JP2006178253A - 光走査装置の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学素子の逆付けを確実に防止することができ、また複数の光学素子を積層させた場合でも各光学素子の共通化が可能な光走査装置の組立方法を提供する。
【解決手段】レーザ光源、偏向手段、及び光学素子5を収容した筐体とを備えた光走査装置を組み立てるための光走査装置の組立方法であって、光学素子5の両端のつば部13,14に段部11,12を設けるとともに、つば部のうち一側のつば部14に段部12よりも外側部分に突起15を設ける一方、ブロック状をなした2つの位置決め治具8,9を用意し、そのうちの1つの位置決め治具9の側面に、突起15が係合する係合溝9Aを形成しておき、光学素子5を筐体に組み付ける際、係合溝9Aに突起15を係合させながら、位置決め治具9の角部を段部12に突き当てて光学素子5の位置決めを行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に搭載され、レーザ光を感光体上に集光させて光走査を行う光走査装置の組立方法に関する。
レーザ方式のデジタル複写機、ファクシミリ、並びにレーザ方式のプリンタ等に搭載された光学走査系では、複数のレーザ光源から出射された各ビームを、偏向手段及び光学素子などの結像手段を介してそれぞれ感光体ドラムに導き、該感光体ドラム上にて画像情報に応じて画像形成する。このような光学走査系は多色画像形成装置にも搭載されている。
近年、多色画像形成装置の高速化、高画質化に対応するために、4つの感光体ドラムを出力紙の搬送方向に配列し、各感光体ドラムに対応したビームで同時露光し、各々異なる色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の現像器で現像した画像を順次、転写し、重ね合わせてカラー画像を形成する方式が実用化されている。
上記光走査装置は、4つのレーザ光源を備え、各レーザ光源から出射されレーザ光を回転多面鏡で偏向し、光学素子により感光体上で結像するように構成されている。また光走査装置の結像手段である光学素子は、光走査装置を省スペース化するために、複数枚を積層して使用されるのが一般的である。
ところで、光学素子の光学面は、光学素子の枚数を低減し光走査装置を低コスト化するために光軸に対して左右非対称形状に設計されることが多い。光学面の左右非対称形状は見た目に判別することが困難であり、光学素子を光走査装置の筐体上に組み付ける際に、本来の組み付け方向とは上下逆に組み付けてしまう、いわゆる逆付けが発生し、問題となっている。
このような光学素子の逆付けを防止する方法として、光学面の有効範囲内に突起を設けるとともに、筐体上には干渉ピンを設け、光学素子が上下逆の場合は前記突起が前記干渉ピンに干渉して、光学素子の組み付けができず、これによって、光学素子の逆付けを防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光学素子のゲートと筐体上の干渉ピンが干渉することで、光学素子の逆付けを防止する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−90255号公報 特開平10−48557号公報
しかしながら、特許文献1では、複数の光学素子を積層して2層目以降も1層目と同じ逆付け防止手段を用いる場合、干渉ピンの突出を長くする必要があるが、干渉ピンの突出を長くすると、光学素子の突起は光学有効範囲内に形成されているため、1層目の光学面内を干渉ピンが遮ってしまう。つまり、特許文献1では、2層目以降の逆付け防止には別途逆付け防止手段を光学素子に設ける必要があり、そのため、光学素子の形状が1層目と2層目以降で共通化できず、生産効率が悪くなるという問題が生じる。また、低コスト化を目的として光学素子を薄肉化する場合、有効範囲内に突起を設けることで、突起近傍の光学面では局所的に内部歪みが生じ、形状精度が低下する恐れもある。
また、近年、低コスト化のために光学素子を一度に多数成形する、いわゆる多数個取りの成形法が必須であるが、このような成形法の場合、金型の中心部に熱がこもりやすく、光学素子にそりが発生する。色ずれを抑えた高精度な画像形成装置を実現するには、そりによる光学素子の位置決め誤差を低減する必要があり、そのためには光学素子の反りの方向を統一して筐体上に位置決めしなければならない。
