JP3662753B2 - 光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡体を用いた光触媒パルプ発泡成形体並びに前記光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡成形体の製造方法 - Google Patents

光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡体を用いた光触媒パルプ発泡成形体並びに前記光触媒パルプ組成物、前記光触媒パルプ発泡体、前記光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡成形体の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルプ及び/又は紙を主たる成形素材とした光触媒活性効果を有する光触媒パルプ組成物及びその製造方法、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ発泡体及びその製造方法、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ組成紙等としての成形体及び前記光触媒パルプ発泡体を用いた光触媒パルプ発泡成形体の製造方法に関し、より詳しくは、攪拌衝撃力を付加した解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙に酸化チタンを吸着させ、酸化チタンの光触媒性、すなわち、脱臭、抗菌など、紫外線により活性化され、有機物、アンモニア、NOx、SOxなどを酸化分解する性質を向上ないし有効に発揮させることのできる脱臭、抗菌性を有する濾材、障子、襖用紙、壁紙、ブラインド、パネル、ランプシェード、シーツ、カーテン、カーペット、ソファー、シートの素材など家具、建材そして一般の包装材料、そしてフレキシブル複合包装材料、並びに防黴など特殊包装材料、自動車の内装材、家庭電気製品の表装材等、また、その他の日用品などを始めとする各種成形品の原料および製品、そしてフィルム、シート、接着剤もしくは接着樹脂層、多様なコーティング材もしくはコーティング樹脂膜、あるいは塗料もしくは塗装樹脂膜として各種用途に広く適応できる光触媒パルプ組成物光触媒活性効果を有する光触媒組成物を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種酸化チタンは、脱臭フィルターとして使用され、また、コーティングとして提供されており、対象物へ塗布乾燥して被膜を形成し、表面の防汚効果、抗菌効果を得るために用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来品は、コーティングしたものあるいは、繊維と繊維との間隙に侵入固定したものにあっては反応速度も遅く、また、反応の終了が著しく遅いとう不利な結果をもたらすものであった。
【0004】
本発明は、前記問題点を解消し、包装材料、建材、濾材など各種広範な用途の抗菌、抗黴、防汚(汚れの)及び悪臭の分解、脱臭処理、有害物質の酸化分解効果を有する光触媒パルプ組成物、また、大気処理、水処理、土壌処理にも用いて有効な光触媒パルプ組成物を提供すると共に、酸化チタンの光触媒活性効果それ自体を向上させることが可能となる光触媒性を有する光触媒パルプ組成物及びその製造方法、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ発泡体及びその製造方法、前記光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ成形体及び前記光触媒パルプ発泡体を用いた光触媒パルプ発泡成形体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光触媒パルプ組成物は含有水分量を3wt%以内とし平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmの解綿状パルプ及び/又は解綿状にされた紙40〜95wt%、好ましくは、80〜50wt%と、
前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された粒径7〜50nmの酸化チタン5〜60wt%、好ましくは、20〜50wt%から成ることを特徴とする(請求項1)。
【0006】
また、本発明の別の光触媒パルプ組成物は、前記構成の光触媒パルプ組成物の配合物の構成に加え、前述の酸化チタンパルプ及び/又は紙の合計重量100 wt に対して25〜100wt%の割合で配合され、前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された熱可塑性樹脂を有するものとすることもできる(請求項2)。
【0007】
熱可塑性樹脂を配合することにより、前記光触媒パルプ組成物を加熱成形等することが容易となり、所望の形状に容易に成形可能となると共に、熱可塑性樹脂がバインダとなり繊維間の結合が強固となる。
【0008】
また、光触媒パルプ発泡体は、前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に酸化チタンを固定化して成る前述の光触媒パルプ組成物に対して
a) 希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に対して
b−1)前記希釈水100wt%に対して、羽毛などから得たケラチン質から成るアミノ酸及び/又はゼラチンなど蛋白質10wt%以下、及び/又は、
b−2)前記希釈水5〜50wt%に対して接着剤10wt%から成る発泡剤を配含して成る(請求項3、請求項17)。
【0009】
接着剤添加の場合でも、希釈水50wt%以上では、硬化しにくい、5wt%以下では、粘度が高すぎ発泡しない。
【0010】
また、蛋白質(ケラチン又はゼラチン)10wt%以上では希釈水を50℃以上としても溶解しない。界面活性剤0.01wt%以下では、効果なく、0.07wt%以上配含しても効果に差異がない。
【0011】
上記光触媒パルプ組成物を既知の製紙工程により製紙して光触媒パルプ組成紙としての光触媒パルプ成形体を得る(請求項4)。
【0012】
上記光触パルプ成形体は、次に述べる成形方法と同様に製造することができるが、プラスチック繊維、あるいは、にかわ、澱粉、蝋又は、酢酸ビニール、アクリル系の樹脂接着剤をバインダーとして製紙工程で混入内添し、光触媒パルプ組成紙としての成形体に製造することができる(請求項5)。
【0013】
