JP3544094B2 - 局部補強金属管及びその製造方法 - Google Patents

局部補強金属管及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物における柱材として用いるのに好適な局部補強金属管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、角形鋼管、丸形鋼管等の金属管が建築物の柱材として広く使用されている。このような金属管を柱材として用い、その柱材に梁材をボトル接合、溶接接合等によって接合する場合、その柱材の梁接合部に、強度確保のために各種の補強部材を設けている。例えば、梁材がH形鋼からなる場合は、金属管の内部で且つ梁材であるH形鋼の上下フランジの高さ位置に補強用のダイヤフラムを溶接して設けたり、金属管の内面或いは外面に補強板を溶接或いはボルト止め等で取り付ける構造が一般に採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属管に対して補強部材を設けることは面倒な作業を必要とし、コストアップの原因となっていた。また、補強部材として管内にダイヤフラムを設ける場合には、管端近傍以外への取り付けが極めて難題であり、補強場所に制限がある。このため、複数階に渡る通し柱として使用する金属管に対して、中間部の所望箇所の管内にダイアフラムを取り付けて補強するということが実質上できず、従来は、各階毎に区切られた高さの金属管を用意し、その管端近傍にダイヤフラムを取り付けて補強した後、その端部同志を接合して長い金属管としており、作業性がきわめて悪いという問題となっていた。
【0004】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたもので、金属管の長手方向の所望位置の内部にダイアフラムを取り付けて補強した局部補強金属管を提供することを目的とする。
また、本発明はその局部補強金属管を製造する方法を提供することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するため、金属管の長手方向の所望の領域内にダイアフラム用金属板を配置し、その部分の管体を増肉加工することによって管体内面を縮径させて前記ダイアフラム用金属板に密着、嵌合させ、内部のダイアフラムとその外周の厚肉部とを備えた補強部を形成したものである。すなわち、本発明の局部補強金属管は、長手方向の局部の管内にダイアフラムが、その外周面を管内面に対向させる形態で配置された補強部を有し、且つ、少なくとも前記ダイアフラムが配置された部分の管体が増肉加工され、隣接する非増肉部分と継ぎ目のない形態でつながった一体構造の厚肉部となっており、更に、前記ダイアフラムが、前記増肉加工に伴う管体内径の縮小によってかしめられて取り付けられていることを特徴とするものである。ここで、ダイアフラムの管体に対する接合手段としては、管体内面の増肉による縮径及び熱収縮によるかしめを用いるが、更に、ダイアフラム外周面と管体内面との液相拡散接合を併用してもよい。
【0006】
本発明の局部補強金属管における補強部は、内部にダイアフラムを有すると共に管体自体の肉厚が厚くなっているので、補強効果が大きく、このため、この補強部は梁材の接合に好適であり、従って、建築物の柱材として好適に使用できる。すなわち、この局部補強金属管を建築物の柱材として使用すると、その補強部に直接、梁材を溶接或いはボルト止め等によって接合することで、強固な柱、梁接合構造を形成でき、柱材に対する梁材の接合作業をきわめて簡略化することが可能となる。また、補強部は金属管の長手方向の任意の位置に形成可能であるので、本体金属管を複数階にわたる通し柱として使用可能な長さとし、各階の梁取付位置に対応する位置に補強部を形成しておくことで、この局部補強金属管を通し柱として使用することもできる。
【0007】
