JP2001104765A - 攪拌子 - Google Patents

攪拌子

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JP2001104765A
JP2001104765A JP28184999A JP28184999A JP2001104765A JP 2001104765 A JP2001104765 A JP 2001104765A JP 28184999 A JP28184999 A JP 28184999A JP 28184999 A JP28184999 A JP 28184999A JP 2001104765 A JP2001104765 A JP 2001104765A
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JP
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stirrer
stirring tank
stirring
coagulant
soymilk
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JP28184999A
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Katsuhiko Ii
勝彦 井伊
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MARUI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の外周に螺旋羽根を備えた攪拌子で、
豆乳と凝固剤を混合攪拌し、小さな消費電力で攪拌性能
を高める。 【解決手段】 豆乳11と凝固剤12とが供給される攪
拌タンク7を有する。攪拌タンク7内で攪拌子35によ
り豆乳11と凝固剤12を混合攪拌する。攪拌子35
は、モータ36で回転駆動される回転軸37の外周に螺
旋羽根38を1ピッチ分だけ螺旋巻きしてある。螺旋羽
根38の外周縁寄り部位に、円形の通孔39を螺旋方向
に沿って一定間隔置きに多数設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種液体を攪拌す
るための攪拌子に係り、具体的には豆腐製造工程におい
て、攪拌タンク内で豆乳と凝固剤とを混合攪拌するのに
用いて好適な攪拌子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、豆乳と凝固剤とは管内に供給し
て、それらを激しく衝突させるなどの方式で、均一にし
かも短時間で素早く混合攪拌していた。一方、遅効性の
凝固剤が開発され、ひとつのタンク内に豆乳と凝固剤と
を投入して攪拌子で混合攪拌することが試みられてい
る。
【0003】このようなタンクに豆乳と凝固剤とを入れ
て混合攪拌したのち、取り出すバッチ式を採用したと
き、混合の均一性が要求され、凝固剤に遅効性のものを
用いるとは言え、効率良く短時間に混合処理する必要が
ある。そこで問題になるのは、攪拌子である。この攪拌
子に関して、本発明者は、モータで回転駆動される回転
軸に螺旋羽根を一体に植設したものを試作した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでは回転軸上に螺
旋羽根をどの程度のピッチ数で設けるか、螺旋羽根のリ
ード角を如何に設定するかを検討した。螺旋羽根のピッ
チ数を増加し、リード角を大にすれば、攪拌性能が向上
した。もちろん回転軸の回転数を上げることも有効であ
った。しかし、それらのいずれの方式も消費電力が大き
くなるところに最大の欠点があることを知った。
【0005】一方、螺旋羽根が大径化しても、質量の増
加分はさておき、消費電力の観点からはそれ程の影響を
受けないことを知った。そこで本発明者は、螺旋羽根を
1ピッチ分だけにして比較的大径に形成し、その外周縁
寄りに通孔を設けて実験したところ、螺旋羽根を数ピッ
チ備えたものに相当する攪拌効果が得られることを知見
し、本発明を完成するに至ったものである。本発明の目
的は、回転軸に螺旋羽根を設けた攪拌子において、小さ
な消費電力で短時間での効率的な攪拌が可能な攪拌子を
得ることにある。本発明の目的は、とくに豆腐製造工程
