JP3541292B2 - 凝固剤供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
豆腐の製造に際しては、豆乳に「にがり」などの凝固剤を適正量添加する必要がある。本発明は、かかる豆腐製造の前処理工程において、豆乳に凝固剤を適正量供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、豆乳と凝固剤とを管内やタンク内に供給して、それらを激しく衝突させるなどの方式で均一に、しかも短時間で素早く混合攪拌していた。
【0003】
ところで、豆腐は、仕向先や種類などに応じて大きさや硬さなどに違いがあるため、タンクに豆乳を所定量入れてこれに凝固剤を添加する作業を繰り返すバッチ式を採用したとき、豆腐製造業者は、タンクへの豆乳の供給量の変更などで1日の間に何度か凝固剤の計量見直しを余儀なくされる。つまり、豆乳の供給量のみならず、凝固剤の種類や添加量などを変更する毎に、凝固剤の添加量の再調整をいちいち行う必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、タンクに豆乳と凝固剤とをそれも豆乳の使用量や凝固剤の種類を変えてながら入れる場合、タンクへの凝固剤の供給量をいかに制御するか、とくに豆乳に対して凝固剤の添加量をいかに厳密に可変調節するかが問題になる。かかる凝固剤は、温度によって粘性が変化する性質を有しているため、ポンプでタンクに供給していたのでは、ポンプの駆動時間が等しくても粘性の変化によって、凝固剤の供給量が変動してしまうからである。この結果、タンクへの豆乳の正確な供給量もさることながら凝固剤の添加量の調節が困難であった。
【0005】
本発明の目的は、正確な量の凝固剤を豆乳に添加できる凝固剤供給装置を得ることにある。そのうえで本発明の目的は、豆乳の計量見直しを行っても、その計量見直しに伴う凝固剤の添加量が容易に調節できるようにすることにある。本発明の目的は、豆乳の供給量(使用量)を正確にするために、計量室の内部容積を密閉状態下で大小に変更調節できるようにすることにある。本発明の目的は、計量室内の豆乳量の増減変化にかかわらず、常に密閉状態で計量室内においてそのまま豆乳と凝固剤との混合攪拌が行えるようにし、「す」などが入らない良質の豆腐を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る凝固剤供給装置は、図1の原理図に示すごとく豆乳11の供給を受ける計量室7を有する。ここでの計量室7とは豆乳11の供給量が液面の測定で目視判断できる、単なる貯留タンクをも含む概念である。凝固剤タンク10から計量室7へ凝固剤12を供給する凝固剤送給路23を有し、この供給路23の途中に本発明の凝固剤供給装置25が配される。
【0007】
本発明の凝固剤供給装置25は、内部が接続路40aを介して凝固剤送給路23に通じる円筒40と、円筒40内で進退移動する作用ピストン41と、作用ピストン41を駆動する駆動手段42と、接続路40aの流路上手側と流路下手側とに配されて、凝固剤送給路23を開閉する第1・第2弁43・44とを備えており、作用ピストン41の進退動に伴って第1・第2弁43・44を交互に開閉することにより、凝固剤タンク10からの凝固剤12を円筒40内に吸引したのち計量室7へ吐出するよう構成されており、作用ピストン41の移動量を制御することで計量室7への凝固剤12の供給量を可変調節できるようにしたものである。
【0008】
ここでの凝固剤12とは、にがりなどの液体である。駆動手段42としては、エアシリンダや油圧シリンダなどからなる流体圧シリンダ(流体操作具)、リニアモータ、ソレノイドなどが適用できる。第1・第2弁43・44としては、電磁弁や逆止弁などが適用できる。
【0009】
