JP4044632B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は弾球遊技機に係わり、特に、その前面を覆う装飾体の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機として、例えば、パチンコ球を利用するパチンコ遊技機が知られている。パチンコ遊技機はガラス板で覆われた遊技領域に打出されたパチンコ球が入賞口に入ると所定数のパチンコ球が賞球として放出されるものであるが、遊技領域周囲の遊技機前面にはランプやLED等を用いた装飾体が取付けられている。このような装飾体を取り替えることにより、機器本体を変えることなく遊技機としての陳腐化を避けることができる。
【0003】
このようなパチンコ遊技機の装飾体の取付け構造について、特開平8−98913公報に提案されている。特開平8−98913公報に提案された遊技機は遊技機基体に開閉自在に設けられたガラス枠にガラス枠前面を覆う取付けベース盤を締着し、この取付けベース盤に装飾カバー体を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のパチンコ遊技機では取付けベース盤を取り替えることにより、遊技機を斬新なもとすることができるが、取付けベース盤は多数のねじを使用してガラス枠に取付けられているので、多数のパチンコ遊技機について取付けベース盤を短時間に取り替えることが困難であった。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ガラス枠等に取付けられた装飾体を極めて簡単に取り替えることができる弾球遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の弾球遊技機は、遊技機設置島に固定され取付基台となる外枠と、該外枠に開閉自在に取付けられる枠基体と、該枠基体に開閉自在に取付けられる透明板基体および該透明板基体に装着される透明板装飾体を有してなる透明板保持枠と、前記枠基体の前記外枠に対する施錠開錠および前記透明板保持枠の前記枠基体に対する施錠開錠を行う施錠装置と前記枠基体に開閉自在に取付けられた上皿基体および該上皿基体に装着される上皿装飾体を有してなる上皿部と、前記枠基体の下部前方に設けられた下皿基体および該下皿基体に装着される下皿装飾体を有してなる下皿部と、前記枠基体の下部前方に設けられたハンドルおよび該ハンドルに装着されるハンドル装飾体を有してなるハンドル部とを備えた弾球遊技機において、前記透明板装飾体は、前記透明板基体の両側部が摺動自在に嵌合するコの字状の第1係合溝が左右の側部に形成され、裏面には、前記第1係合溝に嵌合させた前記透明板基体を摺動させることによって一旦変形後元に戻り当該透明板基体と当該透明板装飾体とを係止する第1係止フックが設けられ、前記上皿装飾体は上皿係合凸部が設けられ、前記上皿基体は縦方向に第2係合溝が設けられ、第2係合溝は前記上皿係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第2係合溝の下部には当該第2係合溝に嵌合させた前記上皿装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記上皿基体と前記上皿装飾体とを係止する第係止フックが設けられてなり、前記下皿装飾体は下皿係合凸部が設けられ、前記下皿基体は縦方向に第3係合溝が設けられ、該第3係合溝は前記下皿係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第3係合溝の下部には当該第3係合溝に嵌合させた前記下皿装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記下皿基体と前記下皿装飾体とを係止する第3係止フックが設けられてなり、前記ハンドル装飾体はハンドル係合凸部が設けられ、前記ハンドルは縦方向に第4係合溝が設けられ、該第4係合溝は前記ハンドル係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第4係合溝の下部には当該第4係合溝に嵌合させた前記ハンドル装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記下皿基体と前記下皿装飾体とを係止する第4係止フックが設けられてなるものである。
