JP3542224B2 - 光源装置におけるコリメータレンズの接着方法 - Google Patents

光源装置におけるコリメータレンズの接着方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタなどに使用される半導体レーザを用いた光源装置におけるコリメータレンズの接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザを用いた光源装置においては、その光学特性として、光源装置より射出されるレーザ光の方向性(光軸特性)と光束の平行性(コリメート特性)が要求される。このような理由により、光源装置は、半導体レーザの発光点とコリメータレンズの相対位置を3軸(x,y,z)方向に調整するのが通常であり、その位置精度はミクロン以下が要求されている。したがって、半導体レーザとコリメータレンズを有する光源装置においては、3軸方向の位置調整および調整された位置での固定が可能な構造でなければならない。
【0003】
コリメータレンズを接着剤で固定する場合、硬化時に接着剤の収縮が発生するので、収縮による光学特性への悪影響をなるべく少なくすることが理想である。特に、光源装置ではz方向(光軸方向)の要求精度が高いため、その収縮方向がz軸方向に発生しないように構成することが望ましい。そのため、接着層は光軸とほぼ平行な方向(z軸に平行な方向)に設定するのが普通であり、他の軸方向(x,y方向)についても、調整を容易とするために、なるべく収縮方向がx軸またはy軸方向の1方向となるように構成することが望ましい。
【0004】
図8に、従来の光源装置(特開平5−88061号)の一例を示す。
この光源装置は、本出願人が先に出願したものであって、図示するように、保持部材たるベース101に設けられた段付き孔102に、レーザ光を照射する半導体レーザ103が圧入固定されている。2本のねじ104,104によってベース101に取り付けられたフランジ105には、段付き孔102と相対する位置に嵌合孔106が形成されており、この嵌合孔106の左端部には、嵌合孔106よりも0.1mm程度大径の入口部106aが形成されている。
【0005】
前記嵌合孔106には、嵌合孔106と0.01〜0.03mm程度のクリアランスを有して筒状のレンズホルダ107が嵌入されており、このレンズホルダ107内に、レーザ光を平行光束に変換するためのコリメータレンズ108が保持されている。
【0006】
一方、プリント基板109に穿設された位置決め孔110には、前記ベース101の端面から突出されたガイドピン111が嵌入され、このガイドピン111の先端部分を熱溶融して仮想線で示すように潰すことにより、ベース101とプリント基板109を固定している。半導体レーザ103のリード線112は、プリント基板109に形成されたリード線挿通孔に通され、プリント基板裏面側において配線用の導電パターンにハンダ付けされている。
【0007】
前記フランジ105は、半導体レーザ103の発光点がコリメータレンズ108の光軸上に一致するようにx,y方向に位置調整した後、ねじ104によってベース101に固定される。
【0008】
ベース101に取り付けられたフランジ105には、入口部106aにつながる切欠部113が形成されており、半導体レーザ103の光源位置がコリメータレンズ108の焦点位置と一致するようにレンズホルダ107をz方向に位置調整した後、この切欠部113から接着剤を注入して内部に浸透させることにより、レンズホルダ107をフランジ105に固定している。
【0009】
アパーチャ形成部材114は、コリメータレンズ108を透過した光束中の中央部付近の平行光束を取り出して整形するための遮蔽キャップであって、光束選択用の孔からなるアパーチャ114aと、フランジ105に嵌着するための突起114bを有しており、この突起114bをフランジ105の切欠部113に嵌着することにより、アパーチャ形成部材114をフランジ105に固定している。
【0010】
なお、前記光源装置をデジタル複写機やレーザプリンタ本体に取り付ける場合、フランジ105の光軸に垂直な平面105aが基準面となり、光学特性の調整もこの平面105aを基準に行なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の光源装置にも次のような問題があった。
