JP3537351B2 - 熱接着性シート及び内装材 - Google Patents

熱接着性シート及び内装材

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JP3537351B2 JP12659499A JP12659499A JP3537351B2 JP 3537351 B2 JP3537351 B2 JP 3537351B2 JP 12659499 A JP12659499 A JP 12659499A JP 12659499 A JP12659499 A JP 12659499A JP 3537351 B2 JP3537351 B2 JP 3537351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布、不織布等にホット
メルト接着剤の粉末を付着させる場合等に用いられるホ
ットメルト接着剤粉末分散液を用いた熱接着性シート及
び内装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、布や不織布に熱接着性を与える
ために、該布や不織布の表面にホットメルト接着剤粉末
が塗布される。該ホットメルト接着剤粉末を布や不織布
に塗布するには、従来より、該ホットメルト接着剤粉末
を水に分散せしめた分散液をメッシュローラーによって
塗布する方法や、該ホットメルト接着剤粉末を散布する
方法等が適用されている。
【0003】しかし、メッシュローラーを用いる方法で
は、メッシュの網目内に布や不織布のけばが入り込んで
目詰まりが生じ易く、また接着剤粉末を散布する方法で
は、該接着剤粉末が布や不織布の表面に定着しにくく該
布や不織布のけばの間に入り込んでしまい、大きな熱接
着性が得られないという問題があった。
【0004】そのため、ホットメルト接着剤の粉末を、
増粘剤を溶解した水に分散せしめた分散液が提案され
た。かかるホットメルト接着剤分散液は構造粘性を有す
るため、被塗面にけばがあっても該けばの間に入り込ま
ず、該けば表面に付着し、乾燥後には被塗面の表面にホ
ットメルト接着剤粉末が効率良く付着した状態が得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ホットメルト接着
剤分散液において、従来主に使用されていた増粘剤は、
ポリアクリル酸ソーダであった。しかしながら、該ポリ
アクリル酸ソーダは強吸湿性を有し、水に添加したとき
に極めて継粉になり易く、水に均一に溶解させるには長
時間を要していた。また、該ポリアクリル酸ソーダによ
って増粘せしめた該ホットメルト接着剤分散液は、該ホ
ットメルト接着剤粉末の沈降を防止することができない
ため、該ホットメルト接着剤分散液を常時攪拌しなけれ
ばならず、攪拌が十分でない場合には、被塗面に付着す
るホットメルト接着剤粉末が不均一になるという問題が
あった。
【0006】したがって、本発明の課題は、ホットメル
ト接着剤粉末が沈降し難いホットメルト接着剤粉末分散
液、及びそれを使用した均一な品質を有する製品を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、編織物又は不織布からなる基材シートの
一方の面に水にホットメルト接着剤の粉末を分散せしめ
た分散液であって、該分散液の増粘剤として微架橋型の
ポリアクリル酸を使用したホットメルト接着剤粉末分散
液をスプレー塗布した後、乾燥して得られる熱接着性シ
ートを提供するものである。該基材シートには、合成樹
脂が含浸されていてもよい。また該基材シートの一方の
面に該ホットメルト接着剤粉末分散液をスプレー塗布す
るときに、該基材シートの他方の面から吸引することが
望ましい。例えば該基材シートはカーペット本体であ
り、該ホットメルト接着剤粉末分散液は該カーペット本
体裏面にスプレー塗布されている。この場合通常該カー
ペット本体裏面には該ホットメルト接着剤粉末分散液の
スプレー塗布層を介して他のシートが接着されている。
更に本発明においては熱接着性シートを表皮材として、
該表皮材が内装材基材の表面に接着されてなる内装材が
提供される。なお、本明細書における「微架橋」とは、
水溶性が維持される程度の低密度で架橋されていること
をいう。
【0008】該分散液においては、該水に該ホットメル
ト接着剤の粉末を分散せしめると共に該微架橋型のポリ
アクリル酸を添加混合し、次いでアルカリを添加して中
和せしめるのが好ましいが、該水に該微架橋型のポリア
クリル酸を添加混合し、次いでアルカリを添加して中和
せしめた後、該ホットメルト接着剤の粉末を分散せしめ
てもよいし、該水に該ホットメルト接着剤の粉末を分散
せしめると共に該分散液をアルカリ性にし、次いで該微
架橋型のポリアクリル酸を添加混合して増粘せしめても
よい。このようにアルカリによって中和した場合には、
高粘度が容易に得られるが、該アルカリによる中和は必
ずしも行わなくてもよい。
【0009】上記ホットメルト接着剤粉末分散液におい
て、微架橋型のポリアクリル酸を増粘剤とした該分散液
は塑性流動を示し、該ホットメルト接着剤粉末の沈降が
実質的に防止されるため、該ホットメルト接着剤粉末分
散液は必ずしも攪拌する必要はない。また、該微架橋型
のポリアクリル酸は、水に添加混合した際に継粉になり
難いため、比較的簡単に水に分散溶解せしめることがで
きる。
【0010】上記ホットメルト接着剤粉末分散液をスプ
レー塗布又はスプレー混合した製品は、ホットメルト接
着剤粉末が均一に付着したものとなり、品質的に均一な
ものとなる。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】〔ホットメルト接着剤粉末分散
液〕 本発明において用いられるホットメルト接着剤は、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等
のポリオレフィン系樹脂、又は該ポリオレフィン系樹脂