【0014】
上記構成において、ガラス保持枠等に取付けられる装飾体は弾性フックを撓ませて係合解除し、摺動嵌合部を摺動させることにより簡単に着脱できるので、多数の遊技機の装飾体を取り替える場合に極めて便利である。
【0015】
【実施例】
本発明の実施例であるパチンコ遊技機を図面に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたパチンコ遊技機1を示す正面図、図2は同パチンコ遊技機の枠基体3を開いた状態の枠基体背面を示す斜視図である。本実施例におけるパチンコ遊技機1は、弾発された打玉が遊戯盤23に形成された入賞口や入賞球装置に入賞した入賞玉に基づいて所定個数の賞球を払い出す形式のパチンコ遊技機を図示したものであるが、弾発された打玉が遊戯盤に設けられる複数の入球口に入球して、その入球口の組合せによって得点が与えられ、その得点に応じた賞球が払い出される形式のパチンコ遊技機(属にアレンジ遊技機と称される)であってもよい。
【0016】
実施例のパチンコ遊技機1は図1または図2に示すように、図示しないパチンコ遊技機設置島に固定される外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つパチンコ遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体3と、該枠基体3の前面上部に開閉自在に設けられる透明板保持枠4(図3、図4、図5に図示)と、枠基体3の前面下部に開閉自在に設けられる上皿枠基体11に装着される上皿装飾カバー64と、枠基体3の最下部前方に取り付けられる下皿基体18(図5に図示)およびその装飾カバー63と、操作ハンドル21とから構成されている。
【0017】
上記した外枠に開閉自在に取り付けられる枠基体3は合成樹脂によって一体成型されたものであり、その背面側に遊技盤23が収納固定される遊技盤収納部が設けられている。遊技盤23の前方を透明板保持枠4に保持されたガラス板39(図5に図示)が覆っている。透明板保持枠4には遊技盤23の遊技領域を露出する円形透視窓5が設けられている。円形透視窓5の周囲の上部には装飾表示部6が設けられ、左右には装飾表示部7、7が設けられている。また、左側の装飾表示部7の上部には賞球の払出状態を表示する払出表示部9、9…と賞球を貯溜する玉タンクの玉切れ状態を表示する玉切れ表示部8、8が設けられている。さらに、透明板保持枠4の裏面には図4にも示すようにスピーカ10a、10bが取付けられている。これらの表示部やスピーカは遊技状態に応じて表示駆動されるようになっている。
【0018】
なお、円形透視窓5の円形状の開口を通して視認し得る遊技盤23の遊技領域には、可変表示装置24や可変入賞球装置25等の遊技装置や、アウト口等が設けられている。可変表示装置24には、3個の回転ドラムからなる可変表示部が設けられている。また、可変入賞球装置25は、ソレノイドによって開閉駆動される開閉板を有している。これらの可変表示装置24や可変入賞球装置25等の遊技装置は、図2に示す遊技制御基板33によってその動作が制御されるが、その動作内容について簡単に説明すると、打玉が始動入賞口27に入賞すると、可変表示装置24の可変表示部が回転を開始し、所定時間が経過したときに順次停止する。そして、停止時の表示結果が予め定めた大当り図柄の組合せとなったときに、大当り遊技状態となって可変入賞球装置25の開閉板を開成制御する。
【0019】
開閉板の開成制御は、一定時間(例えば、25秒)が経過するか、あるいはその一定時間が経過する前に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生したときに閉成されるようになっており、開閉板の開閉中に打玉が特定入賞領域に入賞したときには、継続権が成立して再度上記した開成状態が繰り返され、このような繰り返しは、継続権が成立することを条件として所定回数(例えば、16回)許容されている。打玉が可変入賞球装置25や入賞口26に入賞すると、夫々所定数の玉が賞球払出口14から上皿装飾カバー64に覆われた上皿に払い出される。賞球払出口14から払い出された賞球は貯溜整列路13で整列され、打球供給口15から後述の発射装置に供給される。
