JP3539525B2 - 異常臭気感知警告装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は屋内や屋外に設置される電気機器や電源ケーブルに何らかのトラブルが発生し、これらの発熱時に発生する異常な匂いを臭気センサで検知して、警報や警告を与え、また、臭気センサ側の情報を離れた場所に通報して警報や警告を与えることにより、火災を未然に防ぐための異常臭気感知警告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
火災発生を検知する従来の方法としては火災発生時の煙や熱を感知することが行われているが、これらは火災発生後の検知であって、起こり得る火災を未然に検知するものとは異なるものである。特に、電気機器や電源ケーブル等の火災未然感知等の対策はほとんどなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、現状では火災発生後の対応しか行えない、すなわち火災の消火を行うことがその対応であり、消火活動によってある程度の機器や建物の損失を覚悟せざるを得なかった。従って、この問題を解決するには火災の発生前にその兆候を発見しなければならず、それを行うセンサやこれを使用した機器、及び方法を確立することが課題であった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、電気機器や電源ケーブル等が何らかのトラブルで加熱され、燃焼前の発熱時に発生する匂いを臭気センサで感知し電気信号に変換して、火災発生前に人に警報・警告して未然に火災を防ぎ、しかも簡単な構成で低廉な異常臭気感知警告装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、電気機器の火災発生前の発熱時の匂い物質を選択的に判別して感知し、センサ出力信号を出力する臭気センサと、電源ケーブルの火災発生前の発熱時の匂い物質を選択的に判別して感知し、センサ出力信号を出力する臭気センサと、これら臭気センサから出力されたセンサ出力信号をセンサ出力電気信号に変換する変換装置と、電気機器および電源ケーブルの設置箇所の周辺に配置され、前記センサ出力電気信号が入力されることによって視覚および聴覚で認識し得る形に変えて警報を行わせる警報手段と、前記設置箇所から離れた箇所に配置され、前記センサ出力電気信号が入力されることによって人に警告情報を伝達する警告装置と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の異常臭気感知警告装置において、前記変換装置から出力されるセンサ出力電気信号を増幅およびFM変調して送信する送信盤と、前記送信盤から送信された信号を受信,FM復調して得たセンサ出力電気信号を前記警告装置に出力する受信盤と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す異常臭気感知警告装置のブロック図である。
【0008】
臭気センサは、特開平05−223720号公報、特開平05−223722号公報、特開平05−99827号公報等々に記載されているように、ガス分子が水晶の表面に付着することによる振動数変化を利用したもので、複数の水晶の微小円盤をセンサヘッドとし、匂い物質をこのセンサヘッドに吸着させ、その振動数変化をとらえて匂い物質の種類を判別するものである。
【0009】
通電によって発熱を伴う電気機器1と電源ケーブル2には、発熱時に発生する匂いの物質を選択的に検知することができる上述のような臭気センサ3と臭気センサ4が各々取り付けられている。
【0010】
臭気センサ3,4はこれらの出力であるセンサ出力信号3a,4aを電気信号に変換する信号変換装置5に接続されている。この信号変換装置5は、微小な出力のセンサ出力信号3a,4aを電気信号に変換し、一定値まで増幅したセンサ出力電気信号5aを後段の発報回路6に出力する。
【0011】
発報回路6に入力されたセンサ出力電気信号5aは、前記電気機器1、電源ケーブル2の設置されている現場付近に設けられた警報ランプ6a、ブザー6bといった警報手段を働かせる。
【0012】
また、これと同時にセンサ出力電気信号5aは、監視員等が待機している場所(監視員詰所)に設置されている警告装置7に入力される。警告装置7は、音声メッセージ出力部7a、アンプ7b及びスピーカ7cで構成され、スピーカ7cを駆動して監視員等に警告や注意等の音声メッセージを発するためのものである。具体的な音声メッセージ記録媒体には、テープレコーダやIC音源等が考えられる。
【0013】
電気信号5aは、先ず音声メッセージ出力部7aに入力され、あらかじめ記録して設定されている音声メッセージ信号7dを読み出して出力するようになっている。この音声メッセージ出力部7aは、ROMカード等の交換可能な記憶媒体に特定の音声メッセージを記憶させておき、この記憶媒体を装着することで音声メッセージを読み出すように構成しても良い。
【0014】
図2は本発明の第2の実施形態を示す異常臭気感知警告装置のブロック図である。
【0015】
第2実施形態の異常臭気感知警告装置は、臭気センサ3,4が取り付けられた場所から監視員の詰所に信号を無線で送信して、火災発生前の異常を知るシステムである。なお、この実施形態の構成は、第1実施形態に無線送信及び受信の機能を付加したものであるので、付加した部分のみ番号を付け加え、その他の同じものについては同番号とした。
