JP5082554B2 - 露光装置、画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、プリンタや複写機等の画像形成装置において光書き込みを行う露光装置等に関する。
電子写真方式を用いたプリンタや複写機等のカラー画像形成装置では、光源やレンズ等を備えた露光装置を用いて感光体ドラム上を走査露光し、感光体ドラム上に静電潜像を形成する。このため、製造工程において露光装置による感光体ドラム上の露光位置を、予め精度よく設定しておく必要がある。そこで、例えばレンズに紫外線硬化接着剤を塗布してからその塗布面を露光装置の光学箱(保持部材)に接触させ、その状態で光学箱に対するレンズの位置合わせすなわち露光位置の調整を行った後、紫外線照射により紫外線硬化接着剤を固化させる技術が存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2003−222814号公報
本発明は、保持部材に対する光学部材の位置調整がなされた状態で、保持部材と光学部材との間に接着剤の供給を行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、光を出射する光源と、前記光源から出射される光を主走査方向に偏向させる偏向部材と、前記偏向部材にて偏向された光が入射する入射面と当該入射面の裏側にて当該光を出射する出射面とを有し且つ前記主走査方向に沿って延びるレンズ部と、当該入射面または当該出射面と同じ側を向く第1面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の一端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第1突出部と、当該第1面と同じ側を向く第2面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の他端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第2突出部とを含む光学部材と、前記第1突出部における前記第1面と前記第2突出部における前記第2面とに接触するとともに、前記レンズ部を透過する光の光軸方向に垂直な面内で、当該第1突出部側を軸として前記光学部材を回転可能に保持する保持部材と、前記保持部材に前記光学部材を固定する固定手段とを備え、前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における前記第1面と前記保持部材との間には第1空隙が形成されるとともに前記第2突出部における前記第2面と当該保持部材との間には第2空隙が形成され、前記固定手段は、前記第1空隙および前記第2空隙のそれぞれに対し接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定することを特徴とする露光装置である。
請求項2記載の発明は、前記保持部材は、前記光学部材の前記第1突出部に設けられた前記第1面に接触する第1接触部と、当該第1接触部が当該第1面に接触したときに当該第1面と前記第1空隙を介して対向する第1対向部と、当該光学部材の前記第2突出部に設けられた前記第2面に接触する第2接触部と、当該第2接触部が当該第2面に接触したときに当該第2面と前記第2空隙を介して対向する第2対向部とを備えることを特徴とする請求項1記載の露光装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1接触部は、前記第1対向部からみて前記主走査方向および前記光軸方向の両者に直交する副走査方向の上流側で前記第1面に接触する第1上流側接触部と、当該第1対向部からみて当該副走査方向の下流側で当該第1面に接触する第1下流側接触部とを備え、前記第2接触部は、前記第2対向部からみて前記副走査方向の上流側で前記第2面に接触する第2上流側接触部と、当該第2対向部からみて当該副走査方向の下流側で当該第2面に接触する第2下流側接触部とを備えることを特徴とする請求項2記載の露光装置である。
請求項4記載の発明は、前記保持部材は、前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における第1側面と第3空隙を介して対向する第1壁部および前記第2突出部における第2側面と第4空隙を介して対向する第2壁部をさらに備え、前記固定手段は、さらに、前記第3空隙および前記第4空隙のそれぞれに対し前記接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の露光装置である。
請求項5記載の発明は、像保持体と、前記像保持体を露光する露光手段とを有し、前記露光手段は、光を出射する光源と、前記光源から出射される光を主走査方向に偏向させる偏向部材と、前記偏向部材にて偏向された光が入射する入射面と当該入射面の裏側にて当該光を出射する出射面とを有し且つ前記主走査方向に沿って延びるレンズ部と、当該入射面または当該出射面と同じ側を向く第1面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の一端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第1突出部と、当該第1面と同じ側を向く第2面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の他端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第2突出部とを含む光学部材と、前記第1突出部における前記第1面と前記第2突出部における前記第2面とに接触するとともに、前記レンズ部を透過する光の光軸方向に垂直な面内で、当該第1突出部側を軸として前記光学部材を回転可能に保持する保持部材と、前記保持部材に前記光学部材を固定する固定手段とを備え、前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における前記第1面と前記保持部材との間には第1空隙が形成されるとともに前記第2突出部における前記第2面と当該保持部材との間には第2空隙が形成され、前記固定手段は、前記第1空隙および前記第2空隙のそれぞれに対し接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定することを特徴とする画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、前記保持部材は、前記光学部材の前記