JP3541574B2 - 警報装置 - Google Patents
警報装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3541574B2 JP3541574B2 JP22346396A JP22346396A JP3541574B2 JP 3541574 B2 JP3541574 B2 JP 3541574B2 JP 22346396 A JP22346396 A JP 22346396A JP 22346396 A JP22346396 A JP 22346396A JP 3541574 B2 JP3541574 B2 JP 3541574B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control circuit
- circuit
- man
- machine interface
- storage device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Burglar Alarm Systems (AREA)
- Emergency Alarm Devices (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Fire Alarms (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマイコンを搭載した警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時の家庭には安全確保のための警報装置が設置される場合が多い。例えば警報装置として、火災感知器、ガス漏れ感知器、防犯感知器などと接続され、各種感知器の発報信号を受信して、火災・ガス漏れ・侵入警報を、鳴動音(音声メッセージをも含む)や警報表示(液晶表示による文字情報や映像情報をも含む)として報知するものがある。これらの警報装置の殆どは、制御回路としてマイコンを備えている。
【0003】
上述のような警報装置の設計や製造にあっては、厳重な品質管理が行われる。それにもかかわらず、実運用時には、時として、原因不明としか言いようのない誤報や失報を生じる場合がある。このような原因不明のように思える誤報や失報であっても、何らかの原因が必ず存在する筈であり、この何らかの原因を常に探究し見つけ出し、少しでも実運用時における原因不明と思われる誤報や失報を無くす改善努力が日夜行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような誤報や失報の原因を探ろうとしても、実運用時における現場状況を、完全には再現することができない。そのため、真の原因を見つけ出すことがなかなか難しいという問題点があった。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決するために成されたもので、その目的とするところは、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、原因究明の行い易い、優れた警報装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を読み出すためのトラブル解析装置が接続される読み出しポートを付加したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明にあっては、感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を印字記録するためのプリンターが接続されるプリンターポートを付加したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明にあっては、前記記憶装置は記憶容量内で最新の前記第1乃至3の信号情報を蓄積する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る警報装置の一実施の形態を図1および図2に基づいて詳細に説明する。図1は警報装置を示すブロック図、図2は監視用マイコンにより監視処理されたデータ構成図である。
【0013】
図1に示すように、警報装置1は、受信回路10と、制御回路に相当する中央処理回路11と、操作用マンマシンインタフェース回路に相当する警戒解除セット釦12と、報知用マンマシンインタフェース回路13と、監視用マイコン14と、記憶装置15と、読み出しポート16とを備える。
【0014】
受信回路10は、台所などに設置される火災感知器S1 およびガス漏れ感知器S2 あるいは玄関や勝手口などに設置される防犯感知器S3 に信号線Lを介して接続され、感知器S1,S2,S3 から出力される発報信号を監視する。中央処理回路11は、警報装置1の全体を制御する部分であり、マイクロプロセッサを含んで構成される。警戒解除セット釦12は、押圧する毎にオン・オフを反転するスイッチにて構成され、運用者が中央処理回路11に対して警戒状態にするのか解除状態にするのかを指示するためのものとして使用される。
【0015】
報知用マンマシンインタフェース回路13は、中央処理回路11の取り扱うデジタルデータを人が認識できる報知情報に変換して出力する部分であり、音声回路13a と、スピーカ13b と、警報表示部13c と、移報接点出力回路13d とを備える。音声回路13a は、中央処理回路11からの指示に基づいた音声メッセージの音声信号をスピーカ13b に出力する。音声メッセージとしは、例えば『火災が発生しました』『ガス漏れが発生しました』などがある。警報表示部13c は、中央処理回路11の指示に基づいて点灯する発光ダイオードにて構成され、例えば、火災発生時には赤色点灯を、ガス漏れ発生時には橙色点灯を、防犯警報発生時には赤色点滅点灯を行う。移報接点出力回路13d は、感知器S1,S2,S3 のいずれかが発報すれば移報接点出力をオンする。
【0016】
