている。
【0006】
このように、基板ケース32に設けた各係合部38〜41を発射モータ13の取付け板の取付け部46a〜46cに夫々上側から係合させて、基板ケース32を発射モータ13に取付けているため、基板ケース32を上方に引っ張り上げるだけで、基板ケース32を発射モータ13から簡単に取り外すことができる。しかし、弾球遊技中にパチンコ機全体が振動するような場合であっても、基板ケース32の位置規制壁部42が発射モータ13に上側から当接するため、基板ケース32が下側に移動して外れるようなことはない。
【0007】
ところで、パチンコ機メーカーは、製造した複数台のパチンコ機をトラックに積み込んでパチンコホールに搬送する場合、一般にパチンコ機は、球受け皿や発射ハンドルを設けた下端部分において前方に出っ張っているため、複数台のパチンコ機のトラックへの積み込みに際して、パチンコ機を1列毎に上向きと下向きとに交互に整列させて積み込むことで、出っ張り部分を相互に交わすようにして、パチンコ機の搬送効率を高めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、遊技球を発射させる発射制御基板を収納した発射用基板ケースは、それに設けた4つの係合部を発射モータの取付け板に形成した取付け部に上側から係合させて取付けてあるだけなので、パチンコ機のトラックによる搬送途中においては、上下逆さまの状態でトラックに積載されたパチンコ機の発射用基板ケースには、搬送途中の振動により取り外す方向に力が作用してスライドし、極端な場合には、発射用基板ケースが発射モータから外れてしまうという問題がある。
【0009】
そこで、パチンコ機をトラックに積み込むときに、各発射用基板ケースが輸送中に外れないように、粘着テープ等で縛ることも可能であるが、積み込み作業が複雑化すること、多大の積み込み作業時間を要すること、等の問題がある。
本発明の目的は、遊技機本体裏側に取付けた基板ケースの係合解除を確実に阻止できるようにすること、基板ケースが大型化することなく簡単な機構で且つ容易に係合解除を阻止できるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の弾球遊技機は、基板と、該基板を収納する基板ケースとを備えた弾球遊技機において、基板ケースは本体ケースと該本体ケースを覆うカバーケースとを有し、本体ケースに形成した複数の係合部を遊技機本体裏側に設けた複数の取付け部に係合させて基板ケースを取付ける取付け機構を備え、複数の係合部が複数の取付け部から係合解除しないように阻止する解除阻止部材を本体ケースに設け、取付け機構は、複数の係合部を複数の取付け部に対して基板と平行な方向にスライドさせて係合させるように構成され、複数の取付け部及び該複数の取付け部の各々に対応する複数の係合部がスライド方向に所定間隔を空けて設けられ、解除阻止部材を隣り合う係合部の間に設け、解除阻止部材を係合部のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させて、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えるように構成したものである。
【0011】
取付け機構により、本体ケースの複数の係合部を遊技機本体裏側に設けた複数の取付け部に係合させるだけで、基板ケースを取付けることができる。このとき、本体ケースに設けた解除阻止部材により、複数の係合部が複数の取付け部から係合解除しないように阻止することができる。
【0012】
記取付け機構が、複数の係合部を複数の取付け部に対して基板と平行な方向にスライドさせて係合させるように構成され、解除阻止部材を係合部のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させて、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えるように構成したので複数の係合部を基板と平行な方向にスライドさせて係合させるため、基板ケースを安定姿勢で取付けることができる。更に、解除阻止部材を、係合部のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させだけで、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えでき、係合解除の阻止操作を簡単化することができる。
【0013】
また、複数の取付け部及び該複数の取付け部の各々に対応する複数の係合部がスライド方向に所定間隔を空けて設けられ、解除阻止部材を隣り合う係合部の間に設けたので、これら複数の取付け部及び複数の取付け部の各々に対応する複数の係合部を平面状に有する取付け機構を小型に構成することができるとともに、解除阻止部材を隣り合う係合部の間に設けるため、係合部の間を有効利用でき、しかも本体ケースが大型化することもない。
【0014】
【0015】
【0016】
