JP2000014522A - カーペットの製造方法及びカーペット - Google Patents

カーペットの製造方法及びカーペット

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JP2000014522A
JP2000014522A JP10191169A JP19116998A JP2000014522A JP 2000014522 A JP2000014522 A JP 2000014522A JP 10191169 A JP10191169 A JP 10191169A JP 19116998 A JP19116998 A JP 19116998A JP 2000014522 A JP2000014522 A JP 2000014522A
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Masanori Ogawa
正則 小川
Yasumasa Hayakawa
康正 早川
Kuninori Ito
邦矩 伊藤
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Nagoya Oil Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ホットメルトフィルムや、
ロールコーター、ナイフコーター等によることなく、効
率良くバッキング材を形成することのできるカーペット
の製造方法を提供することである。 【解決手段】 カーペット本体の裏面に、熱可塑性樹脂
の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布した後、乾燥
する。該分散液を該カーペット本体の裏面にスプレー塗
布する際、該カーペット本体の表面から吸引してもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、裏面にバッキング材が
形成されているカーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タフトカーペットにおいて
は、カーペット本体の基布にタフトされているパイルの
抜け落ちを防止するために、またニードルパンチカーペ
ットにおいては、カーペット本体の繊維を固定するとと
もに、寸法安定性を向上させるために、該カーペット本
体の裏面にバッキング材が形成される。該バッキング材
は、通常、ホットメルトフィルムをカーペット本体の裏
面に融着するか、合成樹脂エマルジョン、合成ゴムラテ
ックス等をロールコーター、ナイフコーター等によって
カーペット本体の裏面に塗布することによって形成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ホ
ットメルトフィルムは一般的に高価であり、また上記ロ
ールコーター、ナイフコーター等の装置によると必要以
上の量のバッキング材がカーペット本体の裏面に塗布形
成されることがあり、いずれも原料コストの上昇を招い
ていた。従って、本発明の課題は、ホットメルトフィル
ムや、ロールコーター、ナイフコーター等によることな
く、効率良くバッキング材を形成することのできるカー
ペットの製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、カーペット本体の裏面に、熱可塑性樹脂
の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布した後、乾燥
することによって点状に散在するバッキング材を形成し
たカーペットの製造方法を提供するものである。該分散
液を該カーペット本体の裏面にスプレー塗布する際、該
カーペット本体の表面から吸引するのが好ましい。該分
散液には曳糸性増粘剤を溶解させてもよく、該分散液
は、該カーペット本体の裏面において点状に散在するよ
うにスプレー塗布してもよい。該カーペット本体を構成
する繊維は、該分散液に分散されている熱可塑性樹脂と
実質的に同一の熱可塑性樹脂からなってもよい。
【0005】また、本発明は、カーペット本体の裏面に
点状に散在しているバッキング材が形成されているカー
ペットを提供するものである。該カーペット本体を構成
する繊維の材料と該バッキング材を構成する材料とは実
質的に同一であってよく、該バッキング材に他のシート
が接着していてもよい。該カーペットは、車両用のフロ
アカーペットとして使用することができる。
【0006】また更に、該カーペット本体の裏面に、熱
可塑性樹脂の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布し
た後、乾燥させて点状に散在するバッキング材を形成
し、該バッキング材を加熱軟化した上で該カーペット本
体の裏面側に他のシートを重ね合わせ、圧着または圧着
成形を行なうカーペットの製造方法およびカーペット本
体の裏面に、熱可塑性樹脂の粉末を分散させた分散液を
スプレー塗布した後、直ちに該カーペット裏面側に他の
シートを重ね合わせて圧着加熱乾燥し、更に該シートを
圧着したカーペット本体を熱成形するカーペットの製造
方法を提供し該シートは再生繊維に低融点繊維を混合し
た熱可塑性フェルトからなるサイレンサーであるカーペ
ットの製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるカーペットの種類は特に限定されること
