JP3539731B2 - 海上で遭難したタンカーのタンクを緊急に空にする装置および方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は船舶、特に直接関係のある装置の技術的な分野に関し、そしてこの点について事故の場合に遭難した船のタンクに近い船の側部に開口部および連結ホースを設け、これらの開口部およびホースを通して輸送される商品、危険な液体、特に原油、燃料、化学製品を該タンカーから除去することができるようにタンクを緊急に空にする装置および方法に関する。
従来技術
タンカー事故に関する現在の知識および技術により必要な排出および/または緊急に空にする作業が下記の条件のうちの少なくとも一つが満たされることにより左右されることが一般に知られている。
−関連する船は依然として少なくとも部分的に操縦可能でなければならない。
−乗組員は必要な措置をとるために船内にいなければならない。
−その船は船内の装置、例えば、ポンプ、ドリル、クレーンブームおよび施設またはウインチのための動力源を依然として有し、かつこれらの装置が機能可能な状態で自由に使用可能でなければならない。
ドイツ実用新案第10090.5号明細書には、もしも爆発のおそれが少なければ、タンクを緊急に空にするためにタンカーの側部に穴をあける装置が開示されている。このために、同様な容量のタンカーを遭難したタンカーに横付けし、二隻の船を繋留索、フェンダおよび遠隔装置により相互に繋留することが必要である。船の側部に穴をあけることは特にこのような事故の場合に利用できる時間の枠を考慮するとあまりにも複雑すぎ、この時間の枠はしばしばこの技術的な解決方法により克服することができない制約を克服するための重要な要素である。同様に、遭難した船がおそらくはもはや必要な安定性を有していないので、二隻のタンカーをこの方法で相互に繋留することは殆ど不可能である。遭難した船のエネルギ源が完全に破壊、故障している場合には、もしも二隻の船の間にホースによる連結を確立することが実際に可能であっても多数のホースを配置することはもはや不可能である。ドイツ特許公開第29 16 489号明細書に記載の遭難したタンカーの荷を軽くするために油を引き取る装置は各々が注入ライン、操作用ラインまたは曳航索または注入装置を備えた数本のホースからなっている。注入ラインおよび操作用ロープを備えた前記ホースは船のデッキ上の好適な斜面上にリールに巻き取られた状態で配置される。事故の場合には、前記ホースがリールからくりひろげられ、水面に降ろされ、油が注入される。くりひろげられたホースの中に所要量の油を注入するためにかなりの時間が必要である以外に、これらの装置を船のデッキ上に配置するために非常に大きいスペースが必要である。そのうえ、この技術的な解決方法はもしもタンカー上のエネルギ源が事故の間に完全に破壊していれば、もはや目的をはたすことができない。ドイツ特許公開第30 26 836号明細書には、可撓性ホースを使用しかつ陸上の定置プラントの形態を有するタンカーに液体を移送しかつタンカーから液体を移送する装置が開示されている。ドイツ実用新案第78 03 631号明細書にも記載されたこのような技術的な解決方法は事故の状況で海上のタンカーを空にするために不適当である。ドイツ特許第37 25 307号明細書には、硬質の配管および関節連結された複数本の硬質の管の封入成形(encapsulation)が記載されている。しかしながら、この装置は海底管に管し、海底管を漏洩から保護するために意図されている。
発明の説明
本発明の目的は事故発生後に遭難した船に人々が乗らず、かつ任意の種類の補助タンカー、アイランドまたは施設を遭難船に繋留する必要なく、または遭難船に極めて近い箇所に行く必要なく、タンカーを緊急に空にすることができる装置および方法を考案することにある。この目的は前記の装置により以下述べるように達成される。船のすべてのタンクは圧縮ガスシリンダを備えかつ相互に連絡している。相互に連絡した配管には、遠隔制御される弁が設けられている。通常時、カバーにより水密に閉ざされているハッチが好ましくは各々のタンクにおいて船の側部のキール船よりも下方に配置され、前記カバーは無線遠隔制御により作動する開錠ピンと、偏心して配置されたピボット継手とを有している。リール上に巻かれ、すなわち、ジグザグに配置されたホースがタンクとハッチカバーとの間またはタンク自体の間の内側空間内で連結され、前記ホースの各々は一つのタンクと恒久的に連結されかつホースの他方の端部においてホースカップリング、ホース推進装置およびエアバッグを備え、かつホースの全長にわたって平行に延びる操作用ラインを備えている。