第1突出部に設けられた前記第1面に接触する第1接触部と、当該第1接触部が当該第1面に接触したときに当該第1面と前記第1空隙を介して対向する第1対向部と、当該光学部材の前記第2突出部に設けられた前記第2面に接触する第2接触部と、当該第2接触部が当該第2面に接触したときに当該第2面と前記第2空隙を介して対向する第2対向部とを備えることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、保持部材に対する光学部材の主走査方向の角度調整がなされた状態で、保持部材と光学部材との間に接着剤の供給を行うことが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、より容易に空隙を形成することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、光学部材の高さ方向の位置決めと空隙の形成とが容易になる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、さらに別の空隙を形成することが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、保持部材に対する光学部材の主走査方向の角度調整がなされた状態で、保持部材と光学部材との間に接着剤の供給を行うことが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、より容易に空隙を形成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の構成の一例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を用いた所謂タンデム型のデジタルカラープリンタであって、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成プロセス部70、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部80、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3やスキャナ等の画像読取装置4等から受信した画像データに所定の画像処理を施す画像処理部81、処理プログラムや画像データ等が記憶される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される主記憶部82を備えている。
画像形成プロセス部70は、4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(以下の説明では、「画像形成ユニット10」と総称することがある)が上下方向(略鉛直方向)に一定の間隔で並列配置されている。画像形成ユニット10は、像保持体としての感光体ドラム11、感光体ドラム11の表面を帯電する帯電ロール12、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を各色トナーで現像する現像器13、転写後の感光体ドラム11表面を清掃するドラムクリーナ14を備えている。
そして、各画像形成ユニット10は、画像形成装置1本体に対して着脱自在に構成され、例えば現像器13内のトナーが消費されたり、感光体ドラム11が寿命に達した場合等には、画像形成ユニット10単位で交換される。
帯電ロール12は、アルミニウムやステンレス等の導電性の芯金上に、導電性弾性体層と導電性表面層とが順次積層されたロール部材で構成されている。そして、帯電電源(不図示)から帯電バイアス電圧の供給を受け、感光体ドラム11に対して従動回転しながら感光体ドラム11の表面を所定電位で一様に帯電する。
現像器13は、画像形成ユニット10それぞれにおいて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を保持して、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を各色トナーで現像する。
ドラムクリーナ14は、ウレタンゴム等のゴム材料により形成された板状部材を感光体ドラム11表面に接触させて、感光体ドラム11上に付着したトナーや紙粉等を除去する。
また、本実施の形態の画像形成装置1には、各画像形成ユニット10それぞれに配設された感光体ドラム11を露光する露光手段(露光装置)の一例としてのレーザ露光器20が設けられている。レーザ露光器20は、各色毎の画像データを画像処理部81から取得し、取得した画像データに基づいて点灯制御されたレーザ光により、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11上をそれぞれ走査露光する。
さらに、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11と接触しながら移動するように、記録材である用紙Pを搬送する用紙搬送ベルト30が配置されている。用紙搬送ベルト30は、用紙Pを静電吸着するフィルム状の無端ベルトで形成されている。そして、駆動ロール32とアイドルロール33とに掛け渡されて循環移動し、感光体ドラム11との間に用紙Pが略鉛直方向下方から上方に向けて搬送される用紙搬送路M1を形成している。
用紙搬送ベルト30の内側であって各感光体ドラム11と対向する位置には、それぞれ転写ロール31が配置されている。各転写ロール31は、感光体ドラム11との間に転写電界を形成することで、用紙搬送ベルト30に保持・搬送される用紙P上に、各画像形成ユニット10で形成された各色トナー像を順次転写する。さらに、用紙搬送ベルト30の外側であって各転写ロール31の下流側には、転写後の感光体ドラム11を除電する除電ランプ15が設けられている。
用紙搬送ベルト30の感光体ドラム11側の最上流部には、用紙搬送ベルト30を帯電する吸着ロール34が配置されている。用紙搬送ベルト30は、表面が吸着ロール34により所定電位に帯電されることで、用紙Pを安定的に静電吸着させる。
また、用紙搬送路M1に沿って用紙搬送ベルト30の下流側には、用紙P上の未定着トナー像に対して熱および圧力による定着処理を施す定着器40が設けられている。
さらに、用紙搬送ベルト30以外の用紙搬送系としては、給紙側に、用紙Pを収容する用紙収容部50、この用紙収容部50に収容された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送するピックアップロール51、ピックアップロール51により繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52、画像形成動作に合わせて用紙Pを用紙搬送ベルト30に送り出すレジストロール53が設けられている。
