JPH0940087A - ピストン式定量充填装置 - Google Patents

ピストン式定量充填装置

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JPH0940087A
JPH0940087A JP21546695A JP21546695A JPH0940087A JP H0940087 A JPH0940087 A JP H0940087A JP 21546695 A JP21546695 A JP 21546695A JP 21546695 A JP21546695 A JP 21546695A JP H0940087 A JPH0940087 A JP H0940087A
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JP
Japan
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piston
filling
valve
liquid
cylinder
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Withdrawn
Application number
JP21546695A
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English (en)
Inventor
Kenji Ikeda
賢司 池田
Kiyoshi Ishii
清 石井
Tomoyuki Fujii
友幸 藤井
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填バルブからの液垂れを防ぎ充填時の容器
内での泡立ちを防ぐと共に、ピストン上下面の差圧が小
さく軽い力でピストンを作動させることができ、且つ内
溶液の種類が異なっても常に所定の充填圧力維持するこ
とができ、しかも計量シリンダ内壁面への充填液のこび
りつきや計量シリンダ内での泡の発生を防止でき、正確
に定量充填することができる。 【構成】 計量装置3の計量シリンダ13からピストン
11により充填液を圧送して容器Pに充填する。ピスト
ン11には弁孔10が形成され、ピストンが下降すると
きは弁孔が閉じて定量の液を圧送し、上昇するときは開
口して該弁孔を介して充填液を上から下に向けて両通さ
せることにより、計量シリンダの内部に常時充填液を充
満する状態で、充填作業を行い得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填液を缶のよう
な容器に定量充填する充填装置、特に、ピストンにより
計量シリンダから定量の充填液を押出して定量充填する
ピストン式定量充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジュースや炭酸飲料等の充填液を
缶のような容器に定量充填する定量充填装置として、例
えば、図7又は図8に示すような計量シリンダ90、9
1内に一定量の液体を貯溜し、該定量の液体を充填ヘッ
ドの充填バルブ92、93から容器Pに供給するものが
知られている。このような従来の定量充填装置は、液体
を計量シリンダから自然流下により充填しているので、
計量シリンダ内に液が多い充填開始初期の段階では液に
勢いがあり、液は円錐状バルブ部材から容器の内周壁に
達して壁面に沿って流下し充填される。そのため、炭酸
飲料等のように炭酸ガスが混入されている充填液でも、
充填初期は泡立ちが少なく良好に充填することができ
る。なお、図7及び図8において、94、95はそれぞ
れ給液タンクと導通した給液管であり、96は計量シリ
ンダ入口バルブ、97は液レベルセンサを表している。
【0003】ところが、計量シリンダ内の液の減少に伴
って充填圧力が低下するため、充填終了近くになると液
は円錐状バルブから容器内壁面まで達することができな
くなり、円錐状バルブから直接容器内の液面に落ちる、
いわゆる液垂れ現象が起きる。その結果、炭酸飲料等の
場合は発泡が助長される等の不都合が生じる。
【0004】このような自然流下方式の定量充填装置の
問題点を解消するものとして、計量シリンダ内の充填液
をピストンで押出して充填するようにしたピストン式の
定量充填装置も知られている(例えば、特開平5−31
