JP3544077B2 - ファクシミリ装置およびファクシミリサーバ - Google Patents

ファクシミリ装置およびファクシミリサーバ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LANと、公衆回線網やISDN網など広域網との両方に接続されたファクシミリサーバや、単に広域網内の任意のファクシミリ装置におけるカバーページ送信方法に係り、特により短時間でカバーページを送信できるファクシミリサーバおよびファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ送信時、第1ページに宛先名などを記載したカバーページを付加して送るファクシミリ送信が一般的に行われている。このようなカバーページは送信原稿の第1ページとして送信原稿本体と共に読み取られ画情報として送信されるか、利用者がキーボードなどから入力した情報を基にして装置内で作成され、画情報の第1ページとして送信される。
また、近年は、LAN内の端末装置から公衆回線網やISDN網など広域網内のファクシミリ装置へ文書を送信したり、逆にファクシミリ装置から広域網を介して上記端末装置へ文書を送信したりする際の中継の役割を果たすファクシミリサーバが提供されているが、このようなファクシミリ装置においても、カバーページは画情報で送信されているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにカバーページを画情報で送信すると、画情報を転送するための通信時間が長くかかり、情報伝送のためのコストが高くなると共に、画情報を装置内で作成する場合には、作成のための処理時間が長くかかるという問題点があった。
本発明の課題は、上記のような従来技術の問題を解決し、状況に応じてカバーページをコードデータで送信したり、或いは画情報で送信する場合においても通信データ量を減らして、カバーページを短時間で送信できるファクシミリ装置およびファクシミリサーバを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、公衆回線網またはISDN網を介して相手先ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行うファクシミリ装置において、ファクシミリ送信時、相手先ファクシミリ装置が予め設定されたカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで受理可能か否かを確認する相手能力確認手段と、上記相手能力確認手段によりカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定された場合にカバーページ情報通信手順により相手先ファクシミリ装置へカバーページ情報をコードデータで送信し、一方、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可と判定された場合にカバーページ情報を画情報で送信するカバーページ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明では、LAN内の端末装置と公衆回線網またはISDN網内のファクシミリ装置との間で画情報通信を行うファクシミリサーバにおいて、LAN内の端末装置から送られてくるファクシミリ送信要求情報、カバーページ生成のためのカバーページ情報および送信画情報を受理する送信受理手段と、上記送信受理手段により受理された情報に従って公衆回線網またはISDN網内の相手先ファクシミリ装置が接続されたとき、上記相手先ファクシミリ装置が予め設定されたカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで受理可能か否かを確認する相手能力確認手段と、上記相手能力確認手段によりカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定された場合にカバーページ情報通信手順により上記ファクシミリ装置へカバーページ情報をコードデータで送信し、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可と判定された場合にカバーページ情報を画情報で送信するカバーページ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明では、請求項1記載のファクシミリ装置または請求項2のファクシミリサーバにおいて、カバーページ情報をコードデータで送信した場合の通信時間と画情報で送信した場合の通信時間とを比較する通信時間比較手段を備え、該通信時間比較手段によりコードデータで送信した場合の通信時間の方画情報にてカバーページ情報を送信した場合の通信時間より短いと判定され且つ相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定されたときのみカバーページ情報をコードデータで送信するカバーページ送信手段を備えたことを特徴とする。
【0005】
