JP3545961B2 - 電話機ホルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に設置されて携帯電話機を保持する電話機ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、携帯電話機の普及に伴い、自動車内での携帯電話機の使用および保管を行うための車載用電話機ホルダーの開発が進められている。このような電話機ホルダーとしては、上記携帯電話機に結合されるホルダーコネクタをホルダー本体内に組み込み、ホルダー本体内に携帯電話機が挿入された状態で当該携帯電話機が上記ホルダーコネクタに結合されるようにしたものが知られている。さらに、この電話機ホルダーにおいて、ホルダー本体の内面形状を携帯電話機の外面形状と略合致させ、ホルダー本体内に携帯電話機がほぼ隙間なく嵌入されるように構成することにより、携帯電話機をホルダーコネクタに誘い込んで両者の結合を容易にすることが可能になる。
【0003】
しかし、この構成では、ホルダー本体の内面形状を携帯電話機の外面形状に対応させなければならないので、当該外面形状が互いに異なる複数種の携帯電話機を併用する場合(例えば、互いに異なる携帯電話機を所有する複数の者が単一の自動車を共用する場合)、それら携帯電話機の種類数と同数種類の電話機ホルダーを用意しなければならず、汎用性に欠ける。特に、ホルダー本体に固定されるホルダーコネクタは比較的高価であり、このようなホルダーコネクタを携帯電話機と同数だけ用意することは非常に不経済である。
【0004】
また、複数種の電話機ホルダーを用いる場合、これらのホルダーを全て車室内等に並べて固定するか、もしくは、使用する携帯電話機に応じて電話機ホルダーを取り替える必要があるが、前者の場合には、全ホルダーを設置するために多大なスペースを要し、後者の場合にはホルダー交換の際の据付け作業及び取外し作業が非常に煩わしいという不都合がある。
【0005】
そこで、特開平10−200611号公報には、上記ホルダー本体を、共通のアウターケースと、各種携帯電話機の外面形状に応じた内面形状をもつ複数種のインナーケースとに分割し、使用する携帯電話機によって適宜インナーケースのみを交換することにより、アウターケース及びホルダーコネクタは共用しながら、複数種の携帯電話機に対応できるようにしたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記電話機ホルダーでは、使用する携帯電話機の外形の種類と同数のインナーケースを用意しなければならない。しかも、各インナーケースは携帯電話機の外面全体を覆う略容器状をなしているため、嵩張りやすくて取扱いが不便であり、またコストも高くなる。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑み、簡単かつ安価な構造で汎用性を高めることができる電話機ホルダーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、携帯電話機がその長手方向に挿入されるホルダーケースと、このホルダーケースの前記携帯電話機挿入方向奥部に設けられたホルダーコネクタとを備え、当該ホルダーケースに挿入された携帯電話機が前記ホルダーコネクタに結合されるようにした電話機ホルダーにおいて、前記ホルダーコネクタよりも携帯電話機挿入方向手前側のホルダーケース片側内側面に当該内側面を覆うように着脱可能に装着されるスペーサを備え、このスペーサが前記ホルダーケース内側面に装着された状態では当該スペーサにより第1の携帯電話機が前記ホルダーコネクタへ案内され、当該スペーサが前記ホルダーケース内側面に装着されていない状態では前記第1の携帯電話機よりも厚みの大きい第2の携帯電話機が前記ホルダーケース内側面により前記ホルダーコネクタへ案内されるようにしたものである。
【0009】