一方、排紙側には、定着器40にて定着処理された用紙Pを搬送する排紙ロール54、片面プリントの場合には用紙Pを装置本体上部に設けられた排紙積載部90に向けて排出し、両面プリントの場合には所定のタイミングで排紙積載部90に向けた回転方向から逆方向に反転することで、定着器40にて片面が定着された用紙Pを両面搬送路M2に向けて送り出す反転ロール55が配設されている。加えて、両面搬送路M2には、両面搬送路M2に沿って複数の搬送ロール56が設けられている。
本実施の形態の画像形成装置1において、画像形成プロセス部70は、制御部80による制御の下で画像形成動作を行う。すなわち、PC3や画像読取装置4等から入力された画像データは、画像処理部81によって所定の画像処理が施され、レーザ露光器20に供給される。そして、例えば黒(K)の画像形成ユニット10Kでは、帯電ロール12により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム11の表面が、レーザ露光器20により画像処理部81からの画像データに基づいて点灯制御されたレーザ光で走査露光され、感光体ドラム11上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器13により現像され、感光体ドラム11上には黒(K)のトナー像が形成される。画像形成ユニット10Y、10M、10Cにおいても、同様にして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー像が形成される。
一方、各画像形成ユニット10での各色トナー像の形成が開始されると、用紙収容部50から取り出された用紙Pは、レジストロール53によりトナー像の形成タイミングに合わせて用紙搬送ベルト30に供給される。用紙搬送ベルト30は、吸着ロール34により表面が所定電位に帯電される。それにより、用紙Pは用紙搬送ベルト30上に静電吸着され、図1の矢印方向に循環移動する用紙搬送ベルト30により、用紙搬送路M1に沿って搬送される。その途中で、転写ロール31により形成される転写電界によって各色トナー像が用紙P上に順次転写される。
各色トナー像が静電転写された用紙Pは、黒(K)の画像形成ユニット10Kの下流で用紙搬送ベルト30から剥離され、定着器40に搬送される。用紙Pが定着器40に搬送されると、用紙P上の未定着トナー像は、熱および圧力による定着処理を受けて用紙Pに定着される。各色トナー像が定着された用紙Pは、画像形成装置1の排出部に設けられた排紙積載部90に積載される。一方、両面プリント時には、両面搬送路M2を経由して再度の同様な画像形成動作が行なわれた後、排紙積載部90に積載されることとなる。
次に、本実施の形態で用いられるレーザ露光器20について説明する。
図2は、本実施の形態のレーザ露光器20の概略構成を説明する側面図である。図2に示したように、レーザ露光器20は、例えば4つの半導体レーザからなる光源21を備えている。さらに、光学部材として、光源21からの各レーザ光に対応して設けられた4つのコリメータレンズ22、シリンダーレンズ23、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)24、複数の折り返しミラー25、fθレンズの一方を構成するポリゴンミラー側レンズ(不図示)およびfθレンズの他方を構成する4つの出射側レンズ26K、26C、26M、26Y(以下の説明では、「出射側レンズ26」と総称することがある)を備えている。また、レーザ露光器20は、ハウジング27内に構成され、レーザ光の外部への漏洩や各光学部材への埃等の付着を抑えている。さらにレーザ露光器20には、画像形成装置1内に設置するためのハウジング27と一体的に設けられた支持シャフト28、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yを固定する保持部材としてのレンズ固定フレーム29が備えられている。
本実施の形態のレーザ露光器20では、光源21から出射された発散性の4つのレーザ光は、各コリメータレンズ22によって平行光に変換され、副走査方向にのみ屈折力を持つシリンダーレンズ23により、ポリゴンミラー24の偏向反射面24a近傍にて主走査方向に長い線像として結像される。そして、各レーザ光は、高速で定速回転するポリゴンミラー24の偏向反射面24aにより反射され、等角速度的に走査される。
各レーザ光は、fθレンズを構成するポリゴンミラー側レンズを通過し、複数の折り返しミラー25により感光体ドラム11の表面に向けて方向を変えられ、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yから各画像形成ユニット10の感光体ドラム11の表面を走査露光する。ここで、fθレンズを構成するポリゴンミラー側レンズおよび出射側レンズ26K、26C、26M、26Yは、それぞれレーザ光の光スポットの走査速度を感光体ドラム11上で等速化する機能を有している。
また、上記した線像は、ポリゴンミラー24の偏向反射面24aの近傍に結像し、fθレンズは副走査方向に関して偏向反射面24aを物点として光スポットを感光体ドラム11の表面上に結像させるので、この走査光学系は、偏向反射面24aの面倒れを補正する機能を有している。
このようなレーザ露光器20において、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yから出射されるレーザ光LK、LC、LM、LYは、それぞれ画像形成ユニット10K、10C、10M、10Yの感光体ドラム11を走査露光する。そのため、レーザ光LK、LC、LM、LYがそれぞれ画像形成ユニット10K、10C、10M、10Yに設けられた感光体ドラム11の所定の露光位置を走査するように、感光体ドラム11上における主走査方向および副走査方向の露光位置が工場での製造工程にて設定される。その露光位置の設定は、主として各折り返しミラー25の設定角度の調整により行われる。しかし、感光体ドラム11上での主走査方向および副走査方向の露光位置は極めて高い精度で設定する必要がある。そのため、露光位置設定の最終段階においては、レーザ露光器20を計測装置に設置し、実際にレーザ光を発光させて、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yから出射されるレーザ光の露光位置を計測しながら、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yの設定角度を微調整し、設計値に合わせるような調整が施される。そして、最終的に露光位置が設計値に一致した状態で出射側レンズ26K、26C、26M、26Yをハウジング27に固定する。それにより、レーザ露光器20における主走査方向および副走査方向の露光位置を高精度に設定している。