監視用マイコン14は、中央処理回路11の動作を監視するための監視入力部P1,…P6 を備える。監視用マイコン14は、内部に、タイマーIC(図示せず)を備える。監視用マイコン14の各監視入力部P1,…P6 は、中央処理回路11の入出力部に接続する。監視用マイコン14は、中央処理回路11の入出力部に変化が生じると、その発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に発生順に出力する。解析用情報は、図2に示すように、2バイトの時刻データと6バイトの状態データとがセットにされている。
【0017】
6バイトの状態データとしては、例えば最上位ビット側から、警戒状態、移報接点出力回路状態、火災感知器からの発報信号の有無状態、火災発生の音声メッセージ出力の指示信号の有無状態、火災発生の表示出力の指示信号の有無状態、…とされる。
【0018】
記憶装置15は、監視用マイコン14の出力する解析用情報を逐次記憶するとともに、所定の記憶容量を超えると古い解析用情報から逐次消去する。読み出しポート16は、警報装置1が原因不明の誤報や失報を生じた場合、サービス員が持参するトラブル解析装置を接続できるようにされており、記憶装置15内に蓄積されている解析用情報をトラブル解析装置に吸い上げることができる。読み出しポート16は、例えばモジュラー端子などにて構成される。
【0019】
上述のように構成される警報装置1は、次のように動作するとともに次のように使用される。すなわち、警戒解除セット釦12が操作されて、警報装置1が解除状態から警戒状態に変化する場合にあっては、監視用マイコン14は記憶装置15に次のような解析用情報を記憶する。
【0020】
すなわち、警戒解除セット釦12が操作され、警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオフ状態からオン状態に変化したとすると、監視用マイコン14はこの変化を監視入力部P1 から認識し、内蔵するタイマーIC(図示せず)から現在の時刻データを読み取り、この時刻データと警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオン状態である旨のデータとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に記憶する。
【0021】
また、中央処理回路11は、警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオフ状態からオン状態に変化したことを検出すると、自分自身の動作モードを解除モードから警戒モードに切り換える。すると、監視用マイコン14はこの動作モード変化を監視入力部P4 から認識し、内蔵するタイマーIC(図示せず)から現在の時刻データを読み取り、この時刻データと中央処理回路11の動作モードが警戒モード状態である旨のデータとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に記憶する。
【0022】
その後、警報装置1が、スピーカ13b から火災発生メッセージを出力するとともに、警報表示部13c に火災発生した旨の赤色点灯を行ったものの、移報接点出力回路13d の移報接点出力が出力されなかったためか原因不明ではあるが、とにかく外部への移報が行われなかったために火災被害が大きくなってしまったような場合、警報装置1のサービス員は、持参したトラブル解析装置を読み出しポート16に接続してトラブル解析を開始する。
【0023】
すると、記憶装置15に蓄積されている解析用情報はトラブル解析装置により読み出され、サービス員はトラブル解析装置の表示内容から中央処理回路11の動作を逆上って追跡することができる。そして、もしも、サービス員が、トラブル解析装置の表示内容から、火災の発生した時刻の付近で、中央処理回路11が移報接点出力回路13d に対して移報接点出力を行う旨の指示出力を行っていたことを確認できれば、少なくとも中央処理回路11は正常に動作しており、移報接点出力が出力されなかった原因は移報接点出力回路13d の故障か、あるいは、外部に設置されている移報接点出力を受信する側の機器装置に原因があったものと断定でき、調査範囲をある程度しぼることができる。
【0024】
つまり、上述のような、警報装置にあっては、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、調査範囲をある程度しぼることができて原因究明が行い易く、次期商品開発に役立てることができる。
【0025】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、前記読み出しポート16をプリンターポートにしておき、中央処理回路11の動作状況を逐次印字記録できるようにしておいても良く、そうすることによって、同じような誤報や失報が頻繁に発生するような場合にプリンターを接続し、印字記録を解析することによって調査範囲をある程度しぼることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、調査範囲をある程度しぼることができて原因究明が行い易い、次期商品開発に役立つ、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0027】
本発明によれば、タイマーICを備えているので、上記の効果に加えて更に、時刻を正確に把握することができて原因究明が行い易い、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0028】
本発明によれば、記憶装置を備えているので、上記の効果に加えて更に、サービス員のみが解析することができ、運用者にとっては何らの支障にもならない、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0029】
