JP3540709B2 - 配線基板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板内部にコンデンサが内蔵形成された配線基板に関し、特に、この内蔵コンデンサと配線基板の主面に形成された接続端子との電気的な接続を改善した配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、基板内部にコンデンサが内蔵形成された配線基板が知られている。例えば、図11に部分拡大断面図を示す配線基板101が挙げられる。この配線基板101は、その主面101A側にICチップ等を、また、裏面101B側にマザーボード等を接続することができるものである。
この配線基板101の主面101Aには、ICチップ等の接続端子に対応したハンダバンプ(接続端子)103が多数形成され、一方、裏面101Bには、マザーボード等の接続端子に対応した接続パッド(接続端子)105が多数形成されている。
【0003】
このうち、主面101Aに形成されたハンダバンプ103は、電源電位と接続する電源バンプ103Pと、接地電位と接続する接地バンプ103Gと、信号を入出力するための信号バンプ(図示しない)とをそれぞれ多数有している。
これらのハンダバンプ103は、主面101Aに略格子状に配置されているが、その略中央には、多数の電源バンプ103Pと接地バンプ103Gとが密集した密集領域が形成されている。図11は、この密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内の一部を示している。
一方、裏面101Bに形成された接続パッド105も、電源パッド105Pと、接地パッド105Gと、信号パッド(図示しない)とをそれぞれ多数有している。
【0004】
この配線基板101は、9層の絶縁層(第1絶縁層171〜第9絶縁層179)が積層されたものであり、これらの絶縁層171〜179の層内や層間には、それぞれビア導体や導体層等が形成されている。
主面101A側の第1絶縁層171、第2絶縁層172及び第3絶縁層173内には、電源バンプ103Pに接続した電源ビア導体115、及び、接地バンプ103Gに接続した接地ビア導体117が多数形成されている。これらのビア導体は、図中に示す投影密集領域内では、いずれも主面101A側から裏面101B側へ向かって厚さ方向に延びている。
【0005】
配線基板101のうち、第3絶縁層173と第9絶縁層179との間には、コンデンサが内蔵されている。この内蔵コンデンサ113は、高誘電体層である第4絶縁層174〜第8絶縁層178を5層有している。また、これらの絶縁層の層間に、第1電源プレーン電極層129、第1接地プレーン電極層130、第2電源プレーン電極層131、第2接地プレーン電極層132、第3電源プレーン電極層133、及び第3接地プレーン電極層134をそれぞれ有している。
【0006】
つまり、この内蔵コンデンサ113は、高誘電体層(第4絶縁層174〜第8絶縁層178)をそれぞれ介して、第1電源プレーン電極層129、第1接地プレーン電極層130、第2電源プレーン電極層131、第2接地プレーン電極層132、第3電源プレーン電極層133及び第3接地プレーン電極層134が対向して交互に積層されたものである。
なお、第1電源プレーン電極層129には第1電源プレーン貫通孔129Kが、第2電源プレーン電極層131には第2電源プレーン貫通孔131Kが、第3電源プレーン電極層133には第3電源プレーン貫通孔133Kが、それぞれ多数形成されている。また、第1接地プレーン電極層130には第1接地プレーン貫通孔130Kが、第2接地プレーン電極層132には第2接地プレーン貫通孔132Kが、第3接地プレーン電極層134には第3接地プレーン貫通孔134Kが、それぞれ多数形成されている。
【0007】
主面101Aの電源バンプ103Pから裏面101B側へ延びた多数の電源ビア導体115は、第1電源プレーン電極層129とそれぞれ接続している。そして、さらに厚さ方向に延び、第1接地プレーン電極層130と絶縁を保ちながら第1接地プレーン貫通孔130K内を通過し、第2電源プレーン電極層131とそれぞれ接続している。そして、さらに厚さ方向に延び、第2接地プレーン電極層132と絶縁を保ちながら第2接地プレーン貫通孔132K内を通過し、第3電源プレーン電極層133とそれぞれ接続している。さらに、一部の電源ビア導体115は、さらに厚さ方向に延び、第3接地プレーン電極層134と絶縁を保ちながら第3接地プレーン貫通孔134K内を通過し、裏面101Bに形成された電源パッド105Pとそれぞれ接続している。
【0008】
一方、主面101Aの接地バンプ103Gから裏面101B側へ延びた接地ビア導体117は、第1電源プレーン電極層129と絶縁を保ちながら第1電源プレーン貫通孔129K内を通過して、第1接地プレーン電極層130とそれぞれ接続している。そして、さらに厚さ方向に延び、第2電源プレーン電極層131と絶縁を保ちながら第2電源プレーン貫通孔131K内を通過し、第2接地プレーン電極層132とそれぞれ接続している。そして、さらに厚さ方向に延び、第3電源プレーン電極層133と絶縁を保ちながら第3電源プレーン貫通孔133K内を通過し、第3接地プレーン電極層134とそれぞれ接続している。さらに、一部の接地ビア導体117は、さらに厚さ方向に延び、裏面101Bに形成された接地パッド105Gとそれぞれ接続している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上で述べたように、この配線基板101の内蔵コンデンサ113は、第1,第2,第3電源プレーン電極層129,131,133、及び第1,第2,第3接地プレーン電極層130,132,134に、それぞれ多数の貫通孔が形成されている。このため、図12に第1電源プレーン電極層129のうち、第1接地プレーン電極層130と対向する部分をハッチングで示すように、内蔵コンデンサ113の電極としての有効面積が、第1電源プレーン貫通孔129K及び第1接地プレーン貫通孔130Kが多数形成されていることにより小さくなっている。特に、近年、電源ビア導体115と接地ビア導体117との間隔の狭小化が進むにつれ、益々、プレーン電極層の有効電極面積が小さくなってきている。
このように、内蔵コンデンサ113の有効電極面積が減少すると、十分な静電容量を確保することが困難となる。
【0010】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、基板内部に内蔵されたコンデンサの静電容量を大きくすることができる配線基板を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、主面と裏面とを有する配線基板であって、上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された接続端子と、上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に、絶縁層を介して積層された複数の略平板状の導体層であって、多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層、及び、この第1変換導体層よりも上記裏面側に位置し、第1裏面側貫通孔を有する1または複数の第1裏面側導体層、を含み、互いに導通された第1導体層、並びに、上記第1変換導体層よりも上記裏面側に位置し、多数の第2変換貫通孔を有する第2変換導体層、及び、この第2変換導体層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側貫通孔を有する1または複数の第2裏面側導体層、を含み、互いに導通された第2導体層、を有する導体層と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換貫通孔内に位置して上記第2変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記第2裏面側貫通孔内に位置して上記1または複数の第2裏面側導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1裏面側導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1裏面側貫通孔内に位置して上記1または複数の第1裏面側導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記第2変換導体層と上記1または複数の第2裏面側導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、を備え、上記第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層の少なくとも一部は、上記絶縁層のうち高誘電体からなる高誘電体層を介して対向して交互に積層され、上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない配線基板である。
【0012】
本発明によれば、第1接続端子(例えば電源電位と接続する接続端子)と第2接続端子(例えば接地電位と接続する接続端子)とが密集する密集領域内の第1接続端子は、第1主面側ビア導体をそれぞれ介して、第1導体層のうち第1変換導体層と電気的に接続している。そして、第1変換導体層は、第1裏面側ビア導体を介して、第1導体層のうち第1裏面側導体層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第1接続端子は、第1変換導体層及び第1裏面側導体層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第1接続端子と第1変換導体層とを接続する第1主面側ビア導体よりも、第1変換導体層と第1裏面側導体層とを接続する第1裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第1変換導体層によって、第1主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第1裏面側ビア導体に変換されている。
【0013】
このように、第1裏面側ビア導体の数を少なくすると、それに伴って、この第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2裏面側導体層に形成する第2裏面側貫通孔の数も少なくすることができる。
ここで、本発明では、第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層の少なくとも一部が、高誘電体層を介して対向して交互に積層されているから、少なくともこの部分において内蔵コンデンサが構成されている。
従って、この内蔵コンデンサ内に着目すると、第2裏面側貫通孔の数が少なくなるのに伴い、第2裏面側導体層の面積が大きくなり、第1裏面側導体層と第2裏面側導体層とが対向する面積、即ち、内蔵コンデンサの有効電極面積が大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
【0014】
一方、第2接続端子及び第2導体層についても同様である。即ち、密集領域内の第2接続端子は、第2主面側ビア導体を介して、第2導体層のうち第2変換導体層とそれぞれ電気的に接続し、さらに、第2裏面側ビア導体を介して、第2導体層のうち第2裏面側導体層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第2主面側ビア導体よりも、第2裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第2変換導体層によって、第2主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第2裏面側ビア導体に変換されている。
【0015】
このため、第2裏面側ビア導体と絶縁させるために第1裏面側導体層に形成する第1裏面側貫通孔の数も少なくすることができる。従って、内蔵コンデンサ内に着目すると、第1裏面側貫通孔が少なくなる分だけ、第1裏面側導体層の面積が大きくなり、第1裏面側導体層と第2裏面側導体層とが対向する有効電極面積がさらに大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0016】
ここで、第1接続端子及び第2接続端子は、一方が第1の電位と接続し、他方が第2の電位と接続するものであれば良い。その組み合わせとしては、例えば、第1接続端子を電源電位(+電位:例えば+1.8Vや+5V)と接続する接続端子とし、第2接続端子を接地電位(0V)や−電位と接続する接続端子とするなどが挙げられる。
また、配線基板の絶縁層の材質としては、公知の材料を用いることができる。例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、ガラスセラミックなどのセラミック、あるいは、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂などの樹脂とセラミック粉末とを複合化したものなどが挙げられる。また、エポキシ樹脂等の樹脂を主成分としたもの、連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂等の樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料等を用いても良い。また、ガラス織布、ガラス不織布などのガラス繊維やポリアミド繊維などの有機繊維などを用いて、エポキシ樹脂等との複合化したものを用いても良い。
【0017】
また、高誘電体層としては、電極となる導体層や高誘電体層ではない絶縁層などの材質、製法等を勘案して選択すればよいが、BaTiO3の他、例えば、PbTiO3,PbZrO3,TiO2,SrTiO3,CaTiO3,MgTiO3,KNbO3,NaTiO3,KTaO3,RbTaO3,(Na1/2Bi1/2)TiO3,Pb(Mg1/21/2)O3,(K1/2Bi1/2)TiO3などを主成分とした高誘電率セラミックが挙げられる。また、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、ガラスセラミックなどのセラミックに、あるいは、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂、BT樹脂などの樹脂に、BaTiO3などの高誘電率セラミックを混入した複合材料などを用いることもできる。これらは、要求されるコンデンサの静電容量その他に応じて適宜選択すればよい。
【0018】
さらに、上記の配線基板であって、前記高誘電体層は、いずれも前記第1変換導体層及び第2変換導体層とは離れてこれらよりも前記裏面側に位置する配線基板とすると良い。
【0019】
本発明によれば、高誘電体層が第1変換導体層及び第2変換導体層とは離れてこれらよりも裏面側にあることから、第1,第2変換導体層よりも裏面側において、内蔵コンデンサが構成されている。つまり、第1,第2変換導体層は、内蔵コンデンサの電極層ではなく、専ら、第1,第2主面側ビア導体の数と位置を、これより少数の第1,第2裏面側ビア導体に変換するものである。
【0020】
このような配線基板も、上記配線基板と同様に、第1裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第2裏面側導体層に形成する第2裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、内蔵コンデンサ内に着目すれば、第2裏面側導体層の面積が大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積も大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
また、第2裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第1裏面側導体層に形成する第1裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、内蔵コンデンサ内に着目すれば、第1裏面側導体層の面積が大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積がさらに大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0021】
さらに、前記の配線基板であって、前記第1導体層及び第2導体層は、いずれも前記絶縁層のうち高誘電体からなる高誘電体層を介して対向して交互に積層されている配線基板とすると良い。
【0022】