の変性物、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリエステル共重合体、ポリアミド、ポリアミド共
重合体等の単独又は二種以上の混合物であり、該ホット
メルト接着剤の粉末は、通常50〜300 メッシュ程度のサ
イズとされる。
【0013】本発明において用いられる増粘剤は、微架
橋型のポリアクリル酸である。この微架橋型のポリアク
リル酸は、通常、以下の析出重合法によって製造するこ
とができる。溶媒として、アクリル酸は溶解し、ポリア
クリル酸は溶解しないもの、例えばベンゼン、酢酸エチ
ル、シクロヘキサン、トルエン等の有機溶剤又はこれら
の混合物を使用し、該溶媒中にてアクリル酸、架橋剤及
び重合開始剤を混合する。架橋剤としては、例えば、ジ
ビニルベンゼン、ジアリルフタレート、テトラアリロキ
シエタン、エチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロール
プロパンジメタクリレート等の多官能ビニル単量体や、
アリルサッカロース等の糖類などを使用することができ
る。該架橋剤は、アクリル酸に対して通常1%以下、好
ましくは0.05%前後の量で使用される。
【0014】重合開始剤としては、例えば、過酸化ベン
ゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハ
イドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサ
イド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサナート、t−ブ
チルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシネオ
デカノエート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド等の過酸化物系重合開始剤や、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メ
チルブチロニトロニトリル、2,2’−アゾビス−2,
4’−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−
2−シクロプロピルプロピオニトリル、2,2’−アゾ
ビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル、1,1’−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニ
トリル、2−フェニラゾ−4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−N,N’−
ジメチレンイソブチラミジン等のアゾ系重合開始剤を使
用することができる。
【0015】以上のようにして溶媒中にてアクリル酸を
重合させると、微架橋型のポリアクリル酸が粉状に析出
する。析出したポリアクリル酸は、乾燥させて粉末とす
る。このようにして得られるポリアクリル酸は、水溶性
が維持される程度の低密度で架橋されている。なお、該
ポリアクリル酸の架橋密度が高くなると、該ポリアクリ
ル酸は水膨潤性になって水に溶解し難くなり、架橋密度
が更に高くなると水不溶性になる。
【0016】本発明のホットメルト接着剤粉末分散液を
調製するには、まず、上記微架橋型のポリアクリル酸及
びホットメルト接着剤の粉末を水に添加攪拌して、分散
液とするのが好ましい。この段階では、該微架橋型のポ
リアクリル酸はあまり増粘しておらず、また継粉になり
難いため、均一に水に分散させることは比較的簡単であ
る。なお、該ホットメルト接着剤の粉末は、微架橋型の
ポリアクリル酸と同時に水に添加する必要はなく、任意
の段階で水に添加すればよいが、好ましくは増粘前に添
加する。
【0017】上記ホットメルト接着剤粉末は、通常水に
1〜60重量%の範囲で分散され、また上記微架橋型のポ
リアクリル酸は、最終的に(中和増粘させる場合も含め
て)該ホットメルト接着剤分散液の粘度が50〜2000cps/
25℃となるように該水に添加される。上記のように水に
添加した微架橋型のポリアクリル酸は、溶解して該水
(分散液)を増粘するが、更に粘度を上げるためには、
アルカリで中和する。アルカリで中和すると、該ポリア
クリル酸のポリマー骨格に沿ってマイナス電荷が発生
し、該マイナス電荷が相互に反発することにより、屈曲
・湾曲している該ポリマー骨格が伸び、該水を更に増粘
(又は少量で増粘)せしめることができる。
【0018】該アルカリとしては、アンモニアや、トリ
エタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノ
メチルプロパノール、トロメタミン、テトラヒドロキシ
プロピルエチレンジアミン等のアミン類を使用するのが
好ましいが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使
用することもできる。該アルカリの添加量は、通常分散
液のpHが6〜9程度になるのを目安として決定する。
なお、上記微架橋型のポリアクリル酸中におけるカルボ
キシル基の一部は、アルカリによってあらかじめ塩にさ
れていてもよいが、中和度が高いと水に分散したときに
継粉になり易いため、中和度は継粉にならない程度に低
く設定する必要がある。
【0019】以上のようにして微架橋型のポリアクリル
酸を増粘剤としたホットメルト接着剤粉末分散液は、塑
性流動を示し、該ホットメルト接着剤粉末の沈降が実質
的に防止される。
【0020】上記ホットメルト接着剤粉末分散液には、
例えば高級アルコールサルフェート(Na塩又はアミン
塩)、アルキルアリルスルホン酸塩(Na塩又はアミン
塩)、アルキルナフタレンスルホン酸塩(Na塩又はア
ミン塩)、アルキルナフタレンスルホン酸塩縮合物、ア
ルキルホスフェート、ジアルキルスルホサクシネート、
ロジン石鹸、脂肪酸塩(Na塩又はアミン塩)等のアニ