【0020】
上記した透明板保持枠4および上皿枠基体11は、図5に示すように枠基体3の横幅寸法とほぼ同じであり、枠基体3の下部は下皿装飾カバー63およびハンドル装飾カバー20に覆われるため、図1のように正面から見たときには、枠基体3を視認することはできないが、枠基体3に取付けられたシリンダ錠12は錠部カバー108(図6に図示)のシリンダ錠貫通穴109から外部に露出している。また、枠基体3を回動自在に支持するために外枠2に設けられた軸支突出部38が透明板保持枠4の隅部切欠きから現れている。なお、図5および図6に示すように、軸支突出部38の軸支穴74は枠基体3を回動自在に支持し、軸支突出部62の軸支穴74は係合ピン75を介して上皿枠基体11を回動自在に支持している。
【0021】
なお、上皿枠基体11には、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカードユニット29の故障時及び遊技玉の貸出時に音を発生する圧電ブザー17が設けられており、下皿装飾カバー63には灰皿19が設けられている。また、ハンドル装飾カバー20には操作ハンドル21が設けられている。
【0022】
また、枠基体3の裏面側においては、前記した遊技盤収納部に遊技盤が着脱自在に装着されると共に、図2に示すように、枠基体3の外枠2に対する施錠・解錠、及び透明板保持枠4の枠基体3に対する施錠・解錠を司る施錠装置32が組付けられている。この施錠装置32は、前記シリンダ錠12の操作によって上記解錠操作を行うことができるものである。また、枠基体3の裏面下部には、前記操作ハンドル21の操作に応じて打玉を弾発する発射装置34が取り付けられている。発射装置34は、図7に示すように発射モータ82を備え、操作ハンドル21を操作したときにメインスイッチ及びタッチセンサ(共に図示しない)がONして発射モータ82を駆動するようになっている。
【0023】
次に、上記したパチンコ遊技機1に隣接されるカードユニット29の構成について図1を参照して説明する。上記した上皿枠基体11には図6に示すように上皿65が設けられ、その上部にカードユニット29を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。操作部として、玉貸スイッチ79と返却スイッチ80が設けらいる。玉貸スイッチ79は、カードユニット29によって遊技玉を借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ80は、遊技終了の際にカードユニット29のカード挿入口31に差し込まれた磁気カードを返却するためのものである。また、連結台方向表示器30はカードユニット29がいずれの側のパチンコ遊技機1に連結されているかを表示するものである。
【0024】
カードユニット29を操作して払出された遊技玉は賞球と同様に賞球払出口14から上皿に払出される。上皿に溢れた遊技玉は余り玉払出口28から上述の下皿基体18に設けられた下皿に流出する。上皿枠基体11に設けられた玉抜き操作レバー16を操作することにより上皿から下皿に遊技玉を流出させることもできる。また、下皿装飾カバー63に設けられた玉抜き操作レバー22を操作することにより下皿の底の開閉口から遊技玉を回収することができる。
【0025】
次に、図3および図4を参照して透明板保持枠4の構造について説明する。透明板保持枠4は金属基体部45に合成樹脂製の装飾枠部44がワンタッチで取付けられる構造となっている。金属基体部45は回転軸ピン60を介して前述の枠基体3に開閉自在に取付けられる。金属基体部45に設けられた係止ピン58、58…にガラス板39を保持する金具の係止フック部40、40…の係止穴41、41…が挿通され、ねじ43、43…で締着された取付金具42、42…を回動させ係止することによりガラス板39が金属基体部45に固定される。金属基体部45の係止溝59、59にはスピーカ10aおよび10bが差し込まれる。
【0026】