特許文献2においては、光学素子を多数個取りで成形し、光学素子の反りの方向を統一するように光学素子の基準面を規定し、基準面を筐体上に設置する場合、光学素子のゲートの位置が回転多面鏡に対して左右2種類の方向に設置される。そのため、特許文献2では、積層して光学素子を使用する場合、1層目のゲートが2層目以降の逆付け防止用の干渉ピンと干渉してしまい、2層目の逆付け防止手段を配置することができず、2層目以降に逆付け防止手段を用いることができないという問題がある。また、2層目以降の逆付けを防止するには、2層目以降の光学素子に新たな干渉手段を形成する必要があり、特許文献1と同様、光学素子の形状が1層目と2層目以降で共通化できず、生産効率が悪くなる恐れがある。
さらに、特許文献2においては、筐体上の位置決めピンに光学素子を突き当てて固定するようにしているが、このような固定方法の場合、回転多面鏡やレーザ露光等で熱を持ったとき、筐体と光学素子の熱膨張率の差により、光学素子が位置ずれを起こすという問題もある。
本発明の課題は、光学素子の逆付けを確実に防止することができ、また複数の光学素子を積層させた場合でも各光学素子の共通化が可能な光走査装置の組立方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を反射し偏向させる偏向手段と、前記偏向されたレーザ光を感光体上に結像する光学素子と、前記レーザ光源、偏向手段、及び光学素子を収容した筐体とを備えた光走査装置を組み立てるための光走査装置の組立方法であって、前記光学素子の逆付け防止と該光学素子の位置決めとを同時に行う位置決め治具を用いて、前記光学素子を前記筐体に組み付けることを特徴としている。
上記構成によれば、位置決め治具を用いることにより、光学素子の逆付け防止と位置決めを同時に行うことができ、さらには複数の光学素子を積層させた場合でも各光学素子の共通化が可能となる。
請求項2に記載の発明は、レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を反射し偏向させる偏向手段と、前記偏向されたレーザ光を感光体上に結像する光学素子と、前記レーザ光源、偏向手段、及び光学素子を収容した筐体とを備えた光走査装置を組み立てるための光走査装置の組立方法であって、前記光学素子の両端のつば部に段部を設けるとともに、前記つば部のうち一側のつば部に前記段部よりも外側部分に突起を設ける一方、ブロック状をなした2つの位置決め治具を用意し、そのうちの1つの位置決め治具の側面に、前記突起が係合する係合溝又は係合穴を形成しておき、前記光学素子を前記筐体に組み付ける際、前記2つの位置決め治具を前記筐体上の所定位置に載置して、前記係合溝又は係合穴に前記突起を係合させながら、前記位置決め治具の角部を前記段部に突き当てることにより、当該光学素子の逆付け防止と位置決めとを行うことを特徴としている。
上記構成によれば、光学素子を筐体に組み付ける際に、位置決め治具の係合溝又は係合穴に光学素子の突起を係合させながら、位置決め治具の角部を段部に突き当てる。これにより、光学素子の逆付けの防止と位置決めとを同時に行うことができ、さらには複数の光学素子を積層させた場合でも各光学素子の共通化が可能となり、生産性の高い光走査装置の組立方法を実現できる。また、つば部に突起を設けることで、光学素子を筐体に組み付ける際の光学面への影響を最小限に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記突起は、前記光学素子の光学有効面以外の箇所に該光学素子の光軸方向に突出して形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、光学素子の突起が光学有効面以外に形成されていることで、光学素子の光学的機能を突起が邪魔することがない。また、突起は光軸方向に突出していることで、光学素子を走査方向と光軸方向に相直交する方向に積層する際、突起が影響することがないために高精度な組立方法を実現できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記突起は前記光学素子に一体的に樹脂成形され、かつ成形時に金型から前記光学素子を離型する方向に対して抜き勾配を有していることを特徴としている。
上記構成によれば、突起が、成形時に金型から光学素子を離型する方向に対して抜き勾配を有しているので、離型抵抗の変化を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2,3又は4において、前記突起は先端が曲面形状を有することを特徴としている。