9486号、特開平6−48485号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ピストン式の定量充填装置は、計量シリンダの上部は大
気圧となっているので、ピストンにより充填液を充填ヘ
ッドに向けて圧送する作用を行う際に、ピストンの上下
の面に対して大きな差圧が発生する。その結果、内容液
を押し出すのに大きな力を必要とし、大きなシリンダ装
置等の大出力のアクチュエータを必要とする。特に、炭
酸飲料等のように内圧の高い液体を充填する場合は大き
な力を必要とする。そして、内容液の種類によって内容
液を押し出す力が相違するので、ピストンを作動させる
シリンダ装置等のアクチュエータは内容液の種類毎に作
動圧力を替えるか、又は内容液の種類毎に専用の充填装
置を用いなければならない等の問題点がある。
【0006】また、従来の自然流下方式及びピストン方
式の何れの定量充填装置も、計量シリンダ内は充填の度
毎に内溶液の満注状態と空状態が繰り替えされるが、空
の状態では計量シリンダ内は空気に触れることになり、
内壁に充填液がこびり付き易くなり衛生的にも良くな
く、且つ充填を繰り返すうちに計量シリンダ内に泡が発
生して溜り、計量にバラツキが生じたりする問題があっ
た。
【0007】本発明は、従来の定量充填装置の前記問題
点を解消するもので、常に十分な充填圧力を維持して、
充填バルブからの液垂れを防ぎ充填時の容器内での充填
液の泡立ちを防ぎ良好に定量充填できると共に、ピスト
ンの差圧が殆ど発生することなく軽い力でピストンを作
動させることができてピストンを作動させるアクチュエ
ータを小型化することができ、且つ内容液の種類が異な
っても常に所定の充填圧力維持することができ、しかも
計量シリンダ内に気相部が存在することなく、計量シリ
ンダ内壁面への充填液のこびりつきや計量シリンダ内で
の泡の発生を効果的に防止でき、正確に定量充填するこ
とができるピストン式の定量充填装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のピストン式定量
充填装置は、充填バルブを有する少なくとも1つの充填
ヘッドと、該充填ヘッドに接続され給液タンクから充填
液を計量シリンダに導入してピストンで定量の充填液を
前記充填ヘッドに押し出して供給する計量装置と、前記
ピストンの駆動装置とからなり、前記給液タンクからの
管路を前記計量シリンダの上部に接続し、且つ該計量シ
リンダから充填液を充填ヘッドに向けて吐出する管路を
前記計量シリンダの下部に接続し、前記ピストンには弁
体によって開閉可能な弁孔が形成され、前記計量シリン
ダ内は常時充填液が満たされるように構成されているこ
とを特徴とする技術的手段を採用することにより、前記
課題を解決した。
【0009】そして、本発明では、充填の開始から停止
まで充填圧力が一定に維持され、且つ前記ピストンのス
トロークを調整することにより、容器に充填する充填液
の量を変更できるようにすることができる。前記ピスト
ンのストロークの調整を行う調整機構を計量シリンダの
外部に配置することによって、外部から前記ピストンの
ストロークを変更できて望ましい。
【0010】前記ピストンの駆動装置としては、計量シ
リンダの上方に配置されて前記ピストンを下降駆動する
加圧装置と、前記計量シリンダの下方に配置され前記ピ
ストンを上昇駆動するアクチュエータとの組合せによる
場合と、計量シリンダの下方に配置され、前記ピストン
を上下駆動するアクチュエータ単独からなる場合が採用
できる。そして、前記加圧装置としては、前記ピストン
の弁孔を開閉する弁体を介して前記ピストンを一定圧力
で加圧する重錘を備えているもの等が採用できる。
【0011】さらに、前記ピストンの弁孔を開閉する弁
体は、計量シリンダの上部壁を貫通して上方に突出した
弁杆を有し、該弁杆の上端が上下移動可能に設けられた
移動フレームに固定され、且つ前記弁体及び前記弁杆を
貫通して作動ロッドが上下動自在に設けられ、該作動ロ
ッドが前記移動フレームに固定されたアクチュエータに
より駆動されることにより、前記弁体を前記ピストンに
対して上下方向に相対変位させて前記弁孔の開閉制御を
行うように構成することができる。
【0012】他の手段として、前記計量シリンダの内部
で往復移動するピストンに、該ピストンに形成された弁
孔を開閉制御する逆止弁機構を設け、該ピストンの下降