また、請求項4記載の発明では、請求項3記載のファクシミリ装置またはファクシミリサーバにおいて、上記通信時間算出手段は、カバーページ情報を画情報でECM通信した場合の通信時間をG3ECM通信の履歴に基づいて算出したことを特徴とする。
また、請求項5記載の発明では、請求項3記載のファクシミリ装置またはファクシミリサーバにおいて、カバーページ情報のうち、予め定めた定形フォーマットの特定部分のみの情報を送信するように構成すると共に、通信時間比較手段は、カバーページ情報のうち上記特定部分の情報のみをコードデータで送信した場合の通信時間と画情報にて送信した場合の通信時間とを比較することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明では、請求項2記載のファクシミリサーバにおいて、端末装置から送られてくるファクシミリ情報のファイル形式が許容できるか否かを判定する形式判定手段と、上記形式判定手段による判定結果を上記端末装置へ返答する返答手段とを送信受理手段内に備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項7記載の発明では、請求項2記載のファクシミリサーバにおいて、相手先ファクシミリ装置(または相手先ファクシミリサーバ:削除)より公衆回線網またはISDN網を介して受信時のフェーズBにて受信したカバーページ情報から宛先端末装置を抽出する宛先抽出手段と、上記宛先抽出手段により宛先端末装置が抽出されたとき、受信したファクシミリ画情報を所定のLAN伝送制御手順に従って抽出された宛先端末装置へ配信する配信手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明では、請求項7記載のファクシミリサーバにおいて、受信したファクシミリ画情報を識別情報と対応付けて蓄積しておく画像蓄積手段と、受信したカバーページ情報に従って、上記識別情報が付加されたカバーページを作成するカバーページ作成手段と、上記カバーページ作成手段により作成されたカバーページを宛先抽出手段により抽出された宛先端末装置へ送信するカバーページ送信手段とを備え、上記宛先端末装置から上記識別情報が指定された配信依頼を受けたとき、上記識別情報に対応付けられたファクシミリ画情報を上記画像蓄積手段から読み出して上記宛先端末装置へ配信する配信手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記のような手段にしたので、請求項1および請求項2記載の発明では、相手先ファクシミリ装置若しくはファクシミリサーバがカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能な場合にカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで送信し、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可な場合にはカバーページ情報を画情報で送信することによりカバーページ情報受理が可能な相手先にはカバーページの転送に要する時間を短縮することができる。
請求項3記載の発明では、カバーページ情報を画情報で送信するよりもコードデータで送信した方が送信に必要な通信時間が短いと判定され且つ相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定されたときのみカバーページ情報をコードデータで送信することによりより確実にカバーページの転送時間を短縮することが可能となる。
【0008】
請求項4記載の発明では、上記において、画情報で送信した場合の通信時間は履歴に基づいて算出したECM通信の通信時間とすると共に、該通信時間とカバーページ情報をコードデータで送信した場合の通信時間とを比較し、通信時間が短い方の送信処理が行われるため、画情報にてカバーページを送信した場合の通信時間を比較的正確に把握することができる。
請求項5記載の発明では、カバーページの特定部分の情報のみ送信され、且つ画情報の通信時間とコードデータ送信時間との比較において上記特定部分の情報のみをコードデータにて送信するのに要する時間と画情報の送信時間とを比較するので、より確実にカバーページの転送時間を短縮することが可能となる。
【0009】
請求項6記載の発明では、LAN内の端末装置からファクシミリサーバへファクシミリ情報を送る際、端末装置のファイル形式で送ることができる。
請求項7記載の発明では、受信したカバーページ情報からLAN内の宛先端末装置を知り、受信画情報をその端末装置へ配信できる。
請求項8記載の発明では、LAN内端末装置に属する受信人は自分宛の受信文書のあることがわかり、且つその受信文書を引き出すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係るファクシミリ装置及びファクシミリサーバの実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係るファクシミリ装置及びファイルサーバを含むシステム構成例を示す図であり、この構成例のシステムは、LAN2に接続された複数の端末装置(クライアント端末)3、ファイルサーバ4、メールサーバ5、公衆回線網6、および公衆回線網6に接続されたG3ファクシミリ装置7、本発明に係るカバーページ処理機能が付加され、公衆回線網6に接続されたファクシミリ装置8、ISDN網9、上記ISDN網9に接続されたG4ファクシミリ装置10、本発明に係るカバーページ処理機能が付加され、上記ISDN網9に接続されたファクシミリ装置11、本発明に係るカバーページ処理機能が付加され、上記LAN2、公衆回線網6、ISDN網9に接続されたファクシミリサーバ1などから構成している。
