JP3538555B2 - 脱穀装置のシーブケース - Google Patents

脱穀装置のシーブケース

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JP3538555B2 JP31862998A JP31862998A JP3538555B2 JP 3538555 B2 JP3538555 B2 JP 3538555B2 JP 31862998 A JP31862998 A JP 31862998A JP 31862998 A JP31862998 A JP 31862998A JP 3538555 B2 JP3538555 B2 JP 3538555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受網から漏下した
処理物を受け止めて後方に移送するグレンパンと、該グ
レンパンからの処理物を粗選別する粗選別部と、該粗選
別部からの処理物を精選別する精選別部とを備えた脱穀
装置のシーブケースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、上記のような脱穀装置のシー
ブケースは、例えば、特開平10‐215659号公報
で開示されているように、唐箕からの選別風が最下部に
配備された精選別用のグレンシーブからのみ導入される
ようになっていた。そのため、選別風は、シーブケース
内への導入時には、グレンシーブ上のワラ屑などの塵埃
を吹き飛ばすようになることから、選別風として有効に
作用しているものの、導入後は、シーブケース内で風向
が曖昧なまま不均一に広がるようになっており、もっ
て、選別風としてはあまり有効に作用しないようになっ
ていた。
【0003】そこで従来では、例えば、実開昭59‐1
93241号公報で開示されているように、シーブケー
スの前部壁に選別風取り入れ用の開口を形成するととも
に、唐箕とシーブケースとの間に、唐箕から精選別用の
グレンシーブの下方に向けて主選別風を供給する主選別
風路と、唐箕から前部壁の開口に向けて補助選別風を供
給する補助選別風路とを形成して、選別風をグレンシー
ブの下方と前部壁の開口とから導入させるようにして、
シーブケース内に導入後の選別風に、ある程度の風向を
持たせて、選別風として有効に作用させるようにするこ
とが考えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、脱穀処理後の処理物に対して篩い選
別処理を施すために揺動駆動されるシーブケースの前部
壁に、単に選別風取り入れ用の開口を形成するようにし
ていることから、その開口からの選別風の導入を行い易
くするために開口を大きく形成すると、シーブケースと
しての強度が大幅に低下して使用時に変形や破損が生じ
易くなる不都合を招くようになり、逆に、シーブケース
としての強度の大幅な低下を防止するために開口を小さ
く形成すると、その開口自体が小さくなる上に、シーブ
ケースの揺動駆動に伴って生じる補助選別風路と開口と
のズレ量が大きくなることに起因して、その開口からの
選別風の導入が困難になって、シーブケース内に導入後
の選別風に風向を持たせることが行い難くなる不都合を
招くようになっていた。
【0005】本発明の目的は、シーブケースとしての強
度の低下を招くことなく、シーブケース内に導入後の選
別風に好適な風向を持たせることにより、処理物に対し
て選別風をより有効に作用させるようにして、シーブケ
ースにおける選別精度の向上を図れるようにすることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、受網から
漏下した処理物を受け止めて後方に移送するグレンパン
と、該グレンパンからの処理物を粗選別する粗選別部
と、該粗選別部からの処理物を精選別する精選別部とを
備えた脱穀装置のシーブケースにおいて、前記グレンパ
ンから下方に向けて延出された前部壁に選別風取り入れ
用の開口を形成するとともに、前記開口の直後方箇所
に、後方側ほど上下幅が大きくなる先細り状のガイド部
材を左右の側壁に亘るように架設配備して、前記開口か
ら流入する選別風を、前記グレンパンと前記粗選別部と
の間と、前記粗選別部の下方とに分配供給するように構
成し、前記ガイド部材の上側のガイド面から該ガイド面
に沿って後方に延びる第1仮想延長線と、前記ガイド部
材の下側のガイド面から該ガイド面に沿って後方に延び
る第2仮想延長線との間に、前記粗選別部が位置するよ
うに配置設定してある