ストロークでは前記弁孔を閉塞して前記計量シリンダか
ら充填液を押出し、上昇ストロークでは前記弁孔を開口
して充填液をシリンダの内部で前記弁孔を介して移動さ
せるようにしても良い。
【0013】また、計量シリンダ内部で移動するピスト
ンの速度を制御する速度調整弁装置を設け、前記計量シ
リンダからの充填液の吐出速度を変更することができる
ようにすることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明のピ
ストン式定量充填装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のピストン式定量充填装置の概略を模式
的に示している。本発明のピストン式定量充填装置は、
缶等の容器Pに充填液を充填するための充填ヘッド1に
対して、排出管路2を介して計量装置3を配置し、該計
量装置3の計量シリンダ13に対して充填液を供給する
ための給液タンク4を給液管5を介して接続している。
【0015】前記給液タンク4に接続される計量装置3
には、計量シリンダ13の上部に給液管5に接続される
液導入管6を設けて、充填液を計量シリンダ13の上部
から導入する。また、前記計量シリンダ13の下部に設
けた液吐出管7を介して、充填ヘッド1に向けて充填液
を吐出して供給するようにしている。前記計量装置3の
計量シリンダ13の内部には、中心部に弁孔10を設け
たピストン11と、前記弁孔を開閉する弁体15が上下
駆動可能に設けられ、該ピストン11と弁体の共同作用
により、後述するように、ピストン11を上昇させる動
作に対して、充填液をピストンの上部の室から下部の室
に向けて移動させるとともに、ピストン11を下降させ
る動作に対して、ピストン下部の室に収容された充填液
を充填ヘッドに向けて送り出すようになっている。
【0016】前記ピストン11は、該ピストンを上昇駆
動するアクチュエータである下部駆動シリンダ装置18
のロッド19の頂面20に、前記弁孔10に導通する導
通孔12を確保して固定されている。前記下部駆動シリ
ンダ装置18は、単動シリンダで構成され、切替スイッ
チ弁SW3から速度制御弁装置21を介してエア源に接
続され、該エア源から所定圧力のエアにより所定の速度
でピストン11を上昇駆動させるようになっているが、
ピストン11の下降駆動は、後述する加圧装置23によ
って行うようになっており、ピストンの下降動作時に
は、前記切替スイッチ弁SW3はドレン側に切り替えら
れることによって、シリンダ装置内のエアは速度制御弁
装置21の可変絞り弁22を介して切替スイッチ弁SW
3のドレンポートから外部に排出され、ピストンは一定
速度で下降するようになっている。なお、ピストン11
を上昇駆動するアクチュエータとしては、油圧又は空圧
のシリンダ装置の外、電磁ソレノイドやモータ等種々の
アクチュエータが採用可能である。
【0017】一方、弁体15は、前記ピストン11の弁
孔10を開閉する弁部16と該弁部16から上方に伸び
る弁杆17とで構成され、該弁杆17と弁部16の中央
部には貫通孔が形成され、該貫通孔に作動ロッド25が
上下駆動可能に嵌合している。前記弁杆17は計量シリ
ンダ13の上部蓋26を貫通して上部に伸び、その上端
が前記上部蓋26の上面から鉛直に突出して設けられた
一対のガイドロッド27に上下動可能に設けられた加圧
装置23の移動フレーム28の下端面に固定されてい
る。また、前記作動ロッド25は、加圧装置に固定され
た弁体駆動用のアクチュエータである弁体駆動シリンダ
装置29のピストンロッドにその上端が連結され、弁体
駆動シリンダ装置29の駆動により、弁体15に対して
相対的に上下移動するようになっている。
【0018】前記加圧装置23は、図1に明示するよう
に、移動フレーム28に着脱自在に設けた重錘30を有
し、該重錘30や前記弁体駆動シリンダ装置29を含む
加圧装置全体の重量により、前記弁体を介してピストン
を下方に押しながら、ガイドロッド27に沿って下降で
きるようになっている。
【0019】図中31は、加圧装置23、即ちピストン
のストロークを調整する調整機構を構成する位置調整用
ロッドであり、該ロッドの螺子部に螺合された調整ナッ
ト32の位置を調整することによって、加圧装置の上昇
位置が決定され、それによりピストンのストロークも決
定され、充填ヘッドに押出される充填液量が決定され
る。
