JP3540084B2 - 脂質小胞体をベースとする酸性組成物およびその使用方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂質小胞体類の水性分散体を含有する、酸性pHの組成物、およびこれを局所適用用として使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
脂質小胞体の分散体類は、化粧品分野および皮膚用薬学において、従来よりよく知られているものである。
【0003】
外部状況から保護されている、水溶性の活性物質類を含有し得る水相を包含する、水性核を有する脂質小胞体の分散体類が知られている。これらの小胞体類は、イオン性の両親媒性脂質類および/または非イオン性の両親媒性脂質類から得られるものであり、欧州特許公開第0582503号および欧州特許公開第0661037号に開示されている。
【0004】
欧州特許公開第0582503号には、脂質膜が中性のイオン性の両親媒性脂質類および中性の非イオン性の両親媒性脂質類からなる、水性核を有する脂質小胞体の分散体類が記載されている。
【0005】
欧州特許公開第0661037号には、表皮の表層、および深層に、各々作用する、水性核を有する2種類の脂質小胞体類の分散体類が記載されている。
【0006】
また、外部状況から保護されている、脂溶性の活性物質類を含有し得る油相を包含する、油性核を有する脂質小胞体類の分散体類が知られている。
【0007】
油性核を有するこれらの小胞体類は、特に、仏国特許出願第93/10588号および第94/12005号に記載されている。
【0008】
顔および/またはボディの手入れ用の化粧品分野において、化粧品または皮膚科学的に活性な酸性化合物類、例えば、ヒドロキシ酸類およびα−ケト酸類、β−ケト酸類の使用は、ますます増加しつつある。特に、皮膚上のしわおよび/またはこじわを非治療的に処置し、さらに、ざ瘡による面皰を除去して、健康的で、滑らかで、若々しい外観、および明るく輝きのある肌色を顔に付与するために、とりわけ、ヒドロキシ酸が使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの酸性化合物類、特にヒドロキシ酸類は、酸性であるために、ある種の支持体を不安定化させるという欠点を有し、また、刺激性を有し得ることがあり、さらにかなりの不快感を与えることがあった。
【0010】
驚くべき事に、本出願人は、脂質小胞体類の分散体類に酸性の活性剤類を使用することで、安定な酸性調製物を作り出すことが可能であることを見い出した。このような、分散体類を含有する調製物類は、安定性以外にも、メークアップ用途における品質、および小胞体系をベースとする調製物に特有の快適さを示す。
【0011】
油性核または水性核を有する脂質小胞体類が、原則として、酸性媒体中で不安定であることから、この発見は、大いに驚くべき事である。この理由は、それらが、酸性媒体中で加水分解されやすい脂質膜を含有することにある。
【0012】
実際、欧州特許公開第0582503号において、脂質膜が非イオン性の両親媒性脂質からなる、水性核を有する脂質小胞体の酸性分散体類は、膜が、これらの分散体類を酸性にする、酸性の両親媒性脂質類(少なくとも1つの中性でない酸性官能基を含有する両親媒性脂質類)を含有する場合、不安定になることが知見されている。しかしながら、このような分散体類は、小胞体膜に中性の両親媒性脂質を導入することにより、pHを中性に近づけて、安定させることができる。
【0013】
よって、この種の小胞体の分散体中に、分散体のpHを5より低くする量の酸性化合物が存在することにより、小胞体の脂質膜と接触して、小胞体が破壊されることが予想される。
【0014】
本発明の脂質小胞体類をベースとした、pHを5より低くさせるに十分な量の酸性化合物を含有する組成物類は、予期しないことに、酸性媒体中で安定なままである。それらは、貯蔵でき、局所使用用の組成物類を調製するために使用することが可能である。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
よって、本発明の主題は、水性核を有する脂質小胞体類、および/または油性核を有する脂質小胞体類の分散体を含有する組成物において、
前記組成物のpHを5より低くさせるに十分な量の、少なくとも1つの酸性化合物を含有し、
水性核を有する前記小胞体類の脂質膜が:
(a) 酸性の両親媒性脂質類を含有せず、
(b) 分散体中にグリセロールが存在する場合には、非水素化大豆レシチンも含有しない、
ことを特徴とする組成物にある。
【0016】
本発明の組成物類は、特に、脂質小胞体類が連続した水相への油の分散剤類として作用する、水中油型の分散体類である。
【0017】
本発明の脂質小胞体類は、水相(水性核)または油相(油性核)を包含したものであってよい。
【0018】
本発明の特定の形態の1つは、酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類の分散体と混合されて、油性核を有する小胞体類の水性分散体を含有する組成物からなる。
【0019】
酸性化合物は、水性核または油性核を有する小胞体類の分散体の水相か、または水性核を有する小胞体類内部の水相に存在してよい。
【0020】
組成物が、水性核または油性核を有する小胞体類の水性分散体の形態である場合、酸性化合物は、既に形成された小胞体の分散体において、攪拌により、外部の水相に導入される。
【0021】
組成物が、酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類と、油性核を有する小胞体類の水性分散体の形態である場合、酸性化合物は、水溶性の酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類の分散体により、既に形成された、油性核を有する小胞体類の分散体に導入される。
【0022】
本発明の水性核を有する脂質小胞体類は、非イオン性の両親媒性脂質類、イオン性の両親媒性脂質類、またはそれらの混合物から得られた脂質膜を有するものである。
【0023】
これらの小胞体類は、特に、欧州特許出願第0504437号に記載されており、該出願に記載されている方法により調製される。
【0024】
本発明の油性核を有する脂質小胞体類は、特に、分散体の水相に溶解している塩基性剤と結合した、脂肪酸、またはイオン性の両親媒性脂質、および少なくとも1つの親油性の界面活性剤、親水性の界面活性剤から得られた、モノラメラまたはオリゴラメラ層で被覆された、水性分散体中の油性小球体である。
【0025】
「オリゴラメラ」層という用語は、2〜5の脂質ラメラを有する層を意味するものとする。
【0026】
これらの小胞体類は、仏国特許出願第94/12005号および第93/10588号に記載されている。
【0027】
これらは、第1段階として、親水性の界面活性剤、親油性の界面活性剤、イオン性の両親媒性脂質、または脂肪酸を含有する油相と、任意に塩基性剤を含有する水相とを攪拌し、続いて第2段階として、得られた混合物を、キャビテーションの原理に基づいて均質化するといった方法により調製される。
【0028】
この均質化は、超音波、または200〜1500バールの高圧、またはローター−ステーターヘッドを装備したホモジェナイザーにより得られる。
【0029】
水性核を有する小胞体類の調製に使用される非イオン性の両親媒性脂質類は、好ましくは、
(1) 次の式(II):
【化8】
{式(II)中、
・−C3H5(OH)Oは、単独に、または混合して、次の式
【化9】
【化10】
【化11】
で示される構造を表し、
・nは、統計的平均値で、2〜6であり、
・R10は、
(a)12〜18の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状の脂肪鎖;
(b)R11が直鎖状または分枝状のC11−C17の脂肪族基である、R11CO残基;
(c)R12−[−OC2H3(R13)−]−残基:
[上式中、R12は、R10の(a)または(b)を意味し、
OC2H3(R13)−は、単独に、または混合して、以下の式:
【化12】
および
【化13】
(いずれのR13も、R10の(a)を意味する)
で示される構造を表す];
のいずれかを表す}
で示される、直鎖状または分枝状のポリグリセロールエステル類:
(2) ポリオキシエチレン化された脂肪アルコール類、ポリオキシエチレン化されたステロール類:
(3) 任意にポリオキシエチレン化された多価アルコールのエステル類:
(4) 天然または合成糖脂質類:および、
(5) オキシエチレン化された、ステアリン酸ポリグリセリル:
から形成される群から選択される。
【0030】
本発明において、油性核または水性核を有する脂質小胞体類の調製に使用されるイオン性の両親媒性脂質類は、好ましくは、中性のアニオン性脂質類、両性脂質類、およびアルキルスルホン酸誘導体類、さらに好ましくは、
−リン酸ジセチルと、リン酸ジミリスチルのアルカリ塩類、
−硫酸コレステリルのアルカリ塩類、
−リン酸コレステリルのアルカリ塩類、
−アシルグルタミン酸一ナトリウム、アシルグルタミン酸二ナトリウム、特に、N−ステアロイルグルタミン酸の一ナトリウム塩類および二ナトリウム塩類、
−ホスファチジン酸のナトリウム塩類、
−次の式:
【化14】
[上式中、Rは、単独に、または混合して、基C16H33およびC18H37を表し、Mは、アルカリ金属である]
で示されるアルキルスルホン酸の誘導体類、
−ホスホアミノ脂質類、
−天然のリン脂質類、例えば、卵黄レシチン、大豆レシチン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルセリン、およびジパルミトイルホスファチジルコリン、および水素化されたレシチン類、
から形成される群から選択される。
【0031】
本発明の水性核を有する小胞体類は、有利には、10〜1000nmの平均直径を有する。
【0032】
本発明の水性核を有する小胞体類は、好ましくは、組成物の全重量に対して、0.5重量%〜15重量%の範囲内の割合で、組成物中に存在する。
【0033】
水性核を有する小胞体類の特に好ましい形態は、ポリオキシエチレン化された大豆ステロール類および水素化されたレシチンとの混合物から得られた脂質膜を含有する小胞体類からなる。
【0034】
油性核を有する小胞体類の調製に使用される親水性の界面活性剤類、および親油性の界面活性剤類は、好ましくは、各々、約12より多くの炭素原子を有する、少なくとも1つの飽和した脂肪鎖を含有する。さらに好ましくは、この脂肪鎖は、16〜22の炭素原子を含有する。
【0035】
本発明の他の好ましい実施例において、親油性の界面活性剤は、約2〜約5のHLBを有する。よく知られているように、HLB(親水親油バランス)は、界面活性剤の、親水基の量および効力と、親油基の量および効力との間の釣り合いを意味するものである。