作用ピストン41の駆動手段42としては、シリンダボディ49とこれの内部を進退移動する操作ピストン50と、一端が操作ピストン50につながるピストンロッド51とを含む流体圧シリンダからなり、ピストンロッド51の他端が円筒40内の作用ピストン41につながっている。そして、円筒40内の作用ピストン41の移動量を制御するための制御手段Cを有する。この制御手段Cとしては、シリンダボディ49内の操作ピストン50の退入(上昇)位置と進出(下降)位置とを検出して規定するセンサ53・60を備えていて、該センサ53・60で操作ピストン50の退入限界または進出限界が可変調節可能になっている。
【0010】
その制御手段Cは、シリンダボディ49内の操作ピストン50に配設されたマグネット52により操作ピストン50の退入限界を検出して規定する第1磁気センサ53と、前記マグネット52により操作ピストン50の進出限界を検出して規定する第2磁気センサ60とを備えている。この第1・第2磁気センサ53・60によって、操作ピストン50が作用ピストン41とともに進出位置から退入するとき、流路上手側の第1弁43を開けて流路下手側の第2弁44を閉じることにより円筒40内に凝固剤12を吸引し、操作ピストン50が作用ピストン41とともに退入位置から進出するとき、流路上手側の第1弁43を閉じて流路下手側の第2弁44を開けることにより円筒40内の凝固剤12を吐出するよう制御している。そのうえで、シリンダボディ49の上方外側には、図3に示すごとく目視用の目盛57付きゲージ55が配置されており、第1磁気センサ53が、手動操作具59で該ゲージ55に対して移動操作可能に取り付けられている。
【0011】
更に具体的に説明すると、図2に示すごとく液面高さで豆乳11の供給量が決定される計量室7と、計量室7の内部容積を大小に変更する可変調節機構31と、計量室7内において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌する攪拌手段34とを備えている。計量室7は、筒壁2と、筒壁2の一端を密閉する固定壁3と、筒壁2内に固定壁3と対向状に配置されて外周が筒壁2の内周面に密着する状態で筒壁2の軸方向へ摺動自在な可動壁5とで構成する。可変調節機構31は、可動壁5を筒壁2の軸方向に摺動操作して計量室7の容積を大小に変更する。計量室7における豆乳11の液面高さは、密閉された計量室7に豆乳11を充満した状態に設定することが望まれる。
【0012】
【作用】
本発明にかかる豆乳凝固装置の作動を図2に基づき具体的に説明すると、まず可変調節機構31を駆動して、計量室7の内部容積を設定値に可変調節する。計量室7の内部容積の調節が完了した後に、凝固剤供給装置25の第2弁44を閉じて第1弁43を開いた状態で、駆動手段42を構成する流体圧シリンダ(エアシリンダ)が作動して操作ピストン50を作用ピストン41と共に進出(下降)位置から規定の退入(上昇)位置にまで退入操作する。操作ピストン50すなわち作用ピストン41の退入限界は、第1磁気センサ53を位置設定することにより、予め制御手段Cにより規定されている。これで凝固剤タンク10から円筒40内に、凝固剤送給路23ついで接続路40aを介して計量室7への豆乳11の供給量に見合う規定量の凝固剤12が吸引される。
【0013】
この後に、制御手段Cは第2弁44を開いて第1弁43を閉じ、駆動手段42で操作ピストン50とともに作用ピストン41が下降し、円筒40内へ吸引されていた先の凝固剤12が円筒40内から接続路40aついで凝固剤送給路23を介して吐出されて計量室7へと追い出し送給される。つまり、規定量の凝固剤12が計量室7に送給される。
【0014】
計量室7には、凝固剤12と相前後して好ましくは凝固剤12の供給後に豆乳11が供給される。すると、同じ計量室7内において攪拌手段34で直ちに両者11・12を混合攪拌する。この混合攪拌は規定の短時間で行なわれるよう制御される。混合攪拌後に凝固剤入りの豆乳11を計量室7から直ちに取り出し、次の整形工程に入る。
【0015】
【発明の効果】