オン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミド、ソルビタンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等のノニ
オン性界面活性剤、オクタデシルアミンアセテート、イ
ミダゾリン誘導体アセテート、ポリアルキレンポリアミ
ン誘導体又はその塩、オクタデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、トリメチルアミノエチルアルキルアミ
ドハロゲニド、アルキルピリジニウム硫酸塩、アルキル
トリメチルアンモニウムハロゲニド等のカチオン性界面
活性剤等の界面活性剤の一種又は二種以上を分散剤とし
て添加してもよい。
【0021】また、上記ホットメルト接着剤粉末分散液
には、更に、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、アルギン酸等のナトリウム、カリウム、リチウム等
のアルカリ金属塩、ポリエチレンオキサイド等の水溶性
合成高分子、トロロアオイ、グルテン、ビロウドアオ
イ、ノリウツギ等の植物性粘質物からなる水溶性天然高
分子等の曳糸性増粘剤;ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹
脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、フッ素系樹
脂、熱可塑性アクリル系樹脂、熱可塑性ポリエステル、
熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾ
ルシン樹脂、アルキルレゾルシン樹脂等の熱硬化性樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体等の合成樹脂エマルジョン;アクリ
ルゴム、ブチルゴム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フッ
化物系ゴム、多硫化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエ
ンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソ
ブチレンゴム、ポリブテンゴム、イソブテン−イソプレ
ンゴム、アクリレート−ブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ピ
リジン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴム、
アクリロニトリル−クロロプレンゴム、スチレン−クロ
ロプレンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合
体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレ
ン−水素添加ポリオレフィン−スチレン共重合体、ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ゴム中
間ブロック−スチレン共重合体等のブロック共重合体等
の合成ゴム又はエラストマーの粉末又はそれらのエマル
ジョンを添加してもよい。更に必要ならば、炭酸カルシ
ウム、タルク、石膏、シリカ、カーボンブラック、木
粉、クルミ粉、ヤシガラ粉、澱粉等の充填剤、顔料、染
料、難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、老化防止剤、紫
外線吸収剤、蛍光染料、界面活性剤、発泡剤、あるいは
パラフィン、ワックス、シリコーン等の軟化剤、撥水
剤、撥油剤、離型剤、可塑剤等を添加してもよい。
【0022】なお、上記ホットメルト接着剤の粉末を水
に分散せしめた分散液が、上記第三成分によって又は別
途添加されたアルカリによってアルカリ性になっている
場合には、該分散液に上記微架橋型のポリアクリル酸を
添加混合することにより、アルカリを更に添加すること
なく高度に増粘せしめることができる。
【0023】上記ホットメルト接着剤粉末分散液の被塗
面への塗布方法としては、該分散液に直接高圧を加えて
該分散液をエアスプレーする方法が好ましい。かかる方
法によれば、該ホットメルト接着剤粉末分散液の粘度が
高い場合であっても、該分散液を効率よくスプレー塗布
することができる。このとき、該ホットメルト接着剤粉
末分散液は必ずしも攪拌する必要はないが、攪拌しても
よい。塗布量は、通常、固形分として1〜100 g/m2であ
る。なお、上記ホットメルト接着剤粉末分散液は、あら
かじめ高濃度で製造しておき、使用時に水で所望の濃度
に希釈して使用してもよい。
【0024】以上のようにしてスプレー塗布された該ホ
ットメルト接着剤粉末分散液は、構造粘性を有するた
め、被塗面にけばがあっても該けばの間に入り込まず、
該けば表面に付着し、乾燥後には被塗面の表面にホット
メルト接着剤粉末が効率良く付着した状態が得られる。
また、該ホットメルト接着剤粉末分散液は沈降のない状
態で塗布されるため、該ホットメルト接着剤粉末は被塗
面に均一に付着し得る。
【0025】〔熱接着性シート〕 本発明の熱接着性シートは、上記ホットメルト接着剤粉
末分散液を基材シートの一方の面にスプレー塗布した
後、乾燥することにより得られるものである。かかる熱
接着性シートの表面には、上述した通りホットメルト接
着剤粉末が効率良くかつ均一に付着している。該熱接着
性シートにおいては、接着圧は点的に及ぼされるから有
効かつ均一に働き、また該基材シートが通気性を有する
場合には、該通気性も阻害されない。
【0026】上記基材シートとしては、例えばポリエス
テル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポ
リアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化
ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテート繊維
等の合成繊維、パルプ、木綿、羊毛、ヤシ繊維、麻繊
維、竹繊維等の天然繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラ
ミック繊維、石綿等の無機繊維、あるいはこれらの繊維
を使用した繊維製品のスクラップを解繊して得られた再
生繊維等の一種又は二種以上の繊維からなる編織物又は
不織布を使用することができる。
【0027】上記基材シートには、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ
素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体等の熱可塑性合成樹脂及び/又はウレタン樹
脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、
フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アルキルレゾルシン
樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエステル等のような
熱硬化性合成樹脂が含浸されていてもよい。
【0028】このように基材シートに合成樹脂を含浸せ
しめると、該合成樹脂による目止め効果により、該基材
シートの裏面に点状に塗布されているホットメルト接着
剤の軟化物が圧着時に該基材シートの表面に移行してこ
ない。したがって、該熱接着性シート、例えば表皮材の
表面はこのようなホットメルト接着剤の移行によるブツ
ブツが存在せず、見栄えが向上する。更に該基材シート
に含浸されている合成樹脂は、該基材シートの剛性を高
め、該基材シートの温度変化や湿度変化に対する寸法安
定性を向上せしめる。
【0029】該合成樹脂の含浸量は、通常2〜500 g/m2
とする。該基材シートに合成樹脂を含浸させるには、上
記合成樹脂の溶液又はエマルジョンに浸漬するか、ある
いは該溶液又はエマルジョンをスプレーガン、ロールコ
ーター、ナイフコーター等によって該基材シートの片面
又は両面に塗布し、その後乾燥させる。該合成樹脂の溶
液又はエマルジョンには、発泡剤が添加されていてもよ
い。該合成樹脂として熱硬化性合成樹脂を含浸させた場
合には、上記乾燥の時点で該熱硬化性合成樹脂を加熱硬
化させてもよい。
【0030】また、上記基材シートには、フッソ系、シ
リコーン系の撥水剤、撥油剤や、難燃剤、防炎剤、紫外
線吸収剤等が塗布又は含浸されていてもよい。
【0031】上記ホットメルト接着剤粉末分散液のスプ
レー塗布量は、通常固形分として1〜100 g/m2である。
上記基材シートが通気性を有するものである場合には、
該基材シートにおける分散液塗布面と反対の面から吸引
するのが好ましい。このように吸引することにより、該
ホットメルト接着剤粉末のスプレー時の衝撃による跳ね
返りを防止し、該ホットメルト接着剤粉末を該基材シー
ト表面に確実に吸着させることができる。
【0032】上記のように分散液をスプレー塗布した
ら、該基材シートを加熱乾燥する。該加熱乾燥の条件と
しては、使用したホットメルト接着剤の融点以上の温度
であり、通常70℃以上で1〜10分程度である。該基材シ
ートに熱硬化性合成樹脂が含浸されている場合は、この
加熱乾燥の時点で該熱硬化性合成樹脂を硬化させてもよ
い。
【0033】以上のようにして得られる本発明の熱接着
性シートは、自動車内装材の表皮材や、自動車内装材の
基材の裏打ち材、あるいは衣服等の芯材等に使用するこ
とができる。
【0034】〔内装材〕 本発明の内装材は、上記熱接着性シートを表皮材とし
て、該表皮材が内装材基材の表面に接着されてなるもの
である。上記熱接着性シートを表皮材として使用する場
合、上記基材シートは、人工皮革、レザー、繊維編織
物、不織布、あるいはこれらとポリウレタン発泡体、ポ
リエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリスチレ
ン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体等のプラスチック発泡
体との積層材等とするのが好ましい。
【0035】上記内装材基材としては、例えばポリエス
テル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポ
リアミド繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、ウレタン
繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、
アセテート繊維、レーヨン、キュプラ等の合成繊維、パ
ルプ、木片等の木質繊維、木綿、羊毛、絹、麻、ケナフ
繊維、ヤシ繊維等天然繊維、ガラス繊維、石綿、セラミ
ック繊維、カーボン繊維、金属繊維等の無機繊維、又は
上記繊維の二種以上の混合繊維、あるいは上記繊維を使
用した製品のスクラップを解繊して得られた再生繊維を
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビ
ニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポ
リエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹
脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹脂やウレタン樹
脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、
フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アルキルレゾルシン
樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエステル等のような