また、本発明は上記した構成の局部補強金属管を製造するため、長手方向に等断面の金属管を用意し、周縁が前記金属管の内面よりも所望のクリアランス分だけ小さくなる寸法としたダイアフラム用金属板を前記金属管内の所望の長手方向位置に管軸と直交させて配置し、次いで、該ダイアフラム用金属板の周囲の管体に、管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を施して管内径を少なくとも前記クリアランス分だけ縮小させるという方法を採用したものである。本発明はこのように、金属管のダイアフラム配置部分に増肉加工を施して管内径を縮小させてダイアフラムを固定する構成としたことにより、ダイアフラムの配置位置に制限がなく、従って、長い金属管の中間位置にも容易にダイアフラムを取り付けることができる。また、ダイアフラム用金属板と金属管内面との間に比較的大きいクリアランスを取ることができ、このためダイアフラム用金属板を金属管の所定位置に挿入する作業が容易となる。この結果、長手方向の任意の場所に肉厚が厚く且つ内部にダイアフラムを取り付けた補強部を備えた局部補強金属管を製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面の実施例を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例による局部補強金属管の一部を示す概略縦断面図である。全体を参照符号1で示す局部補強金属管は、金属管2の長手方向の所望の領域内にダイアフラム3を配置し、その部分の管体を増肉加工することによって管体内面を縮径させて前記ダイアフラムに密着、嵌合させ、補強部4を形成したものである。すなわち、補強部4は内部のダイヤフラム3とそれに密着嵌合した厚肉部2aとで構成されており、その厚肉部2aは、隣接する非増肉部分と継ぎ目のない形態でつながった一体構造となっている。ここで、ダイアフラム3の管体厚肉部2aに対する接合手段としては、管体内面の縮径によるかしめを用いるが、更に、ダイアフラム外周面と管体内面との液相拡散接合を併用してもよい。
【0009】
本発明で使用する金属管2としては、主として角形鋼管、丸形鋼管等、建築物の柱材として使用可能な金属管を挙げることができるが、その他の材質のものを使用する事も可能である。金属管内に設けるダイアフラム3の材質も任意であるが、金属管に対して液相拡散接合によって接合する場合には、金属管と同系統のものが使用される。ダイアフラムの使用個数は、金属管の長手方向の1箇所の補強部4に対して、図1に示すように通常は2個であり、その2個のダイアフラム3は、その補強部に接合する梁材等の仕様に応じて適当な間隔をあけて配置される。なお、必要に応じ、1個のみのダイアフラムを使用するとか3個以上のダイアフラムを設ける等の変更を行っても差し支えない。ダイアフラム3の厚さは、要求される補強強度を考慮して定めるものであるが、通常は金属管2の非増肉部の厚さの1〜5倍程度に選定される。
【0010】
金属管2に対して増肉加工を施して厚肉部2aとする領域は、図1に示すように、一つの補強部4に複数のダイアフラム3を用いた場合、通常は、それらのダイアフラム3を配置した全域とするが、図2に示すように、二つのダイアフラム3を配置した領域のみとし、その間には非増肉部2bを残す構成としてもよい。いずれの場合においても、厚肉部2aはその外面に梁材等を接合する際に必要とされる長さに形成されるものであり、通常ダイアフラム3の両側に若干の余裕(10〜150mm程度)が形成されるような長さに設定される。厚肉部2aの厚さtは、少なくとも増肉加工による縮径によってダイアフラム3を固定できるように定めるものであり、通常は、金属管2の増肉前の(非増肉部の)厚さtの1.1〜2.0倍程度に設定することが好ましく、更には、1.2〜1.5倍程度に選定することが一層好ましい。この厚肉部2aの厚さtが小さいと、縮径量が小さいため、ダイアフラム3を形成するために金属管2内に挿入するダイアフラム用金属板と金属管内面とのクリアランスを小さくしなければならず、ダイアフラム用金属板を金属管2内に挿入する作業が困難となる。一方、厚肉部2aの厚さtが大きくなると増肉加工が困難となる。このため、上記の範囲が好ましい。
【0011】
金属管2に対する補強部4の長手方向の形成位置及び個数は任意であり、局部補強金属管1の使用場所に応じて適当に定めればよい。すなわち、その局部補強金属管1に対して梁材等の他の部材を接合すべき位置に補強部4を形成すればよい。図3は、局部補強金属管1を建築物の通し柱として使用した場合の例を示すものであり、図3に示す局部補強金属管1には両端と中間の3ヶ所に補強部4が形成されている。そして下端の補強部4が基礎6に固定金具7によって固定され、その他の補強部4にはそれぞれH形鋼からなる梁材5が接合されている。
【0012】
