JP3541505B2 - 移動足場 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、架構上に設置された管路の保守作業を行なうための移動足場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火力発電所等の大規模なプラント内においては、燃料、冷却水、空気、排気ガス、排水等の、さまざまな気体、液体を搬送するための管路が設けられているが、これらの管路は、プラント内敷地を有効に利用するために、高所に設けられることが通常であり、そのため架構上に一括して設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらの管路には、定期的に保冷、塗装等の保守作業が行なわれるが、従来、この高所に設置された管路の保守作業を行なうに際しては、そのつど必要箇所に地上より仮設足場を設置した後に保守作業を行ない、保守作業の終了後に仮設足場を撤去していた。
そのため、仮設足場の設置および撤去に多くの経費がかかり、また、一回の保守作業を行なうに要する期間が長くなるため、その間、操業を停止するプラントの経済的損失は極めて大きなものとなるので、上記管路の保守作業を低廉かつ迅速になすことのできる装置が要望されていた。
【0004】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであって、架構上に設置された管路の保守作業を、低廉かつ迅速に行なうことのできる移動足場を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の移動足場は、管路を支持するための架構に付設されて該管路の長さ方向に沿って移動し得る移動足場であって、前記架構に前記管路の長さ方向に沿うレールを設けるとともに、作業足場となる作業床に車輪を設けて該作業床を前記レールに沿って走行可能に設けてなることを特徴とするものである。
そして、前記架構は、一対の支柱と、それら支柱の上端間に横架されて前記管路を支持する梁と、前記各支柱の柱脚部と前記梁の各端部との間に設けられた一対のブレースとにより構成されていて、前記梁の下方において前記ブレースの上端部相互間に前記作業床が前記管路の長さ方向に通過し得る間隔が確保されているとともに、前記レールはそれらブレースの上部に取り付けられるという技術が付加される。
また、前記作業床には、前記支柱の外側に展張可能かつ前記ブレースの内側に収納可能な補助作業床が設けられるという技術が適用される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の移動足場1を示す正面図であり、図2は、同じく側面図である。
【0007】
保守すべき管路9a、9b、9c、9dが設置されている架構11は、地表Gに基礎部Bを設けて建てられた支柱12と、両端部において支柱12に支持され管路9a、9b、9c、9dを載置する梁13と、支柱12と梁13とを連結するブレース14と、管路9a、9b、9c、9dの延在する方向において隣接して配置されている梁13の両端部をそれぞれ連結する縦梁15と、平行する縦梁15間に配置され管路9a、9b、9c、9dを支持する補助梁16とから形成されている。
【0008】
そして、ブレース14は、支柱12の基礎部Bと梁13の中央より支柱12側に近接する位置とを連結するように配置されていて、移動足場1を構成する二条のレール2は、管路9a、9b、9c、9dの延在する方向に延在するように、それぞれ取付部材21を介してブレース14に取り付けられている。
【0009】
移動足場1は、上述した二条のレール2と、車輪3を備え車輪3によってレール2上を移動自在とされている作業床4とから構成されている。
そして、作業床4は、レール2の延在する方向と直交する方向の両側に展張・収納自在なる補助作業床5を備えるとともに手摺6が取り付けられており、また、補助作業床5には、折り畳み自在な補助手摺7が配置されている。
【0010】
また、図示は省略したが、作業床4から地表Gには作業床4を牽引するためのロープが吊り下げられるとともに、作業床4にはこの作業床4をレール2に対して固定するための、例えばブレーキ等の適宜の固定装置が配置されている。
【0011】
このブレース14へのレール2の高さ方向の取付位置は、作業床4上の作業員が他の補助手段なしに管路9a、9b、9c、9dの保守作業が行なえるように設定されている。
【0012】
上記の構成からなる移動足場1を用いた管路9a、9b、9c、9dの保守作業を説明する。
まず、通常、所定の場所に保管されている作業床4をレール2上を走行可能とし、作業員が作業床4に搭乗してロープを地表Gへと垂下する。
【0013】
地表G上の作業員は、作業床4上の作業員の支持に従ってロープを牽引しレール2上の作業床4を移動させて管路9a、9b、9c、9dの保守作業を行なうべき所定の位置へと配置する。
【0014】
そして、作業床4の作業員は、作業床4に設けられている固定装置によって作業床4をレール2に対して固定し、また、作業床4から両側の補助作業床5を展張させ、この補助作業床5が備える補助手摺7を建てた後、管路9a、9b、9c、9dの保守作業を行なう。
【0015】
最初の位置における管路9a、9b、9c、9dの保守作業が終了したら、作業床4の作業員は、作業床4の固定装置による作業床4とレール2との固定を解除し、地表G上の作業員に指示を送って、レール2上の作業床4を次に保守作業を行なうべき位置へ移動させる。
このとき、作業床4が、架構11の梁13を支持して対向して配置されている支柱12間、すなわち、ブレース14間を通過する場合には、作業床4上の作業員は、作業床4の固定装置による作業床4とレール2との固定を解除する前に、予め、補助手摺7を補助作業床5内に折り畳むとともに、補助作業床5を作業床4内に収納しておく。
【0016】
そして、作業床4を新たな保守作業位置に配置した後、上記と同様に、管路9a、9b、9c、9dの保守作業を行なう。
【0017】
これらの操作を繰り返して、管路9a、9b、9c、9dを保守すべき全ての位置における作業が終了したら、作業床4上の作業員は、補助手摺7を補助作業床5内に折り畳むとともに、補助作業床5を作業床4内に収納し、作業床4とレール2との固定を解除する。
【0018】
また、地表G上の作業員は、作業床4上の作業員の支持に従ってロープを牽引し、レール2上の作業床4を所定の収納場所まで移動させる。
そして、作業床4から作業員が降り、作業床4を収納して、管路9a、9b、9c、9dの保守作業は完了する。
【0019】
