JPH1150954A - 押出機 - Google Patents

押出機

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JPH1150954A
JPH1150954A JP20795697A JP20795697A JPH1150954A JP H1150954 A JPH1150954 A JP H1150954A JP 20795697 A JP20795697 A JP 20795697A JP 20795697 A JP20795697 A JP 20795697A JP H1150954 A JPH1150954 A JP H1150954A
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JP
Japan
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cylinder
motor
filling
piston
rubber
Prior art date
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Application number
JP20795697A
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English (en)
Inventor
Takanori Shibazaki
隆則 柴崎
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘弾性流体を押出機に充填した直後から高い
精度で定量的に押し出すことができる押出機を提供す
る。 【解決手段】 押出処理では、オペレータが入力した押
出量を押し出すように、モータ42の駆動が制御され
て、ピストン20が所定量下降する。また、充填処理で
は、圧力センサ48から入力されるシリンダ14内部の
圧力を監視しながら、充填部36のスクリューモータ4
1及びモータ42の駆動が制御されて、シリンダ14へ
ゴムが充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内で往復
運動するピストンで押圧することによって、シリンダに
設けられた吐出口から粘弾性流体を押し出す押出機に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
粘弾性流体例えばゴムなどを定量的に測り取るときに一
突押出機などの押出機が用いられている。
【0003】図7には、従来の押出機200が示されて
いる。この押出機200は、一般に油圧シリンダ202
を備えており、油圧シリンダ202内に設けられた圧力
室の圧力を調整することによってピストン204を上下
に移動させている。ここで、ピストン204が油圧によ
り所定の速度で所定量、下方へ移動することによって、
ピストン204の移動量に応じた量のゴムが充填室20
6の吐出口208から押し出される。また、この押出機
200にゴムを充填するときには、一般に、油圧シリン
ダ202のピストン204を逆に動作させて引き上げる
ことにより、充填室206内に負圧を与え、充填手段2
10から送り込まれるゴムを上方へ押し上げて、充填室
206内に充填している。
【0004】しかし、油圧シリンダ202によってピス
トン204の動作を迅速に細かく制御することは一般に
難しい。このため、ピストン204の速度を速くしたり
遅くしたりすることはできても、ピストン204の移動
量や移動速度を細かく調整して所望する量のゴムを押し
出すことは困難である。この結果、この油圧式の押出機
200から押し出されたゴムは、定量性の精度が十分に
高いものではない。
【0005】また、ピストン204を引き上げることに
よってゴムを押し上げてゴムを充填する方法では、押出
機200の充填室206内部の負圧が大きくなり過ぎて
吐出口208から空気が入る可能性が高いという問題が
ある。空気が入った状態では定量的にゴムを押し出すこ
とができないだけでなく、気泡を含むゴムは不良品とな
る。このため、真空脱気などを行って空気を抜く必要が
あり、ゴムを充填した直後から押出しすることができな
い。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、粘弾性流体を押出機に充填した直後から高い精度で
定量的に押し出すことができる押出機を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の押出機
は、粘弾性流体を充填手段でシリンダ内へ充填し、シリ
ンダ内で往復運動するピストンで押圧することによっ
て、シリンダに設けられた吐出口から該粘弾性流体を押
し出す押出機であって、回転駆動するモータと、前記モ
ータの回転運動を、前記ピストンの往復運動に変換する
運動方向変換手段と、前記シリンダ内の吐出口近傍に配