補強部4に対する梁材等の他の部材の接合構造も任意であり、以下、角形鋼管を用いた局部補強金属管1に対する梁接合構造の例を説明する。図4、図5は補強部4に対してH形鋼からなる梁材5を溶接接合した例を示すものであり、梁材5の端部を補強部4の外面に突き当て、溶接固定している。この場合、梁材5の上下のフランジ部5aが内部のダイアフラム3の位置となるように、ダイアフラム3の間隔及び梁材5の取り付け位置を定めている。なお、図2に示す補強部4に対して梁材5を溶接接合する場合には、図6に示すように、梁材5のウェブ5bの端縁を、補強部4の外形にほぼ倣う形状に切断しておき、端縁のほぼ全体を溶接固定すればよい。この時、ウェブ5bの端縁の、厚肉部2a端部に対向する部分は余裕を見て大きく切り欠いておき、その部分は溶接しない構成としてもよい。また、梁材5のウェブ5bの端縁を補強部4の外形に倣う形状とせず、単に平坦としておき、梁材5の端縁を、補強部4の厚肉部2aの外面の平坦な部分に押し当て、その部分のみを溶接、固定する構成も状況に応じて採用できる。図7は、補強部4に対して梁材5をボルト止めした例を示すものである。この例では、補強部4の厚肉部2aにねじ孔8を形成し、且つ梁材5の端部にエンドプレート10を溶接固定しておき、そのエンドプレート10をボルト11によって厚肉部2aに固定している。図8、図9はスプリットティーを利用した例を示すものである。この例では、補強部4にスプリットティー13をボルト14で固定し、そのスプリットティー13に梁材5の端部をボルト15で固定している。
【0013】
なお、補強部4に、図7〜図9に示すようにエンドプレート10或いはスプリットティー13をボルト止めするに際し、補強部4の厚肉部2aにねじ孔8を形成し、そのねじ孔8にボルト11、14をねじ込む構成とする代わりに、厚肉部2aにボルトを通すことの可能な孔を形成しておき、外側からワンサイドボルトを挿入し、そのワンサイドボルトでエンドプレート10或いはスプリットティー13を固定することも可能である。ここで、「ワンサイドボルト」とは、一端側からの操作で他端に、頭部が拡径状態に塑性変形で形成されて締付が行える軸状締付具の総称であり、ブラインドボルトとも呼ばれるものである。
【0014】
上記したように、局部補強金属管1に形成している補強部4は内部にダイアフラム3を備え、その周囲が厚肉部2aとなっているので、梁接合に必要な強度を備えており、このため、単にこの補強部4に梁材5を直接接合することで必要な強度で柱と梁を接合することができる。また、梁材接合にボルトを使用する場合においては、補強部4の厚肉部2aにねじ孔8を形成することで、必要な強度でボルト11、14等を固定することが可能である。このため、従来のように梁材を取り付ける領域に、梁材接合に先立って補強部材を取り付けるという作業が不要となり、従って、梁材接合作業が簡素化され、また、使用するボルト本数も少なくなり、ボルト締め工数も削減でき、これらにより工期も短縮できる。更に、図3に示すように、局部補強金属管1を継ぎ目のない通し柱として使用すれば、柱の継ぎ足し作業が不要であるので、この点からも現場での作業量が少なくなり、コスト低減が図れる。なお、梁材接合にボルト止めを利用する場合には、厚肉部2aの厚さは厚い方が好ましい。
【0015】
次に、上記構成の局部補強金属管を製造する方法を説明する。
上記構成の局部補強金属管を製造する本発明方法の基本構成は、図10(a)に示すように、長手方向に等断面の金属管2と、その金属管2の内面形状にほぼ相似な外形をなし、周縁が前記金属管2の内面よりも所望のクリアランス分だけ小さくなる寸法としたダイアフラム用金属板3Aを用意し、そのダイアフラム用金属板3Aを、図10(b)に示すように、前記金属管2内の所望の長手方向位置に管軸と直交させて配置し、次いで、図10(c)に示すように、ダイアフラム用金属板3Aの周囲の管体に、管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を施して、管内径を少なくとも前記クリアランス分だけ縮小させることを特徴とし、これによって金属管2に厚肉部2aを形成し、その内面にダイアフラム用金属板を固定してダイアフラム3とするものである。
【0016】
ここで、金属管2とその内部に配置されるダイアフラム用金属板3Aとの間のクリアランスは、当然、金属管に対する増肉加工によって金属管の増肉した部分がダイアフラム用金属板の外周に密着嵌合するように定められるものである。ところで、金属管に管軸方向の圧縮力を加えて増肉させる場合、金属管の内外面を拘束しない状態とすると、内面側、外面側にほぼ等しい増肉が生じる。従って、金属管とダイアフラム用金属板との間のクリアランスをg、金属管の増肉前の肉厚をt、増肉後の肉厚をtとすると、クリアランスgが、金属管に生じさせる増肉量(=t−t)の1/2と同等若しくはそれより小さく、すなわち、
g≦(t−t)/2
となるようにクリアランスg及び増肉量を設定すればよい。
【0017】