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、シーブケースにおける開口の直後方箇所に左右の側
壁に亘るガイド部材を架設配備していることから、前部
壁に選別風取り入れ用の開口を大きく形成して、その開
口からの選別風の導入を行い易くするようにしても、シ
ーブケースの強度としては、篩い選別処理を施す上での
揺動駆動に耐え得るだけの充分な強度を確保することが
できるようになり、もって、使用時の変形や破損を防止
できるようになる。
【0008】又、ガイド部材を後方側ほど上下幅が大き
くなる先細り状とし、開口から流入する選別風をグレン
パンと粗選別部との間と粗選別部の下方とに分配供給す
るようにしていることから、グレンパンと粗選別部との
間を通流する選別風を粗選別部上に流下する処理物に対
して好適に作用させることができ、又、粗選別部の下方
を通流する選別風を粗選別部から流下する処理物に対し
て好適に作用させることができるようになる。つまり、
開口から流入する選別風を、シーブケース内の処理物に
対して多段階に作用する状態に風向を持たせることがで
きるようになり、もって、処理物からワラ屑などの塵埃
を好適に風選別することができるようになる。
【0009】尚、上記のようにシーブケース内において
選別風を処理物に対して多段階に作用させる方法として
は、前部壁に、グレンパンと粗選別部との間を通流する
選別風を導入させるための開口と、粗選別部の下方を通
流する選別風を導入させるための開口とを形成すること
も考えられるが、この場合には、各開口の上下幅が狭く
なって各開口からの選別風の導入が困難になるととも
に、シーブケースの強度の低下を招くようになる。
【0010】要するに、上記請求項1記載の発明による
と、前部壁に形成した開口からの選別風の導入を行い易
くすることができる上に、それに起因したシーブケース
の強度の低下を防止できるとともに、導入後の選別風に
好適な風向を持たせることができるようになる。
【0011】その上、先細り上のガイド部材を、左右の
側壁に亘るように架設していることから、グレンパンと
粗選別部との間と粗選別部の下方とに分配供給される選
別風を水平方向で均一にすることができ、それによっ
て、粗選別部上に流下する処理物に対しては、グレンパ
ンと粗選別部との間を通流する選別風を水平方向に均一
に作用させることができ、又、粗選別部から流下する処
理物に対しては、粗選別部の下方を通流する選別風を水
平方向に均一に作用させることができるので、風選別に
よる選別ムラの発生を防止できるようになる。
【0012】しかも、グレンパンと粗選別部との間は、
本来より狭くなっていることから、その間を通流する選
別風の流速が速くなり、それによって、切れワラやワラ
屑などが多く混在して処理物量が多くなる粗選別部上に
流下する処理物に対しては流速の速い選別風を作用させ
ることができるので、粗選別部上に流下する量の多い処
理物の中から、切れワラや比較的大きいワラ屑などを好
適に風選別することができるようになる。
【0013】更に、シーブケースにおける開口の直後方
箇所に、後方側ほど上下幅が大きくなる先細り状のガイ
ド部材を配備していることから、選別風の供給風量の低
下や供給停止に起因したシーブケース側の内圧の上昇に
より選別風が逆流したとしても、ガイド部材によって、
選別風とともに逆流する穀粒を受け止めさせることがで
きるので、選別風の逆流に起因した穀粒の開口からの漏
れ出しをも防止できるようになる。尚、選別風の逆流に
起因した穀粒の開口からの漏れ出しを防止する方法とし
ては、開口に網体や多孔板を取り付けることも考えられ
るが、この場合には、網体や多孔板が開口から選別風を
導入する際の抵抗になって開口からの選別風の導入に悪
影響を及ぼすとともに、部品点数の増加を招くようにな
る。つまり、上記請求項1記載の発明によると、開口か
らの選別風の導入に悪影響を及ぼすことや部品点数の増
加を招くことなく、選別風の逆流に起因した穀粒の開口
からの漏れ出しを防止できるようになる。
【0014】〔効果〕従って、シーブケースとしての強
度の低下を招くことなく、シーブケース内に導入後の選
別風に好適な風向を持たせることができて、処理物に対
して選別風をより有効に作用させることができる上に、
部品点数の増加を招くことなく、選別風の逆流に起因し
た穀粒の開口からの漏れ出しを防止することができ、も
って、シーブケースにおける選別精度の向上を好適に図
れるようになった。
【0015】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記請求項1記載の発明において、前記ガイド部材を断