図3は、レーザ露光器20を各画像形成ユニット10側から見た正面図である。図3に示したように、レーザ露光器20の各画像形成ユニット10側には、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yが配置されている。そして、上記した計測装置により各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yから出射されたレーザ光の照射位置が計測され、その計測値に基づいて、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yの設定角度θが微調整される。例えば図3に示したように、レーザ露光器20における主走査方向および副走査方向の露光位置が感光体ドラム11の所定位置(設計値)に設定されるように、出射側レンズ26Kを角度θKに、出射側レンズ26Cを角度θCに、出射側レンズ26Mを角度θMに、出射側レンズ26Yを角度θYに、それぞれ調整する。そして、調整が終了した後、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yがレンズ固定フレーム29に固定される。そのため、計測装置を用いた調整が完了するまでの間、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yは、ハウジング27に固定されないままの状態で図示しない保持治具によって保持される。
図4は、出射側レンズ26の構成を説明するための図である。ここで、図4(a)は出射側レンズ26の正面図を、図4(b)は出射側レンズ26の長手方向側面図を、図4(c)は出射側レンズ26の背面図を、それぞれ示している。なお、図4に示す出射側レンズ26の構成は、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yで共通である。
出射側レンズ26は、一方向に沿って伸びるレンズ部261と、レンズ部261の周囲を囲う枠部262と、枠部262の長手方向一端部から突出して形成される第1突出部263と、枠部262の長手方向他端部から突出して形成される第2突出部264とを備える。なお、これらレンズ部261、枠部262、第1突出部263、および第2突出部264は、光源21から照射されるレーザ光に対して透明な環状ポリオレフィン等の合成樹脂を一体成形したもので構成される。
第1突出部263は、正面側に形成される第1表面263aと背面側に形成される第1裏面263bとを備える。また、第1突出部263の端部には、正面側から背面側に向かうV字溝265が形成されている。一方、第2突出部264は、正面側に形成される第2表面264aと背面側に形成される第2裏面264bとを備える。そして、本実施の形態では、第1表面263aおよび第2表面264aが同一平面上に位置するように形成され、第1裏面263bおよび第2裏面264bが同一平面上に位置するように形成される。つまり、第1表面263aおよび第2表面264aは同一高さであり、第1裏面263bおよび第2裏面264bは同一高さである。
図5は、レンズ固定フレーム29の構成を示す図である。ここで、図5(a)は、レンズ固定フレーム29のうち出射側レンズ26の第1突出部263の取り付け対象部位を示している。なお、図5(a)には、第1突出部263を破線で示している。また、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb断面図である。ただし、図5(b)では出射側レンズ26の記載を省略している。一方、図5(c)は、レンズ固定フレーム29のうち出射側レンズ26の第2突出部264の取り付け対象部位を示している。なお、図5(c)には、第2突出部264を破線で示している。また、図5(d)は、図5(c)のVd−Vd断面図である。ただし、図5(d)では出射側レンズ26の記載を省略している。
図5(a)および図5(b)に示すように、レンズ固定フレーム29は、基部291と、軸部292と、2つの第1保持部293と、2つの第1壁部294とを備える。
基部291は、図中上方から下方に向かって一方向に沿って伸びる長方形状の形状を有し、その表面が平坦となるように形成される。
軸部292は円柱状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。なお、軸部292には、出射側レンズ26を取り付ける際に第1突出部263に設けられたV字溝265が接触する。
接触部としての2つの第1保持部293は、長方形状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。なお、第1の接触部および第2の接触部として機能する2つの第1保持部293には、出射側レンズ26を取り付ける際に第1突出部263に設けられた第1裏面263b(図4参照)が接触する。
対向部として機能する2つの第1壁部294は長方形状の形状を有し、基部291の表面側であって2つの第1保持部293よりも外側に突出形成される。なお、2つの第1壁部294の上端は2つの第1保持部293の上端よりも高い位置に形成される。
このため、対向部として機能する基部291と第1保持部293との間には第1の段差D1が形成され、第1保持部293と第1壁部294との間には第2の段差D2が形成される。この第1の段差D1により、本実施の形態では溝が形成されることになる。
一方、図5(c)および図5(d)に示すように、レンズ固定フレーム29は、2つの第2保持部295と、2つの第2壁部296と、第3壁部297とをさらに備える。
接触部としての2つの第2保持部295は、長方形状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。なお、2つの第2保持部295には、出射側レンズ26を取り付ける際に第2突出部264に設けられた第2裏面264b(図4参照)が接触する。
対向部として機能する2つの第2壁部296は長方形状の形状を有し、基部291の表面側であって2つの第2保持部295よりも外側に突出形成される。なお、2つの第2壁部296の上端は2つの第2保持部295の上端よりも高い位置に形成される。
