JP3538771B2 - 豆乳凝固装置 - Google Patents
豆乳凝固装置Info
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Description
と「にがり」などの凝固剤とを混合攪拌する前処理を行
い、次の最終工程で所定形状の豆腐になるよう凝固させ
ている。本発明は、かかる豆腐製造工程において用いる
豆乳凝固装置に関する。
量に対して凝固剤の添加量をいかに正確に調整するか、
これが問題になる。とくに、豆腐はこれの形状ひとつを
みても、厚みの大小の違いなど様々であり、豆腐製造業
者はその違いに応じて1日の間に何度か豆乳の計量見直
しを余儀なくされており、その都度、豆乳量に応じた凝
固剤の添加量の再調整を行っている。
プによる豆乳の供給をタイマーで制御している。もとよ
り、架台上に豆乳タンクを設置し、ロードセルで豆乳タ
ンク内の豆乳量を検出するなどして、一定量に制御する
ことも可能である。このように該当部位への豆乳の供給
量を検出すること、これ自体は容易に行える。問題は正
確に計量された豆乳に対し、凝固剤を均一に、しかも1
0秒前後の短時間で素速く混合攪拌しなければならない
点にある。この点に関して、従来は管内や容器内で豆乳
と凝固剤とを激しく衝突させるなどの方式を採用してい
る。
計量、豆乳への凝固剤の添加、豆乳と凝固剤との混合攪
拌、これらが個々にみると工夫されているが、豆乳量の
変化には対応し切れず、装置の大型化ないし製造コスト
高を招くものであった。
きる単一の計量室を用い、これに豆乳を入れさえすれば
自動的に豆乳量が設定値分だけ計量されるようにした豆
乳凝固装置を得ることにある。そのうえで本発明の目的
は、同じ計量室内で豆乳とこれの量に見合う凝固剤の添
加、次いで両者の均一な混合攪拌が行える豆乳凝固装置
を得るにある。かくして本発明の目的は、装置のコンパ
クト化と製造コストの低減化を図るにある。また、本発
明の目的は、計量室内の豆乳量の増減変化にかかわら
ず、常に密閉状態で先の混合攪拌を行うことにより、
「す」などが入らない良質の豆腐が得られるようにする
ことにある。
置は、豆乳11と凝固剤12とが供給される計量室7を
有する。この計量室7は、液面高さで豆乳11の供給量
が決定される。計量室7の容積を大小に変更する可変調
節機構31と、計量室7の容積変化に対応して計量室7
への凝固剤12の供給量を規定する手段と、計量室7内
において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌する手段と
を備えている。その際、計量室7の可変調節される容積
を検出する手段を備えていて、この容積検出手段からの
検出信号に基づき、計量室7への凝固剤12の供給量を
規定することができる。計量室7の容積を段階的に可変
調節する場合は、各設定モードで計量室への凝固剤12
の供給量を規定してもよい。計量室7における豆乳11
の液面高さは、密閉された計量室7に豆乳11を充満し
た状態に設定することが望まれる。そこでは、豆乳タン
ク9からの豆乳11を計量室7へ自動的に送給する手段
と、計量室7に凝固剤タンク10からの凝固剤12を計
量室7へ自動的に送給する手段とを備えている。
閉する固定壁3と、筒壁2内に固定壁3と対向状に配置
されて外周が筒壁2の内周面に密着する状態で筒壁2の
軸方向へ摺動自在な可動壁5とで豆乳の計量室7が形成
されている。そして、可動壁5を筒壁2の軸方向に摺動
操作して計量室7の容積を大小に変更する可変調節機構
31と、可動壁5の摺動に伴う計量室7の容積変化に対
応して計量室7への凝固剤12の供給量を自動的に制御
して送給する手段と、計量室7に豆乳11を常に一定の
液面高さになるよう制御して送給する手段と、計量室7
内において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌する手段
と、計量室7内で凝固剤12が混合された豆乳11を計
量室7から取り出す手段とを備えている。
は、電動モータ32を含み、電動モータ32の回転数ま
たは駆動時間を検出して、この検出信号に基づき計量室
7への凝固剤12の供給量を規定値に制御することがで
きる。この可変調節機構31は、電動モータ32などの
駆動源の動力を可動壁5に伝える伝動部材とを備えてお
り、可動壁5または伝動部材の移動量を検出して、この
検出信号に基づき計量室7への凝固剤12の供給量を規
定値に制御してもよい。
7への凝固剤12の送給を遮断したのち、計量室7に豆