面視閉ループ状に形成した。
【0016】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、例えば、ガイド部材を断面視くの字状に形成する場
合に比較して、断面係数を大きくすることができてシー
ブケースの強度の向上を更に図れるようになり、又、例
えば、ガイド部材を中実に形成する場合に比較してシー
ブケースの軽量化を図れるようになる。しかも、ガイド
部材を断面視くの字状に形成する場合には、その形状に
よって、ガイド部材の凹部に処理物が堆積する不都合を
招く虞があるが、上記請求項2記載の発明によると、そ
のような不都合が生じることを、その形状にかかわらず
未然に防止することができるようになる。
【0017】〔効果〕従って、シーブケースとしての強
度の向上と軽量化とを図りながら、ガイド部材に起因し
た処理物の堆積を未然に防止することができるようにな
った。
【0018】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記請求項1又は2記載の発明において、前記ガイド部
材を、その下方側後端部が上方側後端部よりも後方に位
置するように形成した。
【0019】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、例えば、ガイド部材の下方側後端部が上方側後端部
よりも前方に位置するものや、ガイド部材の下方側後端
部と上方側後端部とが同一前後位置に位置するものに比
較して、グレンパンと粗選別部の間から流下する処理物
を、それより後下方の精選別部に向けて円滑に流下させ
ることができるようになる。つまり、前部壁に形成する
開口を大きくして、その開口からの選別風の導入を行い
易くしても、グレンパンと粗選別部の間から流下する処
理物が開口から流出することをより確実に防止すること
ができるようになる。
【0020】〔効果〕従って、ガイド部材の下方側後端
部を上方側後端部よりも後方に位置させるだけの簡単な
改良でシーブケースにおける選別精度の向上をより好適
に図れるようになった。
【0021】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記精選別部の下方に向けて主選別風を供給する唐
箕から取り出した補助選別風を前記開口に導入するよう
に構成した。
【0022】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、補助選別風を開口に導入するための専用の唐箕を設
ける場合に比較して、構成の簡素化並びに製造コストの
低減化を図れるようになる。
【0023】〔効果〕従って、構成の簡素化並びに製造
コストの低減化を図りながら、シーブケースにおける選
別精度の向上を好適に図れるようになった。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1には、コンバインに搭載される脱穀装
置の縦断側面が示されており、この脱穀装置は、刈取穀
稈を横向き姿勢で挾持搬送するフィードチェーン1、前
後軸芯P1周りの回転でフィードチェーン1により挾持
搬送される刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施す扱
胴2、脱穀処理によって得られた処理物を漏下させる受
網3、受網3から漏下しなかった処理物を落下させる送
塵口4、受網3を漏下した処理物と送塵口4から落下し
た処理物に対してクランク機構5による揺動駆動で篩い
選別処理を施すシーブケース6、シーブケース6に選別
風を供給する唐箕7、シーブケース6の前部側から漏下
する単粒化した穀粒を回収する一番物回収部8、シーブ
ケース6の後部側から漏下する穀粒や切れワラなどが混
在した混合物を回収する二番物回収部9、及び、切れワ
ラやワラ屑などを機外に排出する排塵ファン10、など
によって構成されている。
【0026】図2にも示すように、シーブケース6は、
受網3の前部側から漏下した処理物を受け止めて比重差
選別しながら後方に向けて移送する第1グレンパン(請
求項に記載のグレンパン)11、受網3の後部側から漏
下した処理物と第1グレンパン11からの処理物とを粗
選別する可動式の第1チャフシーブ12、送塵口4から
落下した処理物を粗選別する第1ストローラック13、
第1ストローラック13の前部側から漏下した処理物を
受け止めて比重差選別しながら後方に向けて移送する第
2グレンパン14、第1ストローラック13と第2グレ