【0020】前記計量装置3の液吐出管7に接続される
充填ヘッド1は、下部に位置決めされる容器Pに対して
配置するシール部材35と、充填用の管路を開閉する充
填バルブ36とを設けており、これらの構成は一般に使
用されているロータリー式充填装置の充填ヘッドの場合
と同様であり、該ロータリー式充填装置には、充填ヘッ
ドと計量装置とが対を成して、複数配置されている。な
お、図中、37は充填バルブの開閉を制御する充填バル
ブ作動シリンダ装置であり、そのロッド38が上下動す
ることによって、充填バルブ36を上下動させて充填液
を供給する経路を開閉させるようにする。39は充填バ
ルブ36を上方に付勢して、充填口を閉塞状態に維持す
るためのスプリングである。
【0021】前記各シリンダに対応させて、それらの作
動を制御するための切替スイッチ弁SW1〜SW3がそ
れぞれ配置され、また、充填液に含まれるガスと容器の
内圧等を制御するために、ガス案内経路を切り換えるた
めの切換スイッチ弁SW4〜SW6がそれぞれ配置され
ている。
【0022】前記切替スイッチ弁SW1は弁体駆動シリ
ンダ装置29を、切替スイッチ弁SW2は充填バルブ3
6を、また切替スイッチ弁SW3は下部駆動シリンダ装
置18をそれぞれ駆動制御するものであり、それらの一
方のポートは加圧エア源に連結されている。また、切替
スイッチ弁SW4の一方のポートは給液タンクの気相部
24とガス管路41を介して導通しており、且つ他方の
ポートは充填バルブ36の作動ロッド40の内部に形成
されたガス貫通孔を介して、充填ヘッドに装着された容
器内と導通しており、該切替スイッチ弁SW4を切替制
御することによって、容器内を給液タンクの気相部と同
圧に維持することができ、且つ充填液が炭酸飲料等の場
合、容器Pに充填液を充填した際に、容器内から排除さ
れたガスを給液タンク4の気相部8に向けて案内するこ
とができる。また、切替スイッチ弁SW5、SW6は、
容器内部に加圧ガスを供給して容器内のガス圧を調整す
るために用いられる。
【0023】次に、以上のように構成されたピストン式
定量充填装置で、容器に充填液を定量充填する動作を、
図2の動作図、および図3のタイミングチャートにより
説明する。なお、以下の説明は、炭酸飲料等ガスを含有
した飲料を充填する場合について説明するが、ガスを含
まない飲料の場合も同様な動作により充填することがで
きる。
【0024】計量シリンダ13の上部に形成されている
液導入口は常時解放されている状態にあるので、充填液
が給液タンクから給液管5を介して常時供給され、シリ
ンダ内は常に充填液が満たされている状態にある。充填
液を充填ヘッドに向けて押出す前は、図1及び図2に示
されるように、ピストン11は位置調整用ロッドで位置
決めされた最上部位置にあり、シリンダの弁孔10は弁
体15で閉塞され、ピストン11より下方には充填する
定量の液体が貯溜されている状態にある。
【0025】そして、回転式充填機が一周する間の充填
の1工程において切替スイッチ弁SW1〜SW6は充填
ヘッドと共に回転し、回転系外に設置されたカムによ
り、図3に示すタイミングチャートに則って順次切替え
られる。充填機内に容器が搬入されると、充填ヘッドが
下降して容器口をシール部材35でシールし、切替スイ
ッチ弁SW5は図3に示す時間開口して容器内に加圧ガ
スを導入して所定圧力に加圧し、加圧後閉止する。な
お、切替スイッチ弁SW6は、切替スイッチ弁SW5が
作動する最初の僅かな間だけ開き、容器内の空気が加圧
ガスによって押されて外部に逃げるようにする。
【0026】次に切替スイッチ弁SW4が開口して、給
液タンク4の気相部8と容器内が導通し、両者の差圧分
だけ給液タンク4の気相部から容器内に加圧ガスが供給
されて、気相部と容器内が等しい圧力になった段階で、
切替スイッチ弁SW2が開き充填バルブ作動シリンダ装
置37が作動して、充填バルブ36が下降し、充填口が
開口する。
【0027】以上の状態で、切替スイッチ弁SW3が図
1の状態から下方に切り替わることによって、下部駆動
シリンダ装置18は速度制御弁装置21の流量調整弁2
2で設定された流量範囲でフリー状態となる。その結
果、ピストン11の弁孔10を閉塞している弁体15の
ロッド39が、その上部に位置する加圧装置23の重錘
30により押圧されているので、ピストン11は閉塞さ
れた状態で重錘の重みで一定速度で下降して液が充填ヘ