この構成によれば、ホルダーケース内側面にスペーサを装着した状態で、比較的厚みの小さい第1の携帯電話機を前記スペーサによってホルダーコネクタへ誘い込むことができ、また、ホルダーケースからスペーサを取り外した状態で、比較的厚みの大きい第2の携帯電話機をホルダーケース内側面そのものを案内面にしてホルダーコネクタへ誘い込むことができる。従って、単一のスペーサを具備するだけで、少なくとも2種類の携帯電話機形状についてホルダーを使用することが可能である。さらに、スペーサの種類を増やすことによって適用可能な携帯電話機形状の種類も増えることは言うまでもない。
【0010】
また、スペーサ自体の形状は、ホルダーケースの片側内側面を覆う単純なものでよく、小型で取扱いも便利である。
【0011】
スペーサの具体的な装着構造は特に問わないが、前記ホルダーケース内側に前記携帯電話機挿入口と同方向に開口する溝を形成し、当該開口から溝内にスペーサが差込可能となるようにすれば、既存の携帯電話機挿入口を利用した合理的な構造により、当該挿入口からスペーサを容易に着脱することが可能になる。
【0012】
前記スペーサは、ホルダー本体と同材質のものでもよいが、ゴムなどの弾性部材からなるスペーサを用いれば、携帯電話機の形状に若干の変更があってもこれをスペーサ自体の弾性変形によって吸収することができ、適用できる携帯電話機形状の種類をさらに増やすことができる。
【0013】
さらに、前記スペーサから内方に撓み変形可能な保持部を突出させ、この保持部が携帯電話機の外面に圧接することにより当該携帯電話機が保持されるようにすれば、当該保持部によって携帯電話機をホルダーコネクタとの結合部分以外の部分でも安定して保持することができるとともに、保持部自体の撓み変形によって携帯電話機の形状の変更を吸収することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1〜図17に基づいて説明する。
【0015】
この実施の形態にかかる電話機ホルダーは、図1に示すようなホルダーケース10、コネクタモジュール20、携帯電話機保持部材30、及びスペーサ40を備えている。
【0016】
前記ホルダーケース10は、略角筒状の側壁部材11と、この側壁部材11の下部開口を覆う底板12とを備えている。側壁部材11の上端は携帯電話機挿入口15とされる一方、ホルダーケース10の底部にコネクタモジュール20が組み込まれている。
【0017】
前記側壁部材11において、携帯電話機Tの表側面(図14等に示す操作ボタンBtが設けられている面)に対向する側壁と、裏側面に対向する側壁とには、それぞれ切欠13,13′が形成されている。これらの切欠13,13′は、携帯電話機Tが図14に示すようにホルダーケース10内に挿入された状態、あるいはこれと裏向きで携帯電話機Tが挿入された状態(操作ボタンBtが図14の奥側を向く状態でホルダーケース10内に挿入された状態)のいずれにおいても、当該操作ボタンBtと側壁部材11との接触を回避できる形状に設定されている。図例では、両側壁の幅方向中央の上部を切り欠いた形状となっている。
【0018】
前記コネクタモジュール20の具体的な構造を図3〜図9に示す。
【0019】
コネクタモジュール20は、前側ケーシング21及び後側ケーシング22からなるコネクタケースを備えている。このコネクタケースの内側には、ホルダーコネクタ23が組み込まれるとともに、コネクタ切離し部材(押圧部材)24及び被操作部材26が昇降可能に組み込まれている。
【0020】
ホルダーコネクタ23は、略直方体状のコネクタハウジング23aを備え、このコネクタハウジング23a内に図略のコネクタ端子が配列されている。コネクタハウジング23aは、ボディケース23b,23cが重ねられてなるコネクタボディの上端に固定されており、このコネクタハウジング23aと、携帯電話機Tの尾端(下端)に設けられた電話機側コネクタTC(図7)とが嵌合することにより、この電話機側コネクタTCがホルダーコネクタ23さらには前記電線を介して外部回路(例えば車両側回路)に接続されるようになっている。
【0021】
