JP3546219B2 - 廃自動車分解設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃自動車を分解して、必要な部品を回収する際に用いられる廃自動車分解設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、自動車メーカーでは、資源再利用の観点から、リサイクル可能な部品を数多く使用している。したがって、廃自動車からリサイクル可能な部品をいかにして効率良く回収するかが今日の重要な問題になっている。従来では、分解作業場の床側にリフト装置を設置し、このリフト装置で廃自動車を持ち上げ、作業者が、廃自動車から必要な部品を回収したり、廃自動車内の廃油や廃液を抜き取ったり、エンジンを取り外していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来形式では、一箇所(すなわちリフト装置の設置箇所)で全ての分解作業を行っていたため、廃油や廃液の抜き取り作業時にリフト装置の周辺の床に廃油や廃液が飛散して床が汚染され、作業者が滑るなどして、部品の分解回収作業に支障を来す恐れがあった。また、リフト装置を床側に設置しているため、リフト装置が作業者の作業の邪魔になるといった問題があった。
【0004】
本発明は、効率良く廃自動車の分解作業が行える廃自動車分解設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために本第1発明における廃自動車分解設備は、天井側に、廃自動車を搬送する搬送装置が設けられ、
上記搬送装置は、搬送経路に沿って往復走行自在な走行体と、この走行体に設けられて上記廃自動車を昇降自在に支持するリフトとで構成され、
上記搬送経路に沿って、廃自動車の部品を取り外す第1作業部と、廃自動車内の廃液を抜き取る第2作業部と、上記第1作業部と第2作業部とを経て搬送装置で搬送された廃自動車をリフトから下ろす第3作業部とが順次形成されており、
上記リフトは、走行体から垂下されかつ上下方向へ伸縮自在な左右一対の縦フレーム体と、これら両縦フレーム体の下端に設けられかつ水平方向へ伸縮自在な前後一対の支持アームとで構成され、
上記各支持アームは、廃自動車の下方に突出して廃自動車を支持する支持位置と、廃自動車の下方から両外側方へ退避する退避位置との間で水平回動自在であり、
第3作業部に、廃自動車を床側へ下ろした後、リフトの各支持アームを支持位置から退避位置へ退避させる支持アーム退避装置が設けられているものである。
【0006】
これによると、廃自動車を第1作業部へ搬入した後、作業者は第1作業部において廃自動車の部品を取り外す。その後、廃自動車をリフトで持ち上げ、さらに走行体を第1作業部から第2作業部へ走行させることによって、廃自動車を第1作業部から第2作業部へ搬送する。その後、作業者は第2作業部において廃自動車から廃液を抜き取る。その後、同様に、廃自動車をリフトで持ち上げ、さらに走行体を第2作業部から第3作業部へ走行させることによって、廃自動車を第2作業部から第3作業部へ搬送する。そして、第3作業部において廃自動車をリフトから下ろす。
【0007】
このように、廃自動車の部品を取り外す場所と廃自動車から廃液を抜き取る場所とを第1作業部と第2作業部とに分離したため、廃液により汚染される箇所を第2作業部の床のみに限定することができ、したがって、廃自動車の部品の取り外し作業や廃自動車をリフトから下ろす作業が支障なく行える。また、リフトを備えた搬送装置は天井側に設けられているため、リフトが作業の邪魔にならず、床側が広く使用できる。
【0008】
尚、廃自動車を搬送装置で搬送する際、左右一対の縦フレーム体を下方へ伸長させ、各支持アームを退避位置から支持位置へ水平回動させて廃自動車の下方に突出させ、さらに、廃自動車の大きさに応じて各支持アームを水平方向へ伸縮させ、その後、縦フレーム体を上方へ短縮させることにより、各支持アームが上昇し、廃自動車はリフトに搭載されて上方へ持ち上げられる。
【0009】
そして、搬送装置により廃自動車を第3作業部まで搬送した後、縦フレーム体を下方へ伸長させて、廃自動車を床側へ下ろす。その後、支持アーム退避装置が各支持アームを支持位置から退避位置へ退避させる。これにより、各支持アームが廃自動車の下方から両外側方へ退避するため、廃自動車を床側に残したまま、縦フレーム体を上方へ短縮させて、空のリフトを走行体で第3作業部から第1作業部へ戻す。このように、第3作業部において、支持アーム退避装置で自動的に各支持アームを支持位置から退避位置へ退避させることができるため、作業の手間が省ける。
【0010】