請求項2の弾球遊技機は、請求項1の発明において、前記基板ケースは遊技球を発射させる発射制御基板を収納するケースであり、取付け機構を介して発射モータの後端の複数の取付け部に下方にスライドさせて取付け可能である発射モータを駆動制御する発射制御基板を収納した基板ケースを、発射モータの後端に下方へのスライドにより取付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホールの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、その長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチンコ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチンコ機2に電気的に接続されている。
【0018】
図1に示すように、カード式弾球遊技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス扉6と球受け皿(上皿)8の前面板(図示略)とが夫々開閉自在に枢着されている。前枠4の下部には、球受け皿8から溢流し又は抜き取った遊技球(これが遊技媒体に相当する)を貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11とが設けられている。
【0019】
発射手段10は、回動操作可能な発射ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モータ13などを備えている。球受け皿8の右部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル14が設けられ、この操作パネル14には、カード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する返却スイッチ14cとが設けられている。
【0020】
ここで、遊技盤5は図示していないが、金属製のガイドレールの内側の遊技領域に、図柄表示手段であるカラーの液晶ディスプレイ、電動式チューリップである図柄始動手段、開閉式入賞手段(大入賞手段)複数の普通入賞手段、ゲート(通過口)等が夫々所定の位置に配設されている。図2〜図3に示すように、前枠4の裏側には、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板16が着脱自在に装着され、この裏機構板16には開口部16aが形成され、その上側に球タンク17と、これから延びるタンクレール18とが設けられ、このタンクレール18に接続された払出し手段19が裏機構板16の側部に設けられている。
【0021】
裏機構板16の下側には、払出し手段19に接続された通路ユニット20が設けられている。払出し手段19から払出された遊技球は通路ユニット20を経由して球受け皿8に払出される。裏機構板16の開口部16aには、遊技盤5の裏側に装着された裏カバー21と、入賞手段に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー21に装着された基板ケース22の内部に主制御基板23が配設され、その前側に図柄制御基板24が配設されている。
【0022】
主制御基板23の下側で、裏カバー21に装着された基板ケース25の内部には、ランプ制御基板26が設けられ、この基板ケース25に隣接する基板ケース27の内部には、サウンド制御基板28が設けられている。これら基板ケース25,27の下側で裏機構板16に装着された基板ケース29の内部には、電源基板30と払出し制御基板31が夫々設けられている。更に、発射手段10の後側に対応する前枠4の下端部に発射モータ13が固定され、その発射モータ13の後端に装着された発射用基板ケース32の内部には、発射制御基板33が設けられている。
【0023】
即ち、これら制御基板23〜24,26〜28,30〜31,33は夫々独立の基板で構成されており、電源基板30と発射制御基板33を除く制御基板23,24,26,28,31には、CPUとROMやRAM等を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュータが夫々設けられている。主制御基板23とその他の制御基板24,26,28,31とは、複数本の信号線でコネクタを介して電気的に接続され、主制御基板23から各制御基板24,26,28,31に、所定の遊技動作を実行させる種々の制御コマンドを一方向通信にて送信可能になっている。
【0024】
次に、発射用基板ケース32を発射モータ13の後端に取付ける取付け機構35について説明する。図4〜図8に示すように、基板ケース32は、発射制御基板33を固定した本体ケース36と、この本体ケース36に後側から着脱可能に装着されるカバーケース37等から構成されている。本体ケース36の前面の左端部と右端部とに夫々上下2箇所ずつで合計4箇所に係合部38〜41が形成されている。これら本体ケース36とカバーケース37は、夫々透明な合成樹脂製のケースである。
【0025】
これら4つの係合部38〜41の各々は、内側に直角に鉤状に曲げ形成された係合壁部(左右方向向きの壁)38a〜41aが形成されている。特に、上側の2つの係合部38,40の上端は、発射モータ13に対する取付け位置を位置決めするために、前方突出状に本体ケース36と一体形成された湾曲状の位置規制壁部42の左右両端部で夫々塞がれている。各係合部38〜41の直ぐ内側の本体ケース36には、後述する発射モータ13の後端に取付けた取付け板46の取付け部46a〜46dを、係合部38〜41の係合壁部38a〜41aに後側から押圧状に当接させる押圧突起部43が夫々形成されている。
