JP3540479B2 - Sz撚線の製造装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はSZ撚線の製造装置、さらに詳しくはS撚りとZ撚りの反転個所に物理的または化学的変化によって硬化する接着固定剤を適用してその反転個所を急速に硬化固定すことを特徴とするSZ撚線の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信ケーブルの途中からの分岐線の取り出しを容易にするために金属線または光ファイバ心線をSZ撚りするSZ撚線はよく知られているが、このSZ撚線の製造において常に問題になることはS撚りとZ撚りとの反転個所を固定してその前の撚りが戻らぬようにすることである。従来はこの目的のためにSZ撚線の全体におさえ糸を巻き付けることが広くおこなわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
おさえ糸を巻き付けることによる撚り反転個所の従来の固定方法は、単に撚りの戻りをおさえる目的のためにSZ撚線の全長にわたっておさえ巻きを施す技術であり、このためにSZ撚線製造装置としておさえ巻き装置を必要とするだけでなく、本来おさえ巻きを必要とする個所はSZ撚りの反転個所だけでよいのに、工程上ケーブルに沿う他の個所にもおさえ巻きをするむだがあった。またおさえ糸を強く巻き付けるときに心線に与える側圧によって光ファイバ線の伝送特性を損なうおそれもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上述の課題を解決するためになされたものであって、請求項1の発明によるその解決手段は、一定の周期をもって正逆反転して線条体をSZ撚りするSZ撚線機と、その下流に前記線条体の走行方向に離隔して配設される2個の撚合わせダイスと、それぞれの撚合わせダイスの入口に近接して開口する噴射管を備え、乾燥または架橋反応によって硬化する接着固定剤を噴射する接着固定剤噴射装置と、前記撚合わせダイスの下流に設けられる硬化促進用の加熱装置とを有し、前記撚合わせダイスは前記接着固定剤とは親和性の少ない材質のものから成ることを特徴とするSZ撚線の製造装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1についてこの発明の一実施例装置を説明する。符号1は金属線または光ファイバ心線であり、符号2は所定の周期をもって正逆反転する周知の適宜なSZ撚線機である。
【0006】
SZ撚線機2の下流には撚合わせダイス3が少なくとも1個、この例では2個線条体の走行方向に離隔して設けられる。撚合わせダイス3の材質としては、後述する接着固定剤6の材質との関連からこれらの材料と親和性の少ない、たとえばテフロン、ポリエチレンなどが使用される。
【0007】
撚合わせダイス3の下流には適宜の物理的な単純な乾燥装置、あるいは化学的に架橋硬化を促進させるような加熱装置5が設けられる。図示の例はUVランプを用いた紫外線照射の加熱装置5を示している。
【0008】
この撚合わせダイス3の入口付近に接着固定剤6を噴射する噴射管41が開口するように配設される。この接着固定剤6としては、急速に硬化する、たとえば商標名アロンアルファ、あるいは同じくシアノンのようないわゆる瞬間接着剤、あるいは化学的に架橋反応を起こして急速に硬化するいわゆるUV樹脂接着剤が使用される。
【0009】
噴射管41は噴射装置4に接続され、その噴射装置4は一定の時間間隔をもって接着固定剤6を吐出供給するよう設定される。その噴射時点はSZ撚線2のS撚りとZ撚りの反転時点の直前であり、その時点の設定は実験的におこなえばよい。
【0010】
図1に示した実施例装置によるときは撚合わせダイス3の直前においてSZ反転時期に関連した各時点において噴射される接着固定剤6によって、SZ撚り反転部分が図4に示すように硬化固定され、安定したSZ撚線7を製造することができる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、SZ撚線のS撚り、Z撚りの反転個所が単なる物理的な乾燥加熱、あるいは化学的な架橋反応を促進させる加熱によって硬化固定が急速におこなわれる接着固定剤によって撚線の走行方向に離隔した2個所において急速にかつ確実に固定されるから、おさえ糸巻きを必要とせずにSZ撚線を好適に製造できる効果がある。とくに光ファイバ心線の場合は心線の伝送特性を損なうことなくSZ撚線を製造できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明装置によって製造されるSZ撚線を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 線条体
2 SZ撚線機
3 撚合わせダイス
4 接着固定剤噴射装置
41 噴射管
5 加熱装置
6 接着固定剤
7 SZ撚線
【発明の属する技術分野】
この発明はSZ撚線の製造装置、さらに詳しくはS撚りとZ撚りの反転個所に物理的または化学的変化によって硬化する接着固定剤を適用してその反転個所を急速に硬化固定すことを特徴とするSZ撚線の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信ケーブルの途中からの分岐線の取り出しを容易にするために金属線または光ファイバ心線をSZ撚りするSZ撚線はよく知られているが、このSZ撚線の製造において常に問題になることはS撚りとZ撚りとの反転個所を固定してその前の撚りが戻らぬようにすることである。従来はこの目的のためにSZ撚線の全体におさえ糸を巻き付けることが広くおこなわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
おさえ糸を巻き付けることによる撚り反転個所の従来の固定方法は、単に撚りの戻りをおさえる目的のためにSZ撚線の全長にわたっておさえ巻きを施す技術であり、このためにSZ撚線製造装置としておさえ巻き装置を必要とするだけでなく、本来おさえ巻きを必要とする個所はSZ撚りの反転個所だけでよいのに、工程上ケーブルに沿う他の個所にもおさえ巻きをするむだがあった。またおさえ糸を強く巻き付けるときに心線に与える側圧によって光ファイバ線の伝送特性を損なうおそれもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上述の課題を解決するためになされたものであって、請求項1の発明によるその解決手段は、一定の周期をもって正逆反転して線条体をSZ撚りするSZ撚線機と、その下流に前記線条体の走行方向に離隔して配設される2個の撚合わせダイスと、それぞれの撚合わせダイスの入口に近接して開口する噴射管を備え、乾燥または架橋反応によって硬化する接着固定剤を噴射する接着固定剤噴射装置と、前記撚合わせダイスの下流に設けられる硬化促進用の加熱装置とを有し、前記撚合わせダイスは前記接着固定剤とは親和性の少ない材質のものから成ることを特徴とするSZ撚線の製造装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1についてこの発明の一実施例装置を説明する。符号1は金属線または光ファイバ心線であり、符号2は所定の周期をもって正逆反転する周知の適宜なSZ撚線機である。