装飾枠部44の表面(図3で見えていない)には前述の玉切れ表示部8、払出表示部9、装飾表示部6および7が形成されている。装飾枠部44には係止フランジ51を介して玉切れ、払出LED基板48が固定される。玉切れ、払出LED基板48は玉切れ表示部8および払出表示部9のLEDが取付けられており、これらのLEDは開口50、50…からパチンコ遊技機1の前面に現れる。
【0027】
装飾枠部44はまた係止フランジ52を介して装飾LED基板46が固定される。装飾LED基板46は装飾表示部6のLEDが取付けられており、これらのLEDは装飾表示部6を点灯する。装飾枠部44はさらに係止フランジ53および54を介して装飾LED基板47、47が固定される。装飾LED基板47、47には夫々装飾表示部7、7のLEDが取付けられており、これらのLEDは開口49、49から装飾表示部7、7を点灯する。
【0028】
このように装飾枠部44はガラス保持枠の基体を覆う装飾体を構成している。装飾枠部44の左右側面はコ字型に形成されており、金属基体部45の側部と摺動自在に嵌合する。また、装飾枠部44に設けられた弾性変形可能な係止フック56は金属基体部45の上部を係止する。装飾枠部44を金属基体部45に取付ける場合は、装飾枠部44を金属基体部45と嵌合させて下側に押込むことにより係止フック56が一旦変形した後元に戻り金属基体部45を係止することにより装飾枠部44を金属基体部45に固定する。装飾枠部44を金属基体部45から外す場合は、係止フック56を押して係合解除させて装飾枠部44を上方にずらし、装飾枠部44を金属基体部45から外すことができる。
【0029】
装飾枠部44が金属基体部45に取付けられると、装飾枠部44に設けられたスピーカ係止突起55、55がスピーカ10aおよび10bを固定する。図4に示すように、装飾枠部44の下部にはパチンコ遊技機の内部を覗くことのできる視認窓部材61a、61bが取付けられている。金属基体部45に設けられた係止フック部57、57は透明板保持枠4を枠基体3に施錠するためのものである。係止フック部57、57は図5に示す枠基体3のフック開口73、73に出入する。
【0030】
次に、図5を参照して下皿装飾カバー63およびハンドル装飾カバー20の取付け構造を説明する。下皿基体18は枠基体3と一体に形成されており、前面にはありみぞ形状の係合溝68、68が縦方向に設けられ、また、下部には弾性変形可能な係止フック66、66が設けられている。そして下皿装飾カバー63には係合溝68、68と係合する係合凸部70、70が設けられている。下皿装飾カバー63を下皿基体18に取付ける場合は、係合凸部70、70を係合溝68、68と嵌合させて下皿装飾カバー63を押し上げると係止フック66、66が一旦変形した後元に戻り下皿装飾カバー63を係止することにより下皿装飾カバー63を下皿基体18に固定する。下皿装飾カバー63を下皿基体18から外す場合は、係止フック66、66を押して係合解除させ、下皿装飾カバー63を下方にずらし、下皿装飾カバー63を下皿基体18から外すことができる。
【0031】
枠基体3の発射装置34が取付けられる部分の前面には係合溝69、69が縦方向に設けられ、また、下部には弾性変形可能な係止フック67、67が設けられている。そしてハンドル装飾カバー20には係合溝69、69と係合する係合凸部71、71が設けられている。ハンドル装飾カバー20を枠基体3に取付ける場合は、係合凸部71、71を係合溝69、69と嵌合させてハンドル装飾カバー20を押し上げると係止フック67、67が一旦変形した後元に戻りハンドル装飾カバー20を係止することによりハンドル装飾カバー20を枠基体3に固定する。ハンドル装飾カバー20を枠基体3から外す場合は、係止フック67、67を押して係合解除させ、ハンドル装飾カバー20を下方にずらし、ハンドル装飾カバー20を枠基体3から外すことができる。
【0032】
次に、図6を参照して上皿装飾カバー64および錠部カバー108の取付け構造を説明する。上皿枠基体11は合成樹脂で作られており、前面にはありみぞ形状の係合溝77、77が縦方向に設けられ、また、下部には弾性変形可能な係止フック78、78が設けられている。このような上皿枠基体11はそれに挿入された係合ピン75が枠基体3の軸支穴74に挿通することにより枠基体3に開閉自在に取付けられている。上皿装飾カバー64には係合溝77、77と係合する係合凸部76、76が設けられている。