置され、該シリンダ内部の圧力を測定する圧力センサ
と、前記モータ及び前記充填手段の駆動を制御して、所
定量の前記粘弾性流体を押出すと共に前記シリンダ内部
の圧力を所定の範囲内に維持しながら前記粘弾性流体を
充填する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、駆動量
(回転数)を制御しやすいモータと回転運動をピストン
の往復運動に変換する運動方向変換手段とを備えている
ので、モータの駆動によるピストンの動作速度や移動量
を迅速に細かく調整することができる。これにより、ピ
ストンの押圧によって押し出される粘弾性流体の押出量
の精度を高くすることができる。また、シリンダ内部の
圧力を所定範囲内に維持しながら粘弾性流体の充填を行
うので、充填時にシリンダ内が負圧になって吐出口から
空気が侵入することを容易に防止することができる。ま
た、シリンダ内の圧力の最大値を設定することにより、
過剰な充填によってシリンダの吐出口から粘弾性流体が
吐出されることも容易に防止することができる。
【0009】これにより、脱気工程を省くことができ、
粘弾性流体を押出機に充填した直後から高い精度で定量
的に押し出すことができる。
【0010】請求項2に記載の押出機は、請求項1にお
いて、前記制御手段は、前記粘弾性流体を前記シリンダ
に充填する際に、前記モータを押出時とは逆方向に回転
させて、前記ピストンを戻り動作させることを特徴とし
ている。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、被押出物
の充填時に、モータが逆回転してピストンが引き戻され
るので、シリンダの内圧を監視しながらピストンを引き
上げて粘弾性流体を押し上げることができる。これによ
り、空気が入ることを確実に防止しながら、効率よく粘
弾性流体をシリンダ内部に充填することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1及び図2には、本実施の形態に係る押
出機10が示されている。この押出機10には、押出機
10の上下方向に移動可能なピストン20とこのピスト
ン20に対応すると共に、ゴムが充填されるシリンダ1
4とが備えられている。
【0014】シリンダ14は、押出機10の台座12の
内部に配置され、押出機10の上下方向を長手方向とし
ている。シリンダ14の図1における上端には、ピスト
ン20の移動路を確保するための開口16が設けられて
いる。この開口16は、ピストン20が滑らかに移動で
きるようにテーパー加工されている。また、シリンダ1
4の図1下側の先端部分は、充填されたゴムの自然吐出
を防止するために縮径されており、その端部には、シリ
ンダ14内に充填されたゴムが吐出する吐出口18が設
けられている。ピストン20は、シリンダ14の内部に
常駐されている。
【0015】押出機10の台座12の上方には、天板2
2が配置されており、台座12と天板22とは、4本の
タイロッド24がそれぞれに軸支することによって、連
結されている。この4本のタイロッド24は、矩形の板
状部材である中板26の角部を挿通している。
【0016】天板22の中央部分には、タイロッド24
の半分程度の長手寸法を有するボールスクリュー軸28
が軸支されている。ボールスクリュー軸28の他端は、
台座12のシリンダ14に向けられて、中板26に回転
可能に軸支されている。このボールスクリュー軸28に
平行して、2本のガイドロッド32が配置されており、
ガイドロッド32は、それぞれ中板26を貫通してい
る。
【0017】ガイドロッド32の両端部分は、一対の支
持板34A、34Bによってそれぞれ互いに連結されて
いる。天板22側に配置された支持板34Aには、ボー
ルネジ部30が嵌め込まれており、このボールネジ部3
0はボールスクリュー軸28に取り付けられている。台
座12側に配置された支持板34Bには、ピストン20
が連結されている。ピストン20は、支持板34Bの台
座12配置側の面に、ボールスクリュー軸28と略平行
に取り付けられている。
【0018】押出機10の台座12には、シリンダ14
の内部にゴムを充填するための充填部36が取り付けら
れている。
【0019】充填部36は、シリンダ14の側壁に連結
され、台座12を横切るように延設されて台座12から
突出し、上方へ屈曲されている。この屈曲した端部は、
上方へ開口し、ゴムを充填部36へ投入するための投入
口37を形成している。
【0020】この充填部36には、スクリュー40が、
充填部36の延設方向に沿って配置されている。スクリ
ュー40は、軸40Aと軸40Aに所定のピッチの螺旋
状に取り付けられた羽40Bとで構成されている。スク
リュー40の軸40Aは、シリンダ14の側壁に軸支さ
れている。またシリンダ14の側壁には、スクリュー4
0の軸40Aの連結部分よりも下方にシリンダ14の内
部に向けて開口した充填口38が設けられている。スク