このため、基部291と第2保持部295との間には第3の段差D3が形成され、第2保持部295と第2壁部296との間には第4の段差D4が形成される。
対向部として機能する第3壁部297は長方形状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。なお、第3壁部297には、出射側レンズ26を取り付ける際に第2突出部264の端部側面が所定の隙間をおいて対向する。
ここで、本実施の形態では、第1の段差D1および第3の段差D3が同じ高さに設定される。また、第2の段差D2および第4の段差D4が同じ高さに設定される。
そして、レンズ固定フレーム29を構成する基部291、軸部292、第1保持部293、第1壁部294、第2保持部295、第2壁部296、および第3壁部297は、合成樹脂を一体成形して構成される。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、4つの出射側レンズ26が、レーザ露光器20において互い違いに取り付けられる。すなわち、図中最上部に設けられる黒の出射側レンズ26Kおよび上から3番目に設けられるマゼンタの出射側レンズ26MはV字溝265が図中右側となるように配置される一方、図中上から2番目に設けられるシアンの出射側レンズ26Cおよび最下部すなわち上から4番目に設けられるイエローの出射側レンズ26YはV字溝265が図中左側となるように配置される。このため、レンズ固定フレーム29においては、出射側レンズ26における第1突出部263の取り付け対象部位と第2突出部264の取り付け対象部位とが交互に設けられている。
図6は、レーザ露光器20における出射側レンズ26の設定角度θの調整を説明するための図である。
図6(a)に示すように、レーザ露光器20が図示しない保持治具に取り付けられた状態では、出射側レンズ26の第1突出部263に設けられたV字溝265の壁面がレンズ固定フレーム29に設けられた軸部292に接触する。また、第1突出部263の第1裏面263b(図4参照)はレンズ固定フレーム29に設けられた2つの第1保持部293に接触する。さらに、第2突出部264の第2裏面264b(図4参照)はレンズ固定フレーム29に設けられた2つの第2保持部295に接触する。さらにまた、出射側レンズ26の側面とレンズ固定フレーム29に設けられた第1壁部294、第2壁部296、および第3壁部297との間には、所定の隙間が形成される。
これにより、出射側レンズ26は、軸部292を回転中心とし、第1壁部294、第2壁部296、および第3壁部297と接触を開始する範囲内で回転可能な状態におかれる。そして、出射側レンズ26を例えば図6(b)に示すように負方向(θ<0)となるように回転させたり、あるいは図6(c)に示すように正方向(θ>0)となるように回転させたりすることで、レーザ露光器20における主走査方向および副走査方向の露光位置が高精度に設定される。
ところで、上述したように計測装置を用いたレーザ露光器20における露光位置の設定が完了した後、各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yは、レーザ露光器20のハウジング27の両端部に配置されたレンズ固定フレーム29に固定される。その際、各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yは、例えば紫外線硬化型樹脂等の接着剤を用いてレンズ固定フレーム29に接着される。なお、各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yとレンズ固定フレーム29との接着は、レーザ露光器20を図示しない保持治具に固定し、計測装置を用いた各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yの角度調整が完了した状態で行われる。
図7は、出射側レンズ26とレンズ固定フレーム29とを接着剤Gにて接着した状態を示す図である。ここで、図7(a)は、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26の第1突出部263との接着部位を示している。また、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb断面図である。一方、図7(c)は、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26の第2突出部264との接着部位を示している。また、図7(d)は図7(c)のVIId−VIId断面図である。
図7(a)および図7(b)に示すように、出射側レンズ26の第1突出部263は、レンズ固定フレーム29に設けられた2つの第1保持部293上に保持される。ここで、2つの第1保持部293の間には基部291が存在しており、基部291と第1突出部263との間には第1の段差D1(図5参照)により所定の隙間が形成される。このため、第1保持部293の端部外側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第1突出部263の第1裏面263bとレンズ固定フレーム29の基部291との間に接着剤Gが充填される。
また、図7(a)および図7(b)に示すように、出射側レンズ26の第1突出部263と2つの第1壁部294との間にも所定の隙間が形成される。このため、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第1突出部263の側面とレンズ固定フレーム29の2つの第1壁部294との間に接着剤Gが充填される。
さらに、図7(a)に示すように、出射側レンズ26の第1突出部263に設けられたV字溝265と軸部292との間にも所定の隙間が形成される。このため、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26のV字溝265における側面とレンズ固定フレーム29の軸部292の側面との間に接着剤Gが充填される。
一方、図7(c)および図7(d)に示すように、出射側レンズ26の第2突出部264は、レンズ固定フレーム29に設けられた2つの第2保持部295上に保持される。ここで、2つの第2保持部295の間には基部291が存在しており、基部291と第2突出部264との間には第3の段差D3(図5参照)により所定の隙間が形成される。このため、第2保持部295の端部外側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第2突出部264の第2裏面264bとレンズ固定フレーム29の基部291との間に接着剤Gが充填される。