本第2発明における廃自動車分解設備は、各支持アームの先端に、廃自動車の下端を受ける受け部材が設けられているものである。
【0011】
これによると、左右一対の縦フレーム体を下方へ伸長させ、各支持アームを退避位置から支持位置へ水平回動させて廃自動車の下方に突出させ、さらに、廃自動車の大きさに応じて各支持アームを水平方向へ伸縮させる。これにより、受け部材が廃自動車の下方の最適な支持位置にくるように位置調節することができる。
その後、縦フレーム体を上方へ短縮させることにより、各支持アームが上昇し、廃自動車は受け部材で受けられてリフトに搭載され、上方へ持ち上げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、分解作業場1には、複数の支柱2により支持された天井フレーム3が設けられ、この天井フレーム3には左右一対の断面I形状の天井レール4が取付けられている。この天井レール4には廃自動車5を搬送する搬送装置6が設けられている。
【0014】
上記搬送装置6は、複数の車輪7を介して両天井レール4から吊り下げられかつ両天井レール4に支持案内されて搬送経路8に沿って往復走行自在な走行体9と、この走行体9に設けられて廃自動車5を昇降自在に支持するリフト10とで構成されている。尚、上記走行体9には、複数の車輪7のうちのいくつかを強制回転させるモータ(図示せず)が設けられている。
【0015】
上記天井レール4の下方には、搬送経路8に沿って、廃自動車5から必要な部品を取り外す第1作業部11と、廃自動車5内の廃液や廃油を抜き取るとともにエンジン12やリヤアクスルを取り外す第2作業部13と、上記第1作業部11と第2作業部13とを経て搬送装置6で搬送された廃自動車5をリフト10から下ろす第3作業部14とが順次形成されている。
【0016】
上記リフト10は、走行体9から垂下されかつ多段式で上下方向へ伸縮自在な左右一対の縦フレーム体16と、図3に示すように左右両縦フレーム体16の下端に支軸20を介して設けられかつ多段式で水平方向イへ伸縮自在な前後一対の支持アーム17,18とで構成されている。上記各縦フレーム体16には、これら縦フレーム体16を伸縮させるシリンダ装置19が設けられている。また、上記各支持アーム17,18は、支軸20を中心として、廃自動車5の下方に突出して廃自動車5を支持する支持位置A(図3の実線)と、廃自動車5の下方から両外側方へ退避する退避位置B(図3の仮想線)との間で水平回動自在となっている。また、上記各支持アーム17,18の先端には、廃自動車5の下端を受ける受け部材21が設けられている。
【0017】
図1,図2に示すように、上記分解作業場1の床22には、上記第1作業部11内から第1作業部11の前方へ達する左右一対の床レール26が設けられている。そして、両床レール26に支持案内されて、第1作業部11内と第1作業部11の前方に形成された積込み部27との間を往復走行自在な走行台車28が設けられている。この走行台車28は廃自動車5を積込み部27から第1作業部11内へ搬入するものであり、走行台車28の本体部29の前後左右にはそれぞれ床レール26上を転動する走行用車輪30が設けられている。また、走行台車28の本体部29には、バッテリー31と、このバッテリー31に蓄えられた電力で上記走行用車輪30を回転駆動させるモータ32とが設けられている。
【0018】
上記第3作業部14の床22には、リフト10から下ろされた廃自動車5を載置する前後一対の支持台33,34が設けられている。また、図3に示すように、上記両支持台33,34の前後間の床22には、廃自動車5を上記両支持台33,34上へ下ろした後、リフト10の各支持アーム17,18を支持位置Aから退避位置Bへ退避させる支持アーム退避装置35が設けられている。
【0019】
上記支持アーム退避装置35の構成としては、すなわち、図3〜図7に示すように、左右方向へ移動自在な左右一対の移動部材36と、これら各移動部材36を移動させる上下一対のガイド付シリンダ装置37とが上記支持アーム17,18の左右間に配置されている。これら両ガイド付シリンダ装置37は床22上に設置されたベースプレート38に設けられている。
【0020】
図5に示すように、上記両移動部材36の前後両端部にはそれぞれ、レバー39,40が取付軸41を介して水平方向へ回動自在に設けられており、移動部材36の移動によって退避位置Cと突出位置Dとの間を左右方向へ出退する。図5,図6に示すように、上記各レバー39,40は平面視で「へ」の字形に屈曲して形成され、各レバー39,40の外側端部には、ローラ42が設けられている。また、前部のレバー39の内側端部と後部のレバー40の内側端部との間には引張りコイルスプリング43が連結され、これにより、前部のレバー39は前方へ回動する方向に付勢され、かつ後部のレバー40は後方へ回動する方向に付勢されている。