【0006】
SZ撚線機2の下流には撚合わせダイス3が少なくとも1個、この例では2個線条体の走行方向に離隔して設けられる。撚合わせダイス3の材質としては、後述する接着固定剤6の材質との関連からこれらの材料と親和性の少ない、たとえばテフロン、ポリエチレンなどが使用される。
【0007】
撚合わせダイス3の下流には適宜の物理的な単純な乾燥装置、あるいは化学的に架橋硬化を促進させるような加熱装置5が設けられる。図示の例はUVランプを用いた紫外線照射の加熱装置5を示している。
【0008】
この撚合わせダイス3の入口付近に接着固定剤6を噴射する噴射管41が開口するように配設される。この接着固定剤6としては、急速に硬化する、たとえば商標名アロンアルファ、あるいは同じくシアノンのようないわゆる瞬間接着剤、あるいは化学的に架橋反応を起こして急速に硬化するいわゆるUV樹脂接着剤が使用される。
【0009】
噴射管41は噴射装置4に接続され、その噴射装置4は一定の時間間隔をもって接着固定剤6を吐出供給するよう設定される。その噴射時点はSZ撚線2のS撚りとZ撚りの反転時点の直前であり、その時点の設定は実験的におこなえばよい。
【0010】
図1に示した実施例装置によるときは撚合わせダイス3の直前においてSZ反転時期に関連した各時点において噴射される接着固定剤6によって、SZ撚り反転部分が図4に示すように硬化固定され、安定したSZ撚線7を製造することができる。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、SZ撚線のS撚り、Z撚りの反転個所が単なる物理的な乾燥加熱、あるいは化学的な架橋反応を促進させる加熱によって硬化固定が急速におこなわれる接着固定剤によって撚線の走行方向に離隔した2個所において急速にかつ確実に固定されるから、おさえ糸巻きを必要とせずにSZ撚線を好適に製造できる効果がある。とくに光ファイバ心線の場合は心線の伝送特性を損なうことなくSZ撚線を製造できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明装置によって製造されるSZ撚線を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 線条体
2 SZ撚線機
3 撚合わせダイス
4 接着固定剤噴射装置
41 噴射管
5 加熱装置
6 接着固定剤
7 SZ撚線
Claims (1)
- 一定の周期をもって正逆反転して線条体(1)をSZ撚りするSZ撚線機(2)と、その下流に前記線条体(1)の走行方向に離隔して配設される2個の撚合わせダイス(3)と、それぞれの撚合わせダイス(3)の入口に近接して開口する噴射管(41)を備え、乾燥または架橋反応によって硬化する接着固定剤(6)を噴射する接着固定剤噴射装置(4)と、前記撚合わせダイス(3)の下流に設けられる硬化促進用の加熱装置(5)とを有し、前記撚合わせダイス(3)は前記接着固定剤(6)とは親和性の少ない材質のものから成ることを特徴とするSZ撚線の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35043695A JP3540479B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | Sz撚線の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35043695A JP3540479B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | Sz撚線の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176976A JPH09176976A (ja) | 1997-07-08 |
JP3540479B2 true JP3540479B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=18410492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35043695A Expired - Fee Related JP3540479B2 (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | Sz撚線の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540479B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111021112A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-04-17 | 界首市宏利塑料有限公司 | 一种便于捆绑和松开的可重复利用捆草绳 |
AU2021217841A1 (en) * | 2020-02-07 | 2022-05-26 | Fujikura Ltd. | Optical fiber cable and method for manufacturing optical fiber cable |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP35043695A patent/JP3540479B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09176976A (ja) | 1997-07-08 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031209 |
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A521 | Written amendment |
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