【0011】
図2は本発明に係るカバーページ処理機能が付加されたファクシミリサーバ1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、ファクシミリサーバ1は、LAN伝送制御手順に従ってLAN2内の各端末装置との通信を制御するLANインタフェース部13、G3伝送制御手順に従ったファクシミリ通信を実行する制御手段、モデム及び網制御装置などから構成されたG3ファクシミリ制御部14、G4伝送制御手順に従ったファクシミリ通信を実行する制御手段及びISDN網インタフェース部などから構成されたG4ファクシミリ制御部15、ファクシミリサーバ全体を制御・管理するシステム制御部16、画情報やシステム情報を記憶するシステム記憶部17、宛先端末番号などのデータ入力やメッセージ表示などを行う操作部18、記録紙への画像出力を行うプロッタ19、画像読み取りを行うスキャナ20などを備えている。
【0012】
図3は、本発明に係るファクシミリ装置の第1の形態例を示す動作フロー図である。以下、図1〜図4などにより、この形態例の動作を説明する。なお、第1の形態例のシステム制御部16は、LAN内の端末装置から送られてくるファクシミリ送信要求情報やカバーページ情報などを受理する送信受理手段、相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報を受理可能か否かを確認する相手能力確認手段、カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報が受理可能なときは相手先ファクシミリ装置へカバーページ情報をコードデータで送信し、受理不可能ならば画情報で送信するカバーページ送信手段などを有する。また、上記送信受理手段、相手能力確認手段、カバーページ送信手段はCPUおよびプログラムを内蔵したROMなどから構成される。
【0013】
図3に示したステップS1に先立って、例えばLANインタフェース部を備えたパーソナルコンピュータ等からなる端末装置3において、図4に示すような画面が表示され(但し、最初は矩形部内および○内は空白)、空白の矩形部内に宛名、電話番号(相手先端末番号)ファクシミリ文書の標題などを入力する。また、端末装置3に内蔵されている標準のコメントを付加するか否かの表示が行われ、図4に示した例ではコメントを付加すると指示している。
このようにコメントを付加する場合に端末装置3の制御部はテキスト情報(コードデータ)から成る図5のようなカバーページ情報を作成する。その後、ファクシミリサーバ1の送信受理手段は、端末装置3からのファクシミリ送信要求およびテキスト情報から成るカバーページ情報を受け付ける(S1)。なお、上記ファクシミリ送信要求およびカバーページ情報はLAN伝送制御手順に属するファイル転送伝送制御手順に従って送られ、同様に、送信受理手段は続いて送られてくる送信画情報(送信文書)を受け付け(S2)、該受け付けた各情報をシステム記憶部17に格納する。 図6にシステム記憶部17に格納された各情報の一例を示す。ファイル1がカバーページ情報であり、ファイル2およびファイル3が送信画情報である。なお、ファイル2を端末装置3からファクシミリサーバ1へ送る際、およびシステム記憶部17に格納する際のデータ形式(図6にはVer.1. 0の文書形式として示している)は例えばファクシミリ符号化方式で圧縮された画情報であるが、内容によってはテキスト情報でもよい。各ファイル番号に対応付けてデータ量やコード番号(データ形式を示す)も記憶される。また、データ量Vfは圧縮された画情報のデータ量である。 続いて、システム制御部16は、カバーページ情報(ファイル1)としてシステム記憶部17に記憶された情報のなかから宛先情報を抽出し、予め宛先情報に対応付けてシステム記憶部17の所定領域に登録(記憶)されている電話番号(端末番号)の中から、該抽出した宛先情報に対応した電話番号を取得する。なお、宛先情報に対応した電話番号の取得に際しては、ファクシミリ送信要求を受け付ける際に、ファイル1を構成する情報の一つとして端末装置から送られてくるように構成してもよい。
【0014】
宛先情報に対応付けて登録されている電話番号には、さらに、使用する回線が公衆回線網かISDN網かを示す情報が対応付けて登録されているので、システム制御部16はそれに従って使用する回線を決定し、例えば公衆回線網を使用する場合はG3ファクシミリ制御部14に取得した電話番号を渡し、相手先への発呼を実行させる(S3)。なお、以下の説明は公衆回線を使用する場合で行うが、ISDN網を使用する場合も同様にして行うことができる。