リュー40の軸40Aには、スクリュー40を回転駆動
するためのスクリューモータ41が連結されている(図
3参照)。
【0021】ところで、図2に示されるように、押出機
10には、モータ42が天板22近傍に連結部43を介
して配置されている。モータ42の回転軸42Aは、モ
ータ42の本体から突出されてプーリ44Aに連結され
ている。このため、モータ42の回転はプーリ44Aに
伝達される。
【0022】天板22に軸支されたボールスクリュー軸
28の端部は、減速器46を介して、天板22の上面に
突出されて配置されたプーリ44Bに連結されている。
この減速器46は、プーリ44Bの回転数を適当な回転
数に減速して、ボールスクリュー軸28に伝達する。
【0023】モータ42に連結されたプーリ44Aとボ
ールスクリュー軸28に連結されたプーリ44Bとの間
には、これらのプーリ44が一体的に回転するように、
プーリベルト45が巻きかけられている。
【0024】プーリ44Bの回転軸は、ボールスクリュ
ー軸28に連結された減速機46に軸支されている。減
速器46は、プーリ44Bの回転を適当な回転数に減速
して、ボールスクリュー軸28に伝達する。
【0025】一方、図1に示されるように、シリンダ1
4の吐出口18近傍の縮径部分には、シリンダ14の内
部に向けて感知部を有する圧力センサ48が備えられて
いる。圧力センサ48は、シリンダ14の内部の圧力を
測定する。このような圧力センサ48には、通常この用
途に用いられる機械式圧力センサや半導体圧力センサを
用いることができる。
【0026】図3に示されるように、押出機10には、
各構成機器の動作を制御するコントローラ50が配置さ
れている。コントローラ50は、図示しないCPU、R
AM、ROMで構成されている。
【0027】コントローラ50には、ピストン20に連
結されたモータ42と、充填部36のスクリュー40に
連結されたスクリューモータ41とが連結されている。
コントローラ50は、これらのモータ42及びスクリュ
ーモータ41の駆動を制御している。
【0028】また、コントローラ50には、圧力センサ
48が接続されており、圧力センサ48により測定され
たシリンダ14内部の内圧が入力する。
【0029】コントローラ50には、入力部52が接続
されている。この入力部52には、オペレータからの指
示や、具体的な数値が入力する。入力部52は、押出機
10によって押出しを行うゴムの量を設定する押出量を
入力可能なように、キーボードやパネルなどの通常の入
力手段を用いることができる。
【0030】コントローラ50は、ピストン20の動作
によるゴムの押出処理と、押出処理をするためにシリン
ダ14内部にゴムを充填する充填処理とを行う。押出処
理では、オペレータが入力した押出量を押し出すよう
に、モータ42の駆動が制御されて、ピストン20が所
定量下降する。また、充填処理では、シリンダ14内部
の圧力を監視しながら、充填部36のスクリューモータ
41及びモータ42の駆動が制御されて、シリンダ14
へゴムが充填される。
【0031】次に本実施の形態の作用について説明す
る。まず押出機10の作用について説明する。
【0032】モータ42が駆動して正又は逆方向に回転
するとプーリ44Aとプーリ44Bとが、プーリベルト
45によって一体的に回転し、モータ42の駆動力が減
速器46を介してボールスクリュー軸28に伝達され
る。このとき、モータ42の回転方向はそのままボール
スクリュー軸28に伝達され、モータ42の回転数は、
減速器46によって適当な回転数に減速される。
【0033】ボールスクリュー軸28が回転することに
より、連結されたボールネジ部30がボールスクリュー
軸28に沿って移動する。ボールネジ部30が移動する
と、これに伴って、ガイドロッド32により一体化され
た支持板34Bが移動する。なお、ボールスクリュー軸
28の回転方向は、支持板34Bが下降する回転方向を
正方向とし、支持板24Bが上昇する回転方向を逆方向
とする。
【0034】支持板34Bは、中板26を貫通する一対
のガイドロッド32とボールネジ部30とによって、ボ
ールスクリュー軸28に沿って、振れることなく安定し
て移動することができる。
【0035】上死点に配置された支持板34Bが下降す
ると、支持板34Bに連結されたピストン20がシリン
ダ14内を吐出口18に向かって移動し、シリンダ14
内を充填されたゴムを押圧する。
【0036】一方、下死点に配置された支持板34Bが
上昇すると、支持板34Bに連結されたピストン20が
シリンダ14内を吐出口18から離反する方向に移動す
る。
【0037】一方、充填部36では、スクリューモータ
41が駆動を開始すると、スクリュー40の羽40Bが
充填口38に向かって送出方向に移動するように、スク
リュー40が一方向に回転する。
【0038】投入口37には、所定の粘弾性を有する状
態のゴムが投入され、スクリュー40が回転を開始する
と、スクリュー40の羽40Bによりゴムが充填口38