前記ボディケース23c,23d内には、図4及び図5に示すような左右一対の板ばね23jが設けられている。これらの板ばね23jは、その下端部がボディケース23d側の突起23kに固定され、上端部が自由端部とされており、当該自由端部に外向きのロック用爪23pが突設されている。これらのロック用爪23pは、図4に示すようにコネクタハウジング23aから両外側に突出した状態で、電話機側コネクタTCの内側面に形成された凹部Ch内に嵌まり込んでコネクタ結合状態をロックする略三角形状に設定されている。また、板ばね23jの上下方向中間部には、外向きに突出する被押圧部23bが設けられ、この被押圧部23bの外側下端部分には、下方に向かうに従って狭まるテーパー面23nが形成されている。
【0022】
なお、図3等において23eは、前記被押圧部23bとボディケース23c,23dとの干渉を避けるために当該ボディケース23c,23dに形成された左右方向の凹溝である。
【0023】
前記板ばね23jは、その下端部が固定されている突起23kとの接触個所を支点にコネクタ中央側に撓み変形できるようになっている。そして、板ばね23jが変形していない状態(図4の状態)では、被押圧部23bがボディケース23c,23dの両外側に突出し、かつ、両ロック用爪23pがコネクタハウジング23aの両側面から側方に突出するのに対し、これらロック用爪23pが内側に押されて板ばね23jが同方向に撓み変形すると(図5の状態)、両ロック用爪23pがコネクタハウジング23aに形成された切欠23g内に没入するようになっている。
【0024】
図3等に示すように、後側ケーシング21は上方及び前方に開口する箱状をなし、前側ケーシング22は後側ケーシング21の前側開口を塞ぐ形状をなしている。後側ケーシング21の底壁21a及び前記ホルダーケース10の底板12にはそれぞれ切欠21b,12aが形成され、これらの切欠21b,12aを通じて、前記ホルダーコネクタ23からホルダー外部に電線が導出されるようになっている。
【0025】
コネクタ切離し部材24は、左右側壁24aと、これら側壁24aを水平方向に連結する連結板24bとを一体に有している。そして、この連結板24bがホルダーコネクタ23の前方に位置する状態で、前記両側壁24aがボディケース23c,23dの左右両側面と後側ケーシング21の左右両側壁との間に昇降可能に差し込まれている。
【0026】
両側壁24aの上部は、その内側が切除されて下部よりも薄肉の押出し部24cとなっている。この押出し部24cとそれよりも下方の部分との間には、両部分の内側面を連続的につなぐテーパー面24dが形成されている。
【0027】
そして、コネクタ切離し部材24が図6に示すような最下位置(解放位置)まで降下している状態では、図4に示すように両テーパー面24d,23nが対向し、両被押圧部23bがボディケース23c,23dから両外側に突出するのに対し、この位置からコネクタ切離し部材24が図7に示す最上位置まで上昇する間に、このコネクタ切離し部材24の前記テーパー面24dよりも下方の内側面によって図5に示すように両被押圧部23bが内側に押し込まれるようになっている(押圧位置)。
【0028】
連結板24bの中央部は、その前面が一段後方に凹んだ薄板部24eとされ、この薄板部24eの中央部に上下方向の貫通長孔24hが形成されている。そして、この薄板部24eと連結板片側縁部(図6では左側縁部)との段差面にラック24fが形成されている。
【0029】
前記ボディケース23dの前面には、前方に突出する軸23fが形成され、この軸23fが前記貫通長孔24hを突き抜けて薄肉部24eの前面よりも前方に突出しており、この突出部分の周囲に平歯車25が回転可能に遊嵌されている。すなわち、この平歯車25の中心に前記軸23fよりも大径の貫通孔25aが設けられ、この貫通孔25a内に軸23fの前端が嵌入されている。この平歯車25の厚み寸法は、薄肉部24eの凹み深さ(すなわち薄肉部24eの前面と連結板24bの前面との段差寸法)と略同等に設定され、当該平歯車25が前記ラック24fに噛合されている。
【0030】