【0036】
このような親油性の界面活性剤類の具体例としては、テトラステアリン酸ペンタエリトリトール、ジベヘン酸グリセリル、モノデベヘン酸グリセリル、2EO(2molのエチレンオキシドを含有)でポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ペンタステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、およびジステアリン酸スクロースを挙げることができる。
【0037】
親水性の界面活性剤は、好ましくは、約8〜約12のHLBを有する。
【0038】
親水性の界面活性剤類の具体例としては、例えば、次の化合物類:
4EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、20EOでポリオキシエチレン化されたトリステアリン酸ソルビタン、8EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、10EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸メチルグルコース、12EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコース、および20EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコース、
を挙げることができる。
【0039】
本発明において、脂肪酸は、好ましくは、C16−C22の飽和した脂肪酸類から選択される。このようなものとしては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸およびベヘン酸を挙げることができる。
【0040】
脂肪酸と結合した、油性核を有する小胞体類の分散体の水相中に含有される塩基性剤は、例えば、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、リシンおよびアルギニンから選択される。
【0041】
アシルグルタミン酸の二ナトリウム塩類、4molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、およびジステアリン酸スクロースから得られた層で被覆された、油性小球体類の水性分散体の形態にある脂質小胞体類が、より使用される。
【0042】
上述したような油性核を有する脂質小胞体類は、好ましくは、500ナノメーター、より好ましくは200ナノメーターより小さい平均径を有する。
【0043】
被覆された油性小球体類は、好ましくは、組成物の全重量に対して、5〜50重量%である。
【0044】
本発明の組成物類は、好ましくは、5より低く、さらに好ましくは2.8〜4.8の範囲内のpHを有する。
【0045】
本発明の組成物に存在する酸性化合物類は、好ましくは、ヒドロキシ酸類、およびα−ケト酸類、およびβ−ケト酸類から選択される。
【0046】
本発明で使用されるヒドロキシ酸類は、好ましくは、α−ヒドロキシ酸類、5−η−オクタノイルサリチル酸およびサリチル酸から選択される。
【0047】
果実から誘導されるα−ヒドロキシ酸類、例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、またはそれらの混合物が、より好ましく使用される。
【0048】
上述したこれらの酸類の中でも、乳酸が特に好ましい。
【0049】
酸性化合物の量は、組成物の全重量に対して、好ましくは、0.1〜10重量%、さらに好ましくは、0.2〜5重量%、特に、0.5〜4重量%の範囲内で、本発明の組成物に存在する。
【0050】
また、本発明の組成物の分散体の水相は、脂質小胞体類により分散される、水と混和しない液体を含有してもよい。
【0051】
分散体の水相に分散した形態で存在し得る、水と混和しない液体は、特に、
−脂肪酸エステル類および多価アルコールのエステル類、特に、流動トリグリセリド類、例えば、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、マロー油(marrow oil)、ブドウ種油(grape seed oil)、ホホバ油、ゴマ油、ウォールナッツ油(walnut oil)、魚油類、およびトリ−カプロカプリル酸グリセリル(glyceryl tri-caprocaprylate)からなる動物性または植物性油類、式R8COOR9(式中、R8は7〜19の炭素原子を含有する高級脂肪酸の残基を表し、R9は3〜20の炭素原子を含有する分枝状の炭化水素鎖を表す)で示される動物性または植物性油類、例えば、プルセリン油(purcellin oil);
−天然または合成の精油類、例えば、ユーカリ油(eucalyptus oil)、ハイブリッドラベンダー油(hybrid lavender oil)、ラベンダー油(lavender oil)、ベチベルソウ油(vetiver oil)、リトシークベバ油(Litsea cubeba oil)、レモン油(lemon oil)、ビャクダン油(sandalwood oil)、ローズマリー油(rosemary oil)、カミルレ油(camomile oil)、キダチハッカ油(savory oil)、ナツメグ油(nutmeg oil)、シナモン油(cinnamon oil)、ヒソップ油(hyssopoil)、キャラウェー油(caraway oil)、オレンジ油(orange oil)、ゲラニオール油、プリックリィービャクシン油(prickly juniper oil)、およびベルガモット油;
−炭化水素類、例えば、ヘキサデカンおよび流動パラフィン;
−ハロカーボン類、特に、フルオロアミン類のようなフルオロカーボン類、例えば、ペルフルオロトリブチルアミン、フルオロ炭化水素類、例えば、ペルフルオロデカヒドロナフタレン、フルオロエステル類、およびフルオロエーテル類;
−シリコーン類、例えば、ポリシロキサン類、ポリジメチルシロキサン類、およびフルオロシリコーン類;
−無機酸とアルコールのエステル類;および
−エーテル類およびポリエーテル類;
から形成される群から選択することができる。
【0052】
また、分散体の水相は、水溶性で、化粧品および/または皮膚用製薬学的な活性剤類を含有してもよい。水と混和しない液体は、任意に、脂溶性の活性剤を含有し得る。
【0053】
分散体の水相は、実際、化粧品的な活性も皮膚用製薬学的な活性も有しないが、ローション、クリームまたは漿液の形態の分散体を調製するために使用されるアジュバント類を含有してもよい。これらのアジュバント類は、特に、化粧品に使用されるパウダー類、サンスクリーン剤類、香料類、乳白剤類、顔料類、染料類、防腐剤類、およびゲル化剤類から形成される群から選択される。
【0054】
使用可能なゲル化剤類としては、セルロース誘導体類、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ケイ酸マグネシウムナトリウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、藻類誘導体類、例えば、サティアガム(satiagum)、天然ゴム類、例えば、トラガカントゴム、合成ポリマー類、特に、セピック(Seppic)社からセピゲル(Sepigel)305の名称で販売されている、7molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたラウリルアルコールと、イソパラフィン=ポリアクリルアミドの混合物を挙げることができる。
【0055】
分散体の水相は、可溶性の染料類、被覆または非被覆の微小チタン類(nanotitaniums)、微小顔料類(nanopigments)および染料類を含有してもよい。また、つや消し効果を有するパウダー類を添加してもよい。このようなものとしては、例えば、デンプンパウダー類、ナイロンパウダー類、シリカミクロスフェア類、およびシリカミクロスフェア類で被覆された雲母片を挙げることができる。
【0056】
本発明の他の主題は、局所適用を意図した組成物類にある。これらは、上述した組成物からなることを特徴とする。
【0057】
本発明の他の主題は、顔および/またはボディの手入れ用製品、またはメークアップ用品(着色用クリーム、ファンデーション)をベースとする、上述した組成物類の使用に関する。
【0058】
これらの製品類は、多少増粘した、ゲル類、クリーム類、ミルク類、または漿液類である、分散体類の形態であってもよい。
【0059】
最後に、本発明は、皮膚上のしわおよび/またはこじわ、および面皰を非治療的に処置するための、上述した組成物の使用、並びに、本発明の組成物を皮膚に適用することからなる、しわおよび/またはこじわ、または面皰の美容処理方法に関する。
【0060】
本発明の他の特徴および利点は、以下の実施例によりさらに明らかになるであろう。なお、実施例は、本発明を例証するものであって、限定するものではない。
【0061】
【実施例】
実施例1:ファンデーション(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール(Generol)122E5の名称で 1.6g
販売されている、5EOでオキシエチレン化さ
れた非安定性の大豆ステロール類
レシノール(Lecinol)S10の名称で販売さ 2.4g
れている、水素化されたレシチン
【0062】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 15g
【0063】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.01g
グリセロール 3g
プロピレングリコール 3g
【0064】
B 1 相:
ヤシ油 6.5g
非安定性の脱臭したアプリコット核油(aprico 9.5g
t kernel oil)
(オレイン−リノール酸トリグリセリド類 66/28)
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.09g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
【0065】
B 2 相:
揮発性シリコーン7158の名称で販売されて 10g
いるシクロペンタジメチルシロキサン
【0066】
B 3 相:
ビタミンEアセタート 0.5g
ギバウダン(Givaudan)社からパーソル エム 1g
シーエックス(Parsol MCX)の名称で販売されている、安定化した2−エチルヘキシル=4−メトキシシンナマート
(サンスクリーン)
【0067】
C相:
黄酸化鉄 0.89g
黄褐酸化鉄 0.49g
黒酸化鉄 0.11g
酸化チタン(鋭錐石) 5.51g
【0068】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0069】
