JP2003207736A - 走査光学装置及びその製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置及びその製造方法及び画像形成装置

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JP2003207736A
JP2003207736A JP2002007522A JP2002007522A JP2003207736A JP 2003207736 A JP2003207736 A JP 2003207736A JP 2002007522 A JP2002007522 A JP 2002007522A JP 2002007522 A JP2002007522 A JP 2002007522A JP 2003207736 A JP2003207736 A JP 2003207736A
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Takayuki Mizuta
貴之 水田
Hideyuki Miyamoto
英幸 宮本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品を安定して接着させることにより、
走査線のずれを抑制させた信頼性の高い走査光学装置及
びその製造方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 回折光学素子7及び光学箱10において
接着剤により接着固定される接着台16は、接着剤が第
1の時間で硬化して、回折光学素子7と光学箱10との
位置決めをする接着層19aと、接着剤が前記第1の時
間よりも長い第2の時間で硬化し、位置決めされた回折
光学素子7と光学箱10とを接着固定する接着層19b
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート等の転写材
(記録媒体)上に画像を形成する機能を備えた、例え
ば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置な
どの画像形成装置に関し、特に、走査線のずれを抑えて
画像情報を記録する走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、レーザビームプリンタやレーザ
ファックス等の画像形成装置に用いられる一般的な走査
光学装置は、光源ユニットから発生されたレーザ光等
を、シリンドリカルレンズによって偏向器に取付けられ
た多面鏡の反射面に線状に集光させ、多面鏡の回転によ
って偏向走査し、fθレンズを経て像担持体である回転
ドラム上の感光体に結像させる。
【0003】このとき、fθレンズの形状の不均一や取
り付け偏心などにより、被走査面上での走査線に曲が
り、主走査方向の走査線長さの左右差を示す片倍率とい
った現象が生じることは知られている。モノクロ画像を
被走査面上に形成するときは、極端な走査線の曲がり、
極端に大きな片倍率がなければ問題ないが、カラー画像
を形成する場合、複数の走査線を重ね合わせ画像形成を
行うため、カラー画像を高精彩に形成するには各色間の
走査線ずれを少なくする必要がある。
【0004】カラー画像を形成するにあたり、単一の走
査光学装置を用いて各色を被走査面上に重ねる場合は、
走査線曲がり、片倍率の癖は各色同じになるので、その
影響による色ずれはある程度低減できるが、複数の走査
光学装置と複数の像担持体を組み合わせカラー画像の形
成を行う高速対応の画像形成装置の場合、各色を構成す
る各走査装置の走査線曲がり、片倍率の癖が異なること
で、副走査方向のレジストレーションを合わせても各色
間での走査線のずれが生じ、高精彩なカラー画像を形成
する上では致命的である。
【0005】この問題に対して、特開平9−15994
4号公報に開示されるように、結像レンズと像担持体の
間に透明な平行平板を配置し、該平行平板の長手方向の
軸線周りに回動させることで走査線曲がりの補正を行っ
ている。
【0006】あるいは、特開平11−190822号公
報に示されるように、走査レンズに回転支持部を持たせ
走査線の位置ずれの補正を行っている。
【0007】しかし、走査光学装置において部品点数が
多いことや、熱膨張による走査線のずれが生じることが
あげられ、低コストな走査光学装置で高精彩カラー画像
を提供することは難しい。
【0008】本出願人は、これらの問題に対処するため
の走査光学装置を特開2001−194609公報によ
り開示している。
【0009】これは、例えば、fθレンズの底面を断面
円弧状とし、その底面を光学箱に設けられた例えばV形
状の保持部に当接させることにより姿勢調整自在とし
て、走査線の曲がりや片倍率の調整を行うものである。
