JP3543908B2 - クリーニング装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体表面に残留した現像剤を除去するクリーニング装置に関し、特には、除去された現像剤が側面方向から漏洩してしまうのを防止するクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
像担持体上で周知の画像形成工程を終え、像担持体上に残留した現像剤を除去するクリーニング装置が知られる。一例としてクリーニング装置1の概略断面図を図3に示す。クリーニング装置1は、像担持体2上から除去した現像剤をクリーニング装置1外に漏洩させないようにする必要があり、像担持体2の軸方向にわたって像担持体2の周面の一部を囲むように接触して設けられている。クリーニング装置1は、ケーシング3と、像担持体2表面上に残留している現像剤を掻き落とすクリーナーブレード4と、現像剤をクリーニング装置1内に案内させるシール部材5と、像担持体2表面に残留している現像剤をはらい落とすクリーニングブラシ6と、像担持体2表面から除去された現像剤を付着させ像担持体2表面から離れた方向に搬送するマグネットローラ7と、マグネットローラ7に付着した現像剤を掻き落とすスクレーパー8と、現像剤をクリーニング装置1外部に設けた不図示の収容器に搬送する搬送スクリュウ9とを有する。
【0003】
図4は、図3の矢印A方向から見たクリーニング装置1の要部を示している。クリーニング装置1は、その両端にケーシング3を側面から覆い、且つクリーニングブラシ6およびマグネットローラ7等を設置する側板10を有する。側板10は、像担持体2の周面に沿った面13を有しており、フェルトやスポンジ等のサイドシール11を介在させて像担持体2に密着させている。これにより上記したクリーナーブレード4、シール部材5、クリーニングブラシ6が所定の圧で像担持体2表面に押圧される。従来のサイドシール11は、側板の面13に沿って接着剤等により固着されており、サイドシール11の側縁14がクリーナーブレード4およびシール部材5の側縁に接触するように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したクリーニング装置1においては、サイドシール11とクリーナーブレード4との側縁同士をわずかな力で接触させて現像剤がクリーニング装置1から漏洩するのを防止している。これはサイドシール11とクリーナーブレード4との間を強い力で接触させるとクリーナーブレード4の両端部がたわんで必要以上に像担持体2に押圧されてしまったり、押圧されなかったりする。これではクリーナーブレード4が像担持体2に均一に押圧させることができず、像担持体2上に残留した現像剤を確実に除去することができなくなる。
【0005】
一方、上記クリーニング装置1を備えた画像形成装置においてプロセススピードを高速化した場合、像担持体2の回転を高速回転させ、且つクリーニングブラシ6およびマグネットローラ7とを高速回転させる必要が生じる。このような場合、像担持体2、クリーニングブラシ6、マグネットローラ7の回転速度に比例してクリーニング装置1内部で空気が更に乱され風が発生する。この風に起因してクリーナーブレード4の両端部とサイドシール11の側縁との間から現像剤が吹き出し、画像形成装置本体内部が汚染されてしまう。
【0006】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、クリーニング効果を低下させることなしにクリーナーブレードとサイドシールとの間から現像剤が漏洩してしまうのを簡単な構成により確実に防止することができるクリーニング装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、像担持体に残留した現像剤を除去するクリーナーブレードと、前記ブレードに対して像担持体の回転方向の上流側に位置し像担持体の幅方向にわたって接触するシール材と、前記ブレードと前記シール材との両端側を固定し且つ一部が像担持体の周面に沿った面を有する側板と、前記面に設けた前記現像剤の漏洩を防止するサイドシールとを有するクリーニング装置において、前記サイドシールの形状を略L字状とし、前記サイドシールの一端を前記ブレードの幅方向内側に向かって突出させるように前記面に固定し、この突出した部分を前記ブレードと前記像担持体との間に位置させ、且つ前記サイドシールの一端に前記ブレードの面に均一に接触するエッジ部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、前記エッジ部は、その接触圧が前記像担持体を押圧する前記ブレードの押圧力を実質的に変えないように設定されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成において、サイドシールのエッジ部をクリーナーブレードの面に均一に接触させることにより、クリーニング装置からの現像剤の漏洩を防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1に本発明によるクリーニング装置1の要部の概略図を示す。図1は図3と同じ位置から見た図であり、クリーナーブレード4と、シール部材5と、側板10と、サイドシール12とを有する。
サイドシール12は、略L字状の形状をしており、サイドシール12の一端15をクリーナーブレード4の幅方向内側に向かって突出させるように側板10の周面に接着剤等によりサイドシール12の一部分を固着している。
【0011】
サイドシール12とクリーナーブレード4との位置関係を図2に基づき詳細に説明する。図2は図1の線I−Iで切断した概略断面図を示し、図1で省略した部分も示している。
図示するようにクリーニング装置1は、ケーシング3と、クリーナーブレード4と、シール部材5と、クリーニングブラシ6と、マグネットローラ7と、スクレーパー8と、搬送スクリュウ9とを有する。