熱硬化性合成樹脂、ウレタン樹脂プレポリマー、エポキ
シ樹脂プレポリマー、メラミン樹脂プレポリマー、尿素
樹脂プレポリマー、フェノール樹脂プレポリマー、ジア
リルフタレートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多
価イソシアナート、メタクリルエステルモノマー、ジア
リルフタレートモノマー等のプレポリマー、オリゴマ
ー、モノマー等の合成樹脂前駆体で結着した繊維シー
ト、該繊維のカードウェブをニードルパンチングによっ
て結着したニードルパンチフェルト、該ニードルパンチ
フェルトに上記合成樹脂及び/又は合成樹脂前駆体を含
浸せしめた合成樹脂含浸フェルト、上記繊維に融点200
℃以下のポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維等の低融点繊維の一種又
は二種以上を混合し所望なればニードルパンチング及び
/又は加熱セッティングによって結着した熱可塑性フェ
ルト、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等
の合成樹脂発泡体シート、上記繊維を補強繊維として混
合した繊維補強合成樹脂発泡体シート、上記合成樹脂及
び/又は合成樹脂前駆体を上記合成樹脂発泡体シートに
含浸せしめた合成樹脂含浸合成樹脂発泡体シート、上記
合成樹脂及び/又は合成樹脂前駆体を含浸した厚紙や故
紙、あるいは上記基材の二種以上を積層した積層基材等
がある。上記内装材基材に使用される合成樹脂又は合成
樹脂前駆体には発泡剤が添加されたものであってもよ
い。上記内装材基材は、結着剤若しくは含浸剤として使
用されている合成樹脂若しくは合成樹脂前駆体又は低融
点繊維等によって成形性を付与される。
【0036】上記内装材基材においては、上記熱硬化性
合成樹脂の初期縮合物を多孔質材料に含浸せしめること
が望ましく、更には該初期縮合物を含浸した多孔質材料
を加熱乾燥すると共に該初期縮合物を若干縮合せしめて
B状態とすることが望ましい。該多孔質材料に含浸させ
た初期縮合物をB状態とすることにより、該初期縮合物
の硬化時間を短くすることができ、短時間のホットプレ
スにより該内装材基材に良好な成形性を付与することが
できると共に、該内装材基材は長期間の保管が可能とな
る。かかる内装材基材においては、ホットプレスによっ
てB状態の熱硬化性合成樹脂が完全硬化するため、形状
保持性及び耐熱性に優れた内装材基材が得られる。
【0037】該熱硬化性合成樹脂の初期縮合物として
は、一価フェノール及び/又は多価フェノールとアルデ
ヒドとの初期縮合物であるフェノール系初期縮合物を使
用するのが好ましく、該一価フェノール及び/又は多価
フェノールとアルデヒドとの縮合は、アンモニア及び/
又はアミンの存在下で行うのが好ましく、また該フェノ
ール系初期縮合物は、スルホメチル化及び/又はスルフ
ィメチル化するのが好ましい。
【0038】上記多孔質材料としては、不織布、フェル
ト、編織物、それらの積層物等の繊維集合体;連続気泡
を有するポリウレタン発泡体、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡
体、ポリスチレン発泡体、メラミン樹脂、尿素樹脂等の
アミノ系樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等の連続起
泡構造プラスチック発泡体;プラスチックビースの焼結
体等がある。
【0039】上記表皮材を上記内装材基材に接着するに
は、該表皮材の裏面に付着形成されたホットメルト接着
剤粉末を加熱軟化させた上で、両者を貼り合わせる。該
内装材基材を所望の形状に成形する場合、該内装材基材
の成形は、該表皮材を貼り合わせる前、該表皮材を貼り
合わせる時同時に、又は該表皮材を貼り合わせた後のい
ずれの時点で行ってもよい。成形方法としては、該内装
材基材に熱可塑性の合成樹脂又は低融点繊維が含まれて
いる場合には、通常該内装材基材を加熱して該熱可塑性
合成樹脂又は低融点繊維を軟化させた上で冷間プレス成
形する方法、あるいは表皮材が非通気性の場合には真空
成形する方法が適用され、該内装材基材に熱硬化性の合
成樹脂が含まれている場合には、通常該内装材基材をホ
ットプレス成形する方法が適用される。
【0040】上記表皮材が通気性を有し、かつ内装材基
材に表皮材を貼り合わせてから成形する場合には、該内
装材基材に含まれている空気又は該内装材基材に含まれ
ている合成樹脂から発生するガス(例えばフェノール樹
脂の場合にはホルマリンガス、多価イソシアナートの場
合には水又は炭酸ガス)は、成形時にホットメルト接着
剤粉末(の軟化物)相互の間隙を通過して、表皮材から
順調に外界へ排出されるので、製造される内装材にはパ
ンク現象が発生せず、また残存ガスによる臭気の問題も
解消される。
【0041】本発明の内装材は、種々の用途に使用する
ことができ、例えば、自動車のトランクルーム内装材や
ダッシュボード内装材等として好適である。該内装材に
おいて、ホットメルト接着剤粉末による接着剤層は点状
に散在しているため、該接着剤層の剛性は内装材の成形
形状や表面の凹凸形状に影響せず、したがって該内装材
の成形形状や凹凸形状がシャープに成形される。また表
皮材が通気性の場合は該接着剤層も通気性を有するの
で、得られる内装材は優れた防音性を有する。
【0042】〔カーペット〕 本発明のカーペットは、カーペット本体の裏面に、上記
本発明のホットメルト接着剤粉末分散液をスプレー塗布
した後、乾燥することによって点状に散在するバッキン
グ材を形成したものである。本発明におけるカーペット
の種類は特に限定されることなく、基布にパイル糸をタ
フティングすることによってパイル部を形成したタフト
カーペットであってもよいし、繊維層の一方又は両方の
側からニードルパンチングを行って繊維を絡合及び/又
は起毛させたニードルパンチカーペットであってもよ
い。