また、その代わりに、操作用ラインを別個のドラム上に巻き取ることができる。すべての弁駆動装置、ハッチ開錠装置ならびにホースおよび操作用ロープ駆動装置は相互に独立した外部エネルギ源と接続されている。これらの外部エネルギ源は船の通常の運航の間に常に十分に充電される。独特の別個の無線信号周波数(coded radio frequency)が種々の駆動装置の各々の別個の機能に割り当てられる。船内の中央受信ステーションを有する並列の配線装置がすべての無線指令を別個の駆動装置に中継するために設けられている。事故発生時にウインチ、ポンプ、圧縮機を備えたカタパルトで発進されるボート、救命いかだおよび頂部において空気を通すことができる膨脹可能な恒久的に錨で固定可能な可撓性ポンツーンタンクまたは気球をタンカーに設けることができる。これらのタンクは好ましくは誘導作用に基づいて動作しかつ高周波電磁波、すなわち、蓄電池または発電機からエネルギが供給されるマイクロ波の既知の作用を利用する加熱装置を備えている。このために、輸送される商品を比較的に短い時間内で容易にポンプ輸送可能である。タンクを相互に連絡する配管内の弁およびハッチの無線遠隔制御される開錠ピンは電機機械式、電空式、電気液圧式および/または爆発駆動装置および/またはトリップ装置を備えている。弾性材料からなるホースは体積および直径が膨脹可能でありかつ二重壁を有し、内側ホースが輸送される商品をマイクロ波により加熱して、商品のポンプ輸送可能性を維持する金網、ブレードまたはネットを備えかつ約300メートルの長さを有している。ホースの両方の壁部は輸送される商品のポンプ輸送可能性を維持する作用をもする外側および内側に作用する熱反射/絶縁層を有している。ホースの操作用ラインもまた約300メートルの長さを有しかつ高力材料、好ましくは、ナイロンからなり、または薄いスチールロープの形態を有している。操作用ロープの両端には、ガスカートリッジにより駆動される発射体および無線制御により膨脹可能なエアバッグが設けられている。弁駆動装置およびハッチ開錠装置のための外部エネルギ源は蓄電池またはガスカートリッジの形態を有し、かつホースおよび操作用ロープ駆動装置のための外部エネルギ源はガスカートリッジの形態を有し、すべての駆動装置自体および駆動装置における無線受信装置は蓄電池エネルギ供給装置の場合には別個の配線回路網により接続されている。
上記の方法により、本発明の目的はこの目的のために好適な位置に配置されかつ無線信号により開錠ピンをハッチ開錠装置により作動することにより開かれるハッチにより達成される。操作用ラインを備えたホースまたは操作用ラインが単独でハッチの開放後に同様に無線信号により作動するそれらのホース駆動装置により、またはガスカートリッジにより外海中に推進され、それにより船上のドラムからくりひろげられる。これらのホースまたは操作用ラインが船体から十分に遠い距離に達した後、ホースおよび/または操作用ラインの端部に取り付けられたエアバッグに無線制御によりガスが満たされ、それによりカップリング装置を備えたホース端部または操作用ラインが単独で水面まで運ばれる。ホースは補助タンカー、補助プラットホーム、またはアイランド、または任意のその他の種類の施設の海難救助クルーにより操作用ラインを使用して回収され、そしてタンクと接続され、またはもしもタンクが容易に利用できなければ、一時的な貯蔵装置、例えば、ポンツーンタンクまたは気球と接続される。二重壁ホースは海難救助装置上の圧縮機により外側室に圧縮空気を送入することにより予め規定された直径までふくらまされる。遭難したタンカーの所定位置における相互に連絡したタンクを最適に空にすることを可能にする配管内の弁はさらに一つの無線信号により作動する弁駆動装置により開かれる。圧縮空気が海難救助装置上で作動する圧縮機によりホースの外側ホース室を経てタンクの中に押し込まれ、またはガスが関連したタンクに取り付けられた圧縮ガスシリンダによりタンクの中に押し込まれる。圧縮空気またはガスは海難救助装置の三方弁およびポンプと共に加熱されたタンク内容液をホースの内側ホース室を通して海難救助タンクまたは一時的な貯蔵装置の中に押し込む。ポンプ排出の間、水面内に浸漬されたホースの深さがタンク内容液が流れる内側ホース室の重量と流れる圧縮空気で満たされる外側ホース室の浮力との釣合いを変更することにより海の状態に適合するように調節され、そして取り扱われる商品がマイクロ波暴露により好適な温度に保持される。