上記構成によれば、突起先端が曲面形状を有しているので、離型抵抗の変化を低減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれか一項において、前記突起の高さは、前記段部の上部面の高さと同じ、もしくは該上部面の高さよりも高く設定されていることを特徴としている。
上記構成によれば、突起の高さが段部の上部面の高さと同じ、もしくは該上部面の高さよりも高く設定されているので、逆付けの場合には、走査方向に位置決めできず、作業者は、逆付けであると容易に気付くことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2において、前記光学素子の少なくとも一つの光学面は、光軸に対して左右非対称形状であることを特徴としている。
上記構成によれば、光学素子の精度を極端に上げることなく、色ずれを効果的に抑えることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2において、前記光学素子の少なくとも一つの光学面は、走査方向の設計形状が光軸に対して左右非対称形状に設計されていることを特徴としている。
上記構成によれば、光学面形状を外形の制約無く設計できるので、高精度な光学素子を実現できる。
請求項9に記載の発明は、請求項2において、前記光学素子を複数積層させる際、前記2つの位置決め治具を、前記光学素子の各々を位置決めする高さに設定し、かつ前記光学素子の各々に前記突起を設け、該突起を用いて前記光学素子の逆付けを防止することを特徴としている。
上記構成によれば、例えば2層目の光学素子が上下逆であると、該光学素子に設けた突起が位置決め治具と干渉し、2層目の光学素子を組み付けることができない。つまり、1層目の光学素子が有する非対称形状の方向と同一方向にしか、2層目の光学素子を組み付けることはできない。その結果、高精度な光走査装置の組立方法を実現できる。
請求項10に記載の発明は、請求項9において、前記光学素子の各々が略同一の形状であることを特徴としている。
上記構成によれば、複数の光学素子が略同一の形状であると、一つの金型で光学素子を複数個同時に生産することが可能となり、高い生産性を実現できる。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10において、前記光学素子の各々は光硬化型接着剤により互いに接着固定されることを特徴としている。
上記構成によれば、各光学素子を光硬化型接着剤により互いに接着固定することにより、容易な接着工程を実現でき、生産タクトを大幅に短縮することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項9,10又は11において、前記光学素子の各々は略同一の線膨脹率を有する樹脂材料からなることを特徴としている。
上記構成によれば、各光学素子が略同一の線膨脹率を有する樹脂材料からなることで、周囲の雰囲気温度などによる光学素子間の熱膨張差が光学特性へ及ぼす影響を最小限に抑えることができる。その結果、光学素子の精度を極端に上げることなく、高精度な光走査装置を得ることができる。
請求項13に記載の発明は、請求項2又は9において、前記突起は、樹脂成形時にエジェクタピンにて形成されることを特徴としている。
上記構成によれば、突起がエジェクタピンにて形成されることで、突出に要する領域内に突起を容易に形成することができるので、光学素子の形状を極端に大きくする必要がなく、安価な光学素子を提供できる。また、光学素子の成形時に金型にとられることが無いため、高い生産性を得ることもできる。
本発明によれば、光学素子を筐体に組み付ける際に、光学素子の逆付けを確実に防止することができ、また、複数の光学素子を積層させる場合でも各光学素子の共通化が容易となる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1及び図2は光走査装置を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1をA方向から見たときの概略側面図である。図に示すように、樹脂からなる筐体1には、レーザ光源2、シリンドリカルレンズ3、偏向器であるポリゴンスキャナユニット4、及び光学素子(結像レンズ)5が載置されている。ポリゴンスキャナユニット4には回転多面鏡4Aが取り付けられ、この回転多面鏡4Aは等角速度で回転している。