(1) x,y方向の調整後にねじ104を緊締してフランジ105をベース101に固定する方式を採用しているため、ねじ104の緊締時に、ベース101の端面のねじ座とフランジ105の噛み付きにより、x,y方向の位置ずれを発生する場合があり、レーザの方向性(光軸特性)の精度が低くなる場合がある。
【0012】
(2) 光源装置で使用する半導体レーザ103のレーザ光は一定の広がりを有し、すべてのレーザ光がコリメータレンズ108に入射するとは限らない。半導体レーザは人体に対する安全性から法的な基準があり、レーザ光が光軸方向以外の外部に漏れないことが望ましい。これは、使用中に限らず、製造工程における調整時においても同様であって、フランジ105やベース101はレーザ光が外部に漏れない材質であることが必要である。
【0013】
一方、レンズホルダ107の固定に使用する接着剤は、短時間で任意に硬化させることのできる紫外線硬化型の接着剤が生産タクト短縮に有利であり、信頼性にも優れている。しかしながら、前記先願の光源装置のようにベース101やフランジ105を紫外線が通過しない材質とした場合には、紫外線硬化型の接着剤を充填した隙間を通して紫外線を照射しても、充填した接着剤全体をまんべんなく照射することができず、硬化むらや未硬化部が生じる。このため、硬化収縮による歪みが不均等に作用し、レンズホルダ107の位置ずれや構成部材の割れなどの不具合を生じる。
【0014】
レーザ光源103から射出される赤外線や赤色光などのレーザ光を透過させない材質は、それよりも波長の短い紫外線も透過させない。このため、紫外線のみを透過させようとすると、特殊なフィルタを付加するか、あるいはフランジ105自体に特殊なコーテングを施さなければならず、コストが大幅に高くなるという問題がある。したがって、コリメータレンズ108を固定するための接着剤として、紫外線硬化型の接着剤を使用することができなかった。
【0015】
(3) 接着層がレンズホルダ107の全周面、すなわちx,yの全方向に存在するので、x,y方向における接着剤の硬化収縮方向が定まらず、x,y方向の位置精度にばらつきが発生する。接着後の位置精度の確保にはある程度の収縮量を見込んで初期位置をオフセットすることも必要となるが、接着層の収縮方向が一定でないと、オフセットを与えることが困難であり、レーザの方向性(光軸特性)の精度が低下する場合がある。
【0016】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、光硬化型の接着剤を用いてコリメータレンズをレンズ支持部上に位置ずれを起こすことなく正確に接着固定することのできるコリメータレンズの接着方法を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では次のような手段を採用した。
すなわち、発明は、表裏を貫通する嵌合孔を有するベースと、ベース裏面側に位置して前記嵌合孔に嵌着された半導体レーザと、ベース表面側であって前記貫通孔の前面に位置して半導体レーザの光軸と同軸に保持されたコリメータレンズと、該コリメータレンズより射出されるレーザ光を整形するアパーチャ形成部材とを備え、前記コリメータレンズの外周円よりもわずかに径の大きな断面円弧状のレンズ支持部を半導体レーザの光軸と同心となるように前記嵌合孔の前面に位置して前記ベースに一体形成し、該断面円弧状のレンズ支持部上に前記コリメータレンズを光硬化型の接着剤を用いて接着固定した光源装置のためのコリメータレンズの接着方法であって、前記コリメータレンズの上方から硬化用光線を照射し、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての集光作用を利用して接着剤を所定の狭い幅だけ光軸方向全幅にわたって硬化した後、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての光拡散作用を利用して接着剤の全面を硬化することを特徴とするものである。
【0018】