【0043】本発明におけるカーペット本体は、例えば
ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテ
ート繊維等の合成繊維、パルプ、木綿、絹、羊毛、ヤシ
繊維、麻繊維、ケナフ繊維、竹繊維等の天然繊維、ガラ
ス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、石綿等の無機繊
維、又はこれらの繊維を使用した繊維製品のスクラップ
を解繊して得られた再生繊維等の一種又は二種以上の繊
維によって構成される。
【0044】本発明では、上記カーペット本体の裏面
に、上記ホットメルト接着剤粉末分散液をスプレー塗布
する。このスプレー塗布によれば、ロールコーター、ナ
イフコーター等の装置を使用する場合よりも、必要な量
のバッキング材を効率良くカーペット本体の裏面に塗布
形成することができ、原料コストの低減を図ることがで
きる。
【0045】上記ホットメルト接着剤粉末分散液スプレ
ー塗布量は、通常、固形分として2〜 500 g/m 2 である。
この分散液をカーペット本体の裏面にスプレー塗布する
際、該カーペット本体を表側から吸引するのが好まし
い。このようにして塗布した上記本発明の分散液は、構
造粘性を有するため、被塗面にけばがあっても該けばの
間に入り込まず、該けば表面に付着する。したがって、
乾燥後には、被塗面表面にホットメルト接着剤粉末が効
率良く付着し、かつ点状散在した状態が得られる。
【0046】カーペット本体の裏面にホットメルト接着
剤粉末分散液をスプレー塗布した後、そのカーペット本
体を乾燥する。乾燥は、該カーペット本体に塗布したホ
ットメルト接着剤の融点以上の温度による加熱下で行う
のが好ましく、通常 70 ℃以上で1〜 10 分程度である。こ
の乾燥によって、カーペット本体に塗布した熱可塑性樹
脂は、得られるカーペットのバッキング材となる。
【0047】このようにして製造されるカーペットにお
いては、バッキング材が点状に散在形成されるため、該
カーペットは通気性に優れたものとなる。特に、該カー
ペットを車両用のフロアカーペットとして使用すると、
優れた吸音性を発揮する。
【0048】本発明のカーペットにおいては、カーペッ
ト本体の裏面に形成されたバッキング材に、更に他のシ
ートを接着してもよい。他のシートの種類としては、カ
ーペットの使用目的に応じて適宜選択することができ、
例えば、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、アクリ
ル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化
ビニリデン繊維、アセテート繊維、レーヨン、キュプラ
等の合成繊維、パルプ、木片等の木質繊維、木綿、羊
毛、絹、麻、ケナフ繊維、ヤシ繊維等の天然繊維、若し
くはガラス繊維、石綿、セラミック繊維、カーボン繊
維、金属繊維等の無機繊維からなる繊維シート、又は上
記繊維の二種以上の混合繊維からなる繊維シート、又は
上記繊維を使用した製品のスクラップを解繊して得られ
た再生繊維をポリエチレン、ポリプロ ピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹脂、熱可塑性アクリル樹
脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミド、熱可
塑性ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱可塑性合成樹
脂やウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリル樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アル
キルレゾルシン樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化型ポリエス
テル等のような熱硬化性合成樹脂、あるいはウレタン樹
脂プレポリマー、エポキシ樹脂プレポリマー、メラミン
樹脂プレポリマー、尿素樹脂プレポリマー、フェノール
樹脂プレポリマー、ジアリルフタレートプレポリマー、
アクリルオリゴマー、多価イソシアナート、メタクリル
エステルモノマー、ジアリルフタレートモノマー等のプ
レポリマー、オリゴマー、モノマー等の合成樹脂前駆体
で結着した繊維シート、該繊維のカードウェブをニード
ルパンチングによって結着したニードルパンチフェル
ト、上記ニードルパンチフェルトに上記合成樹脂及び/
又は合成樹脂前駆体を含浸させた合成樹脂含浸繊維シー
ト、上記繊維に融点 200 ℃以下のポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維
等の低融点繊維の一種又は二種以上を混合し、所望なれ
ばニードルパンチング及び/又は加熱セッティングによ
って結着した熱可塑性フェルト、ポリウレタン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂発泡体シート、上
記繊維を補強繊維として混合した繊維補強合成樹脂発泡
体シート、上記合成樹脂及び/又は合成樹脂前駆体を上
記合成樹脂発泡体シートに含浸させた合成樹脂含浸合成
樹脂発泡体シート、上記合成樹脂及び/又は合成樹脂前
駆体を含浸した厚紙や故紙、あるいは上記繊維シートの
二種以上を積層した積層繊維シート等がある。上記繊維
シートに使用される合成樹脂又は合成樹脂前駆体には、
発泡剤が添加されてもよい。
【0049】上記接着は、カーペットを裏面から加熱し
てバッキング材を軟化させ、該カーペットの裏面側に他
のシートを重ね合わせ、圧着することにより行えばよ
い。本発明のカーペットを特に車両用のフロアカーペッ
トとして使用する場合には、通常フェルト、発泡体シー
ト等からなるサイレンサーをプレス成形型の下型にセッ
トし、該カーペットのバッキング材を軟化させた後、該
プレス成形型に導入し、プレス成形を施す。このような