金属管とダイアフラム用金属板との間のクリアランスgを、金属管に生じさせる増肉量の1/2にほぼ等しい値に設定すると、内外面にほぼ等しい増肉を生じた形状の厚肉部の内面が、ダイアフラム用金属板の外周面に接触した状態となり、その後、厚肉部が冷却されて常温に戻った時には、熱収縮により厚肉部がダイアフラム用金属板の外周面にかしめられた状態となる。かくして、厚肉部2aにダイアフラム用金属板3Aを固定することができる。この増肉量を更に大きくすると、その分、厚肉部2aのダイアフラム用金属板3Aに対する締付力が大きくなり、ダイアフラム用金属板3Aの固定が確実となる。ただし、増肉量をあまり大きくすると、厚肉部2aの外面側の、ダイアフラム用金属板3Aの外周に対応した部分に隆起が生じる恐れがある。このため、締付力と外面の隆起量を考慮して増肉率を定めればよい。一方、金属管2とダイアフラム用金属板3Aとの間のクリアランスgの最小値としては、金属管2に対してダイアフラム用金属板3Aの装着を容易に行うことができるように定めるものであり、例えば、内径が300mm程度の丸形鋼管の内側にダイアフラム用金属板を挿入する場合、クリアランスgは0.5mm程度以上とすることが好ましい。なお、金属管の増肉加工に際し、金属管の外面側への増肉量を外型によって拘束しながら増肉加工を行う場合には、外型によって外側への増肉量が拘束される結果、内側への増肉量が多くなり、従って、金属管2とダイアフラム用金属板3Aとの間のクリアランスgを、金属管2に生じさせる増肉量の1/2よりも大きく設定することが可能となる。
【0018】
金属管内にダイアフラム用金属板を配置し、その外周の金属管に増肉加工を施す際には、金属管2内に配置したダイアフラム用金属板3Aを、管軸に直交させた状態に保持することが必要である。その方法としては種々の方法を採りうる。一つの方法は、ダイアフラム用金属板3Aの厚さを厚く、クリアランスを小さくすることとである。この方法を採用することにより、単にそのダイアフラム用金属板3Aを管内に挿入するのみで、ダイアフラム用金属板を管軸に垂直状態に保持することができる。また、ダイアフラム用金属板3Aの厚さが薄いとか、クリアランスが大きいために、ダイアフラム用金属板3Aが金属管2内で倒れる恐れのある場合には、次のような方法を採りうる。すなわち、図11(a)、(b)に示すように、ダイアフラム用金属板3Aの板面に、該ダイアフラム用金属板の周縁を越えて外側に延びるばね部材(例えば板ばね、線ばね等)21を取付け、そのばね部材21を金属管2の内面に押し付けるように構成する。この構成により、ダイアフラム用金属板3Aを金属管2内に同心状に且つ管軸に垂直に保持することができる。なお、ダイアフラム用金属板3Aに対するばね部材21の周方向の取り付け位置は、図示の位置に限らず、適宜変更可能である。
【0019】
更に、ダイアフラム用金属板3Aにばね部材を取り付ける代わりに、図12(a)に示すように、ダイアフラム用金属板3Aの周縁の一部に、板面に対して直角に延びる適当な足22を取り付け、その足22によってダイアフラム用金属板3Aを垂直状態で立てることができる構成としてもよい。また、図12(b)に示すように、ダイアフラム用金属板3Aの周縁に筒状部23を形成し、その筒状部23を利用してダイアフラム用金属板3Aを垂直状態に保持することもできる。なお、この筒状部23はダイアフラム用金属板3Aと一体構造のものに限らず、ダイアフラム用金属板3Aとは別部品である金属管を用い、その金属管内の所定位置にダイアフラム用金属板3Aを嵌合させる構成としてもよい。
【0020】
一つの補強部4に複数(例えば2個)のダイアフラム用金属板3Aを取り付ける場合には、図13に示すように、複数のダイアフラム用金属板3Aを所定間隔をあけて互いに平行に且つ同一軸線上に位置するように連結棒24で連結する方法を採ることもできる。このように、複数のダイアフラム用金属板3Aを連結しておくと、単にその状態で複数のダイアフラム用金属板3Aを金属管2内に挿入するのみで、各ダイアフラム用金属板3Aを垂直状態に保持することができる。なお、図12、図13に示す構成では、ダイアフラム用金属板3Aを金属管2内に配置した時、軸線に垂直状態に保持することはできるが、その中心位置は金属管2の中心位置からクリアランス分だけずれた位置となる。しかしながら、この状態でも金属管2に増肉加工を行えば、内方に増肉した内面によってダイアフラム用金属板3Aは中心方向に移動させられ、最終的にはダイアフラム用金属板3Aは金属管2とほぼ同一軸線上に固定されるので、特に支障はない。また、図13に示すように一対のダイアフラム用金属板3Aを相互に連結する場合において、必要なら、各ダイアフラム用金属板3Aに図11に示すばね部材21を取り付けることもでき、ばね部材21を取り付けることにより、各ダイアフラム用金属板3Aを金属管2に対して同心状とすることができる。更に、連結棒24を更に長くし、その一端を金属管2の管端より外まで延びださせ、適当な手段で軸線方向に移動しないように固定しておいてもよい。その構成とすると、ダイアフラム用金属板3Aが金属管2の増肉加工時に軸線方向に移動することがなく、正確に所望の位置に固定すること可能となる。