E相:
滅菌した脱塩水 18.84g
セピゲル305の名称で販売されている、ポリ 2g
アクリルアミド、イソパラフィンおよびラウリ
ルアルコール(ゲル化剤)、水(35.5/2
3/10.5/31)の混合物をオキシエチレ
ン化(7EO)したもの
【0070】
F相:
果実から誘導されたアルファ−ヒドロキシ酸類 1g
の混合物(乳酸/グリコール酸/クエン酸 30/15/4)の水溶液(pH=2)
【0071】
G相:
ドライ フロ(Dry Flo)の名称で販売されてい 3g
る、オクテニルスクシン酸アルデヒドで架橋し
たデンプン
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0072】
手順
I−小胞体相Aの調製
製造タンク中でのA1の調製:
オキシエチレン化された大豆ステロール類(ジェネロール 122 E5)を攪拌しつつ添加したところ、粘性のある黄色の油が得られた。さらに、水素化されたレシチンを添加し、15分間攪拌したところ、脆いベージュ色のペーストが得られた。攪拌しつつ、温度を85℃に維持した。
【0073】
A3の調製(溶解ポット):
【0074】
プロピレングリコール、グリセロールおよびp−ヒドロキシ安息香酸メチルを、モリツ(Moritz)攪拌機を使用し、300rpmで攪拌しつつ添加した。グアノシンを添加し、グアノシンが完全に溶解するまで、同様に攪拌し続けた。
【0075】
A2(水)を攪拌しつつ、85℃で、15分以上かけて、3回に分けてA1に添加した。混合物A1+A2を、1時間、膨張させるために放置した。
【0076】
A3(溶解ポット)を、タンクの頂部から、85℃で攪拌しつつ入れた。10分間、攪拌しつつ還流した。混合物を攪拌しつつ、55℃まで冷却した。
【0077】
高圧下における均質化
高圧ホノジェナイザー(500バール)を、55℃で、3回運転し、かき面式熱交換器を60℃にセットした。
【0078】
第1の運転:物質をバッファータンクに回収した。
【0079】
第2の運転:物質をバッファータンクに回収した。
【0080】
第3の運転後、物質を製造タンクに移し、攪拌しつつ40℃まで冷却した。
【0081】
II−B 1 +B 2 +B 3 の調製(溶解ポット)
ヤシ油、アプリコット核油およびp−ヒドロキシ安息香酸ブチルを入れた。モリツ攪拌機を使用し、完全に均質になるまで500rpmで攪拌しつつ、混合物を80℃で加熱した後、65℃まで冷却した。揮発性のシリコーンをタンクの底から入れた。モリツ攪拌機を使用し、700rpmで攪拌しつつ、ビタミンEアセタートおよびサンスクリーン剤を添加した。混合物を40℃まで冷却した。
【0082】
III−小胞体+油類の分散体の調製
A部が入っているタンク(製造タンク)の頂部から、B部(溶解ポット)を入れた。攪拌しつつ、10分間還流を行った。混合物を攪拌しつつ25℃まで冷却した。
【0083】
高圧ホモジェナイザー(500バール)を、6回運転し、熱交換器を30℃にセットした。
【0084】
4回運転した後、物質をバッファータンクに回収した。5回運転した後、物質を製造タンクに回収した。6回運転した後に、物質をバッファータンクに回収した。
【0085】
IV−顔料類の分散体
約400kgの物質をバッファータンクから製造タンクに移し、顔料類(C相)を添加した。攪拌しつつ、1時間還流した。Cの分散を顕微鏡でチェックした(30ミクロンより大きな顔料の塊はなかった)。
【0086】
物質の残査を攪拌しつつ、バッファータンクから製造タンクに移した。温度を30℃に維持した。
【0087】
V−Dの分散体
防腐剤を室温で水に溶解させた。
【0088】
VI−Eの分散体
解膠機を使用し、室温で、セピゲル305を溶解させた。
【0089】
VII−D、E、FおよびG相の添加
Dを添加し、5分間攪拌しつつ均質化した。
【0090】
Eを添加し、5分間攪拌しつつ均質化した。ゲルが適切に分散していることを顕微鏡でチェックした。アルファ−ヒドロキシ酸類(F相)を混合し、ついで、デンプン(G)を5分間攪拌しつつ添加した。混合物を攪拌しつつ25℃まで冷却し、ついで攪拌を停止した。
【0091】
得られた組成物は、室温で5カ月半貯蔵した後でも安定していた。また、45℃で2カ月間貯蔵した後でも安定していた。
【0092】
実施例2:着色用クリーム(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール 122E5の名称で販売されて 1.6g
いる、5EOでオキシエチレン化された大豆ステロール類
水素化されたレシノール S10 2.4g
滅菌した脱塩水 3g
【0093】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 12g
【0094】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.01g
プロピレングリコール 3g
【0095】
A 4 相:
グリセロール 3.0g
水性分散体中の非安定性の生物工学的な温性プ 1.12g
ランクトン
【0096】
C 1 相:
2−エチルヘキシル=4−メトキシシンナマー 4g
ト
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.05g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
【0097】
C 2 相:
ダウコーニング 246 フルイド(Dow 8g
Corning 246 Fluid)の名称で販売されているシクロヘキサジメチルシロキサン
シクロペンタジメチルシロキサン(揮発性シリ 10g
コーン7158)
【0098】
C 3 相:
ビタミンEパルミタート 0.25g
【0099】
C 4 相:
香料 0.3g
【0100】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0101】
E相:
黄酸化鉄 0.37g
黄褐酸化鉄 0.34g
黒酸化鉄 0.09g
酸化チタン(鋭錐石) 4.2g
【0102】
F相:
滅菌した脱塩水 2g
D−パンテノール 1g
【0103】
G相:
オクテニルスクシン酸アルデヒドで架橋したデ 5g
ンプン(ドライ フロ)
【0104】
H相:
滅菌した脱塩水 19.47g
【0105】
I相:
果実から誘導されたアルファ−ヒドロキシ酸類 1g
の混合物(乳酸/グリコール酸/クエン酸 30/15/4)の水溶液
【0106】
J相:
セピゲル305 2.2g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0107】
実施例1と同様の手順で、組成物を調製した。小胞体相A(A1+A2+A3+A4)、溶解ポットC(C1+C2+C3+C4)、小胞体+油類の分散体の調製、およびD、E、F、G、H、IおよびJの添加は、上述したものと同様の条件下にて行った。
【0108】
得られた組成物は、室温で5カ月半貯蔵した後でも安定していた。また、45℃で2カ月間貯蔵した後でも安定していた。
【0109】
実施例3:ファンデーション(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール 122 E5 1.6g
レシノール S10 2.4g
【0110】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 12g
【0111】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.1g
プロピレングリコール 3g
グリセロール 3g
【0112】
B 1 相:
ヤシ油 6.5g
アプリコット核油 9.5g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.05g
【0113】
B 2 相:
揮発性シリコーン7158 10g
【0114】
B 3 相:
ビタミンEアセタート 0.5g
パーソル エムシーエックス 1g
【0115】
C相:
黄酸化鉄 0.89g
黄褐酸化鉄 0.49g
黒酸化鉄 0.11g
酸化チタン(鋭錐石) 5.51g
【0116】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0117】
E相:
滅菌した脱塩水 1g
セピゲル305 0.3g
【0118】
F相:
乳酸水溶液 1g
【0119】
G相:
ドライ フロ 3g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0120】
実施例1と同様の条件下にて、組成物を調製した。室温で安定であった。
【0121】
実施例4:ファンデーション(pHが4.7で、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース(親油性界面活性剤) 2.4g
アイシーアイ(ICI)社からトウィーン(Tween)
61の名称で販売されている、4molのエチ 1.6g
レンオキシドでオキシエチレン化されたステア
リン酸ソルビタン(親水性界面活性剤)
アジノモト社からアシルグルタマート エイチ 1.2g
エス(Acylglutamate HS)21の名称で販売さ
れている、N−ステアロイル=グルタミン酸(
イオン性の両親媒性脂質)
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 5g
スグリ種油(blackcurrant pip oil)の安定し
た混合物(31/60/5.95/3)
水素化されたイソパラフィン(6−8モルのイ 9g
ソブチレン)
ダウ コーニング社からダウ コーニング フ 9g
ルイド 200−5CSTの名称で販売されて
いるポリジメチルシロキサン
ビタミンE(D,L−α−トコフェロール) 0.09g
パーソル エムシーエックス 1.0g
【0122】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 35g
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)二水和物の二 4g
ナトリウム塩
グリセロール 3g
【0123】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 11.85g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.3g
【0124】
B 2 相:
黄酸化鉄 1.11g
黄褐酸化鉄 0.47g
黒酸化鉄 0.17g
酸化チタン(鋭錐石) 4.25g
ナノ(Nano:酸化チタン)(4.9/0.6 3g
アルミナ/シリカで処理された鋭錐石)
【0125】
C相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0126】