本発明の凝固剤供給装置25によれば、作用ピストン41を比較的ゆっくりと往復駆動することで、凝固剤12の粘性が温度変化によって高くなっても、凝固剤12は作用ピストン41の移動に適正に追従して円筒40内へ正確に吸引されたのち、円筒40内から確実に吐出される。凝固剤12の計量見直しを行う際にも、そこでは作用ピストン41の移動量を予め制御しておくことにより、円筒40内への凝固剤12の吸引量、すなわち計量室7への凝固剤12の供給量が決まる。従って、作用ピストン41の移動量を制御するだけで、豆乳に対する凝固剤12の添加量を室温の変化などにかかわらず計量室7へ正確に供給できる。
【0016】
作用ピストン41の駆動手段42としては、流体圧シリンダ、具体的にはエアシリンダを用いるとき、そのシリンダボディ49内の操作ピストン50と作用ピストン41とをピストンロッド51で連結するだけでよく、構造の簡略化が図れる。そのうえで、作用ピストン41の移動量を制御する制御手段Cとして、操作ピストン50の退入(上昇)位置と進出(下降)位置とをセンサ53・60で検出し、該センサ53・60で操作ピストン50(作用ピストン41)の退入限界または進出限界を可変調節できるようにしてあると、計量室7への凝固剤12の供給量を正確にかつ容易に変更できる。
【0017】
制御手段Cが、操作ピストン50の退入限界を検出して規定する第1磁気センサ53と、操作ピストン50の進出限界を検出して規定する第2磁気センサ60とを備えているときは、これら2つの磁気センサ53・60で円筒40内の作用ピストン41の往復移動時に第1弁43と第2弁44との交互の開閉を確実に制御でき、凝固剤12の供給量を厳密に可変調節するのに有利である。
【0018】
しかも、ひとつの計量室7の内部容積が予め豆乳11の使用量に応じて大小に変更できるようにしてあると、計量室7への豆乳11の供給量を正確に規定できる。そのうえ、同じ計量室7で攪拌手段34により豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌すると、これらの計量と混合、これに連続する攪拌とが間断なく行えることになり、両者11・12の均一混合に資するとともに、装置全体のコンパクト化を図れる。
【0019】
さらに筒壁2と、これの一端を密閉する固定壁3と、固定壁3に対向する可動壁5とで計量室7を構成し、可動壁5を筒壁2の軸方向へ密着状に摺動操作できるようにした場合には、可動壁5の摺動で計量室7の内部容積を密閉状態下で大小に変更調節するのに有利である。
【0020】
計量室7における豆乳11の液面高さが、密閉された計量室7に豆乳11が充満した状態に設定されている場合には、計量室7にはこれの容積変化にかかわらず常に豆乳11がエア溜まりのない満杯状態に供給される。従って、凝固剤12との混合攪拌時に豆乳11中にエアが入らず、製品・豆腐に「す」が入るなどの品質劣化を招くこともない利点を有する。しかも、計量室7に豆乳11をこれが少し溢れるように充満させればよいから、液面高さの制御手段が確実にして容易に達成できる。
【0021】
【発明の実施の態様】
図2は本発明に係る凝固剤供給装置を含む豆乳凝固装置の全体を示しており、架台1の上部には、横長で円筒状の筒壁2を配置してあり、筒壁2の一端(図2中では左端)がこれに固定した固定壁3で密閉されている。筒壁2内には、固定壁3と対向状に円盤状の可動壁5が筒壁2の軸方向(図2中では左右方向)に摺動自在に配置されている。可動壁5は、外周縁がパッキン6を介して筒壁2の内周面に密着接当している。かくして、筒壁2と固定壁3と可動壁5とで豆乳11の計量室7が形成されている。この計量室7は、可動壁3を後述する可変調節機構31によって移動させることにより、内部容積が大小に変更調節可能になっている。
【0022】
架台1には、筒壁2の上方に豆乳タンク9が、下部に凝固剤タンク10がそれぞれ搭載されている。豆乳タンク9内には、常に一定の液面を保つように豆乳11が外部からの供給を受けて貯留されている。凝固剤タンク10には例えば「にがり」などの液体状の凝固剤12が貯留されており、モータ13で回転駆動される攪拌羽根15で凝固剤12が攪拌されている。
【0023】