ッドに圧送され充填が開始される。従って、充填液は一
定の充填圧力で容器に充填されることになり、充填終了
間近になっても充填バルブから液垂れが発生することな
く、良好に充填することができる。
【0028】一方、前記ピストン11が計量シリンダ1
3の内部で下降する動作に対応して、前記ピストン11
の上部の室内では負圧状態が発生するので、給液タンク
4から給液管5を介して充填液が流入し、ピストン下降
中ピストン背面には給液タンクから押出される量と同じ
量が流入し、シリンダ装置内は常に満杯状態にある。従
って、ピストンの前後の差圧が少なく、ピストンを下降
させる加圧装置23の加圧力を軽減させることができ
る。
【0029】図2(b)に示すように、ピストン11が
最下部にまで移動し、計量シリンダ13から定量の充填
液を完全に排出し終えると、弁体駆動シリンダ装置29
が作動して、ロッド25の先端部を下部駆動シリンダ装
置のロッド19の頂面20に押し当てる。この状態から
前記シリンダ装置29がさらに動作を続けて作動ロッド
25が伸長することにより、加圧装置23がその反作用
により上昇する結果、図2(c)示すように、加圧装置
23に固定された弁杆17を介して弁体15も共に上昇
するので、弁孔10を開放し、ピストン11の上下のシ
リンダの室が連通する状態となる。
【0030】この状態で、下部駆動シリンダ装置18が
作動すると、ロッド19を介してピストン11と作動ロ
ッド25を上昇させるので、前記作動ロッド25を介し
て加圧装置23も一括してガイドロッド27に沿って上
昇する。前記ピストン11は、上昇中、図2(c)〜
(d)に示すように、弁孔10は開口している状態にあ
るので、ピストン11の上部の室内に収容されていた充
填液は、ピストンの弁孔10を通って下部の室内に移動
し、前記ピストンが最上部位置に達した状態で、計量シ
リンダのピストン11により区画された下部の室内に
は、所定量の充填液が再び充満していることになる。
【0031】ピストン11の上昇は液内で行われるか
ら、負荷が極めて少ないので、下部シリンダ装置18を
比較的小型に形成することができる。
【0032】一方、充填液を容器に充填する動作が終了
した直後に、切替スイッチ弁SW2、SW4が作動して
充填バルブ36も閉じられる。その動作の直後に切替ス
イッチ弁SW6が開放されて、容器の内部の圧力を大気
圧と同一に設定し、シール部材35も離されて容器Pは
充填ヘッドから離される。
【0033】図4は本発明に係るピストン式定量充填装
置の他の実施形態の模式図である。該装置において、前
記実施形態と同様な部材については同じ符号を付し、詳
細な説明を省略し、前記実施形態と変わっている特徴点
であるピストンの駆動機構について詳細に説明する。
【0034】図4に示すピストン式定量充填装置では、
弁体15の駆動用の作動ロッド45の先端が雄ネジとな
って、ピストン46に形成されたネジ孔に螺着されてい
る構造となっている。また、ピストン駆動用のアクチュ
エータとしての下部駆動シリンダ装置47は、複動シリ
ンダを用い、シリンダの上下に圧気を導入して往復移動
させることにより、重錘を用いずにピストン46を上下
動させる機構を構成している。そのために、切替スイッ
チ弁SW3と下部駆動シリンダ装置47の間には2本の
管路48、49を接続して、下部駆動シリンダ装置47
の往復の動作を行わせるようにしている。
【0035】従って、前記計量装置3から充填液を充填
ヘッド1に向けて送り出すには、切替スイッチ弁SW3
を切り替えて下部駆動シリンダ装置47を下降駆動させ
ることにより、ピストン46を一定の圧力で下降させ、
所定の充填圧力で液を充填することができる。本実施形
態によれば、ピストンの駆動装置に重錘を用いてないの
で、ピストン11を上昇させる時の力が前記実施形態と
比べて少なくてすみ、その分下部駆動シリンダ装置を小
型化することができる。
【0036】図5は、本発明に係るピストン式定量充填
装置のさらに他の実施形態の模式図である。該装置にお
いて、前記実施形態と同様な部材については同じ符号を
付し、詳細な説明を省略し、前記実施例と変わっている
特徴点のみを詳細に説明する。
【0037】図5に示すピストン式定量充填装置では、
図4の場合と同様に、ピストン55を上下動させるため
のアクチュエータとして、複動式の下部駆動シリンダ装
置56を配置しており、切換スイッチ弁SW3に接続す