D相:
8molのエチレンオキシドを含有するポリエ 5g
チレングリコール
【0127】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 2g
【0128】
F相:
セピゲル305 1.2g
【0129】
G相:
α−ヒドロキシ酸類:乳酸/グリコール酸/ク 1g
エン酸(30/15/4)の混合物の水溶液
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0130】
手順
I−小胞体相Aの調製
A1相を85−90℃で溶解し、均質化を行った。
【0131】
平行して、A2相を調製(EDTAの溶解)し、60℃にした。
【0132】
激しく攪拌しつつ、A2相をA1相にすばやく注いだ。500バールの高圧ホモジェナイザーにて、混合物を60℃で、10分間、ホモジェナイズした。少なくとも2回の運転が必要であった。1より小さい多分散系であるために、直径は200nmでなければならない。
【0133】
混合物を30℃まで冷却し、脱気した。
【0134】
II−顔料の分散体の調製
平行して、ホモジェナイザーを使用し、ケイ酸マグネシウムナトリウムゲルを調製した。
【0135】
ゲルを製造タンクに入れ、そこに、顔料類とナノチタン類(B2相)を分散させた。混合物を15分以上かけて、35℃まで冷却し、C相(防腐剤)を入れた
。
【0136】
全体で、1.5時間、分散状態を維持した。
【0137】
III−顔料分散体における小胞体分散体の分散
パドルターボミキサーを使用して、高速で攪拌しつつ、小胞体相を30℃で、数回に分け、タンクの底から、顔料分散体に入れた。
【0138】
1時間攪拌し続け、D相を重力により添加し、混合物を5分間、ホモジェナイズした。
【0139】
E相(パウダー)を添加し、混合物を2分間、ホモジェナイズした。F相(ゲル化剤)を添加し、混合物を10分間、ホモジェナイズした。極限まで、脱気した。
【0140】
IV−アルファ−ヒドロキシ酸類の導入
高速で、パドル攪拌しながらG相を添加したところ、ゲルの形態の調製物を得た。混合物を5分間、ホモジェナイズした。
【0141】
得られた組成物は、室温で安定であった。
【0142】
実施例5:ファンデーション(pHが4.7で、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース 2.4g
トウィーン61 1.6g
アシルグルタマート エイチエス 21 1.2g
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 5g
スグリ種油の混合物(31/60/5.95/
3)
水素化されたイソパラフィン 9g
ダウ コーニング フルイド 200−5CS 9g
T
ビタミンE 0.09g
パーソル エムシーエックス 1g
【0143】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 35g
EDTA 0.05g
グリセロール 4g
【0144】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 11.85g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.3g
【0145】
B 2 相:
黄酸化鉄 1.11g
黄褐酸化鉄 0.47g
黒酸化鉄 0.17g
ナノ(酸化チタン) 3g
酸化チタン(鋭錐石) 4.25g
【0146】
C相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0147】
D相:
ポリエチレングリコール(8EO) 5g
【0148】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 2g
【0149】
F相:
セピゲル305 1.2g
【0150】
G相:
乳酸水溶液 1g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0151】
実施例4と同様の方法にて、組成物が得られた。室温で安定であった。
【0152】
実施例6:ファンデーション(pHが4.7で、α−ヒドロキシ酸を包含する水性核を有する小胞体類と、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース 1.8g
トウィーン60 1.20g
アシルグルタマート エイチエス 21 0.90g
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 3.70g
スグリ種油の混合物(31/60/5.95/
3)
水素化されたイソパラフィン 6.70g
ダウ コーニング フルイド 200−5CS 6.70g
T
ビタミンE 0.06g
パーソル エムシーエックス 0.70g
【0153】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 26.12g
EDTAの二ナトリウム塩 0.03g
グリセロール 2.98g
【0154】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 7.24g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.22g
【0155】
B 2 相:
黄酸化鉄 0.83g
黄褐酸化鉄 0.35g
黒酸化鉄 0.13g
酸化チタン(鋭錐石) 3.17g
実施例4のナノ(酸化チタン) 2.24g
【0156】
C相:
滅菌した脱塩水 0.74g
防腐剤 0.22g
【0157】
D相:
ポリエチレングリコール(8EO) 3.73g
【0158】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 1.49g
【0159】
F相:
セピゲル305 0.89g
【0160】
G 1 相:
ジェネロール 122 E5 1.20g
レシノール S10 1.8g
滅菌した脱塩水 11.20g
【0161】
G 2 相:
滅菌した脱塩水 10.45g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.07g
プロピレングリコール 2.24g
乳酸/グリコール酸/クエン酸混合物(30/ 0.75g
15/4)の水溶液(pH=2)
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0162】
手順
予め、α−ヒドロキシ酸類を導入する他は、実施例4と同様の方法により、A1、A2、B1、B2、C、D、EおよびF相から、油性核を有する小胞体類の分散体を調整した。
【0163】
水性核を有する小胞体相(G1相)を調製し、2回目の水和の間に、α−ヒドロキシ酸類を含有するG2相を添加した。
【0164】
ついで、この小胞体相を活性であるとみなして、高速でパドル攪拌しながら、既に形成されている油性核を有する小胞体類の分散体に添加した。
【0165】
得られた組成物は、室温で安定であった。
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂質小胞体類の水性分散体を含有する、酸性pHの組成物、およびこれを局所適用用として使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
脂質小胞体の分散体類は、化粧品分野および皮膚用薬学において、従来よりよく知られているものである。
【0003】
外部状況から保護されている、水溶性の活性物質類を含有し得る水相を包含する、水性核を有する脂質小胞体の分散体類が知られている。これらの小胞体類は、イオン性の両親媒性脂質類および/または非イオン性の両親媒性脂質類から得られるものであり、欧州特許公開第0582503号および欧州特許公開第0661037号に開示されている。
【0004】
欧州特許公開第0582503号には、脂質膜が中性のイオン性の両親媒性脂質類および中性の非イオン性の両親媒性脂質類からなる、水性核を有する脂質小胞体の分散体類が記載されている。
【0005】
欧州特許公開第0661037号には、表皮の表層、および深層に、各々作用する、水性核を有する2種類の脂質小胞体類の分散体類が記載されている。
【0006】
また、外部状況から保護されている、脂溶性の活性物質類を含有し得る油相を包含する、油性核を有する脂質小胞体類の分散体類が知られている。
【0007】
油性核を有するこれらの小胞体類は、特に、仏国特許出願第93/10588号および第94/12005号に記載されている。
【0008】
顔および/またはボディの手入れ用の化粧品分野において、化粧品または皮膚科学的に活性な酸性化合物類、例えば、ヒドロキシ酸類およびα−ケト酸類、β−ケト酸類の使用は、ますます増加しつつある。特に、皮膚上のしわおよび/またはこじわを非治療的に処置し、さらに、ざ瘡による面皰を除去して、健康的で、滑らかで、若々しい外観、および明るく輝きのある肌色を顔に付与するために、とりわけ、ヒドロキシ酸が使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの酸性化合物類、特にヒドロキシ酸類は、酸性であるために、ある種の支持体を不安定化させるという欠点を有し、また、刺激性を有し得ることがあり、さらにかなりの不快感を与えることがあった。
【0010】
驚くべき事に、本出願人は、脂質小胞体類の分散体類に酸性の活性剤類を使用することで、安定な酸性調製物を作り出すことが可能であることを見い出した。このような、分散体類を含有する調製物類は、安定性以外にも、メークアップ用途における品質、および小胞体系をベースとする調製物に特有の快適さを示す。
【0011】
油性核または水性核を有する脂質小胞体類が、原則として、酸性媒体中で不安定であることから、この発見は、大いに驚くべき事である。この理由は、それらが、酸性媒体中で加水分解されやすい脂質膜を含有することにある。
【0012】
実際、欧州特許公開第0582503号において、脂質膜が非イオン性の両親媒性脂質からなる、水性核を有する脂質小胞体の酸性分散体類は、膜が、これらの分散体類を酸性にする、酸性の両親媒性脂質類(少なくとも1つの中性でない酸性官能基を含有する両親媒性脂質類)を含有する場合、不安定になることが知見されている。しかしながら、このような分散体類は、小胞体膜に中性の両親媒性脂質を導入することにより、pHを中性に近づけて、安定させることができる。
【0013】
よって、この種の小胞体の分散体中に、分散体のpHを5より低くする量の酸性化合物が存在することにより、小胞体の脂質膜と接触して、小胞体が破壊されることが予想される。
【0014】