本発明による解決方法は以下の有利な作用、効果を特徴とするものである。遭難したタンカーの機械装置およびエネルギ供給システムはしばしば破壊または故障している。本発明により指定された開放装置および駆動装置のエネルギ貯蔵器および無線受信プラントが通常の運転中に恒久的に充電される状態に保たれるので、タンカーの無線遠隔制御による操縦を行うことができ、かつ接続および移送システムを遭難したタンカーから補助施設に運搬することができる。この補助施設は接続および移送システムを容易に拾い上げ、それらを接続しかつ使用してタンカーから内容液をポンプで輸送すると共に、ポンプによる輸送の間にホースを安定させることができる。それゆえに、海難救助前に遭難した船に人員、クルーまたは装置を最初に移送することが不必要であり、そしてさらに重要なことは危険な液体貨物を移送することが不必要であることである。海難救助クルーに対する危険が少ないことは同時に労務費の節減を意味する。本発明により提供された解決方法が大規模の環境破壊、特に油の汚染による損傷ならびに植物相(flora)および動物相(fauna)の損傷を十分に阻止し、かつ船の貨物が完全な状態に保たれ、従って、天然資源がより良好に使用され、またはより集中的に使用されなくなるので、生態学的な利点が極めて重要である。海上、海岸および動物の高価な掃除作業が不必要である。その結果、保険会社にとって補償金を支払う必要がなく、その結果保険料が減少し、従って、船主にとってコストが減少するので、かなりのコストの節減が得られる。その結果、輸送コストが減少する。また、大多数の場合には、重量の系統的な減少および移動により、船を安定させかつ海難救助する結果、船を救助することが可能になる。このシステムは再使用することができるので、タンカーを運航可能な状態に復旧するコストが低減する。船は例えば既知の明細書から予測されるように船の側部に穴をあけることにより大規模の損傷をうけない。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンカーの側面図である。第1図は特にタンクおよびキール線の位置、タンク間を相互に連絡する管の位置ならびに弁およびホース駆動装置の位置に対するハッチカバーを備えたハッチの配置を示す。
第2図はタンカーの平面図における本発明による装置の種々の構成部分を示す。
第3図は特に発射体およびエアバッグを備えかつホース駆動装置およびホースパッケージを備えた船の一方の側部における閉ざされた状態で示したハッチの配置を示す。
第4図は船の側部における開いたハッチを側面図で示しかつ作動中の開錠機構を正面図で示す。
発明を実施するための最良のアプローチ
任意のトン数のタンカーが遭難し、自然環境保存地域に近い岩の大い領域に漂流し、もはや操船が不可能な状態にある。そのタンカーの乗組員の大部分は事故のために活動することができず、かつすべての機械が故障している。同時に、デッキ上では局部的な火災が発生し、その船の使用可能な装置により抑制することができない。その船の乗組員は余儀なく船を見捨てている。その船から十分に大きい安全距離に達した後、本発明による装置が依然として操作が可能でありかつ操作することが認可された乗組員により無線信号指令により次の方法で作動せしめられる。
一つまたはそれ以上のハッチ8がボルト9により開錠され、そしてその重心の意図された位置のために偏心ピボット10のまわりに下方に移動する。主室の手前の小室に浸水した後に、発射体25が駆動されて、操作用ロープ16を外海中に引っ張る。発射体25が意図された距離に達した後、発射体25のエアバッグ26が作動する。操作用ロープ16は乗組員により回収される。同時に、船外にカタパルトで発進されたポンツーンタンク23が錨で固定される。二重壁ホース12はおそらくは操作用ロープ16と同様にそれ自体の駆動装置14により外海中にその船から発進することができる。ホース12はウインチおよび/または人力により操作用ロープ16を介して引っ張られ、かつそのカップリング装置13によりポンツータンク23と連結されている。適切な弁4と、必要であれば、それぞれの圧縮ガスシリンダ27が無線指令により開かれる。タンクの内容液は外部への熱損失に対して適切な熱絶縁されかつおそらくはマイクロ波暴露により常に加熱される二重壁ホース12の内側ホース室中に押し込まれ、そしてマイクロ波暴露により予め加熱された選択されたタンク中に放出された圧縮ガスにより、おそらくは二重壁ホース12の外側ホース室を通してタンカーに向かって押し込まれた圧縮空気または発熱反応ガスによりポンツーンタンク23に押し込まれ、すなわち、タンカーのタンクの内容液は殆どひとりでに流出する。