に向けて送り出される。充填口38は、スクリュー40
の軸40Aの下方に設けられているので、スクリュー4
0の回転によってゴムはそのままシリンダ14に流入す
る。シリンダ14の下端は縮径されているので、流入し
たゴムは圧力が加えられるまで吐出口18から吐出され
ない。これにより、シリンダ14内にゴムが充填され
る。
【0039】シリンダ14の内部に充填されたゴムは、
モータ24の駆動に従ってピストン20がシリンダ14
内を移動したときに押圧されると、吐出口18から吐出
される。
【0040】次に図5を参照して、押出処理について説
明する。ステップ100において、押出量Mとモータ駆
動時間Tがリセット(0)されると、ステップ102に
おいて押出量Mが取り込まれる。押出量Mは、オペレー
タが入力部52から所定のキー操作を行うことによって
入力される。
【0041】押出量Mが取り込まれると、ステップ10
4において、モータ駆動時間Tが決定される。モータ駆
動時間Tは、モータ42の駆動量を一定に設定したとき
に、押出量Mを吐出口18から押し出すために必要とな
るモータ42の駆動時間である。このモータ駆動時間T
は、モータの単位時間あたりの押し出されるゴムの容量
と押出量Mとから、演算によって容易に決定される。
【0042】モータ駆動時間Tが決定されると、ステッ
プ106において、駆動開始が指示されたか否かが判断
され、駆動開始が指示されるまで判断は否定される。押
出量Mを入力したオペレータが、次いで、入力部52の
所定のキー操作することによって駆動開始を指示した場
合に、判断は肯定されてステップ108に移行する。
【0043】ステップ108では、モータ42に対して
正方向での回転駆動が指示される。モータ42は正方向
に回転駆動を開始することによって、ボールスクリュー
軸28が所定の方向に回転し、ピストン20がシリンダ
14内で下降を開始する。
【0044】モータ42の駆動が開始されると、ステッ
プ110において、モータ駆動時間Tが経過したか否か
が判断される。このモータ駆動時間Tは、モータ42が
正方向に駆動を開始したときから起算される。
【0045】決定されたモータ駆動時間Tが経過してい
ない場合には、判断は否定されてステップ108に移行
し、モータ42の正方向での駆動の指示が継続される。
このため、モータ42は正方向での駆動を継続し、ピス
トン20はシリンダ14の吐出口18に向けて下降を継
続する。ピストン20が下降を継続して、シリンダ14
内のゴムを押圧すると、ゴムは吐出口18から単位時間
当たり所定量で押し出される。
【0046】モータ駆動時間Tが経過した場合には、判
断は肯定されたステップ112に移行し、モータ42の
正方向での駆動の停止が指示され、一連の処理を完了す
る。
【0047】これにより、モータ42が、決定されたモ
ータ駆動時間Tだけ駆動してピストン20を下降させ、
所望される押出量Mだけのゴムが吐出口18から押し出
される。
【0048】次に、充填処理について図6を参照しなが
ら説明する。図6には充填処理の一例を示すフローチャ
ートが示されている。
【0049】ステップ130において、フラグFとシリ
ンダ14の内圧Piがリセット(0)されて、ステップ
132において、Pnの値が取り込まれる。このPn
は、シリンダ14の内部にゴムが充填されているときに
許容可能なシリンダ14の内圧の最小値を規定するもの
であり、これは、モータ42及びスクリューモータ41
の駆動量及びシリンダ14の容量に基づいて設定され
る。
【0050】Pnの値が取り込まれると、ステップ13
4において、スクリューモータ41の駆動が開始され
る。これにより、充填部36のスクリュー40が回転し
て、投入口37から投入されたゴムが、スクリュー40
によってシリンダ14に向けて送り出され、充填され始
める。
【0051】スクリューモータ41の駆動が開始される
と、ステップ136において、内圧Piの測定が開始さ
れてPiが取り込まれ、ステップ138において、取り
込まれた内圧Piが、Pnよりも大きいか否かが判断さ
れる。充填開始時にシリンダ14の内部にゴムが充填さ
れていない場合には、シリンダ14の内圧Piは、Pn
よりも小さくなるため、判断は否定されてステップ14
4に移行する。ステップ144ではフラグFがリセット
(0)される。なお、充填開始直後ではフラグFはリセ
ットされているため、この状態が維持される。
【0052】ステップ144でフラグFがリセットされ
ると、ステップ148において、モータ42の駆動の停
止が指示される。充填開始直後ではモータ42は駆動を
開始していないため、この状態が維持されてステップ1
50に移行する。
【0053】ステップ150ではフラグFがセット
(1)されているか否かが判断される。フラグFは、シ
リンダ14の内圧PiがPnを越えたときにセットされ
るため、充填開始直後では判断は否定されてステップ1
36に移行し、内圧Piを取り込んで、シリンダ14の