被操作部材26は、上下に延びる基部26aを有し、この基部26aが前記コネクタ切離し部材24の薄肉部24bと前側ケーシング22との間に昇降可能に差し込まれている。基部26aには下方に開口する縦長のばね挿入孔26bが形成され、このばね挿入孔26b内に挿入された圧縮コイルばね26cの弾発力によって被操作部材26が上向きに付勢されている。
【0031】
基部26aの上端からは側方に被操作レバー26dが延びている。この被操作レバー26dは、後側ケーシング21に形成された上下方向の長孔21cを通じてケース外に突出している。
【0032】
基部26aの側面であって前記平歯車25に対向する面には、上下方向のラック(原動ラック)26fが形成され、このラック26fが前記コネクタ切離し部材24側のラック(従動ラック)24fと反対の側から前記平歯車25に噛合されている。従って、この被操作部材26の昇降に連動してコネクタ切離し部材24が反対の向きに昇降するようになっている。
【0033】
前記ホルダーケース10側には、前記被操作部材26を操作するための操作部材16が設けられている。この操作部材16は、図2等に示すように、上下に延びる本体を有し、この本体がホルダーケース10側の上下方向の溝14に差し込まれることにより、上下動可能にホルダーケース10に取付けられている。操作部材16の上端部は、ホルダーケース10の上面から上方に突出する操作ボタン16bとされ、ホルダー外部から押し下げ操作することが可能となっている。操作部材16の下端部からは側方に操作部16aが突出し、当該操作部16aが前記コネクタモジュール20の被操作部26d上に当接している。
【0034】
さらに、このコネクタモジュール20では、ホルダーコネクタ23が限られた範囲内で水平軸回りに揺動可能となるようにコネクタケース内(すなわちケーシング21,22内)に支持されている。
【0035】
詳しくは、ホルダーコネクタ23におけるボディケース23c,23dの外面と、これを囲むコネクタ切離し部材24及び後側ケーシング21の内面との間に微小隙間が設けられている。さらに、ボディケース23cの背面から後側(図8では手前側、図9では右側)に略矩形状の突出部23qが突設される一方、後側ケーシング21の側壁に前記突出部23qよりも一回り大きい略矩形状の窓21qが開設されており、これら窓21qと突出部23qとの間の隙間分だけホルダーコネクタ23が前後軸回り及び左右軸回りに揺動できるようになっている(図8に示す左右方向の傾き状態及び図9に示す前後方向の傾き状態を参照)。このようにホルダーコネクタ23を揺動可能としているのは、挿入される携帯電話機Tが若干傾斜していてもホルダーコネクタ23と容易に結合できるようにするためである。
【0036】
このホルダーコネクタ23と携帯電話機Tとの結合及び切離しの作用は次の通りである。
【0037】
まず、ホルダーケース10内に携帯電話機Tを挿入する前の状態では、コネクタモジュール20において、圧縮コイルばね26cの弾発力で被操作部材26が図6に示すような位置まで押し上げられ、逆にコネクタ切離し部材24は最下位置まで沈んでおり、図4に示すようにコネクタ切離し部材24側のテーパー面24dと被押圧部23b側のテーパー面23nとが対向している。すなわち、両被押圧部23bはそれぞれ外側の解放位置に逃がされ、ホルダーコネクタ23の両ロック用爪23pがコネクタハウジング23aの左右両側面から両外側に突出した状態となっている。また、操作部材16は前記被操作部材26の被操作レバー26d上に載った状態にあり(図1の状態)、その上端の操作ボタン16bはホルダーケース10の上面から上方に大きく突出している。
【0038】
この状態で、携帯電話機Tをその尾端側(電話機側コネクタTCが設けられている端部側)からホルダーケース10内に挿入口15を通じて挿入する。そして、その電話機側コネクタTCがコネクタモジュール20の配設位置まで到達すると、まず、電話機側コネクタTCの後端面がロック用爪23pと当たることにより、このロック用爪23pを板ばね23jの弾発力に抗してコネクタハウジング23a内に一時的に没入させる。そして、図4に示すようにコネクタハウジング23aと電話機側コネクタTCとの嵌合が完了した段階で、両ロック用爪23pが電話機側コネクタTC側の凹部Ch内に嵌まり込み、両コネクタ23,TCの結合状態をロックする。これにより、携帯電話機Tの装着が完了し、この携帯電話機Tはコネクタ23,TC及び図略の電線を介して車両側回路に接続された状態となる(図14の状態)。