豆乳11は、豆乳タンク9に一旦貯留されたのち、豆乳タンク9から計量室7に自重で落下供給される。つまり、豆乳タンク9の内底と、筒壁2の上端の一方側(図2中では左側)に設けた取入口16とが送給路17で連通接続されており、送給路17には上方に手動弁19を、取入口16に近い下方に電磁弁20をそれぞれ設けてある。
【0024】
計量室7は、これの内部容積が大小に変更されても、計量室7への豆乳の供給量が常に規定の液面高さになるように制御されている。この制御手法としては、密閉下にある計量室7に豆乳11が常に充満状態になるようにしてある。すなわち、筒壁2の上端には、計量室7内のエアを吸排気するエア抜き管21を上向きに設け、エア抜き管21の下端近くに電磁弁22を設ける。そして、計量室7内のエアをエア抜き管21を介して抜きながら、豆乳タンク9から豆乳11を計量室7に落下供給することで、計量室7に豆乳11が常に満杯の充満状態に供給される。
【0025】
計量室7に臨む筒壁2の下端には排出口27を設けてあり、凝固剤12が混合攪拌された豆乳11を計量室7外に取り出す取出路29が排出口27から導出されている。この取出路29には、排出口27の近くに電磁弁30が設けられている。そして、排出口27から取り出された豆乳11が、次の工程で凝固、整形されて所定形状の豆腐になる。
【0026】
可変調節機構31は、駆動源である電動モータ32を含む駆動系と、可動壁5につながるロッド33を含む中間伝動機構とからなり、電動モータ32で可動壁5を筒壁2の軸方向に摺動操作する。図2では、可動壁5が最大限に右側へ摺動していて、計量室7の内部容積を最大にした状態を示す。この状態から可動壁5は固定壁3に近付く図2中の左側方へ段階的に摺動操作可能であり、これにより計量室7の内部容積は、例えば制御装置Aで5段階の設定モードに切り換えることによって可変調節される。
【0027】
かかる段階的に変化する計量室7の実際の内部容積は容積検出手段Bで検出してもよく、この場合、検出信号が制御装置Aにフィードバックされる。例えば、可変調節機構31の駆動系、即ち電動モータ32の駆動時間を検出し、この検出信号に基づいて計量室7の内部容積を演算している。
【0028】
計量室7には、攪拌手段34として固定壁3の内面側に攪拌子35を配置してあり、固定壁3の外側に配備したモータ36で攪拌子35を回転駆動するようになっている。
【0029】
凝固剤12は、豆乳11が計量室7に供給されるのに先立って凝固剤タンク10から計量室7に送給される。このために凝固剤タンク10と、計量室7に臨む筒壁2の上端の取入口24とが凝固剤送給路23で連通接続されている。この送給路23の途中には、本発明の凝固剤供給装置25と電磁弁26とが設けられていて、電磁弁26が計量室7側の取入口24の近くに配置される。
【0030】
凝固剤供給装置25は、図3に示すごとく円筒40と、円筒40内で進退移動する作用ピストン41と、作用ピストン41を駆動する駆動手段としてのエアシリンダ42と、電磁弁からなる第1・第2の弁43・44とを備えている。円筒40の内部は、下端の接続路40aを介して凝固剤送給路23に連通している。この接続路40aの流路上手側と流路下手側とには、凝固剤送給路23を開閉する第1弁43と第2弁44とがそれぞれ設けてある。円筒40の上部には、作用ピストン41の上部空間のエア抜き口46を設けてある。作用ピストン41の外周部にはOリング47を設けてあり、このOリング47を介して作用ピストン41の外周部が円筒40の内周面に密着して往復動する。
【0031】
図3においてエアシリンダ42は、前記円筒40の上方に一体に設けられたシリンダボディ49と、これの内部を上下に進退移動する操作ピストン50と、上端が該操作ピストン50につながるピストンロッド51とからなる。このピストンロッド51の下端が、前記円筒40内の作用ピストン41に連結されており、エアシリンダ42の操作ピストン50の移動量を制御手段Cで加減調節することで、ピストンロッド51を介して円筒40内の作用ピストン41の上下移動量が制御される。
【0032】