本発明によれば、第1導体層及び第2導体層が、高誘電体層を介して対向して交互に積層されているので、この部分において、内蔵コンデンサが構成されている。つまり、第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層の他、第1変換導体層及び第2変換導体層も、内蔵コンデンサの各電極層となっている。従って、第1,第2変換導体層は、第1,第2主面側ビア導体の数と位置を、これより少数の第1,第2裏面側ビア導体に変換するものであるとともに、内蔵コンデンサの電極層でもある。
このため、主面の第1接続端子及び第2接続端子と内蔵コンデンサとの間に、別途第1,第2変換導体層やこれらを層間に保持する絶縁層を形成する必要がないので、配線基板の絶縁層数を減らし、配線基板を薄型化(低背化)することができる。また、安価な配線基板とすることができる。
【0023】
また、このような配線基板は、前記配線基板と同様に、第1裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第2裏面側導体層に形成する第2裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、第2裏面側導体層の面積が大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積も大きくなる。
さらに、本発明では、第2変換導体層も内蔵コンデンサの電極層であるから、第1裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴って、第2変換貫通孔の数も少なくなり、第2裏面側導体層の面積が大きくなるので、内蔵コンデンサの有効電極面積を大きくすることができる。
これらのことから、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
また、第2裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第1裏面側導体層に形成する第1裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、第1裏面側導体層の面積も大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積がさらに大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0024】
さらに、上記の配線基板であって、前記第1変換導体層は、前記第1導体層のうち最も前記主面側に位置し、前記第2変換導体層は、前記第2導体層のうち最も前記主面側に位置する配線基板とすると良い。
【0025】
第1変換導体層と第2変換導体層とがそれぞれ最も主面側に位置しているので、第1変換導体層よりも裏面側に位置する第1裏面側導体層の数を最も多くすることができ、同様に、第2変換導体層よりも裏面側に位置する第2裏面側導体層の数も最も多くすることができる。従って、有効電極面積を最も大きくすることができ、内蔵コンデンサの静電容量を最も大きくすることができる。
【0026】
さらに、前記の配線基板であって、前記高誘電体層は、いずれも前記第1変換導体層とは離れてこれよりも前記裏面側に位置し、前記1または複数の第1裏面側導体層及び第2導体層は、いずれも前記絶縁層のうち高誘電体からなる上記高誘電体層を介して対向して交互に積層されている配線基板とすると良い。
【0027】
本発明によれば、高誘電体層が第1変換導体層とは離れてこれよりも裏面側にあり、また、第1裏面側導体層及び第2導体層(第2変換導体層及び第2裏面側導体層)が、いずれも高誘電体層を介して対向して交互に積層されている。つまり、第1変換導体層よりも裏面側において、内蔵コンデンサが構成され、この内蔵コンデンサ内に、第2変換導体層が含まれている。
従って、第1変換導体層は、内蔵コンデンサの電極層ではなく、専ら、第1主面側ビア導体の数と位置を、これより少数の第1裏面側ビア導体に変換するものである。一方、第2変換導体層は、第2主面側ビア導体の数と位置を、これより少数の第2裏面側ビア導体に変換するものであるとともに、内蔵コンデンサの電極層でもある。
このように第2変換導体層を内蔵コンデンサ内に形成すれば、主面と内蔵コンデンサとの間に、別途第2変換導体層やこれを層間に保持する絶縁層を形成する必要がないので、配線基板の絶縁層数を減らし、配線基板を薄型化(低背化)することができる。また、安価な配線基板とすることができる。
【0028】
また、このような配線基板は、前記配線基板と同様に、第1裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第2裏面側導体層に形成する第2裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、第2裏面側導体層の面積が大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積も大きくなる。
さらに、第2変換導体層が内蔵コンデンサの電極層であるから、第1裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴って、第2変換貫通孔の数が少なくなり、第2裏面側導体層の面積が大きくなるので、内蔵コンデンサの有効電極面積を大きくすることができる。
これらのことから、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
また、第2裏面側ビア導体の数が少なくなるのに伴い、第1裏面側導体層に形成する第1裏面側貫通孔の数も少なくすることができるので、第1裏面側導体層の面積も大きくなって、内蔵コンデンサの有効電極面積がさらに大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0029】
さらに、上記の配線基板であって、前記第2変換導体層は、前記第2導体層のうち最も前記主面側に位置する配線基板とすると良い。
【0030】
第2変換導体層が最も主面側に位置しているので、第2変換導体層よりも裏面側に位置する第2裏面側導体層の数を最も多くすることができる。従って、有効電極面積を最も大きくすることができ、内蔵コンデンサの静電容量を最も大きくすることができる。
【0031】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板であって、前記第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層のうち、前記高誘電体層を介して対応する第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層に形成された前記第1裏面側貫通孔及び第2裏面側貫通孔は、互いに対向する部分を有している配線基板とすると良い。
【0032】
高誘電体層を介して、第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層の対向する部分が、内蔵コンデンサの有効電極層となる。従って、内蔵コンデンサ内において、第1裏面側導体層の第1裏面側貫通孔と、第2裏面側導体層の第2裏面側貫通孔とが、全く対向していない場合には、第1または第2裏面側導体層全体の面積から、すべての第1裏面側貫通孔の面積と、すべての第2裏面側貫通孔の面積とを引いた面積が、有効電極面積となる(図12参照)。
【0033】
本発明によれば、内蔵コンデンサ内のおいて、第1裏面側導体層の第1裏面側貫通孔と、第2裏面側導体層の第2裏面側貫通孔とは、これらの一部が互いに対向している。即ち、厚さ方向に見て、第1裏面側貫通孔と第2裏面側貫通孔とが重なる部分がある。
従って、有効電極面積は、第1裏面側貫通孔と第2裏面側貫通孔とが全く対向していない場合に比べ、これらの貫通孔が対向している面積分だけ大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0034】
また、他の解決手段は、主面と裏面とを有する配線基板であって、上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された接続端子と、上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、略平板状で、第1プレーン貫通孔を有する1または複数の第1プレーン電極層、1または複数の高誘電体層、及び、略平板状で、第2プレーン貫通孔を有する1または複数の第2プレーン電極層、を含み、上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層された内蔵コンデンサと、上記接続端子と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層と、上記第1変換導体層と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第2変換貫通孔を有する第2変換導体層と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換貫通孔内に位置して上記第2変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記第2プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第2プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換導体層と上記1または複数の第2プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、を備え、上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない配線基板である。
【0035】
本発明によれば、第1接続端子(例えば電源電位と接続する接続端子)と第2接続端子(例えば接地電位と接続する接続端子)とが密集する密集領域内の第1接続端子は、第1主面側ビア導体をそれぞれ介して、第1変換導体層と電気的に接続している。そして、第1変換導体層は、第1裏面側ビア導体を介して、内蔵コンデンサの第1プレーン電極層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第1接続端子は、内蔵コンデンサの第1プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第1接続端子と第1変換導体層とを接続する第1主面側ビア導体よりも、第1変換導体層と第1プレーン電極層とを接続する第1裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第1変換導体層によって、第1主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第1裏面側ビア導体に変換されている。
【0036】
このように、第1裏面側ビア導体の数を少なくすると、それに伴って、内蔵コンデンサのうち、この第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2プレーン電極層に形成する第2プレーン貫通孔の数も少なくすることができる。
従って、第2プレーン電極層の面積が、第2プレーン貫通孔が少なくなる分だけ大きくなり、第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向する面積、即ち、内蔵コンデンサの有効電極面積が大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
【0037】
一方、第2接続端子、第2主面側ビア導体、第2変換導体層、第2裏面側ビア導体、及び内蔵コンデンサについても同様である。即ち、密集領域内の第2接続端子は、第2主面側ビア導体、第2変換導体層、第2裏面側ビア導体を介して、内蔵コンデンサの第2プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第2主面側ビア導体よりも、第2裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第2変換導体層によって、第2主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第2裏面側ビア導体に変換されている。
【0038】
このため、内蔵コンデンサのうち、第2裏面側ビア導体と絶縁させるために第1プレーン電極層に形成する第1プレーン貫通孔の数も少なくすることができる。従って、第1プレーン電極層の面積が、第1プレーン貫通孔が少なくなる分だけ大きくなり、第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向する有効電極面積がさらに大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0039】
さらに、上記の配線基板であって、前記第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、この第1プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2プレーン電極層の第2プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している配線基板とすると良い。
【0040】
上述したように、高誘電体層を介して、第1プレーン電極層及び第2プレーン電極層の対向する部分が、内蔵コンデンサの有効電極層となる。従って、第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、第2プレーン電極層の第2プレーン貫通孔とが、全く対向していない場合には、第1または第2プレーン電極層全体の面積から、すべての第1プレーン貫通孔の面積と、すべての第2プレーン貫通孔の面積とを引いた面積が、有効電極面積となる(図12参照)。
【0041】
本発明によれば、第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、第2プレーン電極層の第2プレーン貫通孔とは、これらの一部が互いに対向している。即ち、厚さ方向に見て、第1プレーン貫通孔と第2プレーン貫通孔とが重なる部分がある。
従って、有効電極面積は、第1プレーン貫通孔と第2プレーン貫通孔とが全く対向していない場合に比べ、これらの貫通孔が対向している面積分だけ大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0042】
また、他の解決手段は、主面と裏面とを有する配線基板であって、上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された接続端子と、上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、略平板状の複数の第1プレーン電極層、複数の高誘電体層、及び、略平板状の複数の第2プレーン電極層、を含み、上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層されており、上記第1プレーン電極層は、多数の第1変換プレーン貫通孔を有する第1変換プレーン電極層と、上記第1変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第1裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第1裏面側プレーン電極層と、を含み、上記第2プレーン電極層は、上記第1変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、多数の第2変換プレーン貫通孔を有する第2変換プレーン電極層と、上記第2変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第2裏面側プレーン電極層と、を含む内蔵コンデンサと、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第2変換プレーン貫通孔内に位置して上記第2変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記第2裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換プレーン電極層と上記1または複数の第1裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換プレーン貫通孔内に位置して上記第1変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換プレーン電極層と上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、を備え、上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない配線基板である。
【0043】