このような方法を採用した場合、レンズ支持部とコリメータレンズの間に充填された接着剤は、まず第1の照射工程により、光軸方向(z方向)の全幅にわたって所定の狭い幅で硬化される。したがって、コリメータレンズは、まず最初に歪みの最も小さい光軸方向に沿って所定の狭い幅でレンズ支持部上に強固に固定される。そして、このように光軸方向に位置決めして接着固定した後、第2の照射工程により接着剤の全面を硬化する。したがって、コリメータレンズに位置ずれが発生することがなくなり、高精度に位置調整することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明方法について説明する前に、本発明方法によって製作される光源装置の構造について説明する。
【0020】
図5〜図7に、本発明方法によって製作される光源装置の一例を示す。
図5は光源装置の縦断面図、図6はその分解斜視図、図7はコリメータレンズとレンズ支持部の略示正面図である。図5および図6において、1はプリント基板、2は半導体レーザ、3は半導体レーザ2の保持部材となるベース、4はコリメータレンズ、5はアパーチャ形成部材である。ベース3は、半導体レーザ2の射出する赤外線レーザ光(例えば780nm)およびこれよりも短い波長の光は透過させない材質からなる。半導体レーザ2は、このベース3のほぼ中央に位置して表裏を貫通して形成された段付きの嵌合孔3aにベース裏面側から圧入固定されている。
【0021】
ベース3の裏面側には2つのスペーサ3b,3bが形成されており、このスペーサ3b,3b部分にプリント基板固着用のねじ穴3c,3cが穿設されている。プリント基板1には、このねじ穴3cに対向する位置に2つの貫通穴1a,1aが形成されており、ねじ6をこの貫通穴1aを介してねじ穴3cに螺着することにより、ベース3とプリント基板1を固着している。なお、ねじ穴3cをねじ溝のない丸穴とし、ねじ6をタッピンねじとしてもよい。
【0022】
半導体レーザ2の3本のリード線2aは、プリント基板109に形成された3つのリード線挿通孔1bにそれぞれ挿通され、プリント基板裏面側において配線用の導電パターンにハンダ付けされている。
【0023】
ベース3には、コリメータレンズ4をベース3に直接接着固定するために、前記嵌合孔3aの前面側に位置して、前記コリメータレンズ4の外周円よりもわずかに径の大きな(例えば0.3mm程度)断面円弧状のレンズ支持部3dが半導体レーザ2の光軸と同心に一体形成されている。
【0024】
このレンズ支持部3dの光軸方向(z方向)の寸法は、接着剤が余分に充填された場合でも他の部分に付着することがないように、コリメータレンズ4の光軸方向(z方向)のレンズ厚よりも長くとられている。また、正面側からみたときの形状は半円以下の断面円弧状とされている。なお、この正面からみたときの形状は、位置調整と接着作業の容易性から、図7に示すように、約60°程度に開いた左右対称な断面円弧状とするのが望ましい。
【0025】
コリメータレンズ4は、紫外線を透過可能な材質で作られている。このような材質のレンズとしてはプラスチックレンズやガラスレンズが考えられるが、光学特性に優れたガラスレンズの方がより望ましい。コリメータレンズ4は、その組み立てに際し、図7に示すように、3軸(x,y,z)方向に位置調整可能なチャック7,7で把持され、レンズ支持部3d上に半導体レーザ2の光軸と同心に配置される。
【0026】
そして、レンズ支持部3dの接着面3eとコリメータレンズ4の外周面との間に形成されるすき間に紫外線硬化型の接着剤8を充填した後、図示にない検査装置によって光学特性を検査しながらコリメータレンズ4の位置を微調整し、目的の光学特性が得られる位置が決定したら当該位置でチャック7,7を固定し、後述する本発明の接着方法によってコリメータレンズ4の上方から接着剤8に向けて紫外線照射器9より紫外線Lを照射する。
【0027】
紫外線照射器9より照射された紫外線Lは、コリメータレンズ4を透過して接着剤8部分に照射され、接着剤8を硬化させる。したがって、レンズ支持部3dの接着面3eとコリメータレンズ4との間にはそのすき間寸法(約0.3mm)からなる厚さ均一で左右対称な接着層が形成され、コリメータレンズ4はこの接着層によってレンズ支持部3d上に所定の光学特性を維持した状態で固定される。
【0028】