その制御手段Cとしては、まず操作ピストン50にリング状のマグネット52が設けられている。そしてシリンダボディ49の外部上方には、第1磁気センサ53が縦長のゲージ55に上下方向へ位置変更可能に取り付けてある。すなわち、シリンダボディ49の上端に固定のステー56に、目盛57付きのゲージ55をシリンダボディ49に沿うよう縦向きに支持し、該ゲージ55に手動操作具59を介して第1磁気センサ53が任意の上下位置に移動操作可能となるよう取り付けられている。第1磁気センサ53は、操作ピストン50が上昇してこれのマグネット52が第1磁気センサ53に対向したときに(図3の状態)、これを検出して操作ピストン50すなわち作用ピストン41の上昇(退入)限界を規定する。シリンダボディ49の外周下部には、第2磁気センサ60を位置固定状に配置してあり、第2磁気センサ60は、操作ピストン50が下降してこれのマグネット52が第2磁気センサ60に対向したときに、操作ピストン50すなわち作用ピストン41が下降(進出)限界を検出して規定する。
【0033】
上記の構成からなる装置全体の作動を説明すると、まず手動弁19を開いて制御装置Aの電源をオンにすると、豆乳送給路17の電磁弁20と、凝固剤送給路23の電磁弁26とが閉弁されると同時に、エア抜き管21の電磁弁22と、取出路29の電磁弁30とがそれぞれ開弁される。このとき、豆乳タンク9には豆乳11が液位検出手段で常に一定量を保つように予め貯留されており、凝固剤タンク10にも凝固剤12が常に一定量を保って貯留されていて、この状態で攪拌羽根15によって攪拌されている。
【0034】
次に、選択モードに従って制御装置Aからの指令信号に基づき、可変調節機構31の電動モータ32が駆動され、可動壁5が図2の状態から左側へ摺動操作され、これで計量室7の内部容積が5段階のいずれかに可変調節される。かかる計量室7の内部容積、即ち計量室7への豆乳11の供給量は、予めユーザーのスイッチ操作などによって選択されており、この選択に従うことになる。一方、電動モータ32による可動壁5の駆動時間が検出されることにより、上記選択された計量室7の内部容積が自動的に検出され、これによって計量室7の内部容積が正しく設定されているか否かが確認される。
【0035】
すなわち制御手段Cの作動を説明すると、予めゲージ55の目盛57を見ながら手動操作具59で第1磁気センサ53の上下位置を定め、凝固剤12の供給量を決定する。始めに第1・第2弁43・44は共に閉じており、制御手段Cの起動スイッチが先の制御装置Aからの指令信号に基づいてオンになると、まず流路上手側の第1弁43を開にして流路下手側の第2弁44が閉じた状態になり、この状態下で操作ピストン50が作用ピストン41とともに上昇し、凝固剤タンク10内の凝固剤12が凝固剤送給路23および接続路40aを介して円筒40内に吸引される。操作ピストン50(作用ピストン41)の退入(上昇)限界はマグネット52を介して第1磁気センサ53で検出して制御され、これで円筒40内への凝固剤12の吸引量が決定される。
【0036】
操作ピストン50が退入位置で約5秒間程度停止したのち、第1弁43が閉じて第2弁44が開き、この状態で操作ピストン50(作用ピストン41)が下降し、円筒40内の凝固剤12が円筒40内から接続路40aを介して吐出され凝固剤送給路23を経て計量室7側へ供給される。作用ピストン41の下降限界は、マグネット52を介して第2磁気センサ60で検出のうえ規定され、第2弁44と第1弁43とが共に閉じる待機姿勢に戻る。このようにして計量室7に投入されるべき凝固剤12の量は、制御手段Cにより作用ピストン41の上下移動量で調節される。凝固剤送給路23において、第2弁44の流路下手側は常に凝固剤12で充満されている。従って円筒40から吐出された凝固剤12は先入れ先出し方式で順送りに前記吐出量分だけ計量室7へと供給される。この後に、第1・第2弁43・44および電磁弁26が閉じる。
【0037】