本発明によれば、密集領域内の第1接続端子は、第1主面側ビア導体をそれぞれ介して、内蔵コンデンサの第1変換プレーン電極層と電気的に接続している。そして、第1変換プレーン電極層は、第1裏面側ビア導体を介して、内蔵コンデンサの第1裏面側プレーン電極層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第1接続端子は、内蔵コンデンサの第1変換プレーン電極層及び第1裏面側プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第1主面側ビア導体よりも、第1裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第1変換プレーン電極層によって、第1主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第1裏面側ビア導体に変換されている。
【0044】
このように、第1裏面側ビア導体の数を少なくすると、それに伴って、内蔵コンデンサのうち、この第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2変換プレーン電極層に形成する第2変換プレーン貫通孔の数も少なくすることができる。従って、第2変換プレーン電極層の面積が大きくなり、内蔵コンデンサの有効電極面積も大きくなる。
また、内蔵コンデンサのうち、第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2裏面側プレーン電極層に形成する第2裏面側プレーン貫通孔の数も少なくすることができるので、第2裏面側プレーン電極層の面積が大きくなり、内蔵コンデンサの有効電極面積が大きくなる。
このことから、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
【0045】
一方、第2接続端子、第2主面側ビア導体、第2変換プレーン電極層、第2裏面側ビア導体、及び第2裏面側プレーン電極層についても同様である。
即ち、密集領域内の第2接続端子は、第2主面側ビア導体をそれぞれ介して、第2変換プレーン電極層と電気的に接続し、第2変換プレーン電極層は、第2裏面側ビア導体を介して、第2裏面側プレーン電極層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第2接続端子は、内蔵コンデンサの第2変換プレーン電極層及び第2裏面側プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第2主面側ビア導体よりも、第2裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第2変換プレーン電極層によって、第2主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第2裏面側ビア導体に変換されている。
【0046】
このため、内蔵コンデンサのうち、第2裏面側ビア導体と絶縁させるために第1裏面側プレーン電極層に形成する第1裏面側プレーン貫通孔の数も少なくすることができるので、第1裏面側プレーン電極層の面積が大きくなり、有効電極面積が大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0047】
さらに、本発明では、第1主面側ビア導体及び第1裏面側ビア導体の間に介在し、後者を前者よりも少ない数となるように変換する第1変換プレーン電極層を、内蔵コンデンサ内に設けている。また、第2主面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体の間に介在し、後者を前者よりも少ない数となるように変換する第2変換プレーン電極層を、内蔵コンデンサ内に設けている。
このため、主面の第1接続端子及び第2接続端子と内蔵コンデンサとの間に、別途第1及び第2変換導体層やこれらを層間に保持する絶縁層を形成する必要がない。従って、配線基板の絶縁層数を減らし、配線基板を薄型化(低背化)することができ、また、安価な配線基板とすることができる。
【0048】
さらに、上記配線基板であって、前記第1変換プレーン電極層は、前記第1プレーン電極層のうち、最も主面側に位置し、前記第2変換プレーン電極層は、前記第2プレーン電極層のうち、最も主面側に位置する配線基板とすると良い。
【0049】
第1変換プレーン電極層と第2変換プレーン電極層とがそれぞれ最も主面側に位置しているので、第1変換プレーン電極層よりも裏面側に位置する第1裏面側プレーン電極層の数を最も多くすることができ、同様に、第2変換プレーン電極層よりも裏面側に位置する第2裏面側プレーン電極層の数も最も多くすることができる。従って、有効電極面積を最も大きくすることができる。
【0050】
さらに、上記の配線基板であって、前記第1裏面側プレーン電極層の第1裏面側プレーン貫通孔と、この第1裏面側プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している配線基板とすると良い。
【0051】
本発明によれば、第1裏面側プレーン電極層の第1裏面側プレーン貫通孔と、第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、これらの一部が互いに対向している。即ち、厚さ方向に見て、第1裏面側プレーン貫通孔と第2裏面側プレーン貫通孔とが重なる部分がある。
従って、コンデンサとしての有効電極面積は、第1裏面側プレーン貫通孔と第2裏面側プレーン貫通孔とが全く対向していない場合に比べ、これらの貫通孔が対向している面積分だけ大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0052】
また、他の解決手段は、主面と裏面とを有する配線基板であって、上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された接続端子と、上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、略平板状の1または複数の第1プレーン電極層、複数の高誘電体層、及び、略平板状の複数の第2プレーン電極層、を含み、上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層されており、上記第1プレーン電極層は、第1プレーン貫通孔を有し、上記第2プレーン電極層は、多数の第2変換プレーン貫通孔を有する第2変換プレーン電極層と、この第2変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第2裏面側プレーン電極層と、を含む内蔵コンデンサと、上記接続端子と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換プレーン貫通孔内に位置して上記第2変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記第2裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換プレーン電極層と上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、を備え、上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない配線基板である。
【0053】
本発明によれば、密集領域内の第1接続端子は、第1主面側ビア導体をそれぞれ介して、第1変換導体層と電気的に接続している。そして、第1変換導体層は、第1裏面側ビア導体を介して、内蔵コンデンサの第1プレーン電極層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第1接続端子は、第1変換導体層及び第1プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第1主面側ビア導体よりも、第1裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第1変換導体層によって、第1主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第1裏面側ビア導体に変換されている。
【0054】
このように、第1裏面側ビア導体の数を少なくすると、それに伴って、内蔵コンデンサのうち、この第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2変換プレーン電極層に形成する第2変換プレーン貫通孔の数も少なくすることができる。従って、第2変換プレーン電極層の面積が大きくなり、内蔵コンデンサの有効電極面積も大きくなる。
また、内蔵コンデンサのうち、第1裏面側ビア導体と絶縁させるために第2裏面側プレーン電極層に形成する第2裏面側プレーン貫通孔の数も少なくすることができるので、第2裏面側プレーン電極層の面積が大きくなり、内蔵コンデンサの有効電極面積が大きくなる。
このことから、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。
【0055】
一方、密集領域内の第2接続端子は、第2主面側ビア導体をそれぞれ介して、第2変換プレーン電極層と電気的に接続し、第2変換プレーン電極層は、第2裏面側ビア導体を介して、第2裏面側プレーン電極層と電気的に接続している。従って、密集領域内の第2接続端子は、内蔵コンデンサの第2変換プレーン電極層及び第2裏面側プレーン電極層とそれぞれ電気的に接続している。
しかも、第2主面側ビア導体よりも、第2裏面側ビア導体の方が、数が少なくされている。つまり、第2変換プレーン電極層によって、第2主面側ビア導体の数と位置が、これより少数の第2裏面側ビア導体に変換されている。
【0056】
このため、内蔵コンデンサのうち、第2裏面側ビア導体と絶縁させるために第1プレーン電極層に形成する第1プレーン貫通孔の数も少なくすることができるので、第1プレーン電極層の面積が大きくなり、有効電極面積が大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0057】
さらに、本発明では、第2主面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体の間に介在し、後者を前者よりも少ない数となるように変換する第2変換プレーン電極層を、内蔵コンデンサ内に設けている。
このため、主面の第1接続端子及び第2接続端子と内蔵コンデンサとの間に、別途第2変換導体層やこれを層間に保持する絶縁層を形成する必要がない。従って、配線基板の絶縁層数を減らし、配線基板を薄型化(低背化)することができ、また、安価な配線基板とすることができる。
【0058】
さらに、上記の配線基板であって、前記第2変換プレーン電極層は、前記複数の第2プレーン電極層のうち、最も前記主面側に位置する配線基板とすると良い。
【0059】
第2変換プレーン電極層が最も主面側に位置しているので、第2変換プレーン電極層よりも裏面側に位置する第2裏面側プレーン電極層の数を最も多くすることができる。従って、有効電極面積を最も大きくすることができ、内蔵コンデンサの静電容量を最も大きくすることができる。
【0060】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板であって、前記第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、この第1プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している配線基板とすると良い。
【0061】
本発明によれば、第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、これらの一部が互いに対向している。即ち、厚さ方向に見て、第1プレーン貫通孔と第2裏面側プレーン貫通孔とが重なる部分がある。
従って、コンデンサとしての有効電極面積は、第1プレーン貫通孔と第2裏面側プレーン貫通孔とが全く対向していない場合に比べ、これらの貫通孔が対向している面積分だけ大きくなる。よって、内蔵コンデンサの静電容量をさらに大きくすることができる。
【0062】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板であって、前記第1裏面側ビア導体は、いずれも前記第1主面側ビア導体と略同軸であり、前記第2裏面側ビア導体は、いずれも前記第2主面側ビア導体と略同軸である配線基板とすると良い。
【0063】
第1または第2変換導体層で変換された後の裏面側ビア導体が、変換前の主面側ビア導体と略同軸でない場合には、接続端子と内蔵コンデンサとを繋ぐ経路は、いずれも、主面側ビア導体を通り、変換導体層を平面方向に通り、裏面側ビア導体を通るものである。
あるいは、第1または第2変換プレーン電極層で変換された後の裏面側ビア導体が、変換前の主面側ビア導体と略同軸でない場合には、接続端子と内蔵コンデンサの裏面側プレーン電極層とを繋ぐ経路は、いずれも、主面側ビア導体を通り、変換プレーン電極層を平面方向に通り、裏面側ビア導体を通るものである。
従って、いずれの経路も、変換導体層あるいは変換プレーン電極層を平面方向に通るものであるため、これら変換導体層等の分だけ、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが大きくなる。
【0064】
これに対し、本発明では、第1変換導体層あるいは第1変換プレーン電極層で変換された後の第1裏面側ビア導体は、いずれも変換前の第1主面側ビア導体と略同軸である。
前述したように、第1主面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体よりも数が多いので、第1裏面側ビア導体と同軸でない第1主面側ビア導体が存在する。これらについては、第1接続端子と内蔵コンデンサとを繋ぐ経路、あるいは第1接続端子と内蔵コンデンサの第1裏面側プレーン電極層とを繋ぐ経路は、上記のように、第1変換導体層あるいは第1変換プレーン電極層を平面方向に通る分だけ、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが大きい。
【0065】
しかし、同軸に配置された第1主面側ビア導体及び第1裏面側ビア導体を通る経路は、いずれも、第1主面側ビア導体を通り、第1変換導体層あるいは第1変換プレーン電極層を厚さ方向に通り、第1裏面側ビア導体を通るものである。従って、これらの経路は、いずれも第1変換導体層あるいは第1変換プレーン電極層を厚さ方向に通り、平面方向に通らないものであるため、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが小さい。
よって、第1主面側ビア導体、第1変換導体層(第1変換プレーン電極層)、及び第1裏面側ビア導体を通るすべての経路を全体としてみたときも、第1主面側ビア導体と第1裏面側ビア導体とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0066】
同様に、第2変換導体層あるいは第2変換プレーン電極層で変換された後の第2裏面側ビア導体は、いずれも変換前の第2主面側ビア導体と略同軸である。
第2裏面側ビア導体と略同軸ではない第2主面側ビア導体については、第2接続端子と内蔵コンデンサとを繋ぐ経路、あるいは第2接続端子と内蔵コンデンサの第2裏面側プレーン電極層とを繋ぐ経路は、上記のように、第2変換導体層あるいは第2変換プレーン電極層を平面方向に通る分だけ、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが大きい。
【0067】
一方、同軸に配置された第2主面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体を通る経路は、いずれも第2変換導体層あるいは第2変換プレーン電極層を厚さ方向に通るものであるため、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが小さい。
よって、第2主面側ビア導体、第2変換導体層(第2変換プレーン電極層)、及び第2裏面側ビア導体を通るすべての経路を全体としてみたときも、第2主面側ビア導体と第2裏面側ビア導体とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0068】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板であって、前記密集領域内の前記第1接続端子及び第2接続端子は、互い違いに略格子状に並んで配置され、前記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体も、互い違いに略格子状に並んで配置されている配線基板とすると良い。
【0069】