【0021】
また、上記各レバー39,40の中間部には取付ピン44が垂下され、この取付ピン44の下端にはガイドローラ45が設けられている。尚、上記ガイドローラ45は、平面視において、上記取付軸41とローラ42との間でかつ各レバー39,40の屈曲部の下方に位置している。上記ガイドローラ45はベースプレート38に設けられた前後一対のガイドプレート46,47間にはめ込まれて左右方向へ案内され、これにより、退避位置Cにおいて、前後両レバー39,40は、各外側端が互いに隣接する状態で保持される。尚、前部の一対のガイドプレート46の外端部は斜め前方へ屈曲し、後部の一対のガイドプレート47の外端部は斜め後方へ屈曲している。
【0022】
これにより、図3の仮想線および図5の仮想線で示すように、各レバー39,40を突出位置Dまで突出させた際、各ガイドローラ45が各ガイドプレート46,47間から外側方へ突出し、引張りコイルスプリング43の引張力によって前部のレバー39が前方へ回動するとともに後部のレバー40が後方へ回動し、これら前後両レバー39,40の外側端間が前後へ開いた状態で、各ローラ42が支持アーム17,18に当接して支持アーム17,18を外側へ押し、以って、各支持アーム17,18が支持位置Aから退避位置Bへ退避する。
【0023】
また、図3の実線および図5の実線で示すように、各レバー39,40を退避位置Cまで退入させた際、各ガイドローラ45が各ガイドプレート46,47間にはまり込んで案内されるため、引張りコイルスプリング43の引張力に抗して、前部のレバー39が後方へ回動するとともに後部のレバー40が前方へ回動し、これら前後両レバー39,40は外側端間が隣接した状態で保持される。
【0024】
尚、図4,図7に示すように、上記支持アーム退避装置35は、ベースプレート38に設けられたカバー48で覆われている。このカバー48の高さは上記両支持台33,34の高さよりも低く設定されている。
【0025】
また、図1に示すように、上記第2作業部13の支柱2には、水平方向へ回動自在なジブ付きクレーン49が設けられている。また、第2作業部13には、廃自動車5から取り出したエンジン12を支持し搬送する手押し式のエンジン支持台車50と、廃自動車5から抜き取った廃液や廃油を蓄えて搬送する手押し式の廃液回収台車51とが配置されている。上記エンジン支持台車50は、台車本体52に、エンジン12を支持する昇降自在な支持台53と、この支持台53を昇降させるパンタグラフ式の昇降装置54とを設けたものである。また、廃液回収台車51は、上部に廃液を受けるホッパー55と、下部に回収した廃液を貯めるタンク56とを備えたものである。
【0026】
上記走行台車28には、上記走行台車28の前後走行を遠隔操作で指示する台車用ペンダントスイッチ58がケーブル61を介して接続されている。図8に示すように、この台車用ペンダントスイッチ58には、走行台車28を前進させる前進用押しボタン59と、走行台車28を後進させる後進用押しボタン60とが設けられている。
【0027】
また、図1に示すように、上記搬送装置6には、走行体9の前後走行とリフト10の昇降とを遠隔操作で指示する搬送装置用ペンダントスイッチ62がケーブル63を介して接続されている。図9に示すように、この搬送装置用ペンダントスイッチ62には、走行体9を隣接する下流側の作業部(すなわち、第1作業部11→第2作業部13、または第2作業部13→第3作業部14)へ走行させる順次走行用押しボタン64と、走行体9を第3作業部14から第1作業部11へ戻す戻し走行用押しボタン65と、走行体9を下流側へ前進させる前進用押しボタン66と、走行体9を上流側へ後進させる後進用押しボタン67と、リフト10の縦フレーム体16を上方へ短縮させる上昇用押しボタン68と、縦フレーム体16を下方へ伸長させる下降用押しボタン69とが設けられている。
【0028】
また、図1に示すように、上記第3作業部14の支柱2には、支持アーム退避装置35の作動を指示する操作ボックス71が設けられている。図10に示すように、この操作ボックス71には、自動と手動とを切換える切換スイッチ72と、上記切換スイッチ72が「手動」側に切換えられている際に、上記支持アーム退避装置35の各レバー39,40の位置を退避位置Cと突出位置Dとに手動で切換える切換え押しボタン73とが設けられている。
【0029】