【0026】
ここで、位置規制壁部42の下側の本体ケース36には、所定距離をおいて上下方向に直線状に形成された3つのスライド案内部44が前方突出状に形成されている。基板ケース32の取付けに際しては、これらスライド案内部44を発射モータ13の取付け板46に沿わせながら、基板ケース32を下方に、つまり発射制御基板33と平行な方向にスライドさせるだけで、本体ケース36の係合部38〜41を取付け板46に形成した取付け部46a〜46dに係合させて、基板ケース32を取付けるようになっている。
【0027】
ところで、発射モータ13の後端には、薄板状の取付け板46が固定され、この取付け板46の左端部と右端部とに夫々上下2箇所ずつで合計4箇所に、突起状の取付け部46a〜46dが夫々形成されている。各取付け部46a〜46dの略中央部には、基板ケース32を取付け板46に取付けたときに、押圧突起部43が嵌まり込む小型の嵌合穴(図示略)が夫々形成されている。
【0028】
次に、本体ケース36の係合部38〜41の取付け部46a〜46dに対する係合解除を阻止する解除阻止部材51について説明する。図4〜図8に示すように、解除阻止部材51は、左側の上下2つの係合部38,39の間に位置する本体部51aと、この本体部51aから左方に延びた回動操作用の操作部51bと、本体部51aの後端部の右側に連なり断面矩形状で係合解除阻止用の阻止部51cと、その阻止部51cの上下両端部から後方に向けて突設した上下1対の係止爪51dとを一体的に形成したものである。
【0029】
左側の上下1対の係合部38,39の係合壁部38a,39aに対抗する本体ケース36には、上下に長い矩形状の係止穴45が夫々形成されている。そして、上側の係止爪51dは上側の係止穴45の下端に臨む本体ケース36の係止部36aに嵌めて係止されるとともに、下側の係止爪51dは下側の係止穴45の上端に臨む本体ケース36の係止部36bに止めて係止されている。ここで、これら2つの係止部36a,36bは、係止爪51dに対応して後側を凹むように薄く形成した薄肉状になっている。
【0030】
更に、各係止爪51dの幅寸法は、係止穴45の幅寸法よりも若干狭く形成されている。これにより、解除阻止部材51は、係止部36a,36bの薄肉状に凹んだ凹み量だけ前後に移動可能になっている。このように、係止爪51dが前後に移動可能であり、しかも係止爪51dは係止部36a・36bよりも微小寸法だけ狭い幅になっていることから、解除阻止部材51は、スライド方向である上下方向と平行な回動中心回りに所定角度に亙って回動可能になっている。
【0031】
ここで、本体部51aの縦寸法は、2つの係合部38,39間の距離と略等しいが、本体部51aの上端面と下端面とに、前後方向に延びる細い突条51eが夫々形成され、解除阻止部材51は1対の突条51eを介して2つの係合部38,39の間に圧入状に嵌め込まれている。それ故、解除阻止部材51を回動操作により、係合解除を阻止しない退避位置(これが係合解除を阻止しない位置に相当し、図9参照)であっても、この退避位置から係合解除を阻止する解除阻止位置(図10参照)に回動させて位置切換えした場合でも、解除阻止部材51に回動抵抗を付与してこれらの回動位置に確実に保持することができる。
【0032】
次に、取付け機構35により発射用基板ケース32を発射モータ13に取付ける作用について説明する。先ず、図8、図9に示すように、取付け板46の左上の取付け部46aが阻止部51cの前端部に衝突しないように、解除阻止部材51を後方に充分に押し込んで、操作部51bを左方向きにし、解除阻止部材51を退避位置(図9参照)に移動させておく。図4に示すように、本体ケース36に形成した4つの係合部38〜41を対応する取付け部46a〜46dの直ぐ上側に位置するように基板ケース32を接近させてから基板ケース32を下方に押し下げる。
【0033】
このとき、スライド案内部44を取付け板46の後端に沿わせながら下方にスライドさせるだけで、4つの係合部38〜41を対応する取付け部46a〜46dに略同時に係合により取付けることができる。このとき、位置規制壁部42が発射モータ13の後端部の上端に上側から当接するとともに、4つの押圧突起部43が対応する嵌合穴に夫々嵌まり込むため(図7参照)、基板ケース32はこれらの当接及び嵌合を介して所定の取付け位置に位置決めされた状態で、発射モータ13に取付けられる。しかし、この状態では、基板ケース32は上方に外れ易いため、解除阻止部材51により、基板ケース32の上方への係合解除を阻止できるようになっている。
【0034】
次に、解除阻止部材51の作用について説明する。図10に示すように、解除阻止部材51の操作部51bを前方斜め方向に押し込む。このとき、上下1対の突条51eの後端近傍部が上下の係合部38,39に押圧状に当接しているため、解除阻止部材51はこれら突条51eの後端近傍部を結ぶ上下方向と平行な回動中心回りに、つまり平面視にて反時計回りに回動する。その後、係止爪51dの左端が本体ケース36の側壁部36cの内側に当接(P位置参照)する。この状態を経て、操作部51bを更に前方斜め方向に押す。
【0035】