本発明では、密集領域内の第1接続端子及び第2接続端子が、互い違いに略格子状に配置されているので、第1接続端子に着目すると、第1接続端子同士でも略格子状に並んで配置され、また、第2接続端子に着目すると、第2接続端子同士でも略格子状に並んで配置されている。
また、第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体も、互い違いに略格子状に配置されているので、第1主面側ビア導体に着目すると、第1主面側ビア導体同士でも略格子状に並んで配置され、また、第2主面側ビア導体に着目すると、第2主面側ビア導体同士でも略格子状に並んで配置されている。
【0070】
このため、各第1主面側ビア導体が偏って配置されている場合に比べて、各第1主面側ビア導体を流れる電流が比較的均一になりやすく、従って、第1主面側ビア導体の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。同様に、各第2主面側ビア導体を流れる電流も比較的均一になりやすく、第2主面側ビア導体の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
しかも、第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体が、互い違いに略格子状に配置されているので、特に、これらの相互インダクタンスが比較的大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、さらに、全体の見かけのインダクタンスを低下させることができる。
【0071】
さらに、上記のいずれかに記載の配線基板であって、前記第1裏面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体同士で略格子状に配置され、前記第2裏面側ビア導体は、第2裏面側ビア導体同士で略格子状に配置されている配線基板とすると良い。
【0072】
本発明によれば、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビアは、それぞれ略格子状に配置されている。
従って、各第1裏面側ビア導体が偏って配置されている場合に比べて、各第1裏面側ビア導体を流れる電流が比較的均一になりやすく、従って、第1裏面側ビア導体の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。同様に、各第2裏面側ビア導体を流れる電流も比較的均一になりやすく、第2裏面側ビア導体の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
【0073】
さらに、上記の配線基板であって、前記第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体は、互い違いに略格子状に並んで配置されている配線基板とすると良い。
【0074】
本発明によれば、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体が、互い違いに略格子状に配置されている。
従って、第1裏面側ビア導体同士が略格子状に配置され、かつ、これと略同一の格子間隔で、第2裏面側ビア導体同士が略格子状に配置される条件の中で、第1裏面側ビア導体と第2裏面側ビア導体との間隔が最も大きくなっている。このため、これらの絶縁間隔が最も広くなっているから、配線基板の信頼性を高くすることができる。
さらに、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体が、互い違いに略格子状に配置されているので、これらの相互インダクタンスが比較的大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、全体の見かけのインダクタンスを比較的低くすることができる。
【0075】
さらに、前記の配線基板であって、前記第1裏面側ビア導体同士の格子間隔と、前記第2裏面側ビア導体同士の格子間隔は略同一であり、前記第2裏面側ビア導体は、前記第1裏面側ビア導体同士がなす単位格子の中心からずれた位置にそれぞれ配置されている配線基板とすると良い。
【0076】
本発明によれば、第1裏面側ビア導体同士が略格子状に配置され、かつ、これと略同一の格子間隔で、第2裏面側ビア導体同士が略格子状に配置されているが、第2裏面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体同士がなす単位格子の中心からずれた位置にそれぞれ配置されている。
このため、第2裏面側ビア導体が、第1裏面側ビア導体同士がなす単位格子の中心に位置するように配置、即ち、第1裏面側ビア導体と第2裏面側ビア導体とが互い違いに配置されている場合と比較すると、ずれの分だけ、第1主面側ビア導体と第2主面側ビア導体とがそれぞれ接近している。従って、これらが接近している分だけ、これらの相互インダクタンスがさらに大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、全体の見かけのインダクタンスをさらに低くすることができる。
【0077】
さらに、前記の配線基板であって、前記密集領域内の前記第1接続端子及び第2接続端子は、互い違いに略格子状に並んで配置され、前記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体も、互い違いに略格子状に並んで配置され、前記第1裏面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体同士で略格子状に配置され、前記第2裏面側ビア導体は、第2裏面側ビア導体同士で上記第1裏面側ビア導体同士の格子間隔と略同一の格子間隔で略格子状に配置され、一の上記第1裏面側ビア導体と、この第1裏面側ビア導体の最も近くに配置された上記第2裏面側ビア導体との間隔は、上記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体が互い違いに配置された格子間隔と略同一である配線基板とすると良い。
【0078】
本発明によれば、密集領域内の第1接続端子及び第2接続端子、並びに、第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体は、それぞれ互い違いに略格子状に配置されている。また、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体は、いずれも第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体とそれぞれ略同軸である。また、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビアは、それぞれが略格子状に並んで配置され、これらの格子間隔が略同一である。
【0079】
さらに、ある第1裏面側ビア導体と、これに最も近い第2裏面側ビア導体との間隔は、第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体が互い違いに配置された格子間隔と略同一である。つまり、変換後(裏面側)のビア導体が変換前(主面側)のビア導体と略同軸であるという条件の下で、変換後の第1裏面側ビア導体と第2裏面側ビアとの間隔がそれぞれ最小となるように、第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体が配置されている。
【0080】
ここで、裏面側第1ビア導体と裏面側第2ビア導体との間隔が小さくなるほど、これらの相互インダクタンスが大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、これらの見かけのインダクタンスが小さくなる。
従って、本発明では、抵抗やインダクタンスが小さくなるように、第1,第2主面側ビア導体と略同軸であるという条件を保ったままで、第1裏面側ビア導体と第2裏面側ビアとの間隔がそれぞれ最も小さくなるように、これらを配置したので、第1,第2主面側ビア導体との間の抵抗やインダクタンスを小さくしながら、しかも、裏面側第1ビア導体及び裏面側第2ビア導体の見かけのインダクタンスをさらに小さくすることができる。
【0081】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の配線基板1について、図1(a)に平面図を、図1(b)に側面図を、図2及び図3に部分拡大断面図を示す。この配線基板1は、図1(b)に示すように、主面1Aと裏面1Bを有し、略矩形の略板形状をなしている。配線基板1の主面1A側には、図中に破線で示すICチップCH等を搭載することができる一方、裏面1B側には、図中に破線で示すマザーボードMBなど他の配線基板を接続することができる。
【0082】
搭載予定のICチップCHは、配線基板1との接続端子として、ハンダバンプTを多数備えている。このハンダバンプTは、信号を入出力するための信号バンプTSの他、電源電位を受け入れる電源バンプTP、及び接地電位を受け入れる接地バンプTGを多数有している。
一方、この配線基板1を接続する予定のマザーボードMBも、配線基板1との接続端子として、信号バンプUS、電源バンプUP、及び接地バンプUG等のハンダバンプUを多数有している。
【0083】
本実施形態の配線基板1は、図1(b)に示すように、その主面1Aに、ICチップCHのハンダバンプTと接続する接続端子として、多数のハンダバンプ3を有し、また、裏面1Bに、マザーボードMBのハンダバンプUと接続する接続端子として、多数の接続パッド5を有している。
このうち、主面1Aに形成されたハンダバンプ3は、ICチップのハンダバンプT(信号バンプTS、電源バンプTP、接地バンプTG)に対応した信号バンプ3S、電源バンプ(第1接続端子)3P、及び接地バンプ(第2接続端子)3Gをそれぞれ有している。これらのハンダバンプ3は、図1(a)に示すように、配線基板1の主面1Aに略格子状に並び、略矩形状のバンプ領域BRを形成している。
さらに詳細に言うと、このバンプ領域BRの略中央には、多数の電源バンプ3Pと接地バンプ3Gとが、150μmの格子間隔で、互い違いに略格子状に密集して並んだ略矩形状の密集領域MRが形成されている。また、バンプ領域BRのうち密集領域MRを取り囲む領域に、信号バンプ3S、電源バンプ3P、及び接地バンプ3Gが略格子状に多数並んだ周囲領域SRが形成されている。
【0084】
一方、裏面1Bに形成された接続パッド5も、マザーボードのハンダバンプUに対応した信号パッド5S、電源パッド5P、及び接地パッド5Gをそれぞれ多数有し、略矩形状のパッド領域を形成している。そして、パッド領域の略中央には、多数の電源パッド5Pと接地パッド5Gが互い違いに略格子状に配置されている。また、それらの周囲には、信号パッド5S、電源パッド5P、及び接地パッド5Gが多数配置されている。
【0085】
この配線基板1は、図2及び図3に示すように、主面1Aを形成する第1絶縁層71から裏面1Bを形成する第11絶縁層81まで、全部で11層のセラミック絶縁層が積層されたものである。そして、これらの絶縁層71〜81の層内や層間には、それぞれビア導体や導体層等が形成されている。
なお、図2は、電源バンプ3Pと接地バンプ3Gが密集した上記密集領域MRを、配線基板1の厚さ方向に投影した図1(b)に示す投影密集領域TMR内の一部を拡大した図である。また、図3は、密集領域MRの周囲に取り囲む周囲領域SRを、配線基板1の厚さ方向に投影した投影周囲領域TSR及びこれより外側の領域である投影外側領域TTRの一部を拡大した図である。
【0086】
この配線基板1の内部構造を大きく分類すると、第1絶縁層71及び第2絶縁層72等からなる展開部9と、第3絶縁層73、第4絶縁層74及び第5絶縁層75等からなる変換部11と、第6絶縁層76、第7絶縁層77、第8絶縁層78,第9絶縁層79及び第10絶縁層80等からなる内蔵コンデンサ13とに分けられる。
【0087】
このうち展開部9は、図3に示すように、主として、前述したバンプ領域BRのうち、周囲領域SRに形成されたハンダバンプ3と、これらと対応する接続パッド5とを電気的に接続させるために、これらのハンダバンプ3と接続する配線等を引き回して、配線基板1の周縁方向に展開させるためのものである。一方、図2に示す投影密集領域TMR内では、電源バンプ3Pに接続した主面側電源ビア導体(第1主面側ビア導体)15、及び、接地バンプ3Gに接続した主面側接地ビア導体(第2主面側ビア導体)17が、それぞれ主面1A側から裏面1B側へ向かって厚さ方向に延びている。
【0088】
展開部9の裏面1B側に位置する変換部11は、図2に示すように、主として、投影密集領域TMR内において、電源バンプ3Pから展開部9を経て延びた主面側電源ビア導体15の数、及び、接地バンプ3Gから展開部9を経て延びた主面側接地ビア導体17の数を、それぞれ減らすためのものである。
この変換部11のうち、第3絶縁層73と第4絶縁層74との層間には、多数の電源変換貫通孔(第1変換貫通孔)19Kを有する電源変換導体層(第1変換導体層)19が形成され、また、第4絶縁層74と第5絶縁層75との層間には、多数の接地変換貫通孔(第2変換貫通孔)21Kを有する接地変換導体層(第2変換導体層)21が形成されている。
【0089】
そして、電源バンプ3Pから厚さ方向(図中下方)に延びた主面側電源ビア導体15は、電源変換導体層19とそれぞれ接続している。一方、接地バンプ3Gから厚さ方向に延びた主面側接地ビア導体17は、電源変換導体層19と絶縁を保ちながら電源変換貫通孔19K内を通過して、接地変換導体層21とそれぞれ接続している。
また、電源変換導体層19の裏面1B側には、この電源変換導体層19と接続する裏面側電源ビア導体(第1裏面側ビア導体)25が多数形成されている。この裏面側電源ビア導体25は、接地変換導体層21と絶縁を保ちながら接地変換貫通孔21K内を通過して、それぞれ裏面1B側へ厚さ方向に延びている。一方、接地変換導体層21の裏面1B側には、この接地変換導体層21と接続し、裏面1B側へ厚さ方向に延びる裏面側接地ビア導体(第2裏面側ビア導体)27が多数形成されている。
【0090】
一方、図3に示すように、変換部11のうち、投影周囲領域TSR及び投影外側領域TTR内においては、周囲領域SRの信号バンプ3S等と電気的に接続する信号ビア導体14等が、電源変換導体層19及び接地変換導体層21と絶縁を保ちながら、裏面1B側へ向かって厚さ方向にそれぞれ延びている。
【0091】
ここで、この変換部11における主面側電源ビア導体15、裏面側電源ビア導体25、主面側接地ビア導体17、及び裏面側接地ビア導体27の関係について詳述する。
主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17の配置を図4に示す。上述のように、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17は、互い違いに略格子状に並んだ電源バンプ3P及び接地バンプ3Gからそれぞれ厚さ方向に延びているので、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17も、電源バンプ3P及び接地バンプ3Gとほぼ同じ間隔(150μm)で、互い違いに略格子状に並んでいる。従って、主面側電源ビア導体15同士に着目すると、主面側電源ビア導体15は、格子間隔約212(=150√2)μmで、略格子状に並んで配置されている。一方、主面側接地ビア導体17同士も、格子間隔約212(=150√2)μmで、略格子状に並んで配置されている。
【0092】
このため、各主面側電源ビア導体15及び各主面側接地ビア導体17を流れる電流がそれぞれ比較的均一になりやすく、従って、主面側電源ビア導体15の抵抗によるロス、及び主面側接地ビア導体17の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
さらに、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17が、互い違いに略格子状に配置されているので、これらの相互インダクタンスが比較的大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、全体の見かけのインダクタンスを低下させることができる。
【0093】
次に、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体27の配置を図5に示す。なお、破線で示すビア導体は、図4に示す変換前の主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17の配置と対応している。
変換後の裏面側電源ビア導体25は、変換前の主面側電源ビア導体15よりも数が少なく、具体的には、ほぼ9分の1個に減らされている。また、変換後の裏面側電源ビア導体25は、変換前の主面側電源ビア導体15といずれも略同軸である(図4参照)。さらに、裏面側電源ビア導体25は、裏面側電源ビア導体25同士に着目すると、格子間隔636(=450√2)μmで、略格子状に並んで配置されている。従って、裏面側電源ビア導体25同士の格子間隔は、変換前の主面側電源ビア導体15同士の格子間隔(212μm)の3倍となっている。
【0094】
同様に、変換後の裏面側接地ビア導体27も、変換前の主面側接地ビア導体17のほぼ9分の1個に数が減らされている。また、変換後の裏面側接地ビア導体27は、変換前の主面側接地ビア導体17といずれも略同軸である(図4参照)。さらに、裏面側接地ビア導体27は、裏面側接地ビア導体27同士に着目すると、格子間隔636(=450√2)μmで、略格子状に並んで配置されている。従って、裏面側接地ビア導体27同士の格子間隔は、変換前の主面側接地ビア導体17同士の格子間隔(212μm)の3倍となっている。
【0095】
このように、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体27が、それぞれ略格子状に並んで配置されていると、各裏面側電源ビア導体25及び各裏面側接地ビア導体27を流れる電流がそれぞれ比較的均一になりやすい。従って、裏面側電源ビア導体25の抵抗によるロス、及び裏面側接地ビア導体27の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
【0096】
また、裏面側電源ビア導体25が、いずれも主面側電源ビア導体15と略同軸であるから、同軸に配置された主面側電源ビア導体15及び裏面側電源ビア導体25を通る経路は、いずれも電源変換導体層19を平面方向に通らないので、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが小さい。
よって、主面側電源ビア導体15、電源変換導体層19、及び裏面側電源ビア導体25を通るすべての経路を全体としてみたときも、主面側電源ビア導体15と裏面側電源ビア導体25とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0097】
同様に、裏面側接地ビア導体27が、いずれも主面側接地ビア導体17と略同軸であるから、同軸に配置された主面側接地ビア導体17及び裏面側接地ビア導体27を通る経路は、いずれも接地変換導体層21を平面方向に通らないので、各経路の合成抵抗や合成インダクタンスが小さい。
よって、主面側接地ビア導体17、接地変換導体層21、及び裏面側接地ビア導体27を通るすべての経路を全体としてみたときも、主面側接地ビア導体17と裏面側接地ビア導体27とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0098】
また、図5に示すように、ある裏面側電源ビア導体25に着目すると、これに最も近い位置に配置された裏面側接地ビア導体27との間隔(150μm)は、いずれも、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17が互い違いに配置された格子間隔(150μm)と略同一である。従って、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体27が、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17とそれぞれ略同軸である条件の中で、裏面側電源ビア導体25と裏面側接地ビア導体27との間隔が最も小さくなるように配置されている。
これにより、これらの相互インダクタンスが大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、これらの見かけのインダクタンスを上記条件の中で最も小さくすることができる。
【0099】
次に、変換部11の裏面1B側に位置する内蔵コンデンサ13について説明する。この内蔵コンデンサ13は、図2及び図3に示すように、BaTiO3 を主成分とする高誘電体により形成された高誘電体層である第6絶縁層76〜第10絶縁層80を有している。
また、第5絶縁層75と第6絶縁層76との層間に、略平板状で、多数の第1電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)29Kを有する第1電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)29を有している。また、第7絶縁層77と第8絶縁層78との層間にも、略平板状で、多数の第2電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)31Kを有する第2電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)31を有している。また、第9絶縁層79と第10絶縁層80との層間に、略平板状で、多数の第3電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)33Kを有する第3電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)33を有している。
【0100】
また、第6絶縁層76と第7絶縁層77との層間に、略平板状で、多数の第1接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)30Kを有する第1接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)30を有している。また、第8絶縁層78と第9絶縁層79との層間に、略平板状で、多数の第2接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)32Kを有する第2接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)32を有している。また、第10絶縁層80と第11絶縁層81との層間に、略平板状で、多数の第3接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)34Kを有する第3接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)34を有している。
従って、この内蔵コンデンサ13は、高誘電体層である第6絶縁層76〜第10絶縁層80をそれぞれ介して、第1,第2,第3電源プレーン電極層29,31,33、及び、第1,第2,第3接地プレーン電極層30,32,34が対向して交互に積層されたものである。
【0101】
図2に示すように、変換部11の電源変換導体層19から裏面1B側へ厚さ方向に延びた裏面側電源ビア導体25は、いずれも第1電源プレーン電極層29と接続している。そして、さらに裏面1B側へ厚さ方向に延び、第1接地プレーン電極層30と絶縁を保ちながら第1接地プレーン貫通孔30K内を通過して、第2電源プレーン電極層31とぞれぞれ接続している。そして、さらに裏面1B側へ厚さ方向に延び、第2接地プレーン電極層32と絶縁を保ちながら第2接地プレーン貫通孔32K内を通過して、第3電源プレーン電極層33とぞれぞれ接続している。さらに、裏面側電源ビア導体25は、裏面1B側へ厚さ方向に延び、第3接地プレーン電極層34と絶縁を保ちながら第3接地プレーン貫通孔34K内を通過して、配線基板1の裏面1Bに形成された電源パッド5Pとそれぞれ接続している。
【0102】
一方、変換部11の接地変換導体層21から裏面1B側へ厚さ方向に延びた裏面側接地ビア導体27は、第1電源プレーン電極層29と絶縁を保ちながら第1電源プレーン貫通孔29K内を通過して、第1接地プレーン電極層30とそれぞれ接続している。そして、さらに裏面1B側へ厚さ方向に延び、第2電源プレーン電極層31と絶縁を保ちながら第2電源プレーン貫通孔31K内を通過して、第2接地プレーン電極層32とぞれぞれ接続している。さらに、裏面側接地ビア導体27は、第3電源プレーン電極層33と絶縁を保ちながら第3電源プレーン貫通孔33K内を通過して、第3接地プレーン電極層34とそれぞれ接続している。
なお、第3接地プレーン電極層34と、配線基板1の裏面1Bに形成された接地パッド5Gとは、接地パッド5Gに対応した位置に形成された裏面側第2接地ビア導体28により、電気的に接続されている。
【0103】
一方、図3に示すように、変換部11を通過して裏面1B側に延びた信号ビア導体14等は、いずれも、第1,第2,第3電源プレーン電極層29,31,33、及び、第1,第2,第3接地プレーン電極層30,32,34と絶縁を保ちながら、これらに形成された信号貫通孔29L,30L,31L,32L,33L,34L内等を通過して、裏面1B側へ向かって厚さ方向に延びている。そして、配線基板1の裏面1Bに形成された信号パッド5S等とそれぞれ接続している。
ここで、信号ビア導体14が高誘電体層76〜81を通ると、隣り合う信号ビア導体14同士の間で電気的に結合することがある。しかし、各信号ビア導体14は、各電源及び接地プレーン電極層によりシールドされているので、隣り合う信号ビア導体14間での結合が防止され、これらの間で発生するクロストークノイズを低減することができる。
【0104】
以上で説明したように、本実施形態の配線基板1は、主面1Aのハンダバンプ3と内蔵コンデンサ13との間に位置する電源変換導体層19及び接地変換導体層21において、電源用及び接地用双方のビア導体(裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体27)の数が、ほぼ9分の1個に少なくされている。このため、第1,第2,第3電源プレーン電極層29,31,33に形成した第1,第2,第3電源プレーン貫通孔29K,31K、33K、及び、第1,第2,第3接地プレーン電極層30,32,34に形成した第1,第2,第3接地プレーン貫通孔30K,32K,34Kの数も、それぞれ従来のほぼ9分の1個に少なくなっている。
【0105】
従って、例えば図6に示す第1電源プレーン電極層29についてみると、第1電源プレーン貫通孔29Kの数が減った分だけ、第1電源プレーン電極層29の面積が、従来(図11及び図12参照)よりも大きくなっている。
また、第1電源プレーン電極層29と対向する第1接地プレーン電極層30も、第1接地プレーン貫通孔30Kが減った分だけ、第1接地プレーン電極層30の面積が大きくなっている(図6参照)。
【0106】
このため、図6に第1電源プレーン電極層29のうち、第1接地プレーン電極層30と対向する部分をハッチングで示すように、コンデンサとしての有効電極面積も、従来よりも大きくなっている。
さらに、第1電源プレーン電極層29の第1電源プレーン貫通孔29Kと、第1接地プレーン電極層30の第1接地プレーン貫通孔30Kとは、中心間距離が約150μmである一方、これらの貫通孔の径が約80μmであるので、これらの貫通孔が、互いに対向する部分を有するように配置されている。即ち、第1電源プレーン貫通孔29K及び第1接地プレーン貫通孔30Kが、厚さ方向に見て一部重なっている。このため、第1電源プレーン貫通孔29Kと第1接地プレーン貫通孔30Kとが全く対向していない場合に比して、この対向した部分(重なった部分)の面積分だけ、有効電極面積が増加している。
【0107】
また、他のプレーン電極層(第2,第3電源プレーン電極層31,33、第1,第2,第3接地プレーン電極層30,32,34)についても同様に、プレーン電極層の面積が従来よりもそれぞれ大きくなっている。また、有効電極面積についても、同様に大きくなっている。
これらのことから、本実施形態の配線基板1の内蔵コンデンサ13は、静電容量を大きくすることができる。しかも、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体27の数は、主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17の9分の1個程度にしただけなので、インダクタンスや抵抗も、十分に小さくすることができる。
【0108】
さらに、本実施形態では、投影密集領域TMR内だけでなく、投影周囲領域TSR内及び投影外側領域TTR内にも、第1,第2,第3電源プレーン電極層29,31,33、及び、第1,第2,第3接地プレーン電極層30,32,34が形成されている。つまり、各プレーン電極層の外周縁は、配線基板の外周縁とと略一致している。このため、コンデンサとしての有効電極面積がさらに大きくなっている。
【0109】
しかも、周囲領域SR内の信号バンプ3Sに接続する信号ビア導体14と絶縁させるために、電源及び接地プレーン電極層に設けられた信号貫通孔29L,30L,31L,32L,33L,34Lは、いずれも対向している。即ち、信号ビア導体14と絶縁する信号貫通孔29L等は、いずれも厚さ方向に見て、貫通孔全体がほぼ重なっている(図3参照)。このため、投影周囲領域TSR内及び投影外側領域TTR内の有効電極面積の減少が最小限に抑えられている。
このことから、配線基板1の内蔵コンデンサ13は、静電容量をより一層大きくすることができる。
【0110】
また、信号ビア導体14を投影外側領域TTRに設けたため、その分、電源プレーン電極層29等や接地プレーン電極層30等のうち、投影密集領域TMR内及びその近傍に形成される貫通孔の数を少なくすることができる。このため、接続するICチップCHに近い部分の電極面積を大きくすることができ、内蔵コンデンサ13の入出力特性をより良好にすることができる。
【0111】
なお、本実施形態の配線基板1は、公知の手法により製造することができる。例えば、まず、公知のドクターブレード法によって、第1絶縁層71〜第10絶縁層80に対応したグリーンシートをそれぞれ作成する。第6絶縁層76から第10絶縁層80は高誘電体層であるので、高誘電体からなるグリーンシートを作成する。
そして、各グリーンシートにビア導体を形成するための貫通孔を穿孔する。その後、各グリーンシートに所定の導体層(電源変換導体層19、第1電源プレーン電極層29等となる導体層)、及びビア導体(主面側電源ビア導体15,裏面側電源ビア導体25等となるビア導体)を印刷する。その後、各グリーンシートを合わせ、熱と圧力を加えて積層する。
その後、一体焼成すれば、本実施形態の配線基板1が完成する。
【0112】
(変形形態1)
次いで、上記実施形態1における第1の変形形態について、図7を参照しつつ説明する。なお、図7は、本変形形態の配線基板における裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体227の配置を示す説明図であり、破線で示すビア導体は、変換前の主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17の配置(図4参照)と対応している。
本変形形態の配線基板は、裏面側接地ビア導体227の配置が上記実施形態1と異なり、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体227が互い違いに略格子状になるように配置されている。
その他の部分は、上記実施形態1と同様である。従って、上記実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0113】
変換後の裏面側電源ビア導体25は、上記実施形態1と同様に、変換前の主面側電源ビア導体15よりも数が少なく(約9分の1個)、いずれも、主面側電源ビア導体15と略同軸である。さらに、裏面側電源ビア導体25は、裏面側電源ビア導体25同士に着目すると、変換前(約212μm)の3倍の格子間隔(約636μm)で、略格子状に並んで配置されている。
同様に、変換後の裏面側接地ビア導体227も、変換前の主面側接地ビア導体17よりも数が少なく(約9分の1個)、いずれも、主面側接地ビア導体17と略同軸である。さらに、裏面側接地ビア導体227は、裏面側接地ビア導体227同士に着目すると、変換前(約212μm)の3倍の格子間隔(約636μm)で、略格子状に並んで配置されている。
【0114】
従って、上記実施形態1で述べたように、裏面側電源ビア導体25の抵抗によるロス、及び裏面側接地ビア導体227の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
また、主面側電源ビア導体15、電源変換導体層19、及び裏面側電源ビア導体25を通るすべての経路を全体としてみたとき、主面側電源ビア導体15と裏面側電源ビア導体25とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
同様に、主面側接地ビア導体17、接地変換導体層21、及び裏面側接地ビア導体227を通るすべての経路を全体としてみたときも、主面側接地ビア導体17と裏面側接地ビア導体227とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0115】