る管路48、49を介して圧気の供給が行われる。ま
た、図6に示すように、ロッド57の先端部のネジ58
をピストン55の下部に固定し、ピストン55の上部に
は、作動ロッド60の端部をネジ61を用いて固定して
いる。
【0038】図5に示す例では、前記図4の実施形態の
ように前記ピストン55に対応させて、計量シリンダ1
3の上部には加圧手段やアクチュエータを配置せずに、
ガイドロッド27を介して位置調整用ロッド62を移動
可能に案内し、前記位置調整用ロッド62の上昇位置、
つまり、ピストン55の上昇限界を設定するために、位
置決め手段としての調整ナット63をロッドに固定して
いる。また、ピストンの下降限界は、前記調整ナット6
3が上部蓋26に当接する位置に設定することができる
が、その他に、位置決め手段の下降限界を設定する他の
部材を、計量シリンダの上部や位置調整用ロッドに対し
て配置することも可能である。
【0039】前記ピストン55には、図6に示されるよ
うに、逆止弁機構65を所定の数配置しており、前記逆
止弁機構においては、ピストン55の本体を上下に貫通
する状態で、収容室66と連通路67とを組み合わせた
充填液流通経路を構成している。前記充填液流通経路の
下部の収容室66には、ボール68をスプリング69に
より連通路の下部に形成された弁座70に対して付勢す
るように設けられている。該構成により、下部駆動シリ
ンダ装置56によりピストン55を下降させると、ボー
ル68が液圧及びスプリング69のバネ圧により着座し
て連通路を塞ぐ状態となり、ピストンの下部の充填液を
押圧して、充填ヘッドに向けて充填液を排出することが
できる。
【0040】また、充填液を容器に充填した後で、下部
駆動シリンダ装置が逆方向に作動されて、ロッド60を
介してピストン55を上昇させる際には、ピストンの上
部にある充填液の圧力により、ボール68がスプリング
69の付勢力に抗して下降し、連通路67を開く状態
で、ピストン55が上昇する。したがって、前記計量シ
リンダ13の内部でピストンが上昇する動作により、ピ
ストンの上部の室内に充満している充填液は、逆止弁機
構を通ってピストンの下部の室内に移動され、次の定量
充填の動作に対処させることができるものとなる。
【0041】なお、前記図5、6に示される実施形態に
おいては、計量シリンダの上部に重錘部材と上部駆動シ
リンダ装置を配置しないので、図1に示す切換スイッチ
弁SW1を配置する必要がない。さらに、計量シリンダ
13の内部で上下動するピストンの構成が簡単なものと
なり、ピストンの弁孔を開閉するための別のピストン
や、その駆動機構等を設ける必要がなく、計量装置の全
体の構成を簡素化することが可能になる。なお、前記第
3の実施形態において、計量装置と充填ヘッドの動作
は、前記図3のタイミングチャートに示すものと同様に
して行われるが、切換スイッチ弁SW1を設けないこと
による動作の違いがあるのみである。前記構成に加え
て、図6のピストンに対して配置する逆止弁機構は、図
示する構成の部材を用いることの他に、他の従来より公
知の逆止弁装置を用いることも可能である。
【0042】前述したように構成される本発明のピスト
ン式定量充填装置において、充填液が炭酸飲料のよう
に、ガスを含んだ液体である場合には、給液タンク4の
気相部8と、容器内部とを連通させることにより、充填
液を容器内に充填する作用を良好な状態で行わせること
ができる。また、計量シリンダの内部でピストンの上部
から下部の室内に向けて充填液を移動させる機構を用い
ているために、計量シリンダの内部で充填液が常時満杯
している状態となり、計量シリンダの内壁が空気と接触
することはないので、充填液残滓が付着して残ったりす
ることがなく、衛生的であると共に充填液の取り扱いの
動作を良好に行うことができる。
【0043】さらに、本発明の装置では、充填液として
ガスを含まない飲料を充填する際にも、充填速度を一定
に維持させることが可能であり、計量シリンダの内部で
ピストンを移動させるための力を大きく設定する必要が
ない。前記構成に加えて、本発明の充填装置において
は、充填液を容器に圧送する際の圧力と速度の調整は、
速度制御弁装置21の絞り弁22に対する調整を行うこ
とにより、容易に制御が可能である。そして、ロータリ
ー式充填機に配置する多数の充填ヘッドに対して、各計
量シリンダからの充填液吐出速度等を、それぞれの計量