必要であれば、タンクの内容液は無線制御により、そのタンクの圧縮ガスシリンダにより、種々のタンクを相互に連絡する配管装置を経て既に空になったタンクの中に移送され、そのタンクを介してタンカーから除去される。もちろん、状況が許せば、いくつかのタンクをそれらの別個の緊急にタンクを空にする装置を通して同時に空にすることができる。火災により最も危険に陥るタンクを最初に空にすることが好ましい。このタンクを空にする方法のすべての段階は後程到着する救援チームによりまだ空になっていないタンクに対しても同様に実施することができる。すべての必要な無線指令は、また、ヘリコプター、支援船またはその他の手段から並列の無線遠隔制御装置により開始しまたは実施することができる。
商業用の適用可能性
従って、本発明は乗組員、個々の人または装置を危険に陥れることなく、遭難したタンカーを遠隔制御により緊急に空にすることができる過去に満たされなかった要求を満たすことができる装置および方法の段階に関するものである。この技術的な解決方法は既存のタンカー、特に古いタンカーを改装するための装置として使用することができ、かつ建設しようとするタンクのための最初の装置として使用することができる。
本発明は船舶、特に直接関係のある装置の技術的な分野に関し、そしてこの点について事故の場合に遭難した船のタンクに近い船の側部に開口部および連結ホースを設け、これらの開口部およびホースを通して輸送される商品、危険な液体、特に原油、燃料、化学製品を該タンカーから除去することができるようにタンクを緊急に空にする装置および方法に関する。
従来技術
タンカー事故に関する現在の知識および技術により必要な排出および/または緊急に空にする作業が下記の条件のうちの少なくとも一つが満たされることにより左右されることが一般に知られている。
−関連する船は依然として少なくとも部分的に操縦可能でなければならない。
−乗組員は必要な措置をとるために船内にいなければならない。
−その船は船内の装置、例えば、ポンプ、ドリル、クレーンブームおよび施設またはウインチのための動力源を依然として有し、かつこれらの装置が機能可能な状態で自由に使用可能でなければならない。
ドイツ実用新案第10090.5号明細書には、もしも爆発のおそれが少なければ、タンクを緊急に空にするためにタンカーの側部に穴をあける装置が開示されている。このために、同様な容量のタンカーを遭難したタンカーに横付けし、二隻の船を繋留索、フェンダおよび遠隔装置により相互に繋留することが必要である。船の側部に穴をあけることは特にこのような事故の場合に利用できる時間の枠を考慮するとあまりにも複雑すぎ、この時間の枠はしばしばこの技術的な解決方法により克服することができない制約を克服するための重要な要素である。同様に、遭難した船がおそらくはもはや必要な安定性を有していないので、二隻のタンカーをこの方法で相互に繋留することは殆ど不可能である。遭難した船のエネルギ源が完全に破壊、故障している場合には、もしも二隻の船の間にホースによる連結を確立することが実際に可能であっても多数のホースを配置することはもはや不可能である。ドイツ特許公開第29 16 489号明細書に記載の遭難したタンカーの荷を軽くするために油を引き取る装置は各々が注入ライン、操作用ラインまたは曳航索または注入装置を備えた数本のホースからなっている。注入ラインおよび操作用ロープを備えた前記ホースは船のデッキ上の好適な斜面上にリールに巻き取られた状態で配置される。事故の場合には、前記ホースがリールからくりひろげられ、水面に降ろされ、油が注入される。くりひろげられたホースの中に所要量の油を注入するためにかなりの時間が必要である以外に、これらの装置を船のデッキ上に配置するために非常に大きいスペースが必要である。そのうえ、この技術的な解決方法はもしもタンカー上のエネルギ源が事故の間に完全に破壊していれば、もはや目的をはたすことができない。ドイツ特許公開第30 26 836号明細書には、可撓性ホースを使用しかつ陸上の定置プラントの形態を有するタンカーに液体を移送しかつタンカーから液体を移送する装置が開示されている。ドイツ実用新案第78 03 631号明細書にも記載されたこのような技術的な解決方法は事故の状況で海上のタンカーを空にするために不適当である。ドイツ特許第37 25 307号明細書には、硬質の配管および関節連結された複数本の硬質の管の封入成形(encapsulation)が記載されている。しかしながら、この装置は海底管に管し、海底管を漏洩から保護するために意図されている。
