JP3539875B2 - 高耐熱鋼線およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は耐熱性に優れた鋼線とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりパーライト鋼を伸線した鋼線(一般にピアノ線または硬鋼線:以下単にピアノ線という)は耐熱性が劣ることが知られている。通常のピアノ線はSiの含有量が0.15〜0.35wt%程度であり、このような含有量ではパーライトを構成するセメンタイトが高温で球状化してしまい、強度が低下する。そのため、高温環境で耐へたり性が要求される場合、焼入れ焼戻し鋼、例えばSiCr鋼オイルテンパー線など(以下OT線という)が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、OT線は耐熱性に優れるがピアノ線に比べて高価であり、ピアノ線の耐熱性を向上できれば、その用途を大きく広げることができる。ピアノ線の耐熱性を向上させる手段としてはSiを添加することが知られている。例えば、耐熱性が要求される使用環境としては鋼線に溶融亜鉛メッキを施す(約450℃×30秒)場合が挙げられ、その際の強度低下を抑制するためにSiを添加することが行われている。さらに、セメンタイトを微結晶化してナノオーダーの結晶とすると、強度と靱性に優れた鋼線が得られることが提案されている(特開平8-120407号)。
【0004】
一方、異なる高温環境として自動車のエンジン周辺が挙げられる。特に弁ばね用鋼線としては200℃程度までの耐へたり性が重要で、溶融亜鉛メッキにおけるような高温での耐へたり性は重要ではない。
【0005】
従って、本発明の主目的は、200℃前後においてOT線と同レベルの耐熱性を具えるピアノ線とその製造方法とを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解消するもので、その特徴は、C:0.75〜1.0wt%,Si:0.5〜1.5wt%を含み、パーライト組織を塑性加工した鋼線で、セメンタイトは幅が5〜20nmの大きさのものと幅が20〜100nmの大きさのものとがほぼ交互に配列され、セメンタイトの厚さを5〜20nmとしたことにある。
【0007】
この鋼線には、さらにMoおよびVの少なくとも一方を添加し、これらの含有量の合計を0.05〜0.2wt%としたり、Alを0.01〜0.03wt%含有してもよい。
【0008】
また、透過型電子顕微鏡写真において、フェライトとセメンタイトとの界面に半円状の歪みが観察されないことが好ましい。
【0009】
さらに、セメンタイトにおける幅が20〜100nmの大きさの粒子の厚さをA1、これと隣接する幅5〜20nmの大きさの粒子が前記20〜100nmの大きさの粒子と接触している厚さ方向の長さをA2としたとき、
0.3<A2/A1<0.95
であることが望ましい。
【0010】
上記の鋼線を製造するのに最適な方法は、C:0.75〜1.0wt%,Si:0.5〜1.5wt%を含む材料に冷間で真歪が0.7以上の塑性加工を行い、この加工方法を伸線、圧延、ローラダイス伸線、スエージの1つ以上として、1回の加工での真歪を0.1〜0.25の範囲とし、加工途中で鋼線の先端と後端とを入れ替えて加工を行い、この塑性加工後に230〜450℃の熱処理を施すことを特徴とする。上記冷間での塑性加工の際、その途中で鋼線の捻じれを鋼線100mm当り15°以内とするとより好ましい。
【0011】
上記のように本発明を限定した理由を以下に述べる。
<C:0.75〜1.0wt%>
0.75%未満では鋼線の強度が低く、耐熱性も低くなる。逆に1%を越えるとSiの含有量を高めたときに塑性加工が困難になる。
【0012】
<Si:0.5〜1.5wt%>
0.5%未満では耐熱性が低く、1.5%を越えると塑性加工が困難になる。
【0013】
<セメンタイトの形態>
セメンタイトの幅が5〜20nmの大きさのものと幅が20〜100nmの大きさのものとがほぼ交互に配列され、セメンタイトの厚さが5〜20nmという範囲から外れると、200℃程度までにおける耐熱性が低下する。
【0014】
<フェライトとセメンタイトとの界面の歪み>
半円上の歪みが認められると耐熱性が著しく低下する。
【0015】
<隣接するセメンタイト同士の接触状態>
セメンタイトの幅が20〜100nmの大きさの粒子の厚さをA1、これと隣接する幅5〜20nmの大きさの粒子が前記20〜100nmの大きさの粒子と接触している厚さ方向の長さをA2としたとき、0.3<A2/A1<0.95の範囲から外れると耐熱性が低下する。