作用ピストン41は、エアシリンダ42で比較的ゆっくりと上下動するよう駆動される。従って、凝固剤12の粘性が温度変化によって高くなっても、凝固剤12は、作用ピストン41の移動に適正に追従して円筒40内へ正確に吸引されたのち、円筒40内から確実に吐出される。
【0038】
次に、豆乳送給路17の電磁弁20が所定時間(例えば数10秒)だけタイマーで制御されて開弁され、エア抜き管21からエアを抜きながら豆乳タンク9から豆乳11が自重で落下して計量室7内に供給され、計量室7内が豆乳11と凝固剤12とで充満状態となる。計量室7内が豆乳11で充満されると、豆乳送給路17の電磁弁20と、エア抜き管21の電磁弁22とが閉弁されて、計量室7を密閉状態にし、直ちに攪拌モータ36で攪拌子35を回転駆動することで、計量室7内で豆乳11と凝固剤12とが混合攪拌される。
【0039】
混合攪拌を終えると、エア抜き管21の電磁弁22と、取出路29の電磁弁30とが開弁され、計量室7に外部エアの吸入を許しながら、排出口27と取出路29とを介して計量室7から豆乳11を外部に全て取り出し、一連の作業を終える。後は上記の工程を繰り返すことになる。このように計量室7に豆乳1と凝固剤12とを供給する作業を繰り返すバッチ式になっている。
【0040】
一連の作業工程を繰り返したのち、例えば豆乳11の使用量を減らしたり、豆腐の硬さや凝固剤12の種類などを変更することがある。この場合は、豆乳11の使用量の変更などに応じて凝固剤12の添加量を厳密に計量し直さなければならない。例えば豆乳11の使用量を減らす場合には、制御装置Aのモードを選んで作業スイッチをオンにすると、計量室7の内部容積が可変調節機構31を介して大から小へ変更調節される。これに合わせて、第1磁気センサ53の上下位置を予め変更調節しておく。これで作用ピストン41の上昇位置が変更されて、円筒40内へ吸引される凝固剤12の量が変更され、計量室7にこれの内部容積に見合う量の凝固剤12が供給される。
【0041】
第1・第2弁43・44は前述の電磁弁に代えて逆止弁にしてもよい。この場合にも、図3に示すごとく作用ピストン41の退入(上昇)に伴い、第1弁43が自動的に開くとともに第2弁44が自動的に閉じて、凝固剤タンク10から円筒40内へ凝固剤12を吸引し、作用ピストン41の進出(下降)に伴い、第1弁43が自動的に閉じるとともに第2弁44が自動的に開いて、円筒40内から凝固剤12を計量室7側へ吐出する。
【0042】
円筒40は、縦置き式や横置き式など自由に配置できる。さらに、凝固剤供給装置25は、凝固剤送給路23の計量室7への取入口24の近くに配置することも可能である。
【0043】
上記の実施例では、凝固剤供給装置25の作用ピストン41の退入(上昇)位置を変更することで、計量室7への凝固剤12の供給量を調節したが、作用ピストン41の退入位置は固定しておき、第2磁気センサ60で作用ピストン41の進出(下降)位置を変更調節可能にすることで、計量室7への凝固剤12の供給量を調節してもよい。
【0044】
容積検出手段Bは、電動モータ32の回転数、可動壁5又は中間伝動部材であるロッド33の移動量で計量室7の内部容積を検出してもよい。可動壁5の駆動源はエアシリンダなどに変更することも可能である。可動壁5は、膨出変形可能なベローズで構成し、加圧エアでベローズを膨出変形させることにより、計量室7の内部容積を大小に変更してもよい。
【0045】
豆乳タンク9は計量室7よりも下方に配置して、ポンプなどで豆乳タンク9から豆乳11を計量室7に送給するようにしてもよい。計量室7における豆乳11の液面高さは、豆乳をオーバーフローさせることにより任意に決定でき、必ずしも充満状態にすることを要しない。計量室7に豆乳11を供給したのち、凝固剤12を後から供給してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝固剤供給装置を概念的に説明する原理図
【図2】本発明に係る凝固剤供給装置が適用される豆乳凝固装置の概略説明図
【図3】凝固剤供給装置の要部の縦断面図
【図4】凝固剤供給装置の別実施例を示す要部の縦断面図