レーザ光源2から出射されたレーザ光は、シリンドリカルレンズ3で回転多面鏡4A上に集光され、回転多面鏡4Aによって等角速度で偏向される。そして、この偏向されたレーザ光は、光学素子5を透過した後、折返しミラー6で反射され、筐体1外部の感光体7上に結像される。このとき、レーザ光は感光体7上に等速度に走査される。なお、レーザ光源2に備えられた半導体レーザの数は一つに限らず、二つ以上設けることができる。
図3及び図4は多色画像形成を目的とした光走査装置を示しており、図3はその概略平面図、図4は図3をB方向から見たときの概略側面図である。図に示すように、筐体1には、4つのレーザ光源2、4つのシリンドリカルレンズ3、回転多面鏡4Aが取り付けられたポリゴンスキャナユニット4、及びポリゴンスキャナユニット4を挟んで左右に2つ設けられた光学素子5が載置されている。
各レーザ光源2から出射されたレーザ光は、シリンドリカルレンズ3でそれぞれ回転多面鏡4A上に集光され、回転多面鏡4Aによって等角速度で偏向される。そして、図において左側2つのレーザ光源2から出射されたレーザ光は、左側の光学素子5を透過した後、折返しミラー6で反射され、筐体1外部の感光体7上に結像される。また、右側2つのレーザ光源2から出射されたレーザ光は、右側の光学素子5を透過した後、折返しミラー6で反射され、筐体1外部の感光体7上に結像される。このとき、レーザ光は感光体7上に等速度に走査される。なお、この場合も、各レーザ光源2にそれぞれ備えられた半導体レーザの数は一つに限らず、二つ以上設けることができる。
本実施例では、筐体1に光学素子5を固定する際、図5及び図6に示すように、光学素子5がある所望の方向にしか組付かないように位置決め治具8,9が用いられる。
位置決め治具8はブロック状(直方体又は正六面体)をなしている。一方、位置決め治具9もブロック状(直方体又は正六面体)をなしているが、その側面の一つには係合溝9Aが上下方向に形成されている。なお、位置決め治具9には係合溝9Aに代わりに係合穴を形成してもよい。
光学素子5は、少なくとも一つの光学面が光軸に対して左右非対称形状に形成されている。また、光学素子5は、少なくとも一つの光学面が走査方向の設計形状が光軸に対して左右非対称形状に設計されていてもよい。
光学素子5は、図7に示すように、光軸方向に沿って入射面側(図の底面側)は平坦状であるが、出射面側(図の上面側)の中央部分は凸状に湾曲しており、この湾曲した部分に光学有効面10が形成されている。また、光学有効面10以外の部分、つまり走査方向に沿って光学素子5の両端部には段部11,12がそれぞれ形成され、さらに段部11,12の先端側にはつば部13,14がそれぞれ設けられている。
そして、つば部14には光軸方向に沿って突出した突起15が設けられている。突起15は円柱状をなしており、位置決め治具9の係合溝9A内に係合可能なサイズに設定されている。
また、突起15の形状としては、図8に示すような形状でもよい。すなわち、図8において、(a)〜(f)はC部の拡大図であり、(a)は突起15が円錐状の場合を、(b)は突起15が円錐台状の場合を、(c)は突起15が半球状の場合を、(d)は突起15の先端が曲面形状の場合を、(e)も突起15の先端が曲面形状の場合を、(f)は半球状の突起15がつば部14の裏面に設けられている場合をそれぞれ示している。なお、突起15は角錐状や角錘台状でもよい。また、突起15がつば部14の両面(図の上面と下面)に設けられていてもよい。
通常、突起15は光学素子5に一体的に樹脂成形されるので、突起15が図8(a)及び(b)のように、垂直方向に対して抜き勾配を有していたり、また、図8(d)及び(e)のように突起15先端が曲面形状を有していれば、成形時に突起15を金型から容易に離型することができる。突起15の大きさや高さについては、位置決め治具9との関係から決まり、光学素子5がある所定の方向にしか組み付けられないような形状に設定されている。
ここで、突起15の高さについての一例を示す。本実施例では、図9に示すように、突起15の高さaは、段部12の上部面12Aの高さbよりも高く設定されている。なお、突起15の高さaを段部12の上部面12Aの高さbと同等にしてもよい。
次に、位置決め治具8,9を用いて光学素子5を筐体1上に組み付ける際の手順について説明する。