発明の説明
本発明の目的は事故発生後に遭難した船に人々が乗らず、かつ任意の種類の補助タンカー、アイランドまたは施設を遭難船に繋留する必要なく、または遭難船に極めて近い箇所に行く必要なく、タンカーを緊急に空にすることができる装置および方法を考案することにある。この目的は前記の装置により以下述べるように達成される。船のすべてのタンクは圧縮ガスシリンダを備えかつ相互に連絡している。相互に連絡した配管には、遠隔制御される弁が設けられている。通常時、カバーにより水密に閉ざされているハッチが好ましくは各々のタンクにおいて船の側部のキール船よりも下方に配置され、前記カバーは無線遠隔制御により作動する開錠ピンと、偏心して配置されたピボット継手とを有している。リール上に巻かれ、すなわち、ジグザグに配置されたホースがタンクとハッチカバーとの間またはタンク自体の間の内側空間内で連結され、前記ホースの各々は一つのタンクと恒久的に連結されかつホースの他方の端部においてホースカップリング、ホース推進装置およびエアバッグを備え、かつホースの全長にわたって平行に延びる操作用ラインを備えている。また、その代わりに、操作用ラインを別個のドラム上に巻き取ることができる。すべての弁駆動装置、ハッチ開錠装置ならびにホースおよび操作用ロープ駆動装置は相互に独立した外部エネルギ源と接続されている。これらの外部エネルギ源は船の通常の運航の間に常に十分に充電される。独特の別個の無線信号周波数(coded radio frequency)が種々の駆動装置の各々の別個の機能に割り当てられる。船内の中央受信ステーションを有する並列の配線装置がすべての無線指令を別個の駆動装置に中継するために設けられている。事故発生時にウインチ、ポンプ、圧縮機を備えたカタパルトで発進されるボート、救命いかだおよび頂部において空気を通すことができる膨脹可能な恒久的に錨で固定可能な可撓性ポンツーンタンクまたは気球をタンカーに設けることができる。これらのタンクは好ましくは誘導作用に基づいて動作しかつ高周波電磁波、すなわち、蓄電池または発電機からエネルギが供給されるマイクロ波の既知の作用を利用する加熱装置を備えている。このために、輸送される商品を比較的に短い時間内で容易にポンプ輸送可能である。タンクを相互に連絡する配管内の弁およびハッチの無線遠隔制御される開錠ピンは電機機械式、電空式、電気液圧式および/または爆発駆動装置および/またはトリップ装置を備えている。弾性材料からなるホースは体積および直径が膨脹可能でありかつ二重壁を有し、内側ホースが輸送される商品をマイクロ波により加熱して、商品のポンプ輸送可能性を維持する金網、ブレードまたはネットを備えかつ約300メートルの長さを有している。ホースの両方の壁部は輸送される商品のポンプ輸送可能性を維持する作用をもする外側および内側に作用する熱反射/絶縁層を有している。ホースの操作用ラインもまた約300メートルの長さを有しかつ高力材料、好ましくは、ナイロンからなり、または薄いスチールロープの形態を有している。操作用ロープの両端には、ガスカートリッジにより駆動される発射体および無線制御により膨脹可能なエアバッグが設けられている。弁駆動装置およびハッチ開錠装置のための外部エネルギ源は蓄電池またはガスカートリッジの形態を有し、かつホースおよび操作用ロープ駆動装置のための外部エネルギ源はガスカートリッジの形態を有し、すべての駆動装置自体および駆動装置における無線受信装置は蓄電池エネルギ供給装置の場合には別個の配線回路網により接続されている。
上記の方法により、本発明の目的はこの目的のために好適な位置に配置されかつ無線信号により開錠ピンをハッチ開錠装置により作動することにより開かれるハッチにより達成される。操作用ラインを備えたホースまたは操作用ラインが単独でハッチの開放後に同様に無線信号により作動するそれらのホース駆動装置により、またはガスカートリッジにより外海中に推進され、それにより船上のドラムからくりひろげられる。これらのホースまたは操作用ラインが船体から十分に遠い距離に達した後、ホースおよび/または操作用ラインの端部に取り付けられたエアバッグに無線制御によりガスが満たされ、それによりカップリング装置を備えたホース端部または操作用ラインが単独で水面まで運ばれる。ホースは補助タンカー、補助プラットホーム、またはアイランド、または任意のその他の種類の施設の海難救助クルーにより操作用ラインを使用して回収され、そしてタンクと接続され、またはもしもタンクが容易に利用できなければ、一時的な貯蔵装置、例えば、ポンツーンタンクまたは気球と接続される。