発呼を行った後、所定時間が経過しない限り、G3ファクシミリ制御部14は相手先ファクシミリ装置が接続されたか否か監視する(S4→S5→S4…)。そして、接続されないまま(S4、No)所定時間が経過すると(S5、Yes)、G3ファクシミリ制御部14は回線を切断し(S6)、再発呼(再発信)する場合は(S7、Yes)ステップS4から繰り返す。一方、再発呼しない場合は(S7、No)、相手先に接続できなかった旨を表示するか、通信レポートにその旨を示す情報を記載するかして(S8)この動作フローを終了する。
【0015】
上記接続監視(ステップS4)において、相手先との接続が確認されると(S4、Yes)、相手先ファクシミリ装置からのDIS信号をチェックし、相手能力確認手段はDIS信号に設定されている情報を解析して相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報を受理可能か否か(コンパチか否か)を確認する(S9)。そして、上記通信手順によるカバーページ情報の受理が不可であることが判ると(S10、No)、G3伝送制御手順のDIS信号受信に続くフェーズBの標準通りの通信手順を実行する(S11)。さらに、フェーズCに入ると、カバーページ送信手段は第1ページの画情報としてカバーページ情報を送信する(S12)。つまり、システム記憶部17からファイル1内のカバーページ情報を読み出し、画情報化(ビットマップ展開)し、システム制御部16内の符号化手段により圧縮し、G3ファクシミリ制御部14により相手先へ送信する(S12)。
【0016】
また、カバーページ情報に続いて、ファイル2およびファイル3などから送信画情報を読み出し、第2ページ以下の画情報として相手先へ送信する(S13)。なお、この際、ファイル2内の送信情報などがコードデータ(テキストデータ)のままであればカバーページ情報と同様に画情報化および符号化を行って送信する。
それに対して、ステップS10において、相手先がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報の受理が可能であると判った場合は(S10、Yes)、標準のG3伝送制御手順を途中まで実行した後(S14)、所定の信号に続いて、独自のカバーページ情報通信手順に従ってカバーページ情報を送信する。つまり、独自の信号名を有する独自のデータ長の信号にコードデータのままのカバーページ情報(テキスト情報のままの図6の情報)を設定して相手先へ送信する(S15)。なお、カバーページ情報のデータ量が少なければG3伝送制御手順に含まれる非標準信号でカバーページ情報を送信することも可能である。
続いて、G3伝送制御手順フェーズBの残りを実行し(S16)、ステップS13と同様に送信画情報を送信し(S17)、この動作フローを終了する。
【0017】
このようにカバーページ情報をコードデータのまま送信すれば、該情報を画情報で送信する場合に比べて、たとえフェーズBの伝送速度が画情報送信時のフェーズCの伝送速度に比べて遅くても、一般にはデータ量の差によって通信時間を大幅に短縮することができる。
【0018】
次に本発明に係るファクシミリサーバの第2の実施の形態例について説明する。第2の形態例のファクシミリサーバの構成は、前述した図2に示したファクシミリサーバの構成と同様のハードウェア構成を有すが、システム制御部16は、カバーページ情報をコードデータで送信した場合の通信時間と画情報で送信した場合の通信時間とを比較する通信時間比較手段を備え、カバーページ送信手段は、上記の比較結果がコードデータで送った方が通信時間が短かいと判断した場合はコードデータで送信し、画情報で送った方が通信時間が短かいと判断した場合は画情報で送信するという機能を有している。
一般にはコードデータで送信した方が通信時間は短かくなるが、稀に画情報で送った方が通信時間が短かいという場合もあり、上述したようにコードデータで送信した場合の通信時間と画情報で送信した場合の通信時間とを比較し、通信時間が短い情報の形態で送信する手段を備えることによりより確実にデータの伝送時間を短縮することを目的としている。なお、上記通信時間比較手段はCPUおよびプログラムを内蔵したROMなどから構成される。
【0019】
図7にこの実施の形態例の動作フローを示す。先ず、上記図3に示した第1の形態例におけるステップS1〜S9が実行され、続いて、ステップS10において相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報を受理可能か否か、すなわち”相手先ファクシミリ装置がコンパチか否か”の判定を行い、相手先ファクシミリ装置にカバーページ処理機能が付加されていなければ(S10、No)第1の形態例と同様にステップS11〜S13を実行する。
それに対して、接続先のファクシミリ装置が本発明に係るカバーページ処理機能を備えている場合(S10、Yes)、通信時間比較手段は受信した信号に設定された情報などから画情報通信速度Rf(フェーズCの通信速度)およびコードデータ通信速度Rd(フェーズBの通信速度)を取得する(S21)。また、通信時間比較手段はシステム記憶部17の所定領域に記憶されたカバーページ情報(例えば図6に示したファイル1)のデータ量Vf(画情報で送る場合)およびVd(コードデータで送る場合)を取得し(S22)、画情報の場合のカバーページの通信時間Tf=Vf/Rfおよびコードデータの場合の通信時間Td=Vd/Rdを算出する(S23)。