上記のように、本発明の移動足場1を用いることにより、架構11上に設置されている管路9a、9b、9c、9dの保守作業を行なうに際して、そのつど必要箇所に地表G上より仮設足場を設置し、保守作業の終了後に、この仮設足場を撤去するという作業が不要となるため、管路9a、9b、9c、9dの保守作業に要する経費が低減されるとともに、一回の保守作業を行なうに要する期間が大幅に短縮される。
よって、管路9a、9b、9c、9dの保守作業の間、操業を停止するプラントの経済的損失もまた、大幅に低減されることとなる。
【0020】
また、本発明の移動足場1は、管路9a、9b、9c、9dを載置している既設の架構11に取り付けて管路9a、9b、9c、9dの保守作業に用いるだけではなく、管路9a、9b、9c、9dを設置するための架構11を新設するときに、同時に移動足場1を設けることによって架構11上への管路9a、9b、9c、9dの設置作業に用いることができる。
【0021】
なお、上記実施例においては、管路9a、9b、9c、9dを載置している架構11の支柱12と梁13とを連結しているブレース14が、支柱12の基礎部Bと梁13の中央より支柱12側に近接する位置とを連結するように配置されていて、移動足場1を構成するレール2は、このブレース14に取り付けられている場合を例にあげたが、本発明の移動足場はこれに限られるものではなく、例えば、二本のブレースが、それぞれ支柱12の基礎部Bと梁13の中央部とを連結するように配置されている場合においては、移動足場1を構成する二条のレール2のうちの一方のレール2を支柱12に、他方のレール2をブレースにそれぞれ取り付けて、梁13、支柱12およびブレースによって囲まれる二つの空間内にそれぞれ作業床4を配置すれば良い。
この場合も、移動足場1のそれぞれの作業床4にレール2の延在する方向と直交する方向の両側に展張・収納自在なる補助作業床5を備えることにより、十分な作業スペースを確保することができる。
【0022】
また、一本のブレースが、梁13の一端部側の支柱12の基礎部Bと梁13の他端部とを連結し、もう一本のブレースが、梁13の他端部側の支柱12の基礎部Bと梁13の一端部とを連結している場合においては、移動足場1を構成するレール2をこれら二本のブレースの互いに交叉している位置より上方に取り付ければ良い。
この場合もまた、移動足場1の作業床4の両側に展張・収納自在なる補助作業床5を備えることにより、十分な作業スペースを確保することができる。
【0023】
さらに、支柱12および梁13が強固な構造を有していて、ブレースに相当する部材が配置されていない場合においては、移動足場1を構成する二条のレール2を、それぞれ支柱12に取り付ければ良い。
【0024】
また、上記実施例においては、レール2上を作業床4を走行させる手段として、作業床4から地表Gにロープを吊り下げ、地表G上の作業員がこれを牽引するという方法を例にあげたが、作業床4にトロッコ式の駆動機構を備えて作業床4上の作業員自身が作業床4を走行させる、あるいは、作業床4の重量は作業員が搭乗した状態においても大なるものではないので、作業床4に小型の電動モータを備え自走式とする等、適宜な手段を採用すれば良い。
【0025】
そして、移動足場1の作業床4が備える手摺6も、レール2の取付高さにより架構11の梁13と干渉する場合においては、折り畳み式とすれば良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係る移動足場によれば、以下の効果を奏する。
(1)架構上に設置されている管路の保守作業を行なうに際して、そのつど必要箇所に地上より仮設足場を設置し、保守作業の終了後に、この仮設足場を撤去するという作業が不要となるため、管路の保守作業に要する経費が低減されるとともに、一回の保守作業を行なうに要する期間が大幅に短縮される。よって、管路の保守作業の間、操業を停止するプラントの経済的損失もまた、大幅に低減される。
(2)管路を設置するための架構を新設するときに、同時に移動足場を設けることによって架構上への管路の設置作業に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である移動足場を示す正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【符号の説明】
1 移動足場
2 レール
3 車輪
4 作業床
5 補助作業床
9a 管路
9b 管路
9c 管路
9d 管路
11 架構
12 支柱
B 基礎部
13 梁
14 ブレース
Claims (3)
- 管路を支持するための架構に付設されて該管路の長さ方向に沿って移動し得る移動足場であって、
前記架構に前記管路の長さ方向に沿うレールを設けるとともに、作業足場となる作業床に車輪を設けて該作業床を前記レールに沿って走行可能に設けてなることを特徴とする移動足場。 - 請求項1記載の移動足場であって、
前記架構は、一対の支柱と、それら支柱の上端間に横架されて前記管路を支持する梁と、前記各支柱の柱脚部と前記梁の各端部との間に設けられた一対のブレースとにより構成されていて、前記梁の下方において前記ブレースの上端部相互間に前記作業床が前記管路の長さ方向に通過し得る間隔が確保されているとともに、前記レールはそれらブレースの上部に取り付けられてなることを特徴とする移動足場。 - 請求項2記載の移動足場であって、
前記作業床には、前記支柱の外側に展張可能かつ前記ブレースの内側に収納可能な補助作業床が設けられていることを特徴とする移動足場。
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JP18309795A JP3541505B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 移動足場 |
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JPH0932274A JPH0932274A (ja) | 1997-02-04 |
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JP18309795A Expired - Fee Related JP3541505B2 (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | 移動足場 |
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1995
- 1995-07-19 JP JP18309795A patent/JP3541505B2/ja not_active Expired - Fee Related
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