内圧が充填されたゴムにより規定された範囲内となるま
で、スクリュー40の回転のみによる充填が継続され
る。
【0054】一方、ステップ138において、スクリュ
ー40の回転のみでゴムの充填を行ってシリンダ14の
内圧Piが規定された範囲内となったときには判断は肯
定されてステップ140に移行する。
【0055】ステップ140では、フラグFがセット
(1)されてステップ142に移行し、モータ42の逆
方向での回転駆動が指示される。モータ42が押出時と
は反対方向に回転駆動することによって、ボールスクリ
ュー軸28が反転して回転を開始する。これにより、押
出時にはシリンダ14配置方向に向けて移動したボール
ネジ部30が、天板22に向けて上昇を開始して、ピス
トン20が引き戻される。
【0056】モータ42の逆方向での回転駆動が指示さ
れると、ステップ146において、充填終了の指示があ
ったか否かが判断され、充填終了の指示がない場合に
は、判断は否定されてステップ136に移行し、内圧P
iの取り込みと、取り込まれた内圧PiがPnよりも小
さくなるか否かが判断されながら、モータ42の駆動及
びスクリューモータ41の駆動が継続されて、シリンダ
14内部へのゴムの充填が継続される。
【0057】ゴムの充填が継続されているときにモータ
42の駆動量がスクリューモータ41の駆動量よりも大
きくなると、モータ42の駆動によるシリンダ14内部
の負圧が大きくなって、シリンダ14の内圧が低くな
る。このような場合には、ステップ138において判断
は否定される。
【0058】判断が否定されると、ステップ144に移
行してフラグFがリセット(0)され、ステップ148
においてモータ42の駆動の停止が指示される。モータ
42の駆動が停止するとピストン20の上昇が停止し
て、ステップ150に移行する。フラグFはリセットさ
れているのでステップ150の判断は否定されて、ステ
ップ136に戻される。これにより、内圧PiがPnよ
りも大きくなるまで処理が繰り返され、スクリューモー
タ41のみの駆動によるシリンダ14へのゴムの充填が
継続される。
【0059】スクリューモータ41のみの駆動によるゴ
ムの充填が継続されて、シリンダ14の内圧Piが大き
くなってPnを越えると、ステップ138において、判
断が肯定されてフラグFがセットされ、モータ42の駆
動が開始される。これにより、スクリューモータ41及
びモータ42が共に駆動して、ゴムの充填が継続され
る。
【0060】ゴムの充填中に充填終了の指示があった場
合には、ステップ146において、判断が肯定されたス
テップ148に移行する。充填終了の指示は、押出機1
0の入力部52から入力される。なお、シリンダ14内
部にピストン20の位置を感知するセンサを設けて、上
死点を検知したときに充填終了を指示するようにしても
よい。
【0061】充填終了の指示があった場合には、判断は
肯定されてステップ148に移行し、モータ42の駆動
が停止されてステップ150に移行し、フラグFがセッ
トされているか否かが判断される。フラグFは、内圧P
iが設定された最小値Pnよりも小さくなったときにセ
ットされるので、ゴム充填中では判断は否定されてステ
ップ152に移行し、スクリューモータ41の駆動が停
止し、一連の処理を完了する。
【0062】これにより、ゴムを充填する際に、シリン
ダ14の内圧が監視され、シリンダ14の内圧に応じて
モータ42の駆動が制御されるので、ピストン20を引
き戻しながらシリンダ14に負圧を与えて効率よくシリ
ンダ14内部にゴムを充填することができる。また、負
圧が大きくなったときにはモータ42の駆動を停止する
ので、吐出口18からシリンダ14内部に空気が入り込
むことがない。この結果、シリンダ14内部へのゴムの
充填を、空気が入り込むことを確実に防止しながら効率
よく行うことができる。
【0063】従って、押出機10では、押出処理におい
てモータ42の駆動量を細かく制御して所望される量の
ゴムを精度高く押し出すことができ、充填処理において
確実に空気の侵入を防止しながら効率よくゴムを充填す
ることができる。この結果、ゴムを充填した直後から高
い精度で定量的にゴムを押し出して、所望される量のゴ
ム製品を提供することができる。
【0064】本実施の形態では、ボールスクリュー軸2
8を回転させることによって、ボールネジ部30の位置
を上下させ、ピストン20をシリンダ14へ挿入させた
が、ピストン20をシリンダ14に向けて往復運動させ
ることができれば、ボールスクリュー軸28及びボール
ネジ部30に限定されない。この他に、サーボ機構、サ
ーボシリンダ等を用いても、前記同様の効果を得ること
ができる。また、駆動源としてのモータ42には、電動
式の他に油圧式を適用可能である。
【0065】また本実施の形態では、充填手段として、
スクリュー40を有する充填部36を用いたが、シリン
ダ14へゴムを充填することができれば、スクリュー4
0の回転によって充填を行うものに限定されない。例え