【符号の説明】
1 架台
2 筒壁
3 固定壁
5 可動壁
7 計量室
9 豆乳タンク
10 凝固剤タンク
11 豆乳
12 凝固剤
17 豆乳送給路
23 凝固剤送給路
25 凝固剤供給装置
31 可変調節機構
34 攪拌手段
40 円筒
41 作用ピストン
42 エアシリンダ
43 第1弁
44 第2弁
49 シリンダボディ
50 操作ピストン
51 ピストンロッド
53 第1磁気センサ
60 第2磁気センサ
A 制御装置
B 容積検出手段
C 制御手段

Claims (5)

  1. 豆乳11が供給される計量室7に、凝固剤タンク10から凝固剤12を供給する凝固剤供給装置において、
    凝固剤タンク10から計量室7に至る凝固剤送給路23に配されて、内部が接続路40aを介して凝固剤送給路23に通じる円筒40と、
    円筒40内で進退移動する作用ピストン41と、作用ピストン41を駆動する駆動手段42と、
    接続路40aの流路上手側と流路下手側とに配されて、凝固剤送給路23を開閉する第1・第2弁43・44とを備え、
    作用ピストン41の進退動に伴って第1・第2弁43・44を交互に開閉することにより、凝固剤タンク10からの凝固剤12を円筒40内に吸引したのち計量室7へ吐出するように構成されており、
    作用ピストン41の移動量を制御することで計量室7への凝固剤12の供給量が可変調節できるようにしてあり、
    作用ピストン41の駆動手段42が、シリンダボディ49とこれの内部を進退移動する操作ピストン50と、一端が操作ピストン50につながるピストンロッド51とを含む流体圧シリンダからなり、
    ピストンロッド51の他端が円筒40内の作用ピストン41につながっており、
    円筒40内の作用ピストン41の移動量を制御するための制御手段Cを有し、
    この制御手段Cは、シリンダボディ49内の操作ピストン50の退入(上昇)位置と進出(下降)位置とを検出して規定するセンサ53・60を備えていて、該センサ53・60で操作ピストン50の退入限界または進出限界が可変調節可能であることを特徴とする凝固剤供給装置。
  2. 制御手段Cとして、シリンダボディ49内の操作ピストン50に配設されたマグネット52により操作ピストン50の退入限界を検出して規定する第1磁気センサ53と、前記マグネット52により操作ピストン50の進出限界を検出して規定する第2磁気センサ60とを備えており、
    第1・第2磁気センサ53・60によって、操作ピストン50が作用ピストン41とともに進出位置から退入するとき、流路上手側の第1弁43を開けて流路下手側の第2弁44を閉じ、操作ピストン50が作用ピストン41とともに退入位置から進出するとき、流路上手側の第1弁43を閉じて流路下手側の第2弁44を開けるよう制御しており、
    シリンダボディ49の上方外側に、目視用の目盛57付きゲージ55が配置されており、
    第1磁気センサ53が、手動操作具59でゲージ55に対して移動操作可能に取り付けられている請求項1記載の凝固剤供給装置。
  3. 液面高さで豆乳11の供給量が決定される計量室7と、
    計量室7の内部容積を大小に変更する可変調節機構31と、
    計量室7内において豆乳11と凝固剤12とを混合攪拌する攪拌手段34とを備えている請求項記載の凝固剤供給装置。
  4. 計量室7は、筒壁2と、筒壁2の一端を密閉する固定壁3と、筒壁2内に固定壁3と対向状に配置されて外周が筒壁2の内周面に密着する状態で筒壁2の軸方向へ摺動自在な可動壁5とで構成し、
    可変調節機構31は、可動壁5を筒壁2の軸方向に摺動操作して計量室7の内部容積を大小に変更するように構成されている請求項3記載の凝固剤供給装置。
  5. 計量室7における豆乳11の液面高さが、密閉された計量室7に豆乳11が充満した状態に設定されている請求項3又は4記載の凝固剤供給装置
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