【0016】
<Mo,V:合計含有量が0.05〜0.2wt%>
この範囲を越えて添加すると、パーライト組織を得るのが困難になる。具体的には変態時間がかかり、生産性の低下が著しい。
【0017】
<Al:0.01〜0.03wt%>
この範囲のAlの添加により靱性が向上する。
【0018】
<冷間での塑性加工>
真歪が0.1〜0.25の範囲を外れると靱性が低下する。また、途中で加工方向を逆転することにより靱性を一層向上させることができる。
【0019】
<加工途中での捻じれ>
冷間での塑性加工を行う際、捻じれ量が15°以内であれば、耐熱性の向上とセメンタイト形状の安定化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(試験例1)
表1に示す化学成分の材料に「圧延→パテンティング→伸線→熱処理(歪み取り焼鈍)」を施し、5mmφの鋼線を得た。この工程において、圧延における線材径は12、3mmφ、パテンティング条件は加熱温度:950℃,変態温度:560℃、伸線における最終径は5mmφ、熱処理は350℃×20分である。
【0021】
【表1】
Figure 0003539875
【0022】
さらに、この伸線は真歪0.1〜0.25の範囲とし、加工中の線材の捻じれは鋼線100mm当り10°以内で、7mmφまで伸線したところで伸線方向を入れ替えて加工を行った。
【0023】
捻じれ量の測定は、例えば伸線ダイスの直前に取り付けられた捻じれセンサを用いる。この捻じれセンサは鋼線のねじれに合わせて回転する球状のコロを具え、コロの回転から走行線と直角方向の単位時間当りの変位を検出し、そこから鋼線100mm当りの変位を求めてねじれ量を算出する。
【0024】
そして、得られた鋼線について、150,200,250℃の各々の温度で600MPaの応力を24時間負荷し、へたり特性として残留せん断歪を求めた。なお、比較のため一般的なOT線の評価も同様に行った。その結果を図1に示す。
【0025】
グラフから明らかなように、実施例1は250℃までにおいてOT線とほぼ同等の耐熱性を有していることがわかる。これに対してSi量の少ない比較例1は残留せん断歪が大きく、高温における耐へたり性が劣っている。
【0026】
(試験例2)
上記「実施例1」について、伸線および熱処理条件を試験例1の条件から外して行い、得られた鋼線(比較例2)と前記実施例1についてTEMによる組織観察(倍率20万倍)を行った。実施例1の組織写真を図2に、比較例2の組織写真を図3に示す。図において、幅の広い白っぽい層がフェライトで、幅の狭い黒っぽい層がセメンタイト層であり、各層が交互に並んでいる。ここで、比較例2には、主にフェライトとセメンタイトとの界面に円弧状の歪みが見られるが、実施例1にはこのような歪みがないことがわかる。また、実施例1におけるセメンタイト層の厚さは5〜20nm程度であった。なお、TEM観察用の試料は数百μmの厚さにスライスして研磨した後、最終的に電解研磨して薄膜化したものを用いた。イオンスパッタリング残さの抽出などは組織の変化の心配があるため行わなかった。
【0027】
次に、実施例1,比較例2,OT線の耐熱性を評価した結果を図4に示す。耐熱性は300MPaの捻じり応力を24時間負荷したときの残留せん断歪を求めることで評価した。図4に示すように、実施例1はOT線と同等の耐熱性を有しているのに対し、伸線条件が異なる比較例2は耐熱性が劣っている。
【0028】
(試験例3)
さらに、前記実施例1のセメンタイトの形態を表す模式図を図5に、顕微鏡写真(倍率500万倍)を図6に示す。図5に示すように、この鋼線はフェライト1とセメンタイト2が交互に積層された組織を持ち、このセメンタイト層の断面を拡大して示すと、楕円形の大きい粒子3と、ほぼ円形の小さい粒子4とがほぼ交互に配列されている。図6でも、上下層にフェライトがあり、その間に位置するセメンタイトは楕円形の粒子と円形の粒子がほぼ交互に並んで構成されていることがわかる。この写真では長さが約60nmと50nmの楕円形の組織の間に外径約15nmの円形の組織が観察された。また、「実施例1」について、伸線および熱処理条件を試験例1の条件から外した比較例3のセメンタイトの組織形態も同様に調べてみたが、10〜50nmの大きさのセメンタイトがランダムに並んでおり、実施例1のような組織配列の規則性は見いだされなかった。
【0029】