また、図1に示すように、上記リフト10にも操作ボックス75が設けられており、この操作ボックス75には、図11に示すように、第3作業部14で廃自動車5を両支持台33,34へ下ろす作業を完了した後、一度押すことによって支持アーム退避装置35の各レバー39,40を突出位置Dまで突出させ、その直後に自動的に退避位置Cまで戻し、さらに、再度押すことによってリフト10の縦フレーム体16を上方へ短縮させる作業完了ボタン76と、走行体9の走行とリフト10の昇降とを非常停止させる非常停止ボタン77と、縦フレーム体16を下方へ伸長して支持アーム17,18が下限位置L(図2参照)へ達した際に点灯する下限表示ランプ78とが設けられている。
【0030】
以下、上記構成における作用を説明する。
廃自動車5からガソリンを抜き取った後、この廃自動車5を、フォークリフト(またはクレーン)で持ち上げ、図1の実線で示すように、積込み部27で待機している走行台車28上に積み込む。
【0031】
その後、作業者81が台車用ペンダントスイッチ58の前進用押しボタン59(図8参照)を押して、走行台車28を積込み部27から第1作業部11へ前進走行させる。これにより、図1の仮想線で示すように、廃自動車5が第1作業部11に搬入される。そして、第1作業部11において、作業者81は走行台車28上の廃自動車5から必要な部品を取り出す。
【0032】
部品の回収作業が完了した後、作業者81は搬送装置用ペンダントスイッチ62の下降用押しボタン69(図9参照)を押して、第1作業部11で待機しているリフト10の各支持アーム17,18を図2の実線で示すように下限位置Lまで下降させる。すなわち、上記下降用押しボタン69を押すと、両シリンダ装置19のピストンロッド19aが伸長し、両縦フレーム体16が下方へ伸長し、各支持アーム17,18が下降する。
【0033】
このようにして支持アーム17,18を下限位置Lまで下降させた後、作業者81は、図3の実線で示すように手で各支持アーム17,18を退避位置Bから支持位置Aへ回動させて廃自動車5の下方へ突出させ、さらに、廃自動車5の大きさに応じて各支持アーム17,18を水平方向イへ伸縮させる。これにより、受け部材21が廃自動車5の下方の最適な支持位置にくるように位置調節することができる。
【0034】
その後、作業者81は搬送装置用ペンダントスイッチ62の上昇用押しボタン68(図9参照)を押して、各支持アーム17,18を下限位置Lからわずかに上昇させる。すなわち、上記上昇用押しボタン68を押すと、両シリンダ装置19のピストンロッド19aが短縮し、両縦フレーム体16が上方へ短縮し、各支持アーム17,18が上昇する。これにより、廃自動車5は受け部材21で受けられてリフト10に搭載され、走行台車28の上方にわずかに持ち上げられる。
【0035】
その後、作業者81が台車用ペンダントスイッチ58の後進用押しボタン60(図8参照)を押して、走行台車28を第1作業部11から積込み部27へ後進走行させておく。そして、作業者81は、さらに、搬送装置用ペンダントスイッチ62の上昇用押しボタン68(図9参照)を押して、図2の仮想線で示すように、各支持アーム17,18を上限位置Hまで上昇させ、廃自動車5をリフト10で最上位まで持ち上げる。
【0036】
その後、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の順次走行用押しボタン64(図9参照)を押すことにより、走行体9が、車輪7を介して天井レール4に支持案内されながら、第1作業部11から第2作業部13まで走行する。これにより、図1に示すように、廃自動車5は第1作業部11から第2作業部13へ搬送される。
【0037】
その後、第2作業部13において、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の上昇用押しボタン68(図9参照)と下降用押しボタン69(図9参照)とを操作して、各支持アーム17,18を適当な高さに昇降させて、廃自動車5を最適な高さに調節する。
【0038】
その後、図1に示すように、作業者81が廃自動車5からエンジン12やリヤアクスルを取り出したり廃液や廃油を抜き取る。この際、廃自動車5の高さに応じてエンジン支持台車50の支持台53を上昇させておくことにより、廃自動車5から取り外されたエンジン12を容易に支持台53上に載置することができる。また、廃液や廃油は、廃自動車5から廃液回収台車51のホッパー55内へ流れ落ち、タンク56内へ回収される。
【0039】
その後、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の上昇用押しボタン68(図9参照)を操作して、各支持アーム17,18を上限位置Hまで上昇させ、廃自動車5を最上位まで持ち上げる。その後、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の順次走行用押しボタン64(図9参照)を押すことにより、走行体9が第2作業部13から第3作業部14まで走行する。これにより、図1に示すように、廃自動車5は第2作業部13から第3作業部14へ搬送される。