プレス成形により、該カーペットと該サイレンサーとを
車両のフロア形状に適合する形状に成形し、それと同時
に、該カーペットと該サイレンサーとを接着することが
できる。
【0050】更にこの場合、上記カーペットを裏面から
加熱してバッキング材を軟化させるか、あるいはカーペ
ット本体の裏面にホットメルト接着剤粉末分散液をスプ
レー塗布した後、乾燥させることなく直ちに該カーペッ
トの裏面側にサイレンサーを重ね合わせて圧着加熱乾燥
してフロアカーペット原反とし、該原反を所定寸法に裁
断して熱成形することによってフロアカーペットとして
もよい。熱成形は通常原反裁断物を加熱して冷間プレス
成形するか、あるいは原反裁断物をホットプレス成形す
ることによって行う。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0052】〔実施例1〕 粒度 250 メッシュ全通のポリアミド接着剤粉末を水に分
散させた後、該分散液を攪拌しながら、微架橋型のポリ
アクリル酸(日本純薬(株)製,ジュンロンPW−11
0)を増粘剤aとして加え、均一になるように攪拌した
後、アンモニア水を加えて増粘せしめた。各成分の配合
割合を表1に示す。得られたホットメルト接着剤粉末分
散液A1〜4を 200 cc のガラス瓶に入れ、室温で2ヶ月
放置し、該分散液A1〜4の放置安定性を調べた。結果
を表1に示す。
【0053】
【表1】 ◎…分離等の異常なし ○…上部にわずかに分離あり
【0054】〔比較例1〕 上記増粘剤a及びアンモニア水を使用しない以外、実施
例1と同様にしてホットメルト接着剤粉末分散液A5〜
8を製造し、放置安定性を調べた。各成分の配合割合及
び放置安定性の結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】〔比較例2〕 上記増粘剤a及びアンモニア水の替わりに 0.5 %ポリア
クリル酸ソーダを使用する以外、実施例1と同様にして
ホットメルト接着剤粉末分散液A9〜 12 を製造し、放置
安定性を調べた。各成分の配合割合及び放置安定性の結
果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】実施例1及び比較例1,2から明らかなよ
うに、ホットメルト接着剤粉末分散液を単に増粘させる
だけでは放置安定性は向上せず、微架橋型のポリアクリ
ル酸を使用することにより、はじめて放置安定性が飛躍
的に向上する。
【0059】〔実施例2〕 粒度 200 メッシュ全通のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)粉末 15 重量部を 85 重量部の水に分散させ、該
分散液に分散剤としてジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウムからなる界面活性剤 0.1 重量部及び増粘剤として微
架橋型のポリアクリル酸(日本純薬(株)製,ジュンロ
ンPW−150) 0.5 重量部を加え、攪拌しながら更に
アンモニア水を添加し、pH 8.0 、粘度 720 cp 25 ℃の
ホットメルト接着剤粉末分散液Bを得た。得られた分散
液Bを室温下で放置したところ、3ヶ月以上たっても分
離することはなく、極めて安定していた。
【0060】上記ホットメルト接着剤粉末分散液Bを使
用し、次のようにして熱接着性の表皮材及び内装材を製
造した。表皮材(基材シート)としては、ポリエステル
繊維からなるニードルパンチ不織布(目付量 120 g/m 2
を使用した。
【0061】図1に示すように、表皮材3はロール 15
ら引き出され、ネット、フェルト等からなる通気性ベル
トコンベア 16 上に導入され、該ベルトコンベア 16 裏面に
当接されている吸引ボックス 17 によって裏側から真空吸
引された。該吸引ボックス 17 には、バルブ 19 付きの真空
経路 18 が連絡している。この状態で、該表皮材3表面に
対して、上方からスプレー装置 20 によって上記ホットメ
ルト接着剤粉末分散液Bがスプレーされた。該スプレー
装置 20 のスプレータンク 21 には該分散液Bが充填されて
おり、該分散液Bは攪拌機 23 によって攪拌されつつ、圧
力管 22 から導入される高圧空気によって加圧され、スプ
レーされる。
【0062】上記ホットメルト接着剤粉末分散液Bは、
上記スプレーによって上記表皮材3の表面に固形分とし
て5 g/m 2 (乾燥)の量で塗布された。このとき、該表皮
材3は、裏側から吸引ボックス 17 によって吸引されるた
め、該分散液B中のホットメルト接着剤粉末は、該表皮
材3の表面でスプレー衝撃によって跳ね返り飛散するこ
となく吸着された。
【0063】上記分散液Bをスプレー塗布した後、該表
皮材3を乾燥室 24 に導入し、 150 ℃で2分間加熱乾燥し
た。このようにして、図2に示すようにポリエステル繊
維ニードルパンチ不織布である表皮材3上にEVA粉末
が固着され、接着面に点状に散在している接着剤層4が
形成された。該表皮材3は、カッター 25 によって所定寸
法にカットされた。
【0064】一方、ポリエステル繊維とポリプロピレン
繊維とを1:1の重量比で混合した混合繊維をニードル
パンチによって交絡し、その後加熱処理によって該ポリ
プロピレン繊維を軟化させて該混合繊維を結着し、繊維
シート(内装材基材)とした。図3に示すように、得ら
れた繊維シートをクッション層2として、 250 ℃で 30
加熱することによって該クッション層2のポリプロピレ
ン繊維を軟化させ、その上に上記表皮材3を重ねて、下
27 と上型 28 とを具備する冷間プレス装置 26 にセットし
た。
【0065】該冷間プレス装置 26 により冷間プレスを行
い、該クッション層2表面に凹凸を形成すると同時に、
該クッション層2のポリプロピレン繊維を加熱軟化せし
めた余熱によって該表皮材3の接着剤層4を軟化させ、
該表皮材3を該接着剤層4を介して該クッション層2に