特に、図7に示すように、レンズ支持部3dを60°程度に開いた左右対称な断面円弧状とした場合には、チャック7,7によるコリメータレンズ4の支持が簡単かつ確実に行なえるとともに、後述する本発明の接着方法から明らかになるように、紫外線照射器9から照射した紫外線Lをコリメータレンズ4を通して接着面3eの全面に照射可能であり、接着剤を効率的に硬化させることができる。
【0029】
アパーチャ形成部材5には、アパーチャ5aと、ベース3への固着用の2つの突起5b,5bと、位置合わせ用の2つの円弧状溝3g,3gが形成されている。そして、前述のようにしてコリメータレンズ4の接着固定が完了した後、前記アパーチャ形成部材5の2つの円弧状突起5c,5cを、レンズ支持部3dの基部に形成された円形段部3hの周面の2つの円弧状溝3g,3gに位置合わせして対向させ、この状態でアパーチャ形成部材5をベース3側に向かって押し込んでやる。これにより、アパーチャ形成部材5の2つの突起5b,5bが円形段部3hの周面の2つの切欠部3f,3fに嵌着し、アパーチャ形成部材5は円形段部3hに固定される。
【0030】
なお、ベース3の左右両端部に形成された2つの長穴3i,3iは、光源装置をデジタル複写機やレーザプリンタ本体に取り付けるための取り付け穴である。この取り付けに際しては、ベース3の表面側の垂直な平面3jと円形段部3hの外周面とが位置合わせの基準面となる。
【0031】
次に、図1〜図2を参照し、本発明による上記接着剤8の接着方法について説明する。
図1は本発明方法の説明図であって、(A)は第1の照射工程の説明図、図(B)は第2の照射工程の説明図である。図2は紫外線の強度分布を示す図であって、(A)は第1の照射工程で使用される紫外線の強度分布図、(B)は第2の照射工程で使用される紫外線の強度分布図である。
【0032】
本発明の接着方法は、まず最初に、図1(A)に示すように接着剤の中央付近のみを狭い幅でコリメータレンズ4の光軸方向全幅にわたって硬化接着した後(第1の照射工程)、次に、図(B)に示すように接着剤8の全面を硬化接着する(第2の照射工程)ようにしたものである。以下、その詳細を説明する。
【0033】
まず、第1の照射工程について、図1(A)および図2(A)を参照して説明する。第1の照射工程では、図1(A)に示すように、接着剤8を照射する紫外線Lをほぼ平行光線となるように調整した後、コリメータレンズ4の上方から接着剤8に向けて照射する。コリメータレンズ4は上方から光が入射すると、その側面は円筒レンズとして作用する。このため、コリメータレンズ4を透過した紫外線Lは、コリメータレンズ4の焦点位置、すなわちコリメータレンズ4のちょう度裏面側の角度0°付近に集光される。
【0034】
この結果、コリメーンタレンズ4の裏面側における紫外線の強度分布は、図2(A)に示すように、真下の角度0°付近のみが光強度の強い峰状曲線となり、接着剤8はその中央の角度0°付近のみが硬化される。なお、前記紫外線は、光軸方向(z方向)についてはコリメータレンズ4の全幅にわたって照射されている。円筒状のコリメータレンズ4は、光軸方向については円筒レンズとして作用しない。このため、光軸方向については紫外線の強度分布は平坦である。これにより、接着剤8は、x方向には幅が狭く、かつ、光軸方向にはコリメータレンズの全幅にわたって線状に硬化する。
【0035】
したがって、この第1の照射工程では、接着剤層の硬化収縮は上下方向(y方向)のみに発生し、光軸方向(z方向)と左右方向(x方向)にはほとんど発生させずに固定することができる。ただし、この第1の照射工程で固化しているのは接着層の中央部分だけであり、これだけでは接着強度として充分ではない。そこで、第2の照射工程により接着剤8の全面を硬化させる。
【0036】
すなわち、第2の照射工程では、図1(B)に示すように、接着剤8を照射する紫外線Lがコリメータレンズ4のほぼ中心を向くように調整した後、コリメータレンズ4の上方から接着剤8に向けて照射する。このような向きに照射すると、紫外線Lはコリメータレンズ4の周面に垂直に入射するので、ほぼそのまま直進してコリメータレンズ4の裏面側から出ていく。
【0037】
この結果、コリメーンタレンズ4の裏面側における紫外線の強度分布は、図2(B)に示すように、真ん中を中心に左右約30°の範囲にわたってほぼ平坦となり、接着剤8の全面が均等に硬化される。コリメータレンズ4は、前述した第1の照射工程により既にレンズ支持部3dに固定されているので、この第2の照射工程における硬化時に大きな位置ずれを起こすおそれはなく、高精度に位置決めされた状態でレンズ支持部3dに固定される。