【0021】
上記したように、本発明方法は、金属管2内にダイアフラム用金属板3Aを配置した後、その金属管2に対して管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を施すことを特徴としている。ここで、管軸方向熱間据込み方式による増肉加工とは、増肉加工すべき領域を塑性変形容易な温度、例えば赤熱状態に加熱し且つ管軸方向の圧縮力を加えて増肉させる加工方法を意味しており、この方法を採用することにより、金属管の長手方向の任意の領域に容易に増肉加工を施すことができる。管軸方向熱間据込み方式による増肉加工の具体的方法としては、▲1▼金属管に管軸方向に圧縮力を加えた状態で増肉加工すべき領域の一部を狭幅環状に赤熱して増肉させると共にその赤熱位置を管軸方向に連続的に移動させ且つその後端部分を冷却することで、連続的に増肉させてゆく方法、▲2▼増肉加工すべき領域の一部を狭幅環状に赤熱し、次いで管軸方向の圧縮力を付加してその赤熱部分を増肉させ、次いで、隣接した領域を狭幅環状に赤熱して増肉させるという動作を繰り返し、順次(間欠的に)増肉を行ってゆく方法、▲3▼増肉加工すべき領域全体を赤熱状態とし、その状態で管軸方向の圧縮力を付加して全体に一度に増肉を生じさせる方法等を挙げることができる。このうち、▲1▼、▲2▼の連続的、間欠的に増肉を行う方法は、型を用いることなく、安定して均一な増肉を行うことができる利点がある。なお、この場合においても、金属管外面を規制する外型を用いることは可能であり、外型を用いることにより、厚肉部の外径形状、寸法を規制することができる。一方、▲3▼の一度に増肉を生じさせる方法は、少なくとも外面規制用の外型を用いることが必要であるが、加工時間が短くてよいという利点がある。
【0022】
上記したように本発明では、金属管内にダイアフラム用金属板を配置した状態で金属管を増肉加工し、それによって形成した厚肉部の内面にダイアフラム用金属板の外周面を密着、嵌合させて取り付けるものである。この際の金属管2に対するダイアフラム用金属板3Aの固定は、単に厚肉部2aによるかしめ効果のみを利用するものでもよいし、厚肉部2aとダイアフラム用金属板3Aの外周面とを接合させ、その接合力を利用するものでもよい。厚肉部2aとダイアフラム用金属板3Aの外周面との接合としては、液相拡散接合を挙げることができる。
【0023】
ダイアフラム用金属板を金属管に対して良好に固定するには、ダイアフラム用金属板3Aの外周面に微小な凹凸を設けておくことが好ましい。凹凸を設けておくと、管内面とダイアフラム用金属板との間のクリアランスが周方向に多少不均一になっていても、増肉加工によって縮小してきた管内面との接触を周方向に均等化することができる利点が得られる。形成する凹凸の大きさとしては、0.2〜2.0mm程度が好ましい。凹凸の形状は任意であり、凹部或いは凸部が独立した多数の凹凸を形成したものでもよいし、連続した凹凸(溝状、凸条状等)を形成したものでもよい。連続した凹凸を用いる場合、その延びる方向は軸線方向でもよいし、周方向でもよい。凹凸の形成方法も任意であり、粗面加工、ブラスト加工、ローレット掛け等任意である。また、ダイアフラム用金属板3Aを板材からガス切断によって切り出した場合、ガス切断によって生じた外周面の凹凸をそのまま利用してもよい。
【0024】
更に、ダイアフラム用金属板3Aの外周面は、図14(a)に示すように、中央部が凹んだ凹面3aとするとか、逆に中央部が隆起した凸面とするとか、更には、図14(b)に示すように、軸線(ダイアフラム用金属板3Aの板面に対して直角な軸線)に対して傾斜した斜面3bとすることもできる。この構成とすると、金属管2の内面が増肉加工によって縮小してきた時に、まずダイアフラム用金属板3Aの端部のエッジの部分に接触し、その部分を押しつぶしてゆく。このため、この場合にもダイアフラム用金属板3Aの管内面との接触を周方向に均等化することができる利点が得られる。
【0025】