また、図7(c)および図7(d)に示すように、出射側レンズ26の第2突出部264と2つの第2壁部296との間にも所定の隙間が形成される。このため、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第2突出部264の側面とレンズ固定フレーム29の2つの第2壁部296との間に接着剤Gが充填される。
さらに、図7(c)および図7(d)に示すように、出射側レンズ26の第2突出部264と第3壁部297との間にも所定の隙間が形成される。このため、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第2突出部264の側面とレンズ固定フレーム29の第3壁部297との間に接着剤Gが充填される。
そして、このようにレンズ固定フレーム29と出射側レンズ26との間に接着剤Gを充填した後、接着剤Gに対する紫外線の照射が行われる。紫外線の照射が行われると接着剤Gが硬化し、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26とが接着される。
ここで、本実施の形態では、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26との間に空隙を設けているため、レンズ固定フレーム29に対する出射側レンズ26の位置決めを行った後に、両者の間に接着剤Gを注入することが可能となっている。このため、このような空隙を設けない場合と比較して、接着剤Gを介したレンズ固定フレーム29および出射側レンズ26の接触面積が広くなり、接触面積の増大に伴って接着剤Gによる接着力がより強くなる。これにより、レンズ固定フレーム29に対する出射側レンズ26の位置ずれや、脱落などの発生が抑制される。
特に、本実施の形態では、出射側レンズ26に設けられた第1突出部263の第1裏面263bや第2突出部264の第2裏面264bだけでなく、これら第1突出部263や第2突出部264の側面も接着剤Gを介してレンズ固定フレーム29に固定するようにした。これにより、接着剤Gを介したレンズ固定フレーム29および出射側レンズ26の接触面積がより広くなり、その分、両者に働く接着力がさらに高まる。ただし、第1突出部263や第2突出部264の側面側の接着は必ずしも必須ではない。すなわち、要求される接着の機械特性によっては、第1裏面263bや第2裏面264bだけを接着するようにしてもよい。また、必要に応じて、第1突出部263の外側端部に対向する他の壁部を、レンズ固定フレーム29にさらに設けるようにしてもよい。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、出射側レンズ26に設けられた第1突出部263および第2突出部264の構成、そして、レンズ固定フレーム29におけるこれら第1突出部263および第2突出部264の取り付け対象位置の構成が実施の形態1とは異なる。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、本実施の形態で用いられる出射側レンズ26の構成を説明するための図である。ここで、図8(a)は出射側レンズ26の正面図を、図8(b)は出射側レンズ26の長手方向側面図を、図8(c)は出射側レンズ26の背面図を、それぞれ示している。なお、図8に示す出射側レンズ26の構成は、実施の形態1と同様、出射側レンズ26K、26C、26M、26Yで共通である。
出射側レンズ26の長手方向一端側に突出して形成される第1突出部263のほぼ中央部には、円形状を有する第1貫通口263cが設けられている。一方、出射側レンズ26の長手方法他端側に突出して形成される第2突出部264のほぼ中央部には、円形状を有する第2貫通口264cが形成されている。ここで、第2貫通口264cの直径は、第1貫通口263cの直径よりも大きく設定されている。
図9は、本実施の形態で用いられるレンズ固定フレーム29の構成を示す図である。ここで、図9(a)はレンズ固定フレーム29のうち出射側レンズ26の第1突出部263の取り付け対象部位を示している。なお、図9(a)には、第1突出部263を破線で示している。また、図9(b)は、図9(a)のIXb−IXb断面図である。ただし、図9(b)では出射側レンズ26の記載を省略している。一方、図9(c)は、レンズ固定フレーム29のうち出射側レンズ26の第2突出部264の取り付け対象部位を示している。なお、図9(c)には、第2突出部264を破線で示している。また、図9(d)は、図9(c)のIXd−IXd断面図である。ただし、図9(d)では出射側レンズ26の記載を省略している。
図9(a)に示すように、本実施の形態におけるレンズ固定フレーム29は、軸部292に代えて第1軸部298を備えている。この第1軸部298は、十字状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。ただし、第1軸部298の外周面は円形状となっている。なお、第1軸部298は、出射側レンズ26を取り付ける際に第1突出部263に設けられた第1貫通口263cに挿入される。このため、第1軸部298の外径は、第1突出部263に設けられた第1貫通口263cと同じかあるいはわずかに大きくなっている。
一方、図9(c)に示すように、本実施の形態におけるレンズ固定フレーム29は、第2軸部299をさらに備えている。この第2軸部299は、円柱状の形状を有し、基部291の表面側に突出形成される。なお、第2軸部299は、出射側レンズ26を取り付ける際に第2突出部264に設けられた第2貫通口264cに挿入される。そして、第2軸部299の外径すなわち直径は、第2突出部264に設けられた第2貫通口264cよりも数mm程度大きくなっている。
図10は、レーザ露光器20における出射側レンズ26の設定角度θの調整を説明するための図である。
図10(a)に示すように、レーザ露光器20が図示しない保持治具に取り付けられた状態では、レンズ固定フレーム29に設けられた第1軸部298が出射側レンズ26の第1突出部263に設けられた第1貫通口263cに挿入される一方、レンズ固定フレーム29に設けられた第2軸部299が出射側レンズ26の第2突出部264に設けられた第2貫通口264cに挿入される。このとき、第1突出部263の第1裏面263b(図8参照)はレンズ固定フレーム29に設けられた2つの第1保持部293に接触し、第2突出部264の第2裏面264b(図8参照)に設けられた2つの第2保持部295に接触する。さらにまた、第1突出部263と2つの第1壁部294との間には所定の隙間が形成され、第2突出部264と2つの第2壁部296との間にも所定の隙間が形成される。