【0020】
上記のように、一般にはTf>Tdであるが、例えば次のような場合はTf<Tdとなる。つまり、画情報の線密度が3. 85本/mmで、原稿サイズが例えばA4幅で長さが30mm、圧縮率1/10であり、Vd=50バイト、Rf=9600bps、Rd=300bpsの場合は、Tfは約0. 9秒で、Tdは1. 3秒になる。
したがって、上記の例のような場合はTf>Tdとなり(S24、Yes)、第1の形態例のステップS14〜S17と同様の処理が実行され、また、例えば原稿サイズが長さ60mmでその他の条件が全て同じならば、Tfは約1. 秒、Tdは1. 3秒であるから、Tf<Tdとなり(S24、No)、第1の形態例のステップS11〜S13と同様の処理が実行される。
この形態例によれば、相手先にコードデータによるカバーページ情報の送信が可能であっても、画情報で送信した方が通信時間が短かくなる場合は、カバーページを画情報で送信するので、通信時間を短縮するための最適な送信手順をとることが可能となる。
本発明に係る第3の実施の形態例では、第2の実施の形態例においてシステム制御部16が、さらに、G3ECM通信の履歴に基づいてカバーページ情報をECM通信した場合の通信時間を算出する通信時間算出手段を備え、通信時間比較手段はカバーページ情報をコードデータで送信した場合とECM通信した場合との通信時間を比較するように構成している。
【0021】
図8は本発明に係るファクシミリサーバの第3の形態例の動作フローを示す図であり、この形態例のファクシミリサーバ1は、第2の形態例の動作フローのステップS22(図7)に続いて、受信したDIS信号などによりG3ECM通信が可能か否かを判定する(S31)。そして、可能であればECM通信履歴が記録されているか否かを判定する(S32)。図9に示すように、システム記憶部17などに記録されたECM通信履歴には、送信すべきデータ量と実際に送信を行った際の再送量とさらにそれらの比率(再送量/データ量)などが含まれているので、これにより複数回のECM通信結果に基づいた平均的なデータ増加率を求めることができる。
上記においてECM通信が不可であった場合(S31、No)、およびECM通信は可能だがECM通信履歴の記録がなかった場合(S32、No)は第2の形態例におけるステップS23と同様なステップが実行される。それに対し、ステップS32においてECM通信履歴の記録があるという判定の場合(S32、Yes)、通信時間算出手段は上記データ増加率に基づいて再送フレームを考慮したカバーページのデータ量Vfeを求める(S33)。また、コードデータによるカバーページ通信時間Tdを算出し(S34)(S23参照)、さらに上記Vfeより再送フレームを考慮したECMの場合の通信時間Tfeを算出する(S35)。
【0022】
こうして、通信時間比較手段はTfeとTdを比較し(S36)、Tfe>Tdであれば(S36、Yes)、カバーページ情報をコードデータで送信し(S14〜S17(図3参照))、Tfe<Tdであれば(S36、No)、ECM通信で画情報を送信する(S11〜S13(図3参照))。
したがって、上記形態例によれば、エラーのないカバーページを送信する場合で、より通信時間が短かくなるカバーページ送信を実現することができる。
【0023】
本発明に係るファクシミリサーバの第4の実施の形態例では、カバーページを定形フォーマットで作成することによりその特定部分のみを送信するようにし、第2の実施の形態例と同様により一層通信時間の短縮を図ることを目的としている。図10に第4の形態例の動作フローを示し、また図11に定形フォーマットのカバーページの例を示す。なお、図11において矩形で示した部分が個別情報の挿入される部分であり、この個別情報のみがカバーページ情報として相手先ファクシミリ装置へ送信される。
以下、図10などに従って動作フローを説明する。図示したように、第1の形態例に示したステップS1〜S9と同様のステップが行われ、該ステップS9に続いて独自ファイル形式のカバーページが相手先ファクシミリ装置で受け付けられるか否かをDIS信号などG3伝送制御手順の所定の信号により確認する(S10)。そして、受信(受け付け)不可ならば(S10、No)第1の形態例に示したステップS11〜S13と同様の処理を実行し、受信可ならば(S10、Yes)第2の形態例のステップS21と同様の処理を実行する。さらに、カバーページのデータ量Vffを求める(S41)。但し、カバーページ情報のデータ量Vffはコードデータの場合も画情報の場合も図11に示した矩形内のデータが対象である。
【0024】
続いて、Vffに基づいて画情報での通信時間Tffとコードデータでの通信時間Tdを算出し(S42)、TffとTdを比較する(S43)。そして、Tff>Tdであれば(S43、Yes)、第1の形態例に示したステップS14〜S17と同様の処理を実行する。但し、カバーページ情報送信時には(S15)矩形内のデータ(図11)のみが送信される。なお、複数の矩形に対応した複数のデータの区切りは区切りデータ(例えばコンマ)で示される。