請求項1記載の発明によれば、特に、トラブル解析装置を持参したサービス員のみが解析することができ、運用者にとっては何らの支障にもならず、トラブル解析装置を簡単に接続できる優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、特に、トラブル解析装置が無くともプリンターの印字結果からトラブル解析のできる、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて更に、記憶装置の記憶容量をそれほど大きくする必要が無く、安価にして優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警報装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】上記警報装置の監視用マイコンにより監視処理されたデータ構成図である。
【符号の説明】
1 警報装置
S1 感知器
S2 感知器
S3 感知器
10 受信回路
11 制御回路
12 操作用マンマシンインタフェース回路
13 報知用マンマシンインタフェース回路
14 監視用マイコン
15 記憶装置
16 読み出しポート
【発明の属する技術分野】
本発明はマイコンを搭載した警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時の家庭には安全確保のための警報装置が設置される場合が多い。例えば警報装置として、火災感知器、ガス漏れ感知器、防犯感知器などと接続され、各種感知器の発報信号を受信して、火災・ガス漏れ・侵入警報を、鳴動音(音声メッセージをも含む)や警報表示(液晶表示による文字情報や映像情報をも含む)として報知するものがある。これらの警報装置の殆どは、制御回路としてマイコンを備えている。
【0003】
上述のような警報装置の設計や製造にあっては、厳重な品質管理が行われる。それにもかかわらず、実運用時には、時として、原因不明としか言いようのない誤報や失報を生じる場合がある。このような原因不明のように思える誤報や失報であっても、何らかの原因が必ず存在する筈であり、この何らかの原因を常に探究し見つけ出し、少しでも実運用時における原因不明と思われる誤報や失報を無くす改善努力が日夜行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような誤報や失報の原因を探ろうとしても、実運用時における現場状況を、完全には再現することができない。そのため、真の原因を見つけ出すことがなかなか難しいという問題点があった。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決するために成されたもので、その目的とするところは、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、原因究明の行い易い、優れた警報装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題点を解決するため、請求項1記載の発明にあっては、感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を読み出すためのトラブル解析装置が接続される読み出しポートを付加したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明にあっては、感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を印字記録するためのプリンターが接続されるプリンターポートを付加したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明にあっては、前記記憶装置は記憶容量内で最新の前記第1乃至3の信号情報を蓄積する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る警報装置の一実施の形態を図1および図2に基づいて詳細に説明する。図1は警報装置を示すブロック図、図2は監視用マイコンにより監視処理されたデータ構成図である。
【0013】
図1に示すように、警報装置1は、受信回路10と、制御回路に相当する中央処理回路11と、操作用マンマシンインタフェース回路に相当する警戒解除セット釦12と、報知用マンマシンインタフェース回路13と、監視用マイコン14と、記憶装置15と、読み出しポート16とを備える。
【0014】
受信回路10は、台所などに設置される火災感知器S1 およびガス漏れ感知器S2 あるいは玄関や勝手口などに設置される防犯感知器S3 に信号線Lを介して接続され、感知器S1,S2,S3 から出力される発報信号を監視する。中央処理回路11は、警報装置1の全体を制御する部分であり、マイクロプロセッサを含んで構成される。警戒解除セット釦12は、押圧する毎にオン・オフを反転するスイッチにて構成され、運用者が中央処理回路11に対して警戒状態にするのか解除状態にするのかを指示するためのものとして使用される。
【0015】
報知用マンマシンインタフェース回路13は、中央処理回路11の取り扱うデジタルデータを人が認識できる報知情報に変換して出力する部分であり、音声回路13a と、スピーカ13b と、警報表示部13c と、移報接点出力回路13d とを備える。音声回路13a は、中央処理回路11からの指示に基づいた音声メッセージの音声信号をスピーカ13b に出力する。音声メッセージとしは、例えば『火災が発生しました』『ガス漏れが発生しました』などがある。警報表示部13c は、中央処理回路11の指示に基づいて点灯する発光ダイオードにて構成され、例えば、火災発生時には赤色点灯を、ガス漏れ発生時には橙色点灯を、防犯警報発生時には赤色点滅点灯を行う。移報接点出力回路13d は、感知器S1,S2,S3 のいずれかが発報すれば移報接点出力をオンする。
【0016】
監視用マイコン14は、中央処理回路11の動作を監視するための監視入力部P1,…P6 を備える。監視用マイコン14は、内部に、タイマーIC(図示せず)を備える。監視用マイコン14の各監視入力部P1,…P6 は、中央処理回路11の入出力部に接続する。監視用マイコン14は、中央処理回路11の入出力部に変化が生じると、その発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に発生順に出力する。解析用情報は、図2に示すように、2バイトの時刻データと6バイトの状態データとがセットにされている。