これにより、出射側レンズ26は、第1軸部298を回転中心とし、第2軸部299と第2貫通口264cとが接触を開始する範囲内で回転可能な状態におかれる。そして、出射側レンズ26を例えば図10(b)に示すように負方向(θ<0)となるように回転させたり、あるいは図10(c)に示すように正方向(θ>0)となるように回転させたりすることで、レーザ露光器20における主走査方向および副走査方向の露光位置が高精度に設定される。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、露光位置の位置決めがなされた各出射側レンズ26K、26C、26M、26Yは、レーザ露光器20のハウジング27の両端部に配置されたレンズ固定フレーム29に接着によって固定される。
図11は、出射側レンズ26とレンズ固定フレーム29とを接着剤Gにて接着した状態を示す図である。ここで、図11(a)は、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26の第1突出部263との接着部位を示している。また、図11(b)は図11(a)のXIb−XIb断面図である。一方、図11(c)は、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26の第2突出部264との接着部位を示している。また、図11(d)は図11(c)のXId−XId断面図である。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、出射側レンズ26の第1突出部263が、レンズ固定フレーム29に設けられた2つの第1保持部293上に保持される。ここで、2つの第1保持部293の間には基部291が存在しており、基部291と第1突出部263との間には第1の段差D1(図9参照)により所定の隙間が形成される。このため、第1保持部293の端部外側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第1突出部263の第1裏面263bとレンズ固定フレーム29の基部291との間に接着剤Gが充填される。
また、図11(a)、(b)に示すように、出射側レンズ26の第1突出部263に設けられた第1貫通口263cとレンズ固定フレーム29に設けられた第1軸部298との間にも一部隙間が形成される。これは、第1軸部298が円柱状ではなく十字状の形状を備えているためである。したがって、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第1貫通口263cとレンズ固定フレーム29の第1軸部298との間に接着剤Gが充填される。
一方、図11(c)および図11(d)に示すように、出射側レンズ26の第2突出部264も、実施の形態1と同様、レンズ固定フレーム29に設けられた2つの第2保持部295上に保持される。ここで、2つの第2保持部295の間には基部291が存在しており、基部291と第2突出部264との間には第3の段差D3(図9参照)により所定の隙間が形成される。このため、第2保持部295の端部外側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第2突出部264の第2裏面264bとレンズ固定フレーム29の基部291との間に接着剤Gが充填される。
また、図11(c)に示すように、出射側レンズ26の第2突出部264に設けられた第2貫通口264cとレンズ固定フレーム29に設けられた第2軸部299との間にも所定の隙間が形成される。これは、上述したように第2軸部299の直径よりも第2貫通口264cの直径の方が大きいためである。したがって、上部側からこの隙間に接着剤Gを注入することにより、出射側レンズ26の第2貫通口264cとレンズ固定フレーム29の第2軸部299との間に接着剤Gが充填される。
そして、このようにレンズ固定フレーム29と出射側レンズ26との間に接着剤Gを充填した後、接着剤Gに対する紫外線の照射が行われる。紫外線の照射が行われると接着剤Gが硬化し、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26とが接着される。
本実施の形態では、実施の形態1と同様、レンズ固定フレーム29と出射側レンズ26との間に空隙を設けているため、レンズ固定フレーム29に対する出射側レンズ26の位置決めを行った後に、両者の間に接着剤Gを注入することが可能となっている。このため、このような隙間を設けない場合と比較して、接着剤Gを介したレンズ固定フレーム29および出射側レンズ26の接触面積が広くなり、接触面積の増大に伴って接着剤Gによる接着力がより強くなる。これにより、レンズ固定フレーム29に対する出射側レンズ26の位置ずれや、脱落などの発生が抑制される。
特に、本実施の形態では、出射側レンズ26の回転中心となる第1軸部298の形状に工夫を施し、がたつきを押さえながら第1貫通口263cとの間に隙間を形成するようにした。これにより、接着剤Gを介したレンズ固定フレーム29および出射側レンズ26の接触面積がより広くなり、その分、両者に働く接着力がさらに高まる。
なお、実施の形態1および2では、レンズ固定フレーム29の形状に工夫を施すことによって出射側レンズ26との間に空隙を形成するようにしていたが、これに限られるものではない。すなわち、出射側レンズ26の第1突出部263あるいは第2突出部264の形状に工夫を施すことによってレンズ固定フレーム29との間に空隙を形成するようにしてもよい。また、出射側レンズ26およびレンズ固定フレーム29の両者の形状を工夫することで空隙を形成するようにしてもよい。
実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 レーザ露光器の概略構成を説明する側面図である。 レーザ露光器を各画像形成ユニット側から見た正面図である。 実施の形態1における出射側レンズの構成を説明する図である。 実施の形態1におけるレンズ固定フレームの構成を説明する図である。 実施の形態1における出射側レンズの位置合わせを説明するための図である。 実施の形態1において出射側レンズとレンズ固定フレームとを接着剤にて接着した状態を示す図である。 実施の形態2における出射側レンズの構成を説明する図である。 実施の形態2におけるレンズ固定フレームの構成を説明するための図である。 実施の形態2における出射側レンズの位置合わせを説明するための図である。 実施の形態2において出射側レンズとレンズ固定フレームとを接着剤にて固定した状態を示す図である。