本発明の脂質小胞体類をベースとした、pHを5より低くさせるに十分な量の酸性化合物を含有する組成物類は、予期しないことに、酸性媒体中で安定なままである。それらは、貯蔵でき、局所使用用の組成物類を調製するために使用することが可能である。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
よって、本発明の主題は、水性核を有する脂質小胞体類、および/または油性核を有する脂質小胞体類の分散体を含有する組成物において、
前記組成物のpHを5より低くさせるに十分な量の、少なくとも1つの酸性化合物を含有し、
水性核を有する前記小胞体類の脂質膜が:
(a) 酸性の両親媒性脂質類を含有せず、
(b) 分散体中にグリセロールが存在する場合には、非水素化大豆レシチンも含有しない、
ことを特徴とする組成物にある。
【0016】
本発明の組成物類は、特に、脂質小胞体類が連続した水相への油の分散剤類として作用する、水中油型の分散体類である。
【0017】
本発明の脂質小胞体類は、水相(水性核)または油相(油性核)を包含したものであってよい。
【0018】
本発明の特定の形態の1つは、酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類の分散体と混合されて、油性核を有する小胞体類の水性分散体を含有する組成物からなる。
【0019】
酸性化合物は、水性核または油性核を有する小胞体類の分散体の水相か、または水性核を有する小胞体類内部の水相に存在してよい。
【0020】
組成物が、水性核または油性核を有する小胞体類の水性分散体の形態である場合、酸性化合物は、既に形成された小胞体の分散体において、攪拌により、外部の水相に導入される。
【0021】
組成物が、酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類と、油性核を有する小胞体類の水性分散体の形態である場合、酸性化合物は、水溶性の酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体類の分散体により、既に形成された、油性核を有する小胞体類の分散体に導入される。
【0022】
本発明の水性核を有する脂質小胞体類は、非イオン性の両親媒性脂質類、イオン性の両親媒性脂質類、またはそれらの混合物から得られた脂質膜を有するものである。
【0023】
これらの小胞体類は、特に、欧州特許出願第0504437号に記載されており、該出願に記載されている方法により調製される。
【0024】
本発明の油性核を有する脂質小胞体類は、特に、分散体の水相に溶解している塩基性剤と結合した、脂肪酸、またはイオン性の両親媒性脂質、および少なくとも1つの親油性の界面活性剤、親水性の界面活性剤から得られた、モノラメラまたはオリゴラメラ層で被覆された、水性分散体中の油性小球体である。
【0025】
「オリゴラメラ」層という用語は、2〜5の脂質ラメラを有する層を意味するものとする。
【0026】
これらの小胞体類は、仏国特許出願第94/12005号および第93/10588号に記載されている。
【0027】
これらは、第1段階として、親水性の界面活性剤、親油性の界面活性剤、イオン性の両親媒性脂質、または脂肪酸を含有する油相と、任意に塩基性剤を含有する水相とを攪拌し、続いて第2段階として、得られた混合物を、キャビテーションの原理に基づいて均質化するといった方法により調製される。
【0028】
この均質化は、超音波、または200〜1500バールの高圧、またはローター−ステーターヘッドを装備したホモジェナイザーにより得られる。
【0029】
水性核を有する小胞体類の調製に使用される非イオン性の両親媒性脂質類は、好ましくは、
(1) 次の式(II):
【化8】
{式(II)中、
・−C3H5(OH)Oは、単独に、または混合して、次の式
【化9】
【化10】
【化11】
で示される構造を表し、
・nは、統計的平均値で、2〜6であり、
・R10は、
(a)12〜18の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状の脂肪鎖;
(b)R11が直鎖状または分枝状のC11−C17の脂肪族基である、R11CO残基;
(c)R12−[−OC2H3(R13)−]−残基:
[上式中、R12は、R10の(a)または(b)を意味し、
OC2H3(R13)−は、単独に、または混合して、以下の式:
【化12】
および
【化13】
(いずれのR13も、R10の(a)を意味する)
で示される構造を表す];
のいずれかを表す}
で示される、直鎖状または分枝状のポリグリセロールエステル類:
(2) ポリオキシエチレン化された脂肪アルコール類、ポリオキシエチレン化されたステロール類:
(3) 任意にポリオキシエチレン化された多価アルコールのエステル類:
(4) 天然または合成糖脂質類:および、
(5) オキシエチレン化された、ステアリン酸ポリグリセリル:
から形成される群から選択される。
【0030】
本発明において、油性核または水性核を有する脂質小胞体類の調製に使用されるイオン性の両親媒性脂質類は、好ましくは、中性のアニオン性脂質類、両性脂質類、およびアルキルスルホン酸誘導体類、さらに好ましくは、
−リン酸ジセチルと、リン酸ジミリスチルのアルカリ塩類、
−硫酸コレステリルのアルカリ塩類、
−リン酸コレステリルのアルカリ塩類、
−アシルグルタミン酸一ナトリウム、アシルグルタミン酸二ナトリウム、特に、N−ステアロイルグルタミン酸の一ナトリウム塩類および二ナトリウム塩類、
−ホスファチジン酸のナトリウム塩類、
−次の式:
【化14】
[上式中、Rは、単独に、または混合して、基C16H33およびC18H37を表し、Mは、アルカリ金属である]
で示されるアルキルスルホン酸の誘導体類、
−ホスホアミノ脂質類、
−天然のリン脂質類、例えば、卵黄レシチン、大豆レシチン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルセリン、およびジパルミトイルホスファチジルコリン、および水素化されたレシチン類、
から形成される群から選択される。
【0031】
本発明の水性核を有する小胞体類は、有利には、10〜1000nmの平均直径を有する。
【0032】
本発明の水性核を有する小胞体類は、好ましくは、組成物の全重量に対して、0.5重量%〜15重量%の範囲内の割合で、組成物中に存在する。
【0033】
水性核を有する小胞体類の特に好ましい形態は、ポリオキシエチレン化された大豆ステロール類および水素化されたレシチンとの混合物から得られた脂質膜を含有する小胞体類からなる。
【0034】
油性核を有する小胞体類の調製に使用される親水性の界面活性剤類、および親油性の界面活性剤類は、好ましくは、各々、約12より多くの炭素原子を有する、少なくとも1つの飽和した脂肪鎖を含有する。さらに好ましくは、この脂肪鎖は、16〜22の炭素原子を含有する。
【0035】
本発明の他の好ましい実施例において、親油性の界面活性剤は、約2〜約5のHLBを有する。よく知られているように、HLB(親水親油バランス)は、界面活性剤の、親水基の量および効力と、親油基の量および効力との間の釣り合いを意味するものである。
【0036】
このような親油性の界面活性剤類の具体例としては、テトラステアリン酸ペンタエリトリトール、ジベヘン酸グリセリル、モノデベヘン酸グリセリル、2EO(2molのエチレンオキシドを含有)でポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ペンタステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、およびジステアリン酸スクロースを挙げることができる。
【0037】
親水性の界面活性剤は、好ましくは、約8〜約12のHLBを有する。
【0038】
親水性の界面活性剤類の具体例としては、例えば、次の化合物類:
4EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、20EOでポリオキシエチレン化されたトリステアリン酸ソルビタン、8EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、10EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸メチルグルコース、12EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコース、および20EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコース、
を挙げることができる。
【0039】
本発明において、脂肪酸は、好ましくは、C16−C22の飽和した脂肪酸類から選択される。このようなものとしては、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸およびベヘン酸を挙げることができる。
【0040】
脂肪酸と結合した、油性核を有する小胞体類の分散体の水相中に含有される塩基性剤は、例えば、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、リシンおよびアルギニンから選択される。
【0041】
アシルグルタミン酸の二ナトリウム塩類、4molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、およびジステアリン酸スクロースから得られた層で被覆された、油性小球体類の水性分散体の形態にある脂質小胞体類が、より使用される。
【0042】
上述したような油性核を有する脂質小胞体類は、好ましくは、500ナノメーター、より好ましくは200ナノメーターより小さい平均径を有する。
【0043】
被覆された油性小球体類は、好ましくは、組成物の全重量に対して、5〜50重量%である。
【0044】
本発明の組成物類は、好ましくは、5より低く、さらに好ましくは2.8〜4.8の範囲内のpHを有する。
【0045】
本発明の組成物に存在する酸性化合物類は、好ましくは、ヒドロキシ酸類、およびα−ケト酸類、およびβ−ケト酸類から選択される。
【0046】
本発明で使用されるヒドロキシ酸類は、好ましくは、α−ヒドロキシ酸類、5−η−オクタノイルサリチル酸およびサリチル酸から選択される。
【0047】
果実から誘導されるα−ヒドロキシ酸類、例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、またはそれらの混合物が、より好ましく使用される。
【0048】
上述したこれらの酸類の中でも、乳酸が特に好ましい。
【0049】
酸性化合物の量は、組成物の全重量に対して、好ましくは、0.1〜10重量%、さらに好ましくは、0.2〜5重量%、特に、0.5〜4重量%の範囲内で、本発明の組成物に存在する。
【0050】
また、本発明の組成物の分散体の水相は、脂質小胞体類により分散される、水と混和しない液体を含有してもよい。