【0017】
6バイトの状態データとしては、例えば最上位ビット側から、警戒状態、移報接点出力回路状態、火災感知器からの発報信号の有無状態、火災発生の音声メッセージ出力の指示信号の有無状態、火災発生の表示出力の指示信号の有無状態、…とされる。
【0018】
記憶装置15は、監視用マイコン14の出力する解析用情報を逐次記憶するとともに、所定の記憶容量を超えると古い解析用情報から逐次消去する。読み出しポート16は、警報装置1が原因不明の誤報や失報を生じた場合、サービス員が持参するトラブル解析装置を接続できるようにされており、記憶装置15内に蓄積されている解析用情報をトラブル解析装置に吸い上げることができる。読み出しポート16は、例えばモジュラー端子などにて構成される。
【0019】
上述のように構成される警報装置1は、次のように動作するとともに次のように使用される。すなわち、警戒解除セット釦12が操作されて、警報装置1が解除状態から警戒状態に変化する場合にあっては、監視用マイコン14は記憶装置15に次のような解析用情報を記憶する。
【0020】
すなわち、警戒解除セット釦12が操作され、警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオフ状態からオン状態に変化したとすると、監視用マイコン14はこの変化を監視入力部P1 から認識し、内蔵するタイマーIC(図示せず)から現在の時刻データを読み取り、この時刻データと警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオン状態である旨のデータとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に記憶する。
【0021】
また、中央処理回路11は、警戒解除セット釦12のスイッチ接点がオフ状態からオン状態に変化したことを検出すると、自分自身の動作モードを解除モードから警戒モードに切り換える。すると、監視用マイコン14はこの動作モード変化を監視入力部P4 から認識し、内蔵するタイマーIC(図示せず)から現在の時刻データを読み取り、この時刻データと中央処理回路11の動作モードが警戒モード状態である旨のデータとをセットにした解析用情報を、記憶装置15に記憶する。
【0022】
その後、警報装置1が、スピーカ13b から火災発生メッセージを出力するとともに、警報表示部13c に火災発生した旨の赤色点灯を行ったものの、移報接点出力回路13d の移報接点出力が出力されなかったためか原因不明ではあるが、とにかく外部への移報が行われなかったために火災被害が大きくなってしまったような場合、警報装置1のサービス員は、持参したトラブル解析装置を読み出しポート16に接続してトラブル解析を開始する。
【0023】
すると、記憶装置15に蓄積されている解析用情報はトラブル解析装置により読み出され、サービス員はトラブル解析装置の表示内容から中央処理回路11の動作を逆上って追跡することができる。そして、もしも、サービス員が、トラブル解析装置の表示内容から、火災の発生した時刻の付近で、中央処理回路11が移報接点出力回路13d に対して移報接点出力を行う旨の指示出力を行っていたことを確認できれば、少なくとも中央処理回路11は正常に動作しており、移報接点出力が出力されなかった原因は移報接点出力回路13d の故障か、あるいは、外部に設置されている移報接点出力を受信する側の機器装置に原因があったものと断定でき、調査範囲をある程度しぼることができる。
【0024】
つまり、上述のような、警報装置にあっては、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、調査範囲をある程度しぼることができて原因究明が行い易く、次期商品開発に役立てることができる。
【0025】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、前記読み出しポート16をプリンターポートにしておき、中央処理回路11の動作状況を逐次印字記録できるようにしておいても良く、そうすることによって、同じような誤報や失報が頻繁に発生するような場合にプリンターを接続し、印字記録を解析することによって調査範囲をある程度しぼることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、原因不明と思われる誤報や失報が生じた場合であっても、調査範囲をある程度しぼることができて原因究明が行い易い、次期商品開発に役立つ、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0027】
本発明によれば、タイマーICを備えているので、上記の効果に加えて更に、時刻を正確に把握することができて原因究明が行い易い、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0028】
本発明によれば、記憶装置を備えているので、上記の効果に加えて更に、サービス員のみが解析することができ、運用者にとっては何らの支障にもならない、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0029】
請求項1記載の発明によれば、特に、トラブル解析装置を持参したサービス員のみが解析することができ、運用者にとっては何らの支障にもならず、トラブル解析装置を簡単に接続できる優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、特に、トラブル解析装置が無くともプリンターの印字結果からトラブル解析のできる、優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて更に、記憶装置の記憶容量をそれほど大きくする必要が無く、安価にして優れた警報装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警報装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】上記警報装置の監視用マイコンにより監視処理されたデータ構成図である。