一方、本変形形態では、図7に示すように、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体227が互い違いに略格子状に配置されている。
従って、裏面側電源ビア導体25同士が略格子状に配置され、かつ、これと略同一の格子間隔で、裏面側接地ビア導体227同士が略格子状に配置される条件の中で、裏面側電源ビア導体25と裏面側接地ビア導体227との間隔が最大(間隔450μm)となっている。このため、これらの絶縁間隔が最も広くなっているから、配線基板の信頼性を高くすることができる。
さらに、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体227の相互インダクタンスが比較的大きく、電流による磁界をキャンセルし合うから、全体の見かけのインダクタンスを比較的低くすることもできる。
【0116】
(変形形態2)
次いで、上記実施形態1における第2の変形形態について、図8を参照しつつ説明する。なお、図8は、本変形形態の配線基板における裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体327の配置を示す説明図であり、破線で示すビア導体は、変換前の主面側電源ビア導体15及び主面側接地ビア導体17の配置(図4参照)と対応している。
本変形形態の配線基板は、裏面側接地ビア導体327が、裏面側電源ビア導体25同士がなす単位格子の中心からずれた位置にそれぞれ配置されている点が、上記実施形態1の配線基板1と異なる。
その他の部分は、上記実施形態1と同様である。従って、上記実施形態1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0117】
変換後の裏面側電源ビア導体25は、上記実施形態1と同様に、変換前の主面側電源ビア導体15よりも数が少なく(約9分の1個)、いずれも、主面側電源ビア導体15と略同軸である。さらに、裏面側電源ビア導体25は、裏面側電源ビア導体25同士に着目すると、変換前(約212μm)の3倍の格子間隔(約636μm)で、略格子状に並んで配置されている。
同様に、変換後の裏面側接地ビア導体327も、変換前の主面側接地ビア導体17よりも数が少なく(約9分の1個)、いずれも、主面側接地ビア導体17と略同軸である。さらに、裏面側接地ビア導体327は、裏面側接地ビア導体327同士に着目すると、変換前(約212μm)の3倍の格子間隔(約636μm)で、略格子状に並んで配置されている。
【0118】
従って、上記実施形態1と同様に、裏面側電源ビア導体25の抵抗によるロス、及び裏面側接地ビア導体327の抵抗によるロスが全体として低下し、電気的特性が良好となる。
また、主面側電源ビア導体15、電源変換導体層19、及び裏面側電源ビア導体25を通るすべての経路を全体としてみたとき、主面側電源ビア導体15と裏面側電源ビア導体25とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
同様に、主面側接地ビア導体17、接地変換導体層21、及び裏面側接地ビア導体327を通るすべての経路を全体としてみたときも、主面側接地ビア導体17と裏面側接地ビア導体327とがいずれも略同軸でない場合に比して、全体の持つ合成抵抗や合成インダクタンスを小さくすることができる。
【0119】
その上、本変形形態では、図8に示すように、裏面側接地ビア導体327が、裏面側電源ビア導体25同士がなす単位格子の中心からずれた位置にそれぞれ配置されている。具体的には、裏面側接地ビア導体327は、いずれも最も近くに位置する裏面側電源ビア導体25から、約335(=150√5)μm離れた位置にそれぞれ形成されている。
【0120】
このため、上記変形形態1のように、裏面側電源ビア導体25及び裏面側接地ビア導体227が互い違いに配置されている場合、即ち、裏面側接地ビア導体227が、裏面側電源ビア導体25同士がなす単位格子の中心に位置するように配置されている場合と比較すると(図7参照)、裏面側電源ビア導体25と裏面側接地ビア導体327との間隔が小さくなっている。具体的には、上記変形形態1では、これらの間隔が450μmに対し、本変形形態では、これらの間隔が335μmとなっている。
従って、これら裏面側電源ビア導体25と裏面側接地ビア導体327が接近している分だけ、これらの相互インダクタンスがさらに大きくなり、電流による磁界をキャンセルし合うから、全体の見かけのインダクタンスをさらに低くすることができる。
【0121】
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について、図9を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態1と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態の配線基板401は、上記実施形態1と同様に、その主面401Aに、信号バンプ、電源バンプ3P、及び接地バンプ3Gをそれぞれ多数有している。そして、これらのハンダバンプ3により、平面視略矩形状のバンプ領域、さらには、この略中央に略矩形状の密集領域が形成されている。一方、裏面401Bにも、信号パッド、電源パッド5P、及び接地パッド5Gがそれぞれ多数形成されている。
【0122】
この配線基板401は、図9に投影密集領域TMR内の部分拡大断面図を示すように、主面401Aを形成する第1絶縁層471から裏面401Bを形成する第9絶縁層479まで、全部で9層のセラミック絶縁層が積層されたものである。
その内部構造を大きく分類すると、第1絶縁層471及び第2絶縁層472等からなる展開部409と、第4絶縁層474、第5絶縁層475、第6絶縁層476,第7絶縁層477及び第8絶縁層478等からなる内蔵コンデンサ413とに分けられる。つまり、この配線基板401には、上記実施形態1の配線基板1における変換部9、即ち、電源変換導体層19、接地変換導体層21、第3絶縁層73及び第4絶縁層74等が存在しない。
従って、この配線基板401は、上記実施形態1の配線基板1(図2参照)よりも絶縁層数及び導体層数がそれぞれ2層少なくなって、薄型化(低背化)されている。また、絶縁層等が少なくなっているので、上記実施形態1の配線基板1よりも安価な配線基板とすることができる。
【0123】
展開部409のうち投影密集領域TMR内では、上記実施形態1と同様に、電源バンプ3Pに接続した主面側電源ビア導体(第1主面側ビア導体)415、及び、接地バンプ3Gに接続した主面側接地ビア導体(第2主面側ビア導体)417が、それぞれ主面401A側から裏面401B側へ向かって厚さ方向に延びている。
【0124】
展開部409の裏面401B側に位置する内蔵コンデンサ413は、高誘電体層である第4絶縁層474〜第8絶縁層478を有している。
また、略平板状のプレーン電極層として、第3絶縁層473と第4絶縁層474との層間に、多数の電源プレーン貫通孔(第1変換プレーン貫通孔,第1変換貫通孔)419Kを有する電源変換プレーン電極層(第1変換プレーン電極層,第1変換導体層)419を有している。また、第4絶縁層474と第5絶縁層475との層間に、多数の接地プレーン貫通孔(第2変換プレーン貫通孔,第2変換貫通孔)421Kを有する接地変換プレーン電極層(第2変換プレーン電極層,第2変換導体層)421を有している。
【0125】
さらに、略平板状のプレーン電極層として、第5絶縁層475と第6絶縁層476との層間に、多数の第1裏面側電源プレーン貫通孔(第1裏面側プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)429Kを有する第1裏面側電源プレーン電極層(第1裏面側プレーン電極層,第1裏面側導体層)429を有している。また、第6絶縁層476と第7絶縁層477との層間に、多数の第1裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)430Kを有する第1裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)430を有している。また、第7絶縁層477と第8絶縁層478との層間に、多数の第2裏面側電源プレーン貫通孔(第1裏面側プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)431Kを有する第2裏面側電源プレーン電極層(第1裏面側プレーン電極層,第1裏面側導体層)431を有している。また、第8絶縁層478と第9絶縁層479との層間に、多数の第2裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)432Kを有する第1裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)432を有している。
【0126】
従って、この内蔵コンデンサ413は、高誘電体層である第4絶縁層474〜第8絶縁層478をそれぞれ介して、電源変換プレーン電極層419、接地変換プレーン電極層421、第1,第2裏面側電源プレーン電極層429,431、及び、第1,第2裏面側接地プレーン電極層430,432が対向して交互に積層されたものである。
【0127】
内蔵コンデンサ413のうち、電源変換プレーン電極層419は、内蔵コンデンサ413のプレーン電極層であるとともに、投影密集領域TMR内において、電源バンプ3Pから展開部409を経て延びた主面側電源ビア導体415の数を減らすためのものである。同様に、接地変換プレーン電極層421も、プレーン電極層であるとともに、投影密集領域TMR内において、接地バンプ3Gから展開部409を経て延びた主面側接地ビア導体417の数を減らすためのものである。
【0128】
電源バンプ3Pから厚さ方向に延びた主面側電源ビア導体415は、電源変換プレーン電極層419とそれぞれ接続している。そして、電源変換プレーン電極層419の裏面401B側には、これに接続し裏面401B側に延びる裏面側電源ビア導体(第1裏面側ビア導体)425が多数形成されている。
この裏面側電源ビア導体425は、裏面401B側へ厚さ方向に延び、接地変換プレーン電極層421と絶縁を保ちながら接地変換プレーン貫通孔421K内を通過して、第1裏面側電源プレーン電極層429とそれぞれ接続している。そして、さらに裏面401B側へ厚さ方向に延び、第1裏面側接地プレーン電極層430と絶縁を保ちながら第1裏面側接地プレーン貫通孔430K内を通過して、第2裏面側電源プレーン電極層431とぞれぞれ接続している。そして、さらに裏面401B側へ厚さ方向に延び、第2裏面側接地プレーン電極層432と絶縁を保ちながら第2裏面側接地プレーン貫通孔432K内を通過して、裏面401Bに形成された電源パッド5Pとそれぞれ接続している。
【0129】
一方、接地バンプ3Gから厚さ方向に延びた主面側接地ビア導体417は、電源変換プレーン電極層419と絶縁を保ちながら電源変換プレーン貫通孔419K内を通過して、接地変換プレーン電極層421とそれぞれ接続している。そして、接地変換プレーン電極層421の裏面401B側には、これに接続し裏面401B側へ厚さ方向に延びる裏面側接地ビア導体(第2裏面側ビア導体)427が多数形成されている。
【0130】
この裏面側接地ビア導体427は、裏面401B側へ厚さ方向に延び、第1裏面側電源プレーン電極層429と絶縁を保ちながら第1裏面側電源プレーン貫通孔429K内を通過して、第1裏面側接地プレーン電極層430とそれぞれ接続している。そして、さらに裏面401B側へ厚さ方向に延び、第2裏面側電源プレーン電極層431と絶縁を保ちながら第2裏面側電源プレーン貫通孔431K内を通過して、第2裏面側接地プレーン電極層432とぞれぞれ接続している。第2裏面側接地プレーン電極層432と、裏面401Bに形成された接地パッド5Gとは、上記実施形態1と同様に、接地パッド5Gに対応した位置に形成された裏面側第2接地ビア導体28により、電気的に接続されている。
【0131】
なお、主面側電源ビア導体415、裏面側電源ビア導体425、主面側接地ビア導体417、及び裏面側接地ビア導体427の関係については、主面側電源ビア導体415及び主面側接地ビア導体417の配置も、裏面側電源ビア導体425及び裏面側接地ビア導体427の配置も、上記実施形態1と同様である(図4及び図5参照)。
【0132】
以上で説明したように、本実施形態の配線基板401は、内蔵コンデンサ413のプレーン電極層のうち、最も主面401A側に位置する電源変換プレーン電極層419及び接地変換プレーン電極層421において、電源用及び接地用双方のビア導体(裏面側電源ビア導体425及び裏面側接地ビア導体427)の数が、ほぼ9分の1個に少なくされている。
このため、第1,第2裏面側電源プレーン電極層429,431に形成した第1,第2裏面側電源プレーン貫通孔429K,431K、及び、第1,第2裏面側接地プレーン電極層430,432に形成した第1,第2裏面側接地プレーン貫通孔430K,432Kの数も、それぞれ従来のほぼ9分の1個に少なくなっている。
また、裏面側電源ビア導体425が数が少なくなった分だけ、接地変換プレーン電極層421に形成した接地変換プレーン貫通孔421Kの数も少なくなっている。
【0133】
従って、第1,第2裏面側電源プレーン電極層429,431、第1,第2裏面側接地プレーン電極層430,432、及び接地変換プレーン電極層421の面積がそれぞれ大きくなっているので、コンデンサとしての有効電極面積も、それぞれ大きくなっている。
さらに、電源変換プレーン電極層419及び接地変換プレーン電極層421が、プレーン電極層のうち最も主面401B側に位置しているので、これらよりも裏面401B側に位置するプレーン電極層の数が最も多くなっている。
【0134】
またさらに、例えば、第1裏面側電源プレーン電極層429の第1裏面側電源プレーン貫通孔429Kと、第1裏面側接地プレーン電極層430の第1裏面側接地プレーン貫通孔430Kとは、互いに対向する部分を有しているので、これらが全く対向していない場合に比して、この対向した部分の面積分だけ、有効電極面積が増加している。また、他の対向するプレーン電極層同士についても、プレーン貫通孔同士が対向する部分を有しているので、同様に、有効電極面積が増加している。
これらのことから、本実施形態の配線基板401の内蔵コンデンサ413は、静電容量を大きくすることができる。
【0135】
(実施形態3)
次いで、第3の実施形態について、図10を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態1,2と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
本実施形態の配線基板501は、上記各実施形態1,2と同様に、その主面501Aに、信号バンプ、電源バンプ3P、及び接地バンプ3Gをそれぞれ多数有している。そして、これらのハンダバンプ3により、略矩形状のバンプ領域、さらには、この略中央に、略矩形状の密集領域が形成されている。一方、裏面501Bにも、信号パッド、電源パッド5P、及び接地パッド5Gがそれぞれ多数形成されている。
【0136】
本実施形態の配線基板501は、図10に投影密集領域TMR内の部分拡大断面図を示すように、主面501Aを形成する第1絶縁層571から裏面501Bを形成する第10絶縁層380まで、全部で10層のセラミック絶縁層が積層されたものである。
その内部構造を大きく分類すると、第1絶縁層571及び第2絶縁層572等からなる展開部509と、第3絶縁層573及び第4絶縁層574等からなる変換部511と、第5絶縁層575、第6絶縁層576,第7絶縁層577及び第8絶縁層578及び第9絶縁層579等からなる内蔵コンデンサ513とに分けられる。つまり、この配線基板501は、上記実施形態1の配線基板1における変換部9のうち、接地変換導体層21、及び第5絶縁層75が存在しない。
従って、この配線基板501は、上記実施形態1の配線基板1(図2参照)よりも絶縁層数及び導体層数がそれぞれ1層少なくなって、薄型化(低背化)され、また、安価な配線基板とすることができる。
【0137】
展開部509のうち、投影密集領域TMR内では、電源バンプ3Pに接続した主面側電源ビア導体(第1主面側ビア導体)515、及び、接地バンプ3Gに接続した主面側接地ビア導体(第2主面側ビア導体)517が、それぞれ主面501A側から裏面501B側へ向かって厚さ方向に延びている。
【0138】
展開部509の裏面501B側に位置する変換部511のうち、投影密集領域TMR内では、電源バンプ3Pから展開部509を経て延びた主面側電源ビア導体515の数が減らされている。
この変換部511のうち、第3絶縁層573と第4絶縁層574との層間には、多数の電源変換貫通孔(第1変換貫通孔)519Kを有する電源変換導体層(第1変換導体層)519が形成されている。そして、電源バンプ3Pから厚さ方向(図中下方)に延びた主面側電源ビア導体515は、電源変換導体層519とそれぞれ接続している。一方、接地バンプ3Gから厚さ方向に延びた主面側接地ビア導体517は、電源変換導体層519と絶縁を保ちながら電源変換貫通孔519K内を通過して、裏面501B側へ厚さ方向に延びている。