それに対して、Tff<Tdであれば(S43、No)フェーズBの残りを実行し、フェーズCの冒頭でカバーページ情報を画情報で送信する(S11、S12)。但し、このカバーページ情報は複数の矩形内の符号化された画情報であり、それぞれの矩形内画情報のそれぞれのライン間にはラインエンド信号が設定される。また、それぞれの矩形内データの区切りは区切りデータで示される。
このように第4の形態例によれば、カバーページは一部の情報だけが送信され、且つ上記一部の情報をコードデータで送信する場合と画情報で送信する場合の通信時間を比較して短かい通信時間の方を選択して送信するので、カバーページの送信時間をさらに短かくできる。
【0025】
なお、これまで説明してきた形態例1乃至4は、カバーページの送信元がファクシミリサーバ1であったが、カバーページの送信元がファクシミリ装置8(図1参照)などであっても同様にしてカバーページを送信することができる。また、形態例1、形態例2、形態例4はISDN網を使用したG4伝送制御手順のファイルサーバ1およびファクシミリ装置11にも実施することができる。
本発明に係るファクシミリサーバの第5の形態例では、送信受理手段内に端末装置から送られてくるファクシミリ情報のファイル形式が許容できるか否かを判定する形式判定手段、および判定結果を上記端末装置へ返答する返答手段を有する。
【0026】
図12に本発明に係るファクシミリサーバの第5の形態例の動作フローを示す。まず、形式判定手段が端末装置から送信要求時に送られてくるファクシミリ情報のファイル形式を受信する(S51)。このファイル形式(データ形式)は、例えば図6に示すように、コード番号で通知され、ファイルサーバ1には予め受理可能なファイル形式が登録されているので、形式判定手段は端末装置からファイル形式を通知されると、そのファイル形式のコード番号が登録されているか否かを判定する(S52)。そして、返答手段はその判定結果を相手先端末装置に返答する(S52)。
この返答手段による返答が受理可能という場合は(S52、Yes)、端末装置から、例えばコードデータ(図6の例ではコード番号00)が送られてくるので送信受理手段はこれを受け付け(S53)、続いて送られてくる画情報を受け付ける(S54)。なお、返答が受理不可の場合は(S52、No)、この動作フローを終了し、一般的な方法で画情報を受信する。
この形態例によれば、端末装置と同一のファイル形式をファイルサーバ1に登録することにより、端末装置におけるファイル形式変換が不要になる。
本発明に係るファクシミリサーバの第6の形態例におけるファクシミリサーバ1は、システム制御部16内に、第1〜第4の形態例に示したファクシミリサーバ1またはファクシミリ装置8, 11より受信したカバーページ情報から宛先端末装置を抽出する宛先抽出手段、および抽出された宛先端末装置へ受信した画情報を配信する配信手段を有する。なお、上記宛先抽出手段および配信手段はCPUおよびプログラムを内蔵したROMなどから構成される。
【0027】
図13に本発明に係るファクシミリサーバの第6の形態例の動作フローを示す。なお、この形態例はカバーページがコードデータで受信される場合について可能になる。
したがって、まず、受信時のフェーズBにおいて、例えば独自の信号で送られてきたコードデータからなるカバーページ情報を受信する(S61)。続いて、受信画情報をシステム記憶部17に格納し(メモリ受信)、ファクシミリ受信が正常終了すると(S62)、宛先抽出手段はシステム記憶部17に格納されたカバーページ情報ファイルから宛先端末装置(宛名)を抽出する(S63)。すなわち、カバーページが図5に示したように宛先が氏名の文字列である場合は、図14に示すような、システム記憶部17内の端末管理テーブルからLANアドレスまたは端末(クライアント)名を抽出する作業を実行する。
この結果、カバーページ情報で指定された宛先端末装置(端末名)が登録されていなければ(S64、No)、配信手段は受信したカバーページファイルおよび画情報ファイル(本文ファイル)をファイルサーバ1内の画像蓄積手段(図示していない)に蓄積しておくか(S65)、或いはプロッタ19により記録紙に出力する。
それに対して、指定された宛先端末装置が登録されていたならば(S64、Yes)、配信手段はカバーページをLAN伝送制御手順のメール形式に加工し(S66)、本文(受信画情報)をメールに添付し(S67)、メールサーバ5(図1参照)内の対応する端末装置のメールポストへ配信する(S68)。または、直接抽出された端末装置のLANアドレスへ配信する。
【0028】
上記において、ファクシミリサーバ1は抽出された端末装置に対し、保管場所がファイルサーバ1内かメールサーバ5内か示して受信通知を出すことなどが可能なため、この形態例により、各端末装置の利用者は自端末装置宛または自分宛(カバーページを取り出して宛先氏名を知ることにより)の受信文書を取り出すことができる。