においてタンク内での豆乳と凝固剤とを均一に混合攪拌
するのに有利な攪拌子を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1の原理図
に示すごとく攪拌タンク7内で液体を攪拌する攪拌子3
5において、モータ36で回転駆動される回転軸37
に、多数の通孔39を有する螺旋羽根38が螺旋状に設
けられていることを特徴とする。
【0007】具体的には、図2および図3に示すごとく
回転軸37の軸方向に螺旋羽根38を1ピッチ相当分だ
け螺旋状に巻回する。螺旋羽根38には、外周縁寄り部
位に多数の通孔39を螺旋羽根38の螺旋方向に沿って
一定間隔置きに設ける。用途的には、攪拌タンク7内の
液体が、豆腐製造工程において用いる豆乳とそれ用の凝
固剤であり、これらの混合攪拌に供することができる。
【0008】
【作用】攪拌タンク7において、モータ36で液体内の
攪拌子35を回転駆動すると、液体は基本的に回転軸3
7の軸心方向へ押し流されながら攪拌タンク7内を循環
流動する。その際に、螺旋羽根38に設けた通孔39の
存在により、液体が通孔39を通過するときに通孔39
まわりで摺り切られる状態になって乱流を生じ、これが
混合攪拌性能の向上につながっていると推測される。
【0009】回転軸37まわりに螺旋羽根38を1ピッ
チ相当分だけ螺旋巻きしたのは、複数ピッチになると、
攪拌子35の回転抵抗が高まり消費電力が大になるから
である。また、1/2ないし3/4ピッチなど1ピッチ
に満たないときは、アンバランスを生じて回転軸37に
軸振れなどの負担を生じるからである。同趣旨で多数の
通孔39は螺旋羽根38の螺旋方向に沿って一定間隔置
きに設けることが望まれる。更に、螺旋羽根38の外周
縁寄り部位に通孔39を設けてあると、回転軸37の回
転数が一定と想定したとき、通孔39の部分での周速度
が回転軸37の近くに設けた場合の通孔部分に比較して
大となるので、混合攪拌により有利となる。
【0010】
【発明の効果】本発明の攪拌子によれば、螺旋羽根38
に通孔39を設けるだけの簡単な構造でありながら、小
さな消費電力で均一にして効率的な攪拌性能を発揮させ
ることができる。螺旋羽根38の径寸法を多様に変更せ
ずとも、通孔39の口径、透設位置、透設数を変更する
ことにより、対象の液体に応じて攪拌性能を容易に調整
できる。螺旋羽根38は1ピッチ相当分だけで足りるの
で、安価に製造できる。従って、豆乳と凝固剤との嵌合
攪拌に用いたとき、省電力で良質な豆腐をつくるに好適
である。
【0011】
【発明の実施の態様】図4は本発明に係る豆乳凝固装置
の全体を示しており、架台1の上部には、横長で円筒状
の筒壁2を配置してあり、筒壁2の一端がこれに固定し
た固定壁3で密閉されている。筒壁2内には、固定壁3
と対向状に円盤状の可動壁5が筒壁2の軸方向に摺動自
在に配置されている。可動壁5は、外周縁がパッキン6
を介して筒壁2の内周面に密着接当している。かくし
て、筒壁2と固定壁3と可動壁5とで豆乳11を計量す
る攪拌タンク7が形成されている。この攪拌タンク7
は、可動壁5を後述する可変調節機構31によって移動
させることにより、内部容積が大小に変更調節可能にな
っている。
【0012】架台1には、筒壁2の上方に豆乳槽9が、
下部に凝固剤槽10がそれぞれ搭載されている。豆乳槽
9内には、常に一定の液面を保つように豆乳11が外部
からの供給を受けて貯留されている。凝固剤槽10に
は、例えば「にがり」などの液体からなる遅効性の凝固
剤12が貯留されており、必要に応じてモータ13で回
転駆動される攪拌羽根15で凝固剤12が攪拌されてい
る。
【0013】豆乳11は、豆乳槽9に一旦貯留されたの
ち、豆乳槽9から攪拌タンク7に自重で落下供給され
る。つまり、豆乳槽9の内底と、筒壁2の上端の一方側
に設けた取入口16とが送給路17で連通接続されてお
り、送給路17には上方に手動弁19を、取入口16に
近い下方に電磁弁20をそれぞれ設けてある。
【0014】攪拌タンク7は、これの内部容積が大小に
変更されても、攪拌タンク7への豆乳の供給量が常に規
定の液面高さになるように制御されている。この制御手
法としては、密閉下にある攪拌タンク7内に豆乳11が
常に充満状態になるようにしてある。すなわち、筒壁2
の上端には、攪拌タンク7内のエアを吸排気するエア抜