二重壁ホースは海難救助装置上の圧縮機により外側室に圧縮空気を送入することにより予め規定された直径までふくらまされる。遭難したタンカーの所定位置における相互に連絡したタンクを最適に空にすることを可能にする配管内の弁はさらに一つの無線信号により作動する弁駆動装置により開かれる。圧縮空気が海難救助装置上で作動する圧縮機によりホースの外側ホース室を経てタンクの中に押し込まれ、またはガスが関連したタンクに取り付けられた圧縮ガスシリンダによりタンクの中に押し込まれる。圧縮空気またはガスは海難救助装置の三方弁およびポンプと共に加熱されたタンク内容液をホースの内側ホース室を通して海難救助タンクまたは一時的な貯蔵装置の中に押し込む。ポンプ排出の間、水面内に浸漬されたホースの深さがタンク内容液が流れる内側ホース室の重量と流れる圧縮空気で満たされる外側ホース室の浮力との釣合いを変更することにより海の状態に適合するように調節され、そして取り扱われる商品がマイクロ波暴露により好適な温度に保持される。本発明による解決方法は以下の有利な作用、効果を特徴とするものである。遭難したタンカーの機械装置およびエネルギ供給システムはしばしば破壊または故障している。本発明により指定された開放装置および駆動装置のエネルギ貯蔵器および無線受信プラントが通常の運転中に恒久的に充電される状態に保たれるので、タンカーの無線遠隔制御による操縦を行うことができ、かつ接続および移送システムを遭難したタンカーから補助施設に運搬することができる。この補助施設は接続および移送システムを容易に拾い上げ、それらを接続しかつ使用してタンカーから内容液をポンプで輸送すると共に、ポンプによる輸送の間にホースを安定させることができる。それゆえに、海難救助前に遭難した船に人員、クルーまたは装置を最初に移送することが不必要であり、そしてさらに重要なことは危険な液体貨物を移送することが不必要であることである。海難救助クルーに対する危険が少ないことは同時に労務費の節減を意味する。本発明により提供された解決方法が大規模の環境破壊、特に油の汚染による損傷ならびに植物相(flora)および動物相(fauna)の損傷を十分に阻止し、かつ船の貨物が完全な状態に保たれ、従って、天然資源がより良好に使用され、またはより集中的に使用されなくなるので、生態学的な利点が極めて重要である。海上、海岸および動物の高価な掃除作業が不必要である。その結果、保険会社にとって補償金を支払う必要がなく、その結果保険料が減少し、従って、船主にとってコストが減少するので、かなりのコストの節減が得られる。その結果、輸送コストが減少する。また、大多数の場合には、重量の系統的な減少および移動により、船を安定させかつ海難救助する結果、船を救助することが可能になる。このシステムは再使用することができるので、タンカーを運航可能な状態に復旧するコストが低減する。船は例えば既知の明細書から予測されるように船の側部に穴をあけることにより大規模の損傷をうけない。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンカーの側面図である。第1図は特にタンクおよびキール線の位置、タンク間を相互に連絡する管の位置ならびに弁およびホース駆動装置の位置に対するハッチカバーを備えたハッチの配置を示す。
第2図はタンカーの平面図における本発明による装置の種々の構成部分を示す。
第3図は特に発射体およびエアバッグを備えかつホース駆動装置およびホースパッケージを備えた船の一方の側部における閉ざされた状態で示したハッチの配置を示す。
第4図は船の側部における開いたハッチを側面図で示しかつ作動中の開錠機構を正面図で示す。
発明を実施するための最良のアプローチ
任意のトン数のタンカーが遭難し、自然環境保存地域に近い岩の大い領域に漂流し、もはや操船が不可能な状態にある。そのタンカーの乗組員の大部分は事故のために活動することができず、かつすべての機械が故障している。同時に、デッキ上では局部的な火災が発生し、その船の使用可能な装置により抑制することができない。その船の乗組員は余儀なく船を見捨てている。その船から十分に大きい安全距離に達した後、本発明による装置が依然として操作が可能でありかつ操作することが認可された乗組員により無線信号指令により次の方法で作動せしめられる。