シリンダ駆動部の駆動シリンダに対して個別に調整する
ことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明のピストン式定量充填装置は、以
上の説明から明らかなように、計量装置から充填ヘッド
に向けて充填液を常に所定の圧力で圧送するので、常に
十分な充填圧力を維持して、充填バルブからの液垂れを
防ぎ充填時の容器内での充填液の泡立ちを防ぎ良好に定
量充填できる。
【0045】また、計量シリンダ内で上下駆動するピス
トンの上下面の差圧は殆ど発生しないので、軽い力でピ
ストンを作動させることができ、ピストンを駆動するア
クチュエータを小型化することができる。そして、内溶
液の種類が異なっても常に所定の充填圧力を維持してピ
ストンを駆動できるので、内容液の種類の変更に伴って
アクチュエータの出力を変更する必要はない。
【0046】さらに、計量シリンダ内には常に充填液が
満たされているので、気相部が存在することなく、計量
シリンダ内壁面への充填液のこびりつきや計量シリンダ
内での泡の発生を効果的に防止でき、正確に定量充填す
ることができる。
【0047】ピストンのストロークが外部より任意に調
整できるように構成することによって、充填量を簡単に
任意に調整することができる。また、前記ピストンの移
動速度を制御できるようにすることによって、充填液の
排出圧力を任意に制御することができ、容器内への充填
液の充填を最適圧力で良好に行うことができる。
【0048】また、前記ピストンの弁孔を開閉する弁体
の開閉機構を請求項8のように構成することによって、
確実に弁孔の開閉制御ができ、良好に計量シリンダの内
部での充填液の移動と、計量装置からの充填液の圧送の
作用を行うことができる。さらに、ピストンに逆止弁機
構を設けて構成することによって、充填液の排出機構を
より簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の充填装置の構成を示す説明図である。
【図2】計量シリンダ内でピストンの作動行程説明図で
あり、(a)は充填液を圧送する直前の状態、(b)は
充填液を排出中の状態、(c)はピストンを上昇させる
動作の開始時の状態、(d)はピストン上昇中の状態を
示している。
【図3】図1の装置における各構成部材の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態での装置の構成を示す説
明図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態での装置の構成を
示す説明図である。
【図6】図5示す装置におけるピストンの構成を示す説
明図である。
【図7】従来の充填装置の構成を示す説明図である。
【図8】従来の充填装置の別の例の構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 充填ヘッド 2 排出管路 3 計量装置 4 給液タンク 5 給液管 7 液吐出管 8 気相部 10 弁孔 11、46、55 ピストン 13 計量シリン
ダ 15 弁体 16 弁部 17 弁杆 18、47、56
下部シリンダ装置 21 速度制御弁装置 22 可変絞り弁 23 加圧装置 25、40、4
5、60 作動ロッド 27 ガイドロッド 28 移動フレー
ム 29 弁体駆動シリンダ装置 30 重錘 31、62 位置調整用ロッド 32、63 調整
ナット 36 充填バルブ 37 充填バルブ
作動シリンダ装置 65 逆止弁機構 67 連通路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填バルブを有する少なくとも1つの充
    填ヘッドと、該充填ヘッドに接続され給液タンクから充
    填液を計量シリンダに導入してピストンで定量の充填液
    を前記充填ヘッドに押し出して供給する計量装置と、前
    記ピストンの駆動装置とからなり、 前記給液タンクからの管路を前記計量シリンダの上部に
    接続し、且つ該計量シリンダから充填液を充填ヘッドに
    向けて吐出する管路を前記計量シリンダの下部に接続
    し、前記ピストンには弁体によって開閉可能な弁孔が形
    成され、前記計量シリンダ内は常時充填液が満たされる
    ように構成されていることを特徴とする定量充填装置。