【0051】
分散体の水相に分散した形態で存在し得る、水と混和しない液体は、特に、
−脂肪酸エステル類および多価アルコールのエステル類、特に、流動トリグリセリド類、例えば、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、マロー油(marrow oil)、ブドウ種油(grape seed oil)、ホホバ油、ゴマ油、ウォールナッツ油(walnut oil)、魚油類、およびトリ−カプロカプリル酸グリセリル(glyceryl tri-caprocaprylate)からなる動物性または植物性油類、式R8COOR9(式中、R8は7〜19の炭素原子を含有する高級脂肪酸の残基を表し、R9は3〜20の炭素原子を含有する分枝状の炭化水素鎖を表す)で示される動物性または植物性油類、例えば、プルセリン油(purcellin oil);
−天然または合成の精油類、例えば、ユーカリ油(eucalyptus oil)、ハイブリッドラベンダー油(hybrid lavender oil)、ラベンダー油(lavender oil)、ベチベルソウ油(vetiver oil)、リトシークベバ油(Litsea cubeba oil)、レモン油(lemon oil)、ビャクダン油(sandalwood oil)、ローズマリー油(rosemary oil)、カミルレ油(camomile oil)、キダチハッカ油(savory oil)、ナツメグ油(nutmeg oil)、シナモン油(cinnamon oil)、ヒソップ油(hyssopoil)、キャラウェー油(caraway oil)、オレンジ油(orange oil)、ゲラニオール油、プリックリィービャクシン油(prickly juniper oil)、およびベルガモット油;
−炭化水素類、例えば、ヘキサデカンおよび流動パラフィン;
−ハロカーボン類、特に、フルオロアミン類のようなフルオロカーボン類、例えば、ペルフルオロトリブチルアミン、フルオロ炭化水素類、例えば、ペルフルオロデカヒドロナフタレン、フルオロエステル類、およびフルオロエーテル類;
−シリコーン類、例えば、ポリシロキサン類、ポリジメチルシロキサン類、およびフルオロシリコーン類;
−無機酸とアルコールのエステル類;および
−エーテル類およびポリエーテル類;
から形成される群から選択することができる。
【0052】
また、分散体の水相は、水溶性で、化粧品および/または皮膚用製薬学的な活性剤類を含有してもよい。水と混和しない液体は、任意に、脂溶性の活性剤を含有し得る。
【0053】
分散体の水相は、実際、化粧品的な活性も皮膚用製薬学的な活性も有しないが、ローション、クリームまたは漿液の形態の分散体を調製するために使用されるアジュバント類を含有してもよい。これらのアジュバント類は、特に、化粧品に使用されるパウダー類、サンスクリーン剤類、香料類、乳白剤類、顔料類、染料類、防腐剤類、およびゲル化剤類から形成される群から選択される。
【0054】
使用可能なゲル化剤類としては、セルロース誘導体類、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ケイ酸マグネシウムナトリウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、藻類誘導体類、例えば、サティアガム(satiagum)、天然ゴム類、例えば、トラガカントゴム、合成ポリマー類、特に、セピック(Seppic)社からセピゲル(Sepigel)305の名称で販売されている、7molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたラウリルアルコールと、イソパラフィン=ポリアクリルアミドの混合物を挙げることができる。
【0055】
分散体の水相は、可溶性の染料類、被覆または非被覆の微小チタン類(nanotitaniums)、微小顔料類(nanopigments)および染料類を含有してもよい。また、つや消し効果を有するパウダー類を添加してもよい。このようなものとしては、例えば、デンプンパウダー類、ナイロンパウダー類、シリカミクロスフェア類、およびシリカミクロスフェア類で被覆された雲母片を挙げることができる。
【0056】
本発明の他の主題は、局所適用を意図した組成物類にある。これらは、上述した組成物からなることを特徴とする。
【0057】
本発明の他の主題は、顔および/またはボディの手入れ用製品、またはメークアップ用品(着色用クリーム、ファンデーション)をベースとする、上述した組成物類の使用に関する。
【0058】
これらの製品類は、多少増粘した、ゲル類、クリーム類、ミルク類、または漿液類である、分散体類の形態であってもよい。
【0059】
最後に、本発明は、皮膚上のしわおよび/またはこじわ、および面皰を非治療的に処置するための、上述した組成物の使用、並びに、本発明の組成物を皮膚に適用することからなる、しわおよび/またはこじわ、または面皰の美容処理方法に関する。
【0060】
本発明の他の特徴および利点は、以下の実施例によりさらに明らかになるであろう。なお、実施例は、本発明を例証するものであって、限定するものではない。
【0061】
【実施例】
実施例1:ファンデーション(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール(Generol)122E5の名称で 1.6g
販売されている、5EOでオキシエチレン化さ
れた非安定性の大豆ステロール類
レシノール(Lecinol)S10の名称で販売さ 2.4g
れている、水素化されたレシチン
【0062】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 15g
【0063】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.01g
グリセロール 3g
プロピレングリコール 3g
【0064】
B 1 相:
ヤシ油 6.5g
非安定性の脱臭したアプリコット核油(aprico 9.5g
t kernel oil)
(オレイン−リノール酸トリグリセリド類 66/28)
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.09g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
【0065】
B 2 相:
揮発性シリコーン7158の名称で販売されて 10g
いるシクロペンタジメチルシロキサン
【0066】
B 3 相:
ビタミンEアセタート 0.5g
ギバウダン(Givaudan)社からパーソル エム 1g
シーエックス(Parsol MCX)の名称で販売されている、安定化した2−エチルヘキシル=4−メトキシシンナマート
(サンスクリーン)
【0067】
C相:
黄酸化鉄 0.89g
黄褐酸化鉄 0.49g
黒酸化鉄 0.11g
酸化チタン(鋭錐石) 5.51g
【0068】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0069】
E相:
滅菌した脱塩水 18.84g
セピゲル305の名称で販売されている、ポリ 2g
アクリルアミド、イソパラフィンおよびラウリ
ルアルコール(ゲル化剤)、水(35.5/2
3/10.5/31)の混合物をオキシエチレ
ン化(7EO)したもの
【0070】
F相:
果実から誘導されたアルファ−ヒドロキシ酸類 1g
の混合物(乳酸/グリコール酸/クエン酸 30/15/4)の水溶液(pH=2)
【0071】
G相:
ドライ フロ(Dry Flo)の名称で販売されてい 3g
る、オクテニルスクシン酸アルデヒドで架橋し
たデンプン
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0072】
手順
I−小胞体相Aの調製
製造タンク中でのA1の調製:
オキシエチレン化された大豆ステロール類(ジェネロール 122 E5)を攪拌しつつ添加したところ、粘性のある黄色の油が得られた。さらに、水素化されたレシチンを添加し、15分間攪拌したところ、脆いベージュ色のペーストが得られた。攪拌しつつ、温度を85℃に維持した。
【0073】
A3の調製(溶解ポット):
【0074】
プロピレングリコール、グリセロールおよびp−ヒドロキシ安息香酸メチルを、モリツ(Moritz)攪拌機を使用し、300rpmで攪拌しつつ添加した。グアノシンを添加し、グアノシンが完全に溶解するまで、同様に攪拌し続けた。
【0075】
A2(水)を攪拌しつつ、85℃で、15分以上かけて、3回に分けてA1に添加した。混合物A1+A2を、1時間、膨張させるために放置した。
【0076】
A3(溶解ポット)を、タンクの頂部から、85℃で攪拌しつつ入れた。10分間、攪拌しつつ還流した。混合物を攪拌しつつ、55℃まで冷却した。
【0077】
高圧下における均質化
高圧ホノジェナイザー(500バール)を、55℃で、3回運転し、かき面式熱交換器を60℃にセットした。
【0078】
第1の運転:物質をバッファータンクに回収した。
【0079】
第2の運転:物質をバッファータンクに回収した。
【0080】
第3の運転後、物質を製造タンクに移し、攪拌しつつ40℃まで冷却した。
【0081】
II−B 1 +B 2 +B 3 の調製(溶解ポット)
ヤシ油、アプリコット核油およびp−ヒドロキシ安息香酸ブチルを入れた。モリツ攪拌機を使用し、完全に均質になるまで500rpmで攪拌しつつ、混合物を80℃で加熱した後、65℃まで冷却した。揮発性のシリコーンをタンクの底から入れた。モリツ攪拌機を使用し、700rpmで攪拌しつつ、ビタミンEアセタートおよびサンスクリーン剤を添加した。混合物を40℃まで冷却した。
【0082】
III−小胞体+油類の分散体の調製
A部が入っているタンク(製造タンク)の頂部から、B部(溶解ポット)を入れた。攪拌しつつ、10分間還流を行った。混合物を攪拌しつつ25℃まで冷却した。
【0083】
高圧ホモジェナイザー(500バール)を、6回運転し、熱交換器を30℃にセットした。
【0084】
4回運転した後、物質をバッファータンクに回収した。5回運転した後、物質を製造タンクに回収した。6回運転した後に、物質をバッファータンクに回収した。
【0085】
IV−顔料類の分散体
約400kgの物質をバッファータンクから製造タンクに移し、顔料類(C相)を添加した。攪拌しつつ、1時間還流した。Cの分散を顕微鏡でチェックした(30ミクロンより大きな顔料の塊はなかった)。
【0086】
物質の残査を攪拌しつつ、バッファータンクから製造タンクに移した。温度を30℃に維持した。
【0087】
V−Dの分散体
防腐剤を室温で水に溶解させた。
【0088】
VI−Eの分散体
解膠機を使用し、室温で、セピゲル305を溶解させた。
【0089】
VII−D、E、FおよびG相の添加