前記光触媒パルプ発泡体及び前記光触媒パルプ成形体は、種々の成形法、例えばトランスファー、回転成形、カレンダー、ライニング加工、スラッシユ、デイップ成形、積層成形などにより成形することができるが、木材、紙、不織布その他の被担持体表面又は剥離紙に既知の各種コーティング方式によりコーティングし、あるいは、ラミネートし、又はスプレーガンにより噴霧塗布し、又は注型成形などの型内に流入し、あるいは、圧空成形、圧縮成形における加熱を省略もしくは緩和して成形するなど各種成形法により成形し、ついで、必要に応じて乾燥又は加熱乾燥して、フィルター用途など紙状の発泡体を含む任意の形態の光触媒パルプ成形体ないし光触媒パルプ発泡成形体を得ることができる(請求項6)。
【0014】
また、前記光触媒パルプ組成物が熱可塑性樹脂を配合されて成る場合には(請求項2)、該光触媒パルプ発泡体を例えば加熱下でプレスする等、加熱成形することによりプレスシート等の光触媒パルプ成形体を容易に得ることもできる(請求項7)。
【0015】
上記光触媒パルプ組成物の製造方法は、前記酸化チタンに前記パルプ及び/又は紙を前記割合で配合して成る配合物に対して攪拌衝撃力を付加して攪拌して、前記攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、この剪断発熱により前記配合物を乾燥し含有水分量を3wt%以内に低下せしめる工程と、前記パルプ及び/又は紙を前記乾燥に伴い解綿状の三次元繊維絡合体とする工程と、前記攪拌衝撃力により、前記酸化チタンを前記三次元繊維絡合体の繊維表面に押し付け固定化する処理工程とから成ることを特徴とする(請求項8)。
【0016】
ここでの処理は、前記パルプ及び/又は紙及び酸化チタンを、ミキサー内で高速回転する攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、パルプ及び/又は紙から水分が蒸発し、乾燥すると共に、前記パルプ及び/又は紙を前記乾燥に伴いその繊維を毛羽たたせ、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙は大きな塊とはならず、個々の繊維が相互に硬く絡み合ったりせずに解綿状に緩んだ繊維状のままで凝集し、三次元繊維絡合体に形成され、この個々の解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維単体の表面全体及び繊維内にも酸化チタンを前記剪断力に伴う押し付け外力によって付着、浸入固定させる。
【0017】
熱可塑性樹脂の配合された光触媒パルプ組成物を得るためには、前記酸化チタンパルプ及び又は紙の合計重量100 wt に対して25〜100wt%の熱可塑性樹脂を添加して同様の処理を行う(請求項9)。
【0018】
この場合、添加されるパルプ及び/又は紙と熱可塑性樹脂は、それぞれ独立の原料としてミキサー内に投入することもできるが、例えば牛乳パック等に使用されている、熱可塑性樹脂がラミネートされた複合フィルムを一辺が約10mm程度の小片に裁断して該裁断された小片を酸化チタンと共にミキサー内に投入することで、パルプ及び/又は紙と熱可塑性樹脂を複合フィルムの小片より同時に得ることができる。
【0019】
このように、前記複合フィルムの小片を原料として使用する場合には、酸化チタンと複合フィルムの小片を、必要に応じてパルプ及び/又は紙、又は熱可塑性樹脂と共にミキサー内に投入し、各原料が前述の比率で配合されるよう調整する。
【0020】
各原料は同時にミキサー内に投入しても良く、また、パルプ、紙、複合フィルムの小片と酸化チタンをミキサー内に投入して攪拌した後に、熱可塑性樹脂を投入する等、その投入順序は適宜任意である。
【0021】
また、上記光触媒パルプ発泡体の製造方法は、前記酸化チタンに前記パルプ及び/又は紙を前記割合で配合して成る配合物を前記工程により前記酸化チタンを前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維表面に押し付け固定化して光触媒パルプ組成物を得る処理工程と、前記発泡剤を準備する工程と、この発泡剤を前記光触媒パルプ組成物に混合し、好ましくは、混合攪拌した後、加圧して粒径9μ〜10mmの泡沫状とする発泡工程から成ることを特徴とする(請求項10、請求項16)。
【0022】
光触媒パルプ成形体ないし光触媒パルプ発泡成形体は、前記光触媒パルプ組成物又は光触媒パルプ発泡体を型内に注入し、必要に応じ、前記形状に圧縮し、前記型内において、前記光触媒パルプ発泡体を加熱乾燥又は乾燥して製造することができる(請求項11〜13)。
【0023】
この際、紫外線光源としての電球又は螢光灯を、既知の手段で、この発泡成形体内にインサートして成形、あるいは、囲繞し、または割型により光源部分を残して成形することにより、倉庫、冷蔵庫内など光源のない場所での光触媒活性効果を得ることができる。
【0024】
前記光触媒パルプ組成物が、熱可塑性樹脂を配合されてなるものである場合、前記光触媒パルプ成形体は、該光触媒パルプ組成物を例えば加熱下でプレスする等、加熱成形することにより、光触媒パルプ組成物中の熱可塑性樹脂が溶融してパルプ繊維間を強固に結合してプレスシート等の光触媒パルプ成形体を容易に成形することができる(請求項14)。
【0025】
前記光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡成形体は、これらを内、外又は中間層として、又は、芯材あるいは基材等の積層材として普通紙、合成紙、プラスチツクフィルム又は不織布の群より選択された1又は複数を2層あるいは3層などに積層したものとすることができる(請求項15)。
【0026】
前記光触媒パルプ発泡体における発泡剤としては、
a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に、
b−1)前記希釈水100wt%に対してゼラチン等の蛋白質及び/又はアミノ酸を0.05〜2wt%、及び
b−2)前記希釈氷100wt%に対して接着剤20〜200wt%を混合して成る発泡剤を使用することができ、又は
前記a)の溶液に、
b−2)前記希釈水100wt%に対して接着剤20〜200wt%を混合して得た発泡剤を使用することができ、前記光触媒パルプ発泡体における前記発泡剤と前記光触媒パルプ組成物との比、それぞれ、1:0.5〜4とする(請求項19,20)。
あるいは
前記発泡剤として、
前記a)の溶液に、
b−1)前記希釈水100wt%に対してゼラチン等の蛋白質及び/又はアミノ酸を0.1〜10wt%混合したものを使用し、前記発泡剤と前記パルプ組成物との比を、1:0.5〜3とする(請求項21,22)。
【0027】
また、前記光触媒パルプ組成物に対して、平均繊維長1〜100mm、平均径10〜40μm 、融点120℃以上の合成繊維を最大1:9の割合で配合し、例えば、光触媒パルプ組成物製造工程、発泡工程又は発泡工程後又は注型成形などの成型工程において混含分散することができる(請求項23〜25)。
【0028】
【発明の実施の形態】
〔光触媒パルプ組成物の製造例(1)〕