【0033】
上皿装飾カバー64を上皿枠基体11に取付ける場合は、係合凸部76、76を係合溝77、77と嵌合させて上皿装飾カバー64を押し上げると係止フック78、78が一旦変形した後元に戻り上皿装飾カバー64を係止することにより上皿装飾カバー64を上皿枠基体11に固定する。上皿装飾カバー64を上皿枠基体11から外す場合は、係止フック78、78を押して係合解除させ、上皿装飾カバー64を下方にずらし、上皿装飾カバー64を上皿枠基体11から外すことができる。
【0034】
枠基体3の外周の一部である錠部にはシリンダ錠が貫通する貫通穴100とフック係止穴110、110が設けられており、フック係止穴110、110に錠部カバー108の係止フック112、112が挿入されて係止され、錠部カバー108が固定される。
【0035】
上記したように装飾体である装飾枠部44および上皿装飾カバー64は夫々金属基体部45および上皿枠基体11に対してワンタッチで着脱可能となっており、また、下皿装飾カバー63およびハンドル装飾カバー20は枠基体3に対してワンタッチで着脱可能となっているため、短時間でこれらの装飾体を取り替えて遊技機のイメージを一新させることが可能である。
【0036】
次に、図7および図8を参照して発射装置34およびその取付け構造を説明する。発射装置34は金属製の基板81に組み付けられている。基板81には発射モータ82が固定されており、発射モータ82に発射制御基板83が固定されている。さらに、基板81に打球杵85が回動自在に支持されねじりコイルばね(図7、図8では基板81の表側にあるため見えていない)により基板81の裏面側から見て時計方向に付勢されている。基板81に取付けられた係止ゴム84、84は打球杵85のストッパーとなっている。発射モータ82は発射制御基板83に制御されて回転すると図示していない3枚羽根を回転させ、打球杵85をねじりコイルばねの弾力に抗して反時計方向に回動させる。3枚羽根が打球杵85から外れると打球杵85はねじりコイルばねの弾力により係止ゴム84に停止されるまで時計方向に回動する。基板81に取付けられた玉送り可動部86は打球杵85の動きに同期して遊技玉を1個ずつ打球杵85の前に送る。
【0037】
上記のねじりコイルばねの弾力は前述の操作ハンドル21により調整される。枠基体3の連通開口89に臨むように取付けられた回動プーリ96、96はベルトで連結されており、その一方は操作ハンドル21と結合する。他方のプーリ96はねじりコイルばねの一端と当接する回動部材(図7、図8では基板81の表側にあるため見えていない)と嵌合しそれを回動させる。操作ハンドル21を回動させることにより打球杵85を付勢するねじりコイルばねの弾力を変化させて、遊技玉を打出す強さを調整することができる。
【0038】
発射装置34は基板81を枠基体3に固定することにより枠基体3に取付けられる。基板81には位置決め長穴87、87…が設けられており、枠基体3には位置決め長穴87、87…と対応する位置に位置決めピン88、88…が立設されている。枠基体3にはさらに、基板81の上部を係止する係止フランジ90、90と、係合部材93の係合リブ部95、95と嵌合する凸字型係合溝91が設けられている。凸字型係合溝91の中央部は拡張溝部92と連なっている。係合部材93には基板81の基体下部106を係止する係止リブ94、94が設けられている。
【0039】
発射装置34を枠基体3に取付ける場合、基板81を傾けて係止フランジ90、90に下方から差し込んだ後枠基体3に密着させ、係合部材93の一方の係合リブ部95を拡張溝部92に入り込ませるようにして係合リブ部95、95を凸字型係合溝91の位置に合わせる。次に、係合部材93を凸字型係合溝91の終端に当接するまで右方向にずらす。その位置で係止リブ94、94は基体下部106を係止し発射装置34を枠基体3に固定させる。発射装置34を外す場合は、係合部材93を左方向にずらして枠基体3から外し、さらに発射装置34を枠基体から外す。このように発射装置34は工具を用いることなく、枠基体3に着脱することができる。
【0040】