なく、基布にパイル糸をタフティングすることによって
パイル部を形成したタフトカーペットであってもよい
し、繊維層の一方又は両方の側からニードルパンチング
を行って繊維を絡合及び/又は起毛させたニードルパン
チカーペットであってもよい。
【0008】本発明におけるカーペット本体は、例えば
ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン
繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、
ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテ
ート繊維等の合成繊維、パルプ、木綿、絹、羊毛、ヤシ
繊維、麻繊維、竹繊維等の天然繊維、ガラス繊維、炭素
繊維、セラミック繊維、石綿等の無機繊維、又はこれら
の繊維を使用した繊維製品のスクラップを解繊して得ら
れた再生繊維等の一種又は二種以上の繊維によって構成
される。
【0009】本発明では、上記カーペット本体の裏面
に、熱可塑性樹脂の粉末を分散させた分散液(熱可塑性
樹脂粉末分散液)をスプレー塗布する。このスプレー塗
布によれば、ロールコーター、ナイフコーター等の装置
を使用する場合よりも、必要な量のバッキング材を効率
良くカーペット本体の裏面に塗布形成することができ、
原料コストの低減を図ることができる。
【0010】該熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオ
レフィン系樹脂、又は該ポリオレフィン系樹脂の変性
物、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、ポ
リエステル共重合体、ポリアミド、ポリアミド共重合体
等の単独又は二種以上の混合物を使用することができ、
上記カーペット本体を構成する繊維が熱可塑性樹脂から
なる場合、該熱可塑性樹脂と実質的に同一の熱可塑性樹
脂の粉末を使用すれば、得られるカーペットをリサイク
ル性に優れたものとすることができる。こゝに実質的に
同一とは、組成、分子量等が完全に同一でなくてもよ
く、リサイクル可能な範囲で若干組成や重合度等が異な
るものも含まれることを意味する。例えばカーペットに
使用されるポリエステル樹脂やポリプロピレンと熱可塑
性樹脂粉末に使用されるポリエステル樹脂やポリプロピ
レンは若干分子量、結晶化度、可塑剤等の添加量等が異
なってもカーペット廃材がポリエステルあるいはポリプ
ロピレンとして再利用出来れば、両者は実質的に同一と
言うことになる。該熱可塑性樹脂の粉末のサイズは、20
〜400 メッシュ程度であるのが好ましい。
【0011】上記熱可塑性樹脂粉末は、通常、水に5〜
60重量%の範囲で分散される。該水には、例えばメチル
セルロース、メトキシセルロース、エチルセルロース、
エトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
増粘剤の一種又は二種以上、例えば高級アルコールサル
フェート(Na塩又はアミン塩)、アルキルアリルスル
ホン酸塩(Na塩又はアミン塩)、アルキルナフタレン
スルホン酸塩(Na塩又はアミン塩)、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩縮合物、アルキルホスフェート、ジア
ルキルスルホサクシネート、ロジン石鹸、脂肪酸塩(N
a塩又はアミン塩)等のアニオン性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシエチレンアルキロールアミン、ポリオキシエチレ
ンアルキルアマイド、ソルビタンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等のノニ
オン性界面活性剤、オクタデシルアミンアセテート、イ
ミダゾリン誘導体アセテート、ポリアルキレンポリアミ
ン誘導体又はその塩、オクタデシルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、トリメチルアミノエチルアルキルアミ
ドハロゲニド、アルキルピリジニウム硫酸塩、アルキル
トリメチルアンモニウムハロゲニド等のカチオン性界面
活性剤等の界面活性剤の一種又は二種以上を分散剤とし
て添加してもよい。
【0012】上記分散剤としては、特に曳糸性増粘剤を
使用するのが好ましい。曳糸性増粘剤としては、例えば
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アルギン酸等のナ
トリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属塩、ポ
リエチレンオキサイド等の水溶性合成高分子、トロロア
オイ、グルテン、ビロウドアオイ、ノリウツギ等の植物
性粘質物からなる水溶性天然高分子があり、特に好まし
い曳糸性増粘剤は、ポリアクリル酸ナトリウムである。
【0013】該曳糸性増粘剤の添加量は、その分子量に
よって左右され、通常スプレー時における熱可塑性樹脂
粉末分散液の粘度が50〜10000 cps/25℃になるように添
加される。例えば、粘度平均重合度が約38000 のポリア
クリル酸ナトリウムを曳糸性増粘剤として使用する場
合、該ポリアクリル酸ナトリウムの添加量は0.001 〜1.