本例では、原材料として用いるパルプ及び/又は紙は製紙工程でのいわゆるバージンパルプのみでなく、特開平9−273091号において、本発明者が開示した牛乳の包装用容器等に使用されているような紙層を有する複合フィルムを処理対象とし、該複合フィルムを複数の被処理小片に細断する工程と、前記工程により形成された個々の被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加して前記被処理小片を構成する各層毎にそれぞれ剥離ないし分離する工程による複合フィルムの再生処理方法、より具体的には、前記被処埋小片の供給投入部に中心部を連通した固定円盤上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に植設した固定側剥離・分離手段と、前記固定円盤に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピンを順次植設した可動側剥離・分離手段と、前記各固定ピンと各可動ピンとの組み合せ外周部にあって、所定径の細孔が穿設されたスクリーンを介して排出口に連通した回収手段、および、前記スクリーン内に残留する摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段とを備え、前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片を摩砕して複合フィルムを構成する各層毎にそれぞれ剥離ないし分離する剥離・分離手段を含む再生処理装置により、前述細断された前記被処理小片に対して衝撃摩砕力を付加し、前記被処理小片が紙、プラスチツクフィルムの各層で構成されている場合には紙層は摩砕されて微細な繊維状にほぐされ、プラスチツクフィルムは約2〜6mm程度のプラスチツクフィルム片に、前記被処理小片が紙、プラスチックフィルム層の他にアルミニウム箔の層をも含む場合には、前記の他約2〜6mm程度のアルミニウム箔片にそれぞれ剥離ないし分離され、この内の繊維状にされた紙層をプラスチツクフィルム片、又は混在した状態にあるプラスチツクフィルム片及びアルミニウム箔片中から分級して、解綿状に凝集された紙繊維として回収された回収紙繊維を含む。
【0029】
又、上記紙は、普通紙あるいは広く古紙を含む。10mm×10mmスクリーンを有するカッターミルで破砕してから処理し、また、印刷インクを多量に含有する古紙は、製紙工程において漂白あるいは着色することが好ましい。
【0030】
そして、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmで嵩比重が上記回収紙繊維にあっては0.005〜0.04、バージンパルプ及び/又は紙で0.24のものが80wt%(このときのパルプ及び/又は紙は水分を約8wt%含む)および酸化チタンを20wt%配含してなる。
【0031】
なお、前記パルプ及び/又は紙の平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmとは、当該パルプ及び/又は紙の累積重量パーセント分布の50重量パーセントの繊維及び繊維長を意味する。
【0032】
紙では、クラッシャなどにより好ましくは10mmメッシュのスクリーンをパスした粉砕処理をしたものを用いる。
【0033】
また、古紙における印刷インクは、製品に若干の色彩が付着している以外には処理の上で問題はない。
【0034】
酸化チタンは、粒径は、小さいほど能力がよいが、例えばX線粒径7〜50nmを用いることができる。
【0035】
前記パルプ及び/又は紙及び酸化チタン、又はこれらと共に合成繊維を投入し、ミキサー内で高速回転する攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、温度約120℃に上昇させ、酸化チタンおよびパルプ及び/又は紙の水分含有量を3wt%好ましくは、1wt%以下とする。この工程で、パルプ及び/又は紙から水分が蒸発し、乾燥すると共に、前記パルプ及び/又は紙を、紙の場合には前記衝撃力により粉砕作用を受け繊維状となり、さらに前記乾燥に伴い繊維を毛羽たたせ、解綿状に凝集し、三次元繊維絡合体とした上でこの繊維表面及び繊維内にも酸化チタンを前記攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力ないし剪断力に伴う押し付け外力によって付着、浸入固定させる。
【0036】
合成繊維は、例えば、平均繊維長1〜100mm、平均径10〜40μm 、融点120℃以上のものが好ましい。
【0037】
なお、バージンパルプは、通常100wt%以上の含水率であるため、酸化チタン混入前に上記ミキサーあるいは、既知のドライヤーにより水分10wt%以下に予備乾燥を行うことが好ましい。
【0038】
この工程において酸化チタンの付着、固定が完了し「光触媒パルプ組成物」を形成する。
【0039】
この工程で、原材料内のパルプ及び/又は紙は解綿状においても大きな塊とはならず、個々の繊維が相互に硬く絡み合ったりせずに解綿状に緩んだ繊維状のままで凝集し、この意味で三次元繊維絡合体に形成され、この個々の解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされ 紙がその繊維単体の表面全体に酸化チタンを付着した状態に形成され、これらの個々の解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙が集合した解綿状の塊であるため、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙単体間の密着性がなく塊そのものは嵩比重の高いものである。したがって、この工程により形成された光触媒パルプ組成物は、多様な既知の製紙工程で製紙可能な光触媒パルプ組成紙として良好な材料である。
【0040】
上記工程をさらに詳述すると、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の水分含有量は、3wt%以下となっているため、酸化チタンと解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙との界面をなくし、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙へ均一な密度で酸化チタンが分散され、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙へ吸着ないしは、付着しやすくなると共に完全に解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙外周を包囲するかたちで、混合分散される。
【0041】
本発明光触媒パルプ組成物は、そのままパルプ原料として各種製紙法により紙として成形することができる。
【0042】
また、プラスチツク繊維、あるいは、にかわ、澱粉、蝋又は、酢酸ビニール、アクリル系の樹脂接着剤をバインダーとして製紙工程で混入内添し、光触媒パルプ組成紙としての成形体に製造することができる。
【0043】