【0039】
携帯電話機Tを電話機ホルダーから抜き取りたい場合には、ホルダーケース10から上方に突出する操作部材上端の操作ボタン16bを指等で押圧操作して、当該操作部材16を降下させればよい。このとき、当該操作部材16の操作部16aが被操作部材26の被操作部26dを押し下げることにより、当該被操作部材26が圧縮コイルばね26cの弾発力に抗して図7に示す最下位置まで下がる。このとき、前記被操作部材26に操作連動機構(ラック26f、平歯車25、及びラック24f)を介してつながっているコネクタ切離し部材24が逆に上昇し、同図に示す最上位置へ到達する。
【0040】
このコネクタ切離し部材24の上昇途中、図5に示すように、側壁24aの内側面のうちテーパー面24dよりも下方の面が被押圧部23bの外側面と当たるようになる。これによって、被押圧部23bが内側に押し込まれ、ロック用爪23pがコネクタハウジング23a内に没入する。この時点で、コネクタ23,TCの結合状態のロックが解除される。さらにコネクタ切離し部材24が上昇し、その両側壁上端の押出し部24cが携帯電話機Tの尾端面を押し上げることにより、図5に示すように両コネクタ23,TCは強制的に切り離されることになる。従って、この状態で、携帯電話機Tをそのままホルダーケース10から抜き取ることができる。
【0041】
さらに、この電話機ホルダーの特徴として、そのホルダーケース10の上部(コネクタモジュール20よりも携帯電話機挿入方向手前側の部分)においては、その前後側壁のうちの一方の内側面(片側内側面)を覆うように携帯電話機保持部材30が装着され、他方の内側面を覆うようにスペーサ40が着脱可能に装着されている。
【0042】
携帯電話機保持部材30は、ゴム等の弾性材からなり、全体が薄板状をなし、ホルダーケース10の切欠13と合致する形状の切欠33を有している。この携帯電話機保持部材30の下部内側面及び上端部内側面には、当該内側面から内側に突出する撓み片(保持部)31,32が一体に形成されている。これらの撓み片31,32は、薄板状をなし、携帯電話機挿入方向(図では上下方向)に撓み可能となっている。その突出寸法は、ケース内に挿入される携帯電話機Tの外面と携帯電話機保持部材30の内側面との隙間寸法よりも大きく設定されている。
【0043】
図15及び図16に示すように、スペーサ40も、ゴム等の弾性材からなり、全体が薄板状をなし、ホルダーケース10の切欠13′と合致する形状の切欠43を有している。一方、ホルダーケース側壁部材11の片側内側面には、携帯電話機挿入口15と同方向(上向き)に開口する溝17が形成され、この溝17内に対して前記スペーサ40の薄板状本体部分が上から抜き差し可能に差し込まれるようになっている。
【0044】
図2に示すように、スペーサ40の背面(同図では上面)には被係止突起44が形成されている。これに対し、側壁部材11の内側面には図15に示すような凹部18が形成されており、この凹部18内に前記被係止突起44が嵌まり込むことにより、溝17からのスペーサ40の抜け止めがなされている。
【0045】
このスペーサ40の下部内側面及び上端部内側面にも、当該内側面から内側に突出する薄板状の撓み片41,42が一体に形成されている。これら撓み片41,42の突出寸法は、スペーサ40がホルダーケース10内に装着された状態で当該ケース内に比較的厚さ寸法の小さい携帯電話機(図12及び図16に示す携帯電話機T)が挿入されたときに当該携帯電話機Tと各撓み片41,42とが接触して携帯電話機Tが案内される程度に大きく設定されている。一方、このスペーサ40をホルダーケース10内から抜き取った状態では、比較的厚さ寸法の大きい携帯電話機(図13及び図17に示す第2の携帯電話機T′)が挿入でき、かつ、側壁部材11の内側面によってホルダーコネクタ23に案内されるようになっている。