0 重量%程度である。
【0014】上記熱可塑性樹脂粉末分散液には、更に、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性アクリ
ル系樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリアミ
ド、熱可塑性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、レゾルシン樹脂、アル
キルレゾルシン樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等の合成樹脂エマルジョンや、アクリルゴム、ブチルゴ
ム、ケイ素ゴム、ウレタンゴム、フッ化物系ゴム、多硫
化物系ゴム、グラフトゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポ
リブテンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、アクリレ
ート−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム、ピリジン−ブタジエ
ンゴム、スチレン−イソプレンゴム、アクリロニトリル
−クロロプレンゴム、スチレン−クロロプレンゴム、ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イ
ソプレン−スチレン共重合体、スチレン−水素添加ポリ
オレフィン−スチレン共重合体、ブタジエン−スチレン
プロック共重合体、スチレン−ゴム中間ブロック−スチ
レン共重合体等のブロック共重合体等の合成ゴム又はエ
ラストマーの粉末又はそれらのエマルジョンを添加して
もよい。更に必要ならば、炭酸カルシウム、タルク、石
膏、カーボンブラック、木粉、クルミ粉、ヤシガラ粉等
の充填剤、顔料、染料、難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、界面活性
剤、発泡剤、あるいはパラフィン、ワックス、シリコン
等の軟化剤、撥水剤、撥油剤、離型剤、可塑剤等を添加
してもよい。
【0015】上記熱可塑性樹脂粉末分散液のスプレー塗
布量は、通常、固形分として2〜500 g/m2である。この
熱可塑性樹脂粉末分散液をカーペット本体の裏面にスプ
レー塗布する際、該カーペット本体を表側から吸引する
のが好ましい。このような吸引によって、該熱可塑性樹
脂粉末のスプレー時の衝撃による跳ね返りを防止し、該
熱可塑性樹脂粉末を該カーペット本体の裏面に吸着させ
ることができる。
【0016】ここで、上記曳糸性増粘剤を使用した場
合、熱可塑性樹脂粉末分散液は曳糸性のある構造粘性を
有するようになるため、スプレーしたときにミスト状に
分散されず、団塊状飛沫になって被塗面に付着する。こ
のような団塊状飛沫は、被塗面にけばがあっても該けば
の間に入り込まず、けば表面に付着する。したがって、
乾燥後には、被塗面表面に熱可塑性樹脂粉末が効率良く
付着した状態が得られる。
【0017】この熱可塑性樹脂粉末分散液のスプレー塗
布では、該熱可塑性樹脂粉末分散液をカーペット本体の
裏面全体に一様に塗布してもよいし、該熱可塑性樹脂粉
末分散液が該カーペット本体の裏面において点状に散在
するように塗布してもよい。
【0018】カーペット本体の裏面に熱可塑性樹脂粉末
分散液をスプレー塗布した後、そのカーペット本体を乾
燥する。乾燥は、該カーペット本体に塗布した熱可塑性
樹脂の融点以上の温度による加熱下で行うのが好まし
く、通常、100 〜200 ℃、1〜10分程度である。この乾
燥によって、カーペット本体に塗布した熱可塑性樹脂
は、得られるカーペットのバッキング材となる。
【0019】以上説明したカーペット製造工程の一例を
図1に示す。カーペット本体1は、裏面を上側にしてロ
ール2から引き出され、ネットやフェルトからなる通気
性ベルトコンベア3上に導入され、該ベルトコンベア3
裏面に当接されている吸引ボックス4によって裏側から
真空吸引される。該吸引ボックス4にはバルブ6付きの
真空経路5が連絡している。
【0020】上記熱可塑性樹脂粉末分散液8は、攪拌槽
9において攪拌機10によって攪拌されつつ、ポンプ11に
よってスプレー装置7に送り込まれ、該スプレー装置7
によって上方から該カーペット本体1の裏面にスプレー
される。該分散液8がスプレー塗布されたら、該カーペ
ット本体1は乾燥室12に導入され、加熱乾燥によって乾
燥され、裏面にバッキング材13が形成される。
【0021】上記製造工程において、熱可塑性樹脂粉末
分散液を該カーペット本体の裏面で点状に散在するよう