き管21を上向きに設け、エア抜き管21の下端近くに
電磁弁22を設ける。そして、攪拌タンク7内のエアを
エア抜き管21を介して抜きながら、豆乳槽9から豆乳
11を攪拌タンク7に落下供給することで、攪拌タンク
7に豆乳11が常に満杯の充満状態に供給される。
【0015】攪拌タンク7に臨む筒壁2の下端には排出
口27を設けてあり、凝固剤12が混合攪拌された豆乳
11を攪拌タンク7外に取り出す取出路29が排出口2
7から導出されている。この取出路29には、排出口2
7の近くに電磁弁30が設けられている。そして、排出
口27から取り出された豆乳11が、次の工程で凝固、
整形されて所定形状の豆腐になる。
【0016】可変調節機構31は、駆動源である電動モ
ータ32を含む駆動系と、可動壁5につながるロッド3
3を含む中間伝動機構とからなり、電動モータ32で可
動壁5を筒壁2の軸方向に摺動操作する。この状態から
可動壁5は固定壁3に近付く図4中の左側方へ段階的に
摺動操作可能であり、これにより攪拌タンク7の内部容
積は、例えば制御装置Aで5段階の設定モードに切り換
えることによって可変調節される。
【0017】次に攪拌タンク7には、攪拌手段34とし
て攪拌タンク7の内底近く、すなわち固定壁3の内面側
に攪拌子35を配置してあり、固定壁3の外側に配備し
たモータ36で攪拌子35が回転駆動される。
【0018】この攪拌子35は、図2および図3に示す
ごとく、前記モータ36の原動軸に伝動手段を介して連
結されて該モータ36で回転駆動される金属製の回転軸
37と、1枚の帯板状の金属板を螺旋状に1ピッチ分だ
け曲げ加工して基端を回転軸37の外周に溶接してなる
螺旋羽根38とからなる。この螺旋羽根38には、これ
の外周縁寄り部位に、多数の円形状の通孔39を螺旋方
向に沿って等間隔置きに貫通状に打ち抜き形成してあ
る。その螺旋羽根38は、1ピッチLを60mm、直径D
を120mmとし、直径13mmの通孔39を12個設け
た。なお、回転軸37の基端には、モータ36の原動軸
につながるねじ孔40が穿設されている。
【0019】凝固剤12は、豆乳11が攪拌タンク7に
供給されるのに先立って凝固剤槽10から攪拌タンク7
に送給される。このために凝固剤槽10と、攪拌タンク
7に臨む筒壁2の上端の取入口24とが、凝固剤送給路
23で連通接続されている。この送給路23の途中に
は、凝固剤供給手段25と電磁弁26とが設けられてい
て、電磁弁26が攪拌タンク7側の取入口24の近くに
配置される。
【0020】豆乳凝固装置全体の作動を説明すると、ま
ず手動弁19を開いて制御装置Aの電源をオンにする
と、豆乳送給路17の電磁弁20と、凝固剤送給路23
の電磁弁26とが閉弁されると同時に、エア抜き管21
の電磁弁22と、取出路29の電磁弁30とがそれぞれ
開弁される。このとき、豆乳槽9には豆乳11が液位検
出手段で常に一定量を保つように予め貯留されており、
凝固剤槽10にも凝固剤12が常に一定量を保って貯留
されていて、この状態で螺旋羽根38によって攪拌され
る。
【0021】次に、選択モードに従って制御装置Aから
の指令信号に基づき、可変調節機構31の電動モータ3
2が駆動され、可動壁5が図4の状態から左側へ摺動操
作され、これで攪拌タンク7の内部容積が5段階のいず
れかに可変調節される。かかる攪拌タンク7の内部容
積、即ち攪拌タンク7への豆乳11の供給量は、予めユ
ーザーのスイッチ操作などによって選択されており、こ
の選択に従うことになる。一方、電動モータ32による
可動壁5の駆動時間が検出されることにより、上記選択
された攪拌タンク7の内部容積が自動的に検出され、こ
れによって攪拌タンク7の内部容積が正しく設定されて
いるか否かが確認される。
【0022】すなわち制御手段Cの作動を説明すると、
凝固剤供給路23の第1・第2弁43・44は共に閉じ
ており、制御手段Cの起動スイッチが先の制御装置Aか
らの指令信号に基づいてオンになると、まず流路上手側
の第1弁43を開にして流路下手側の第2弁44が閉じ
た状態になり、この状態下で凝固剤槽10内の凝固剤1
2が凝固剤送給路23を介して凝固剤供給手段25の円
筒内に吸引される。
【0023】次に凝固剤供給手段25の円筒内に吸引さ
れた凝固剤12は、該円筒内から吐出され凝固剤送給路
23を経て攪拌タンク7側へ供給される。このようにし