上記光触媒活性を有するパルプ組成物を用いて光触媒パルプ組成紙を製造した。
【0044】
光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ組成紙の実施例及び比較例実施例として、酸化チタンは、ST−01(石原テクノ社)、X線粒径7nm 、酸化チタン含有量90wt%以上、比表面積m2/g:300のものを用い前記ミキサー内で高速回転する攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力により処理。
【0045】
ミキサー内温度;120℃。
【0046】
〔光触媒パルプ組成物;実施例1〕
前記特開平9−273091号により牛乳の包装容器から得られた回収紙繊維(以下、「回収紙繊維」という);2kg(50wt%)、含水率10wt%
酸化チタン;2kg(50wt%)
処理後含水率;0.5wt%
〔光触媒パルプ組成物;実施例2〕(図1及び図2)
回収紙繊維;2kg(80wt%)
含水率10wt%
酸化チタン;0.5kg(20wt%)
処理後含水率;0.6wt%
上記実施例1、2で得られた光触媒パルプ組成物を用い、手すき和紙工程と同じく製紙した(便宣上、試験例l、2とする)。光触媒パルプ組成物;20g に水:500mlを加え、15分間攪拌し、さらに水2リットルを加えてすき、自然乾燥。紙厚:0.25mm(図2)
〔光触媒パルプ+紙;比較例1〕
前記実施態様及び実施例におけるミキサーを用いず、単に、回収紙繊維;20g (80wt%)酸化チタン;5g (20wt%)に水:500mlを加え、15分間攪拌し、さらに水2リットルを加えてすき、自然乾燥。紙厚:0.25mm(他は、実施例と同一)
以下に上記試験例1,2及び比較例1による試験結果を示す。
【0047】
実験条件
添加アセトアルデビド濃度約820ppm
光強度 約1mW/cm2
反応容器1L
光触媒パルプ組成紙及び他の比較例
サンプル大きさ:8×8cm 厚さ:0.25mm
【0048】
【表1】
Figure 0003662753
【0049】
光触媒Co初期生成速度は、次式;
(見かけのCo初期生成速度)−(lightcontrol Co生成速度)
1h,2hでの生成率(%)は、理論値に対する生成比で光触媒分だけで計算したもの
アセトアルデビド初期消滅速度は、光照射後30minでの消滅速度
1hでのアセトアルデビド消滅率(%)は、1hでの 濃度/初期濃度×100
光触媒+パルプ紙;比較例1の紙は、光触媒活性が極めて低く、アセトアルデビドの消滅速度も遅い。
【0050】
これに対し、光触媒パルプ組成物試験例1は、2hでのCo生成率では、試験例2と共に100%を示し、アセトアルデビドの濃度が減少してから十分な反応をすることがわかる。
【0051】
単に酸化チタンの混含のみでは効果は得られず、本願発明が極めて光触媒活性性能を向上させていることが分かった。
【0052】
図1(A)、(B)および図2(A)、(B)は、それぞれ、実施例2における光触媒パルプ組成物及び光触媒パルプ組成紙(試験例2)の走査顕微鏡写真で、酸化チタンがパルプ原料の外面に固着結合し、また、水を用いた製紙法によってもパルプ外面及び紙内部においても酸化チタンの固着状態か維持されていることが判る。これは、試験例における製紙実験で攪拌時添加した水に殆ど酸化チタンが溶出していないことからも明らかである。
【0053】
〔光触媒パルプ組成物の製造例(2)〕
本例において、光触媒パルプ組成物を形成する酸化チタン、解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の配合比率は、前記製造例(1)の場合と同様である。
【0054】
また、原材料として用いる酸化チタン、パルプ及び/又は紙についても、前述の製造例(1)と同様のものを使用できる。
【0055】
本例にあっては、前記製造例(1)と同様に酸化チタン及びパルプ及び/又は紙を配合すると共に、該酸化チタン及びパルプ及び/又は紙の合計重量100 wt に対して25〜100wt%の熱可塑性樹脂を添加して光触媒パルプ組成物を形成したものである。
【0056】
この熱可塑性樹脂としては、各種のものを使用することができ、また、熱可塑性樹脂は粉体、粒体状のものの他、シート状のものであっても使用することができ、粉体、粒体状のものにあっては好ましくは粒径1mm以下、シート状のものにあっては好ましくは厚さ1mm以下のものを一辺10mm以下に破砕して使用する。
【0057】
生成された光触媒組成物を加熱成形して光触媒パルプ成形体を形成する場合、高温により加熱すると光触媒パルプ組成物内のパルプがこの熱により焼ける場合があることから、比較的融点の高いポリエステル、ポリカーボン等熱可塑性樹脂に比べ、PE(LLD:直鎖状低密度),酢酸ビニル等の低融点の熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。
【0058】
前記光触媒パルプを構成するパルプ及び/又は紙、及び熱可塑性樹脂は、必ずしもそれぞれを独立した原料としてミキサ内に投入する必要はなく、例えば牛乳パック等に使用されている、熱可塑性樹脂フィルムにてラミネートされた紙層を有する複合フィルムを例えば一辺10mm程度の小片に破砕した後前述のミキサに投入することもでき、この場合、該複合フィルムの紙層が光触媒パルプ組成物を構成するパルプ繊維を、熱可塑性樹脂層が、形成される光触媒パルプ組成物を構成する熱可塑性樹脂と成る。したがって、複合フィルム中に含まれるパルプ分と熱可塑性樹脂分との比率を考慮して酸化チタンの配合量を決定すると共に、必要に応じて熱可塑性樹脂及び/又はパルプ及び/又は紙を加えて各原料の配合が前述の比率と成るよう調整する。
【0059】
前記パルプ及び/又は紙及び酸化チタン、及び熱可塑性樹脂を投入後、ミキサーを作動させてミキサー内で高速回転する攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、温度約120℃に上昇させ、パルプ及び/又は紙の水分含有量を3wt%好ましくは、1wt%以下とする。この工程で、パルプ及び/又は紙から水分が蒸発し、乾燥すると共に、前記パルプ及び/又は紙を、紙の場合には前記衝撃力により粉砕作用を受け繊維状となり、さらに前記乾燥に伴い繊維を毛羽たたせ、解綿状に凝集し、三次元繊維絡合体とした上でこの繊維表面及び繊維内にも酸化チタンを前記攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力ないし剪断力に伴う押し付け外力によって付着、浸入固定させる。
【0060】
また、同時にミキサー内に投入された熱可塑性樹脂も少なくとも一部が粉砕作用を受けて細かに粉砕されて、前記酸化チタン同様に繊維表面及び繊維内に前記攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力ないし剪断力に伴う押し付け外力によって付着、浸入固定される。
【0061】