ンパン14からの処理物を粗選別する複数の篩い線1
5、第1チャフシーブ12から漏下しなかった処理物と
複数の篩い線15の間から漏下した処理物を粗選別する
固定式の第2チャフシーブ16、第2チャフシーブ16
から漏下しなかった処理物にほぐし作用を付加する複数
のほぐし棒17、複数のほぐし棒17にてほぐされた処
理物を粗選別する第2ストローラック18、第1チャフ
シーブ12の前部から漏下した処理物を比重差選別しな
がら後方に向けて移送する第3グレンパン19、第1チ
ャフシーブ12から漏下した処理物と第3グレンパン1
9からの処理物を精選別するグレンシーブ20、及び、
それらを支持する枠体21、などによって構成されてい
る。
【0027】つまり、第1チャフシーブ12によって、
受網3から漏下した処理物を受け止めて後方に移送する
第1グレンパン11からの処理物を粗選別する粗選別部
Aが構成され、又、グレンシーブ20によって、その粗
選別部Aからの処理物を精選別する精選別部Bが構成さ
れている。そして、グレンシーブ20から漏下した穀粒
が一番物として一番物回収部8にて回収され、又、第1
チャフシーブ12及びグレンシーブ20から漏下しなか
った穀粒や切れワラなどの混合物、並びに、第2チャフ
シーブ16及び第2ストローラック18から漏下した穀
粒や切れワラなどの混合物が二番物として二番物回収部
9にて回収され、更に、第二ストローラック18から漏
下しなかった切れワラなどが三番物として機外に排出さ
れるようになっている。
【0028】尚、図1に示す符号22は、送塵口4から
塊状のままでシーブケース6の第1ストローラック13
上に落下して複数の篩い線15上に移送された処理物を
解きほぐすための拡散胴である。
【0029】図3及び図4に示すように、第1チャフシ
ーブ12は、前後方向に並設された複数のチャフリップ
板12Aが、各上部支点P2周りに連動開閉揺動可能
で、かつ、付勢バネ31によって閉じ側に復帰付勢され
た重量感知式に構成されており、各チャフリップ板12
A上に堆積する処理物の全体量が多くなって重くなるほ
ど、その重量によって、その処理物の全体重量に略比例
する状態で各チャフリップ板12Aの開度を自動的に大
きくすることができ、又逆に、各チャフリップ板12A
上に堆積する処理物の全体量が少なくなって軽くなるほ
ど、付勢バネ31の作用によって、その処理物の全体重
量に略比例する状態で各チャフリップ板12Aの開度を
自動的に小さくすることができるようになっている。
【0030】又、第1チャフシーブ12には、収穫する
作物の種類や濡れ具合などに基づいて、枠体21の左側
の側壁21Aに突設された第1係合ピン21a〜第5係
合ピン21eのいずれかに選択係合させることによっ
て、各チャフリップ板12Aの最小開度と最大開度、あ
るいは、各チャフリップ板12A上の処理物の重量によ
る各チャフリップ板12Aの開度調節操作の難易度を、
収穫する作物の種類や濡れ具合などに応じて設定変更で
きる開度設定レバー23が装備されている。
【0031】図1及び図2に示すように、シーブケース
6において、第1グレンパン11と第1チャフシーブ1
2との間には上下方向の隙間が形成されている。第1グ
レンパン11から下方に向けて延出された状態となる枠
体21の前部壁21Bには、選別風取り入れ用の開口2
4が左右の側壁21Aに亘る状態で形成されており、
又、その開口24の直後方箇所には、後方側ほど上下幅
が大きくなる先細り状の一例として断面視略くの字状に
形成されたガイド部材25が、左右の側壁21Aに亘る
ように架設配備されている。シーブケース6と唐箕7と
の間には、唐箕7からグレンシーブ20の下方に向けて
主選別風を供給する主選別風路26と、唐箕7から開口
24に向けて補助選別風を供給する補助選別風路27と
が形成されている。そして、開口24から導入された補
助選別風は、ガイド部材25によって、第1グレンパン
11と第1チャフシーブ12との間と、第1チャフシー
ブ12の下方とに分配供給されるようになっている。
【0032】以上の構成から、前部壁21Bに形成する
開口24を大きくして、その開口24からの選別風の導
入を行い易くするようにしても、その開口24の直後方
箇所に左右の側壁21Aに亘るように架設したガイド部
材25によって、シーブケース6の強度を、クランク機
構5による揺動駆動に耐え得るだけの充分な強度にする
ことができるようになっている。又、そのガイド部材2
5を、後方側ほど上下幅が大きくなる断面視略くの字状
に形成して、開口24から流入する選別風を、第1グレ
ンパン11と第1チャフシーブ12との間と、第1チャ