【符号の説明】
1 警報装置
S1 感知器
S2 感知器
S3 感知器
10 受信回路
11 制御回路
12 操作用マンマシンインタフェース回路
13 報知用マンマシンインタフェース回路
14 監視用マイコン
15 記憶装置
16 読み出しポート
Claims (3)
- 感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を読み出すためのトラブル解析装置が接続される読み出しポートを付加したことを特徴とする警報装置。
- 感知器に接続する受信回路と、内部動作を統制する制御回路と、制御回路に指示を与えるための操作用マンマシンインタフェース回路と、制御回路の指示に基づいて受信回路の出力信号に応じた警報を報知する報知用マンマシンインターフェース回路と、を備える警報装置において、前記受信回路と前記制御回路との間で授受される第1の信号情報と、前記操作用マンマシンインタフェース回路と前記制御回路との間で授受される第2の信号情報と、前記報知用マンマシンインターフェース回路と前記制御回路との間で授受される第3の信号情報とを、発生順に監視処理する、監視用マイコンを設け、この監視用マイコンには、その内部にタイマーICを備え、第1乃至3の信号情報を発生順に蓄積する記憶装置を付加し、同監視用マイコンは、制御回路の各入出力部に変化が生じるとその発生時刻データとその変化状態データとをセットにした解析用情報を記憶装置に発生順に出力するものであり、この記憶装置内に蓄積されている解析用情報を印字記録するためのプリンターが接続されるプリンターポートを付加したことを特徴とする警報装置。
- 前記記憶装置は記憶容量内で最新の前記第1乃至3の信号情報を蓄積する請求項1または2記載の警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22346396A JP3541574B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22346396A JP3541574B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 警報装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1063970A JPH1063970A (ja) | 1998-03-06 |
JP3541574B2 true JP3541574B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=16798552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22346396A Expired - Fee Related JP3541574B2 (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | 警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3541574B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP22346396A patent/JP3541574B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1063970A (ja) | 1998-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5386209A (en) | Cluster alarm monitoring system | |
JP3541574B2 (ja) | 警報装置 | |
JP2002092753A (ja) | 火災受信機 | |
JP3373666B2 (ja) | ワイヤレスセキュリティシステム | |
JP3539525B2 (ja) | 異常臭気感知警告装置 | |
JP3216348B2 (ja) | 住宅情報盤 | |
JPH054078Y2 (ja) | ||
JPH01144195A (ja) | 火災報知装置 | |
JP3050418B2 (ja) | ビル遠隔監視装置 | |
JP3933902B2 (ja) | 監視装置、監視方法および状態変化検知装置 | |
JPS6229941B2 (ja) | ||
JPS6197244U (ja) | ||
JPH05120591A (ja) | 音声メツセージ出力機能を備えたアラームユニツト、及びこのアラームユニツトを使用したセキユリテイシステム | |
KR900002739B1 (ko) | 전화선을 이용한 음성자동신호 및 도난방지장치 | |
KR200217016Y1 (ko) | 방범 방재시스템의 비상상황 경보장치 | |
JP2840669B2 (ja) | 防災用監視システム | |
JPS6289199A (ja) | 警報送信装置 | |
JPH0292092A (ja) | ボタン電話システム | |
JPS59216297A (ja) | 警報機能付回線転換器 | |
JPH06111163A (ja) | 監視制御装置 | |
JPH02204898A (ja) | セキュリテイ端末装置 | |
KR970002264B1 (ko) | 가입자의 이상상태 감시 시스템 | |
CN115617021A (zh) | 一种基于企业管理控制系统的逻辑模块检测装置及方法 | |
JPH04222157A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JPH1074292A (ja) | 防災受信機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040309 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040322 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |