JP2003229510A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2003229510A
JP2003229510A JP2002345246A JP2002345246A JP2003229510A JP 2003229510 A JP2003229510 A JP 2003229510A JP 2002345246 A JP2002345246 A JP 2002345246A JP 2002345246 A JP2002345246 A JP 2002345246A JP 2003229510 A JP2003229510 A JP 2003229510A
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capacitor
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main surface
conversion
layer
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Sumio Ota
純雄 太田
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板に搭載するICチップとコンデンサ
とを接続する配線経路に生じるインダクタンスや抵抗を
低減できる配線基板を提供する。 【解決手段】 配線基板100のIC接続端子155と
コンデンサ接続端子139とは、配線層153、ビア導
体146、配線層152、ビア導体145、配線層15
1、スルーホール導体112、及び配線層119の短い
経路によって接続されている。さらに、凹部135内に
配置されたコンデンサ160は、第1コンデンサビア導
体168bと第2コンデンサビア導体168cとが格子
状に配置され、さらに第1コンデンサビア導体168b
と第2コンデンサビア導体168cとが隣り合って交互
に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICを搭載するた
めの配線基板、特にコンデンサを搭載した配線基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】集積回路技術の進歩により、ますますI
Cチップの動作が高速化されているが、それに伴い、電
源配線等にノイズが重畳されて、誤動作を引き起こすこ
とがある。そこで、従来より、ノイズ除去のため、配線
基板の主面あるいは裏面に、コンデンサを搭載すること
が提案されている(例えば、特許文献1参照)。さら
に、搭載するコンデンサは1つとは限らず、例えば、図
11に示すように、ICチップ1を搭載する配線基板2
の主面2bあるいは裏面2cに、複数のコンデンサ3を
搭載することもある。これらの配線基板では、コンデン
サ3の2つの電極とそれぞれ接続するコンデンサ接続配
線4を配線基板2の内部に設け、コンデンサ接続配線4
及びフリップチップパッド5を経由してコンデンサ3を
ICチップ1の電源端子や接地端子に接続することが行
われている(図11参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−237137号公報(第
1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手法では、配線基板2内にコンデンサ3と接続するコン
デンサ接続配線4を引き回す必要がある。ICチップ1
の端子配置などが変更になると、コンデンサ接続配線4
を含めた配線全体を設計し直す必要があった。特に集積
度の高いICチップなどでは、多数の電源端子や接地端
子を形成することが多く、引き回しが複雑になりやす
い。さらに、多数のコンデンサを搭載したい場合、ある
いは多数の端子を有するコンデンサに接続したい場合な
どにも、配線の引き回しが複雑になりやすい。さらにま
た、他の配線等に制限されて、ICチップ1とコンデン
サ3とを結ぶコンデンサ接続配線4自身の持つ抵抗やイ
ンダクタンスが大きくなりがちで、低抵抗、低インダク
タンスの要請に十分応えられない。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、配線基板に搭載するICチップとコンデ
ンサとを接続する配線経路に生じるインダクタンスや抵
抗を低減できる配線基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、コア主面とコア裏面とを有し、上記コア裏面に
開口する凹部を有するコア基板と、上記コア基板の上記
コア主面上に複数積層された樹脂絶縁層と、を備え、上
記コア基板の上記コア裏面に裏面絶縁層が無いか、上記
コア主面上に複数積層された上記樹脂絶縁層より少ない
層数の上記裏面絶縁層を有する配線基板本体、及び複数
の第1電極層と複数の第2電極層とを、誘電体層を介し
て交互に積層したコンデンサであって、上記第1電極層
及び第2電極層に平行なコンデンサ主面と、上記コンデ
ンサ主面側から接続可能なコンデンサ端子であって、上
記第1電極層と接続する複数の第1コンデンサ端子、及
び上記第2電極層と接続する複数の第2コンデンサ端
子、からなるコンデンサ端子と、を備えるコンデンサ、
を有する配線基板であって、上記樹脂絶縁層のうち、上
記凹部をその厚さ方向に投影した投影領域内には、搭載
するICチップの複数の接続端子とそれぞれ接続可能な
複数のIC接続端子であって、共通第1電位に接続する
複数の第1IC接続端子と、共通第2電位に接続する複
数の第2IC接続端子と、を含むIC接続端子を備え、
上記凹部の底面には、上記第1IC接続端子と電気的に
接続する複数の第1コンデンサ接続端子と、上記第2I
C接続端子と電気的に接続する複数の第2コンデンサ接
続端子と、を備え、上記コンデンサは、上記凹部内にお
いて、上記凹部の底面と上記コンデンサ主面とが対向し
て配置され、上記第1コンデンサ接続端子と上記第1コ
ンデンサ端子とが接続し、上記第2コンデンサ接続端子
と上記第2コンデンサ端子とが接続してなる配線基板で
ある。
【0007】本発明の配線基板は、配線基板本体とし
て、コア基板のコア主面上に複数の樹脂絶縁層を積層す
る一方、コア裏面には裏面絶縁層が無いか、樹脂絶縁層
より少ない裏面絶縁層を有する配線基板本体を用いた配
線基板である。このため、この配線基板は、裏面絶縁層
を無くし、あるいは少なくできた分、安価に製作でき
る。また、本発明の配線基板では、コンデンサ主面側か
ら接続可能な第1コンデンサ端子及び第2コンデンサ端
子を有するコンデンサをコア基板の凹部内に搭載し、且
つ、樹脂絶縁層上に搭載するICチップの接続端子と接
続可能な複数のIC接続端子は、この樹脂絶縁層のう
ち、凹部をその厚さ方向に投影した投影領域内に形成す
る。つまり、ICチップとコンデンサとがコア基板の凹
部の肉厚を薄くした底面を挟んで略対向するように搭載
される。このため、両面積層配線基板の主面にICを、
裏面にコンデンサを搭載する場合と比較して、IC接続
端子とコンデンサ端子との距離を短くし、さらには、I
Cチップとコンデンサとの距離を短くすることができ
る。従って、短い経路で第1IC接続端子と第1コンデ
ンサ端子とを、及び第2IC接続端子と第2コンデンサ
端子とを接続することが可能になり、これらの経路で発
生する抵抗成分やインダクタンス成分を抑制できる。
【0008】なお、短い経路で複数の第1IC接続端子
と複数の第1コンデンサ端子とを接続、及び複数の第2
IC接続端子と複数の第2コンデンサ端子とを接続する
手法としては、例えば、各樹脂絶縁層に形成したビア導
体を同軸状に積み重ねて形成したスタッグドビアや、複
数の樹脂絶縁層にわたって挿通されたベリードビアの形
態とするのが好ましい。但し、各樹脂絶縁層に形成した
ビアを、中心をずらしつつ重ねるスタッガードビアの形
態、あるいは、途中に平面方向へ延びる配線層が介在す
る形態とすることもできる。
【0009】また、コンデンサとしては、コア基板の凹
部内に搭載できるものであれば、いずれのものでも良い
が、例えば、積層セラミックタイプや、電解コンデンサ
タイプ、フィルムコンデンサタイプのものなどが挙げら
れる。特に、積層セラミックタイプのコンデンサは、周
波数特性も良好である点、また、コア基板の凹部内に搭
載させた後の配線基板の製造工程内で熱がかかるなどし
ても、特性が比較的安定のため、配線基板の製造が容易
になり歩留まりが向上する点で好ましい。
【0010】さらに、コア基板の材質としては、エポキ
シ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、PTEF樹脂、P
PE樹脂などの樹脂や、これらの樹脂とガラス繊維やポ
リエステル繊維などの繊維との複合材料、三次元網目構
造のフッ素樹脂にエポキシ樹脂などを含浸させた樹脂複
合材料が挙げられる。あるいは、アルミナ、ムライト、
窒化アルミニウム、ガラスセラミック、低温焼成セラミ
ック(約1000℃以下の比較的低温で焼成可能なセラ
ミック等)などのセラミックや、これらのセラミックと
上述の樹脂や複合材料とを組み合わせたものを用いても
良い。
【0011】さらに、上記配線基板であって、前記コン
デンサは、前記第1コンデンサ端子から上記コンデンサ
の厚さ方向に延び、前記誘電体層を貫通して、前記第2
電極層とは絶縁しつつ、各前記第1電極層に電気的に接
続する複数の第1コンデンサビア導体と、前記第2コン
デンサ端子から上記コンデンサの厚さ方向に延び、上記
誘電体層を貫通して、上記第1電極層とは絶縁しつつ、
各上記第2電極層に電気的に接続する複数の第2コンデ
ンサビア導体と、を備えるコンデンサであって、複数の
上記第1コンデンサビア導体のいずれもが、自己の周囲
に位置する他の第1コンデンサビア導体と上記第2コン
デンサビア導体のうち、最も近くに配置されたビア導体
が、上記第2コンデンサビア導体であり、複数の上記第
2コンデンサビア導体のいずれもが、自己の周囲に位置
する上記第1コンデンサビア導体と他の第2コンデンサ
ビア導体のうち、最も近くに配置されたビア導体が、上
記第1コンデンサビア導体であるように、複数の上記第
1コンデンサビア導体と複数の上記第2コンデンサビア
導体とが配置されてなるコンデンサである配線基板とす
ると良い。
【0012】本発明の配線基板に用いるコンデンサは、
第1コンデンサ端子と第1電極層とが、コンデンサの厚
さ方向に延びる第1コンデンサビア導体によって、第2
電極層とは絶縁しつつ電気的に接続する。また、第2コ
ンデンサ端子と第2電極層とが、コンデンサの厚さ方向
に延びる第2コンデンサビア導体によって、第1電極層
とは絶縁しつつ電気的に接続する。このため、第1電極
層と第1コンデンサ端子とを接続する配線、及び第2電
極層と第2コンデンサ端子とを接続する配線の形成位置
の選択や引き回しが容易になる。さらに、最短の経路で
第1電極層と第1コンデンサ端子とを、及び第2電極層
と第2コンデンサ端子とを接続することができるため、
これらの経路で発生するインダクタンス成分を抑制する
ことができる。 また、多数のコンデンサ端子を形成し
た場合でも、第1コンデンサ端子と第1電極層、及び第
2コンデンサ端子と第2電極層との接続が可能であり、
且つ、導通経路の細線化を防止できるため、インダクタ
ンスや抵抗をさらに小さくすることが可能である。
【0013】さらに、このコンデンサでは、複数の第1
コンデンサビア導体のいずれもが、自己の周囲に位置す
る他の第1コンデンサビア導体と第2コンデンサビア導
体のうち、最も近くに配置されたビア導体が、上記第2
コンデンサビア導体であるように配置されている。且
つ、複数の第2コンデンサビア導体のいずれもが、自己
の周囲に位置する第1コンデンサビア導体と他の第2コ
ンデンサビア導体のうち、最も近くに配置されたビア導
体が、第1コンデンサビア導体であるように配置してい
る。このため、第1コンデンサビア導体及び第2コンデ
ンサビア導体のそれぞれについて、最も近くに位置し、
最も強く結合するビア導体が異なる電位のビア導体とな
る。従って、第1コンデンサビア導体及び第2コンデン
サビア導体自身それぞれに流れる電流によってこれら自
身それぞれに誘起される磁束のうち、多くのものを相殺
することができるため、さらにこれらの経路で発生する
インダクタンス成分を低減することができる。従って、
本発明の配線基板によれば、配線基板内の配線に生じる
インダクタンスや抵抗をさらに低減することができる。
【0014】なお、第1コンデンサ端子及び第2コンデ
ンサ端子は、コンデンサ主面のみならず、コア基板の凹
部の開口側に向いているコンデンサ裏面にも形成されて
いると好ましい。こうすることにより、さらに共通第1
電位用の配線及び共通第2電位用の配線の引き回しが簡
略化でき、経路を短縮することができる。このため、こ
れらの経路でさらに抵抗及びインダクタンスを低減し、
配線基板全体の抵抗成分及びインダクタンス成分を低減
することができる。
【0015】また、コア主面とコア裏面とを有し、上記
コア裏面に開口する凹部を有するコア基板と、上記コア
基板の上記コア主面上に複数積層された樹脂絶縁層と、
を備え、上記コア基板の上記コア裏面に裏面絶縁層が無
いか、上記コア主面上に複数積層された上記樹脂絶縁層
より少ない層数の上記裏面絶縁層を有する配線基板本
体、及び複数の第1電極層と複数の第2電極層とを、誘
電体層を介して交互に積層したコンデンサであって、上
記第1電極層及び第2電極層に平行なコンデンサ主面
と、上記コンデンサ主面に形成されたコンデンサ端子で
あって、上記第1電極層と接続する複数の第1コンデン
サ端子、及び上記第2電極層と接続する複数の第2コン
デンサ端子、からなるコンデンサ端子と、を備えるコン
デンサ、を有する配線基板であって、上記樹脂絶縁層の
うち、上記凹部をその厚さ方向に投影した投影領域内に
は、搭載するICチップの複数の接続端子とそれぞれ接
続可能な複数のIC接続端子であって、共通第1電位に
接続する複数の第1IC接続端子と、共通第2電位に接
続する複数の第2IC接続端子と、を含むIC接続端子
を備え、上記凹部の底面には、上記第1IC接続端子と
電気的に接続する複数の第1コンデンサ接続端子と、上
記第2IC接続端子と電気的に接続する複数の第2コン
デンサ接続端子と、を備え、上記コンデンサは、上記凹
部内において、上記凹部の底面と上記コンデンサ主面と
が対向して配置され、上記第1コンデンサ接続端子と上
記第1コンデンサ端子とが接続し、上記第2コンデンサ
接続端子と上記第2コンデンサ端子とが接続してなる配
線基板であって、前記コンデンサは、複数の第1電極層
と複数の第2電極層とを、誘電体層を介して交互に積層
した積層部と、前記コンデンサ主面と隣り合うコンデン
サ側面に形成され、前記第2電極層とは絶縁しつつ、前
記第1電極層と接続する第1共通電極層と、上記第1共
通電極層とは絶縁され、上記コンデンサ主面と隣り合う
コンデンサ側面に形成され、上記第1電極層とは絶縁し
つつ、上記第2電極層と接続する第2共通電極層と、を
有する積層コンデンサ部と、上記積層コンデンサ部より
も前記コンデンサ主面側に位置する転換部と、を備え、
上記転換部は、前記第1コンデンサ端子と、前記第2コ
ンデンサ端子と、上記第1コンデンサ端子と上記第1共
通電極層とを接続する第1転換配線と、上記第2コンデ
ンサ端子と上記第2共通電極層とを接続する第2転換配
線と、を有してなるコンデンサである配線基板とすると
良い。
【0016】本発明の配線基板のコンデンサのうち積層
コンデンサ部は、複数の第1電極層と複数の第2電極層
とを誘電体層を介して交互に積層した積層部、コンデン
サ側面に形成され第1電極層と接続する第1共通電極
層、及びコンデンサ側面に形成され第2電極層と接続す
る第2共通電極層を含む積層コンデンサ部であり、安価
で形成容易な積層コンデンサ部である。そして、本発明
の配線基板のコンデンサは、この積層コンデンサ部に、
第1コンデンサ端子、及びこれに第1共通電極層を接続
する第1転換配線と、第2コンデンサ端子、及びこれに
第2共通電極層を接続する第2転換配線とが形成された
転換部を積層している。
【0017】前述のような第1コンデンサビア導体によ
って第1コンデンサ端子と第1電極層とが接続し、第2
コンデンサビア導体によって第2コンデンサ端子と第2
電極層とが接続する方法のコンデンサでは、第1電極層
には第2コンデンサビア導体と絶縁するため、また、第
2電極層には第1コンデンサビア導体と絶縁するために
穴部を形成した。しかし、本発明のコンデンサでは、各
電極層にこのような穴部を形成する必要がない。このた
め、本発明のコンデンサは、相対的に静電容量を大きく
することができる。さらに、安価で形成容易な点で有利
である。また、本発明のコンデンサの積層コンデンサ部
の構造では、誘電体層を介して交互に積層されている第
1電極層と第2電極層との間でショートが発生する可能
性が低いため、コンデンサ全体として信頼性の高いもの
になっている。従って、本発明の配線基板は、安価で信
頼性の高い配線基板となっている。
【0018】なお、転換部は、コンデンサ主面側のみな
らず、コア基板の凹部の開口側に向いているコンデンサ
裏面側にも形成されていると好ましい。こうすることに
より、さらに共通第1電位用の配線及び共通第2電位用
の配線の引き回しが簡略化でき、経路を短縮することが
できる。このため、これらの経路でさらに抵抗及びイン
ダクタンスを低減し、配線基板全体の抵抗成分及びイン
ダクタンス成分を低減することができる。
【0019】さらに、上記配線基板であって、前記コン
デンサのうち、前記転換部は、前記積層コンデンサ部の
前記コンデンサ主面側に積層された転換絶縁層を備える
と共に、前記コンデンサ端子はいずれも、上記転換絶縁
層の上記コンデンサ主面側の面である転換絶縁層主面に
形成され、前記第1転換配線は、前記第1共通電極層か
ら前記コンデンサ側面及び上記転換絶縁層主面を経由し
て、前記第1コンデンサ端子と接続し、前記第2転換配
線は、前記第2共通電極層から前記コンデンサ側面及び
上記転換絶縁層主面を経由して、上記第1転換配線と絶
縁しつつ、前記第2コンデンサ端子と接続する転換部で
ある配線基板とするのが好ましい。
【0020】この配線基板に搭載するコンデンサによれ
ば、第1転換配線は、第1共通電極層からコンデンサ側
面及び転換絶縁層主面を経由して第1コンデンサ端子と
接続し、第2転換配線は、第2共通電極層からコンデン
サ側面及び転換絶縁層主面を経由して第2コンデンサ端
子と接続する。このようにすると、1層の転換絶縁層を
用い、これに貫通孔を形成することなく、その主面及び
側面に第1転換配線と第2転換配線を形成するという簡
単な構造で、且つ比較的短い経路で、第1コンデンサ端
子と第1共通電極層とを接続し、さらに第2コンデンサ
端子と第2共通電極層とを接続することができる。従っ
て、このコンデンサは、前述のような第1コンデンサビ
ア導体によって第1コンデンサ端子と第1電極層とが接
続し、第2コンデンサビア導体によって第2コンデンサ
端子と第2電極層とが接続する構造のコンデンサと比較
して、安価で形成容易な点で有利である。また、コンデ
ンサ全体の寸法も、積層部の大きさとそれほど変わらな
い大きさで形成することができるので、小型のコンデン
サとすることができる。
【0021】従って、本発明の配線基板は、安価で信頼
性が高いうえに、さらに配線経路でのインダクタンスや
抵抗を比較的小さくできる。さらに、コンデンサを配置
する凹部の大きさを比較的小さくすることができるた
め、配線基板内の配線に支障をきたすことがない。
【0022】あるいは、前記配線基板であって、前記コ
ンデンサのうち、前記積層コンデンサ部は、前記第1電
極層のうち最も前記コンデンサ主面側に位置する最主面
側第1電極層が、前記第2電極層のうち最も上記コンデ
ンサ主面側に位置する最主面側第2電極層よりも上記コ
ンデンサ主面側に配置されてなり、前記転換部は、上記
積層コンデンサ部の上記コンデンサ主面側に積層された
転換絶縁層を備えると共に、前記コンデンサ端子はいず
れも、上記転換絶縁層の上記コンデンサ主面側の面であ
る転換絶縁層主面に形成され、前記第1転換配線は、上
記最主面側第1電極層から上記転換絶縁層の厚さ方向に
延び、上記転換絶縁層を貫通し、前記第1コンデンサ端
子に接続する第1転換ビア導体であり、前記第2転換配
線は、前記第2共通電極層から前記コンデンサ側面及び
上記転換絶縁層主面を経由して、上記第1転換ビア導体
と絶縁しつつ、前記第2コンデンサ端子と接続してなる
転換部である配線基板とするのが好ましい。
【0023】この配線基板に搭載するコンデンサによれ
ば、第1電極層と第1コンデンサ端子とは、最主面側第
1電極層から転換絶縁層の厚さ方向に延び、転換絶縁層
を貫通し、第1コンデンサ端子に接続する第1転換ビア
導体を介して接続する。この接続方法は、転換絶縁層の
主面及び側面を経由する第1転換配線による接続方法と
比較して、形成位置の自由度が高く、さらに導通経路を
短縮することができる。このため、インダクタンスや抵
抗を低減することが可能になる。
【0024】また、多数のコンデンサ端子を形成した場
合、転換絶縁層の主面及び側面を経由する第1転換配線
による接続方法では、導体の幅が狭くなり、この経路に
よるインダクタンスや抵抗が大きくなりがちである。ま
た、形成困難になる可能性もある。しかし、このコンデ
ンサによれば、多数のコンデンサ端子を形成した場合で
も、第1コンデンサ端子と第1電極層との接続が可能で
あり、且つ、導通経路の細線化を防止できるため、イン
ダクタンスや抵抗を比較的小さくすることが可能であ
る。また、このようなコンデンサは、前述のような第1
コンデンサビア導体によって第1コンデンサ端子と第1
電極層とが接続し、第2コンデンサビア導体によって第
2コンデンサ端子と第2電極層とが接続する方法のコン
デンサと比較して、安価で形成容易な点で有利である。
従って、本発明の配線基板は、安価で信頼性が高いうえ
に、配線経路でのインダクタンスや抵抗を小さくするこ
とができる。
【0025】あるいはまた、前記配線基板であって、前
記コンデンサのうち、前記積層コンデンサ部は、前記第
1電極層のうち最も上記コンデンサ主面側に位置する最
主面側第1電極層が、前記第2電極層のうち最も前記コ
ンデンサ主面側に位置する最主面側第2電極層よりも上
記コンデンサ主面側に配置されてなり、前記転換部は、
上記積層コンデンサ部の上記コンデンサ主面側に積層さ
れた第1転換絶縁層、上記第1転換絶縁層の上記コンデ
ンサ主面側に積層された第2転換絶縁層、及び上記第1
転換絶縁層と上記第2転換絶縁層との層間に形成され、
前記第2共通電極層と接続する転換電極層を備えると共
に、前記コンデンサ端子はいずれも、上記第2転換絶縁
層の上記コンデンサ主面側の面である第2転換絶縁層主
面に形成され、前記第2転換配線は、上記転換電極層か
ら上記第2転換絶縁層の厚さ方向に延び、上記第2転換
絶縁層を貫通し、前記第2コンデンサ端子に接続する第
2転換ビア導体であり、前記第1転換配線は、上記最主
面側第1電極層から上記第1転換絶縁層の厚さ方向に延
び、上記第1転換絶縁層及び上記第2転換絶縁層を貫通
し、上記転換電極層と絶縁しつつ、前記第1コンデンサ
端子に接続する第1転換ビア導体である転換部である配
線基板とすると好ましい。
【0026】この配線基板に搭載するコンデンサによれ
ば、第2電極層は、共通第2電極層を介して転換電極層
と接続し、さらに転換電極層から第2転換絶縁層の厚さ
方向に延び、第2転換絶縁層を貫通して第2コンデンサ
端子に接続する第2転換ビア導体を介して第2コンデン
サ端子と接続する。第1電極層は、共通第1電極層を介
して最主面側第1電極層と接続し、さらに最主面側第1
電極層から第1転換絶縁層の厚さ方向に延び、第1転換
絶縁層及び上記第2転換絶縁層を貫通し、転換電極層と
絶縁しつつ第1コンデンサ端子に接続する第1転換ビア
導体を介して第1コンデンサ端子と接続する。
【0027】このコンデンサの第1転換ビア導体及び第
2転換ビア導体は形成位置の自由度が高く、これらに接
続するコンデンサ端子の位置に応じて、第1転換ビア導
体及び第2転換ビア導体を形成できるため、設計が容易
である。また、第2電極層と第2コンデンサ端子との導
通経路をより短くできるため、インダクタンスや抵抗を
さらに低減することが可能になる。また、多数のコンデ
ンサ端子を形成した場合でも、第1電極層と第1コンデ
ンサ端子、及び第2電極層と第2コンデンサ端子との接
続が可能であり、且つ、導通経路の細線化を防止できる
ため、インダクタンスや抵抗をさらに小さくすることが
可能である。また、このようなコンデンサは、前述のよ
うな第1コンデンサビア導体によって第1コンデンサ端
子と第1電極層とが接続し、第2コンデンサビア導体に
よって第2コンデンサ端子と第2電極層とが接続する方
法のコンデンサと比較して、安価で形成容易な点で有利
である。従って、本発明の配線基板は、安価で信頼性が
高いうえに、配線経路でのインダクタンスや抵抗をさら
に小さくすることができる。
【0028】さらに、上記配線基板であって、前記コン
デンサは、複数の前記第1転換ビア導体のいずれもが、
自己の周囲に位置する他の第1転換ビア導体と前記第2
転換ビア導体のうち、最も近くに配置されたビア導体
が、上記第2転換ビア導体であり、複数の上記第2転換
ビア導体のいずれもが、自己の周囲に位置する上記第1
転換ビア導体と他の第2転換ビア導体のうち、最も近く
に配置されたビア導体が、上記第1転換ビア導体である
ように、複数の上記第1転換ビア導体と複数の上記第2
転換ビア導体とが配置されてなるコンデンサである配線
基板とすると好ましい。
【0029】この配線基板に搭載するコンデンサは、複
数の第1転換ビア導体のいずれもが、自己の周囲に位置
する他の第1転換ビア導体と第2転換ビア導体のうち、
最も近くに配置されたビア導体が、上記第2転換ビア導
体であるように配置されている。且つ、複数の第2転換
ビア導体のいずれもが、自己の周囲に位置する第1転換
ビア導体と他の第2転換ビア導体のうち、最も近くに配
置されたビア導体が、第1転換ビア導体であるように配
置している。このため、第1転換ビア導体及び第2転換
ビア導体のそれぞれについて、最も近くに位置し、最も
強く結合するビア導体が異なる電位のビア導体となる。
【0030】従って、このコンデンサは、第1転換ビア
導体及び第2転換ビア導体自身それぞれに流れる電流に
よってこれら自身それぞれに誘起される磁束のうち、多
くのものを相殺することができるため、これらの経路で
発生するインダクタンス成分を低減することができ、ノ
イズを効率良く除去することができる。また、前述のよ
うな第1コンデンサビア導体によって第1コンデンサ端
子と第1電極層とが接続し、第2コンデンサビア導体に
よって第2コンデンサ端子と第2電極層とが接続する方
法のコンデンサと比較して、安価で形成容易な点で有利
である。従って、本発明の配線基板は、安価で信頼性が
高く、ICチップの高集積度化に対応可能なうえに、配
線基板全体のインダクタンス成分をさらに低減すること
ができる。
【0031】
【発明の実施形態】(実施形態)本発明の配線基板の実
施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に
示す本発明の配線基板100は、略長方形略板状の配線
基板本体170と略正方形略板状のコンデンサ160と
によって構成されている。配線基板本体170は、裏面
に開口する凹部135が形成されたコア基板130と、
この主面上に積層された樹脂絶縁層141,142,1
43及び配線層151,152,153によって形成さ
れている。コンデンサ160は、コンデンサ主面161
が凹部135の底面部135bに対向するように、凹部
135内に配置されている。
【0032】まず、配線基板本体170の構成について
以下に説明する。コア基板130は、比較的肉薄の第1
コア基板110と、比較的肉厚の第2コア基板120と
によって形成されている。(図4、図5参照) 第1コア基板110は、厚さ200μmのガラス−エポ
キシ樹脂からなり、その中央付近には第1コア基板11
0の厚さ方向に貫通する直径約100μmのスルーホー
ル111が複数形成されている。さらに、各スルーホー
ル111の内側には、銅製のスルーホール導体112が
形成され、さらにその内側には充填樹脂113が充填さ
れている。第2コア基板120は、厚さ800μmのガ
ラス−エポキシ樹脂からなり、その中央付近には凹部1
35が形成されている。凹部135は平面視で15mm
×15mmの正方形である。
【0033】第1コア基板110と第2コア基板120
とは、厚さ約60μmの接着層134を介して貼り合わ
されることにより積層され、コア基板130を形成して
いる。図1の左右に示すように、コア基板130のうち
凹部135の周囲には、その厚さ方向に貫通する直径約
100μmのスルーホール131が形成されている。さ
らに、各スルーホール131の内側には、銅製のスルー
ホール導体132が形成され、さらにその内側には充填
樹脂133が充填されている。また、凹部135の底面
部135bを含む第1コア基板110の裏面116に
は、所定パターンを有する銅製で厚さ約15μmの配線
層117及び配線層119が形成されている。このう
ち、配線層119はスルーホール導体112と接続して
いる。また、配線層117はスルーホール導体132と
接続している。第2コア基板120の主面121にも、
所定パターンを有した銅製で厚さ約15μmの配線層1
27が形成され、スルーホール導体132と接続してい
る。
【0034】コア基板130のコア主面130b上に
は、所定パターンを有する銅製の配線層151が形成さ
れ、スルーホール導体112及びスルーホール導体13
2と接続されている。コア基板130のコア主面130
b及び配線層151上には、エポキシ系樹脂からなる厚
さ約30μmの樹脂絶縁層141が形成されている。さ
らに、樹脂絶縁層141には、配線層151上の所定の
位置に、樹脂絶縁層141の厚さ方向に貫通するビア導
体145が形成されている。同様に、樹脂絶縁層141
上には、所定パターンを有する銅製の配線層152が形
成され、ビア導体145と接続されている。樹脂絶縁層
141上及び配線層152上には、エポキシ系樹脂から
なる厚さ約30μmの樹脂絶縁層142が形成されてい
る。
【0035】さらに、樹脂絶縁層142には、配線層1
52上の所定の位置に、樹脂絶縁層142の厚さ方向に
貫通するビア導体146が形成されている。同様に、樹
脂絶縁層142上には、所定パターンを有する銅製の配
線層153が形成され、ビア導体146と接続されてい
る。また、樹脂絶縁層142上及び配線層153上に
は、エポキシ系樹脂からなる厚さ約25μmの樹脂絶縁
層143(ソルダーレジスト層)が形成されている。な
お、ビア導体145とビア導体146とは、同軸状に積
み重ねられたスタッグドビアの形態になっている。この
ため、配線基板本体170内の配線経路を短くし、この
配線経路で発生する抵抗を低減している。
【0036】配線層153上の所定の位置には、樹脂絶
縁層143を厚さ方向に貫通する開口部147が形成さ
れている。なお、開口部147は、凹部135の底面部
135bを配線基板100の厚さ方向に投影した投影領
域内に配置されている。さらに、各開口部147内に
は、樹脂絶縁層143の主面148側に突出するIC接
続端子155(ハンダバンプ)を形成する。なお、この
うち共通第1電位に接続するものを第1IC接続端子1
55b、共通第2電位に接続するものを第2IC接続端
子155cとする。各IC接続端子155(第1IC接
続端子155b、第2IC接続端子155cを含む)
は、図1中に破線で示すように、配線基板100に搭載
するICチップ1の各接続端子6とそれぞれ接続する。
本実施形態では、隣り合うハンダバンプ155同士の中
心間距離は、約150μmになっている。なお、IC接
続端子155とICチップ1の接続端子6とは、図示し
ないアンダーフィル材によって埋設され、保護される。
【0037】また、凹部135の底面部135b及び配
線層119上には、エポキシ系樹脂からなる樹脂絶縁層
137が形成されている。さらに、配線層119上の所
定の位置には、樹脂絶縁層137の厚さ方向に貫通する
開口部138を形成する。さらに、各開口部138内に
は、樹脂絶縁層137の裏面137b側に突出するコン
デンサ接続端子139(ハンダバンプ)を形成する。な
お、このうち共通第1電位に接続するものを第1コンデ
ンサ接続端子139b、共通第2電位に接続するものを
第2コンデンサ接続端子139cとする。
【0038】さらに、コア基板130のコア裏面130
c上には、所定パターンを有する銅製の配線層157が
形成され、スルーホール導体132と接続されている。
コア基板130のコア裏面130c及び配線層157上
には、エポキシ系樹脂からなる裏面絶縁層149が形成
されている。さらに、配線層157上の所定の位置に
は、裏面絶縁層149の厚さ方向に貫通する開口部14
9bを形成する。配線層157のうち、開口部149b
内に露出する部分をパッド158とする。このパッド1
58の表面には、Ni及びAuメッキが被覆され、配線
基板100を搭載する図示しないマザーボード等との接
続端子として活用される。なお、パッド158に、さら
にハンダボールやピンなどを接合しても良い。
【0039】また、IC接続端子155とコンデンサ接
続端子139とは、配線層153、ビア導体146、配
線層152、ビア導体145、配線層151、スルーホ
ール導体112、及び配線層119の短い経路によって
接続されている。さらに、IC接続端子155は、凹部
135の底面部135bを配線基板本体170の厚さ方
向に投影した投影領域内に配置されている。このため、
IC接続端子155とコンデンサ接続端子139とは略
配線基板本体170の厚さ方向直線上に配置され、両端
子間の距離が短くなっている。従って、上記の経路で発
生するインダクタンスや抵抗を小さくできる。
【0040】次に、コンデンサ160について以下に説
明する。コンデンサ160は、図2に示すように、略正
方形略板状のコンデンサ本体164と、コンデンサ16
0の主面であるコンデンサ主面160b上に形成されて
いるコンデンサ端子161と、コンデンサ160のコン
デンサ裏面160c上に形成されているコンデンサ端子
162とによって形成されている。
【0041】コンデンサ本体164は、第1電極層16
5bと第2電極層165cとが、セラミックからなる誘
電体層166を介して交互に且つ平行に積層されてい
る。第1電極層165bは共通第1電位に接続され、第
2電極層165cは共通第2電位に接続されている。さ
らに、第1電極層165bの所定の位置には貫通孔16
5dが形成され、第2電極層165cの所定の位置には
貫通孔165eが形成されている。さらに、コンデンサ
本体164には、その厚さ方向に貫通するコンデンサ貫
通孔167が所定の位置に形成され、さらにその内部に
は、コンデンサビア導体168が形成されている。コン
デンサビア導体168のうち、共通第1電位に接続され
ているものを第1コンデンサビア導体168b、共通第
2電位に接続されているものを第2コンデンサビア導体
168cとする。
【0042】第1コンデンサビア導体168bは、第2
電極層165cの貫通孔165e内を通過し、第2電極
層165bとは絶縁しつつ、第1電極層165bと接続
している。同様に、第2コンデンサビア導体168c
は、第1電極層165bの貫通孔165d内を通過し、
第1電極層165bとは絶縁しつつ、第2電極層165
cと接続している。また、複数の第1コンデンサビア導
体168bのいずれもが、自己の周囲に位置する他の第
1コンデンサビア導体168bと第2コンデンサビア導
体168cのうち、最も近くに配置されたビア導体が第
2コンデンサビア導体168cとなっている。且つ、複
数の第2コンデンサビア導体168cのいずれもが、自
己の周囲に位置する第1コンデンサビア導体168bと
他の第2コンデンサビア導体168cのうち、最も近く
に配置されたビア導体が第1コンデンサビア導体168
bとなっている。具体的には、図2(c)、(d)に示
すように、第1コンデンサビア導体168bと第2コン
デンサビア導体168cとは格子状に配置され、さらに
第1コンデンサビア導体168bと第2コンデンサビア
導体168cとが隣り合って交互に配置されている。
【0043】さらに、コンデンサ160のコンデンサ主
面160b上及びコンデンサ裏面160c上には、第1
コンデンサビア導体168bとそれぞれ接続する主面側
第1コンデンサパッド163b及び裏面側第1コンデン
サパッド169bが形成されている。同様に、コンデン
サ160のコンデンサ主面160b上及びコンデンサ裏
面160c上には、第2コンデンサビア導体168cと
それぞれ接続する主面側第2コンデンサパッド163c
及び裏面側第2コンデンサパッド169cが形成されて
いる。さらに、コンデンサ主面160b上の第1コンデ
ンサパッド163b上には、主面側第1コンデンサ端子
161b(ここではハンダバンプ)が形成され、第2コ
ンデンサパッド163c上には、主面側第2コンデンサ
端子161c(ここではハンダバンプ)が形成されてい
る。同様に、コンデンサ裏面160c上の第1コンデン
サパッド163b上には、裏面側第1コンデンサ端子1
62b(ここではハンダバンプ)が形成され、第2コン
デンサパッド163c上には、裏面側第2コンデンサ端
子162c(ここではハンダバンプ)が形成されてい
る。
【0044】ここで、本実施形態の配線基板100にお
いて、共通第1電位を+電位、共通第2電位を−電位と
したときのコンデンサ160の様子を、図3を参照して
説明する。共通第1電位に接続されている第1電極層1
65b及び第1コンデンサビア導体168bが+電位と
なり、共通第2電位に接続されている第2電極層165
c及び第2コンデンサビア導体168cが−電位とな
る。さらに、第1コンデンサパッド163b、主面側第
1コンデンサ端子161b、及び裏面側第1コンデンサ
端子162bが+電位に、第2コンデンサパッド163
c、主面側第2コンデンサ端子161c、及び裏面側第
1コンデンサ端子162bが−電位となり、図3(a)
に示すようにコンデンサ端子161について、+電位の
点と−電位の点とが交互に格子状に並んだ状態に見え
る。
【0045】このようにすると、例えば、コンデンサ1
60が放電する際、図3(b)に矢印で示すように、第
1コンデンサビア導体168bから流れ出る電流I1
と、第2コンデンサビア導体168cに流れ込む電流I
2の向きがちょうど逆向きとなるため、この電流によっ
て第1コンデンサビア導体168bと第2コンデンサビ
ア導体168cとの周りに発生する磁界が打ち消し合
う。このため、第1コンデンサビア導体168bと第2
コンデンサビア導体168cとに生じるインダクタンス
が低減され、ひいては、コンデンサ160のインダクタ
ンスを低減させることができる。
【0046】このとき、配線基板本体170においても
同様に、複数の第1コンデンサ接続端子139bのいず
れもが、自己の周囲に位置する他の第1コンデンサ接続
端子139bと第2コンデンサ接続端子139cのう
ち、最も近くに配置されたコンデンサ接続端子が第2コ
ンデンサ接続端子139cとなっている。且つ、複数の
第2コンデンサ接続端子139cのいずれもが、自己の
周囲に位置する第1コンデンサ接続端子139bと他の
第2コンデンサ接続端子139cのうち、最も近くに配
置されたビア導体が第1コンデンサ接続端子139bと
なっている。具体的には、コンデンサ接続端子139は
格子状に配置され、第1コンデンサ接続端子139bと
第2コンデンサ接続端子139cとが隣り合って交互に
並ぶため、+電位の点と−電位の点とが交互に格子状に
並んだ状態になる。さらに、配線層119を介してコン
デンサ接続端子139と接続するスルーホール導体11
2も、平面視したときに+電位の点と−電位の点とが交
互に格子状に並んだ状態になる。このため、スルーホー
ル導体112においても、各スルーホール導体112に
流れる電流によって周りに発生する磁界が打ち消し合
う。このため、各スルーホール導体112に生じるイン
ダクタンスが低減され、ひいては、コンデンサ接続端子
139とIC接続端子155とを接続する配線経路で発
生するインダクタンスを低減させることができる。
【0047】また、コンデンサ160は、コンデンサ裏
面160c上に、裏面側第1コンデンサ端子162b及
び裏面側第2コンデンサ端子162cが形成されてい
る。このため、コンデンサ160を凹部135内に搭載
した配線基板100は、例えば、マザーボード上に直接
配置して、コンデンサ160の裏面側第1コンデンサ端
子162b及び裏面側第2コンデンサ端子162cとマ
ザーボードの接続端子とを直接接続することが可能であ
る。従って、マザーボードから低抵抗、低インダクタン
スで電源電位や接地電位が供給可能になる。なお、コン
デンサ160とマザーボードとを直接接続しない場合
は、裏面側第1コンデンサ端子162b、裏面側第2コ
ンデンサ端子162c、裏面側第1コンデンサパッド1
69b、及び裏面側第2コンデンサパッド169cを形
成しなくても良い。
【0048】本実施形態の配線基板100は、配線基板
本体170及びコンデンサ160において、低インダク
タンス、低抵抗の構造となっている。従って、本実施形
態の配線基板100は、これに搭載するICチップ1と
コンデンサ160とを接続する配線経路に生じるインダ
クタンスや抵抗を低減できる配線基板である。
【0049】次に、配線基板本体170の製造方法につ
いて、図4、図5、及び図6を参照しつつ説明する。ま
ず、主面115b及び裏面115cに厚さ約16μmの
銅箔を貼り付けた、厚さ約200μmの両面銅張の第1
コア基板本体115を用意する。第1コア基板本体11
5の所定の位置に、レーザまたはドリルによって、直径
約100μmのスルーホール111を形成する。次い
で、無電解銅メッキ、及び電解銅メッキを施し、各スル
ーホール111の内壁に沿って厚さ約30μmのスルー
ホール導体112、及び主面115bと裏面115cに
銅メッキ層118が形成される。次いで、スルーホール
導体112の内側にエポキシ系樹脂を充填し、充填樹脂
113を形成する。さらに、主面115b及び裏面11
5cに全面銅メッキを行い、充填樹脂113を覆うよう
に蓋メッキを行う。そして、裏面115c側の銅メッキ
層118を所定パターンにエッチングして、配線層11
7及び配線層119を形成する。さらに、裏面115c
上及び配線層119上の所定の位置にエポキシ系樹脂か
らなる樹脂絶縁層137を形成する。さらに、樹脂絶縁
層137を露光・現像して、配線層119上の所定の位
置に開口部138を形成する。以上のようにして、図4
に示す第1コア基板110を形成する。
【0050】また、主面125b及び裏面125cに厚
さ約16μmの銅箔を貼り付けた、厚さ約800μmの
両面銅張の第2コア基板本体125を用意する。第2コ
ア基板本体125の主面125b側を、エンドミルによ
って座ぐり加工することにより、図5(a)に示すよう
な平面視略ロ字状の凹溝123を、第2コア基板本体1
25の中央部に形成する。次いで、主面125b側の銅
箔をエッチングすることにより、凹溝123の周囲に配
線層127を形成する。このようにして、図5(b)に
示すような第2コア基板120を形成する。
【0051】次に、第1コア基板110の裏面116と
第2コア基板120の主面121との間に接着性のある
プリプレグからなる接着層134を配置して、加熱・押
圧することによって、第1コア基板110と第2コア基
板120とを接着・積層し、コア基板130を形成す
る。なお、このとき、過剰な接着層134がある場合
は、凹溝123内に収容される。次いで、コア基板13
0の所定の位置にレーザまたはドリルによって穿孔し、
コア基板130を貫通する直径約100μmのスルーホ
ール131を形成する。このとき、スルーホール131
は、配線層117及び配線層127を貫通している。
【0052】次いで、無電解銅メッキ、及び電解銅メッ
キを施し、各スルーホール131の内壁に沿って厚さ約
30μmのスルーホール導体132、及びコア主面13
0b上とコア裏面130c上に銅メッキ層が形成され
る。次いで、スルーホール導体132の内側にエポキシ
系樹脂を充填し、充填樹脂133を形成する。さらに、
コア主面130b及びコア裏面130cに全面銅メッキ
を行い、充填樹脂133を覆うように蓋メッキを行う。
そして、コア主面130b上及びコア裏面130c上の
銅メッキ層を所定パターンにエッチングして、配線層1
51及び配線層157を形成する。以上のようにして、
コア基板130を形成する。
【0053】次に、2つのコア基板130のコア裏面1
30c同士を、その外周縁より外側の不要部130d
(図6参照)で貼りあわせて、一対のコア基板130と
する。次いで、一対のコア基板130のうち2つのコア
主面130bについて、以下の工程を同時に行う。ま
ず、コア主面130b上に樹脂絶縁層141を形成し、
さらに、配線層151上の所定の位置にビア導体145
を形成する。同様に、公知のビルドアップ工法によっ
て、配線層152、樹脂絶縁層142、ビア導体14
6、配線層153、樹脂絶縁層143を順次形成する。
次いで、樹脂絶縁層143を露光・現像して、配線層1
53上の所定の位置に開口部147を形成する。さら
に、各開口部147内に低融点合金を印刷・充填して、
樹脂絶縁層143の主面148側に突出するIC接続端
子155(ハンダバンプ)を形成する。
【0054】このように、2つのコア基板130を貼り
あわせて、同時に樹脂絶縁層等を積層するのは、2つの
コア基板130を貼りあわせることによって、樹脂絶縁
層等の積層時に基板が反るのを防止することができるか
らである。次に、コア基板130同士を貼りあわせてい
る不要部を切り離して、一対のコア基板130に樹脂絶
縁層等を積層したものを分離する。なお、IC接続端子
155の形成は、一対のコア基板130の分離後に行っ
ても良い。その後、コア基板130のコア裏面130c
上、及び配線層157上に裏面絶縁層149を形成す
る。次いで、裏面絶縁層149を露光・現像して、配線
層157上の所定の位置に開口部149bを形成する。
配線層157のうち、開口部149b内に露出する部分
をパッド158とし、パッド158の表面にNi及びA
uメッキを施し、マザーボード等との接続端子とする。
次に、コア基板130のコア裏面130c側から、凹溝
123の裏側にエンドミルによって凹溝を形成し、第2
コア基板120の中央部分を切り離して除去し、凹部1
35を形成する。こうして、図6に示すような配線基板
本体170が完成する。
【0055】以上に説明したように、配線基板本体17
0は、肉薄の第1コア基板110に接着層134を介し
て肉厚の第2コア基板120を積層し、コア基板130
を形成した後、このような十分な強度を持つコア基板1
30のコア主面130b上に絶縁樹脂層及び配線層を積
層している。従って、コア基板130の片面にだけ樹脂
絶縁層が積層されていても、従来のような補強材を取り
付けることが不要となり、低コストで製造することが可
能となる。
【0056】コンデンサ160は、公知の製造方法によ
って形成される。具体的には、まず、高誘電体セラミッ
クグリーンシート(誘電体層166)を用意し、所定の
位置に貫通孔167を形成する。次いで、未焼成の誘電
体層166の主面上の所定の位置、及び貫通孔167内
にPdペーストを印刷・充填し、未焼成の電極層16
5、及び未焼成のコンデンサビア導体168を形成す
る。このように形成したものを多数積み重ねることによ
って、未焼成の誘電体層166と未焼成の電極層165
が交互に積層され、さらにこれを貫通する未焼成のコン
デンサビア導体168が形成され、未焼成のコンデンサ
本体164が形成される。さらに、コンデンサ主面16
0b及びコンデンサ裏面160cの所定の位置には、未
焼成のコンデンサビア導体168と接続するように、P
dペーストからなる未焼成のコンデンサパッド163を
形成する。次いで、これを焼成(同時焼成)し、各コン
デンサパッド163上に、主面側コンデンサ端子161
(ハンダバンプ)及び裏面側コンデンサ端子162(ハ
ンダバンプ)を形成し、コンデンサ160が完成する。
(図2参照)
【0057】上記のように形成したコンデンサ160を
配線基板本体170の凹部135内に配置し、主面側第
1コンデンサ端子161bと第1コンデンサ接続端子1
39bとを、及び主面側第2コンデンサ端子161cと
第2コンデンサ接続端子139cとを接続させる。この
ようにして、配線基板100が完成する。その後さら
に、裏面側第1コンデンサ端子162b及び裏面側第2
コンデンサ端子162cを露出するようにして凹部13
5内に樹脂を充填し、コンデンサ160を埋め込んでも
良い。
【0058】(変形形態1)次に、実施形態にかかる配
線基板100の変形形態である配線基板200について
説明する。図示しない本変形形態の配線基板200は、
実施形態の配線基板100のうち、コンデンサ160を
コンデンサ260に変更したものである。従って、ここ
ではコンデンサ260を中心に説明する。コンデンサ2
60は、図7に示すように平面視略正方形板状で、積層
コンデンサ部270と、この主面270b上に第1転換
部280と、裏面270c上に第2転換部290とを有
する。積層コンデンサ部270は、第1電極層272b
と第2電極層272cとが、セラミックからなる誘電体
層271を介して交互に且つ平行に積層されている。さ
らに、その積層方向(図中上下方向)に平行な側面27
3b、273cには一対の共通電極層である第1共通電
極層274b、第2共通電極層274cがそれぞれ形成
されている。なお、積層コンデンサ部270の主面27
0b及び裏面270c(図中上方及び下方)には、第1
共通電極層274bと導通する最主面側第1電極層27
2bu及び最裏面側第1電極層272bsがそれぞれ積
層形成されている。
【0059】一方、第1転換部280は、積層コンデン
サ部270の主面270b上(図中上方)に積層された
主面側転換絶縁層281を備える。この主面側転換絶縁
層281の主面(図中上方面)である主面側転換絶縁層
主面281tには、図7に破線で示す主面側コンデンサ
端子282である、主面側第1コンデンサ端子282b
及び主面側第2コンデンサ端子282cが、格子状に多
数形成されている。さらに、第1共通電極層274b及
び第2共通電極層274cから、それぞれ主面側転換絶
縁層281の側面281b及び側面281cを経由して
主面側転換絶縁層主面281tに広がり、互いに絶縁さ
れながらも互いにかみ合った櫛歯状パターンの主面側第
1転換配線層283b及び主面側第2転換配線層283
cを備える。これらは、そのうちの一部がそれぞれ上記
した主面側第1コンデンサ端子282b及び主面側第2
コンデンサ端子282cとなっている。つまり、主面側
第1転換配線層283bによって、主面側第1コンデン
サ端子282bと第1共通電極層274bとが導通し、
同様に、主面側第2転換配線層283cによって、主面
側第2コンデンサ端子282cと第2共通電極層274
cとが導通している。
【0060】また、主面側第1転換配線層283bは、
図7に破線で示すように、多数の主面側第1コンデンサ
端子282bを含み、多数の主面側第1コンデンサ端子
282bと同時に接続している。このように、主面側第
1転換配線層283bを同時に多数の主面側第1コンデ
ンサ端子282bと接続させると、形成容易で、主面側
第1転換配線層283bの持つ抵抗や、インダクタンス
を低く抑えることができる。主面側第2転換配線層28
3cも主面側第2コンデンサ端子282cとの関係につ
いて同様である。さらに、本変形形態では、積層コンデ
ンサ部270の図中下方に第2転換部290を有する。
第2転換部290は、第1転換部280とほぼ同様な構
造を有している。即ち、積層コンデンサ部270の裏面
270c上(図中下方)に積層された裏面側転換絶縁層
291を備え、この裏面(図中下面)である裏面側転換
絶縁層裏面291vには、裏面側コンデンサ端子292
である図示しない裏面側第1コンデンサ端子292b及
び図7(b)下方に破線で示す裏面側第2コンデンサ端
子292cが、主面側転換絶縁層主面281tと同様に
格子状に多数形成されている。
【0061】さらに、第1共通電極層274b及び第2
共通電極層274cから、それぞれ裏面側転換絶縁層2
91の側面291b及び側面291cを経由して裏面側
転換絶縁層裏面291vに広がり、互いに絶縁されなが
らも互いにかみ合った櫛歯状パターンの裏面側第1転換
配線層293b及び裏面側第2転換配線層293cを備
える。これらは、そのうちの一部がそれぞれ上記した裏
面側第1コンデンサ端子292b及び裏面側第2コンデ
ンサ端子292cとなっている。つまり、裏面側第1転
換配線層293bによって、裏面側第1コンデンサ端子
292bと第1共通電極層274bとが導通し、同様
に、裏面側第2転換配線層293cによって、裏面側第
2コンデンサ端子292cと第2共通電極層274cと
が導通している。
【0062】また、裏面側第2転換配線層293cは、
図7に破線で示すように、多数の裏面側第2コンデンサ
端子292cを含み、多数の裏面側第2コンデンサ端子
292cと同時に接続している。このように、裏面側第
2転換配線層293cを同時に多数の裏面側第2コンデ
ンサ端子292cと接続させると、形成容易で、裏面側
第2転換配線層293cの持つ抵抗や、インダクタンス
を低く抑えることができる。裏面側第1転換配線層29
3bも裏面側第1コンデンサ端子292bとの関係につ
いて同様である。以上より、コンデンサ260は、積層
コンデンサ部270等に貫通孔を形成することもなく、
形成容易で安価な信頼性の高い構造になっており、且つ
比較的短い経路で第1コンデンサ端子と第1共通電極層
とを接続し、第2コンデンサ端子と第2共通電極層とを
接続することができる。従って、本変形形態の配線基板
200は、安価で信頼性が高いうえに、配線基板200
に搭載するICチップとコンデンサ260とを接続する
配線経路でのインダクタンスや抵抗を比較的小さくでき
る。
【0063】また、コンデンサ260は、公知の製造方
法によって形成されるが、以下にコンデンサ260の製
造方法について、図7を参照しつつ説明する。具体的に
は、まず、BaTiO3粉末を主成分とする高誘電体セ
ラミックグリーンシート(誘電体層271)を多数用意
する。次いで、このシートのうち2枚について、表面の
所定の位置に、Pdペーストからなり互いにかみ合った
櫛歯状パターンを有する未焼成の導体層を形成する。他
のシートの半数については、その表面にPdペーストか
らなる未焼成の第1電極層272bを形成し、残りの半
数については、同様に、その表面にPdペーストからな
る未焼成の第2電極層272cを形成する。未焼成の第
1電極層272b及び第2電極層272cはいずれも、
高誘電体セラミックグリーンシート(誘電体層271)
のほぼ全面を覆うが、未焼成の第1電極層272bはシ
ートの図中左端近傍、逆に未焼成の第2電極層272c
はシートの図中右端近傍を覆わないパターンとされてい
る。
【0064】次いで、上記2種類の電極層が形成された
シートを交互に積層し、さらに、櫛歯状パターン導体層
が形成されたシートを最上面と最下面に積層し圧着す
る。さらに、この側面にPdからなる未焼成の第1共通
電極層274b及び第2共通電極層274cをそれぞれ
形成する。次いで、これを焼成(同時焼成)し、コンデ
ンサ260が完成する。上記のように形成したコンデン
サ260を配線基板本体170の凹部135内に配置
し、主面側第1コンデンサ端子282bと第1コンデン
サ接続端子139bとを、及び主面側第2コンデンサ端
子282cと第2コンデンサ接続端子139cとを接続
させる。このようにして、配線基板200が完成する。
その後さらに、裏面側第1コンデンサ端子292b及び
裏面側第2コンデンサ端子292cを露出するようにし
て凹部135内に樹脂を充填し、コンデンサ260を埋
め込んでも良い。
【0065】(変形形態2)次に、実施形態にかかる配
線基板100の変形形態である配線基板300について
説明する。図示しない本変形形態の配線基板300は、
実施形態の配線基板100のうち、コンデンサ160を
コンデンサ360に変更したものである。また、コンデ
ンサ360は、変形形態1のコンデンサ260と転換部
については異なるが、積層コンデンサ部については同様
であるので、ここでは転換部を中心に説明する。コンデ
ンサ360は、図8に示すように平面視略正方形板状
で、積層コンデンサ部270と、この主面側に第1転換
部380と、裏面側に第2転換部390とを有する。
【0066】第1転換部380は、積層コンデンサ部2
70の主面270b上(図中上方)に積層された主面側
転換絶縁層381を備え、主面側転換絶縁層381の主
面である主面側転換絶縁層主面381t上(図中上方
面)には、主面側第1コンデンサ端子382b、及び図
8に破線で示す主面側第2コンデンサ端子382cが、
格子状に多数形成されている。また、最主面側第1電極
層272buから主面側転換絶縁層381を貫通して主
面側転換絶縁層主面381tに延出し、主面側第1コン
デンサ端子382bとそれぞれ接続する主面側第1転換
ビア導体385を備える。従って、主面側第1転換ビア
導体385及び最主面側第1電極層272buを通じ
て、主面側第1コンデンサ端子382bと第1共通電極
層274bとが導通している。
【0067】さらに、第2共通電極層274cから、主
面側転換絶縁層381の側面381cを経由して主面側
転換絶縁層主面381tのうち主面側第1コンデンサ端
子382bの周縁及び第1共通電極層274bに近い右
端近傍を除く部分に広がる主面側第2転換配線層383
cを備える。主面側第2転換配線層383cは、その一
部が主面側第2コンデンサ端子382cとなっている。
つまり、主面側第2転換配線層383cによって、主面
側第2コンデンサ端子382cと第2共通電極層274
cとが導通している。また、主面側第2転換配線層38
3cは、図8に破線で示すように、多数の主面側第2コ
ンデンサ端子382cと同時に接続しており、形成容易
で、主面側第2転換配線層383cの持つ抵抗や、イン
ダクタンスを低く抑えることができる。
【0068】さらに、本変形形態では、積層コンデンサ
部270の図中下方に第2転換部390を有する。第2
転換部390は、第1転換部380とほぼ同様な構造を
有している。即ち、積層コンデンサ部270の裏面27
0c上(図中下方)に積層された裏面側転換絶縁層39
1を備え、この裏面である(図中下面)裏面側転換絶縁
層裏面391vには、裏面側第1コンデンサ端子392
b、及び図8(b)下方に破線で示す裏面側第2コンデ
ンサ端子392cが、格子状に多数形成されている。ま
た、最裏面側第1電極層272bsから裏面側転換絶縁
層391を貫通して裏面側転換絶縁層裏面391vに延
出し、裏面側第1コンデンサ端子392bとそれぞれ接
続する裏面側第1転換ビア導体395を備える。従っ
て、裏面側第1転換ビア導体395及び最裏面側第1電
極層272bsを通じて、裏面側第1コンデンサ端子3
92bと第1共通電極層274bとが導通している。
【0069】さらに、第2共通電極層274cから、裏
面側転換絶縁層391の側面391cを経由して裏面側
転換絶縁層裏面391vのうち裏面側第1コンデンサ端
子392bの周縁及び第1共通電極層274bに近い右
端近傍を除く部分に広がる裏面側第2転換配線層393
cを備える。裏面側第2転換配線層393cは、その一
部が裏面側第2コンデンサ端子392cとなっている。
つまり、裏面側第2転換配線層393cによって、裏面
側第2コンデンサ端子392cと第2共通電極層274
cとが導通している。また、裏面側第2転換配線層39
3cは、多数の裏面側第2コンデンサ端子392cと同
時に接続しており、形成容易で、裏面側第2転換配線層
393cの持つ抵抗や、インダクタンスを低く抑えるこ
とができる。
【0070】以上のような構造のコンデンサ360は、
主面側第1転換ビア導体385、及び裏面側第1転換ビ
ア導体395の形成位置の自由度が高く、さらに導通経
路を短縮することができる。このため、インダクタンス
や抵抗を低減することが可能になる。また、多数のコン
デンサ端子を形成した場合でも、第1コンデンサ端子と
第1電極層との接続が可能であり、且つ、導通経路の細
線化を防止できるため、インダクタンスや抵抗を小さく
することが可能である。また、安価で形成容易な点で有
利である。従って、本変形形態の配線基板300は、安
価で信頼性が高いうえに、配線基板300に搭載するI
Cチップとコンデンサ360とを接続する配線経路での
インダクタンスや抵抗を小さくすることができる。
【0071】コンデンサ360は、公知の製造方法によ
って形成され、積層部270については変形形態1のコ
ンデンサ260と同様である。以下に図8を参照しつ
つ、コンデンサ360の製造方法について説明する。ま
ず、BaTiO3粉末を主成分とする高誘電体セラミッ
クグリーンシート(誘電体層271)を多数用意する。
次いで、このシートのうち1枚について、所定の位置に
Pdペーストからなり、このシートの厚さ方向に貫通す
る未焼成の主面側第1転換ビア導体385を形成する。
さらに、このシートの主面上にPdペーストからなる未
焼成の主面側第1コンデンサ端子382bを形成し、そ
の余の部分に未焼成の導体層(主面側第2転換配線層3
83c)を形成する。このようにして、第1転換部38
0用のシートを形成する。このうち、未焼成の主面側第
1コンデンサ端子382bは、未焼成の主面側第1転換
ビア導体385と接続する位置に形成する。さらに、こ
のシートのうち他の1枚についても同様にして第2転換
部390用のシートを形成する。
【0072】次いで、変形形態1のコンデンサ260と
同様に、各電極層が形成されたシートを交互に積層し、
さらに、第1転換部380用のシートを最上面に、第2
転換部390用のシートを最下面に積層し圧着する。さ
らに、この側面にPdからなる未焼成の第1共通電極層
274b及び第2共通電極層274cをそれぞれ形成す
る。なお、未焼成の第2共通電極層274cは、未焼成
の導体層(主面側第2転換配線層383c及び裏面側第
2転換配線層393c)とも接続するように形成する。
次いで、これを焼成(同時焼成)し、コンデンサ360
が完成する。上記のように形成したコンデンサ360を
配線基板本体170の凹部135内に配置し、主面側第
1コンデンサ端子382bと第1コンデンサ接続端子1
39bとを、及び主面側第2コンデンサ端子382cと
第2コンデンサ接続端子139cとを接続させる。この
ようにして、図示しない配線基板300が完成する。そ
の後さらに、裏面側第1コンデンサ端子392b及び裏
面側第2コンデンサ端子392cを露出するようにして
凹部135内に樹脂を充填し、コンデンサ360を埋め
込んでも良い。
【0073】(変形形態3)次に、実施形態にかかる配
線基板100の変形形態である配線基板400について
説明する。図示しない本変形形態の配線基板400は、
実施形態の配線基板100のうち、コンデンサ160を
コンデンサ460に変更したものである。コンデンサ4
60は、図9に示すように平面視略正方形板状で、積層
コンデンサ部470と、この主面側の第1転換部480
と、裏面側の第2転換部490とを有する。積層コンデ
ンサ部470は、第1電極層472bと第2電極層47
2cとが、セラミックからなる誘電体層471を介して
交互に且つ平行に積層されている。さらに、その積層方
向(図中上下方向)に平行な側面473b、473cに
は一対の共通電極層である第1共通電極層474b、第
2共通電極層474cがそれぞれ形成されている。な
お、積層コンデンサ部470の主面470b上(図中上
方)には、第1共通電極層474bと導通する最主面側
第1電極層472buが積層形成されている。同様に、
積層コンデンサ部470の裏面470c上(図中下方)
には、第1共通電極層474bと導通する最裏面側第1
電極層472bsが積層形成されている。
【0074】第1転換部480は、積層コンデンサ部4
70の主面470b上(図中上方)に積層された、主面
側第1転換絶縁層481、さらにその主面側の主面側第
2転換絶縁層482を備える。この間には、第1転換電
極層483が形成されている。主面側第2転換絶縁層4
82の主面である主面側第2転換絶縁層主面482tに
は、所定の位置に主面側第1コンデンサ端子484b及
び主面側第2コンデンサ端子484cが格子状に形成さ
れ、さらに主面側第1コンデンサ端子484bと主面側
第2コンデンサ端子484cとが隣り合って交互に配置
されている。さらに、第2共通電極層474cは、第1
転換電極層483を通じて、主面側第2転換絶縁層48
2を貫通する主面側第2転換ビア導体485cによっ
て、主面側第2コンデンサ端子484cに接続してい
る。また、第1共通電極層474bは、最主面側第1電
極層472buを通じて主面側第1転換絶縁層481及
び主面側第2転換絶縁層482を貫通する主面側第1転
換ビア導体485bによって、主面側第1コンデンサ端
子484bに接続している。
【0075】さらに、本変形形態のコンデンサ460で
は、第2転換部490を有する。第2転換部490は、
第1転換部480と同様な構造であり、積層コンデンサ
部470の裏面470c上(図中下方)に積層された、
裏面側第1転換絶縁層491、さらにその裏面側の裏面
側第2転換絶縁層492を備える。この間には、第2転
換電極層493が形成されている。裏面側第2転換絶縁
層492の裏面である裏面側第2転換絶縁層裏面492
vには、所定の位置に裏面側第1コンデンサ端子494
b及び裏面側第2コンデンサ端子494cが格子状に形
成されている。さらに、裏面側第1コンデンサ端子49
4bは、裏面側第1転換絶縁層491及び裏面側第2転
換絶縁層492を貫通する裏面側第1転換ビア導体49
5bによって、最裏面側第1電極層472bsを通じて
第1共通電極層474bに接続している。また、裏面側
第2コンデンサ端子494cは、裏面側第2転換絶縁層
492を貫通する裏面側第2転換ビア導体495cによ
って、第2転換電極層493を通じて第2共通電極層4
74cに接続している。
【0076】ここで、本変形形態の配線基板400にお
いて、共通第1電位を+電位、共通第2電位を−電位と
したときのコンデンサ460の様子を、図10を参照し
て説明する。共通第1電位に接続されている第1電極層
472b、主面側第1転換ビア導体485b、及び裏面
側第1転換ビア導体495bが+電位となり、共通第2
電位に接続されている第2電極層472c、主面側第2
転換ビア導体485c、及び裏面側第2転換ビア導体4
95cが−電位となる。さらに、主面側第1コンデンサ
端子484b、及び裏面側第1コンデンサ端子494b
が+電位に、主面側第2コンデンサ端子484c、及び
裏面側第2コンデンサ端子494cが−電位となり、図
10(a)に示すように主面側コンデンサ端子484に
ついて、+電位の点と−電位の点とが交互に格子状に並
んだ状態に見える。図示しないが、裏面側コンデンサ端
子494についても同様である。
【0077】このようにすると、図10(b)に矢印で
示すように、主面側第1コンデンサビア導体485bか
ら流れ出る電流I1と、主面側第2コンデンサビア導体
485cに流れ込む電流I2の向きがちょうど逆向きと
なるため、この電流によって主面側第1コンデンサビア
導体485bと主面側第2コンデンサビア導体485c
との周りに発生する磁界が打ち消し合う。このため、主
面側第1コンデンサビア導体485bと主面側第2コン
デンサビア導体485cとに生じるインダクタンスが低
減され、ひいては、コンデンサ160のインダクタンス
を低減させることができる。このとき、図示しないが、
裏面側第1転換ビア導体495bと裏面側第2コンデン
サビア導体496とについても同様である。
【0078】また、このとき、配線基板本体170にお
いても同様に、コンデンサ接続端子139は格子状に配
置され、第1コンデンサ接続端子139bと第2コンデ
ンサ接続端子139cとが隣り合って交互に並ぶため、
+電位の点と−電位の点とが交互に格子状に並んだ状態
になる。さらに、配線層119を介してコンデンサ接続
端子139と接続するスルーホール導体112も、平面
視したときに+電位の点と−電位の点とが交互に格子状
に並んだ状態になる。このため、スルーホール導体11
2においても、各スルーホール導体112に流れる電流
によって周りに発生する磁界が打ち消し合う。このた
め、各スルーホール導体112に生じるインダクタンス
が低減され、ひいては、コンデンサ接続端子139とI
C接続端子155とを接続する配線経路で発生するイン
ダクタンスを低減させることができる。
【0079】以上より、本実施形態の配線基板400
は、配線基板本体170及びコンデンサ460におい
て、低インダクタンス、低抵抗の構造となっている。従
って、本実施形態の配線基板400は、これに搭載する
ICチップとコンデンサ460とを接続する配線経路に
生じるインダクタンスや抵抗を低減できる配線基板であ
る。
【0080】また、コンデンサ460は、公知の製造方
法によって形成され、積層コンデンサ部470について
は変形形態1のコンデンサ260と同様である。以下に
図9を参照しつつコンデンサ460の製造方法について
説明する。まず、BaTiO3粉末を主成分とする高誘
電体セラミックグリーンシート(誘電体層471)を多
数用意する。次いで、これらのシートのうち1枚につい
て、所定の位置にPdペーストからなり、このシートの
厚さ方向に貫通する未焼成の主面側コンデンサビア導体
485(主面側第1コンデンサビア導体485bの一部
分と主面側第2コンデンサビア導体485c)を形成す
る。さらに、このシートの表面のうち主面側コンデンサ
ビア導体485と接続する位置に、Pdペーストからな
る未焼成の主面側コンデンサ端子484を形成する。ま
た、これらのシートのうち他の1枚については、上記主
面側第1コンデンサビア導体485bの一部分に対応す
る位置に、Pdペーストからなり、このシートの厚さ方
向に貫通する未焼成の主面側第1コンデンサビア導体4
85bの一部分を形成する。さらに、このシートの主面
上のうち、各主面側第1コンデンサビア導体485bと
は接触しない部分に未焼成の第1転換電極層483を形
成する。このようにして、第1転換部用のシートが形成
され、第2転換部用のシートも同様に形成する。
【0081】次いで、変形形態1のコンデンサ260と
同様に、各電極層が形成されたシートを交互に積層し、
さらに、第1転換部用のシートを最上面に、第2転換部
用のシートを最下面に積層し圧着する。さらに、この側
面にPdからなる未焼成の第1共通電極層474b及び
第2共通電極層474cをそれぞれ形成する。なお、未
焼成の第2共通電極層474cは、未焼成の第1転換電
極層483及び第2転換電極層493とも接続するよう
に形成する。次いで、これを焼成(同時焼成)し、コン
デンサ460が完成する。上記のように形成したコンデ
ンサ460を配線基板本体170の凹部135内に配置
し、主面側第1コンデンサ端子484bと第1コンデン
サ接続端子139bとを、及び主面側第2コンデンサ端
子484cと第2コンデンサ接続端子139cとを接続
させる。このようにして、図示しない配線基板400が
完成する。その後さらに、裏面側第1コンデンサ端子4
94b及び裏面側第2コンデンサ端子494cを露出す
るようにして凹部135内に樹脂を充填し、コンデンサ
460を埋め込んでも良い。
【0082】以上において、本発明を実施形態及び変形
形態1,2,3に即して説明したが、本発明は上記実施
形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもな
い。例えば、実施形態等ではコンデンサの裏面には、共
通第1電位と接続する裏面側第1コンデンサ端子、及び
共通第2電位と接続する裏面側第2コンデンサ端子を形
成した。しかし、裏面側第1コンデンサ端子または裏面
側第2コンデンサ端子のいずれか一方のみを形成しても
良いし、また、いずれも形成しなくても良い。また、変
形形態1のコンデンサ260、変形形態2のコンデンサ
360、及び変形形態3のコンデンサ460では、図
7、図8、及び図9に示すように、最主面側電極層及び
最裏面側電極層が共に、同一電位である第1電極層とし
た。しかし、最主面側電極層を第1電極層に、最裏面側
電極層を第2電極層にして、最主面側電極層と最裏面側
電極層とを異なる電位の電極層としても良い。
【0083】また、コンデンサの電極層等の材質にPd
を用いたが、誘電体層の材質等との適合性を考慮して選
択すれば良く、例えば、Pt,Ag,Ag−Pt,Ag
−Pd,Cu,Au,Ni等が挙げられる。また、実施
形態等では、配線層151,152,153、スルーホ
ール導体112,132 、ビア導体145、146等
の導体の材質をCu(銅)とした。しかし、材質はCu
に限定されるものではなく、例えば、Ag、Ag−P
d、Ag−Pt、あるいはAu等としても良い。
【0084】また、実施形態等では、コア基板130を
構成する第1コア基板110及び第2コア基板120の
材質をガラス−エポキシ樹脂とした。しかし、第1コア
基板110及び第2コア基板120の材質はガラス−エ
ポキシ樹脂に限定されるものではなく、例えば、第1コ
ア基板110及び第2コア基板120を共に、アルミナ
等のセラミックによって構成しても良い。あるいは、コ
ア基板130をアルミナ等のセラミックによって一体成
型するようにしても良い。あるいは、コア基板130を
ビスマレイミド・トリアジン(BT)樹脂、エポキシ樹
脂、ポリイミド樹脂等の樹脂や、これらの樹脂とガラス
繊維との複合材料や、三次元網目構造のフッ素樹脂にエ
ポキシ樹脂などを含浸させた樹脂複合材料で構成するよ
うにしても良い。また、第1コア基板110をアルミナ
等のセラミックとし、第2コア基板120を上述した樹
脂、上述した樹脂と繊維との複合材料、あるいは上述し
た樹脂複合材料としても良い。あるいは、これとは逆
に、第2コア基板110をセラミックとし、第2コア基
板120を上述した樹脂や複合材料としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る配線基板100の部分断面図で
ある。
【図2】実施形態に係る配線基板100に搭載されてい
るコンデンサ160を示す図であり、(a)はその上面
図、(b)はそのA−A断面図、(c)はそのB−B断
面図、(d)はそのC−C断面図である。
【図3】実施形態に係る配線基板100において、共通
第1電位を+電位、共通第2電位を−電位としたときの
コンデンサ160の様子を示す説明図である。
【図4】実施形態に係る配線基板100の第1コア基板
110の断面図である。
【図5】実施形態に係る配線基板100の第2コア基板
120を示す図であり、(a)はその上面図、(b)は
そのA−A断面図である。
【図6】実施形態に係る配線基板100の配線基板本体
170の断面図である。
【図7】変形形態1に係るコンデンサ260を示す図で
あり、(a)はその上面図、(b)はその断面斜視図で
ある。
【図8】変形形態2に係るコンデンサ360を示す図で
あり、(a)はその上面図、(b)はその断面斜視図で
ある。
【図9】変形形態3に係るコンデンサ460を示す図で
あり、(a)はその上面図、(b)はその断面斜視図で
ある。
【図10】変形形態3に係る配線基板400において、
第1共通電位を+電位、第2共通電位を−電位としたと
きのコンデンサ460の様子を示す説明図である。
【図11】コンデンサを主面や裏面に搭載した従来の配
線基板におけるコンデンサ接続配線の様子を説明する説
明図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 配線基板 110 第1コア基板 120 第2コア基板 130 コア基板 130b コア主面 130c コア裏面 135 凹部 139b 第1コンデンサ接続端子 139c 第2コンデンサ接続端子 141,142,143 樹脂絶縁層 155b 第1IC接続端子 155c 第2IC接続端子 165b,272b,472b 第1電極層 165c,272c,472c 第2電極層 166,271,371,471 誘電体層 160b コンデンサ主面 160c コンデンサ裏面 161b,282b,382b,484b 主面側第1
コンデンサ端子 161c,282c,382c,484c 主面側第2
コンデンサ端子 162b,292b,392b,494b 裏面側第1
コンデンサ端子 162c,292c,392c,494c 裏面側第2
コンデンサ端子 168b 第1コンデンサビア導体 168c 第2コンデンサビア導体 270,470 積層コンデンサ部 274b,474b 第1共通電極層 274c,474c 第2共通電極層 280,380,480 第1転換部 290,390,490 第2転換部 283b 主面側第1転換配線層 293b 裏面側第1転換配線層 283c,383c 主面側第2転換配線層 293c,393c 裏面側第2転換配線層 385,485b 主面側第1転換ビア導体 395,495b 裏面側第1転換ビア導体 485c 主面側第2転換ビア導体 495c 裏面側第2転換ビア導体 281,381 主面側転換絶縁層 291,391 裏面側転換絶縁層 481 主面側第1転換絶縁層 482 主面側第2転換絶縁層 491 裏面側第1転換絶縁層 492 裏面側第2転換絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H01L 23/12 N B Fターム(参考) 5E336 AA08 AA13 AA14 BB03 BB15 BC26 BC32 BC34 CC34 CC38 CC43 CC53 CC58 GG11 5E346 AA02 AA12 AA15 AA22 AA43 AA60 BB01 BB11 BB16 CC02 CC09 CC31 CC40 DD01 DD31 EE02 EE06 EE07 EE12 EE31 FF01 FF45 GG15 GG25 GG28 GG40 HH01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア主面とコア裏面とを有し、上記コア裏
    面に開口する凹部を有するコア基板と、 上記コア基板の上記コア主面上に複数積層された樹脂絶
    縁層と、を備え、 上記コア基板の上記コア裏面に裏面絶縁層が無いか、上
    記コア主面上に複数積層された上記樹脂絶縁層より少な
    い層数の上記裏面絶縁層を有する配線基板本体、及び複
    数の第1電極層と複数の第2電極層とを、誘電体層を介
    して交互に積層したコンデンサであって、 上記第1電極層及び第2電極層に平行なコンデンサ主面
    と、 上記コンデンサ主面側から接続可能なコンデンサ端子で
    あって、 上記第1電極層と接続する複数の第1コンデンサ端子、
    及び上記第2電極層と接続する複数の第2コンデンサ端
    子、 からなるコンデンサ端子と、 を備えるコンデンサ、を有する配線基板であって、 上記樹脂絶縁層のうち、上記凹部をその厚さ方向に投影
    した投影領域内には、搭載するICチップの複数の接続
    端子とそれぞれ接続可能な複数のIC接続端子であっ
    て、 共通第1電位に接続する複数の第1IC接続端子と、 共通第2電位に接続する複数の第2IC接続端子と、 を含むIC接続端子を備え、 上記凹部の底面には、 上記第1IC接続端子と電気的に接続する複数の第1コ
    ンデンサ接続端子と、 上記第2IC接続端子と電気的に接続する複数の第2コ
    ンデンサ接続端子と、 を備え、 上記コンデンサは、上記凹部内において、上記凹部の底
    面と上記コンデンサ主面とが対向して配置され、 上記第1コンデンサ接続端子と上記第1コンデンサ端子
    とが接続し、 上記第2コンデンサ接続端子と上記第2コンデンサ端子
    とが接続してなる配線基板。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の配線基板であって、 前記コンデンサは、 前記第1コンデンサ端子から上記コンデンサの厚さ方向
    に延び、前記誘電体層を貫通して、前記第2電極層とは
    絶縁しつつ、各々の前記第1電極層に電気的に接続する
    複数の第1コンデンサビア導体と、 前記第2コンデンサ端子から上記コンデンサの厚さ方向
    に延び、上記誘電体層を貫通して、上記第1電極層とは
    絶縁しつつ、各々の上記第2電極層に電気的に接続する
    複数の第2コンデンサビア導体と、 を備えるコンデンサであって、 複数の上記第1コンデンサビア導体のいずれもが、自己
    の周囲に位置する他の第1コンデンサビア導体と上記第
    2コンデンサビア導体のうち、最も近くに配置されたビ
    ア導体が、上記第2コンデンサビア導体であり、 複数の上記第2コンデンサビア導体のいずれもが、自己
    の周囲に位置する上記第1コンデンサビア導体と他の第
    2コンデンサビア導体のうち、最も近くに配置されたビ
    ア導体が、上記第1コンデンサビア導体であるように、 複数の上記第1コンデンサビア導体と複数の上記第2コ
    ンデンサビア導体とが配置されてなるコンデンサである
    配線基板。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の配線基板であって、 前記コンデンサは、 前記複数の第1電極層と前記複数の第2電極層とを、前
    記誘電体層を介して交互に積層した積層部、 前記コンデンサ主面と隣り合うコンデンサ側面に形成さ
    れ、上記第2電極層とは絶縁しつつ、上記第1電極層と
    接続する第1共通電極層、及び上記第1共通電極層とは
    絶縁され、上記コンデンサ主面と隣り合うコンデンサ側
    面に形成され、上記第1電極層とは絶縁しつつ、上記第
    2電極層と接続する第2共通電極層、 を有する積層コンデンサ部と、 上記積層コンデンサ部よりも上記コンデンサ主面側に位
    置する転換部と、 を備え、 上記転換部は、 前記第1コンデンサ端子と、 前記第2コンデンサ端子と、 上記第1コンデンサ端子と上記第1共通電極層とを接続
    する第1転換配線と、 上記第2コンデンサ端子と上記第2共通電極層とを接続
    する第2転換配線と、 を有してなるコンデンサである配線基板。
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