符号の説明
1…画像形成装置、10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、20…レーザ露光器、26(26K、26C、26M、26Y)…出射側レンズ、27…ハウジング、28…支持シャフト、29…レンズ固定フレーム、G…接着剤

Claims (6)

  1. 光を出射する光源と、
    前記光源から出射される光を主走査方向に偏向させる偏向部材と、
    前記偏向部材にて偏向された光が入射する入射面と当該入射面の裏側にて当該光を出射する出射面とを有し且つ前記主走査方向に沿って延びるレンズ部と、当該入射面または当該出射面と同じ側を向く第1面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の一端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第1突出部と、当該第1面と同じ側を向く第2面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の他端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第2突出部とを含む光学部材と、
    前記第1突出部における前記第1面と前記第2突出部における前記第2面とに接触するとともに、前記レンズ部を透過する光の光軸方向に垂直な面内で、当該第1突出部側を軸として前記光学部材を回転可能に保持する保持部材と、
    前記保持部材に前記光学部材を固定する固定手段とを備え、
    前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における前記第1面と前記保持部材との間には第1空隙が形成されるとともに前記第2突出部における前記第2面と当該保持部材との間には第2空隙が形成され、
    前記固定手段は、前記第1空隙および前記第2空隙のそれぞれに対し接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定すること
    を特徴とする露光装置。
  2. 前記保持部材は、前記光学部材の前記第1突出部に設けられた前記第1面に接触する第1接触部と、当該第1接触部が当該第1面に接触したときに当該第1面と前記第1空隙を介して対向する第1対向部と、当該光学部材の前記第2突出部に設けられた前記第2面に接触する第2接触部と、当該第2接触部が当該第2面に接触したときに当該第2面と前記第2空隙を介して対向する第2対向部とを備えることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第1接触部は、前記第1対向部からみて前記主走査方向および前記光軸方向の両者に直交する副走査方向の上流側で前記第1面に接触する第1上流側接触部と、当該第1対向部からみて当該副走査方向の下流側で当該第1面に接触する第1下流側接触部とを備え、
    前記第2接触部は、前記第2対向部からみて前記副走査方向の上流側で前記第2面に接触する第2上流側接触部と、当該第2対向部からみて当該副走査方向の下流側で当該第2面に接触する第2下流側接触部とを備えること
    を特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記保持部材は、前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における第1側面と第3空隙を介して対向する第1壁部および前記第2突出部における第2側面と第4空隙を介して対向する第2壁部をさらに備え、
    前記固定手段は、さらに、前記第3空隙および前記第4空隙のそれぞれに対し前記接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の露光装置。
  5. 像保持体と、
    前記像保持体を露光する露光手段とを有し、
    前記露光手段は、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射される光を主走査方向に偏向させる偏向部材と、
    前記偏向部材にて偏向された光が入射する入射面と当該入射面の裏側にて当該光を出射する出射面とを有し且つ前記主走査方向に沿って延びるレンズ部と、当該入射面または当該出射面と同じ側を向く第1面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の一端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第1突出部と、当該第1面と同じ側を向く第2面を有し且つ当該レンズ部における当該主走査方向の他端側から当該主走査方向に沿って当該レンズ部の外側に突出する第2突出部とを含む光学部材と、
    前記第1突出部における前記第1面と前記第2突出部における前記第2面とに接触するとともに、前記レンズ部を透過する光の光軸方向に垂直な面内で、当該第1突出部側を軸として前記光学部材を回転可能に保持する保持部材と、
    前記保持部材に前記光学部材を固定する固定手段とを備え、
    前記第1突出部を軸として前記保持部材に対する前記光学部材の取り付け角度を位置決めした状態で、当該第1突出部における前記第1面と前記保持部材との間には第1空隙が形成されるとともに前記第2突出部における前記第2面と当該保持部材との間には第2空隙が形成され、
    前記固定手段は、前記第1空隙および前記第2空隙のそれぞれに対し接着剤を用いて前記保持部材に前記光学部材を固定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記保持部材は、前記光学部材の前記第1突出部に設けられた前記第1面に接触する第1接触部と、当該第1接触部が当該第1面に接触したときに当該第1面と前記第1空隙を介して対向する第1対向部と、当該光学部材の前記第2突出部に設けられた前記第2面に接触する第2接触部と、当該第2接触部が当該第2面に接触したときに当該第2面と前記第2空隙を介して対向する第2対向部とを備えることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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