金属管内面に対してダイアフラム用金属板を液相拡散接合させる場合には、ダイアフラム用金属板3Aの外周面に液相拡散接合用のインサート材料、例えばアモルファス合金の層を形成しておく。この時のダイアフラム用金属板3Aの外周面は、平坦面であってもよいが、上記したように凹凸を設けておくとか、傾斜を設けておくことが好ましい。インサート材の層の形成は、インサート材料を溶射する方法、インサート材料の箔を貼り付ける方法等を採用しうる。そして、外周面にインサート材料の層を備えたダイアフラム用金属板3Aを金属管2内の所定位置に配置し、金属管2に熱間で増肉加工を施すことによって厚肉部2aを形成し、その内面をダイアフラム用金属板3Aの外周面に密着させる。この時、増肉してダイアフラム用金属板3Aの外周面に接着した時点での厚肉部2aは赤熱状態であるので、液相拡散接合が行われる。以上のようにして、ダイアフラム用金属板3Aを厚肉部2aに液相拡散接合することができ、単にかしめた場合に比べて接合強度が大きく、補強効果の大きい補強部を形成することができる。なお、連続的な増肉加工によって厚肉部を形成する場合には、増肉直後に冷却、固化させるため、液相拡散接合が十分に進まない場合がある。その場合には、増肉加工を終了した後、再度、厚肉部2aとダイアフラム用金属板3Aとの接触面を液相拡散接合に適した温度に加熱、保持すればよい。
【0026】
図15は本発明方法の実施に用いる増肉加工装置の1例を示す概略断面図であり、32は増肉加工すべき金属管2の一端を定位置に固定、保持する固定装置、33はその金属管2の反対端を押圧して金属管2に管軸方向の圧縮力を作用させる油圧シリンダ等の圧縮装置、34は、金属管2の長手方向の狭幅領域を環状に加熱して赤熱状態の加熱部35とすることの可能な環状の加熱装置であり、ここでは高周波加熱コイルが使用されている。この加熱装置34は、金属管2に沿って矢印C方向に移動する際に冷却水等の冷却媒体37を加熱部35の移動方向に関して後側となる部分に吹き付ける冷却装置36を備えている。38は加熱装置34及び冷却装置36を金属管2に沿って所望の速度で移動させる移動装置である。移動装置38としては、モータと送りねじを用いたもの、モータと送り用チェーンを用いたもの、油圧シリンダを用いたもの等任意である。
【0027】
次に、上記構成の増肉加工装置を用いて、図1に示す局部補強金属管1を製造する動作を説明する。金属管2内の所定位置に一対のダイアフラム用金属板3Aを連結棒24で所定間隔に連結した状態で挿入し、その金属管2の一端を固定装置32に固定、保持させ、その反対端を油圧シリンダ等の圧縮装置33で押圧して金属管2に圧縮力を作用させる。この状態で、加熱装置34によって金属管2の長手方向の狭幅領域を加熱して、塑性変形容易な赤熱状態の加熱部35とし、その加熱部35に圧縮力による増肉を生じさせながら、その加熱装置34を金属管2に沿って矢印C方向に移動させ、同時に冷却装置36から冷却媒体37を加熱部35の後端部分に吹き付けて増肉直後の部分を冷却、固化する。これにより金属管2が長手方向に連続的に増肉させられてゆき、内面側に増肉した部分はダイアフラム用金属板3Aの外周面に押し付けられる。かくして、加熱部35を、一対のダイアフラム用金属板3Aを配置し、補強部とすべき領域の一端から、他端まで移動させ、金属管2の増肉加工を行うことにより、ダイアフラム用金属板3Aに密着嵌合した厚肉部2aが形成され、補強部4となる。以上により、ダイアフラムを備えた補強部を有する局部補強金属管1が製造される。
【0028】
ここで、増肉前の金属管2の内面と、その中にセットされるダイアフラム用金属板3Aの外周面との間のクリアランスgは、当然、金属管2を増肉加工した際に増肉によって内側に変形する管壁の内面がダイアフラム用金属板3Aの外周面に押し付けられるように定めておく。一般に、図15に示す装置で金属管2を圧縮して増肉させる際、増肉は内側、外側にほぼ等しく生じる。従って、クリアランスgは、金属管2に生じさせる増肉量の1/2より小さく、すなわち、
g≦(t−t)/2
に設定しておく。これにより、増肉加工により形成された厚肉部3aが、増肉加工後の熱収縮と相まって内部のダイアフラム金属板3Aをかしめによって固定することができ、両者が強固に接合された補強部4が形成される。
【0029】
ところで、上記したように、金属管2を管軸方向に圧縮して増肉させる際の増肉率β〔=(t−t)/t〕は、加熱部35の移動速度及びその加熱部35に向かって押し込まれる金属管2の未増肉部分の速度によって決まる。いま、図15において、加熱部35の後ろに位置する厚肉部2a及びその後ろの非増肉部分2cに対する加熱部35の移動速度をW、加熱部35の前の未増肉部分2dの移動速度をVとすると、増肉率βは、