Dを添加し、5分間攪拌しつつ均質化した。
【0090】
Eを添加し、5分間攪拌しつつ均質化した。ゲルが適切に分散していることを顕微鏡でチェックした。アルファ−ヒドロキシ酸類(F相)を混合し、ついで、デンプン(G)を5分間攪拌しつつ添加した。混合物を攪拌しつつ25℃まで冷却し、ついで攪拌を停止した。
【0091】
得られた組成物は、室温で5カ月半貯蔵した後でも安定していた。また、45℃で2カ月間貯蔵した後でも安定していた。
【0092】
実施例2:着色用クリーム(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール 122E5の名称で販売されて 1.6g
いる、5EOでオキシエチレン化された大豆ステロール類
水素化されたレシノール S10 2.4g
滅菌した脱塩水 3g
【0093】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 12g
【0094】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.01g
プロピレングリコール 3g
【0095】
A 4 相:
グリセロール 3.0g
水性分散体中の非安定性の生物工学的な温性プ 1.12g
ランクトン
【0096】
C 1 相:
2−エチルヘキシル=4−メトキシシンナマー 4g
ト
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.05g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
【0097】
C 2 相:
ダウコーニング 246 フルイド(Dow 8g
Corning 246 Fluid)の名称で販売されているシクロヘキサジメチルシロキサン
シクロペンタジメチルシロキサン(揮発性シリ 10g
コーン7158)
【0098】
C 3 相:
ビタミンEパルミタート 0.25g
【0099】
C 4 相:
香料 0.3g
【0100】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0101】
E相:
黄酸化鉄 0.37g
黄褐酸化鉄 0.34g
黒酸化鉄 0.09g
酸化チタン(鋭錐石) 4.2g
【0102】
F相:
滅菌した脱塩水 2g
D−パンテノール 1g
【0103】
G相:
オクテニルスクシン酸アルデヒドで架橋したデ 5g
ンプン(ドライ フロ)
【0104】
H相:
滅菌した脱塩水 19.47g
【0105】
I相:
果実から誘導されたアルファ−ヒドロキシ酸類 1g
の混合物(乳酸/グリコール酸/クエン酸 30/15/4)の水溶液
【0106】
J相:
セピゲル305 2.2g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0107】
実施例1と同様の手順で、組成物を調製した。小胞体相A(A1+A2+A3+A4)、溶解ポットC(C1+C2+C3+C4)、小胞体+油類の分散体の調製、およびD、E、F、G、H、IおよびJの添加は、上述したものと同様の条件下にて行った。
【0108】
得られた組成物は、室温で5カ月半貯蔵した後でも安定していた。また、45℃で2カ月間貯蔵した後でも安定していた。
【0109】
実施例3:ファンデーション(pHが3.3で、水性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジェネロール 122 E5 1.6g
レシノール S10 2.4g
【0110】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 12g
【0111】
A 3 相:
滅菌した脱塩水 14g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.2g
グアノシン 0.1g
プロピレングリコール 3g
グリセロール 3g
【0112】
B 1 相:
ヤシ油 6.5g
アプリコット核油 9.5g
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.1g
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.05g
【0113】
B 2 相:
揮発性シリコーン7158 10g
【0114】
B 3 相:
ビタミンEアセタート 0.5g
パーソル エムシーエックス 1g
【0115】
C相:
黄酸化鉄 0.89g
黄褐酸化鉄 0.49g
黒酸化鉄 0.11g
酸化チタン(鋭錐石) 5.51g
【0116】
D相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0117】
E相:
滅菌した脱塩水 1g
セピゲル305 0.3g
【0118】
F相:
乳酸水溶液 1g
【0119】
G相:
ドライ フロ 3g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0120】
実施例1と同様の条件下にて、組成物を調製した。室温で安定であった。
【0121】
実施例4:ファンデーション(pHが4.7で、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース(親油性界面活性剤) 2.4g
アイシーアイ(ICI)社からトウィーン(Tween)
61の名称で販売されている、4molのエチ 1.6g
レンオキシドでオキシエチレン化されたステア
リン酸ソルビタン(親水性界面活性剤)
アジノモト社からアシルグルタマート エイチ 1.2g
エス(Acylglutamate HS)21の名称で販売さ
れている、N−ステアロイル=グルタミン酸(
イオン性の両親媒性脂質)
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 5g
スグリ種油(blackcurrant pip oil)の安定し
た混合物(31/60/5.95/3)
水素化されたイソパラフィン(6−8モルのイ 9g
ソブチレン)
ダウ コーニング社からダウ コーニング フ 9g
ルイド 200−5CSTの名称で販売されて
いるポリジメチルシロキサン
ビタミンE(D,L−α−トコフェロール) 0.09g
パーソル エムシーエックス 1.0g
【0122】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 35g
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)二水和物の二 4g
ナトリウム塩
グリセロール 3g
【0123】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 11.85g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.3g
【0124】
B 2 相:
黄酸化鉄 1.11g
黄褐酸化鉄 0.47g
黒酸化鉄 0.17g
酸化チタン(鋭錐石) 4.25g
ナノ(Nano:酸化チタン)(4.9/0.6 3g
アルミナ/シリカで処理された鋭錐石)
【0125】
C相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0126】
D相:
8molのエチレンオキシドを含有するポリエ 5g
チレングリコール
【0127】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 2g
【0128】
F相:
セピゲル305 1.2g
【0129】
G相:
α−ヒドロキシ酸類:乳酸/グリコール酸/ク 1g
エン酸(30/15/4)の混合物の水溶液
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0130】
手順
I−小胞体相Aの調製
A1相を85−90℃で溶解し、均質化を行った。
【0131】
平行して、A2相を調製(EDTAの溶解)し、60℃にした。
【0132】
激しく攪拌しつつ、A2相をA1相にすばやく注いだ。500バールの高圧ホモジェナイザーにて、混合物を60℃で、10分間、ホモジェナイズした。少なくとも2回の運転が必要であった。1より小さい多分散系であるために、直径は200nmでなければならない。
【0133】
混合物を30℃まで冷却し、脱気した。
【0134】
II−顔料の分散体の調製
平行して、ホモジェナイザーを使用し、ケイ酸マグネシウムナトリウムゲルを調製した。
【0135】
ゲルを製造タンクに入れ、そこに、顔料類とナノチタン類(B2相)を分散させた。混合物を15分以上かけて、35℃まで冷却し、C相(防腐剤)を入れた
。
【0136】
全体で、1.5時間、分散状態を維持した。
【0137】
III−顔料分散体における小胞体分散体の分散
パドルターボミキサーを使用して、高速で攪拌しつつ、小胞体相を30℃で、数回に分け、タンクの底から、顔料分散体に入れた。
【0138】
1時間攪拌し続け、D相を重力により添加し、混合物を5分間、ホモジェナイズした。
【0139】
E相(パウダー)を添加し、混合物を2分間、ホモジェナイズした。F相(ゲル化剤)を添加し、混合物を10分間、ホモジェナイズした。極限まで、脱気した。
【0140】
IV−アルファ−ヒドロキシ酸類の導入
高速で、パドル攪拌しながらG相を添加したところ、ゲルの形態の調製物を得た。混合物を5分間、ホモジェナイズした。
【0141】
得られた組成物は、室温で安定であった。
【0142】
実施例5:ファンデーション(pHが4.7で、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース 2.4g
トウィーン61 1.6g
アシルグルタマート エイチエス 21 1.2g
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 5g
スグリ種油の混合物(31/60/5.95/
3)
水素化されたイソパラフィン 9g
ダウ コーニング フルイド 200−5CS 9g
T
ビタミンE 0.09g
パーソル エムシーエックス 1g
【0143】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 35g
EDTA 0.05g
グリセロール 4g
【0144】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 11.85g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.3g
【0145】
B 2 相:
黄酸化鉄 1.11g
黄褐酸化鉄 0.47g
黒酸化鉄 0.17g
ナノ(酸化チタン) 3g
酸化チタン(鋭錐石) 4.25g
【0146】