次に、図9を参照して施錠装置32およびその取付け構造を説明する。施錠装置32は金属製の基体103と基体103に摺動自在に取付けられた透明板保持枠施錠板103aと枠基体施錠板103bで構成されている。透明板保持枠施錠板103aと枠基体施錠板103bは引張りコイルばねで夫々上方向および下方向に付勢されている。
【0041】
透明板保持枠施錠板103aに設けられた係止穴103c、103cは枠基体3に設けられフック開口73、73に挿通する係止フック部57、57(図3および図4に図示)を係止し、枠基体施錠板103bに一体に設けられた係止フック35、35は外枠2に設けられた係止金具37、37(図2に図示)に係止され透明板保持枠4および枠基体3が施錠されるが、シリンダ錠貫通穴109から外部に露出したシリンダ錠12に差込まれた鍵を一方に回すことにより透明板保持枠の施錠が解除され、他方に回すことにより透明板保持枠4および枠基体3の施錠が解除される。透明板保持枠4は透明板保持枠施錠板103aに一体に設けられた解放操作部36を下に押すことによっても解錠することができる。
【0042】
このような施錠装置32は枠基体3にワンタッチで取付けられる。すなわち、基下部105を枠基体3に形成された係止フランジ101の係合溝102に差込み基体103を枠基体3に密着するように押込むと、枠基体3に形成された弾性変形可能な係止フック97が一旦変形した後元に戻り基体上部104を係止する。枠基体3に立設された位置決めピン99、99…は基体103に設けられた長穴と係合し、枠基体3に設けられた位置決めリブ98、98…は基体103の側部と係合し、これらは基体103の横方向の位置を決める。
【0043】
施錠装置32を枠基体3から外す場合は、係止フック97を押して係合解除させ、係合溝102から抜くことにより、施錠装置32を枠基体3から簡単に外すことができる。上記した各部材の着脱方法は、図2に示すように遊技制御基板33に貼着された分解方法表示シール107に示されている。
【0044】
上記したように、透明板保持枠4の金属基体部45と装飾枠部44、枠基体3と施錠装置32、および枠基体3と発射装置34は簡単に分離できるので、廃棄時に金属部と合成樹脂部を分離することが容易に行われる。また、スピーカ10a、10bや発射モータ等の電気部品もユニットとして分離可能となっており、電気部品を分別して廃棄することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の弾球遊技機はその前面を装飾する装飾体を本体に着脱できるので、装飾体を変えるだけで弾球遊技機を一新でき、遊技者を飽きさせないという効果を奏する。そして装飾体は極めて短時間で取り替えることができるので、多数の弾球遊技機の装飾体を一度に取り替えることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】同パチンコ遊技機の枠基体を開いた状態の枠基体背面を示す斜視図である。
【図3】同パチンコ遊技機の透明板保持枠を示す分解斜視図である。
【図4】図4(A)は同パチンコ遊技機の透明板保持枠を示す裏面図、図4(B)は同パチンコ遊技機の透明板保持枠を示す側面図である。
【図5】同パチンコ遊技機の下皿装飾カバー63およびハンドル装飾カバー20を分解した分解斜視図である。
【図6】同パチンコ遊技機の上皿装飾カバー64を分解した分解斜視図である。
【図7】同パチンコ遊技機の発射装置部の分解斜視図である。
【図8】同パチンコ遊技機の発射装置部を示す斜視図である。
【図9】同パチンコ遊技機の施錠装置部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、2 外枠、3 枠基体、4 透明板保持枠、5 円形透視窓、6 装飾表示部、7 装飾表示部、8 玉切れ表示部、9 払出表示部、10a、10b スピーカ、11 上皿枠基体、12 シリンダ錠、13 貯溜整列路、14 賞球払出口、15 打球供給口、16 玉抜き操作レバー、17圧電ブザー、18 下皿基体、19 灰皿、20 ハンドル装飾カバー、21操作ハンドル、22 玉抜き操作レバー、23 遊戯盤、24 可変非表示装置、25 可変入賞球装置、26 入賞口、27 始動入賞口、28 余り玉払出口、29 カードユニット、30 連結台方向表示器、31 カード挿入口、32 施錠装置、33 遊技制御基板、34 発射装置、35 係止フック、36 解放操作部、37 