にスプレー塗布して、バッキング材を点状に散在形成し
た場合、得られるカーペットは通気性に優れたものとな
る。特に、該カーペットを車両用のフロアカーペットと
して使用すると、優れた吸音性を発揮する。
【0022】本発明のカーペットにおいては、カーペッ
ト本体の裏面に形成されたバッキング材に、更に他のシ
ートを接着してもよい。他のシートの種類としては、カ
ーペットの使用目的に応じて適宜選択することができ、
例えば、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプ
ロピレン繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタ
ン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊
維、アセテート繊維、レーヨン、キュプラ等の合成繊
維、パルプ、木片等の木質繊維、木綿、羊毛、絹、麻、
ヤシ繊維等の天然繊維、若しくはガラス繊維、石綿、セ
ラミック繊維、カーボン繊維、金属繊維等の無機繊維か
らなる繊維シート、又は上記繊維の二種以上の混合繊維
からなる繊維シート、又は上記繊維を使用した製品のス
クラップを解繊して得られた再生繊維をポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、フッ素樹
脂、熱可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱
可塑性ポリアミド、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体等の熱可塑性合成樹脂やウレタン樹脂、メラミン樹
脂、熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹
脂、レゾルシン樹脂、アルキルレゾルシン樹脂、エポキ
シ樹脂、熱硬化型ポリエステル等のような熱硬化性合成
樹脂、あるいはウレタン樹脂プレポリマー、エポキシ樹
脂プレポリマー、メラミン樹脂プレポリマー、尿素樹脂
プレポリマー、フェノール樹脂プレポリマー、ジアリル
フタレートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イ
ソシアナート、メタクリルエステルモノマー、ジアリル
フタレートモノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モ
ノマー等の合成樹脂前駆体で結着した繊維シート、該繊
維のカードウェブをニードルパンチングによって結着し
たニードルパンチフェルト、上記ニードルパンチフェル
トに上記合成樹脂及び/又は合成樹脂前駆体を含浸させ
た合成樹脂含浸繊維シート、上記繊維に融点200 ℃以下
のポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステ
ル繊維、ポリアミド繊維等の低融点繊維の一種又は二種
以上を混合し、所望なればニードルパンチング及び/又
は加熱セッティングによって結着した熱可塑性フェル
ト、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の
合成樹脂発泡体シート、上記繊維を補強繊維として混合
した繊維補強合成樹脂発泡体シート、上記合成樹脂及び
/又は合成樹脂前駆体を上記合成樹脂発泡体シートに含
浸させた合成樹脂含浸合成樹脂発泡体シート、上記合成
樹脂及び/又は合成樹脂前駆体を含浸した厚紙や故紙、
あるいは上記繊維シートの二種以上を積層した積層繊維
シート等がある。上記繊維シートに使用される合成樹脂
又は合成樹脂前駆体には、発泡剤が添加されてもよい。
【0023】上記接着は、カーペットを裏面から加熱し
てバッキング材を軟化させ、該カーペットの裏面側に他
のシートを重ね合わせ、圧着することにより行えばよ
い。本発明のカーペットを特に車両用のフロアカーペッ
トとして使用する場合には、通常フェルト、発泡体シー
ト等からなるサイレンサーをプレス成形型の下型にセッ
トし、該カーペットのバッキング材を軟化させた後、該
プレス成形型に導入し、プレス成形を施す。このような
プレス成形により、該カーペットと該サイレンサーとを
車両のフロア形状に適合する形状に成形し、それと同時
に、該カーペットと該サイレンサーとを接着することが
できる。
【0024】更にこの場合、上記カーペットを裏面から
加熱してバッキング材を軟化させるか、あるいはカーペ
ット本体の裏面に熱可塑性樹脂粉末分散液をスプレー塗
布した後、乾燥させることなく直ちに該カーペットの裏
面側にサイレンサーを重ね合わせて圧着加熱乾燥してフ