fθレンズの保持は主走査方向の中心近傍の1点で接着
等で固定され、熱膨張による走査線のズレを緩和してい
る。
【0010】また、結像レンズを1点で固定するため、
接着面の領域を大きく取ることによって剥離強さの高い
構成としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、接着面の領域を大きく取る
と接着剤の硬化収縮のむらが発生してしまい、接着前後
で走査線の調整値が変動してしまう虞がある。
【0012】この点について、図8を用いて詳しく説明
する。
【0013】図8は、光学素子107が光学箱に設けら
れた接着台116に接着固定される様子を説明するため
の図である。
【0014】光学素子107と接着台116との間には
紫外線で硬化する接着剤119が充填されている。
【0015】一般的に光学素子107と接着台116と
の距離は不均一となっているため、この接着剤119に
紫外線を照射すると、光学素子117と接着台116と
の距離が小さい部分から硬化が始まる。
【0016】この硬化収縮により光学素子107が主走
査方向に動くことは、片倍率の変動を招くこととなり、
レジストレーションを狂わす要因となる。結像レンズ、
光学箱の出来や紫外線照射むらで変動方向がばらつくこ
とも問題である。
【0017】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、光学
部品を安定して接着させることにより、走査線のずれを
抑制させた信頼性の高い走査光学装置及びその製造方法
及び画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、光束を出射する光源手段と、前記
光源手段から出射した光束を偏向走査する偏向手段と、
前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に結
像させる結像手段と、少なくとも前記結像手段が収容さ
れており、該結像手段が接着剤により接着固定される光
学箱と、を備えた走査光学装置において、前記結像手段
及び前記光学箱において接着剤により接着固定される接
着部は、接着剤が第1の時間で硬化して、前記結像手段
と前記光学箱との位置決めをする第1の接着部と、接着
剤が前記第1の時間よりも長い第2の時間で硬化し、位
置決めされた前記結像手段と前記光学箱とを接着固定す
る第2の接着部と、を備えることを特徴とする。
【0019】前記結像手段及び前記光学箱のそれぞれの
前記接着部のうち少なくともいずれか一方には、前記結
像手段及び前記光学箱間の距離を異ならしめる段差形状
部が設けられ、前記第1の接着部とは、前記段差形状部
のうち前記結像手段及び前記光学箱間の距離が最も短い
部分であることも好適である。
【0020】前記結像手段の前記接着部において、前記
第1の接着部と前記第2の接着部とでは、接着剤を硬化
させるための光の透過率が異なることも好適である。
【0021】前記結像手段の前記接着部において、前記
第1の接着部と前記第2の接着部とでは表面粗さが異な
ることも好適である。
【0022】前記接着部は、主走査方向において光走査
領域の中心領域に設けられていることも好適である。
【0023】光を被照射面へ向けて照射する開口部の大
きさを変更することにより被照射面への照射領域の大き
さを調整する照射領域調整手段を有する光照射手段によ
り照射された光によって接着剤が硬化して前記結像手段
と前記光学箱とが接着固定されるものであり、前記第1
の接着部のみを照射した後に、照射領域調整手段により
照射領域を大きく変更した光照射手段により、前記第2
の接着部が照射されることも好適である。
【0024】光束を出射する光源手段と、前記光源手段
から出射した光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向
手段により偏向走査された光束を被走査面に結像させる
結像手段と、少なくとも前記結像手段が収容されてお
り、該結像手段が接着剤により接着固定される光学箱
と、を備え、光照射手段の照射口から照射された光によ
り接着剤が硬化して前記結像手段と前記光学箱とが接着
固定される走査光学装置において、前記光照射手段に
は、光を通過させる開口部の大きさを変更することによ
り被照射面への照射領域の大きさを調整する照射領域調
整手段が、前記照射口と被照射面との間に設けられてい
ることを特徴とする。
【0025】光束を出射する光源手段と、前記光源手段
から出射した光束を偏向走査する偏向手段と、前記偏向
手段により偏向走査された光束を被走査面に結像させる
結像手段と、少なくとも前記結像手段が収容されてお
り、該結像手段が接着剤により接着固定される光学箱
と、を備え、被照射面に向けて光を照射する開口部の大
きさが変更可能な光照射手段により光が照射された接着