次に、実施例1,比較例3,OT線の耐熱性を評価した結果を図7に示す。耐熱性は700MPaの捻じり応力を24時間負荷したときの残留せん断歪を求めることで評価した。図7に示すように、実施例1はOT線と同等の耐熱性を有しているのに対し、伸線条件が異なる比較例は耐熱性が劣っている。
【0030】
(試験例4)
表2に示す化学成分の材料から試験例1と同様の工程により鋼線を得た。ただし、熱処理条件は400℃×20分とした。また、ここでの比較対象は試験例1における比較例1とした。得られた鋼線に200℃で700MPaの捻じり応力を24時間負荷したときの残留せん断応力を求めて耐熱性評価を行った。試験結果を図8に示す。このグラフに示すように、実施例1〜5はいずれも残留せん断歪が少なく、耐熱性に優れていることがわかる。特に、V,Mo,Alを添加した実施例2〜5はこれらを添加しないものに比べてより耐熱性に優れている。
【0031】
【表2】
Figure 0003539875
【0032】
前記実施例1〜5について、高分解能TEMにてセメンタイトの形態を確認したところ、いずれも厚さが5〜20nmで、幅5〜20nmと幅20〜100nmのものがほぼ交互に並んでいることが確認された。ただし、幅5〜20nmのセメンタイト又は幅20〜100nmのセメンタイトのいずれかが3個連続して配列されている場合も認められた。従って、同じサイズのセメンタイトが3個程度までなら連続して配列されていても耐熱性の改善効果が認められることがわかる。
【0033】
ただし、鋼線として耐熱性に優れても靱性が劣っては実際の使用条件に耐えられない。また、靱性は生産性にとっても重要な要素である。この点、VやMoの添加は合計で0.15wt%をこえると必要な靱性を得るのにパテンティングの時間が非常に長くなり、実生産には困難であった。また、Alを添加すると耐熱特性を維持しながら靱性も維持できることがわかった。例えば、Alの添加がないときには高速伸線すると靱性が低下してしまうが、Alを添加すると伸線速度を50%上げても伸線速度を上げない場合と同等の靱性を得ることができる。
【0034】
(試験例5)
表3に示すように伸線条件を変えて試験例1と同様の工程により鋼線を得た。ただし、この場合の熱処理は380℃×20分である。また、加工中の捻じれは試験例1と同様に鋼線100mm当りの捻じれ量を示している。各方法により得られた鋼線の耐熱性を評価した。評価は200℃で500MPaの捻じり応力を24時間負荷して残留せん断歪を測定することで行った。また、比較としてOT線(SWOSC) も同様に評価した。各方法による試料数を5とし、求められた残留せん断歪の平均とばらつきとを図9のグラフに示す。いずれの方法でも良好な結果が得られているが、方法1,5による試験材がばらつきが少なく、かつ結果が特に良好である。
【0035】
【表3】
Figure 0003539875
【0036】
(試験例6)
表4に示す化学成分の材料に対し、試験例1と同様の工程で処理を行った。その結果、供試材14と24においては鋼線を製造する工程、特に鋳造後において歩留りが低く、実用的な生産に向いていないことが判明した。そのため、残りの供試材10〜13,21〜23 について耐熱性の評価を行った。評価は190℃で600MPaの捻じり応力を24時間負荷して残留せん断歪を測定することで行った。比較のためOT線(SWOSC) についても同様の評価を行った。その結果を図10に示す。Siの含有量の少ない供試材21以外は好結果を示していることがわかる。
【0037】
【表4】
Figure 0003539875
【0038】
(試験例7)
試験例6における供試材31を用いて試験例1と同様の工程で伸線条件を変えた処理を行って鋼線を得た。得られた鋼線のセメンタイトは、図5に示したように、楕円状の長い粒子とほぼ円形の短い粒子とがほぼ交互に配列した形態をしていたが、各粒子の長さは様々であったため、これら長さの相違と耐熱性との関係について分析した。図5における楕円状の長い粒子の長さをBL,ほぼ円形の短い粒子の長さをBSとし、200℃で700MPaの捻じり応力を24時間負荷して残留せん断歪を測定することで、各粒子の長さと耐熱性との関係を調べた。その結果を図11のグラフに示す。ここで、「良好」とは残留せん断歪がOT線(SWOSC) 並の0.06%以下であることとした。このグラフに見られるように概ね20≦BL≦100nm,5≦BS≦20nmの範囲が良好な結果であることがわかる。
【0039】