【0038】
図3および図4に、前記第2の照射工程の他の方法例を示す。
図3の照射方法は、コリメータレンズ4の前面所定位置において紫外線Lに焦点を結ばせることにより、コリメータレンズ4中を透過する間に平行光束となって射出されるようにしたものである。また、図4の照射方法は、紫外線を点光源様に所定の角度で拡散して入射させてやることにより、コリメータレンズ4中を透過する間に平行光束となって射出されるようにしたものである。いずれの場合も、コリメーンタレンズ4の裏面側における紫外線の強度分布は図2(B)と同等のものとなり、図1(B)の照射方法の場合と同等の効果が得られる。
【0039】
以上説明した例は、紫外線硬化型の接着剤を用いたが、紫外線硬化型の接着剤に限らず光硬化型の接着剤であれば使用可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明にしたように、発明によるときは、コリメータレンズの上方から硬化用光線を照射し、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての集光作用を利用して接着剤を所定の狭い幅だけ光軸方向全幅にわたって硬化した後、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての光拡散作用を利用して接着剤の全面を硬化するようにしたので、接着時の硬化収縮方向が上下方向(y方向)の1方向に限定される。このため、オフセットを正確に与えることができ、より高精度に位置調整することができる。また、接着層の全面を完全に硬化させることができるので、所望の接着強度が確実に維持され、安定で品質に優れた光源装置を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の説明図である。
【図2】本発明方法における照射紫外線の強度分布図である。
【図3】本発明方法における第2の照射工程の他の方法例を示す図である。
【図4】本発明方法における第2の照射工程の更に他の方法例を示す図である。
【図5】本発明方法により製作される光源装置の一例を示す縦断面図である。
【図6】図5の光源装置の分解斜視図である。
【図7】コリメータレンズとレンズ支持部の略示正面図である。
【図8】従来の光源装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 プリント基板
1b リード線挿通孔
2 半導体レーザ
2a リード線
3 ベース
3a 嵌合孔
3b スペーサ
3c ねじ穴
3d レンズ支持部
3e 接着面
3f 切欠部
3g 円弧状溝
3h 円形段部
3i 長穴
3j 垂直な平面
4 コリメータレンズ
5 アパーチャ形成部材
5a アパーチャ
5b 突起
5c 円弧状突起
6 ねじ
7 チャック
8 紫外線硬化型の接着剤
L 紫外線

Claims (1)

  1. 表裏を貫通する嵌合孔を有するベースと、ベース裏面側に位置して前記嵌合孔に嵌着された半導体レーザと、ベース表面側であって前記貫通孔の前面に位置して半導体レーザの光軸と同軸に保持されたコリメータレンズと、該コリメータレンズより射出されるレーザ光を整形するアパーチャ形成部材とを備え、前記コリメータレンズの外周円よりもわずかに径の大きな断面円弧状のレンズ支持部を半導体レーザの光軸と同心となるように前記嵌合孔の前面に位置して前記ベースに一体形成し、該断面円弧状のレンズ支持部上に前記コリメータレンズを光硬化型の接着剤を用いて接着固定した光源装置のためのコリメータレンズの接着方法であって、
    前記コリメータレンズの上方から硬化用光線を照射し、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての集光作用を利用して接着剤を所定の狭い幅だけ光軸方向全幅にわたって硬化した後、コリメータレンズ側面の円筒レンズとしての光拡散作用を利用して接着剤の全面を硬化することを特徴とする光源装置におけるコリメータレンズの接着方法。
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