乳11を充満状態に送給できるようにする。計量室7へ
の豆乳11の送給手段としては、計量室7の上方に、豆
乳11を貯留する豆乳タンク9を備えておき、豆乳タン
ク9内の豆乳11が、豆乳供給路17を介して計量室7
に自重で落下供給されるようにすることができる。計量
室7には、内部のエアを吸排気するエア抜き手段を設け
ておく。
ると、電動モータ32を含む可変調節機構31で可動壁
5を摺動操作することにより、計量室7の容積を大小に
変更する。可動壁5が固定壁3から離れる方向に摺動す
ると、計量室7の容積が大きくなり、可動壁5が固定壁
3側に接近する向きに摺動すると、計量室7の容積が小
さくなる。例えば、電動モータ32の駆動時間で変更さ
れる度毎の計量室7の容積を演算し、現在の計量室7の
容積に見合う量の凝固剤12を凝固剤タンク10からポ
ンプ25で供給する。ここでの凝固剤12とは、にが
り、すましこ、グルコンなどの液体や粉体ないし固体な
どの一切を含む。
だけ供給したのち、計量室7に豆乳11を供給する。例
えば、豆乳11は計量室7上に設けた豆乳タンク9から
自重で計量室7に落下送給させる。計量室7内において
豆乳11が供給される液面高さは常に一定である。例え
ば、計量室7に、内部のエアを抜きながら豆乳11を充
満状態に入れ、この状態で豆乳11の供給を断って計量
室7を密閉する。
給したのち、同じ計量室7内で直ちに両者11・12を
混合攪拌する。この混合攪拌は規定の短時間で行なわれ
るよう制御されている。混合攪拌後、凝固剤入りの豆乳
11を計量室7からこれの内部にエアを入れながら直ち
に取り出し、次の整形工程に入ることになる。
積が予め豆乳11の使用量に応じて大小に変更できる。
この計量室7の容積の変化に対応して使用豆乳量に対す
る凝固剤12の添加量が決まる。しかも、計量室7には
これの容積変化にかかわらず常に一定の液面高さに豆乳
11が溜まるようになって、この豆乳量は計量室7の容
積に一致している。従って、計量室7に豆乳11と凝固
剤12とを常に適正値に供給できる。しかも、同じ計量
室7で混合攪拌手段により、豆乳11と凝固剤12とを
混合攪拌するので、これらの計量と混合、これに連続す
る攪拌とが間断なく行え、両者11・12の均一混合に
資するとともに、装置全体のコンパクト化を図れる。
密閉された計量室7に豆乳11が充満した状態になるよ
う設定してあると、衛生的であるとともに、混合攪拌時
に豆乳11中にエアが入らず、製品・豆腐に「す」が入
るなどの品質劣化を招くこともない利点を有する。しか
も、計量室7に豆乳11をこれが少し溢れるように充満
させればよいから、液面高さの制御手段が確実にして容
易に達成できる。
動的に送給でき、かつ凝固剤タンク10内の凝固剤12
を計量室7へ自動的に送給できるようにしてあると、豆
乳タンク9に豆乳11を、凝固剤タンク10に凝固剤1
2をそれぞれ予め貯留しておきさえすれば、全てを自動
化できて省力化に有利である。
端を密閉する固定壁3と、固定壁3に対向する可動壁5
とで計量室7が構成されるようにし、可動壁5を筒壁2
の軸方向へ密着状に摺動操作できるようにしてあると、
可動壁5の摺動で計量室7の容積を密閉状態下で大小に
変更調節するのに有利である。しかも、可動壁5を摺動
操作する駆動系で計量室7の容積を容易に検出できる。
摺動操作するとき、電動モータ32の回転数を検出し、
又は回転数が一定であれば駆動時間を検出し、この検出
信号に基づき計量室7への凝固剤12の供給量を自動的
に決定することができる。かかる凝固剤12の供給量の
決定は、可動壁5又はこれを作動させるための中間伝動
部材の移動量を検出することによって行うこともでき
る。
乳11を送給する形態にすると、凝固剤12よりも混合
量が遙かに大きい豆乳11を密閉下の計量室7に充満し
た状態で収容するのに有利である。また、計量室7の上
方に豆乳タンク9を設置しておき、この豆乳タンク9に
貯留した豆乳11が計量室7に自重で落下供給されるよ
うにしてあると、装置のコンパクト化を図れ、かつ計量
室7への豆乳11の送給に電動ポンプの類を必要とせ
ず、計量室7が充満した状態での豆乳11の送給遮断な
どが、簡単かつ確実に行える利点を有する。計量室7内
のエア抜き手段を備えていると、前記可動壁5の摺動操
作、計量室7への凝固剤12および特に豆乳11の送
給、混合済み豆乳11の計量室7からの取り出し、これ
らがそれぞれ円滑に行える。
右横長で円筒状の筒壁2を配置してあり、筒壁2の左側