前記パルプ及び/又は紙、及び熱可塑性樹脂として、牛乳パック等の複合フィルムを使用する場合には、ミキサー内に投入された複合フィルムの小片が攪拌衝撃翼による攪拌衝撃力により熱可塑性樹脂層と紙層とに分離され、分離された紙層はさらに攪拌衝撃力により粉砕されて前述の紙と同様に繊維状にほぐされる。
【0062】
また、熱可塑性樹脂層も少なくとも一部が攪拌衝撃力により細かく粉砕されて、別途投入された前述の熱可塑性樹脂と同様パルプ繊維の表面及び内部に押し付けられて付着、浸入固定される。
【0063】
なお、熱可塑性樹脂はミキサーによる攪拌の際の熱により溶融される必要はなく、パルプ繊維に付着、浸入固定されるものであればよい。
【0064】
本発明光触媒パルプ組成物は、例えばこれを加熱下でプレス等することによりプレスシート等の光触媒パルプ成形体に容易に成形することができ、また、該方法によって成形された成形体はパルプ繊維の表面及び内部に付着、浸入固定された熱可塑性樹脂がバインダとなってパルプ繊維間を強固に結合するため、強靱なプレスシート等の成形体と成る。
【0065】
上記製造例により得られた光触媒活性を有するパルプ組成物を用いて光触媒パルプ成形体(プレスシート)を製造した。
【0066】
光触媒パルプ組成物を用いた光触媒パルプ組成紙の実施例及び比較例実施例として、熱可塑性樹脂は、PE〔ウルトゼックス4030P(パウダー):三井石油化学工業社〕を使用し、他の原料については、前記実施例2と同様とした。
【0067】
〔光触媒パルプ組成物;実施例3〕
回収紙繊維;2kg(80wt%)
含水率10wt%酸化チタン;0.5kg(20wt%)
熱可塑性樹脂:PE 1.5kg (紙繊維+酸化チタン の合計重量に対し60wt%)
処理後含水率;0.5wt%
上記原料をミキサー内に投入して攪拌し、約120 ℃まで温度上昇させ、紙繊維の含有水分量を3wt%、好ましくは1 wt%以下にする。
【0068】
上記により得られた光触媒パルプ組成物2.27g を8 ×8cm に広げ、テフロンシートで挟み、1kg の荷重をかけながら150 ℃で2 時間、恒温室にて加熱して、厚さ0.4mmの光触媒パルプ成形体(プレスシート)を形成し、これを試料とした(試験例3)。
【0069】
〔比較例2(前出光触媒パルプ組成紙;試験例2)〕
回収紙繊維;2kg(80wt%) 含水率10wt%
酸化チタン;0.5kg(20wt%)
処理後含水率;0.6wt%
上記実施例2で得られた光触媒パルプ組成物を用い、手すき和紙工程と同じく製紙した(未発泡:前出の試験例2)。
【0070】
光触媒パルプ組成物;20g に水:500mlを加え、15分間攪拌し、さらに水2リツトルを加えてすき、自然乾燥。重量:1.42g 、紙厚:0.25mmを比較例2とした。
【0071】
上記試験例3の光触媒パルプ成形体と、前出の試験例2の光触媒パルプ紙(比較例2)を下記の条件において比較した結果を表2に示す。
【0072】
実験条件
添加アセトアルデビド濃度約820ppm
光強度 約1mW/cm2
反応容器1L
光触媒パルプ組成紙及び他の比較例
サンプル大きさ:8×8cm
厚さ:0.25mm
【0073】
【表2】
Figure 0003662753
【0074】
実施例3により製造された光触媒パルプ組成物により形成した光触媒パルプ成形体(プレスシート;試験例3)は、前述の試験例2において得られた光触媒パルプ紙(比較例2)と略同様の特性を有することが確認された。
【0075】
従って、前記試験例3の光触媒パルプ成形体は、光触媒活性性能の向上という単に酸化チタンの混含のみでは得ることのできない効果が得られていることが明らかとなった。
【0076】
また、2時間でのCo生成率が100%となっていることから、アセトアルデビドの濃度が減少してからも十分な反応をすることがわかる。
【0077】
〔光触媒パルプ発泡体の製造例〕
本発明の光触媒パルプ発泡体は、前述の製造例(1)により製造された光触媒パルプ組成物を発泡させることにより得られるものである。光触媒パルプ組成物の製造例は、前述の製造例(1)と同様につき、以下、該光触媒パルプ組成物を発泡剤により発泡させる工程について説明する。
【0078】
ここで用いられる発泡剤は、希釈水、界面活性剤、接着剤及びアミノ酸又はゼラチンから成る。
【0079】
界面活性剤は、これに限定されるわけではないが、脱脂効果のある非イオン系のポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレノレイエーテル、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテルなどのエーテル型、アミノエーテル型、エーテルエステル型、樹脂酸塩、リグニンスルホン酸、ABS、ラウリルアルコール硫酸エステル塩など陰イオン系が用いられる。
【0080】
ここで用いられるゼラチン粒は、例えば、市販されているゼラチン等のコラーゲンに由来する蛋白質(ニカワを含むゼラチン一般)を酵素酸、アルカリで加水分解して得たポリペプタイドを原料として、このポリペプタイドをジェットミル等の乾式粉砕の方法で粉砕するのが良く、例えば、平均分子量が8,500よりも小さい範囲にあるゼラチンを粉砕原料とする。
【0081】
特に、好ましくは、市販されているゼラチンを酵素、酸、アルカリで加水分解した後、略120℃の熱風内にノズルから噴霧して乾燥させた平均分子量が1,000〜8,500のゼラチン粗粉を用いている。
【0082】
次いで本実施例で用いられるアミノ酸粒について説明する。
【0083】
ここで用いられるアミノ酸(粗粉)は、ゼラチン粒の延長線上に位置づけられるものであり、ゼラチン粒と酷似し、これに限定されないが、例えば、脱脂大豆、小麦蛋白、落花生油槽、菜種糟、綿種糟、とうもろこし、牛乳、卵白、魚肉等に含まれている蛋白質、髪、羊毛等に含まれているケラチン等を酵素、酸、アルカリで加水分解して得られる平均分子量が100〜200のポリペプチド結合の無いアミノ酸である。
【0084】
上記ケラチンは、羽毛、動物の毛、爪などにも含まれ、これらを単独または数種併用できるが、爪などに対しては、前処理として、粉砕工程を経ることが望ましく、したがって、この工程を省略可能な羽毛を原料として用いることが好ましい。羽毛はこれをスラリー状とするため、水を添加して間接加熱式熱交換器により、常圧又は加圧下で、70℃〜120℃において3〜5時間充分煮熟する。添加する水は、羽毛をスラリー状とするために必要な量であればよく特に限定されないが、羽毛100部に対して水50〜80部(重量比)とすることができる。
【0085】
このようにして煮熟した羽毛は、水分とともに濾過される。
【0086】
例えば、メッシュ100μの布をフィルターとする濾過器に、前記スラリー状となった羽毛と共に煮熟液を投入し、羽毛100部に対して60部のβケラチン水溶液を回収する。残余の40部は廃棄される。
【0087】
そこで、前記のゼラチン粒と共に、又は前記のゼラチン粒に代えて、樹脂に配合して用いることができる。ここで用いられるアミノ酸粒は、各種の蛋白質を酵素、酸、アルカリで加水分解することによって得られる平均分子量が100〜200のアミノ酸の粗粉を粉砕して作り出される。例えば、湿式ボールミルにジメチルホルムアミドと共にアミノ酸粗粉を投入して得られる粉砕アミノ酸粒は、前記のゼラチン粗粉の同様な粉砕で得られるゼラチン粒に比べて、過粉砕粒と未粉砕粒との混在が少なく、概ね均一の粒度範囲に取り揃えられた状態にあり、実用に何等の支障がない。又、このアミノ酸粗粉をジェットミル等の乾式粉砕の手段を用い、分級をしなら粉砕して得られたアミノ酸粒は、更に均一の粒径に揃えられており、実用に特に好適である。
【0088】
従って、ここで用いられるアミノ酸粗粉のアミノ酸組成はアミノ酸粗粉の得られる原料によって異なるものであるが、いかなるアミノ酸組成のアミノ酸粗粉を粉砕して得られたアミノ酸粒であっても実用に用いることができる。
【0089】
また、上記接着剤は、前記バインダーとして用いられるにかわ、澱粉の他通常接着剤に使用される樹脂により形成され、所望により粘着付与剤、軟化剤、充填剤、老化防止剤、架橋剤等の添加剤を含む層であり得る。
【0090】
樹脂としては、例えば、天然ゴム;スチレン−ブタジエン系、ポリイソブチレン系、イソプレン系等の合成ゴム;アクリル樹脂、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メチル)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート;オレフィン樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン;シリコーン樹脂、例えば、シロキサン・トリクロロシラン、アルコシラン;ウレタン樹脂、例えば、ポリエステルポリオール、ポリカーボネート、ポリエールポリオール、ポリアルキレンポリオール等で、好ましくは、エマルジョン系接着剤、例えばウレタンエマルジョンもしくは、アクリルエマルジョン系接着剤、例えば、ポリエステルポリウレタン系水性分散体2液硬化型接着剤を用いる。
【0091】
例えば、ウレタンエマルジョンに、大日精化工業(株)商品名 WA351ウレタンエマルジョン、既知のメラミン樹脂等架橋助剤ないしはイソシアネートなどの硬化剤(同C96)、また他の機械的強度を安定させるための添加剤を添加したものを用いる。
【0092】
前記光触媒パルプ発泡体における発泡剤の配合比は、
【0093】
【表3】
Figure 0003662753
【0094】
光触媒パルプ組成物と上記発泡剤との混合比は、光触媒パルプ組成物100(wt%)に対して
【0095】
【表4】
Figure 0003662753
【0096】
次いで、これら発泡剤は、前記配合比で好ましくは、光触媒パルプ組成物と共にブレンド機により混合攪拌される。この混合攪拌は発泡剤に気泡を混入させ、所定の粒形の流動体泡沫とするために行われる。
【0097】
泡沫状発泡体とすることによって、表面積が増加し、光触媒活性効果を高め、発泡剤濃度を調整してきわめて薄く、また、均一に成形できる。さらに、ゼラチンなどの添加物により泡沫の長時間保持が確保でき、発泡体としての成形が容易である。また、接着剤に代替するものとして、パルプ繊維相互の接着も強固に行える。
【0098】
そして、この混合攪拌した泡沫層スカムを含む水溶液を直ちに、ゲージ圧8kg/cm 2 の圧力容器から成る発泡器に投入する。発泡器はゲージ圧8kg/cm2に調圧され、タンクの吐出口には直径0.5mmのセラミック製ビーズを圧密状態で収納した発泡部を備え、約30秒間の加圧により吐出口より適度の粘性の略均一な粒径9μの泡沫を生成する。
【0099】
また、この発泡工程後、あるいは、前記光触媒パルプ組成物製造時に同時に、平均繊維長1〜100mm、平均径10〜40μm、融点120℃以上の合成繊維を配合し、混合分散することができる。
【0100】
合成繊維の配合率は、前記光触媒パルプ組成物1に対して最大9の割合が望ましい。
【0101】
〔光触媒パルプ発泡成形体;実施例4〕
前記光触媒パルプ発泡体及びここでの光触媒パルプ成形体は、種々の成形法、例えばトランスファー、回転成形、カレンダー、ライニング加工、スラッシユ、デイップ成形、積層成形などにより成形することができるが、木材、紙、不織布その他の被担持体表面又は剥離紙に既知の各種コーティング方式によりコーティングし、あるいは、ラミネートし、又はスプレーガンにより噴霧塗布し、又は注型成形などの型内に流入し、あるいは、圧空成形、圧縮成形における加熱を省略もしくは緩和して成形するなど各種成形法により成形し、ついで、必要に応じて乾燥又は加熱乾燥して、フィルター用途など紙状の発泡体を含む任意の形態の光触媒パルプ成形体ないし光触媒パルプ発泡成形体を得ることができるここでは、スプレーガンによる噴霧塗布を用いた実施例を示す。
【0102】
光触媒パルプ組成物(前出実施例2)
回収紙繊維;2kg(80wt%) 含水率10wt%
酸化チタン;0.5kg(20wt%)
処理後含水率;0.6wt%
上記の光触媒パルプ組成物を以下の発泡剤界面活性剤;1,25kg希釈水;2.5kgゼラチン;2,5gと共に、混合し、発泡させた後、木製板上にスプレーガンにより膜厚5mmに塗布、100℃で3時間乾燥後、膜厚1mmの重量0.27gのシート状発泡成形体(試験例4)を得た。
【0103】
〔比較例3(前出光触媒パルプ組成紙;試験例2)〕
回収紙繊維;2kg(80wt%) 含水率10wt%
酸化チタン;0.5kg(20wt%)
処理後含水率;0.6wt%
上記実施例2で得られた光触媒パルプ組成物を用い、手すき和紙工程と同じく製紙した(未発泡:試験例2)。
【0104】
光触媒パルプ組成物;20g に水:500mlを加え、15分間攪拌し、さらに水2リツトルを加えてすき、自然乾燥。重量:1.42g、紙厚:0.25mmを比較例3とした。
【0105】
〔比較例4〕
比較例4は、シリカ系バインダ10wt%、酸化チタン10wt%に溶剤を添加した溶液にガラス板を浸漬して、乾燥したシリカ系バインダ50wt%、酸化チタン50wt%の試料としたものである。
【0106】
以下に上記試験例及び比較例による試験結果を示す。
【0107】
実験条件添加アセトアルデビド濃度約820ppm光強度 約1mW/cm2反応容器 1L光触媒パルプ組成紙及び他の比較例サンプル大きさ:8×8cm 厚さ:0.25mm
【0108】
【表5】
Figure 0003662753
【0109】
試験例4;光触媒パルプ発泡体は、発泡剤成分を除く組成物の重量は、比較例3(光触媒パルプ組成紙:試験例2)の5分の1以下であり、試験結果において5分の1以下となるところであるが、試験例4の光触媒パルプ発泡成形体は、比較例3に対して5分の1以上となる数値をそれぞれ示している。
【0110】
上述した光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡成形体は、これらを内、外又は中間層として、又は芯材あるいは基材等の積層材として普通紙、合成紙、プラスチツクフィルム、又は不織布の群より選択された1又は複数のものを2層あるいは3層などに積層したものとすることができ、この場合、芯材あるいは基材として透光性を有し、あるいは、開孔を多数有する普通紙、合成紙、不織布、織布、繊維密度の低い不織布、織り目の粗い織布、透明フィルム等、透光性の優れたものを使用することにより、光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡体が光源側に位置し、直接露光し得る状態で配置された場合はもとより、芯材あるいは基材間に光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡体が挾持されている場合等、光触媒パルプが直接光源側に位置しない場合においても、芯材あるいは基材を通過した光が光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡体に照射されて酸化チタンの光触媒性が好適に発揮されると共に、芯材あるいは基材を開孔等を備えた通気性を有するものとすることで、該光触媒パルプ成形体をフィルター等として使用することが容易となる。
【0111】
前記成形体及び発泡体は、通気性に優れフィルター用途として最適であり、また、発泡体では、成形時接着剤の乾燥が促進される。また、熱可塑性樹脂の配合された光触媒パルプ組成物を加熱成形して成る成形体にあっては、熱可塑性樹脂がバインダとなってパルプ繊維間の結合が強固となり、強靱なプレスシート等を得ることができる。
【0112】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0113】
反応速度、反応の終了を著しく早めることができ、酸化チタンの光触媒活性効果を向上させることが可能であり、包装材料、壁紙など建材、濾材など各種広範な用途に適応できる抗菌、抗黴、防汚(汚れの)及び悪臭の分解、脱臭処理、有害物質の酸化分解効果を有する光触媒パルプ組成物を提供し、また、大気処理、水処理、土壌処理にも用いて有効な光触媒パルプ組成物ならびにその発泡体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願実施例における光触媒パルプ組成物の走査顕微鏡による表面を示す。(A)は、倍率×200、(B)は、倍率×750
【図2】 本願実施例における光触媒パルプ組成紙の走査顕微鏡による表面及び断面を示す。(A)は、表面を示すもので、倍率×750、(B)は、断面を示すもので、倍率×200

Claims (25)

  1. 含有水分量を3wt%以内とし、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmの解綿状パルプ及び/又は解綿状にされた紙40〜95wt%と、
    前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された粒径7〜50nmの酸化チタン5〜60wt%から成ることを特徴とする光触媒パルプ組成物。
  2. 含有水分量を3wt%以内とし、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmの解綿状パルプ及び/又は解綿状にされた紙40〜95wt%と、
    前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された粒径7〜50nmの酸化チタン5〜60wt%と、
    前記酸化チタンパルプ及び/又は紙の合計重量100 wt に対して25〜100wt%で配合され、前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された熱可塑性樹脂から成ることを特徴とする光触媒パルプ組成物。
  3. 含有水分量を3wt%以内とし、平均繊維径5〜300μm 、平均繊維長0.1〜70mmの解綿状パルプ及び/又は解綿状にされた紙40〜95wt%と、
    前記解綿状のパルプ及び/又は解綿状にされた紙の繊維に固定化された粒径7〜50nmの酸化チタン5〜60wt%から成る光触媒パルプ組成物に対して
    以下の組成から成る発泡剤を配合して成る光触媒パルプ発泡体。
    a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に対して
    b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸10wt%以下
    及び/又は、
    b−2)前記希釈水5〜50wt に対して接着剤10wt%。
  4. 請求項1記載の光触媒パルプ組成物を製紙して成る光触媒パルプ組成紙としての光触媒パルプ成形体。
  5. 請求項4項記載の光触媒パルプ成形体が、プラスチック繊維あるいは、にかわ、澱粉、蝋又は、酢酸ビニール、アクリル系の樹脂接着剤をバインダーとして製紙工程で混入内添して成る光触媒パルプ成形体。
  6. 講求項1又は2記載の光触媒パルプ組成物、又は請求項3記載の光触媒パルプ発泡体を、被担持体表面又は剥離紙にコーティング又は噴霧し、又は注型成形、回転成形、カレンダー加工、ライニング加工して成る光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡成形体。
  7. 請求項2記載の光触媒パルプ組成物を加熱成形してなる光触媒パルプ成形体。
  8. 酸化チタン5〜60wt%に、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmのパルプ及び/又は紙40〜95wt%の割合で配合して成る配合物に対して攪拌衝撃力を付加して攪拌して、前記攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、この剪断発熱により前記配合物を乾燥し含有水分量を3wt%以内に低下せしめる工程と、
    前記パルプ及び/又は紙を前記乾燥に伴い解綿状の三次元繊維絡合体とする工程と、
    前記攪拌衝撃力により、前記酸化チタンを前記三次元繊維絡合体の繊維表面に押し付け固定化する処理工程とから成ることを特徴とする光触媒パルプ組成物の製造方法。
  9. 酸化チタン5〜60wt%と、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmのパルプ及び/又は紙40〜95wt%と、
    前記酸化チタンと前記パルプ及び/又は紙の合計重量100 wt に対して25〜100wt%の熱可塑性樹脂を配合して成る配合物に対して攪拌衝撃力を付加して攪拌して、前記攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、この剪断発熱により前記配合物を乾燥し含有水分量を3wt%以内に低下せしめる工程と、
