JP2008230145A - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出射側レンズ26K,26C,26M,26Yは、第1の時間の光照射で硬化される領域263tの紫外線硬化型接着剤層263と、領域263t以外の第1の時間よりも長い第2の時間の光照射で硬化される紫外線硬化型接着剤層263とによりレンズ支持フレーム29に保持される。
【選択図】図6
Description
請求項3に係る発明は、請求項1に係る露光装置にて、前記光学部材は、両端部の前記第1の接着部と対向する位置に、凸レンズが配置されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る露光装置にて、前記第1の接着部は、前記第2の接着部よりも薄層に構成されたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る露光装置にて、前記第1の接着部は、前記第2の接着部に隣接して配置されたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る露光装置にて、前記第2の接着部は、前記第1の接着部よりも大きな接着力を有することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1に係る露光装置にて、前記光学部材は、光源からの光を通過させ、当該光源からの光が露光される被露光体に最も近接して配置されたことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記集光部が凸レンズで構成されたことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記第1の接着部が前記第2の接着部よりも薄層に構成されたことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、前記保持部材が前記第1の接着部に対応する位置に凸部が配置されたことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項9に係る画像形成装置にて、前記露光手段は、複数の前記像保持体の各々を露光する複数の前記光源と、当該光源の各々に対応して配置された複数の前記光学部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部に対する照射光の光量を増加させることができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部に対する照射光の光量を簡単な構成で増加させることができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部における接着強度を高めることができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べて、露光装置の製造工程を簡略化することができる。
本発明の請求項7によれば、市場にて通常の使用がされる状態においても、光学部材に位置ずれや脱落等が生じない程度の接着強度を得ることができる。
本発明の請求項8によれば、光源から出射された光の被露光体上での位置を調整しながら光学部材を保持部材に接着させることができる。
本発明の請求項10によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部に対する照射光の光量を増加させることができる。
本発明の請求項11によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部に対する照射光の光量を簡単な構成で増加させることができる。
本発明の請求項12によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部における硬化時間を短くすることができる。
本発明の請求項13によれば、本発明を採用しない場合に比べて、第1の接着部における接着強度を高めることができる。
本発明の請求項14によれば、複数の像保持体を露光する露光部が一体的に構成された露光手段において、本発明を採用しない場合に比べて、像保持体上での露光位置を短時間で調整することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いた所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部70、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部80、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から受信した画像データに所定の画像処理を施す画像処理部81、処理プログラムや画像データ等が記憶される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される主記憶部82を備えている。
そして、各画像形成ユニット10は、画像形成装置1本体に対して着脱自在に構成され、例えば現像器13内のトナーが消費されたり、感光体ドラム11が寿命に達した場合等には、画像形成ユニット10単位で交換される。
現像器13は、画像形成ユニット10それぞれにおいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を保持して、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を各色トナーで現像する。
ドラムクリーナ14は、ウレタンゴム等のゴム材料により形成された板状部材を感光体ドラム11表面に接触させて、感光体ドラム11上に付着したトナーや紙粉等を除去する。
さらに、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11と接触しながら移動するように、記録材(記録紙)である用紙Pを搬送する用紙搬送ベルト30が配置されている。用紙搬送ベルト30は、用紙Pを静電吸着するフィルム状の無端ベルトで形成されている。そして、駆動ロール32とアイドルロール33とに張架されて循環移動し、感光体ドラム11との間に用紙Pが略鉛直方向下方から上方に向けて搬送される用紙搬送路M1を形成している。
用紙搬送ベルト30の感光体ドラム11側の最上流部には、用紙搬送ベルト30を帯電する吸着ロール34が配置されている。用紙搬送ベルト30は、表面が吸着ロール34により所定電位に帯電されることで、用紙Pを安定的に静電吸着させる。
また、用紙搬送路M1に沿って用紙搬送ベルト30の下流側には、用紙P上の未定着トナー像に対して熱および圧力による定着処理を施す定着器40が設けられている。
一方、排紙側には、定着器40にて定着処理された用紙Pを搬送する排紙ロール54、片面プリントの場合には用紙Pを装置本体上部に設けられた排紙部90に向けて排出し、両面プリントの場合には所定のタイミングで排紙部90に向けた回転方向から逆方向に反転することで、定着器40にて片面が定着された用紙Pを両面搬送路M2に向けて送り出す反転ロール55が配設されている。加えて、両面搬送路M2には、両面搬送路M2に沿って複数の搬送ロール56が設けられている。
各色トナー像が静電転写された用紙Pは、画像形成ユニット10Kの下流で用紙搬送ベルト30から剥離され、定着器40に搬送される。用紙Pが定着器40に搬送されると、用紙P上の未定着トナー像は、熱および圧力による定着処理を受けて用紙Pに定着される。各色トナー像が定着された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙部90に積載される。一方、両面プリント時には、両面搬送路M2を経由して再度の同様な画像形成動作が行なわれた後、排紙部90に積載されることとなる。
図2は、本実施の形態のレーザ露光器20の概略構成を説明する側面図である。図2に示したように、レーザ露光器20は、例えば4つの半導体レーザからなる光源21を備えている。さらに、光学部材の一例として、光源21からの各レーザ光に対応して設けられた4つのコリメータレンズ22、シリンダーレンズ23、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)24、複数の折り返しミラー25、fθレンズの一方を構成するポリゴンミラー側レンズ(不図示)およびfθレンズの他方を構成する4つの出射側レンズ26K,26C,26M,26Yを備えている。また、レーザ露光器20は、保持部材の一例としてのハウジング27内に構成され、レーザ光の外部への漏洩や各光学部材への埃等の付着を抑えている。さらにレーザ露光器20には、画像形成装置1内に設置するためのハウジング27と一体的に設けられた支持シャフト28、出射側レンズ26K,26C,26M,26Yを固定する保持部材の一部を構成するレンズ支持フレーム29が備えられている。
各レーザ光は、fθレンズを構成するポリゴンミラー側レンズを通過し、複数の折り返しミラー25により感光体ドラム11の表面に向けて方向を変えられ、出射側レンズ26K,26C,26M,26Yから各画像形成ユニット10の感光体ドラム11の表面を走査露光する。ここで、fθレンズを構成するポリゴンミラー側レンズおよび出射側レンズ26K,26C,26M,26Yは、それぞれレーザ光の光スポットの走査速度を感光体ドラム11上で等速化する機能を有している。
また、上記した線像は、ポリゴンミラー24の偏向反射面24aの近傍に結像し、fθレンズは副走査方向に関して偏向反射面24aを物点として光スポットを感光体ドラム11の表面上に結像させるので、この走査光学系は、偏向反射面24aの面倒れを補正する機能を有している。
なお、出射側レンズ26K,26C,26M,26Yの設定角度θだけでなく、保持治具100によって出射側レンズ26K,26C,26M,26Yの上下方向や左右方向の調整を行うように構成することもできる。
図4に示したように、計測装置による計測時には、計測装置と一体的に設置された保持治具100がレーザ露光器20に取り付けられる。これは、本実施の形態のレーザ露光器20の製造工程における第1の工程として行われる。その際に、レーザ露光器20のハウジング27の両側部に設けられた本体固定部27y(図3も参照)が保持治具100の取付部104と固定されることで、レーザ露光器20と保持治具100との間における所定の位置関係が設定される。
そのため、各出射側レンズ26K,26C,26M,26Yは、両端部をそれぞれ保持するレンズ保持部102K,102C,102M,102Yの上下方向位置が細かく調整されることで、図3に示した設定角度θが微調整される。それにより、レーザ露光器20における主走査方向および副走査方向の感光体ドラム11上における露光位置が高精度に設定される。これは、本実施の形態のレーザ露光器20の製造工程における第2の工程として行われる。
図5は、一例として、出射側レンズ26Cの一方の端部がレンズ支持フレーム29に固定される状態を説明する斜視図である。図5に示したように、出射側レンズ26Cの両端部には、レンズ支持フレーム29に対向する位置にレンズ固定部261が形成されている。さらには、レンズ固定部261の一部領域には、凸レンズ形状に形成された集光部262が形成されている。
また、レンズ支持フレーム29とレンズ固定部261との間には、紫外線が照射されることで硬化し、レンズ支持フレーム29とレンズ固定部261とを接着固定する紫外線硬化型接着剤層263が設けられている。そして、外部から紫外線が照射されることで、出射側レンズ26Cの両端部がレンズ支持フレーム29に固定される。他の出射側レンズ26K,26M,26Yについても同様である。
図6(a)は、本実施の形態のレーザ露光器20の製造工程における第3の工程を説明する図である。計測装置を用いた各出射側レンズ26K,26C,26M,26Yに関する微調整が終了した後に、レーザ露光器20に保持治具100が取り付けられたままの状態で行われる(図4参照)。すなわち、計測装置を用いた調整が終了し、主走査方向および副走査方向の露光位置を高精度に設定する位置に調整された出射側レンズ26K,26C,26M,26Yは、レンズ支持フレーム29に固定されないままの状態で保持治具100によって保持されている。本実施の形態のレーザ露光器20では、この段階でレンズ固定部261に対する比較的短時間の紫外線照射を行って、レンズ固定部261の一部領域に形成された集光部262に対向する第1の接着部の一例としての領域263tの紫外線硬化型接着剤層263のみを硬化させる。
したがって、第3の工程におけるレンズ固定部261に紫外線が照射される時間は、集光部262によって紫外線が集中する領域263tが硬化する時間に設定される。この時間は、紫外線硬化型接着剤層263の全域を硬化させる時間に比べて充分に短い。
ここで、本実施の形態の紫外線硬化型接着剤層263の領域263tは、紫外線硬化型接着剤層263内の領域に形成される。しかし、計測装置を用いた調整が終了した時点で紫外線を照射して硬化させる領域263tを、紫外線硬化型接着剤層263の外部の領域に別途形成してもよい。
実施の形態1では、レンズ固定部261の一部領域に集光部262を形成し、計測装置を用いた調整が終了した時点で、紫外線硬化型接着剤層263の一部の領域263tのみを硬化させる構成について説明した。実施の形態2では、紫外線硬化型接着剤層263において短時間で硬化可能である接着剤が薄く形成された層を設ける構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
図7(a)は、上記した第1の工程および第2の工程の後に行われる本実施の形態の製造工程における第3の工程を説明する図である。ここでの第3の工程は、計測装置を用いた各出射側レンズ26K,26C,26M,26Yに関する微調整が終了した後に、レーザ露光器20に保持治具100が取り付けられたままの状態で行われる(図4参照)。本実施の形態のレーザ露光器20では、紫外線硬化型接着剤層263の例えば中央部に、他の領域に比べ接着剤が薄く(少なく)塗布された第1の接着部の一例である領域263sが形成されている。それにより、レンズ固定部261に対する比較的短時間の紫外線照射を行うことで、紫外線硬化型接着剤層263の中の領域263sのみを硬化させる。
なお、レンズ固定部261に対向するレンズ支持フレーム29には、接着剤が薄い領域263sに対応させた高さの高い凸部29bと、接着剤が充分な厚さに塗布された領域(領域263s以外の領域)に対応させた平坦部29aとが設けられている。
またその場合に、第3の工程におけるレンズ固定部261に紫外線が照射される時間は、接着剤が薄い領域263sが硬化する時間に設定される。この時間は、紫外線硬化型接着剤層263の全域を硬化させる時間に比べて充分に短い。
なお、出射側レンズ26Cの両端部のレンズ固定部261に、接着剤が薄い領域263sに対向する位置に、実施の形態1と同様の凸レンズ形状に形成された集光部を形成してもよい。
次いで、図7(c)は、本実施の形態の製造工程における第5の工程を説明する図である。第5の工程では、レーザ露光器20から保持治具100が取り外された状態で、紫外線硬化型接着剤層263の全域に充分な紫外線が照射される。それにより、第2の接着部の一例である領域263s以外の接着剤が充分な厚さに塗布された領域の紫外線硬化型接着剤層263も硬化する。
Claims (14)
- 光学部材と、
前記光学部材を保持する保持部材とを備え、
前記光学部材の両端は、第1の時間の光照射で硬化される第1の接着部と、当該第1の時間よりも長い第2の時間の光照射で硬化される第2の接着部とにより前記保持部材に保持されたことを特徴とする露光装置。 - 前記光学部材は、両端部の前記第1の接着部と対向する位置に、照射された前記光を当該第1の接着部に集光する集光部が備えられたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記光学部材は、両端部の前記第1の接着部と対向する位置に、凸レンズが配置されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記第1の接着部は、前記第2の接着部よりも薄層に構成されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記保持部材は、前記第1の接着部に対応する位置に凸部が配置されたことを特徴とする請求項4記載の露光装置。
- 前記第1の接着部は、前記第2の接着部に隣接して配置されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記第2の接着部は、前記第1の接着部よりも大きな接着力を有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記光学部材は、光源からの光を通過させ、当該光源からの光が露光される被露光体に最も近接して配置されたことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 像保持体と、
前記像保持体を露光する露光手段とを有し、
前記露光手段は、
光源と、
前記光源から出射された光の光路上に配置された光学部材と、
前記光源と前記光学部材とを保持する保持部材とを備え、
前記光学部材の両端は、第1の時間の光照射で硬化される第1の接着部と、当該第1の時間よりも長い第2の時間の光照射で硬化される第2の接着部とにより前記保持部材に保持されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記露光手段は、前記光学部材の前記第1の接着部と対向する位置に、照射された前記光を当該第1の接着部に集光する集光部が備えられたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、前記集光部が凸レンズで構成されたことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、前記第1の接着部が前記第2の接着部よりも薄層に構成されたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、前記保持部材が前記第1の接着部に対応する位置に凸部が配置されたことを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記露光手段は、複数の前記像保持体の各々を露光する複数の前記光源と、当該光源の各々に対応して配置された複数の前記光学部材とを備えたことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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