本発明に係るファクシミリ装置及びサーバの第7の形態例におけるファイルサーバ1は、第6の形態例に加え、システム制御部16内に、受信したファクシミリ画情報に対応付けられた識別情報を付加したカバーページ作成手段、上記カバーページ作成手段により作成されたカバーページを宛先端末装置へ送信する送信手段などを有する。
【0029】
図15は上記形態例の動作フローの要部を示す動作フロー図である。まず、受信画情報をファクシミリサーバ1内の画像蓄積手段のファクシミリポストに蓄積した後(S71)、カバーページ作成手段は蓄積した受信画情報に対応付けられた識別情報、例えばオペレーティングシステム(OS)によって付けられたファイル番号などを取得する(S72)。
続いて、カバーページ作成手段は、受信したカバーページ情報をLAN伝送制御手順のメール形式に加工し(S73)、取得したファイル番号をメール形式のカバーページに付加する(S74)。そして、作成されたそのカバーページをメールサーバ5内のメールポストへ転送する(S75)。または、上記カバーページを宛先端末装置へ直接送信する。
この形態例によれば、各端末装置の利用者が識別情報(例えばファイル番号)により受信文書を取り出すことができ、且つメールサーバ5の負担を軽くすることができ、さらにLANのトラフィックを減らすことができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、請求項1および請求項2記載の発明では、相手先がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能ならばカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで送信し、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可ならばカバーページ情報を画情報で送信するので、コードデータで送信できる相手先へのカバーページ送信時間を短縮でき、且つコードデータで送信できない相手先にも対応できる。
また、請求項3記載の発明では、上記において、コードデータで送信した場合の通信時間の方が短いと判定され且つカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定されたときのみカバーページ情報をコードデータで送信するので、カバーページ送信時間はさらに短縮できる。
【0031】
また、請求項4記載の発明では、上記において、画情報のカバーページをECM通信した場合の過去の通信履歴に記憶された通信時間の平均時間とカバーページをコードデータで送信した場合の通信時間とを比較し、何れか時間の短い手段によりカバーページを送信したため、通信時間を短縮することが可能となると共にエラーのないカバーページ情報を送ることができる。
また、請求項5記載の発明では、カバーページの特定部分の情報のみ送信され、通信時間は上記特定部分の情報のみを送信するのに要する時間で比較されるので、カバーページ送信時間はさらに短縮することができる。
【0032】
また、請求項6記載の発明では、LAN内の端末装置からファクシミリサーバへファクシミリ情報を送る際、端末装置のファイル形式で送ることができるので、端末装置における負担を軽減できる。
また、請求項7記載の発明では、受信したカバーページ情報からLAN内の宛先端末装置を知り、受信画情報をその端末装置へ配信できるので、LAN内の端末装置へファクシミリ送信を行う際の操作が容易になる。
また、請求項8記載の発明では、LAN内端末装置に属する受信人は自分宛の受信文書のあることがわかり、且つその受信文書を引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施されるネットワークシステムのシステム構成図。
【図2】本発明の各形態例のファクシミリサーバの構成ブロック図。
【図3】本発明の第1の形態例を示すファクシミリサーバの動作フロー図。
【図4】本発明が実施されるシステム内の端末装置の画面図。
【図5】本発明が実施されるシステム内の端末装置で作成されるカバーページの説明図。
【図6】本発明の第1の形態例を示すファクシミリサーバ要部のデータ構成図。
【図7】本発明の第2の形態例を示すファクシミリサーバの動作フロー図。
【図8】本発明の第3の形態例を示すファクシミリサーバの動作フロー図。
【図9】本発明の第3の形態例を示すファクシミリサーバ要部のデータ構成図。
【図10】本発明の第4の形態例を示すファクシミリサーバの動作フロー図。
【図11】本発明の第4の形態例を示すファクシミリサーバの説明図。
【図12】本発明の第5の形態例を示すファクシミリサーバ要部の動作フロー図。
【図13】本発明の第6の形態例を示すファクシミリサーバの動作フロー図。
【図14】本発明の第6の形態例を示すファクシミリサーバ要部のデータ構成図。
【図15】本発明の第7の形態例を示すファクシミリサーバ要部の動作フロー図。
【符号の説明】
1・・・ファクシミリサーバ、
2・・・LAN、
3・・・端末装置、
5・・・メールサーバ、
8・・・ファクシミリ装置、
13・・・LANインタフェース部、
14・・・G3ファクシミリ制御部、
16・・・システム制御部、
17・・・システム記憶部。

Claims (8)