ば、ピストンなどの押圧手段を用いてもよい。
【0066】本実施の形態では、シリンダ14の内圧を
監視するために最小値としてのPnを設定したが、これ
に加えて最大値Pxを設定してもよい。この場合には、
最大値Pxに基づいて、スクリューモータ41の駆動を
制御する。最大値Pxを越えた場合には、充填過剰と判
断してスクリューモータ41の駆動を停止し、シリンダ
14内部に充填されたゴムが吐出口18から吐出してし
まうことを防止することができる。
【0067】さらに、本実施の形態では、充填処理にお
いてモータ42を逆方向に回転させてピストン20を引
き戻しながら充填を行ったが、モータ42の回転方向を
変更せずにピストン20の戻り動作を行ってもよい。例
えば、ボールスクリュー軸28の回転方向を変更するギ
アなどを用いて、モータ42の回転方向を変更させずに
ピストン20の往復運動を可能にしてもよい。また、ピ
ストン20を予め押出開始位置まで引き戻し、スクリュ
ーモータ42の駆動のみでゴムを充填してもよい。
【0068】また、本実施の形態の押出機10に押し出
されたゴムを切断する切断手段を設けさせてもよい。こ
の場合には、吐出口18近傍にカッターなどの切断手段
を配置し、モータ42の駆動と連動させ、定量的に押し
出されたゴムを自動的に切断するようにすることができ
る。
【0069】本実施の形態では、押出機10に充填され
る粘弾性流動体をゴムとしたが、これと同様にシリンダ
14の内部へ流し込めるものであり、押圧によって吐出
口18から吐出可能なものであれば、他のものを用いて
も同様の効果を得ることができる。このような粘弾性流
動体には、例えば、粘弾性を有する樹脂などが該当す
る。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動量を制御しやすいモータを備え、また、シリンダ内部
の圧力を所定範囲内に維持しながら粘弾性流体の充填を
行うので、所望される量の粘弾性流動体を精度高く得る
ことができると共に、充填時にシリンダ内が負圧になっ
て吐出口から空気が侵入することを容易に防止すること
ができる。これにより、粘弾性流体を押出機に充填した
直後から高い精度で定量的に押し出すことができ、正確
な量の粘弾性流体を効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る押出機の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る押出機の正面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る押出機のブロック図
である。
【図4】本発明の実施の形態に係る押出機のピストンが
シリンダ内で移動したときの状態を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る押出機の押出し処理
の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る押出機の充填処理の
一例を示すフローチャートである。
【図7】従来の技術に係る押出機の側面図である。
【符号の説明】
10 押出機 14 シリンダ 18 吐出口 20 ピストン 28 ボールスクリュー軸(運動方向変換手段) 30 ボールネジ部(運動方向変換手段) 36 充填部 37 投入口 40 スクリュー(充填手段) 41 スクリューモータ 42 モータ 48 圧力センサ 50 コントローラ(制御手段) 52 入力部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘弾性流体を充填手段でシリンダ内へ充
    填し、シリンダ内で往復運動するピストンで押圧するこ
    とによって、シリンダに設けられた吐出口から該粘弾性
    流体を押し出す押出機であって、 回転駆動するモータと、 前記モータの回転運動を、前記ピストンの往復運動に変
    換する運動方向変換手段と、 前記シリンダ内の吐出口近傍に配置され、該シリンダ内
    部の圧力を測定する圧力センサと、 前記モータ及び前記充填手段の駆動を制御して、所定量
    の前記粘弾性流体を押出すと共に前記シリンダ内部の圧
    力を所定の範囲内に維持しながら前記粘弾性流体を充填
    する制御手段と、を備えた押出機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記粘弾性流体を前記
    シリンダに充填する際に、前記モータを押出時とは逆方
    向に回転させて、前記ピストンを戻り動作させることを
    特徴とする請求項1に記載の押出機。
JP20795697A 1997-08-01 1997-08-01 押出機 Pending JPH1150954A (ja)

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