の一端がこれに固定した固定壁3で密閉されている。筒
壁2内には、固定壁3と対向状に可動壁5が筒壁2の軸
方向(左右方向)に摺動自在に配置されている。円盤状
の可動壁5は、その外周縁がパッキン6を介して筒壁2
の内周面に密着接当している。かくして、筒壁2と固定
壁3と可動壁5とで豆乳の計量室7が形成されており、
計量室7は可動壁3を移動させることにより内部容積が
大小に変更調節可能である。
が、下段に凝固剤タンク10がそれぞれ搭載されてい
る。豆乳タンク9内には、常に一定の液面を保つように
豆乳11が貯留される。凝固剤タンク10には、例えば
「にがり」などの液体状の凝固剤12が貯留されてお
り、モータ13で回転駆動される攪拌羽根15で凝固剤
12が攪拌されている。
たのち該タンク9から計量室7に自重で落下供給され
る。そのために、豆乳タンク9の内底と筒壁2の上端左
側の取出口16とが送給路17で連通接続されており、
送給路17には上方に手動弁19を、取出口16に近い
下方に電磁弁20をそれぞれ設けてある。
ても、計量室7への豆乳の供給量が常に規定の液面高さ
になるよう制御する。その制御手法として、密閉下にあ
る計量室7に豆乳11が常に充満状態になるようにして
ある。すなわち、筒壁2の上端に、計量室7内のエアを
吸排気するエア抜き管21を上向きに設け、エア抜き管
21の下端近くに電磁弁22を設けてある。計量室7内
のエアをエア抜き管21を介して抜きながら、豆乳タン
ク9から豆乳11を計量室7に落下供給すると、これで
計量室7に豆乳11が常に満杯の充満状態に供給され
る。
室7に送給される。そのために凝固剤タンク10と、計
量室7に臨む筒壁2の上端の取入口とが送給路23で連
通接続されており、この送給路23にはポンプ25と電
磁弁26とが設けられていて、電磁弁26が該取入口の
近くに配置されている。
7を設けてあり、凝固剤12が混合された豆乳11を計
量室7外に取り出す取出路29が排出口27から導出さ
れている。この取出路29には、排出口27の近くに電
磁弁30が設けられている。
調節機構31を有し、この可変調節機構31は駆動源で
ある電動モータ32を含む駆動系と、可動壁5につなが
るロッド33を含む中間伝動機構とからなり、電動モー
タ32で可動壁5を摺動操作する。図は可動壁5が最大
限に右側へ摺動していて、計量室7の容積を最大にした
状態を示す。この状態から可動壁5は固定壁3に近付く
左側方へ段階的に摺動操作可能であり、これにより計量
室7の容積は例えば5段階にわたって可変調節できる。
検出手段で検出し、この検出信号に基づき計量室7への
凝固剤12の供給量を決定する。具体的には可変調節機
構31の駆動系、すなわち電動モータ32の駆動時間を
検出し、この検出信号に基づき計量室7の容積を演算し
ている。先の凝固剤12は、計量室7の容積変化に対応
して計量室7への供給量が前記ポンプ25の駆動時間で
自動的に制御される。
3の内面側に攪拌子35を配置してあり、固定壁3の外
側に配備したモータ36で該攪拌子35を回転駆動する
ようになっている。
際しては、まず手動弁19を開いて電源をオンにする
と、豆乳送給路17の電磁弁20と凝固剤送給路23の
電磁弁26とが閉じると同時に、エア抜き管21の電磁
弁22と取出路29の電磁弁30とがそれぞれ開く。こ
のとき、豆乳タンク9には豆乳11が液位検出手段で常
に一定量を保つように予め貯留されており、凝固剤タン
ク10にも凝固剤12が常に一定量を保って貯留されて
いて攪拌羽根15で攪拌されている。
駆動され、可動壁5を図の状態から左側へ段階的に摺動
操作し、これで計量室7の容積を5段階にわたって可変
調節する。計量室7の容積、すなわち計量室7への豆乳
11の供給量は、予めユーザーによって選択されてお
り、この選択に従うことになる。
を検出することにより、選択された計量室7の容積が自
動的に検出される。電動モータ32の駆動停止後に、取
出路29の電磁弁30が閉じるとともに、凝固剤送給路
23の電磁弁26が開く。この状態において、計量室7
の容積検出信号に基づき、ポンプ25の駆動時間をタイ
マーで制御して凝固剤タンク10から凝固剤12を送給
路23を介して計量室7に規定量だけ自動的に送給す
る。計量室7に規定量の凝固剤12が供給されると、電
磁弁26が閉じる。
時間(数10秒)だけタイマーで制御されて開き、エア
抜き管21からエアを抜きながら豆乳タンク9から豆乳
11が自重で落下して計量室7に供給され、計量室7に
豆乳11が充満状態となる。計量室7が豆乳11で充満