【0040】
その後、第3作業部14において、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の下降用押しボタン69(図9参照)を押して、各支持アーム17,18を上限位置Hから下限位置Lまで下降させる。これにより、図1の仮想線で示すように、廃自動車5が下ろされて両支持台33,34上に載置される。この際、各受け部材21は廃自動車5の下方へ離間し、また、図11に示すように、操作ボックス75の下限表示ランプ78が点灯して、各支持アーム17,18が下限位置Lまで達したことを表示する。
【0041】
その後、作業者81が操作ボックス75の作業完了ボタン76を押すことにより、支持アーム退避装置35が各支持アーム17,18を支持位置Aから退避位置Bへ自動的に退避させる。
【0042】
すなわち、上記作業完了ボタン76を押すと、図4の仮想線および図5の仮想線で示すように、両ガイド付シリンダ装置37の各ピストンロッド37aが外側方へ突出し、これにより、左右両移動部材36が外側方へ移動して、各レバー39,40が退避位置Cから突出位置Dまで突出する。この際、各ガイドローラ45が各ガイドプレート46,47間から外側方へ突出し、引張りコイルスプリング43の引張力によって前部のレバー39が前方へ回動するとともに後部のレバー40が後方へ回動し、これら前後両レバー39,40の外側端間が前後へ開いた状態で、レバー39のローラ42が支持アーム17に当接して支持アーム17を外側へ押すとともに、レバー40のローラ42が支持アーム18に当接して支持アーム18を外側へ押し、以って、図3の仮想線で示すように、各支持アーム17,18が支持位置Aから水平回動して退避位Bへ退避する。このように、支持アーム退避装置35で自動的に各支持アーム17,18を支持位置Aから退避位置Bへ退避させることができるため、作業の手間が省ける。
【0043】
そして、両ガイド付シリンダ装置37の各ピストンロッド37aが外側方へ所定量突出されると、その直後、各ピストンロッド37aが自動的に内側方へ退入し、これにより、左右両移動部材36が内側方へ移動して、図4の実線および図5の実線で示すように、各レバー39,40が突出位置Dから退避位置Cへ退入する。この際、各ガイドローラ45が外側方から各ガイドプレート46,47間へはまり込んで案内されるため、引張りコイルスプリング43の引張力に抗して、前部のレバー39が後方へ回動するとともに後部のレバー40が前方へ回動し、図3の実線で示すように、これら前後両レバー39,40は外側端間が隣接した閉状態で保持される。
【0044】
その後、作業者81が操作ボックス75の作業完了ボタン76(図11参照)をもう一度押すことにより、各支持アーム17,18は、廃自動車5を両支持台33,34上に残したまま、下限位置Lから上限位置Hまで上昇する。その後、作業者81が搬送装置用ペンダントスイッチ62の戻し走行用押しボタン65(図9参照)を押すことにより、走行体9が第3作業部14から第1作業部11まで走行し、空になったリフト10が第3作業部14から第1作業部11へ戻される。
【0045】
そして、図1に示すように、走行台車28により新たに第1作業部11へ搬入された廃自動車5に対して上記と同様な手順で分解作業を実施する。尚、上記両支持台33,34上に残された廃自動車5はフォークリフト等により持ち上げられて第3作業部14から搬出される。この際、図3の実線で示すように、前後両レバー39,40は、退避位置Cにおいて、外側端間が隣接した閉状態で保持されているため、両支持台33,34と支持アーム退避装置35との間に上記フォークリフトのフォーク80を挿入する場合、両レバー39,40が邪魔になることはない。
【0046】
このように、図1において、廃自動車5の部品を取り外す場所と廃自動車5から廃液や廃油を抜き取る場所とを第1作業部11と第2作業部13とに分離したため、廃液や廃油により汚染される箇所を第2作業部13の床22のみに限定することができ、したがって、廃自動車5の部品の取り外し作業や廃自動車5をリフト10から下ろす作業が支障なく行える。また、リフト10を備えた搬送装置6は天井側に設けられているため、リフト10が作業の邪魔にならず、床22側が広く使用できる。
【0047】
また、搬送装置用ペンダントスイッチ62の前進用押しボタン66と後進用押しボタン67を押して走行体9を前後方向へ移動させることにより、各作業部11,13,14において、リフト10で持ち上げられた廃自動車5の位置を前後方向で調節できる。