【0016】
この実施形態の基本的構成は、送信側機器Aと受信側機器Bから成る。送信側機器Aは、電気機器1、電源ケーブル2と、これに取り付けられている臭気センサ3,4ならびに信号変換装置5、発報回路6と、これに付属しセンサ出力電気信号5aを送信する送信盤8と、これに設けられた送信アンテナ8aから構成されている。
受信側機器Bは、送信アンテナ8aから送信された信号を受信する受信アンテナ9aと電波の受信が可能な受信盤9ならびに警告装置7から成る。
【0017】
信号変換装置5からセンサ出力電気信号5aを得るまでは第1実施形態と同様の構成である。センサ出力電気信号5aを送信側機器Aから受信側機器Bに送信するために、信号変換装置5の出力側に送信盤8を設けてある。この送信盤8には、例えば、入力信号であるセンサ出力信号5aを増幅しFM変調する回路が組み込まれており、増幅、FM変調されたセンサ出力電気信号5aは送信アンテナ8aによって受信側機器Bの受信アンテナ9aに送信される。
【0018】
受信側機器Bでは、受信アンテナ9aによって受信されたセンサ出力電気信号5aが、受信盤9によって同調・FM復調され、次段の音声メッセージ出力部7aで音声メッセージ信号7dをアンプ7bに出力する。これによって増幅された音声メッセージ信号7dはスピーカ7cを駆動して監視員等に電気機器1や電源ケーブル2の異常を知らせる。
【0019】
なお、送信側機器Aの近くと受信側機器Bの置かれている監視員詰所に電話を取り付け、通話可能にしても良い。また、本実施形態では臭気センサ3,4の2個を用いているが、複数の他の場所に設置されている電気機器及び電源ケーブルに装着されている多数の臭気センサを信号変換装置5に接続することもできる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、電気機器及び電源ケーブル等の発熱時の匂い物質を感知する臭気センサと、その出力を受けて警報と警告を行う警報手段と警告装置を備えたので、火災の発生前にその兆候を知ることができる。
【0021】
更に、この場合、警告装置の設置場所を電気機器や電源ケーブル等の設置された現場から離れた場所に置くことによって、その場所にいる監視員等が火災発生の兆候を知ることができ、また、前記現場の近くに警報手段を設置することによって、専任の監視員のみならず前記現場近くのオペレータ、管理者等の人間も火災発生の兆候を知ることができ、その発見を容易にすることができる。
これによって、電源を一時的に切る等、火災の発生を未然に防止する対策を実行することができ、消火活動を行う必要はなくなり、消火活動によって発生する機器や建物の損失がなくなる。
【0022】
次に、請求項2の発明によれば、臭気センサからの信号を送信する送信盤と、送信された信号を受信する受信盤を有しているので、電波の届く範囲内においては警報装置の設置場所を選ばない。従って、配線に伴う費用や工事作業が省略でき、設置のためのコストを低減することができる。
【0023】
また、異なった場所にある多数の電気機器や電源ケーブルを一カ所で監視できるので監視場所の数の削減や監視要員の人員削減にも効果がある。
【0024】
更に、装置の構成も比較的簡易であり、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す異常臭気感知警告装置のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す異常臭気感知警告装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 電気機器
2 電源ケーブル
3,4 臭気センサ
3a,4a センサ出力信号
5 信号変換装置
5a センサ出力電気信号
6 発報回路
6a 警報ランプ
6b ブザー
7 警告装置
7a 音声メッセージ出力部
7b アンプ
7c スピーカ
7d 音声メッセージ信号
8 送信盤
8a 送信アンテナ
9a 受信アンテナ
9 受信盤
A 送信側機器
B 受信側機器
Claims (2)
- 電気機器の発熱時の匂い物質を選択的に判別して感知し、センサ出力信号を出力する臭気センサと、
電源ケーブルの発熱時の匂い物質を選択的に判別して感知し、センサ出力信号を出力する臭気センサと、
これら臭気センサから出力されたセンサ出力信号をセンサ出力電気信号に変換する変換装置と、
電気機器および電源ケーブルの設置箇所の周辺に配置され、前記センサ出力電気信号が入力されることによって視覚および聴覚で認識し得る形に変えて警報を行わせる警報手段と、
前記設置箇所から離れた箇所に配置され、前記センサ出力電気信号が入力されることによって人に警告情報を伝達する警告装置と、
を備えたことを特徴とする異常臭気感知警告装置。 - 請求項1記載の異常臭気感知警告装置において、
前記変換装置から出力されるセンサ出力電気信号を増幅およびFM変調して送信する送信盤と、
前記送信盤から送信された信号を受信,FM復調して得たセンサ出力電気信号を前記警告装置に出力する受信盤と、
を備えたことを特徴とする異常臭気感知警告装置。
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