剤が硬化して前記結像手段と前記光学箱とが接着固定さ
れる走査光学装置の製造方法であって、前記光照射手段
により所定の開口状態とした前記開口部から光を照射さ
せて、前記結像手段と前記光学箱との位置決めをする工
程と、前記所定の開口状態よりも開口面積を大きくして
被照射面への照射領域を大きくした前記開口部から光を
照射させて、位置決めされた前記結像手段と前記光学箱
とを接着固定する工程と、を含むことを特徴とする。
【0026】画像形成装置にあっては、上記記載の走査
光学装置を備え、該走査光学装置から出射された光束
を、各々対応する像担持体面上に導光して該像担持体を
走査し、該像担持体上に形成された静電潜像を現像して
得られたトナー画像を転写材に転写することを特徴とす
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
【0028】(第1の実施の形態)まず、図5を用いて
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について
説明する。
【0029】図5に示したように、画像形成装置50
は、得られた画像情報に基づいたレーザーを走査光学装
置52によって発射し、プロセスカートリッジ53に内
蔵された像担持体としての感光体51上にレーザーを照
射する。
【0030】以下に、画像形成手段による画像形成動作
について説明する。
【0031】感光体51上には潜像が形成され、プロセ
スカートリッジ53によって、この潜像がトナーにより
現像化される。
【0032】一方、シート積載板上に積載されたシート
が、給送ローラ、および、分離パッドによって一枚づつ
分離されながら給送され、各搬送ローラによって、さら
に下流側に搬送され、この搬送されたシート上に、上述
の感光体51上に形成されたトナーによる現像が転写手
段54によって転写される。
【0033】そして、この未定着のトナー像が形成され
たシートは、さらに下流側に搬送され、定着手段55に
よってトナー像が定着されて、その後、排出ローラによ
って機外に排出される。
【0034】次に、図1を用いて本実施の形態に係る走
査光学装置52について説明する。
【0035】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
走査光学装置を示すものであり、本発明の特徴を最もよ
く表わす図である。
【0036】光源手段としての光源ユニット1から発生
されたレーザ光L1を、シリンドリカルレンズ2によっ
て偏向手段として偏向器4に取付けられた多面鏡3の反
射面に線状に集光させ、多面鏡3を回転駆動させること
によりレーザ光L1を偏向走査する。偏向走査されたレ
ーザ光L1は、結像手段として、屈折光学素子6からな
る屈折部と回折光学素子7からなる回折部から構成され
るfθレンズに入射され、像担持体である回転ドラム1
2上の感光体に結像される。
【0037】また、図1は、回折光学素子7で走査線の
曲がり、片倍率を調整する構成の走査光学装置を示すも
のであり、回折光学素子7の配置は、図に示すz方向に
おいては座面14a,14bで、図に示すx方向におい
ては座面15a,15bで決められる。
【0038】例えば、回折光学素子7を主走査方向13
(y方向)に移動させて走査線の片倍率を調整する場合
もある。これは屈折光学素子6でも同等の調整を行うこ
とが可能である。
【0039】ここで、本実施の形態において問題として
いることは、fθレンズ等の光学素子が片倍率調整され
て、接着剤で固定される時に接着剤の硬化収縮により調
整値が変動してしまうことであり、光学部品、光学箱の
出来や照射光むらが硬化分布を発生させる要因となる。
【0040】回折光学素子7は主走査方向において光走
査領域の中心領域(略中心、もしくは中心近傍)の1点
で、光学箱10に設けられた接着部としての接着台16
で接着固定される。1点で固定する構成としているた
め、接着台16は剥離強さの関係から接着面積が大きく
設けられ且つ、中心に凸形状の突起部16aが設けられ
た段差形状部となっている。
【0041】走査線の片倍率は屈折光学素子6の光軸と
回折光学素子7の光軸のずれから発生することから、熱
膨張の影響による各々の光軸のずれを緩和するため、屈
折光学素子6及び回折光学素子7は主走査方向13(y
方向)の中心で固定されている。
【0042】図2は回折光学素子7を固定する例を示す
もので紫外線照射で硬化する接着剤17で接着するもの
である。図2(a)は概略斜視図、(b)は紫外線照射
時を示す図、(c)は接着過程を説明するための図、
(d)は接着後の様子を表す図である。
【0043】手順としては、接着台16に接着剤17を
塗布し、z方向基準の座面14a,14bとx方向基準
の座面15a,15b(図示しない)に回折光学素子7
を当接し、走査線の片倍率を調整した後、光照射手段と
しての紫外線ファイバ18で照射を行う。
【0044】この時、接着台16と回折光学素子7との
間の接着層19において、突起部16aとの間の接着層
19a(第1の接着部)とそれ以外の接着層19b(第
2の接着部)では接着層の厚みが異なっている。すなわ
ち、接着台16と回折光学素子7との間の距離は、突起
部16aにおいて最も小さく、接着層19aの方が接着
層19bよりも薄い。
【0045】これにより、接着層19aと接着層19b
とで硬化分布が発生し、接着層19aでは接着層19b
より早く硬化することとなる。
【0046】この構成により、接着時には始めに接着層
19aで回折光学素子7の位置決めを行い、その後、接
着層19bで剥離強さが出るようにしっかり固定され、
接着前後による片倍率の変動を低減することが可能とな
る。
【0047】次に、図3,4を用いて本実施の形態にお
ける効果を説明する。
【0048】図3,4は、接着前後の片倍率の変化を表
すものであり、これは、回転ドラムの被走査面に相当す
る位置の両端部と中央部に、レーザー光を検出するため
の光センサを配置し、光センサのセンサ面を被走査面に
一致させて、レーザー光が一端部の光センサと中央部の
光センサとの間を走査する時間と、レーザー光が中央部
の光センサと他端部の光センサとの間を走査する時間と
を比較したものである。そして、これらの時間を比較す
ることにより、被走査面上での主走査方向の走査線の中
心に対する左右の走査線の長さの差、つまり片倍率を求
めることができる。
【0049】図3は突起部16aがない時のものであ
る。接着台16の中で各々に硬化分布を持っているた
め、熱膨張により回折光学素子7を左右に動かしている
ことが判る。
【0050】図4は本発明を用いた時のものである。こ
れにより、接着前後による片倍率の変動が本発明により
約1/5に低減出来ていることが判る。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、接
着台の一部に段差を設け、接着台と結像手段との距離を
部分的に変えることで、fθレンズと光学箱を接着する
際に接着台の上で硬化分布を持たせることが可能とな
る。この効果により、早く硬化する部分でfθレンズの
位置決めを行い、後から硬化する部分でfθレンズの固
定における剥離強度を持たせることができ、接着剤の硬
化収縮による変動を軽減することが可能となる。
【0052】また、複数のレンズにより生ずる光軸のず
れを補正する片倍率調整が要求される場合において、主
走査方向において光走査領域の中心領域に接着部を設け
ることにより、接着前後における片倍率の変動を簡易な
構成で安価に抑え、精度よく固定することができる。
【0053】なお、本実施の形態で示される回折光学素
子は、fθレンズを構成する他の非球面レンズに置き換
えることが可能である。
【0054】また、接着層19a(第1の接着部)及び
接着層19b(第2の接着部)においては、それぞれ、
回折光学素子7と光学箱10との距離は略等しく設定さ
れている。
【0055】(第2の実施の形態)図6に本発明の第2
の実施の形態を示す。図6は本実施の形態において接着
工程を説明するための図であり、(a)は概略斜視図、
(b)は紫外線照射時を示す図、(c)は接着過程を説
明するための図、(d)は接着後の様子を表す図であ
る。なお、実施の形態1と同様の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0056】本実施の形態においては、回折光学素子7
に表面粗さの異なる領域を設けるのみとし、この部分に
紫外線照射を行っている。
【0057】すなわち、回折光学素子7に例えば鏡面に
仕上げられた面21aと鏡面に仕上げられていない面2
1bの面粗さが違う面が設けられ、面21a,21bは
光学箱10に設けられた接着台16に合わさり、紫外線
ファイバ18で照射され接着される。
【0058】面21aと面21bでは紫外線光の透過率
が面21aの方が高く、面21aで透過して硬化する接
着層22a(第1の接着部)と面21bで透過して硬化
する接着層22b(第2の接着部)で硬化分布が発生す
る。これにより、接着層22aでは接着層22bより早
く硬化することとなる。
【0059】この構成により、始めに接着層22aで回
折光学素子7の位置決めを行い、接着層22bで剥離強
度が出るようにしっかり固定され、接着前後による片倍
率の変動を低減することが可能となる。
【0060】本実施の形態においては、第1の実施の形
態と同様の効果を得ることができ、さらに、段差形状部
を形成する必要はないので、第1の実施の形態に比べて
光学箱やレンズの成形が容易となる。
【0061】(第3の実施の形態)図7に本発明の第3
の実施の形態を示す。図7は本実施の形態において接着
工程を説明するための図であり、(a)は概略斜視図、
(b)は紫外線照射時を示す図、(c)は接着過程を説
明するための図、(d)は接着後の様子を表す図であ
る。なお、実施の形態1,2と同様の構成部分について
は同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0062】本実施の形態では、接着剤17を硬化させ
るための紫外線ファイバ18に、任意に可動できるシャ
ッター30を設けている。シャッター30は紫外線照射
している間、照射領域調整手段により徐々に開放され、
被照射面へ向けて照射する開口部の大きさを変更する。
【0063】ここで、シャッター30は、紫外線ファイ
バ18に設けられていてもよいし、紫外線ファイバ18
と被照射面との間に照射領域調整手段として独立して設
けられていてもよい。
【0064】これにより、接着層の中で長時間照射され
る接着層31a(第1の接着部)と短時間照射される接
着層31b(第2の接着部)を持つこととなり、硬化分
布が発生する。
【0065】この構成により、接着時には始めに接着層
31a部で回折光学素子7の位置決めを行い、接着層3
1bで剥離強度が出るようにしっかり固定され、接着前
後による片倍率の変動を低減することが可能となる。
【0066】本実施の形態では、第2の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
結像手段と光学箱との位置決めをする第1の接着部と、
位置決めされた該結像手段と該光学箱とを接着固定する
第2の接着部とを備えたので、走査線のずれを抑制する
ことができ、良質な画像が得られる信頼性の高い装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る走査光学装置を説明す
るための図である。
【図2】第1の実施の形態に係る走査光学装置において
接着工程を説明するための図である。
【図3】従来の接着前後の片倍率の変化を表す図であ
る。
【図4】第1の実施の形態において、接着前後の片倍率
の変化を表す図である。
【図5】画像形成装置を示す概略断面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る走査光学装置において
接着工程を説明するための図である。
【図7】第3の実施の形態に係る走査光学装置において
接着工程を説明するための図である。
【図8】従来の走査光学装置において接着工程を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 光源ユニット 2 シリンドリカルレンズ 3 多面鏡 4 偏向器 6 屈折光学素子 7 回折光学素子 10 光学箱 12 回転ドラム 13 主走査方向 14a,14b,15a,15b 座面 16 接着台 16a 突起部 17 接着剤 18 紫外線ファイバ 19,19a,19b 接着層 21a 鏡面に仕上げられた面 21b 鏡面に仕上げられていない面 22a,22b 接着層 30 シャッター 31a,31b 接着層 50 画像形成装置 52 走査光学装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA45 AA48 BA85 BA86 BA90 DA02 DA03 2H043 AE02 AE23 2H045 DA02 DA04 DA41 5C051 AA02 CA07 DB22 DE21 5C072 AA03 HA02 HA08 HA13 XA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光束を出射する光源手段と、 前記光源手段から出射した光束を偏向走査する偏向手段
    と、 前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に結
    像させる結像手段と、 少なくとも前記結像手段が収容されており、該結像手段
    が接着剤により接着固定される光学箱と、 を備えた走査光学装置において、 前記結像手段及び前記光学箱において接着剤により接着
    固定される接着部は、 接着剤が第1の時間で硬化して、前記結像手段と前記光
    学箱との位置決めをする第1の接着部と、 接着剤が前記第1の時間よりも長い第2の時間で硬化
    し、位置決めされた前記結像手段と前記光学箱とを接着
    固定する第2の接着部と、 を備えることを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】前記結像手段及び前記光学箱のそれぞれの
    前記接着部のうち少なくともいずれか一方には、前記結
    像手段及び前記光学箱間の距離を異ならしめる段差形状
    部が設けられ、 前記第1の接着部とは、前記段差形状部のうち前記結像