    前記パルプ及び/又は紙を前記乾燥に伴い解綿状の三次元繊維絡合体とする工程と、
    前記攪拌衝撃力により、前記酸化チタン及び熱可塑性樹脂を前記三次元繊維絡合体の繊維表面に押し付け固定化する処理工程とから成ることを特徴とする光触媒パルプ組成物の製造方法。
  10. 酸化チタン5〜60wt%に、平均繊維径5〜300μm、平均繊維長0.1〜70mmのパルプ及び/又は紙40〜95wt%の割合で配合して成る配合物に対して攪拌衝撃力を付加して攪拌して、前記攪拌衝撃力に基づく剪断力により剪断発熱を生じさせ、この剪断発熱により前記配合物を乾燥し含有水分量を3wt%以内に低下せしめる工程と、
    前記パルプ及び/又は紙を前記乾燥に伴い解綿状の三次元繊維絡合体とする工程と、
    前記攪拌衝撃力により、前記酸化チタンを前記三次元繊維絡合体の繊維表面に押し付け固定化して光触媒パルプ組成物を得る処理工程と、
    a) 希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に対して
    b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸10wt%以下、及び/又は、
    b−2)前記希釈水5〜50wt%に対して接着剤10wt%から成る発泡剤を準備する工程と、
    上記発泡剤を前記光触媒パルプ組成物に混合し、発泡する工程から成ることを特徴とする光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  11. 請求項8又は9記載の方法により得られた光触媒パルプ組成物を型内に注入し、前記型内において、前記光触媒パルプ組成物を加熱乾燥又は乾燥してなることを特徴とする光触媒パルプ成形体の製造方法。
  12. 求項10記載の方法により得られた光触媒パルプ発泡体を型内に注入し、前記型内において、前記光触媒パルプ発泡体を加熱乾燥又は乾燥してなることを特徴とする光触媒パルプ発泡成形体の製造方法。
  13. 請求項10記載の方法により得られた光触媒パルプ発泡体を型内に注入し、前記形状に圧縮し、前記型内において、前記光触媒パルプ発泡体を加熱乾燥又は乾燥してなることを特徴とする光触媒パルプ発泡成形体の製造方法。
  14. 請求項9記載の方法により得られた光触媒パルプ組成物を加熱成形してなることを特徴とする光触媒パルプ成形体の製造方法。
  15. 請求項4又は7に記載の光触媒パルプ成形体又は請求項6記載の光触媒パルプ発泡成形体を内層、外層又は中間層として、又は芯材あるいは基材として普通紙、合成紙、プラスチックフィルム、及び不織布の群の中から選択されたいずれか1又は複数を積層して成る光触媒パルプ成形体又は光触媒パルプ発泡成形体。
  16. 前記光触媒パルプ組成物に対して前記発泡剤を混合攪拌し、あるいは、混合攪拌した後、加圧して粒径9μ〜10mmの泡沫状とする請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  17. 前記発泡剤が、ケラチン質から成るアミノ酸を含む請求項3記載の光触媒パルプ発泡体。
  18. 前記発泡剤が、ケラチン質から成るアミノ酸を含む請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  19. 前記発泡剤が、
    a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に、b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸0.05〜2wt%、及びb−2)前記希釈水100wt%に対して接着剤20〜200wt%を混合して成る前記発泡剤
    又は
    a)希釈水100 wt %に対して界面活性剤0.01〜0.07 wt %の溶液に、b−2)前記希釈水100wt%に対して接着剤20〜200wt%混合して成る前記発泡剤であり、
    該発泡剤と前記光触媒パルプ組成物との比が、それぞれ、1:0.5〜4である請求項3記載の光触媒パルプ発泡体。
  20. 前記発泡剤が、
    a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に、b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸0.05〜2wt%、及びb−2)前記希釈水100wt%に対して接着剤20〜200wt%を混合して成る前記発泡剤
    又は
    a)希釈水100 wt %に対して界面活性剤0.01〜0.07 wt %の溶液に、b−2)前記希釈水100wt%に対して接着剤20〜200wt%を混合して成る前記発泡剤であり、
    該発泡剤と前記光触媒パルプ組成物との比が、それぞれ、1:0.5〜4である請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  21. 前記発泡剤が、
    a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に、
    b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸0.1〜10wt%混合して成り、
    発泡剤と前記光触媒パルプ組成物との比が、1:0.5〜3である請求項3記載の光触媒パルプ発泡体。
  22. 前記発泡剤が、
    a)希釈水100wt%に対して界面活性剤0.01〜0.07wt%の溶液に、
    b−1)前記希釈水100wt%に対して蛋白質及び/又はアミノ酸0.1〜10wt%混合して成り、
    発泡剤と前記光触媒パルプ組成物との比が、1:0.5〜3である請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  23. 前記酸化チタンと前記パルプ及び/又は紙との合計重量に対して平均繊維長1〜100mm、平均径10〜40μm、融点120℃以上の合成繊維を最大1:9の割合で配合する請求項1又は2記載の光触媒パルプ組成物又は請求項3記載の光触媒パルプ発泡体。
  24. 前記酸化チタンと前記パルプ及び/又は紙との合計重量に対して平均繊維長1〜100mm、平均径10〜40μm、融点120℃以上の合成繊維を最大1:9の割合で配合する請求項8又は9記載の光触媒パルプ組成物の製造方法又は請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法。
  25. 記光触媒パルプ組成物製造工程、発泡工程又は発泡工程後又は成型工程において合成繊維を混合分散する請求項10記載の光触媒パルプ発泡体の製造方法、又は請求項11記載の光触媒パルプ成形体の製造方法又は請求項12又は13記載の光触媒パルプ発泡成形体の製造方法。
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