【0046】
従って、この電話機ホルダーによれば、単一のスペーサ40を具備するだけで、その着脱の有無を選択することにより少なくとも2種類の携帯電話機形状に対応することができる。しかも、前記スペーサ40は側壁部材11の内側面を覆う単純な形状(図例では板状)のものでよく、従来のインナーケースに比べて小型で取扱いも容易であり、コストも削減される。
【0047】
なお、前記スペーサ40は、第2の実施の形態として図18及び図19に示すように全体が均一な厚みをもつ完全な板状のものでもよいが、第1の実施の形態で示すような撓み片41,42をもつ形状とすれば、前記図14に示すように携帯電話機Tの挿入が完了した状態では、当該携帯電話機Tがホルダーコネクタ23に結合されるのに加え、この携帯電話機Tにその挿入方向への撓み弾性変形を伴いながら接触する複数の撓み片31,32,41,42によって保持されるため、車両の振動等によって携帯電話機Tが大きく変位することがなく、コネクタ結合部分が安全に保護される。特に、前記撓み片32,42はコネクタ結合部分から遠く離れた携帯電話機挿入口近傍部分で携帯電話機Tを保持しているので、小さい構造でありながら効果的な携帯電話機Tの保持が可能となっている。
【0048】
しかも、各撓み片は弾性変形可能であるため、携帯電話機Tの形状に多少の変動があっても良好な保持が可能である。従って、より多種の携帯電話機形状に対応することが可能であり、汎用性が高い。また、各撓み片と携帯電話機Tとの接触面積は小さく、よってその摺動抵抗が小さいため、携帯電話機Tの挿脱操作も円滑に行うことができる。
【0049】
その他、本発明は次のような実施形態をとることが可能である。
【0050】
・本発明では、スペーサ40の具体的な材質を問わず、例えばホルダーケース10と同材質のものでもよい。ただし、前記ゴムなどの弾性材料でスペーサ40を形成することにより、その弾性変形によって携帯電話機形状の変動を吸収できる利点が得られる。
【0051】
・本発明において、スペーサ40に前記撓み片41,42のような保持部を設ける場合、その個数や具体的な配設個所を問わず、適宜設定が可能である。その配設場所として、少なくとも携帯電話機挿入口近傍を選択することにより、有効な携帯電話機の保持ができる。特に、前記実施形態においてスペーサ40を装着した場合のように、携帯電話機Tを前後両側から挟持する構造とすることにより、保持状態の安定度はさらに高まる。また、保持部の具体的な形状や構造も問わず、当該保持部を多数本の線状部材からなるブラシ状部材35,45としてもよいし、高さ方向に圧縮変形可能な山型片等とすることも可能である。
【0052】
・本発明にかかる電話機ホルダーの設置の向きや設置の場所は適宜設定が可能である。例えば、ホルダーケース10を車室前部のインストゥルメントパネルやドアパネル等に設置する場合、図示のように縦向きの状態で設置してもよいし、横向きに設置して携帯電話機挿入口を手前側に開口させるようにしても良い。横向き挿入の場合、携帯電話機Tがその自重で下方に変位しやすいので、その下側に位置するケース側壁にスペーサ40を装着するように構成することにより、特に有効なサポートができる。また、車両シートのシートバックの側面にホルダーケース10を固定してもよい。あるいは、携帯電話機Tの充電等を目的に通常家屋の室内に設置することも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明は、携帯電話機がその長手方向に挿入されるホルダーケースの奥部にホルダーコネクタが設けられた電話機ホルダーにおいて、前記ホルダーケースの内側面に着脱可能に装着されるスペーサを備え、このスペーサの有無によって少なくとも2種類の携帯電話機形状に対応できるようにしたものであるので、簡単かつ安価な構造で電話機ホルダーの汎用性を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電話機ホルダーの一部断面斜視図である。