  1. 公衆回線網またはISDN網を介して相手先ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信を行うファクシミリ装置において、ファクシミリ送信時、相手先ファクシミリ装置が予め設定されたカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで受理可能か否かを確認する相手能力確認手段と、上記相手能力確認手段によりカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定された場合にカバーページ情報通信手順により相手先ファクシミリ装置へカバーページ情報をコードデータで送信し、一方、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可と判定された場合にカバーページ情報を画情報で送信するカバーページ送信手段と、を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. LAN内の端末装置と公衆回線網またはISDN網内のファクシミリ装置との間で画情報通信を行うファクシミリサーバにおいて、LAN内の端末装置から送られてくるファクシミリ送信要求情報、カバーページ生成のためのカバーページ情報および送信画情報を受理する送信受理手段と、上記送信受理手段により受理された情報に従って公衆回線網またはISDN網内の相手先ファクシミリ装置が接続されたとき、上記相手先ファクシミリ装置が予め設定されたカバーページ情報通信手順によりカバーページ情報をコードデータで受理可能か否かを確認する相手能力確認手段と、上記相手能力確認手段によりカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定された場合にカバーページ情報通信手順により上記ファクシミリ装置へカバーページ情報をコードデータで送信し、上記カバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が不可と判定された場合にカバーページ情報を画情報で送信するカバーページ送信手段と、を備えたことを特徴とするファクシミリサーバ。
  3. 請求項1記載のファクシミリ装置または請求項2のファクシミリサーバにおいて、カバーページ情報をコードデータで送信した場合の通信時間と画情報で送信した場合の通信時間とを比較する通信時間比較手段を備え、該通信時間比較手段によりコードデータで送信した場合の通信時間の方画情報にてカバーページ情報を送信した場合の通信時間より短いと判定され且つ相手先ファクシミリ装置がカバーページ情報通信手順によるカバーページ情報受理が可能と判定されたときのみカバーページ情報をコードデータで送信するカバーページ送信手段を備えたことを特徴とするファクシミリ装置またはファクシミリサーバ。
  4. 請求項3記載のファクシミリ装置またはファクシミリサーバにおいて、上記通信時間算出手段は、カバーページ情報を画情報でECM通信した場合の通信時間をG3ECM通信の履歴に基づいて算出したことを特徴とするファクシミリ装置またはファクシミリサーバ。
  5. 請求項3記載のファクシミリ装置またはファクシミリサーバにおいて、カバーページ情報のうち、予め定めた定形フォーマットの特定部分のみの情報を送信するように構成すると共に、通信時間比較手段は、カバーページ情報のうち上記特定部分の情報のみをコードデータで送信した場合の通信時間と画情報にて送信した場合の通信時間とを比較することを特徴とするファクシミリ装置またはファクシミリサーバ。
  6. 請求項2記載のファクシミリサーバにおいて、端末装置から送られてくるファクシミリ情報のファイル形式が許容できるか否かを判定する形式判定手段と、上記形式判定手段による判定結果を上記端末装置へ返答する返答手段とを送信受理手段内に備えたことを特徴とするファクシミリサーバ。
  7. 請求項2記載のファクシミリサーバにおいて、相手先ファクシミリ装置より公衆回線網またはISDN網を介して受信時のフェーズBにて受信したカバーページ情報から宛先端末装置を抽出する宛先抽出手段と、上記宛先抽出手段により宛先端末装置が抽出されたとき、受信したファクシミリ画情報を所定のLAN伝送制御手順に従って抽出された宛先端末装置へ配信する配信手段とを備えたことを特徴とするファクシミリサーバ。
  8. 請求項7記載のファクシミリサーバにおいて、受信したファクシミリ画情報を識別情報と対応付けて蓄積しておく画像蓄積手段と、受信したカバーページ情報に従って、上記識別情報が付加されたカバーページを作成するカバーページ作成手段と、上記カバーページ作成手段により作成されたカバーページを宛先抽出手段により抽出された宛先端末装置へ送信するカバーページ送信手段とを備え、上記宛先端末装置から上記識別情報が指定された配信依頼を受けたとき、上記識別情報に対応付けられたファクシミリ画情報を上記画像蓄積手段から読み出して上記宛先端末装置へ配信する配信手段を備えたことを特徴とするファクシミリサーバ。
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