シール部材12は像担持体2の幅方向にわたって軽く接触しており、像担持体2上の現像剤をクリーニング装置1内部へと自由に通過させ、除去した現像剤を外部に漏洩させないように設けられている。クリーナーブレード4は、所定の角度で像担持体2に圧接されており、像担持体2上の現像剤をそのエッジ部16で掻き落としている。クリーニングブラシ6は、クリーナーブレード4により掻き落とされた現像剤を吸着させ、また像担持体2上の現像剤をはらい落として像担持体2から離れる方向に搬送している。マグネットローラ7は図示しないが内部に固定配置した磁石と、磁石の外周面を回転する円筒状のスリーブとを有しており、クリーニングブラシ6に接触してクリーニングブラシ6から現像剤を磁力によってはぎ取っている。スクレーパー8はマグネットローラ7に付着した現像剤を掻き取っている。搬送スクリュウ9はスクレーパー8から掻き取った現像剤を不図示の回収容器に搬送させている。
【0012】
サイドシールの一端15は、クリーナーブレード4と像担持体2との間に位置され、またエッジ部16がクリーナーブレード4の面に均一に接触している。この接触の圧力は、クリーナーブレード4の像担持体2への押圧力を実質的に変えないように設定されている。
【0013】
このような構成により、サイドシール12は、クリーナーブレード4と側板10との隙間をエッジ部16によってある程度の距離にわたって塞いでいる。このため、高速で回転する像担持体2、クリーニングブラシ6、マグネットローラ7によって周辺の空気が乱されることによって発生する風に起因する現像剤の漏洩を防止することができ、像担持体2上に残留した現像剤を確実に除去する。
【0014】
尚、本実施例においては、クリーニングブラシ6を補助的に使用したクリーニング装置について説明したが、クリーニングブラシ6を用いなくとも同様の効果を有する。
【0015】
【発明の効果】
本発明のクリーニング装置は、クリーナーブレードと側板との間にL字形状のサイドシールの一端を介在させ、クリーナーブレードの面にシール部材の一端に設けたエッジ部を接触させてクリーナーブレードと側板との隙間を塞ぐという簡単な構成により、現像剤をクリーニング装置から漏洩するのを防止することができる。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクリーニング装置を示す概略図。
【図2】図1の線I−Iで切断したクリーニング装置の概略断面図。
【図3】クリーニング装置の従来例を示す概略図。
【図4】クリーニング装置の従来例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 クリーニング装置
2 像担持体
3 ケーシング
4 クリーナーブレード
5 シール部材
6 クリーニングブラシ
7 マグネットローラ
8 スクレーパー
9 搬送スクリュウ
10 側板
11、12 サイドシール
13 面
14 側縁
15 一端
16 エッジ部
Claims (2)
- 像担持体に残留した現像剤を除去するクリーナーブレードと、前記ブレードに対して像担持体の回転方向の上流側に位置し像担持体の幅方向にわたって接触するシール材と、前記ブレードと前記シール材との両端側を固定し且つ一部が像担持体の周面に沿った面を有する側板と、前記面に設けた前記現像剤の漏洩を防止するサイドシールとを有するクリーニング装置において、前記サイドシールの形状を略L字状とし、前記サイドシールの一端を前記ブレードの幅方向内側に向かって突出させるように前記面に固定し、この突出した部分を前記ブレードと前記像担持体との間に位置させ、且つ前記サイドシールの一端に前記ブレードの面に均一に接触するエッジ部が設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
- 前記エッジ部は、その接触圧が前記像担持体を押圧する前記ブレードの押圧力を実質的に変えないように設定されていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
Priority Applications (1)
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JP14471497A JP3543908B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | クリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14471497A JP3543908B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | クリーニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10319812A JPH10319812A (ja) | 1998-12-04 |
JP3543908B2 true JP3543908B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=15368595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14471497A Expired - Fee Related JP3543908B2 (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | クリーニング装置 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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-
1997
- 1997-05-19 JP JP14471497A patent/JP3543908B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10319812A (ja) | 1998-12-04 |
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