また、電源変換導体層519の裏面501B側には、この電源変換導体層519と接続し、裏面501B側へ厚さ方向に延びる裏面側電源ビア導体(第1裏面側ビア導体)525が多数形成されている。
【0139】
展開部509の裏面501B側に位置する内蔵コンデンサ513は、高誘電体層である第5絶縁層575〜第9絶縁層579を有している。
また、略平板状のプレーン電極層として、第4絶縁層574と第5絶縁層575との層間に、多数の接地プレーン貫通孔(第2変換プレーン貫通孔,第2変換貫通孔)521Kを有する接地変換プレーン電極層(第2変換プレーン電極層,第2変換導体層)521を有している。
【0140】
さらに、略平板状のプレーン電極層として、第5絶縁層575と第6絶縁層576との層間に、多数の第1電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)529Kを有する第1電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)529を有している。また、第6絶縁層576と第7絶縁層577との層間に、多数の第1裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)530Kを有する第1裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)530を有している。また、第7絶縁層577と第8絶縁層578との層間に、多数の第2電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)531Kを有する第2電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)531を有している。また、第8絶縁層578と第9絶縁層579との層間に、多数の第2裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)532Kを有する第2裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)532を有している。また、第9絶縁層579と第10絶縁層580との層間に、多数の第3電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)533Kを有する第3電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)533を有している。
【0141】
従って、この内蔵コンデンサ513は、高誘電体層である第5絶縁層575〜第9絶縁層579をそれぞれ介して、接地変換プレーン電極層521、第1,第2,第3電源プレーン電極層529,531,533、及び、第1,第2裏面側接地プレーン電極層530,532が対向して交互に積層されたものである。
内蔵コンデンサ513のうち、接地変換プレーン電極層521は、内蔵コンデンサ513のプレーン電極層であるとともに、投影密集領域TMR内において、接地バンプ3Gから展開部509及び変換部511を経て延びた主面側接地ビア導体517の数を減らすためのものである。
【0142】
変換部511の電源変換導体層519から裏面501B側へ厚さ方向に延びた裏面側電源ビア導体(第1裏面側ビア導体)525は、接地変換プレーン電極層521と絶縁を保ちながら接地変換プレーン貫通孔521K内を通過して、第1電源プレーン電極層529とそれぞれ接続している。そして、さらに裏面501B側へ厚さ方向に延び、第1裏面側接地プレーン電極層530と絶縁を保ちながら第1裏面側接地プレーン貫通孔530K内を通過して、第2電源プレーン電極層531とぞれぞれ接続している。そして、さらに裏面501B側へ厚さ方向に延び、第2裏面側接地プレーン電極層532と絶縁を保ちながら第2裏面側接地プレーン貫通孔532K内を通過して、第3電源プレーン電極層533とぞれぞれ接続している。そして、さらに厚さ方向に延び、裏面501Bに形成された電源パッド5Pとそれぞれ接続している。
【0143】
一方、接地バンプ3Gから変換部511を経て厚さ方向に延びた主面側接地ビア導体517は、接地変換プレーン電極層521とそれぞれ接続している。そして、接地変換プレーン電極層521の裏面501B側には、これに接続し裏面501B側へ厚さ方向に延びる裏面側接地ビア導体(第2裏面側ビア導体)527が多数形成されている。
この裏面側接地ビア導体527は、裏面501B側へ厚さ方向に延び、第1電源プレーン電極層529と絶縁を保ちながら第1電源プレーン貫通孔529K内を通過して、第1裏面側接地プレーン電極層530とそれぞれ接続している。そして、さらに裏面501B側へ厚さ方向に延び、第2電源プレーン電極層531と絶縁を保ちながら第2電源プレーン貫通孔531K内を通過して、第2裏面側接地プレーン電極層532とぞれぞれ接続している。
第2裏面側接地プレーン電極層521の裏面501B側には、裏面側第2接地ビア導体528が接続され、裏面501B側に厚さ方向に延びて、裏面501Bに形成された接地パッド5Gとそれぞれ接続している。
【0144】
なお、主面側電源ビア導体515、裏面側電源ビア導体525、主面側接地ビア導体517、及び裏面側接地ビア導体527の関係については、主面側電源ビア導体515及び主面側接地ビア導体517の配置も、裏面側電源ビア導体525及び裏面側接地ビア導体527の配置も、上記実施形態1と同様である(図4及び図5参照)。
【0145】
以上で説明したように、本実施形態の配線基板501は、内蔵コンデンサ513よりも主面501A側にある電源変換導体層519において、裏面側電源ビア導体525の数がほぼ9分の1個に少なくされている。また、内蔵コンデンサ51内の接地変換プレーン電極層521において、裏面側接地ビア導体527の数が、ほぼ9分の1個に少なくされている。
【0146】
このため、第1,第2,第3電源プレーン電極層529,531,533に形成した第1,第2,第3電源プレーン貫通孔529K,531K,531K、及び、第1,第2裏面側接地プレーン電極層530,532に形成した第1,第2裏面側接地プレーン貫通孔530K,532Kの数も、それぞれ従来のほぼ9分の1個に少なくなっている。
また、裏面側電源ビア導体525が数が少なくなった分だけ、接地変換プレーン電極層521に形成した接地変換プレーン貫通孔521Kの数も少なくなっている。
【0147】
従って、第1,第2,第3電源プレーン電極層529,531,533、第1,第2裏面側接地プレーン電極層530,532、及び接地変換プレーン電極層321の面積がそれぞれ大きくなっているので、コンデンサとしての有効電極面積も、それぞれ大きくなっている。
さらに、接地変換プレーン電極層521が、プレーン電極層のうち最も主面501B側に位置しているので、これよりも裏面501B側に位置するプレーン電極層の数が最も多くなっている。
【0148】
またさらに、例えば、第1電源プレーン電極層529の第1電源プレーン貫通孔529Kと、第1裏面側接地プレーン電極層530の第1裏面側接地プレーン貫通孔530Kとは、互いに対向する部分を有しているので、これらが全く対向していない場合に比して、この対向した部分の面積分だけ、有効電極面積が増加している。他のプレーン電極層についても、プレーン貫通孔同士が一部対向しているので、同様に、有効電極面積が増加している。
これらのことから、本実施形態の配線基板501の内蔵コンデンサ513は、静電容量を大きくすることができる。
【0149】
以上において、本発明を各実施形態1,2,3及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態1等では、投影密集領域TMR内において、裏面側電源ビア導体25が、内蔵コンデンサ13からそのまま裏面1B側へ厚さ方向に延びて、対応する電源パッド5Pとそれぞれ接続している(図2参照)。
しかし、裏面側電源ビア導体25の配置と電源パッド5Pの配置が、一致しない場合などには、配線基板1のうち内蔵コンデンサ13と裏面1Bとの間の設計や、内蔵コンデンサ13のうち裏面1B側の一部の設計を適宜変更して対応すれば良い。また、上記実施形態2,3についても、同様に設計を適宜変更することができる。
【0150】
例えば、最も裏面1B側の第3電源プレーン電極層33から裏面1B側に延びる電源用のビア導体の配置を、裏面側第2接地ビア導体28と同様に、対応する電源パッド5Pの位置にそれぞれ適合する配置に変更すれば良い。
また、内蔵コンデンサ13と配線基板1の裏面1Bとの間に、さらに絶縁層や導体層等を形成し、配線等を引き回して、裏面側電源ビア導体25と、対応する電源パッド5Pとを電気的に接続させても良い。
また、第3電源プレーン電極層33から裏面1B側に延びる電源用のビア導体、及び第3接地プレーン電極層34から裏面1B側に延びる接地用のビア導体を、投影密集領域TMR内に形成しないで、その周囲の領域内に形成することもできる。
【0151】
また、上記実施形態1等の内蔵コンデンサ13は、5層の高誘電体層と6層のプレーン電極層によって構成されているが、さらに多層の高誘電体層とプレーン電極層からなる内蔵コンデンサを形成することもできる。あるいは、1層の高誘電体層と2層のプレーン電極層によって構成したものでも良い。これらは、配線基板1の内蔵コンデンサ13に要求される静電容量等を考慮して適宜変更することができるものである。また、上記実施形態2,3についても、同様に適宜変更することができる。
【0152】
また、上記実施形態1等では、主面1Aと内蔵コンデンサ13との間に、電源変換導体層19及び接地変換導体層21を設けて、これらの主面1A側と裏面1B側でビア導体の数と位置を変換しているが、上記実施形態2で説明したように、これらの変換導体層の役割を内蔵コンデンサ13のプレーン電極層に負わせることもできる。
例えば、第1電源プレーン電極層29を電源用の変換導体層とし、第2接地プレーン電極層30を接地用の変換導体層とすることができる。即ち、第1電源プレーン電極層29を内蔵コンデンサ13のプレーン電極層として用いるとともに、主面側電源ビア導体15の数と位置を、これよりも少数の裏面側電源ビア導体25に変換する変換導体層としても用いるようにする。また、第1接地プレーン電極層30を内蔵コンデンサ13のプレーン電極層として用いるとともに、主面側接地ビア導体17の数と位置を、これよりも少数の裏面側接地ビア導体27に変換する変換導体層としても用いるようにするのである。
【0153】
このようにすれば、変換導体層としたプレーン電極層よりも裏面1B側の各プレーン電極層31〜34で、同様にプレーン電極層の面積を大きくすることができ、内蔵コンデンサの静電容量を大きくすることができる。その上、変換部11、つまり、第3,第4,第5絶縁層73,74,75、電源変換導体層19及び接地変換導体層21を形成しなくても良いため、配線基板を容易かつ安価に製造することができる上、薄型化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る配線基板を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)側面図である。
【図2】実施形態1に係る配線基板のうち、投影密集領域内の部分拡大断面図である。
【図3】実施形態1に係る配線基板のうち、投影周囲領域及び投影外側領域内の部分拡大断面図である。
【図4】実施形態1に係る配線基板のうち、主面側電源ビア導体及び主面側接地ビア導体の配置を示す説明図である。
【図5】実施形態1に係る配線基板のうち、裏面側電源ビア導体及び裏面側接地ビア導体の配置を示す説明図である。
【図6】実施形態1に係る配線基板のうち、内蔵コンデンサにおける第1電源プレーン電極層の有効電極面積を示す説明図である。
【図7】変形形態1に係る配線基板のうち、裏面側電源ビア導体及び裏面側接地ビア導体の配置を示す説明図である。
【図8】変形形態2に係る配線基板のうち、裏面側電源ビア導体及び裏面側接地ビア導体の配置を示す説明図である。
【図9】実施形態2に係る配線基板のうち、投影密集領域内の部分拡大断面図である。
【図10】実施形態3に係る配線基板のうち、投影密集領域内の部分拡大断面図である。
【図11】従来形態に係る配線基板のうち、投影密集領域内の部分拡大断面図である。
【図12】従来形態に係る配線基板のうち、内蔵コンデンサにおける第1電源プレーン電極層の有効電極面積を示す説明図である。
【符号の説明】
1,401,501 配線基板
3 ハンダバンプ(接続端子)
3P 電源バンプ(第1接続端子)
3G 接地バンプ(第2接続端子)
13,413,513 内蔵コンデンサ
15,415,515 主面側電源ビア導体(第1主面側ビア導体)
17,417,517 主面側接地ビア導体(第2主面側ビア導体)
19,519 電源変換導体層(第1変換導体層)
19K,519K 電源変換貫通孔(第1変換貫通孔)
21 接地変換導体層(第2変換導体層)
21K 接地変換貫通孔(第2変換貫通孔)
25,425,525 裏面側電源ビア導体(第1裏面側ビア導体)
27,227,327,427,527 裏面側接地ビア導体(第2裏面側ビア導体)
29,529 第1電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)
29K,529K 第1電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)
30 第1接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)
30K 第1接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)
31,531 第2電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)
31K,531K 第2電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)
32 第2接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)
32K 第2接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)
33,533 第3電源プレーン電極層(第1プレーン電極層,第1裏面側導体層)
33K,533K 第3電源プレーン貫通孔(第1プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)
34 第3接地プレーン電極層(第2プレーン電極層,第2裏面側導体層)
34K 第3接地プレーン貫通孔(第2プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)
76,77,78,79,80,474,475,476,477,478,575,576,577,578,579 絶縁層(高誘電体層)
419 電源変換プレーン電極層(第1変換プレーン電極層,第1変換導体層)
419K 電源変換プレーン貫通孔(第1変換プレーン貫通孔,第1変換貫通孔)
421,521 接地変換プレーン電極層(第2変換プレーン電極層,第2変換導体層)
421K,521K 接地変換プレーン貫通孔(第2変換プレーン貫通孔,第2変換貫通孔)
429 第1裏面側電源プレーン電極層(第1裏面側プレーン電極層,第1裏面側導体層)
429K 第1裏面側電源プレーン貫通孔(第1裏面側プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)
430,530 第1裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)
430K,530K 第1裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)
431 第2裏面側電源プレーン電極層(第1裏面側プレーン電極層,第1裏面側導体層)
431K 第2裏面側電源プレーン貫通孔(第1裏面側プレーン貫通孔,第1裏面側貫通孔)
432,532 第2裏面側接地プレーン電極層(第2裏面側プレーン電極層,第2裏面側導体層)
432K,532K 第2裏面側接地プレーン貫通孔(第2裏面側プレーン貫通孔,第2裏面側貫通孔)
MR 密集領域
TMR 投影密集領域

Claims (21)

  1. 主面と裏面とを有する配線基板であって、
    上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、
    多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、
    上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された