まず、位置決め治具8,9を所定の位置にセットする。このとき、図5に示すように、レーザ光の進行方向(図においてはレーザ光は下側から上側に進む)に沿って、左側に位置決め治具8を、右側に位置決め治具9をそれぞれ配置する。右側の位置決め治具9は、係合溝9Aがポリゴンスキャナユニット4側(図においてはポリゴンスキャナユニット4は下側に配置されている)に対向し、また筐体1に対して垂直となるようにセットする。
そして、突起15を係合溝9Aに係合させながら光学素子5を筐体1上に組み付ける。このとき、光学素子5の上下が逆であると、図5においては突起15が左側にあるため、この突起15が位置決め治具8に干渉する。その結果、組立作業者は光学素子5の上下が逆であると容易に気付き、光学素子5を正常な姿勢に直してから筐体1上に組み付けることができる。
光学素子5の突起15を位置決め治具9の係合溝9Aに係合させる際に、突起15の位置が係合溝9Aに合っていないときは、突起15の先端が位置決め治具9の側面に当たるが、光学素子5を左右に少しずらせることにより、突起15は係合溝9Aに容易に係合する。本実施例では、図9に示したように、突起15の高さaが段部12の上部面12Aの高さbよりも高く設定されているので、突起15の先端が位置決め治具9の側面に当たった状態で光学素子5を左右にずらせても、光学素子5の段部12が位置決め治具9の角部9Bに突き当たることはなく、突起15を係合溝9Aに係合させるのに手間取るのを回避することができる。
また、本実施例では、位置決め治具9の角部9Bを光学素子5の段部12に突き当てることにより、光学素子5の走査方向の位置決めを行うことができる。
光学素子5の走査方向の位置決めが終了したら、光学素子5をその位置決めされた箇所に接着剤等を用いて固定し、その後、位置決め治具8,9を取り外す。
本実施例によれば、光学素子5の上下が逆であると、突起15が位置決め治具8に干渉し、光学素子5を筐体1上に組み付けることができないため、光学素子5の逆付けを未然に防ぐことができる。また、光学素子5の段部12を位置決め治具9の角部9Bに突き当てることにより、光学素子5の走査方向の位置決めも容易に行うことができる。つまり、本実施例においては、光学素子5の逆付け防止と光学素子5の位置決めとを同時に行うことが可能となる。
図10及び図11は実施例2を示している。本実施例では、1層目の光学素子5Aの上に2層目の光学素子5Bが積層され、位置決め治具8,9は積層された光学素子5A,5Bの各々を位置決めできる高さに設定されている。位置決め治具9には筐体1に対して垂直方向に係合溝9Aが形成され、また、光学素子5A,5Bの各々には係合溝9Aに係合可能な突起15が設けられている。
光学素子5A,5Bは略同一形状をなし、光硬化型接着剤により互いに接着固定されている。光学素子5A,5Bの形状が各々異なっていると、互いに接着固定したときに、周囲の雰囲気温度などによる熱膨張の違いによって光学特性への影響が大きくなるが、本実施例では、光学素子5A,5Bが略同一形状であるから、周囲の雰囲気温度が変動しても光学特性への影響を小さく抑えることができる。
また、光硬化型接着剤を用いる場合、接合時に光学素子5同士の接合面に予め接着剤を塗布し、光を照射させて固定する。接合面は場所には依らず、接合は、層状に重ね合わせた状態でも、光学素子1つずつの接合でも、どちらでも可能である。
また、光学素子5A,5Bは略同一の線膨張率を有する樹脂材料で形成されている。光学素子5A,5Bが略同一の線膨張率であれば、周囲の雰囲気温度が変動したときの熱膨張による光学特性への影響を最小限に抑えることができる。
なお、光学素子5Bと同じものを複数用意し、さらに位置決め治具8,9の高さをより高くすれば、光学素子を3層以上に積層することも可能である。
実施例1及び実施例2において、光学素子の突起15や光学素子5A,5Bの突起15は、樹脂成形時にエジェクタピンにて形成される。
光走査装置の概略平面図である。 図1をA方向から見たときの概略側面図である。 多色画像形成用の光走査装置の概略平面図である。 図3をB方向から見たときの概略側面図である。 実施例1を示しており、位置決め治具を用いて組み付けられる光学素子の平面図である。 筐体上に組み付けられた光学素子の側面図である。 光学素子の斜視図である。 (a)〜(f)は突起の形状として色々な形状が考えられることを示した図である。 突起の高さと段部の高さとの関係を説明した図である。 実施例2を示しており、位置決め治具を用いて組み付けられる光学素子の平面図である。 筐体上に組み付けられた光学素子の側面図である。