されると、豆乳送給路17の電磁弁20とエア抜き管2
1の電磁弁22とを閉じて、豆乳室7を密閉状態にし、
直ちに攪拌モータ36で攪拌子35を回転駆動し、計量
室7内で豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌する。実際
には、この混合攪拌は数秒間の短時間で行われる。
磁弁22および取出路29の電磁弁30を開き、計量室
7に外部エアの吸入を許しながら、取出口27ついで取
出路29を介して計量室7から豆乳11を外部に取り出
し、一連の作業を終える。後は上記の工程を繰り返すこ
とになる。
数、可動壁5又は中間伝動部材であるロッド33の移動
量で検出してもよい。可動壁5の駆動源はエアシリンダ
などに変更することも可能である。計量室7の容積を選
択する際に、その選択モードで凝固剤12の供給量を自
動的に決定してもよい。可動壁5は、膨出変形可能なベ
ローズで構成し、加圧エアで該ベローズを膨出変形させ
ることにより、計量室7の容積を大小に変更してもよ
い。
して、ポンプで豆乳タンク9から豆乳11を計量室7に
送給するようにしてもよい。計量室7における豆乳11
の液面高さは、豆乳をオーバーフローさせることにより
任意に決定でき、必ずしも充満状態にすることを要しな
い。
もよく、円筒形に代えて角筒形にすることもできる。混
合攪拌手段を構成する攪拌子35は、筒壁2側などに配
置されていてもよい。
Claims (7)
- 【請求項1】 液面高さで豆乳11の供給量が決定され
る計量室7を有し、 計量室7の容積を大小に変更する可変調節機構31と、 計量室7の可変調節される容積を検出する手段と、 計量室7の容積検出手段からの検出信号に基づき、 計量
室7への凝固剤12の供給量を規定する手段と、 計量室7内において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌
する手段とを備えている豆乳凝固装置。 - 【請求項2】 計量室7における豆乳11の液面高さ
が、密閉された計量室7に豆乳11が充満した状態に設
定されている請求項1記載の豆乳凝固装置。 - 【請求項3】 豆乳タンク9からの豆乳11を計量室7
へ自動的に送給する手段と、凝固剤タンク10からの凝
固剤12を計量室7へ自動的に送給する手段とを備えて
いる請求項1又は2記載の豆乳凝固装置。 - 【請求項4】 筒壁2と、筒壁2の一端を密閉する固定
壁3と、筒壁2内に固定壁3と対向状に配置されて外周
が筒壁2の内周面に密着する状態で筒壁2の軸方向へ摺
動自在な可動壁5とで豆乳の計量室7が形成されてお
り、 可動壁5を筒壁2の軸方向に摺動操作して計量室7の容
積を大小に変更する可変調節機構31と、 可動壁5の摺動に伴う計量室7の容積変化に対応して計
量室7への凝固剤12の供給量を自動的に制御して送給
する手段と、 計量室7に豆乳11を一定の液面高さになるよう制御し
て送給する手段と、 計量室7内において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌
する手段と、 計量室7内で凝固剤12が混合された豆乳11を計量室
7から取り出す手段とを備えていることを特徴とする 豆
乳凝固装置。 - 【請求項5】 計量室7への凝固剤12の送給を遮断し
たのち、計量室7に豆乳11を充満状態に送給できるよ
うにした請求項4記載の豆乳凝固装置。 - 【請求項6】 計量室7の上方に、豆乳11を貯留する
豆乳タンク9を備えており、豆乳タンク9内の豆乳11
が、豆乳送給路17を介して計量室7に落下供給される
請求項5記載の豆乳凝固装置。 - 【請求項7】 計量室7内のエアを吸排気するエア抜き
手段を備えている請求項5又は6記載の豆乳凝固装置。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19065299A Expired - Fee Related JP3538771B2 (ja) | 1999-07-05 | 1999-07-05 | 豆乳凝固装置 |
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-
1999
- 1999-07-05 JP JP19065299A patent/JP3538771B2/ja not_active Expired - Fee Related
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