係止金具、38 軸支突出部、39 ガラス板、40 係止フック部、41 係止穴、42 取付金具、43 ねじ、44 装飾枠部、45 金属基体部、46 装飾LED基板、47 装飾LED基板、48 玉切れ、払出LED基板、49 開口、50 開口、51 係止フランジ、52 係止フランジ、53 係止フランジ、54 係止フランジ、55 スピーカ係止突起、56 係止フック、57 係止フック部、58 係止ピン、59 係止溝、60 回転軸ピン、61a、61b 視認窓部材、62 軸支突出部、63 下皿装飾カバー、64 上皿装飾カバー、65 上皿、66 係止フック、67 係止フック、68 係合溝、69 係合溝、70 係合凸部、71 係合凸部、73 フック開口、74 軸支穴、75 係合ピン、76 係合凸部、77 係合溝、78 係止フック、79 玉貸スイッチ、80 返却スイッチ、81 基板、82 発射モータ、83 発射制御基板、84 係止ゴム、85 打球杵、86 玉送り可動部、87 位置決め長穴、88 位置決めピン、89 連通開口、90 係止フランジ、91 凸字型係合溝、92 拡張溝部、93 係合部材、94 係止リブ、95 係合リブ部、96 回動プーリ、97 係止フック、98 位置決めリブ、99 位置決めピン、100 貫通穴、101 係止フランジ、102 係合溝、103 基体、104 基体上部、105 基体下部、106 基体下部、107 分解方法表示シール、108 錠部カバー、109 シリンダ錠貫通穴、110 フック係止穴、112 係止フック

Claims (1)

  1. 遊技機設置島に固定され取付基台となる外枠と、該外枠に開閉自在に取付けられる枠基体と、該枠基体に開閉自在に取付けられる透明板基体および該透明板基体に装着される透明板装飾体を有してなる透明板保持枠と、前記枠基体の前記外枠に対する施錠開錠および前記透明板保持枠の前記枠基体に対する施錠開錠を行う施錠装置と前記枠基体に開閉自在に取付けられた上皿基体および該上皿基体に装着される上皿装飾体を有してなる上皿部と、前記枠基体の下部前方に設けられた下皿基体および該下皿基体に装着される下皿装飾体を有してなる下皿部と、前記枠基体の下部前方に設けられたハンドルおよび該ハンドルに装着されるハンドル装飾体を有してなるハンドル部とを備えた弾球遊技機において、
    前記透明板装飾体は、前記透明板基体の両側部が摺動自在に嵌合するコの字状の第1係合溝が左右の側部に形成され、裏面には、前記第1係合溝に嵌合させた前記透明板基体を摺動させることによって一旦変形後元に戻り当該透明板基体と当該透明板装飾体とを係止する第1係止フックが設けられ、
    前記上皿装飾体は上皿係合凸部が設けられ、
    前記上皿基体は縦方向に第2係合溝が設けられ、第2係合溝は前記上皿係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第2係合溝の下部には当該第2係合溝に嵌合させた前記上皿装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記上皿基体と前記上皿装飾体とを係止する第係止フックが設けられてなり、
    前記下皿装飾体は下皿係合凸部が設けられ、
    前記下皿基体は縦方向に第3係合溝が設けられ、該第3係合溝は前記下皿係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第3係合溝の下部には当該第3係合溝に嵌合させた前記下皿装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記下皿基体と前記下皿装飾体とを係止する第3係止フックが設けられてなり、
    前記ハンドル装飾体はハンドル係合凸部が設けられ、
    前記ハンドルは縦方向に第4係合溝が設けられ、該第4係合溝は前記ハンドル係合凸部が摺動自在に嵌合するように形成され、前記第4係合溝の下部には当該第4係合溝に嵌合させた前記ハンドル装飾体を上方向に摺動させることによって一旦変形後元に戻り前記下皿基体と前記下皿装飾体とを係止する第4係止フックが設けられてなることを特徴とする弾球遊技機。
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