【図2】前記電話機ホルダーのコネクタモジュールを除く部品を示す分解斜視図である。
【図3】前記コネクタモジュールの分解斜視図である。
【図4】前記コネクタモジュールにおいてコネクタ切離し部材が最下位置にある状態を示す断面正面図である。
【図5】前記コネクタモジュールにおいてコネクタ切離し部材が押圧位置まで上昇した状態を示す断面正面図である。
【図6】前記電話機ホルダーのコネクタモジュールにおいて被操作部材が操作される前の状態を示す一部断面斜視図である。
【図7】前記電話機ホルダーのコネクタモジュールにおいて被操作部材が最下位置まで操作された状態を示す一部断面斜視図である。
【図8】前記コネクタモジュールにおけるホルダーコネクタの揺動支持構造を示す一部断面背面図である。
【図9】前記コネクタモジュールの断面側面図である。
【図10】前記電話機ホルダーの断面背面図である。
【図11】前記電話機ホルダーの断面側面図である。
【図12】前記電話機ホルダーにおいてそのホルダーケース内にスペーサが挿入された状態で厚み寸法の小さい第1の携帯電話機が挿入された様子を示す断面正面図である。
【図13】前記電話機ホルダーにおいてそのホルダーケース内からスペーサが抜き取られた状態で厚み寸法の大きい第2の携帯電話機が挿入された様子を示す断面正面図である。
【図14】前記電話機ホルダーに携帯電話機が挿入された状態を示す一部断面斜視図である。
【図15】前記電話機ホルダーのホルダーケースとスペーサとを示す斜視図である。
【図16】前記ホルダーケースにスペーサが装着された状態で前記第1の携帯電話機が挿入された状態を示す断面平面図である。
【図17】前記ホルダーケースにスペーサが装着されていない状態で前記第2の携帯電話機が挿入された状態を示す断面平面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかる電話機ホルダーのホルダーケースとスペーサとを示す斜視図である。
【図19】図18に示すホルダーケースにスペーサが装着された状態で第1の携帯電話機が挿入された状態を示す断面平面図である。
【符号の説明】
10 ホルダーケース
15 携帯電話機挿入口
23 ホルダーコネクタ
40 スペーサ
41,42 撓み片(保持部)
T 携帯電話機
TC 電話機側コネクタ

Claims (4)

  1. 携帯電話機がその長手方向に挿入されるホルダーケースと、このホルダーケースの前記携帯電話機挿入方向奥部に設けられたホルダーコネクタとを備え、当該ホルダーケースに挿入された携帯電話機が前記ホルダーコネクタに結合されるようにした電話機ホルダーにおいて、前記ホルダーコネクタよりも携帯電話機挿入方向手前側のホルダーケース片側内側面に当該内側面を覆うように着脱可能に装着されるスペーサを備え、このスペーサが前記ホルダーケース内側面に装着された状態では当該スペーサにより第1の携帯電話機が前記ホルダーコネクタへ案内され、当該スペーサが前記ホルダーケース内側面に装着されていない状態では前記第1の携帯電話機よりも厚みの大きい第2の携帯電話機が前記ホルダーケース内側面により前記ホルダーコネクタへ案内されるようにしたことを特徴とする電話機ホルダー。
  2. 請求項1記載の電話機ホルダーにおいて、前記ホルダーケース内側に前記携帯電話機挿入口と同方向に開口する溝を形成し、当該開口から溝内にスペーサが差込可能となるようにしたことを特徴とする電話機ホルダー。
  3. 請求項1または2記載の電話機ホルダーにおいて、前記スペーサが弾性部材からなることを特徴とする電話機ホルダー。
  4. 請求項3記載の電話機ホルダーにおいて、前記スペーサから内方に撓み変形可能な保持部を突出させ、この保持部が携帯電話機の外面に圧接することにより当該携帯電話機が保持されるようにしたことを特徴とする電話機ホルダー。
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