フシーブ12の下方とに分配供給するようにしているこ
とによって、第1グレンパン11と第1チャフシーブ1
2との間を通流する選別風を第1チャフシーブ12上に
流下する処理物に対して好適に作用させることができ、
又、第1チャフシーブ12の下方を通流する選別風を第
1チャフシーブ12から流下する処理物に対して好適に
作用させることができるようになり、もって、開口24
から流入する選別風を、シーブケース6内の処理物に対
して多段階に作用する状態に風向を持たせることができ
るようになることから、処理物からワラ屑などの塵埃を
好適に風選別することができるようになっている。
【0033】その上、断面視略くの字状のガイド部材2
5を、左右の側壁21Aに亘るように架設していること
から、第1グレンパン11と第1チャフシーブ12との
間と第1チャフシーブ12の下方とに分配供給される選
別風を水平方向で均一にすることができ、それによっ
て、第1チャフシーブ12上に流下する処理物に対して
は、第1グレンパン11と第1チャフシーブ12との間
を通流する選別風を水平方向に均一に作用させることが
でき、又、第1チャフシーブ12から流下する処理物に
対しては、第1チャフシーブ12の下方を通流する選別
風を水平方向に均一に作用させることができるので、風
選別による選別ムラの発生を防止できるようになってい
る。
【0034】しかも、第1グレンパン11と第1チャフ
シーブ12との間が狭いことによって、その間を通流す
る選別風の流速が速くなり、それによって、切れワラや
ワラ屑などが多く混在して処理物量が多くなる第1チャ
フシーブ12上に流下する処理物に対しては流速の速い
選別風を作用させることができるので、第1チャフシー
ブ12上に流下する量の多い処理物の中から、切れワラ
や比較的大きいワラ屑などを好適に風選別することがで
きるようになっている。
【0035】更に、シーブケース6における開口24の
直後方箇所に、後方側ほど上下幅が大きくなる断面視略
くの字状のガイド部材25を配備していることから、選
別風の供給風量の低下や供給停止に起因したシーブケー
ス6側の内圧の上昇により選別風が逆流したとしても、
ガイド部材25によって、選別風とともに逆流する穀粒
を受け止めさせることができるので、選別風の逆流に起
因した穀粒の開口24からの漏れ出しをも防止できるよ
うになっている。
【0036】図1及び図2に示すように、ガイド部材2
5は、その下方側後端部25Aが上方側後端部25Bよ
りも後方に位置するように形成されており、これによっ
て、第1グレンパン11と第1チャフシーブ12との間
から流下する処理物を、それより後下方のグレンシーブ
20に向けて円滑に流下させることができるので、前部
壁21Bに形成する開口24を大きくして、その開口2
4からの選別風の導入を行い易くしても、第1グレンパ
ン11と第1チャフシーブ12の間から流下する処理物
が開口24から流出することを、より確実に防止するこ
とができるようになっている。
【0037】尚、図2に示す符号28は、脱穀装置の前
部壁29とシーブケース6の前端との隙間からの処理物
の漏下を防止するように、シーブケース6の前部上端か
ら脱穀装置の前部壁29に向けて上向きに延出された樹
脂製でシート状の第1シール部材であり、又、符号30
は、唐箕7からの選別風に起因した第1シール部材28
の捲れ上がりを防止するように、シーブケース6の前端
から唐箕7の上部壁7Aに向けて後向きに延出された樹
脂製でシート状の第2シール部材である。
【0038】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 シーブケース6としては、金属製部品の組み合わせ
によって構成されるものや、樹脂製部品の組み合わせに
よって構成されるもの、あるいは、金属製部品と樹脂製
部品の組み合わせによって構成されるものであってもよ
い。 シーブケース6としては、粗選別部Aが、各チャフ
リップ板12A上に堆積する処理物の厚みを検出するセ
ンサからの情報に基づく制御装置の制御作動によって各
チャフリップ板12Aの開度が調節される堆積厚感知式
に構成された可動式のチャフシーブからなるものであっ
てもよく、又、固定式のチャフシーブからなるものであ
ってもよい。 ガイド部材25としては、その下方側後端部25A
が上方側後端部25Bよりも後方に位置しないように形
成されたものであってもよい。 図5及び図6に示すように、ガイド部材25を、断
面視略くの字状のものよりも断面係数の大きい断面視閉
ループ状〔図5参照〕、あるいは、更に断面係数が大き