接着した。このようにして、図4に示されるようにシャ
ープな凹凸が形成された自動車のトランクルームの内装
材1が製造された。
【0066】〔実施例3〕 実施例2で製造した表皮材を、熱硬化型フェノール樹脂
含浸ガラスウールからなる内装材基材の表面に重ね、熱
圧成形したところ、該表皮材の接着性及び成形性の良好
な内装材が得られた。
【0067】〔実施例4〕 上記表皮材の替わりに、難燃、撥水及び撥油加工したア
クリル/ポリエステルからなる不織布(目付量 50g/m 2
を用い、ホットメルト接着剤粉末分散液Bの塗布量を 10
g/m 2 (乾燥)とする以外、実施例2と同様にして熱接着
性シートを製造した。製造した熱接着性シートを、熱硬
化型フェノール樹脂含浸ガラスウールに重ね、熱圧成形
したところ、難燃性、撥水性及び撥油性に優れ、該シー
トの接着性及び成形性の良好な成形物が得られた。
【0068】〔実施例5〕 ポリエステル繊維からなる不織布をアルキルレゾルシン
樹脂の 50 重量%水溶液に浸漬した後、 100 ℃で5分加熱
乾燥し、基材シートとした。該基材シートの樹脂含浸率
は、固形分として 20g/m 2 であった。得られた基材シート
を上記表皮材の替わりに用い、裏側からの真空吸引を行
わない以外、実施例2と同様にして熱接着性シートを製
造した。
【0069】製造された熱接着性シートの接着剤付着面
に、接着剤が塗布されていない布を重ね、掛け面 140
のアイロンでプレスして両者を熱接着した。この熱接着
後に該熱接着性シートの表面を観察した結果、該シート
表面には該ホットメルト接着剤の移行によるブツブツは
認められなかった。その後、得られた貼合わせ試料につ
いて、引張り試験機を用いて 180 °引剥がし試験を行っ
た結果、接着強度は 1.2 kg/cm であった。
【0070】〔実施例6〕 粒度 250 メッシュ全通のポリエステル共重合体接着剤粉
40 重量部を 60 重量部の水に分散せしめた分散液に、増
粘剤として微架橋型ポリアクリル酸の部分中和物(日本
純薬(株)製,レオジック250H) 0.1 重量部及び蛍
光染料 0.001 重量部を加え、攪拌しながら更にアンモニ
ア水 1.5 重量部を添加し、pH 8.0 、粘度 1500cp 25
のホットメルト接着剤粉末分散液Cを得た。得られた分
散液Cを室温下で放置したところ、4ヶ月以上たっても
分離することはなく、極めて安定していた。
【0071】アクリル/綿からなるカーペット本体の裏
面に、上記分散液Cを塗布量 60g/m 2 (乾燥)でスプレー
塗布した後、加熱乾燥し、点状に散在するバッキング材
を形成した。このようにしてバッキング材が形成された
カーペットの裏面に、ポリエステル繊維からなる不織布
(目付量 15g/m 2 )を重ね、熱圧したところ、該不織布と
カーペット本体との接着性の優れたカーペット積層物が
製造された。
【0072】
【発明の効果】本発明のホットメルト接着剤粉末分散液
においては、ホットメルト接着剤粉末が沈降し難い。か
かるホットメルト接着剤粉末分散液をスプレー塗布・混
合した熱接着性シート、更にはそれらを使用した内装材
及び繊維シート成形物は、均一な品質を有するものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による熱接着性シート(表
皮材)製造工程を示す概略側面図である。
【図2】本発明の一実施形態による熱接着性シート(表
皮材)の側断面図である。
【図3】図2における熱接着性シート(表皮材)を内装
材基材(クッション層)に接着する状態を示す概略側面
図である。
【図4】本発明の一実施形態による内装材の側断面図で
ある。
【符号の説明】
1…内装材 2…クッション層(内装材基材) 3…表皮材(基材シート) 4…接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−125028(JP,A) 特開 平3−39382(JP,A) 特開 平4−218582(JP,A) 特開 平3−185170(JP,A) 特開 昭48−94738(JP,A) 特開 昭51−67480(JP,A) 特開 平3−213170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 9/00 A47G 27/02 C09J 7/02 C09J 11/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編織物又は不織布からなる基材シートの
    一方の面に水にホットメルト接着剤の粉末を分散せしめ
    た分散液であって、該分散液の増粘剤として微架橋型の
    ポリアクリル酸を使用したホットメルト接着剤粉末分散
    液をスプレー塗布した後、乾燥して得られることを特徴
    とする熱接着性シート。
  2. 【請求項2】 該基材シートには、合成樹脂が含浸され
    ている請求項1記載の熱接着性シート。
  3. 【請求項3】 該基材シートの一方の面に該ホットメル
    ト接着剤粉末分散液をスプレー塗布するときに、該基材
    シートの他方の面から吸引する請求項1又は2記載の熱
    接着性シート。
  4. 【請求項4】 該基材シートはカーペット本体であり、
    該ホットメルト接着剤粉末分散液は該カーペット本体裏
    面にスプレー塗布されている請求項1乃至3に記載の熱
    接着性シート。
  5. 【請求項5】 該カーペット本体裏面には該ホットメル
    ト接着剤粉末分散液のスプレー塗布層を介して他のシー
    トが接着している請求項4記載の熱接着性シート。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3いずれか記載の熱接着性
    シートを表皮材として、該表皮材が内装材基材の表面に
    接着されてなることを特徴とする内装材。
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