符号の説明
1 筐体
2 レーザ光源
3 シリンドリカルレンズ
4 ポリゴンスキャナユニット
4A 回転多面鏡
5,5A,5B 光学素子
6 折返しミラー
7 感光体
8,9 位置決め治具
9A 係合溝
9B 角部
11,12 段部
13,14 つば部
15 突起

Claims (13)

  1. レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を反射し偏向させる偏向手段と、前記偏向されたレーザ光を感光体上に結像する光学素子と、前記レーザ光源、偏向手段、及び光学素子を収容した筐体とを備えた光走査装置を組み立てるための光走査装置の組立方法であって、
    前記光学素子の逆付け防止と該光学素子の位置決めとを同時に行う位置決め治具を用いて、前記光学素子を前記筐体に組み付けることを特徴とする光走査装置の組立方法。
  2. レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を反射し偏向させる偏向手段と、前記偏向されたレーザ光を感光体上に結像する光学素子と、前記レーザ光源、偏向手段、及び光学素子を収容した筐体とを備えた光走査装置を組み立てるための光走査装置の組立方法であって、
    前記光学素子の両端のつば部に段部を設けるとともに、前記つば部のうち一側のつば部に前記段部よりも外側部分に突起を設ける一方、
    ブロック状をなした2つの位置決め治具を用意し、そのうちの1つの位置決め治具の側面に、前記突起が係合する係合溝又は係合穴を形成しておき、
    前記光学素子を前記筐体に組み付ける際、前記2つの位置決め治具を前記筐体上の所定位置に載置して、前記係合溝又は係合穴に前記突起を係合させながら、前記位置決め治具の角部を前記段部に突き当てることにより、当該光学素子の逆付け防止と位置決めとを行うことを特徴とする光走査装置の組立方法。
  3. 前記突起は、前記光学素子の光学有効面以外の箇所に該光学素子の光軸方向に突出して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置の組立方法。
  4. 前記突起は前記光学素子に一体的に樹脂成形され、かつ成形時に金型から前記光学素子を離型する方向に対して抜き勾配を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の光走査装置の組立方法。
  5. 前記突起は先端が曲面形状を有することを特徴とする請求項2,3又は4に記載の光走査装置の組立方法。
  6. 前記突起の高さは、前記段部の上部面の高さと同じ、もしくは該上部面の高さよりも高く設定されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の光走査装置の組立方法。
  7. 前記光学素子の少なくとも一つの光学面は、光軸に対して左右非対称形状であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置の組立方法。
  8. 前記光学素子の少なくとも一つの光学面は、走査方向の設計形状が光軸に対して左右非対称形状に設計されていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置の組立方法。
  9. 前記光学素子を複数積層させる際、前記2つの位置決め治具を、前記光学素子の各々を位置決めする高さに設定し、かつ前記光学素子の各々に前記突起を設け、該突起を用いて前記光学素子の逆付けを防止することを特徴とする請求項2に記載の光走査装置の組立方法。
  10. 前記光学素子の各々が略同一の形状であることを特徴とする請求項9に記載の光走査装置の組立方法。
  11. 前記光学素子の各々は光硬化型接着剤により互いに接着固定されることを特徴とする請求項9又は10に記載の光走査装置の組立方法。
  12. 前記光学素子の各々は略同一の線膨脹率を有する樹脂材料からなることを特徴とする請求項9,10又は11に記載の光走査装置の組立方法。
  13. 前記突起は、樹脂成形時にエジェクタピンにて形成されることを特徴とする請求項2又は9に記載の光走査装置の組立方法。
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