くなる中実〔図6参照〕に形成して、シーブケース6の
強度の向上を更に図るようにしてもよい。又、それらの
ものにおいても、二点鎖線で示すように、その下方側後
端部25Aが上方側後端部25Bよりも後方に位置する
ように形成して、第1グレンパン11と第1チャフシー
ブ12の間から流下する処理物が、それより後下方のグ
レンシーブ20に向けて円滑に流下するようにしてもよ
い。 図5及び図6に示すように、開口24における上下
の各端縁24A,24Bを、内方側に突出するリブ状に
形成して、シーブケース6の強度の向上を更に図れるよ
うにしながら、選別風の逆流に起因した穀粒の開口24
からの漏れ出しをより効果的に防止できるようにすると
ともに、シーブケース6内の処理物に対して開口24か
らの選別風がより効果的に作用するように、より好適な
風向を持たせる、あるいは、開口24からの選別風の導
入を行い易くしながら流速を上昇させる、といったこと
を行えるようにしてもよい。 開口24に向けてのみ選別風を供給する専用の唐箕
7を別途設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀装置の縦断側面図
【図2】シーブケースの構成及び選別風の流動状態を示
す要部の縦断側面図
【図3】第1チャフシーブの構成を示すシーブケースの
要部側面図
【図4】第1チャフシーブの構成を示す図3におけるI
V−IV断面図
【図5】ガイド部材を断面視閉ループ状に形成した別実
施形態を示す要部の縦断側面図
【図6】ガイド部材を中実に形成した別実施形態を示す
要部の縦断側面図
【符号の説明】
3 受網 7 唐箕 11 グレンパン 21A 左右の側壁 21B 前部壁 24 開口 25 ガイド部材 25A 下方側後端部 25B 上方側後端部 A 粗選別部 B 精選別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 幸二 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 平田 晋 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 一森 隆 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平8−62(JP,A) 実開 昭52−134567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/30 - 12/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受網から漏下した処理物を受け止めて後
    方に移送するグレンパンと、該グレンパンからの処理物
    を粗選別する粗選別部と、該粗選別部からの処理物を精
    選別する精選別部とを備えた脱穀装置のシーブケースで
    あって、 前記グレンパンから下方に向けて延出された前部壁に選
    別風取り入れ用の開口を形成するとともに、前記開口の
    直後方箇所に、後方側ほど上下幅が大きくなる先細り状
    のガイド部材を左右の側壁に亘るように架設配備して、
    前記開口から流入する選別風を、前記グレンパンと前記
    粗選別部との間と、前記粗選別部の下方とに分配供給す
    るように構成し、前記ガイド部材の上側のガイド面から
    該ガイド面に沿って後方に延びる第1仮想延長線と、下
    側のガイド面から該ガイド面に沿って後方に延びる第2
    仮想延長線との間に、前記粗選別部が位置するように配
    置設定してある脱穀装置のシーブケース。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材を断面視閉ループ状に形
    成してある請求項1記載の脱穀装置のシーブケース。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材を、その下方側後端部が
    上方側後端部よりも後方に位置するように形成してある
    請求項1又は2記載の脱穀装置のシーブケース。
  4. 【請求項4】 前記精選別部の下方に向けて主選別風を
    供給する唐箕から取り出した補助選別風を前記開口に導
    入するように構成してある請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の脱穀装置のシーブケース。
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