て攪拌タンク7に投入されるべき凝固剤12の量が豆乳
11の供給量に応じて調節される。凝固剤送給路23に
おいて、第2弁44の流路下手側は常に凝固剤12で充
満されている。従って凝固剤供給手段25の円筒から吐
出された凝固剤12は先入れ先出し方式で順送りに前記
吐出量分だけ攪拌タンク7へと供給される。この後に、
第1・第2弁43・44および電磁弁26が閉じる。
【0024】続いて、豆乳送給路17の電磁弁20が所
定時間(例えば数10秒)だけタイマーで制御されて開
弁され、エア抜き管21からエアを抜きながら豆乳槽9
から豆乳11が自重で落下して攪拌タンク7内に供給さ
れ、攪拌タンク7内が豆乳11と凝固剤12とで充満状
態となる。攪拌タンク7内が豆乳11で充満されると、
豆乳送給路17の電磁弁20と、エア抜き管21の電磁
弁22とが閉弁されて、攪拌タンク7を密閉状態にし、
直ちに攪拌モータ36で攪拌子35を回転駆動すること
で、攪拌タンク7内で豆乳11と凝固剤12とが混合攪
拌される。このときのモータ36の回転数は、1800
〜3600rpm程度に設定した。
【0025】混合攪拌を終えると、エア抜き管21の電
磁弁22と、取出路29の電磁弁30とが開弁され、攪
拌タンク7に外部エアの吸入を許しながら、排出口27
と取出路29とを介して攪拌タンク7から豆乳11を外
部に全て取り出し、一連の作業を終える。後は上記の工
程を繰り返すことになる。このように攪拌タンク7に豆
乳1と凝固剤12とを供給する作業を繰り返すバッチ式
になっている。
【0026】図示例の全容は上記のようになっている
が、豆乳槽9は攪拌タンク7よりも下方に配置して、ポ
ンプなどで豆乳槽9から豆乳11を攪拌タンク7に送給
するようにしてもよい。攪拌タンク7における豆乳11
の液面高さは、豆乳をオーバーフローさせることにより
任意に決定でき、必ずしも充満状態にすることを要しな
い。攪拌タンク7に豆乳11を供給したのち、凝固剤1
2を後から供給してもよい。
【0027】螺旋羽根38は、回転軸37上に1ピッチ
相当分だけ設けるを以て必要かつ十分であるが、対象の
液体が大量かつより短時間で混合攪拌する場合には複数
ピッチ設けてあってもよい。螺旋羽根38を1ピッチ相
当分設けるとは、実質的に1ピッチであればよいことを
意味する。螺旋羽根38に対して、外周縁寄り部位に通
孔39を設けるとは、通孔39が外周縁に一部臨む切欠
き形状を含み、更に螺旋羽根38の径方向の内外にも複
数の同心円の仮想線上に通孔39が螺旋方向に沿って設
けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌子の使用例を概念的に説明す
る概略断面図
【図2】攪拌子の正面図
【図3】攪拌子の側面図
【図4】豆乳凝固装置の概略説明図
【符号の説明】
7 攪拌タンク 11 豆乳 12 凝固剤 35 攪拌子 36 モータ 37 回転軸 38 螺旋羽根 39 通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 攪拌タンク7内で液体を攪拌する攪拌子
    において、 モータ36で回転駆動される回転軸37に、多数の通孔
    39を有する螺旋羽根38が螺旋状に設けられているこ
    とを特徴とする攪拌子。
  2. 【請求項2】 回転軸37の軸方向に、螺旋羽根38が
    1ピッチ相当分だけ螺旋状に巻回されている請求項1記
    載の攪拌子。
  3. 【請求項3】 螺旋羽根38の外周縁寄り部位に、多数
    の通孔39が螺旋羽根38の螺旋方向に沿って一定間隔
    置きに設けられている請求項1又は2記載の攪拌子。
  4. 【請求項4】 攪拌タンク7内の液体が、豆乳11とそ
    れ用の凝固剤12である請求項3記載の攪拌子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018097347A1 (ko) * 2016-11-22 2018-05-31 오동진 스파우트 파우치 자동포장기
CN116474606A (zh) * 2023-05-11 2023-07-25 金华政祺生物技术有限公司 电解中性离子漱口水的制备装置、工艺及方法

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