C相:
滅菌した脱塩水 1g
防腐剤 0.3g
【0147】
D相:
ポリエチレングリコール(8EO) 5g
【0148】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 2g
【0149】
F相:
セピゲル305 1.2g
【0150】
G相:
乳酸水溶液 1g
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0151】
実施例4と同様の方法にて、組成物が得られた。室温で安定であった。
【0152】
実施例6:ファンデーション(pHが4.7で、α−ヒドロキシ酸を包含する水性核を有する小胞体類と、油性核を有する小胞体類の分散体)
A 1 相:
ジステアリン酸スクロース 1.8g
トウィーン60 1.20g
アシルグルタマート エイチエス 21 0.90g
ヒマワリ油、ローズ油、ナツメグ油、クロフサ 3.70g
スグリ種油の混合物(31/60/5.95/
3)
水素化されたイソパラフィン 6.70g
ダウ コーニング フルイド 200−5CS 6.70g
T
ビタミンE 0.06g
パーソル エムシーエックス 0.70g
【0153】
A 2 相:
滅菌した脱塩水 26.12g
EDTAの二ナトリウム塩 0.03g
グリセロール 2.98g
【0154】
B 1 相:
滅菌した脱塩水 7.24g
ケイ酸マグネシウムナトリウム 0.22g
【0155】
B 2 相:
黄酸化鉄 0.83g
黄褐酸化鉄 0.35g
黒酸化鉄 0.13g
酸化チタン(鋭錐石) 3.17g
実施例4のナノ(酸化チタン) 2.24g
【0156】
C相:
滅菌した脱塩水 0.74g
防腐剤 0.22g
【0157】
D相:
ポリエチレングリコール(8EO) 3.73g
【0158】
E相:
つや消し効果を有するパウダー類 1.49g
【0159】
F相:
セピゲル305 0.89g
【0160】
G 1 相:
ジェネロール 122 E5 1.20g
レシノール S10 1.8g
滅菌した脱塩水 11.20g
【0161】
G 2 相:
滅菌した脱塩水 10.45g
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.07g
プロピレングリコール 2.24g
乳酸/グリコール酸/クエン酸混合物(30/ 0.75g
15/4)の水溶液(pH=2)
滅菌した脱塩水 全体を100gとする量
【0162】
手順
予め、α−ヒドロキシ酸類を導入する他は、実施例4と同様の方法により、A1、A2、B1、B2、C、D、EおよびF相から、油性核を有する小胞体類の分散体を調整した。
【0163】
水性核を有する小胞体相(G1相)を調製し、2回目の水和の間に、α−ヒドロキシ酸類を含有するG2相を添加した。
【0164】
ついで、この小胞体相を活性であるとみなして、高速でパドル攪拌しながら、既に形成されている油性核を有する小胞体類の分散体に添加した。
【0165】
得られた組成物は、室温で安定であった。
Claims (24)
- 水性核を有する脂質小胞体、および/または油性核を有する脂質小胞体の水中油型分散物形態の安定なメークアップ組成物において、
前記組成物のpHを5より低くさせるに十分な量の、少なくとも1つの酸性化合物を、組成物の全重量に対して、0.1〜10%の範囲内の割合で組成物に存在するように含有し、
水性核を有する前記小胞体の脂質膜が:
(a)酸性の両親媒性脂質を含有せず、
(b)分散体中にグリセロールが存在する場合には、非水素化大豆レシチンも含有しないこと、及び上記酸性化合物がα−ヒドロキシ酸、およびα−ケト酸、およびβ−ケト酸から選択され、且つ該酸性化合物が水性核または油性核を有する脂質小胞体の分散体の水相に、および水性核を有する小胞体の内部の水相に存在することを特徴とする組成物。 - 脂質小胞体が、分散体の水相への油の分散剤となることを特徴とする請求項1記載の組成物。
- 酸性化合物を包含する、水性核を有する小胞体の分散体と混合して、油性核を有する小胞体の分散体を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
- 酸性化合物が、前記酸性化合物を包含している水性核を有する小胞体の分散体により、油性核を有する小胞体の分散体の水相中に導入されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の組成物。
- 水性核を有する小胞体が、非イオン性の両親媒性脂質、イオン性の両親媒性脂質、またはそれらの混合物から得られた脂質膜を有するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の組成物。
- 油性核を有する小胞体が、分散体の水相に溶解している塩基性剤と結合した、脂肪酸、またはイオン性の両親媒性脂質のいずれか、および少なくとも1つの親油性の界面活性剤、親水性の界面活性剤から得られた、モノラメラまたはオリゴラメラ層で個々に被覆されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の組成物。
- イオン性の両親媒性脂質が、中性のアニオン性脂質、両性脂質、およびアルキルスルホン酸誘導体から選択されることを特徴とする請求項5または6に記載の組成物。
- 非イオン性の両親媒性脂質が、
(1) 次の式(II):
・−C3H5(OH)Oは、単独に、または混合して、次の式
・nは、統計的平均値で、2〜6であり、
・R10は、
(a)12〜18の炭素原子を含有する直鎖状または分枝状の脂肪鎖;
(b)R11が直鎖状または分枝状のC11−C17の脂肪基である、R11CO残基;
(c)R12−[−OC2H3(R13)−]−残基:
[上式中、R12は、R10の(a)または(b)を意味し、
OC2H3(R13)−は、単独に、または混合して、以下の式:
で示される構造を表す];
のいずれかを表す}
で示される、直鎖状または分枝状のポリグリセロールエステル:
(2) ポリオキシエチレン化された脂肪アルコール、ポリオキシエチレン化されたステロール:
(3) 任意にポリオキシエチレン化された多価アルコールのエステル:
(4) 天然または合成糖脂質:および、
(5) オキシエチレン化された、ステアリン酸ポリグリセリル:
から形成される群から選択されることを特徴とする請求項1ないし請求項5、および請求項7および請求項8のいずれか1項に記載の組成物。 - 親水性および親油性の界面活性剤が、12より多くの炭素原子を有する脂肪鎖を含有することを特徴とする請求項6に記載の組成物。
- 親油性の界面活性剤が、2〜5のHLBを有し、親水性の界面活性剤が、8〜12のHLBを有することを特徴とする請求項6または10に記載の組成物。
- 親油性の界面活性剤が、テトラステアリン酸ペンタエリトリトール、ジベヘン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、2EO(2モルのエチレンオキシドを含有)でポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、ペンタステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、およびジステアリン酸スクロースからなる群から選択されることを特徴とする請求項10または11に記載の組成物。
- 親水性の界面活性剤が、4EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、20EOでポリオキシエチレン化されたトリステアリン酸ソルビタン、8EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、10EOでポリオキシエチレン化されたモノステアリン酸メチルグルコース、12EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコース、および20EOでポリオキシエチレン化されたジステアリン酸メチルグルコースからなる群から選択されることを特徴とする請求項10または11に記載の組成物。
- 脂肪酸が、飽和したC16−C22の脂肪酸であることを特徴とする請求項6、および請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の組成物。
- 脂肪酸と結合した塩基性剤が、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、リシンおよびアルギニンから選択されることを特徴とする請求項6、および請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の組成物。
- 水性核を有する小胞体が、オキシエチレン化された大豆ステロールおよび水素化されたレシチンから得られた脂質膜を含有することを特徴とする請求項1ないし請求項5、および請求項7および請求項8のいずれか1項に記載の組成物。
- 油性核を有する小胞体が、アシルグルタミン酸の二ナトリウム塩、4モルのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたモノステアリン酸ソルビタン、およびジステアリン酸スクロースから得られた脂質膜を含有することを特徴とする請求項6、および請求項10ないし請求項15のいずれか1項に記載の組成物。
- 水性核を有する小胞体が、組成物の全重量に対して、0.5%〜15%の範囲内の割合で、組成物中に存在することを特徴とする請求項1ないし請求項5、および請求項7ないし請求項9、および請求項16のいずれか1項に記載の組成物。
- 油性核を有する小胞体が、組成物の全重量に対して、0.5〜50%の範囲内の割合で、組成物中に存在することを特徴とする請求項1ないし請求項6、および請求項10ないし請求項15、および請求項17のいずれか1項に記載の組成物。
- pHが、2.8〜4.8であることを特徴とする請求項1ないし請求項19のいずれか1項に記載の組成物。
- α−ヒドロキシ酸が、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、マンデル酸、および乳酸、またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか一項に記載の組成物。
- α−ヒドロキシ酸が、乳酸であることを特徴とする請求項21に記載の組成物。
- 脂質小胞体により、分散体の水相中に分散される、水と混合可能な脂質を含有してなることを特徴とする請求項1ないし請求項22のいずれか1項に記載の組成物。
- 分散体の水相が、さらに、ゲル化剤、防腐剤、染料、顔料、乳白剤、香料を含有してなることを特徴とする請求項1ないし請求項23のいずれか1項に記載の組成物。
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