一つまたはそれ以上のハッチ8がボルト9により開錠され、そしてその重心の意図された位置のために偏心ピボット10のまわりに下方に移動する。主室の手前の小室に浸水した後に、発射体25が駆動されて、操作用ロープ16を外海中に引っ張る。発射体25が意図された距離に達した後、発射体25のエアバッグ26が作動する。操作用ロープ16は乗組員により回収される。同時に、船外にカタパルトで発進されたポンツーンタンク23が錨で固定される。二重壁ホース12はおそらくは操作用ロープ16と同様にそれ自体の駆動装置14により外海中にその船から発進することができる。ホース12はウインチおよび/または人力により操作用ロープ16を介して引っ張られ、かつそのカップリング装置13によりポンツータンク23と連結されている。適切な弁4と、必要であれば、それぞれの圧縮ガスシリンダ27が無線指令により開かれる。タンクの内容液は外部への熱損失に対して適切な熱絶縁されかつおそらくはマイクロ波暴露により常に加熱される二重壁ホース12の内側ホース室中に押し込まれ、そしてマイクロ波暴露により予め加熱された選択されたタンク中に放出された圧縮ガスにより、おそらくは二重壁ホース12の外側ホース室を通してタンカーに向かって押し込まれた圧縮空気または発熱反応ガスによりポンツーンタンク23に押し込まれ、すなわち、タンカーのタンクの内容液は殆どひとりでに流出する。必要であれば、タンクの内容液は無線制御により、そのタンクの圧縮ガスシリンダにより、種々のタンクを相互に連絡する配管装置を経て既に空になったタンクの中に移送され、そのタンクを介してタンカーから除去される。もちろん、状況が許せば、いくつかのタンクをそれらの別個の緊急にタンクを空にする装置を通して同時に空にすることができる。火災により最も危険に陥るタンクを最初に空にすることが好ましい。このタンクを空にする方法のすべての段階は後程到着する救援チームによりまだ空になっていないタンクに対しても同様に実施することができる。すべての必要な無線指令は、また、ヘリコプター、支援船またはその他の手段から並列の無線遠隔制御装置により開始しまたは実施することができる。
商業用の適用可能性
従って、本発明は乗組員、個々の人または装置を危険に陥れることなく、遭難したタンカーを遠隔制御により緊急に空にすることができる過去に満たされなかった要求を満たすことができる装置および方法の段階に関するものである。この技術的な解決方法は既存のタンカー、特に古いタンカーを改装するための装置として使用することができ、かつ建設しようとするタンクのための最初の装置として使用することができる。
Claims (9)
- 遭難したタンカーから緊急の場合に輸送される商品、危険な液体、特に原油、燃料、化学製品を排出することができるタンクに近い船の側部を開口しかつホースを連結することからなる遭難したタンカーのタンクを緊急に空にする装置にして、船(2)のすべてのタンク(1)が圧縮ガスシリンダ(27)を備えかつ弁(4)を備えた配管(3)により相互に連絡され、弁(4)が前記の相互に連絡する配管(3)内に配置された遠隔制御装置により作動可能であり、通常の状態でカバー(7)により水密に閉ざされたハッチ(8)が好ましくは各々のタンク(1)において船の側部(5)のキール線(6)よりも下方に配置され、ハッチ(8)の前記カバー(7)が無線により遠隔制御される開錠ボルト(9)と、偏心して配置されたピボット(10)とを備え、ドラム上に巻かれ、すなわち、ジグザグに配置されたホース(12)が前記タンク(1)と前記ハッチカバー(7)との間、またおそらくは前記タンク(1)それら自体の間の内側空間(11)内に配置され、このような1本のホース(12)が前記の各々のタンク(1)に恒久的に連結されかつホースの他方の端部(15)においてカップリング装置(13)、ホース駆動装置(14)およびエアバッグ(26)を備えかつホース(12)に平行に該ホースの長さ全体にわたって延びる操作用ロープ(16)を備え、前記操作用ロープ(16)が別個のドラム上に巻かれ、弁駆動装置(17)、ハッチ開錠装置(18)ならびにホースおよびロープ駆動装置(14)のすべてが相互に独立したエネルギ源(19)と接続され、前記エネルギ源(19)は船の通常の運航中にその船のエネルギ供給装置により十分に充電された状態に保たれ、1回だけ使用される別個の無線信号周波数が前記駆動装置(14,17,18)における各々に割り当てられ、中央受信ステーション(21)を有する並列の配線系統(20)がすべての無線指令を前記駆動装置に中継するために船上に配置され、事故発生時にウインチ、ポンプおよび圧縮機を備えたカタパルトで発進されるボート(22)、救命いかだおよび頂部から空気を通すことができる膨張可能な恒久的に錨で固定可能な弾性を有するポンツーンタンク(23)または気球(24)がタンカー(2)上に設けられていることを特徴とする遭難したタンカーのタンクを緊急に空にする装置。