その結果、係止爪51dの左端が側壁部36cの内側に当接した当接位置Pを次の回動中心として作用するため、突条51eによる回動抵抗に抗して、解除阻止部材51は、その当接位置Pを側壁部36cに当接しながら、しかも係止爪51dの基端部が係止穴45の右端Qに当接しながら、係止爪51dの爪部が薄肉状の係止部36a,36bの奥に入り込むまで、上下方向と平行な回動中心回りに回動する。そして、係止爪51dの爪部の左端が係止部36a,36bに当接した位置でその回動が阻止される。
【0036】
それ故、解除阻止部材51は、図10に示すように、反時計回りに所定角度だけ回動し且つ前方に移動した解除阻止位置で保持されることになる。このときには、阻止部51cの上端部が、上側の取付け部46aの先端部の下側に臨んでいるため、その取付け部46aは阻止部51c及び本体部51aの一部により、下方への移動、つまり係合部38は取付け部46aから係合解除しないように確実に阻止されている。即ち、解除阻止部材51がこの解除阻止位置で保持される限り、基板ケース32の係合解除が確実に阻止されている。
【0037】
ところで、図11に示すように、操作部51bを時計回りに回動させて、操作部51bを左方向に向くようにしてもよい。この場合、阻止部51cの取付け部46aに対する係合量が大きくなり、係合解除を阻止する阻止機能が増大する。ここで、解除阻止部材51の操作部51bを時計回りに回動させながら解除阻止部材51を後方に移動させるだけで、解除阻止部材51は元の待機位置に復帰するため、各係合部38〜41は取付け部46a〜46dに対して上方に移動可能となり、基板ケース32を上方に持ち上げるだけで、従来と同様に容易に取り外すことができる。
【0038】
このように、取付け機構35により、本体ケース36に形成した係合部38〜41を、発射モータ13に取付けた取付け板46に設けた取付け部46a〜46dに下方へのスライドにより係合させて、基板ケース32を着脱自在に発射モータ13に取付けることができる。
【0039】
更に、左側の上下2つの取付け部46a,46bの間に解除阻止部材51を設け、この解除阻止部材51は、上下2つの係合部38,39の間に位置する本体部51aと、この本体部51aに連なる係合解除阻止用の阻止部51cと、回動操作用の操作部51bと、阻止部51cの両端に突設されて本体ケース36の1対の係止穴45に嵌めて係止された1対の係止爪51dとを備えたので、解除阻止部材51の操作部51bを前方斜め方向に押し込むだけで、解除阻止部材51を係合部38,39のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させて、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えでき、係合解除の阻止操作を簡単化することができる。
【0040】
更に、解除阻止部材51の本体部51aの上端面と下端面には、上下の係合部38,39に接触して解除阻止部材51に回動抵抗を付与し且つ解除阻止部材51の回動位置を保持する1対の突条51eを形成したので、この突条51eにより、解除阻止部材51は係合部38,39に対して回動抵抗が付与されるため、解除阻止部材51を係合解除を阻止する位置に切換えるだけで、その位置に保持することができる。即ち、解除阻止部材51による係合解除の阻止状態を確実に継続することができる。
【0041】
それ故、製造した複数台のパチンコ機2をトラックに積み込んでパチンコ店に搬送する場合に、搬送効率を高める上で、出っ張り部分を相互に交わすようにして、パチンコ機を1列毎に上向きと下向きとに交互に整列させて積み込んだ場合、上下逆さまの状態でトラックに積載されたパチンコ機の発射用基板ケースが搬送途中の振動で、外れる方向に外力を受けても、基板ケース32の取付けが外れるのを、解除阻止部材51により確実に防止することができる。
【0042】
前記実施形態の変更形態について説明する。
1〕解除阻止部材51は上下1対の係合部38,39にヒンジにより回動可能に枢支されるように構成してもよい。
2〕解除阻止部材51を他方の上下1対の係合部40,41の間に配置するようにし、左右2つの解除阻止部材51で係合解除を阻止するようにしてもよい。
3〕発射用基板ケース32以外の基板ケース22,25,27,29・・を裏カバー21等の種々の部品の取付け部に係合により取付けた場合の係合解除を、解除阻止部材により阻止するようにしてもよい。
【0043】
4〕本体ケース36に形成する係合部が5つ以上であり、しかも発射モータ13に取付けた取付け板46に形成する取付け部も5つ以上であってもよい。
5〕解除阻止部材51を本体ケース36に一体的に形成し、これら解除阻止部材51と本体ケース36の可撓性及び弾性により、解除阻止部材51で係合解除と係合解除を阻止するように構成してもよい。
6〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を付加し、更に、パチンコ機に限らず、各種の遊技媒体を用いるアレンジボール機、回胴機、雀球機等の種々の遊技機に本発明を適用することが可能である。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、基板ケースは本体ケースと該本体ケースを覆うカバーケースとを有し、本体ケースに形成した複数の係合部を遊技機本体裏側に設けた複数の取付け部に係合させて基板ケースを取付ける取付け機構を備え、複数の係合部が複数の取付け部から係合解除しないように阻止する解除阻止部材を本体ケースに設けたので、取付け機構により、基板ケースを遊技機本体裏側の複数の取付け部に取付けたとき、解除阻止部材により、複数の係合部が複数の取付け部から係合解除しないように阻止することができる。それ故、基板ケースに係合を解除するような外力が作用した場合でも、基板ケースが遊技機本体裏側の複数の取付け部から外れることを確実に阻止することができる。
【0045】
また、前記取付け機構は、複数の係合部を複数の取付け部に対して基板と平行な方向にスライドさせて係合させるように構成され、解除阻止部材を係合部のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させて、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えるように構成したので、複数の係合部を基板と平行な方向にスライドさせて係合させるため、基板ケースを安定姿勢で取付けることができる。更に、解除阻止部材を、係合部のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させだけで、係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えでき、係合解除の阻止操作を簡単化することができる
【0046】
さらに、複数の取付け部及び該複数の取付け部の各々に対応する複数の係合部がスライド方向に所定間隔を空けて設けられ、解除阻止部材を隣り合う係合部の間に設けたので、これら複数の取付け部及び複数の取付け部の各々に対応する複数の係合部を平面状に有する取付け機構を小型に構成することができるとともに、解除阻止部材を隣り合う係合部の間に設けるため、係合部の間を有効利用でき、しかも本体ケースが大型化することもない
【0047】
【0048】
【0049】
請求項の発明によれば、前記基板ケースは遊技球を発射させる発射制御基板を収納するケースであり、取付け機構を介して発射モータの後端の複数の取付け部に下方にスライドさせて取付可能であるので、発射モータを駆動制御する発射制御基板を収納した基板ケースを、発射モータの後端に下方へのスライドにより取付けることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】パチンコ機の側面図である。
【図4】発射用基板ケースの分解斜視図である。
【図5】本体ケースの正面図である。
【図6】本体ケースの要部拡大部分斜視図である。
【図7】図5のG−G線縦断側面図である。
【図8】図5のH−H線縦断側面図である。
【図9】図5のI−I線横断平面図である。
【図10】係合阻止部材を解除阻止位置に回動させた図9相当図である。
【図11】係合阻止部材の向きを左右に向けた図9相当図である。
【符号の説明】
2パチンコ機(弾球遊技機)
13発射モータ
51解除阻止部材
32基板ケース
33発射制御基板
35取付け機構
36本体ケース
37カバーケース
38〜41係合部
46a〜46d取付け部
51解除阻止部材
51a本体部
51b操作部
51c阻止部
51d係止爪
51e突条

Claims (2)

  1. 基板(33)と、該基板(33)を収納する基板ケース(32)とを備えた弾球遊技機において、
    前記基板ケース(32)は本体ケース(36)と該本体ケース(36)を覆うカバーケース(37)とを有し、前記本体ケース(36)に形成した複数の係合部(38 〜41) を遊技機本体裏側に設けた複数の取付け部(46a〜46d)に係合させて基板ケース(32)を取付ける取付け機構(35)を備え、
    前記複数の係合部(38 41) が前記複数の取付け部(46a 46d)から係合解除しないように阻止する解除阻止部材(51)を前記本体ケース(36)に設け、
    前記取付け機構 (35) は、前記複数の係合部 (38 41) を複数の取付け部 (46a 46d) に対して基板 (33) と平行な方向にスライドさせて係合させるように構成され、
    複数の取付け部 (46a,46b) 及び該複数の取付け部 (46a,46b) の各々に対応する複数の係合部 (38,39) が前記スライド方向に所定間隔を空けて設けられ、
    前記解除阻止部材 (51) を隣り合う係合部 (38,39) の間に設け、前記解除阻止部材 (51) を係合部 (38) のスライド方向と平行な回動中心回りに回動させて、前記係合解除を阻止しない位置から係合解除を阻止する位置へ切換えるように構成した、
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記基板ケース(32)は遊技球を発射させる発射制御基板(33)を収納するケースであり、取付け機構(35)を介して発射モータ(13)の後端の複数の取付け部(46a〜46d)に下方にスライドさせて取付け可能であることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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