    接続端子と、
    上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に、絶縁層を介して積層された複数の略平板状の導体層であって、
    多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層、及び、
    この第1変換導体層よりも上記裏面側に位置し、第1裏面側貫通孔を有する1または複数の第1裏面側導体層、
    を含み、互いに導通された第1導体層、並びに、
    上記第1変換導体層よりも上記裏面側に位置し、多数の第2変換貫通孔を有する第2変換導体層、及び、
    この第2変換導体層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側貫通孔を有する1または複数の第2裏面側導体層、
    を含み、互いに導通された第2導体層、
    を有する導体層と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換貫通孔内に位置して上記第2変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記第2裏面側貫通孔内に位置して上記1または複数の第2裏面側導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1裏面側導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1裏面側貫通孔内に位置して上記1または複数の第1裏面側導体層とはそれぞれ絶縁し、上記絶縁層を貫通し、上記第2変換導体層と上記1または複数の第2裏面側導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、
    を備え、
    上記第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層の少なくとも一部は、上記絶縁層のうち高誘電体からなる高誘電体層を介して対向して交互に積層され、
    上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、
    上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない配線基板。
  2. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記高誘電体層は、いずれも前記第1変換導体層及び第2変換導体層とは離れてこれらよりも前記裏面側に位置する
    配線基板。
  3. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記第1導体層及び第2導体層は、いずれも前記絶縁層のうち高誘電体からなる高誘電体層を介して対向して交互に積層されている
    配線基板。
  4. 請求項3に記載の配線基板であって、
    前記第1変換導体層は、前記第1導体層のうち最も前記主面側に位置し、
    前記第2変換導体層は、前記第2導体層のうち最も前記主面側に位置する
    配線基板。
  5. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記高誘電体層は、いずれも前記第1変換導体層とは離れてこれよりも前記裏面側に位置し、
    前記1または複数の第1裏面側導体層及び第2導体層は、いずれも前記絶縁層のうち高誘電体からなる上記高誘電体層を介して対向して交互に積層されている配線基板。
  6. 請求項5に記載の配線基板であって、
    前記第2変換導体層は、前記第2導体層のうち最も前記主面側に位置する
    配線基板。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層のうち、前記高誘電体層を介して対応する第1裏面側導体層及び第2裏面側導体層に形成された前記第1裏面側貫通孔及び第2裏面側貫通孔は、互いに対向する部分を有している
    配線基板。
  8. 主面と裏面とを有する配線基板であって、
    上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、
    多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、
    上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された
    接続端子と、
    上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、
    略平板状で、第1プレーン貫通孔を有する1または複数の第1プレーン電極層、
    1または複数の高誘電体層、及び、
    略平板状で、第2プレーン貫通孔を有する1または複数の第2プレーン電極層、を含み、
    上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層された
    内蔵コンデンサと、
    上記接続端子と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層と、
    上記第1変換導体層と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第2変換貫通孔を有する第2変換導体層と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換貫通孔内に位置して上記第2変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記第2プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第2プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換導体層と上記1または複数の第2プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、
    を備え、
    上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、
    上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない
    配線基板。
  9. 請求項8に記載の配線基板であって、
    前記第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、この第1プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2プレーン電極層の第2プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している
    配線基板。
  10. 主面と裏面とを有する配線基板であって、
    上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、
    多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、
    上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された
    接続端子と、
    上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、
    略平板状の複数の第1プレーン電極層、複数の高誘電体層、及び、略平板状の複数の第2プレーン電極層、を含み、
    上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層されており、
    上記第1プレーン電極層は、
    多数の第1変換プレーン貫通孔を有する第1変換プレーン電極層と、
    上記第1変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第1裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第1裏面側プレーン電極層と、
    を含み、
    上記第2プレーン電極層は、
    上記第1変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、多数の第2変換プレーン貫通孔を有する第2変換プレーン電極層と、
    上記第2変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第2裏面側プレーン電極層と、
    を含む
    内蔵コンデンサと、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第2変換プレーン貫通孔内に位置して上記第2変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記第2裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換プレーン電極層と上記1または複数の第1裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換プレーン貫通孔内に位置して上記第1変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換プレーン電極層と上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、
    を備え、
    上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、
    上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない
    配線基板。
  11. 請求項10に記載の配線基板であって、
    前記第1変換プレーン電極層は、前記第1プレーン電極層のうち、最も主面側に位置し、
    前記第2変換プレーン電極層は、前記第2プレーン電極層のうち、最も主面側に位置する
    配線基板。
  12. 請求項10または請求項11に記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側プレーン電極層の第1裏面側プレーン貫通孔と、この第1裏面側プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している
    配線基板。
  13. 主面と裏面とを有する配線基板であって、
    上記主面に形成され、ICチップの端子と接続するための多数の接続端子であって、
    多数の第1接続端子及び第2接続端子を含み、
    上記第1接続端子及び第2接続端子の少なくとも一部は、上記第1接続端子と第2接続端子とが密集する密集領域をなして配置された
    接続端子と、
    上記配線基板の内部のうち、少なくとも上記密集領域を厚さ方向に投影した投影密集領域内に形成された内蔵コンデンサであって、
    略平板状の1または複数の第1プレーン電極層、複数の高誘電体層、及び、略平板状の複数の第2プレーン電極層、を含み、
    上記高誘電体層を介して、上記第1プレーン電極層と第2プレーン電極層とが対向して交互に積層されており、
    上記第1プレーン電極層は、第1プレーン貫通孔を有し、
    上記第2プレーン電極層は、
    多数の第2変換プレーン貫通孔を有する第2変換プレーン電極層と、
    この第2変換プレーン電極層よりも上記裏面側に位置し、第2裏面側プレーン貫通孔を有する1または複数の第2裏面側プレーン電極層と、
    を含む
    内蔵コンデンサと、
    上記接続端子と上記内蔵コンデンサとの間に位置し、多数の第1変換貫通孔を有する第1変換導体層と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記密集領域内の第1接続端子と上記第1変換導体層とをそれぞれ電気的に接続させる第1主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第2変換プレーン貫通孔内に位置して上記第2変換プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記高誘電体層を貫通し、上記第2裏面側プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第1変換導体層と上記1または複数の第1プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第1裏面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記第1変換貫通孔内に位置して上記第1変換導体層とはそれぞれ絶縁し、上記密集領域内の第2接続端子と上記第2変換プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2主面側ビア導体と、
    上記投影密集領域内を厚さ方向に延び、上記高誘電体層を貫通し、上記第1プレーン貫通孔内に位置して上記1または複数の第1プレーン電極層とはそれぞれ絶縁し、上記第2変換プレーン電極層と上記1または複数の第2裏面側プレーン電極層とをそれぞれ電気的に接続させる第2裏面側ビア導体と、
    を備え、
    上記第1主面側ビア導体よりも上記第1裏面側ビア導体の数が少なく、
    上記第2主面側ビア導体よりも上記第2裏面側ビア導体の数が少ない
    配線基板。
  14. 請求項13に記載の配線基板であって、
    前記第2変換プレーン電極層は、前記複数の第2プレーン電極層のうち、最も前記主面側に位置する
    配線基板。
  15. 請求項13または請求項14に記載の配線基板であって、
    前記第1プレーン電極層の第1プレーン貫通孔と、この第1プレーン電極層と前記高誘電体層を介して対向する前記第2裏面側プレーン電極層の第2裏面側プレーン貫通孔とは、互いに対向する部分を有している
    配線基板。
  16. 請求項1〜請求項15のいずれかに記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側ビア導体は、いずれも前記第1主面側ビア導体と略同軸であり、
    前記第2裏面側ビア導体は、いずれも前記第2主面側ビア導体と略同軸である配線基板。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれかに記載の配線基板であって、
    前記密集領域内の前記第1接続端子及び第2接続端子は、互い違いに略格子状に並んで配置され、
    前記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体も、互い違いに略格子状に並んで配置されている
    配線基板。
  18. 請求項1〜請求項17のいずれかに記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体同士で略格子状に配置され、前記第2裏面側ビア導体は、第2裏面側ビア導体同士で略格子状に配置されている
    配線基板。
  19. 請求項18に記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側ビア導体及び第2裏面側ビア導体は、互い違いに略格子状に並んで配置されている
    配線基板。
  20. 請求項18に記載の配線基板であって、
    前記第1裏面側ビア導体同士の格子間隔と、前記第2裏面側ビア導体同士の格子間隔は略同一であり、
    前記第2裏面側ビア導体は、前記第1裏面側ビア導体同士がなす単位格子の中心からずれた位置にそれぞれ配置されている
    配線基板。
  21. 請求項16に記載の配線基板であって、
    前記密集領域内の前記第1接続端子及び第2接続端子は、互い違いに略格子状に並んで配置され、
    前記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体も、互い違いに略格子状に並んで配置され、
    前記第1裏面側ビア導体は、第1裏面側ビア導体同士で略格子状に配置され、前記第2裏面側ビア導体は、第2裏面側ビア導体同士で上記第1裏面側ビア導体同士の格子間隔と略同一の格子間隔で略格子状に配置され、
    一の上記第1裏面側ビア導体と、この第1裏面側ビア導体の最も近くに配置された上記第2裏面側ビア導体との間隔は、上記第1主面側ビア導体及び第2主面側ビア導体が互い違いに配置された格子間隔と略同一である
    配線基板。
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