- 請求の範囲第1項に記載の装置において、タンクが高周波電磁波によりマイクロ波を発生する誘導作用を利用する加熱装置を備え、前記加熱装置が蓄電池または発電機により動作することを特徴とする装置。
- 請求の範囲第1項に記載の装置において、タンクを相互に連絡する配管(3)内の前記弁(4)およびハッチ(8)の前記の無線で制御される開錠ボルト(9)が電気機械式、電気力と空気力を利用する電空式、電気液圧式および/または発火技術による駆動装置および/または分離装置(17)、(18)を備えていることを特徴とする装置。
- 請求の範囲第1項に記載の装置において、前記ホース(12)が弾性材料からなり、それゆえに容積および直径が膨脹可能でありかつ二重壁に構成されかつ約300メートルの長さを有することを特徴とする装置。
- 請求の範囲第4項に記載の装置において、前記二重壁ホースの内側ホースがマイクロ波による発生電圧を印加することができる金網、ブレード(braiding)および/またはネットを備えていることを特徴とする装置。
- 請求の範囲第4項に記載の装置において、前記二重壁ホースのホーススキンの両方が外側および内側に熱反射/絶縁層を備えていることを特徴とする装置。
- 請求の範囲第1項に記載の装置において、前記ホース(12)の前記操作用ロープ(16)もまた約300メートルの長さを有し、高力材料、好ましくはナイロンからなり、または薄いスチールロープの形態を有し、かつ該ロープの端部にガスカートリッジ(14)により駆動される発射体(25)と無線制御によりふくらまされるエアバッグ(26)とを備えていることを特徴とする装置。
- 請求の範囲第1項に記載の装置において、前記弁駆動装置(17)およびハッチ開錠装置(18)のための前記外部エネルギ源(20)が蓄電池またはガスカートリッジからなり、かつ前記ホースおよび操作用ロープ駆動装置(19)のための外部エネルギ源がガスカートリッジからなり、エネルギが蓄電池により供給されれば、すべての駆動装置自体および駆動装置における無線信号受信装置が別個の配線回路網を介して作動することを特徴とする装置。
- 船のタンクに近い船の側部を開口し、そして危険な液体、特に原油、燃料、化学製品を連結ホースを介して排出することからなる海上で遭難したタンカーのタンクを緊急に空にする方法において、この目的のために対応した好ましい位置にあるハッチ(8)が無線信号により開錠ボルト(9)をハッチ開錠装置(18)により作動させることにより開かれ、操作用ロープ(16)を備えたホース(12)または前記操作用ロープ(16)が単独でハッチの開放後に同様に無線信号により作動するホース駆動装置(14)によりかつ/またはガスカートリッジにより外海中に発進され、そしてそれにより船内のドラムからくりひろげられ、ホースおよび/または操作用ロープ端部(15)におけるエアバッグ(26)が船の舷側から十分に大きい距離に達した後にさらに一つの遠隔無線指令によりガスを充填され、それによりカップリング装置(13)を備えたホース端部または操作用ロープ(16)が単独で水面まで運ばれ、前記ホース(12)が補助タンカー、支持プラットホームまたはアイランドの海難救助乗組員によりまたは任意の種類の補助装置から前記操作用ロープ(16)により拾い上げられ、そしてタンクと接続され、またはタンクが直ちに利用できなければ一時的な貯蔵施設、例えば、ポンツーンタンク(23)または気球(24)と接続され、二重壁ホース(12)が海難救助装置上の圧縮機から外側ホース室に流入する圧縮空気により予め規定された直径までふくらまされ、遭難したタンカーの所定位置に対して相互に連絡したタンク(1)を最適に空にすることを可能にする配管(3)内の弁(4)がさらに一つの無線信号を受けたときに弁駆動装置(17)により開かれ、海難救助装置上で作動する圧縮機により圧縮空気が前記ホース(12)の外側ホース室を通してタンクの中に押し込まれ、またはガスが関連したタンクに配置された圧縮ガスシリンダによりタンクの中に押し込まれ、前記圧縮空気またはガスは海難救助装置の三方弁およびポンプと共にタンクの内容液を前記ホース(12)の内側の室を通して海難救助タンクまたは一時的な貯蔵施設の中に流し、この間に前記ホース(12)の液中深さが、タンクの内容液が流れるホース内の重量と、ホースの外側の室を流れる圧縮空気で満たされた外側室の浮力との比率を調節して海の状態に適合するように調節されることを特徴とする方法。
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