ただし、20≦BL≦100nm,5≦BS≦20nmの範囲内であっても結果が「やや不良」のものも存在したため、さらに詳細にセメンタイト組織の分析を行った。分析は、図12に示すように、セメンタイトの幅が20〜100nmの大きさの粒子3の厚さをA1とし、隣接する小さいセメンタイト粒子4が接触する厚さ方向の長さA2としたときに、これらの比率がどのような関係にあるかで評価した。その結果、0.3<A2/A1<0.95の場合に結果が「良好」で、それ以外の場合に結果が「やや不良」であることがわかった。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明鋼線によれば、ピアノ線であっても200℃前後における耐熱性がOT線に相当する線材を安価に得ることができ、自動車エンジンの弁ばねなどに利用することができる。また、本発明製造方法は、耐熱性に優れた本発明鋼線を製造するのに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】温度環境と残留せん断歪との関係を示すグラフである。
【図2】本発明鋼線の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図3】従来の鋼線の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図4】各実施例と比較例の残留せん断歪を示すグラフである。
【図5】本発明鋼線の金属組織を示す模式図である。
【図6】本発明鋼線の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図7】温度環境と残留せん断歪との関係を示すグラフである。
【図8】V,Mo,Alの添加に伴う耐熱性の違いを示すグラフである。
【図9】伸線方法の異なる鋼線について耐熱性の評価を示すグラフである。
【図10】化学成分の異なる材料について温度環境と残留せん断歪との関係を示すグラフである。
【図11】セメンタイト組織の長さと耐熱性との関係を示すグラフである。
【図12】セメンタイト組織の形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 フェライト 2 セメンタイト 3 楕円形の大きい粒子
4 ほぼ円形の小さい粒子

Claims (7)

  1. C:0.75〜1.0wt%,Si:0.5〜1.5wt% Mn 0.76 0.83wt を含み、残部が Fe および不可避的不純物からなるパーライト組織を塑性加工した鋼線で、セメンタイトは幅が5〜20nmの大きさの第一粒子と幅が20〜100nmで第一粒子より大きい第二粒子とがほぼ交互に配列され、セメンタイトの厚さが5〜20nmであることを特徴とする高耐熱鋼線。
  2. 透過型電子顕微鏡写真において、フェライトとセメンタイトとの界面に半円状の歪みが観察されないことを特徴とする請求項1記載の高耐熱鋼線。
  3. セメンタイトにおける幅が20〜100nmの大きさの第二粒子の厚さをA1、これと隣接する幅5〜20nmの大きさの第一粒子が前記20〜100nmの大きさの第二粒子と接触している厚さ方向の長さをA2としたとき、0.3<A2/A1<0.95であることを特徴とする請求項1記載の高耐熱鋼線。
  4. MoおよびVの少なくとも一方を含み、これらの含有量が合計で0.05〜0.2wt%であることを特徴とする請求項1記載の高耐熱鋼線。
  5. Alを0.01〜0.03wt%含有することを特徴とする請求項1記載の高耐熱鋼線。
  6. C:0.75〜1.0wt%,Si:0.5〜1.5wt% Mn 0.76 0.83wt %を含み、残部が Fe および不可避的不純物からなる材料にパテンティングを行って、パテンティング後の材料に冷間で真歪が0.7以上の塑性加工を行い、この加工方法を伸線、圧延、ローラダイス伸線、スエージの1つ以上とし、1回の加工での真歪を0.1〜0.25の範囲として、加工途中で鋼線の先端と後端とを入れ替えて加工を行い、この塑性加工後に230〜450℃の熱処理を施して、セメンタイトの幅が 5 20nm の大きさの第一粒子とセメンタイトの幅が 20 100nm で第一粒子より大きい第二粒子とがほぼ交互に配列され、セメンタイトの厚さが 5 20nm である鋼線を得ることを特徴とする高耐熱鋼線の製造方法。
  7. 冷間での塑性加工の際、その途中で鋼線の捻じれを鋼線100mm当り15°以内とすることを特徴とする請求項6記載の高耐熱鋼線の製造方法。
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