  2. 【請求項2】 前記ピストンのストロークを調整する調
    整機構を備え、容器に充填する充填液の量を変更できる
    ようにした請求項1記載のピストン式定量充填装置。
  3. 【請求項3】 前記調整機構が計量シリンダの外部に設
    けられ、外部から前記ピストンのストロークを変更でき
    るようにした請求項2に記載のピストン式定量充填装
    置。
  4. 【請求項4】 充填の開始から停止まで充填圧力を一定
    に保つようにしてなる請求項1、2又は3記載のピスト
    ン式定量充填装置。
  5. 【請求項5】 前記ピストンの駆動装置が、計量シリン
    ダの上方に配置されて前記ピストンを下降駆動する加圧
    装置と、前記計量シリンダの下方に配置され前記ピスト
    ンを上昇駆動するアクチュエータとからなる請求項1〜
    4何れか記載のピストン式定量充填装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧装置は、前記ピストンの弁孔を
    開閉する弁体を介して前記ピストンを一定圧力で加圧す
    る重錘を備えている請求項5記載のピストン式定量充填
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ピストンの駆動装置が、計量シリン
    ダの下方に配置され、前記ピストンを上昇駆動及び下降
    駆動できるアクチュエータからなる請求項1〜4何れか
    記載のピストン式定量充填装置。
  8. 【請求項8】 前記ピストンの弁孔を開閉する弁体は、
    弁部と、該弁部から伸長し計量シリンダの上部壁を貫通
    して上方に突出した弁杆を有し、該弁杆の上端が上下移
    動可能に設けられた移動フレームに固定され、且つ前記
    弁部及び前記弁杆を貫通して作動ロッドが上下動自在に
    設けられ、該作動ロッドが前記移動フレームに固定され
    たアクチュエータにより駆動されることにより、前記弁
    体を前記ピストンに対して上下方向に相対変位させて前
    記弁孔の開閉制御を行うようにした請求項1〜7何れか
    記載のピストン式定量充填装置。
  9. 【請求項9】 前記計量シリンダの内部で往復移動する
    ピストンに、該ピストンに形成された弁孔を開閉制御す
    る逆止弁機構を設け、該ピストンの下降ストロークでは
    前記弁孔を閉塞して前記計量シリンダから充填液を押出
    し、上昇ストロークでは前記弁孔を開口して充填液をシ
    リンダの内部で前記弁孔を介して移動させることを特徴
    とする請求項1〜7何れか記載のピストン式定量充填装
    置。
  10. 【請求項10】 計量シリンダ内部で移動するピストン
    の速度を制御する速度調整弁装置を設け、前記計量シリ
    ンダからの充填液の吐出速度を変更することができるよ
    うにした請求項1〜9何れか記載のピストン式定量充填
    装置。
JP21546695A 1995-08-02 1995-08-02 ピストン式定量充填装置 Withdrawn JPH0940087A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030018348A (ko) * 2001-08-28 2003-03-06 문인환 액정량주입장치
JP2004182284A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 発泡飲料用缶蓋
US9428373B2 (en) 2011-04-06 2016-08-30 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machine Co., Ltd. Rotary-type filling machine and method for calculating filling quantity for rotary-type filling machine
CN114031026A (zh) * 2021-10-09 2022-02-11 南通市联灌机械科技有限公司 一种具有气泡排出结构的高精度伺服液体灌装机

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