ロアカーペット原反とし、該原反を所定寸法に裁断して
熱成形することによってフロアカーペットとしてもよ
い。熱成形は通常原反裁断物を加熱して冷間プレス成形
するか、あるいは原反裁断物をホットプレス成形するこ
とによって行なう。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ホットメルトフィルム
や、ロールコーター、ナイフコーター等によることな
く、必要な量のバッキング材を効率良くカーペット本体
の裏面に塗布形成することができ、原料コストの低減を
図ることができる。また、カーペット本体の裏面にバッ
キング材が点状に散在している本発明のカーペットは、
通気性、吸音性等に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるカーペット製造工程
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1…カーペット本体 8…(熱可塑性樹脂粉末)分散液 13…バッキング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 邦矩 愛知県東海市南柴田町ホの割213番地の5 名古屋油化株式会社内 Fターム(参考) 3B120 AA02 AA05 AA06 AA12 AA15 AA19 AA20 AA21 AA24 AA25 AA30 AA31 AB03 AB04 AB05 AB06 AC05 AD01Z AD07Z AD14Z DB02 EB11 EB22 EB30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット本体の裏面に、熱可塑性樹脂
    の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布した後、乾燥
    することによって点状に散在するバッキング材を形成し
    たことを特徴とするカーペットの製造方法。
  2. 【請求項2】 該分散液を該カーペット本体の裏面にス
    プレー塗布する際、該カーペット本体の表面から吸引す
    る請求項1記載のカーペットの製造方法。
  3. 【請求項3】 該分散液に曳糸性増粘剤を溶解させた請
    求項1又は2記載のカーペットの製造方法。
  4. 【請求項4】 該分散液が該カーペット本体の裏面にお
    いて点状に散在するように該分散液をスプレー塗布する
    請求項1乃至3いずれか記載のカーペットの製造方法。
  5. 【請求項5】 該カーペット本体を構成する繊維が、該
    分散液に分散されている熱可塑性樹脂と実質的に同一の
    熱可塑性樹脂からなる請求項1乃至4いずれか記載のカ
    ーペットの製造方法。
  6. 【請求項6】 カーペット本体の裏面に点状に散在して
    いるバッキング材が形成されていることを特徴とするカ
    ーペット。
  7. 【請求項7】 該カーペット本体を構成する繊維の材料
    と該バッキング材を構成する材料とが実質的に同一であ
    る請求項6記載のカーペット。
  8. 【請求項8】 該バッキング材に他のシートが接着して
    いる請求項6又は7記載のカーペット。
  9. 【請求項9】 該カーペットが車両用のフロアカーペッ
    トである請求項6乃至8のいずれかに記載のカーペッ
    ト。
  10. 【請求項10】 カーペット本体の裏面に、熱可塑性樹
    脂の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布した後、乾
    燥させて点状に散在するバッキング材を形成し、該バッ
    キング材を加熱軟化した上で該カーペット本体の裏面側
    に他のシートを重ね合わせ、圧着または圧着成形を行な
    うことを特徴とする請求項8又は9記載のカーペットの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 カーペット本体の裏面に、熱可塑性樹
    脂の粉末を分散させた分散液をスプレー塗布した後、直
    ちに該カーペット裏面側に他のシートを重ね合わせて圧
    着加熱乾燥し、更に該シートを圧着したカーペット本体
    を熱成形することを特徴とする請求項8又は9記載のカ
    ーペットの製造方法。
  12. 【請求項12】 該シートは再生繊維に低融点繊維を混
    合した熱可塑性フェルトからなるサイレンサーである請
    求項10又は11記載のカーペットの製造方法。
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