β=V/W
で表される。ここで、この実施例では、厚肉部2a及びその後ろの非増肉部分2cは固定装置32によって移動しないように構成されているため、上記した加熱部35の移動速度Wは、加熱装置34の移動速度に等しく、また、未増肉部分2dの移動速度Vは圧縮装置33が金属管2の端部を押し込む速度に等しくなっている。従って、加熱装置34の移動速度Wと圧縮装置33による押し込み速度Vの比を一定に保つことにより、例えば、加熱装置34の移動速度Wを一定に保ち且つ圧縮装置33による押し込み速度Vを一定に保つことにより、一定増肉率での増肉加工が行われる。ここで、圧縮装置33による押し込み速度を一定に保つには、圧縮装置33による圧縮力を一定に保ち且つ加熱部35の温度を一定に保つ(これにより加熱部35の平均変形抵抗を一定に保つ)方法、圧縮装置33として押し込み速度を制御可能なもの(例えば、油圧サーボシリンダ等を備えたもの)を用い、圧縮装置33の制御により一定の押し込み速度に保持する方法等を用いることができる。
【0030】
なお、上記方法を実施するに際し、ダイアフラム用金属板3Aの外周面にあらかじめ液相拡散接合用のインサート材料の層を形成しておくと、増肉加工によって厚肉部2aを形成してその内面をダイアフラム用金属板3Aの外周面に圧着させると同時に液相拡散接合が進み、ダイアフラム用金属体3を厚肉部2a内面に液相拡散接合によって強固に接合した補強部が得られる。
【0031】
【実施例】
以下、具体的に増肉加工を行った例を示す。
▲1▼ 使用装置
図15に示す構成の増肉加工装置。各部仕様は次の通り。
加熱装置34:高周波加熱コイル(幅20mm)
冷却装置36:水冷却方式
加熱幅(加熱装置34の先端から水吹き付け位置までの距離):40mm
圧縮装置33:油圧シリンダ
【0032】
▲2▼ 増肉加工条件
供試金属管:300×300mm×12mmtの角形鋼管
ダイアフラム用金属板:270×270mm×20mmt(ただし、角部は供試金属管の角部内面に沿うよう湾曲させている。)の鋼板を2枚用意し、両者を連結棒24で300mm離した位置に連結した。
増肉率β:0.5(厚み12mmを18mmに増肉)
加熱部最高温度:1300°C
加熱装置34の移動速度W:2mm/s
未増肉部の押し込み速度V:1mm/s
増肉加工速度(W+V):3mm/s
【0033】
▲3▼ 増肉加工結果
上記した増肉加工条件で増肉加工を行い、長さ約500mmの厚肉部2aを形成した。得られた厚肉部2a内にはダイアフラム用金属板3Aが強固に密着嵌合されていた。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の局部補強金属管は、金属管の長手方向の所望領域に、内部にダイアフラムを固着した厚肉部からなる補強部を形成したものであるので、この補強部を他の部材に対する接合に使用でき、この局部補強金属管を建築物の柱材として使用すると、補強部に直接梁材をボルト止め或いは溶接等によって接合することで、強固な柱、梁接合構造を形成でき、且つ柱材に対する梁材の接合作業をきわめて簡略化することができ、従って、建築物の柱材としてきわめて好適に使用できるという効果を有している。しかも、その補強部は金属管の長手方向の任意の位置に形成可能であるので、金属管を複数階にわたる通し柱として使用可能な長さとし、各階の梁取付位置に対応する位置に補強部を形成しておくことで、本発明の金属管を通し柱として使用することができ、一層施工の簡略化、迅速化が図れるという効果が得られる。
【0035】
また、本発明の局部補強金属管の製造方法は、長手方向に等断面の金属管内の長手方向の所望位置に、周縁が前記金属管の内面よりも所望のクリアランス分だけ小さくなる寸法としたダイアフラム用金属板を、管軸と直交させて配置し、次いで、該ダイアフラム用金属板の周囲の管体に、管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を施して管内径を少なくとも前記クリアランス分だけ縮小させるという構成としたことにより、金属管の長手方向の所望位置に、厚肉部を形成すると共にその内面にダイアフラム用金属板を固定して補強部を形成でき、所望位置に厚肉部とダイアフラムとからなる補強部を備えた局部補強金属管を製造できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の局部補強金属管の一例を示す概略断面図
【図2】本発明の局部補強金属管の他の例を示す概略断面図