    手段及び前記光学箱間の距離が最も短い部分であること
    を特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 【請求項3】前記結像手段の前記接着部において、前記
    第1の接着部と前記第2の接着部とでは、接着剤を硬化
    させるための光の透過率が異なることを特徴とする請求
    項1に記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】前記結像手段の前記接着部において、前記
    第1の接着部と前記第2の接着部とでは表面粗さが異な
    ることを特徴とする請求項1または3に記載の走査光学
    装置。
  5. 【請求項5】前記接着部は、主走査方向において光走査
    領域の中心領域に設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  6. 【請求項6】光を被照射面へ向けて照射する開口部の大
    きさを変更することにより被照射面への照射領域の大き
    さを調整する照射領域調整手段を有する光照射手段によ
    り照射された光によって接着剤が硬化して前記結像手段
    と前記光学箱とが接着固定されるものであり、 前記第1の接着部のみを照射した後に、照射領域調整手
    段により照射領域を大きく変更した光照射手段により、
    前記第2の接着部が照射されることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の走査光学装置。
  7. 【請求項7】光束を出射する光源手段と、 前記光源手段から出射した光束を偏向走査する偏向手段
    と、 前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に結
    像させる結像手段と、 少なくとも前記結像手段が収容されており、該結像手段
    が接着剤により接着固定される光学箱と、 を備え、光照射手段の照射口から照射された光により接
    着剤が硬化して前記結像手段と前記光学箱とが接着固定
    される走査光学装置において、 前記光照射手段には、光を通過させる開口部の大きさを
    変更することにより被照射面への照射領域の大きさを調
    整する照射領域調整手段が、前記照射口と被照射面との
    間に設けられていることを特徴とする走査光学装置。
  8. 【請求項8】光束を出射する光源手段と、 前記光源手段から出射した光束を偏向走査する偏向手段
    と、 前記偏向手段により偏向走査された光束を被走査面に結
    像させる結像手段と、 少なくとも前記結像手段が収容されており、該結像手段
    が接着剤により接着固定される光学箱と、 を備え、被照射面に向けて光を照射する開口部の大きさ
    が変更可能な光照射手段により光が照射された接着剤が
    硬化して前記結像手段と前記光学箱とが接着固定される
    走査光学装置の製造方法であって、 前記光照射手段により所定の開口状態とした前記開口部
    から光を照射させて、前記結像手段と前記光学箱との位
    置決めをする工程と、 前記所定の開口状態よりも開口面積を大きくして被照射
    面への照射領域を大きくした前記開口部から光を照射さ
    せて、位置決めされた前記結像手段と前記光学箱とを接
    着固定する工程と、 を含むことを特徴とする走査光学装置の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の走
    査光学装置を備え、該走査光学装置から出射された光束
    を、各々対応する像担持体面上に導光して該像担持体を
    走査し、該像担持体上に形成された静電潜像を現像して
    得られたトナー画像を転写材に転写することを特徴とす
    る画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005281608A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Ricoh Co Ltd 部品の接着接合方法及び接着装置
JP2006220956A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Ricoh Co Ltd 光学素子の固定接合方法、固定接合装置、光走査装置及び画像形成装置
JP2008230145A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 露光装置および画像形成装置

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