【0048】
上記実施の形態では、通常、図10に示すように、操作ボックス71の切換スイッチ72を「自動」側に切換えた状態で作業しているが、「手動」側に切換えた場合には、第3作業部14において、切換え押しボタン73を「開」側に切り換えて押すことにより、支持アーム退避装置35の各レバー39,40が突出位置Dまで突出して各支持アーム17,18を支持位置Aから退避位置Bへ退避させる。その後、上記切換え押しボタン73を「閉」側に戻して押すことにより、支持アーム退避装置35の各レバー39,40が退避位置Cまで退避する。
【0049】
上記実施の形態では、第1作業部11において廃自動車5から必要な部品を取り外し、第2作業部13において廃自動車5から廃液や廃油を抜き取っているが、第1作業部11において廃自動車5から廃液や廃油を抜き取り、第2作業部13において廃自動車5から必要な部品を取り外してもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本第1発明によると、廃自動車の部品を取り外す場所と廃自動車から廃液を抜き取る場所とを第1作業部と第2作業部とに分離したため、廃液により汚染される箇所を第2作業部の床のみに限定することができ、したがって、廃自動車の部品の取り外し作業や廃自動車をリフトから下ろす作業が支障なく行える。また、リフトを備えた搬送装置は天井側に設けられているため、リフトが作業の邪魔にならず、床側が広く使用できる。
【0051】
尚、廃自動車を搬送装置で搬送する際、左右一対の縦フレーム体を下方へ伸長させ、各支持アームを退避位置から支持位置へ水平回動させて廃自動車の下方に突出させ、さらに、廃自動車の大きさに応じて各支持アームを水平方向へ伸縮させ、その後、縦フレーム体を上方へ短縮させることにより、各支持アームが上昇し、廃自動車はリフトに搭載されて上方へ持ち上げられる。また、第3作業部において、廃自動車を床側へ下ろした後、支持アーム退避装置で自動的に各支持アームを支持位置から退避位置へ退避させることができるため、作業の手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における廃自動車分解設備の側面図である。
【図2】図1におけるW−W矢視図である。
【図3】同、廃自動車分解設備の支持アーム退避装置の平面図である。
【図4】図3におけるX−X矢視図である。
【図5】同、廃自動車分解設備の支持アーム退避装置の一部拡大平面図である。
【図6】図5におけるY−Y矢視図である。
【図7】同、図3におけるZ−Z矢視図である。
【図8】同、廃自動車分解設備の台車用ペンダントスイッチの図である。
【図9】同、廃自動車分解設備の搬送装置用ペンダントスイッチの図である。
【図10】同、廃自動車分解設備の操作ボックスの図である。
【図11】同、廃自動車分解設備の操作ボックスの図である。
【符号の説明】
5 廃自動車
6 搬送装置
8 搬送経路
9 走行体
10 リフト
11 第1作業部
13 第2作業部
14 第3作業部
16 縦フレーム体
17,18 支持アーム
21 受け部材
35 支持アーム退避装置
A 支持位置
B 退避位置

Claims (2)

  1. 天井側に、廃自動車を搬送する搬送装置が設けられ、
    上記搬送装置は、搬送経路に沿って往復走行自在な走行体と、この走行体に設けられて上記廃自動車を昇降自在に支持するリフトとで構成され、
    上記搬送経路に沿って、廃自動車の部品を取り外す第1作業部と、廃自動車内の廃液を抜き取る第2作業部と、上記第1作業部と第2作業部とを経て搬送装置で搬送された廃自動車をリフトから下ろす第3作業部とが順次形成されており、
    上記リフトは、走行体から垂下されかつ上下方向へ伸縮自在な左右一対の縦フレーム体と、これら両縦フレーム体の下端に設けられかつ水平方向へ伸縮自在な前後一対の支持アームとで構成され、
    上記各支持アームは、廃自動車の下方に突出して廃自動車を支持する支持位置と、廃自動車の下方から両外側方へ退避する退避位置との間で水平回動自在であり、
    第3作業部に、廃自動車を床側へ下ろした後、リフトの各支持アームを支持位置から退避位置へ退避させる支持アーム退避装置が設けられていることを特徴とする廃自動車分解設備。
  2. 各支持アームの先端に、廃自動車の下端を受ける受け部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の廃自動車分解設備。
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