【図3】図1に示す局部補強金属管を通し柱として使用した状態を示す概略側面図
【図4】局部補強金属管の補強部と梁材との接合構造を示す概略斜視図
【図5】図4に示す部分の概略断面図
【図6】補強部と梁材との接合構造の変形例を示す概略断面図
【図7】補強部と梁材との接合構造の他の変形例を示す概略断面図
【図8】補強部と梁材との接合構造の更に他の変形例を示す概略斜視図
【図9】図8に示す部分の概略断面図
【図10】(a)、(b)、(c)は本発明方法の動作手順を説明する概略断面図
【図11】(a)は金属管内にダイアフラム用金属板の1例を配置した状態を示す概略断面図
(b)はそれを軸線方向に見た概略断面図
【図12】(a)は金属管内にダイアフラム用金属板の他の例を配置した状態を示す概略断面図
(b)は金属管内にダイアフラム用金属板の更に他の例を配置した状態を示す概略断面図
【図13】金属管内に一対のダイアフラム用金属板を連結して配置した状態を示す概略断面図
【図14】(a)、(b)はそれぞれ、金属管内に配置するダイアフラム用金属板の変形例を示す概略断面図
【図15】本発明方法の実施に用いる増肉加工装置の1例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 局部補強金属管
2 金属管
2a 厚肉部
3 ダイアフラム
3A ダイアフラム用金属板
4 補強部
5 梁材
6 基礎
7 固定金具
10 エンドプレート
13 スプリットティー
32 固定装置
33 圧縮装置
34 加熱装置
35 加熱部
36 冷却装置
37 冷却媒体
38 移動装置

Claims (8)

  1. 長手方向の局部の管内にダイアフラムが、その外周面を管内面に対向させる形態で配置された補強部を有する金属管であって、少なくとも前記ダイアフラムが配置された部分の管体が増肉加工され、隣接する非増肉部分と継ぎ目のない形態でつながった一体構造の厚肉部となっており、更に、前記ダイアフラムが、前記増肉加工に伴う管体内径の縮小によってかしめられて取り付けられていることを特徴とする局部補強金属管。
  2. 前記ダイアフラムが、更に、前記増肉加工された部分の金属管の内壁に液相拡散接合されていることを特徴とする請求項1記載の局部補強金属管。
  3. 長手方向に等断面の金属管を用意し、周縁が前記金属管の内面よりも所望のクリアランス分だけ小さくなる寸法としたダイアフラム用金属板を前記金属管内の所望の長手方向位置に管軸と直交させて配置し、次いで、該ダイアフラム用金属板の周囲の管体に、管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を施して管内径を少なくとも前記クリアランス分だけ縮小させることを特徴とする、請求項1記載の局部補強金属管の製造方法
  4. 請求項3に記載の方法において、前記ダイアフラム用金属板の板面に、該ダイアフラム用金属板の周縁を越えて外側に延びるばね部材を取付け、該ばね部材を前記金属管の内面に押し付けることで前記ダイアフラム用金属板を金属管内に同心状に配置し、その状態で前記金属管に増肉加工を施すことを特徴とする局部補強金属管の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の方法において、2枚のダイアフラム用金属板を所定間隔をあけて互いに平行に且つ同一軸線上に位置するように連結し、その状態で前記金属管内に配置し、その状態で前記金属管に増肉加工を施すことを特徴とする局部補強金属管の製造方法。
  6. 前記管軸方向熱間据込み方式による増肉加工を、金属管に管軸方向に圧縮力を加えた状態で増肉加工すべき領域の一部を狭幅環状に赤熱して増肉させると共にその赤熱位置を管軸方向に連続的に移動させ且つその後端部分を冷却することで、連続的に増肉させてゆく方法により行うことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項記載の局部補強金属管の製造方法。
  7. 前記ダイアフラム用金属板の外周面に凹凸を設けておくことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項記載の局部補強金属管の製造方法。
  8. 前記ダイアフラム用金属板の外周面に液相拡散接合用のインサート材料の層を形成しておき、増肉加工によって形成した厚肉部とダイアフラム用金属板の外周面を液相拡散接合することを特徴とする請求項3から7のいずれか1項記載の局部補強金属管の製造方法。
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